40代ぽっちゃり着痩せコーデ|去年の秋服が重く見える日の直し方

衣替えで出した去年の秋服が、今年はなぜか重く見える。そのとき変わったのは、服・合わせ・売り場の比率・体の寸法・鏡と光の5つのどれかです。先にどれかを見分ければ、直す場所は1か所で済みます。
去年の秋は、この組み合わせですっきり見えていたはず。同じニットに同じカーディガン、同じパンツ。それなのに、今年は鏡の前で全体がひと回り重く見える。40代になると、この違和感をすぐに体のせいにしてしまいがちです。
けれど、実際に去年の服を並べて見ていくと、変わっていたのは体ではなく、洗濯で広がった身幅や、表面の毛羽や、今年買った靴だったということがよくあります。この記事では、5つの原因を見分ける手順と、直すのを服の側だけにする方法をまとめます。何を着ればすっきり見えるかの基本は着痩せで最初に触る場所に、秋の生地と体の距離の話は40代・秋のぽっちゃりコーデにあります。
結論:重く見えたら、5つのどれが変わったかを先に分ける
| 変わったもの | 鏡に出るサイン | 直す場所 |
|---|---|---|
| 服(洗濯・保管) | 身幅が広い・丈が短い・毛羽で表面がふくらむ | 服を手入れするか、手放す |
| 合わせ | 去年と違う靴・鞄・中の1枚 | 合わせを去年に戻す |
| 売り場の比率 | 丈や幅が今年の服と並ぶと古く見える | 丈の位置を動かす |
| 体の寸法 | 前の横じわ・袖のきつさ・肩の縫い目が上がる | 服の寸法を合わせ直す |
| 鏡と光 | 家では平気・外や写真で重い | 厚みと前の隙間を調整する |
**5つのうち、体の寸法が原因になるのは1つだけです。**残りの4つは、体が去年とまったく同じでも起きます。だから、重く見えたときに最初に疑うのは体ではなく、服と合わせの側です。
そして、体の寸法が変わっていた場合でも、直すのは服の側です。体は1年ごとに少しずつ変わっていくもので、それに合わせて服の寸法を合わせ直すのは、衣替えのたびに誰でもやっていることです。
最初の5分|去年の写真と今年の鏡を並べる
原因を見分けるには、去年その服を着て撮った写真が1枚あると早く済みます。全身が写っていなくても、上半身が写っていれば使えます。
| 順番 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 去年その服を着て写った写真を探す | 同じ組み合わせかどうか |
| 2 | 今年、同じ服を同じ組み合わせで着る | 合わせが去年と違わないか |
| 3 | 窓を背にせず、窓の横に立つ | 光の向きを去年の写真に近づける |
| 4 | 2m離れて、同じ角度で撮る | 鏡ではなく写真で比べる |
| 5 | 2枚を並べて、肩・裾・前・表面・丈を見る | どこに差が出ているか |
| 6 | 差が出た場所を1つだけメモする | 原因を1つに絞る |
**鏡ではなく、写真で比べてください。**鏡は自分の目で見る距離が近く、去年の写真とは見え方が違います。同じ2mの距離で撮った写真どうしなら、どこに差が出ているかがはっきりします。
去年の写真がない場合は、同じ時期に買ったほかの服を着て撮り、その服と比べる方法もあります。ほかの服では重く見えないなら、原因はその服の側にあると見当がつきます。
見分け方の早見表|差が出た場所で原因が分かる
去年の写真と今年の写真を並べて、差が出ている場所を探します。場所ごとに、いちばん多い原因を並べました。
| 差が出ている場所 | いちばん多い原因 | 次に多い原因 |
|---|---|---|
| 身幅が去年より広く見える | 洗濯で身幅が広がった | 中に着る1枚が厚くなった |
| 着丈が去年より短い | 洗濯で縮んだ | 合わせるパンツの股上が変わった |
| 表面がふわっとふくらんで見える | 毛羽・毛玉 | 光が横から当たっている |
| 肩の縫い目が去年より下にある | ニットが伸びた | ― |
| 肩の縫い目が去年より上にある | 体の寸法 | 中に厚い1枚を着ている |
