着痩せする人|まねできる条件と、体で決まる条件を鏡で分ける

**着痩せする人に共通しているのは、布が体に触れずに落ちる場所が多いことと、服から出ている部分がはっきりしていることです。**このうち体で決まる条件は3つだけで、残りの6つは服でまねできます。
「着痩せするね」と言われる人を見ていると、体の形がみんな同じわけではありません。背の高い人も低い人もいますし、肩の広い人もなで肩の人もいます。共通しているのは体ではなく、服と体のあいだに起きていることのほうです。
この記事では、着痩せする人の条件を「体で決まるもの」と「服でまねできるもの」に分けて、鏡の前で自分がどちらをどれだけ持っているかを測ります。着痩せの手を1か所ずつ触る順番は着痩せで最初に触る場所に置いてあります。ここでは、その前に「自分はどこまで持っているのか」を見ます。測るのに使うのは、全身の映る鏡と、スマートフォンのカメラだけです。服は、体に沿う薄手のカットソーを1枚着て測ると、体の条件が見やすくなります。
結論:体の条件は3つ、服の条件は6つ。足りない側だけ足す
| 分け方 | 条件 | まねできるか |
|---|---|---|
| 体の条件1 | 肩先の骨が横に張っていて、布が肩から真下に落ちる | まねできない |
| 体の条件2 | 横から見た厚みが、正面の幅に比べて小さい | まねできない |
| 体の条件3 | 首・手首・足首の骨が、服から出たときに見える | まねできない |
| 服の条件1 | 肩の縫い目が、肩先で止まる | まねできる |
| 服の条件2 | 首元があいて、鎖骨の一部が見える | まねできる |
| 服の条件3 | 袖と裾が、手首と足首の骨の少し上で終わる | まねできる |
| 服の条件4 | 身幅に、布が張らないだけのゆとりがある | まねできる |
| 服の条件5 | 布が体から離れて、下へ落ちる素材 | まねできる |
| 服の条件6 | 前を開けた羽織りで、縦の線が1本入る | まねできる |
体の条件を持っていない人は、服の条件を多めに重ねればいいということです。反対に、体の条件がそろっている人でも、服の条件を外すと着痩せしなくなります。肩の落ちた大きな上に、首の詰まった厚手のニットを重ねれば、どんな体でも輪郭は布の形になるからです。
「着痩せ」と感じられるとき、目には何が映っているか
人が服を着た人を見るとき、目に入るのは体そのものではなく、布の輪郭と、服から出ている部分です。布の中の体の形は、布が体に触れているところでしか外に出てきません。
| 目に入るもの | 決めているもの | 着痩せに効く向き |
|---|---|---|
| 服の輪郭の幅 | 布がどこから落ちているか | 肩先から落ちると胴の幅が出にくい |
| 服の輪郭の前後 | 布が前に押し出されているか | 押し出されないと横から見て薄い |
| 首まわり | 首元のあきと首の見え方 | あいているほど縦に長く見える |
| 手首と足首 | 服から出ているか | 出ているほど体の先がはっきりする |
| 布の張り | 身幅のゆとり | 張っていないと体の形が写らない |
つまり、着痩せは「体が細いかどうか」ではなく、布の輪郭がどこで決まっているかの話です。この見方に立つと、体を変える話はまったく要りません。布の落ち方と、出ている部分の見え方を整えるだけです。
布の輪郭を決めているのは、布が体のどこに触れているかです。肩先、胸のいちばん高いところ、お腹のいちばん前、お尻のいちばん後ろ。布はこうした高いところに引っかかって、そこから下へ落ちます。引っかかる点が上のほうにあって、あとは体から離れて落ちていれば、輪郭は上の点で決まります。引っかかる点が多く、しかも下のほうにあると、布の輪郭は体の形をなぞるようになります。この記事で「布が体に触れずに落ちる場所」と言っているのは、この引っかかる点のあいだのことです。