| ボタンの間に横じわが出る | 体の寸法 | ボタンの位置がずれた |
| 裾が外へ広がる | 裾のリブが伸びた | 体の寸法 |
| 全体が平たく1枚の面に見える | 着痩せの定番が重なった | 光が正面から強い |
| 足元だけ重く見える | 靴が変わった | パンツの裾の位置 |
差が出ているのが1か所なら、その原因を直せば終わります。**2か所以上に差が出ているときは、表の上の行から順に直してください。**上ほど、服を替えずに直せる原因です。
原因1|服が変わった(洗濯と保管)
去年の秋服は、冬のあいだも着て、春に洗ってしまった服です。その間に何度も洗濯をしているので、買ったときとは寸法が変わっていることがあります。
とくにニットは、洗い方によって身幅が広がったり、着丈が縮んだりします。身幅が2cm広がると、正面から見た面は左右それぞれ1cmずつ大きくなります。着丈が2cm縮むと、裾が終わる位置が上がって、体のいちばん幅のある位置の近くで止まることがあります。どちらも、体が去年とまったく同じでも、重く見える原因になります。
保管のしかたでも変わります。ハンガーに掛けたまま夏を越したニットは、肩が伸びて縫い目が下がります。たたんで重ねたニットは、上に乗っていた服の重みで、表面の起毛がつぶれたり、折り目がついたりします。
ニットは、洗ったあとの幅と丈を測る
去年の秋服のニットを平らな場所に置いて、身幅と着丈を測ります。買ったときの寸法が分かれば比べられますが、分からなくても、同じ時期に買ったほかのニットと比べる方法があります。
| 測る場所 | 去年との差 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|---|
| 身幅(脇の下の幅) | 2cm以内の増え | ほとんど変わらない | そのまま |
| 身幅 | 3cm以上の増え | 正面の面が大きく見える | 手放す側 |
| 着丈 | 2cm以内の縮み | ほとんど変わらない | そのまま |
| 着丈 | 3cm以上の縮み | 裾の位置が上がる | 中に長めの1枚を重ねるか、手放す |
| 肩の縫い目 | 肩先から2cm以上落ちた | 肩が下がり全体が下へ流れる | ハンガーをやめてたたむ |
| 裾のリブ | 指で引いて戻らない | 裾が外へ広がる | 裾を出さずにパンツへ前だけ入れる |
身幅が3cm以上広がったニットは、手入れで元には戻りにくいものです。そういう1着は、体のせいではなく服の寿命として、手放す側に入れてください。2cm以内の差なら、合わせの側で十分に直せます。
毛羽と毛玉は、面をひと回り大きく見せる
洗濯の回数が増えると、ニットの表面に毛羽が立ち、脇や袖の内側に毛玉ができます。毛羽が立つと、ニットの輪郭が少しぼやけて、表面全体がふわっとふくらんで見えます。
この変化は、近くで見ると気づきにくいのに、2m離れて撮った写真では面の大きさとして出ます。去年の写真では輪郭がくっきりしていたのに、今年の写真では輪郭が柔らかくなっている。そう見えたら、原因は毛羽です。
毛羽と毛玉は、取ればかなり戻ります。取り方は衣替えの秋冬物の毛玉の取り方にまとめてあります。脇と袖の内側、それに鞄が当たる腰の横の3か所を先に取ると、写真での差がいちばん小さくなります。
原因2|合わせが変わった
服そのものが変わっていなくても、一緒に着るものが去年と違うと、全体の見え方が変わります。とくに、今年新しく買ったものと去年の服を合わせたときに起きやすくなります。
| 去年と変わった合わせ | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 靴が厚底・甲の深い形になった | 足元が重くなり重心が下がる | 甲の見える靴に替える |
| 鞄が大きくなった | 腰の横に面が増える | 鞄を体の前でなく後ろ寄りに掛ける |
| 中に着る1枚が厚手になった | 身幅が広がって見える | 中を薄手に戻す |
| パンツの幅が広くなった | 上下とも広い面になる | 上か下のどちらかを細く |