体の条件1|肩先の張りは、正面の鏡で測る
肩先の骨が横に張っている人は、上の服を着ると、布が肩先から真下に落ちます。布が胴に触れないまま裾まで下りるので、服の輪郭の幅は肩幅で決まり、胴の形は布の外に出てきません。
| 測ること | 測り方 | 当てはまる目安 |
|---|---|---|
| 肩先の幅 | 正面の鏡で、左右の肩先の骨のいちばん外 | — |
| 脇の下の胴の幅 | 同じ鏡で、脇の下のすぐ下の胴の左右 | — |
| 比べ方 | 肩先の幅から胴の幅を引く | 左右合わせて手のひら1枚ぶん以上広い |
**肩先が胴より手のひら1枚ぶん以上広い人は、この条件をもう持っています。**そういう人は、肩線が肩先で止まる上を選ぶだけで、布がまっすぐ落ちる形になります。反対に、肩先と胴の幅がほとんど同じ人は、布が胴に沿って下りるので、胴の形が布に写りやすくなります。そのときは、服の条件1と4と5を多めに重ねます。
体の条件2|横の厚みと正面の幅の比は、真横の鏡で測る
同じ幅の体でも、横から見た厚みが違うと、布の落ち方が変わります。厚みが小さい体は、布が前に押し出されずにまっすぐ落ちます。厚みが大きい体は、布が胸やお腹の高いところに当たって前へ出て、裾が前に浮きます。
| 測ること | 測り方 | 目安 |
|---|---|---|
| 正面の幅 | 正面の鏡で、胸の高さの左右の幅 | — |
| 横の厚み | 真横を向いて、胸の高さの前後の厚み | — |
| 比 | 厚み÷幅 | 半分より小さい/半分くらい/半分より大きい |
比が半分より小さい人は、布が前に押し出されにくい体です。横から見たときに服の輪郭が薄く出るので、「着ると思ったより薄い」と見られやすくなります。比が半分より大きい人は、布が前で押し出されて、裾が浮きます。この浮きを服の側で受けるのが、服の条件2と6です。首元をあけて縦にあきを作り、前を開けた羽織りで縦の線を足すと、前に浮いた布の面が左右に割れて、厚みの印象が分かれます。
体の条件3|首・手首・足首は、服から出して見る
服から出ている部分は、布の輪郭よりも先に目に入ります。首・手首・足首の骨がはっきり見える人は、布がゆったりしていても、体の先が締まって見えます。
| 部分 | 見方 | 当てはまる目安 |
|---|---|---|
| 首 | あごの先から鎖骨のくぼみまで、横にした指が何本入るか | 3本以上 |
| 手首 | 手の甲を上にして、手首の外側の骨が見えるか | 骨の出っぱりが見える |
| 足首 | くるぶしの骨が、靴下なしで見えるか | 骨の出っぱりが見える |
**3つのうち2つが当てはまれば、この条件は持っていると見てかまいません。**首が指2本ぶんくらいの人は、首元のあきで縦の長さを足せます。手首や足首の骨が見えにくい人でも、袖と裾を骨のいちばん細いところで止めれば、服から出ている部分がはっきりします。
自分の体の条件を、1枚の表にまとめる
3つの条件を測ったら、次の表に丸を付けてください。丸の数で、服の条件をどれだけ足すかが決まります。
| 体の条件の丸 | 見え方 | 服の条件で足す数 |
|---|---|---|
| 3つ | 何を着てもそれなりに着痩せする | 1〜2つで足りる |
| 2つ | 服の選び方で差が出やすい | 2〜3つ |
| 1つ | 服の条件を外すと、布の形になる | 3〜4つ |
| 0 | 服で決まる部分がほとんど | 4つ以上を重ねる |
**丸が少ないのは悪いことではありません。**服で決まる部分が大きいということは、服の選び方がそのまま見え方に出るということです。服を替えれば、その日のうちに変わります。
反対に、丸が3つそろっている人にも、気をつけることがあります。体の条件がそろっていると、何を着てもそれなりに見えるので、服の条件を意識しないまま選びがちです。その結果、肩の落ちた大きな上や首の詰まった厚手のニットのように、服の条件を外した服が増えていても気づきにくくなります。丸の数は、足すべき服の条件の数であって、服の条件を気にしなくていい数ではありません。
服の条件1|肩の縫い目を、肩先で止める
肩の縫い目がどこにあるかで、布がどこから落ちるかが決まります。肩先で止まっていれば、布は肩先から下りて、輪郭の幅が肩幅になります。
| 肩の縫い目の位置 | 布の落ち方 | 見え方 |
|---|---|---|
| 肩先より内側 | 腕の付け根で布がつっぱる | 肩が窮屈に見える |
| 肩先ちょうど | 肩先から真下に落ちる | 輪郭が肩幅でそろう |
| 肩先から3cmまで外 | 腕の上でゆるく落ちる | 少しやわらかい輪郭 |
| 肩先から3cmより外 | 腕の途中から落ちる | 輪郭の幅が肩より広がる |
**肩の縫い目が肩先から3cmより外に落ちると、服の輪郭の幅が自分の肩幅より広がります。**ゆったりした形が好きな人は、肩が落ちた上を選ぶかわりに、ほかの条件で縦の線を足してください。肩の落ちた上に前を開けた羽織りを重ねると、羽織りの肩線が新しい輪郭になります。
服の条件2|首元をあけて、縦の長さを足す
首元があいていると、首から胸にかけて肌の見える面が縦に伸びます。この縦の面が、上半身の輪郭を左右に割ります。
| 首元の形 | あきの深さの目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 詰まった丸首 | 鎖骨のくぼみより上 | 首が指3本以上ある人 |
| ゆるい丸首 | 鎖骨のくぼみから指2本下 | 迷ったらここ |
| Vのあき | 鎖骨のくぼみから指3〜4本下 | 横の厚みの比が大きい人 |
| 横に広いあき | 鎖骨の端が見える | 肩先の張りを見せたい人 |
| 襟のあるシャツ | 第1ボタンを外して指2本 | どの体にも |
**迷ったら、鎖骨のくぼみから指2本下まであいているかを見てください。**これより詰まっていると、首元に布の面ができて、上半身の輪郭が首まで続きます。反対に深くあけすぎると、職場などでは落ち着かないこともあるので、指4本までを目安にします。
服の条件3|袖と裾を、骨の細いところで止める
手首と足首は、体の中でもともと細いところです。袖と裾がそこで終わると、服から出ている部分がはっきりして、体の先が締まって見えます。
| 場所 | 止める位置 | 長すぎるとき |
|---|---|---|
| 長袖の袖口 | 手首の骨の少し上 | 手の甲にかかると手先がぼやける |
| 七分袖 | 手首から指4本上 | 肘に近いと腕の途中で切れる |
| パンツの裾 | くるぶしの骨が見える高さ | 靴にたまると足元が重くなる |
| スカートの裾 | ふくらはぎのいちばん細いところ | ふくらはぎの途中で切れる |
**袖は、1回まくるだけでこの条件を足せます。**手持ちの長袖が長ければ、手首の骨の少し上まで折り返してください。パンツの裾も、1回折り返してくるぶしが見えるようにすると、足首の骨の条件を持っていない人でも、足元の輪郭がはっきりします。
服の条件4|身幅のゆとりは、布が張らない分だけ
身幅がきついと、布が体に張り付いて、体の形がそのまま布に写ります。反対に、ゆとりが大きすぎると、布の輪郭が体より大きく広がります。
| ゆとりの量 | 確かめ方 | 見え方 |
|---|---|---|
| 張っている | 脇から胸に横じわが走る | 体の形が布に写る |
| 指2本 | 脇の下の布をつまんで指2本 | 体に沿いながら写らない |
| こぶし1つ | 脇の下の布をつまんでこぶし1つ | ゆったり、輪郭がやや広がる |