| 髪が短くなった・まとめるようになった | 首元の面が大きく見える | 首元にあきを作る |
| ストールを巻くようになった | 首元に厚みが集まる | 巻かずに垂らす |
**今年新しく加わったものから順に、去年のものに戻して撮り直してください。**1つ戻して差が消えたら、原因はそれです。服を手放す必要はありません。
今年の靴と鞄で、重心が下がっていないか
合わせのなかでも、いちばん気づきにくいのが靴と鞄です。どちらも鏡の前では視界の端にあって、全身の写真を撮ってはじめて目に入ります。
去年はつま先の細い靴を合わせていたのに、今年は厚底のスニーカーやボリュームのある靴を合わせている。そうすると、全身の重心が下がり、上半身の秋服まで重く見えます。秋の靴は、夏よりも甲を覆う形が増えるので、とくにこの変化が起きやすい時期です。
| 靴の形 | 足元の見え方 | 上半身への影響 |
|---|---|---|
| 甲が見える浅い靴 | 足首から先が軽い | 上の服の重さが目立ちにくい |
| 甲を覆う紐靴 | 足元がしっかりする | 上が薄手なら釣り合う |
| 厚底のスニーカー | 足元に面が増える | 上が厚手だと全体が重い |
| ボリュームのあるブーツ | 足元に大きな面 | 上は短め・薄手にする |
| つま先の細い靴 | 足元が締まる | 上が厚手でも釣り合う |
上半身の秋服が厚手なら、靴は甲が見える浅い形か、つま先の細い形にすると、全体の重さが分散します。上と下の両方が厚くて大きい日は、どちらか一方を軽くするだけで、去年の見え方に近づきます。
原因3|売り場の比率が動いた
服も合わせも去年のままなのに、なんとなく古く、重く見える。その場合は、売り場で並んでいる服の比率が去年から動いたことが原因かもしれません。
着丈、身幅、パンツの幅は、毎年少しずつ動いています。去年の売り場の平均に合わせて買った服は、今年の売り場の服と並ぶと、丈が長く見えたり、幅が広く見えたりします。周りの人が今年の比率の服を着ていると、自分の服だけが重く見えることがあります。
これは体とも服の傷みとも関係のない原因です。確かめ方は、売り場で今年のニットやカーディガンを3着手に取り、自分の服と着丈と身幅を比べることです。
売り場に行く時間がないときは、通勤の電車や職場で、同じくらいの年代の人が着ている秋服の丈を眺めてみるだけでも、おおよその見当はつきます。上の服の裾がどこで終わっているか、パンツの幅が足首でどのくらい余っているか。自分の服と比べて、どちらに寄っているかを見るだけで十分です。
去年と今年で動きやすい3か所
売り場の比率が動くとき、変わりやすいのは次の3か所です。自分の服がどちらにずれているかを見ます。
| 動きやすい場所 | 自分の服がずれているとき | 直し方 |
|---|---|---|
| 上の着丈 | 今年の服より長い | 前だけパンツに入れて丈を短く見せる |
| 上の着丈 | 今年の服より短い | 中に長めの1枚を重ねる |
| 上の身幅 | 今年の服より広い | 前を開けて縦の隙間を作る |
| 上の身幅 | 今年の服より細い | 上から薄い羽織りを足す |
| パンツの幅 | 今年の服より広い | 上を短く、細めにする |
| パンツの幅 | 今年の服より細い | 上を長めにして釣り合わせる |
**ずれが1か所なら、合わせで直せます。**3か所ともずれているなら、その服は今年は休ませて、来年以降にもう一度出してみる方法もあります。比率はまた動くので、手放すのは急がなくて構いません。
原因4|体の寸法が変わった
5つのうち、体の寸法が原因になるのはここだけです。そして、ここでも直すのは服の側です。
40代は、体の寸法が少しずつ変わっていく時期です。それ自体は、誰にでも起きることで、良い悪いの話ではありません。服は体に合わせて選び直すものなので、寸法が変わったら、服の寸法を合わせ直せばよいだけです。
見分け方は、服のどこが体に当たっているかを見ることです。服と体の当たり方は、体の寸法が変わったときにだけ出るサインがあります。
服のどこが当たるかで、寸法の変化を読む
| 当たり方 | 起きている場所 | 合わせ直し方 |
|---|---|---|
| ボタンの間に横じわが出る | 前の身幅が足りない | ボタンを開けて羽織りとして着る |
| 袖を通すと腕の動きが止まる | 袖の幅が足りない | 袖の幅にゆとりのある1着に替える |
| 肩の縫い目が肩先より上に来る | 肩幅が足りない | 肩の落ちた形に替える |
| 裾が体から浮いて外に開く | 裾の幅が足りない | 前だけパンツに入れる |
| 座ると前が引っ張られる | 座ったときの身幅が足りない | 前を開けて着る |
| パンツの腰で横じわが出る | 腰まわりが足りない | 股上の深い1本に替える |
**横じわが出ている服は、無理に着続けるより、前を開けるか、ゆとりのある1着に替えるほうが、すっきり見えます。**ぴったりの服を着るほうが細く見えると考えがちですが、横じわは体の幅をそのまま線で描くので、かえって面を大きく見せます。
サイズを1つ上げるときは、肩の位置と着丈がどう変わるかも一緒に見ます。上げると肩が落ちて、着丈が長くなることが多いので、上げたあとの見え方は着痩せする人の条件で確かめてください。
寸法が変わっても、直すのは服の側
ここで大事なのは、寸法の変化を見つけたときに、体をどうにかしようとしないことです。この記事は、体を変える前提をとりません。
去年の服が着られる体に戻そう、と考えはじめると、その服は「いつか着る服」としてクローゼットに残り続けます。着ない服が手前にあると、朝の服選びのたびに目に入って、気持ちが重くなります。今の体で着られる服だけが手前に並んでいるほうが、毎朝の支度はずっと軽くなります。
体の寸法は、季節や生活のリズムで行き来するものでもあります。去年の秋と今年の秋で違っていても、来年はまた変わっているかもしれません。だから、今の体に合わせて服を選び直すのが、いちばん確実で、いちばん早い直し方です。
去年の服が合わなくなったのは、服が今の自分の寸法に追いついていないだけです。**合わない服を手放すことは、体を否定することではありません。**今の自分に合う1着に席を譲るだけです。
原因5|鏡と光が変わった
家の鏡では平気なのに、外で撮った写真では重く見える。あるいは、夏のあいだは平気だった鏡の前で、秋になって急に重く見えるようになった。その場合は、光が変わったことが原因です。
秋は日差しが低くなり、部屋の奥まで横から光が入ります。横からの光は、厚手の生地やゆったりした形の陰影を強く出します。夏の正面からの柔らかい光では気にならなかった生地の凹凸が、秋の光でははっきり見えて、面が大きく感じられます。
| 光の当たり方 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 横から低い日差し | 厚手の陰影が強く出る | 薄手の1枚に替える |
| 正面から強い光 | 面が平たく1枚に見える | 前を開けて縦の隙間を作る |
| 上からの照明 | 肩と胸元に影が落ちる | 首元にあきを作る |
| 逆光 | 輪郭だけが残る | 外形を細く見せる形に |
| 曇りの柔らかい光 | 見え方の差が小さい | 確かめ直しに向く日 |
見え方を確かめるのは、曇りの日の窓の横がいちばん正確です。光の影響が小さいので、服と体の関係だけが写ります。晴れた日の写真だけで判断しないようにしてください。
夜に部屋の照明の下で鏡を見る場合も同じです。天井の照明は上から当たるので、肩と胸元に影が落ちて、上半身が重く見えやすくなります。夜の鏡で重いと感じた服は、翌朝の窓の横でもう一度見てから判定してください。
着痩せの定番が、重なると重く見える
40代のぽっちゃりの人がよく選ぶ着痩せの定番に、黒、長め、ゆったり、厚手があります。1つずつなら、どれもすっきり見せる効き目があります。
けれど、これが1着に3つ以上重なると、体の外形より大きな1枚の面として見えるようになります。去年の秋は2つしか重なっていなかったのに、今年は寒さに合わせて厚手を足したことで3つになった。そんなことでも、見え方は大きく変わります。