| こぶし2つ以上 | 布が大きく余る | 輪郭が体より大きく広がる |
**脇の下で指2本からこぶし1つのあいだに収まっていれば、布は張らずに落ちます。**横じわが1本でも走っているなら、そのサイズは張っています。サイズを1つ上げるか、伸びる素材に替えてください。
服の条件5|布が落ちる素材を選ぶ
布には、体から離れて形を保つ素材と、体に沿って落ちる素材があります。どちらが着痩せに効くかは、体の条件2の比で変わります。
| 素材の性質 | 例 | 向いている体 |
|---|---|---|
| ハリがあり、形を保つ | 目の詰まった綿、ウールのジャケット地 | 横の厚みの比が小さい人 |
| 落ちる、とろみがある | 薄手のレーヨン、とろみのある化繊 | 比が大きい人の羽織り以外 |
| 伸びて沿う | 薄手のニット、カットソー | 身幅のゆとりを取れる人 |
| 厚くふくらむ | 厚手のニット、毛足の長い布 | 首元と袖口で条件を足す前提で |
横の厚みの比が大きい人は、ハリのある素材だと布が前に押し出されたまま形を保ち、裾が前に浮きます。とろみのある素材なら、押し出された布が自分の重さで下へ落ちるので、裾の浮きが小さくなります。反対に、比が小さい人は、とろみのある素材だと体に沿いすぎることがあるので、ハリのある素材のほうが輪郭が整います。
服の条件6|前を開けた羽織りで、縦の線を入れる
羽織りの前を開けると、中の服の面が左右に割れて、体の中心に縦の線が1本入ります。この線は、体の条件2の比が大きい人ほど効きます。
| 羽織りの着方 | 中に見える幅 | 見え方 |
|---|---|---|
| 前を閉じる | 見えない | 羽織りの面が1枚の輪郭になる |
| 前を指4本ぶん開ける | 細い縦の帯 | 縦の線がはっきり入る |
| 前を大きく開ける | 中の服が広く見える | 中の服の輪郭が前に出る |
| 前を開けて袖をまくる | 縦の帯+手首 | 条件3と6を同時に足せる |
開ける幅は、中の服が細い帯に見えるくらいにしてください。大きく開けすぎると、中の服の輪郭がそのまま出てきて、縦の線が効かなくなります。羽織りと中の服の明るさに差があるほど、縦の線ははっきり入ります。
色は、輪郭より後から効く
「黒を着れば着痩せする」とよく言われますが、色が効くのは、6つの服の条件がそろったあとです。布の輪郭が広がっている服を黒にしても、輪郭の広さはそのまま残ります。
| 色の使い方 | 効き方 | 先にそろえておく条件 |
|---|---|---|
| 全身を暗い色でそろえる | 輪郭の中の凹凸が見えにくくなる | 身幅のゆとり、肩線 |
| 羽織りを暗く、中を明るく | 中の縦の帯が浮き上がる | 前を開けた羽織り |
| 羽織りを明るく、中を暗く | 羽織りの面が輪郭になる | 羽織りの肩線 |
| 上下で明るさを変える | 上下の境目が横の線になる | 境目の高さを腰骨の上に |
| 首元だけ明るく | 顔まわりに目が集まる | 首元のあき |
色でいちばん効くのは、明るさの差で縦の線を作るときです。羽織りと中の服の明るさに差があると、前を開けたときの中の帯がはっきりして、服の条件6の効き目が大きくなります。反対に、上下で明るさを大きく変えると、境目が横の線になります。その線が腰より下に来ると上半身が長く見え、腰より上に来ると脚が長く見えるので、境目の高さだけは先に決めておいてください。
髪の長さで、首の条件が変わる
体の条件3のうち、首の見え方は髪の長さでも変わります。同じ首の長さでも、髪が首まわりにかかるかどうかで、服から出ている部分の見え方が違ってきます。
| 髪の長さ | 首まわりで起きること | 合わせる首元 |
|---|---|---|
| あごより短い | 首がすっきり出る | 詰まった丸首でも首が見える |
| 肩につく | 髪が首元のあきにかかる | 指2本以上あける |
| 肩より長い・下ろす | 首の左右が髪で埋まる | Vのあきで縦を足す |
| まとめる | 首の後ろまで見える | 横に広いあきも合う |
髪を下ろす日は、首元を1段深くあけると、首の条件を服の側で足せます。まとめる日は、首がそのまま出るので、首元のあきは浅くても構いません。同じ服でも、髪を下ろす日とまとめる日で、首元の見え方が変わることを覚えておくと、朝の鏡で迷いが減ります。
体の条件の組み合わせで、先に足す服の条件が変わる
体の条件のどれを持っていて、どれが足りないかで、先に足す服の条件が決まります。
| 持っている体の条件 | 足りない体の条件 | 先に足す服の条件 |
|---|---|---|
| 肩の張り | 横の厚みの比、首・手首・足首 | 首元のあき、袖と裾の位置 |
| 横の厚みの比 | 肩の張り | 肩線を肩先で止める、ハリのある素材 |
| 首・手首・足首 | 肩の張り、横の厚みの比 | 身幅のゆとり、前を開けた羽織り |
| 肩の張り+横の厚みの比 | 首・手首・足首 | 袖をまくる、裾を折る |
| どれも持っていない | 3つすべて | 首元のあき、袖と裾、前を開けた羽織り |
足すのは、足りない体の条件の代わりになる服の条件だけにしてください。持っている条件をさらに服で強めても、見え方はあまり変わりません。
たとえば、肩の張りを持っている人が、肩の張りをさらに強調する肩パッド入りの上を選んでも、輪郭はほとんど変わりません。その人に効くのは、持っていない側、つまり首元や袖と裾のほうです。反対に、首・手首・足首の条件を持っている人が袖をまくっても、もともと出ている部分がさらに出るだけで、変化は小さくなります。
上半身と下半身で、条件が違う人
体の条件は、上半身と下半身で違うことがよくあります。上は横の厚みの比が小さいのに、下は大きい。あるいはその逆です。
| 上半身 | 下半身 | 選び方 |
|---|---|---|
| 条件を持っている | 持っていない | 上は体に沿わせ、下は落ちる素材でゆとりを取る |
| 持っていない | 持っている | 上は首元と羽織りで縦を足し、下は体に沿わせる |
| 持っている | 持っている | 上下のどちらか一方をゆったりさせて変化をつける |
| 持っていない | 持っていない | 上下とも落ちる素材、羽織りは前を開ける |
上下のどちらかを体に沿わせて、もう一方を落とすのが、条件が違う人の基本です。上下とも沿わせると、持っていない側の形が布に写ります。上下とも落とすと、全身の輪郭が布の形になって広がります。
上半身と下半身で条件が違うかどうかは、体の条件2を胸の高さとお尻の高さの2か所で測ると分かります。胸の高さで比が半分より小さく、お尻の高さで半分より大きい人は、上に条件を持っていて下に持っていない、ということです。2か所で測るのは手間ですが、一度測れば、上下どちらを沿わせるかで迷わなくなります。
秋冬の重ね着で、差が消えるとき
秋から冬にかけては、重ねる枚数が増えます。夏は1枚の布が体から離れて落ちていたのが、2枚、3枚と重なって、布どうしが押し合います。
| 季節 | 重ねる枚数 | 起きること | 受け方 |
|---|---|---|---|
| 9月末〜10月 | 1〜2枚 | 羽織りの肩線が輪郭になる | 羽織りの肩を肩先で止める |
| 11月 | 2〜3枚 | 中の厚みで羽織りの前が閉まらない | 中を薄くして前を開ける |
| 12月以降 | 3枚以上 | 布の厚みが輪郭を決める | 1枚ずつ薄く、枚数で温度を取る |