| 重なった数 | 見え方 | 判定 |
|---|---|---|
| 1つ | すっきり見える | そのまま |
| 2つ | すっきり見える | そのまま |
| 3つ | 面が大きく見え始める | 1つ外す |
| 4つ全部 | 体より大きな1枚の面 | 2つ外す |
自分の秋服が、黒・長め・ゆったり・厚手のいくつに当たるかを数えてください。3つ以上なら、どれか1つを外すだけで、去年の見え方に戻ることがよくあります。
直し方1|外すなら、厚手から
定番が3つ以上重なっていたら、外す順番は決まっています。
| 外す順番 | 外すもの | 替えるもの | 理由 |
|---|---|---|---|
| 1 | 厚手 | 薄手のニット・ハイゲージ | 面の奥行きが消える |
| 2 | ゆったり | 身幅にゆとり3cmほどの形 | 面の幅が縮む |
| 3 | 長め | 腰骨の下で止まる丈 | 面の高さが縮む |
| 4 | 黒 | 濃い紺・濃いグレー | 外形の中に陰影が戻る |
厚手を外すのがいちばん簡単で、効き目も大きいです。厚手のニットの代わりに薄手のニットを着て、寒さはその上の羽織りで調整します。黒は、いちばん最後まで残して構いません。黒は外形を締める効き目があるので、ほかの3つを減らせば、黒のよさが戻ってきます。
直し方2|首元にあきを作る
去年より首元が詰まって見えるときは、首元のあきを広げます。髪型が変わった、ストールを巻くようになった、クルーネックの厚手を着るようになった。どれも首元の面を大きくします。
首元のあきは、鎖骨の上に指が3本ほど入るくらいがあると、顔から胸元への縦の線が通ります。クルーネックのニットなら、中にVネックや襟のあるシャツを重ねて、首元だけ縦の線を出す方法もあります。
| 首元の状態 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 詰まったクルーネックの厚手 | 首元に厚みが集まる | 中に襟のあるシャツを重ねて襟を出す |
| タートルネック | 首から胸までが1つの面 | 上に前の開いた羽織りを重ねる |
| ストールを巻いている | 首元に面が集まる | 巻かずに前に垂らす |
| 髪を短くした | 首元の面が広く見える | Vネックかボートネックにする |
| 髪をまとめるようになった | 首の後ろから肩への線が出る | 首元のあきを前に作る |
| 鎖骨の上に指3本入る | 縦の線が通っている | そのまま |
首元は、上半身の中でいちばん目に入りやすい場所です。首元に縦の線が1本通るだけで、その下の秋服の重さはずいぶん軽く見えます。
直し方3|裾の位置を動かす
着丈が去年と比べて短くなった、あるいは長く感じる。その場合は、裾の位置を動かします。
いちばん手軽なのは、前だけパンツに入れる方法です。ニットの前の裾を3〜5cmだけパンツに入れると、腰の位置が見えて、上下の分け目がはっきりします。後ろと脇は出したままにしておくと、腰まわりにゆとりが残ります。
裾のリブが伸びて外へ広がるニットも、前だけ入れると広がりが目立たなくなります。全部を入れるのではなく、前だけ。これだけで、去年のすっきりした見え方に近づくことが多いはずです。
| 裾の状態 | 前だけ入れる | 全部出す | 全部入れる |
|---|---|---|---|
| 着丈が腰骨の上で止まる | 入れにくい | そのまま出す | 入れにくい |
| 着丈が腰骨の下で止まる | いちばん向く | 腰で面が広がる | 腰まわりが詰まる |
| 着丈がおしりの下まで | 向く | 長い面になる | 厚みがパンツの中にたまる |
| 裾のリブが伸びている | 広がりが消える | 外へ開く | 腰まわりが詰まる |
| 薄手のニット | 向く | 向く | 向く |
前だけ入れるときは、パンツの股上が深いものを合わせると、入れた裾がずれにくくなります。股上の浅いパンツだと、座ったときに入れた裾が出てきて、一日のうちに何度も直すことになります。