**秋冬は、体の条件より布の厚みのほうが輪郭を決めます。**10月のうちはまだ1〜2枚で済みますが、11月に入ると、朝晩の冷えに合わせて枚数が増えていきます。夏に着痩せしていた人ほど、冬に「着膨れた」と感じやすいのはこのためです。厚いものを1枚着るより、薄いものを重ねていちばん外の前を開けるほうが、夏の見え方に近づきます。重ね方の順番は着膨れしない重ね方に細かく置いてあります。
どちらとも取れるとき①|横の厚みの比が、ちょうど半分くらい
体の条件2の比が、半分より小さいとも大きいとも言えない人は、素材の選び方で迷います。
| 迷う場面 | 選び方 |
|---|---|
| ハリかとろみか | 上はハリ、羽織りはとろみ |
| 身幅のゆとり | 指2本ちょうど |
| 首元 | ゆるい丸首か、襟のあるシャツ |
| 羽織り | 前を開けて、中の服が細い帯に見える幅 |
比がちょうど半分の人は、服の側でも中間を選ぶのが外れません。ハリのある上にとろみのある羽織りを重ねると、上の輪郭は整い、羽織りは下へ落ちます。
どちらとも取れるとき②|鏡と写真で見え方が違う
鏡では着痩せして見えるのに、写真では違って見える。そういうことがあります。
| 違いの出方 | 理由 | 受け方 |
|---|---|---|
| 写真で横に広く見える | 斜めから撮られて横の厚みが写る | 前を開けた羽織りで縦を足す |
| 写真で首が短く見える | 下から撮られる | 首元を指1本ぶん深くあける |
| 写真で服が大きく見える | 肩の落ちた服が正面から写る | 肩線を肩先で止める |
| 鏡のほうが違って見える | 鏡は左右が逆で、見慣れている | 写真の自分を基準にしてみる |
写真は、人が見ている自分に近いと考えてください。鏡では正面からしか見ませんが、人は斜めや横からも見ています。着痩せを確かめるときは、正面だけでなく、斜め45度から撮った写真も1枚見ておくと、横の厚みの見え方が分かります。
写真を撮るときは、腕を体の横に下ろした状態と、腕を少し体から離した状態の2枚を撮ってみてください。腕が体に付いていると、腕の幅が胴の幅に足されて、輪郭が横に広く写ります。腕を少し離すだけで、胴の輪郭と腕の輪郭が分かれて見えます。これは服ではなく立ち方の話ですが、写真で違って見える理由のひとつです。
どちらとも取れるとき③|前は着痩せしたのに、最近は違う
年齢や暮らしの変化で、以前は着痩せしていたのに、同じ服が違って見えることがあります。
| 変わったこと | 見え方への出方 | 選び直すこと |
|---|---|---|
| 肩の位置が前に出た | 肩線が肩先で止まらなくなる | 羽織りの肩を合わせ直す |
| 首の見え方が変わった | 詰まった首元が窮屈になる | 首元を指1本深く |
| 同じサイズがきつくなった | 身幅が張る | サイズを上げて袖と裾を直す |
| 布の好みが変わった | 厚手が増えた | 薄手を重ねる形に |
変わったのは体ではなく、服と体の合い方です。以前の服が合わなくなったなら、体の条件をもう一度測り直して、足す服の条件を選び直してください。測り直すのは、3つの体の条件だけで足ります。
靴で、足首の条件をつなぐ
足首の骨が見えにくい人でも、靴の選び方で足元の輪郭をはっきりさせられます。見るのは、靴の甲がどこまで覆うかと、パンツの裾との間に何cm肌が見えるかです。
| 靴の形 | 足首まわりの見え方 | 合わせる裾 |
|---|---|---|
| 甲の浅いパンプス・フラット | 足の甲まで見える | くるぶし丈のパンツ |
| 甲の深いスニーカー | 甲が隠れて足元が重くなる | 裾を1回折って足首を見せる |
| ショートブーツ | 足首が覆われる | 裾をブーツにかぶせるか、ブーツの口で止める |
| ストラップのある靴 | 足首に横の線が入る | 裾との間を指2本あける |