直し方4|前を開けて、縦の隙間を作る
カーディガンや羽織りを前を留めて着ていたなら、開けて着てみてください。前を開けると、中の服と羽織りのあいだに縦の隙間ができて、面が2つに分かれます。
去年は前を留めて着ていたカーディガンでも、今年は開けて着たほうが落ち着くことがあります。前を留めると、ボタンの位置で体の幅がそのまま横の線になって出ます。開ければその線が消えて、代わりに縦の線が2本できます。開けたまま歩くと前端が揺れて落ち着かないときは、中の服を羽織りと近い暗さにすると、前端の揺れが目立たなくなります。
隙間の幅は、8〜14cmくらいが目安です。狭すぎると1枚の面に戻り、広すぎると羽織りが脇に逃げて、中の面が大きく見えます。羽織りの枚数と隙間の幅の決め方は、ぽっちゃりの着痩せコーデ|枚数と前の隙間にまとめてあります。
手放すか、残すか|去年の服の判定
原因が分かったら、その服を残すか手放すかを決めます。原因ごとに、判定の基準が違います。
| 原因 | 残す | 手放す |
|---|---|---|
| 服(洗濯・保管) | 身幅・丈の差が2cm以内 | 身幅・丈の差が3cm以上 |
| 服(毛羽・毛玉) | 取ったら輪郭が戻った | 取っても表面が薄くなった |
| 合わせ | 合わせを戻したら直った | ― |
| 売り場の比率 | ずれが1〜2か所 | 3か所ずれて、来年も着ない |
| 体の寸法 | 前を開ければ着られる | 座っても横じわが消えない |
| 鏡と光 | 曇りの日に見たら平気だった | ― |
迷う服は、保留の箱に入れてください。**ひと月のあいだに一度も取り出さなかったら、その服は手放してよい服です。**一度でも取り出して着たなら、まだ使える服として残します。
どちらとも取れるとき①|服も体も、少しずつ変わっている
去年の写真と比べると、身幅が少し広がり、毛羽も少し出て、ボタンの間にも軽く横じわがある。原因が1つに絞れず、いくつかが少しずつ重なっている場合です。
このときは、服の側の原因から先に直します。毛羽を取る、合わせを戻す、前を開ける。この3つをやってから、もう一度撮ります。それで差が消えれば、体の寸法の変化は見え方には影響していなかったということです。
それでも差が残るときに、はじめて体の寸法に合わせて服を替えることを考えます。服の側から順に直していけば、替える服の数は最小限で済みます。
どちらとも取れるとき②|家では平気、外で重く見える
家の鏡では平気なのに、外で撮った写真を見ると重く見える。これは、光と距離の違いで起きることが多い現象です。
家の鏡は1m前後の距離で、正面から光が当たっています。外の写真は2〜3m離れていて、秋の低い日差しが横から当たります。横からの光は厚手の生地の陰影を強く出すので、外では面が大きく写ります。
外で重く見える日が多いなら、厚手の1枚を薄手に替えるのがいちばん効きます。写真に残る予定がある日だけ、前を開けて縦の隙間を作るのでも構いません。家の鏡を基準にしないで、外に出る日の服は、窓の横で2m離れて撮った写真で確かめると、外での見え方とずれません。
どちらとも取れるとき③|去年も、本当は重かったのかもしれない
去年の写真を見返したら、去年の時点でもすでに少し重く見えていた。今年になって気づいただけかもしれない、という場合です。
これは悪いことではありません。去年は気づかなかったことに、今年は気づけるようになったということです。そうなると、問題は去年の服ではなく、その服の組み方そのものにあります。
この場合は、着痩せの定番がいくつ重なっているかを数えるところから始めてください。3つ以上なら、厚手から外していきます。去年の自分の写真は、比べる相手ではなく、今年の直し方を見つける材料として使えば十分です。
衣替えの日にやる順番
衣替えで去年の秋服を出す日に、この順番でやると、1着ずつ迷わずに判定できます。
| 順番 | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 1 | 去年よく着た秋服を5着出す | 5分 |
| 2 | 毛羽と毛玉を取る | 15分 |
| 3 | ニットの身幅と着丈を測る | 10分 |
| 4 | 去年と同じ組み合わせで着て、2m離れて撮る | 10分 |
| 5 | 去年の写真と並べて、差が出た場所をメモ | 5分 |
| 6 | 原因ごとに直すか、保留の箱に入れる | 10分 |
撮った写真は、来年の衣替えのために残しておいてください。来年同じ服を出したときに、今年の写真と比べれば、今年と同じ手順がもっと短く済みます。写真には、その日に直した場所を一言メモしておくと、来年の自分が迷いません。
全部で1時間ほどです。5着だけに絞るのは、よく着る服から先に判定するためです。残りの服は、その5着で分かった原因を当てはめれば、ほとんど見ずに判定できます。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際はこう |
|---|---|
| 去年の服が重いのは体が変わったから | 洗濯・合わせ・光でも同じことが起きる |
| 黒を着ればすっきり見える | 厚手・長め・ゆったりと重なると面が大きくなる |
| ぴったりの服のほうが細く見える | 横じわが出ると体の幅を線で描いてしまう |
| 合わなくなった服は全部手放す | 合わせや光が原因なら、残して使える |
| 家の鏡で平気なら外でも平気 | 外は距離と光が違い、写真で面が大きく写る |
| 着痩せの定番は多いほど効く | 3つ以上重なると逆に重く見える |
去年の秋服が重く見えたとき、最初にすることは、体を責めることではなく、5つの原因を順に見ることです。たいていは、服の側の1か所を直すだけで、去年の見え方に戻ります。
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よくある問い
- Q. 去年は着痩せして見えた服が、今年は重く見えます。体が変わったからでしょうか
- 体の寸法が変わったこともあり得ますが、それだけとは限りません。洗濯で身幅が広がった、毛羽で表面がふくらんだ、合わせる靴が変わった、売り場の丈の比率が動いた、部屋の光が夏と違う、といった理由でも同じことが起きます。去年の写真と今年の鏡を並べて、肩の縫い目の位置、裾の広がり、前の横じわ、表面の毛羽、着丈の5か所を見比べてください。差が出ている場所で、どれが変わったのかが分かります。どの場合も、直すのは服の側です。
- Q. 着痩せするはずの黒やロング丈で、かえって重く見えるのはなぜですか
- 1つずつなら効く着痩せの定番も、黒・長め・ゆったり・厚手のうち3つ以上が1着に重なると、体の外形より大きな1枚の面として見えるからです。黒は外形しか残らず、長めとゆったりは面を広げ、厚手は面に奥行きを足します。3つ以上重なっていたら、どれか1つだけを外してください。いちばん外しやすいのは厚手で、次がゆったりです。黒と長めは残しても構いません。
- Q. 去年の秋服を手放すか残すか、どう決めればいいですか
- 原因で分けます。合わせや光が原因なら、服そのものは変わっていないので残します。服が洗濯や保管で変わった場合は、身幅が3cm以上広がった、または着丈が3cm以上縮んだものは、直しても戻りにくいので手放す側です。体の寸法が変わった場合は、前の横じわが座ったときにも消えないもの、袖を通すと腕の動きが止まるものを手放す側に入れます。迷うものは保留の箱に入れて、ひと月のあいだに一度も着なかったら手放します。
- Q. 家では平気なのに、外で写真を撮ると重く見えます
- 家の鏡と外の写真では、見ている距離と光が違います。家の鏡は1m前後の距離で、正面から柔らかい光が当たっています。外の写真は2〜3m離れていて、秋は低い日差しが横から当たります。横からの光は、厚手の生地やゆったりした形の陰影を強く出すので、家の鏡より面が大きく写ります。外で重く見えるときは、厚手の1枚を薄手に替えるか、前を開けて縦の隙間を作ると、写真での差が小さくなります。
— メグラシ編集部