**裾と靴のあいだに指2本ぶん肌か靴下が見えると、足首の条件を足せます。**秋冬にショートブーツを履く日は、パンツの裾をブーツの口より少し下でかぶせると、足首の位置が分からなくなって足元が一続きになります。どちらにするかは、足首を見せたい日か、足元を一続きにしたい日かで決めてください。
手持ちの服で、条件がいくつそろっているか数える
新しく買う前に、手持ちの服が6つの服の条件をいくつ満たしているかを数えてみてください。
| 手持ちの服 | 見る条件 | 足りないときの直し方 |
|---|---|---|
| よく着る上 | 肩線・首元・身幅 | 羽織りで肩線を上書き |
| よく着るパンツ | 裾の位置 | 1回折り返す |
| よく着るスカート | 裾の位置 | 靴の高さで見え方を調整 |
| よく着る羽織り | 肩線・前の開け方 | 前を開けて着る |
| ニット | 身幅・素材 | 袖をまくる、首元のあいた形に |
6つのうち4つ以上そろっている服は、着痩せする人の服と同じ条件を持っています。3つ以下の服は、足りない条件を着方で足せるかを見てください。着方で足せないのは、身幅が張っているときだけです。
数えてみると、よく着ている服ほど条件がそろっていることが多いはずです。よく着るのは、着ていて落ち着くからで、落ち着く理由のひとつが布の落ち方にあるからです。反対に、買ったのにあまり着ていない服は、条件がいくつか欠けていることがよくあります。その服を着方で直せるなら、クローゼットの中で眠っていた服が、もう一度出番を取り戻します。
試着室で、3分で確かめる
| 順番 | 確かめること | 見る場所 |
|---|---|---|
| 1 | 肩の縫い目の位置 | 肩先から外に3cm以内か |
| 2 | 身幅の張り | 脇から胸に横じわがないか |
| 3 | 首元のあき | 鎖骨のくぼみから指2本下まであいているか |
| 4 | 袖と裾 | 手首と足首の骨の少し上で止まるか |
| 5 | 横から | 裾が前に浮いていないか |
**最後の横からを忘れないでください。**正面だけ見て選ぶと、横の厚みの比が大きい人は、裾の浮きに気づかないまま買ってしまいます。試着室の鏡で真横を向くか、スマートフォンで横から1枚撮って確かめます。
1日にまねする条件は、2つか3つまで
6つの服の条件を知ると、全部を1日でそろえたくなります。けれど、首元を深くあけて、袖をまくって、裾を折って、前を開けた羽織りを重ねて、と全部を足すと、見る人の目がどこに行けばいいか分からなくなります。
| 足す数 | 見え方 |
|---|---|
| 1つ | 変化は小さいが、どこが変わったかが分かる |
| 2〜3つ | 輪郭と出ている部分の両方が整う |
| 4つ以上 | 手を入れた場所が多く、落ち着かない |
**足すのは、体の条件の表で出た数を上限にしてください。**丸が0の人でも、1日に4つまでで十分です。残りは別の日の服で試せば、どれが自分にいちばん効くかも分かってきます。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| 着痩せするのは細い人だけ | 体の大きさより、布の落ち方で決まる |
| ゆったりした服ほど着痩せする | ゆとりが大きすぎると輪郭が広がる |
| 黒を着れば着痩せする | 色より、布の輪郭と出ている部分のほうが効く |
| 体の条件がないと無理 | 服の条件6つは全部まねできる |
| 肩の張りは隠したほうがいい | 肩先から布が落ちるほうが、胴の形が出にくい |
| 冬は着痩せしにくい体になる | 体ではなく、布の厚みが輪郭を決めている |
いちばん多いのは、着痩せを体の話だと思ってしまうことです。着痩せすると言われる人がしていることの多くは、服の側の選び方です。自分の体の条件を測って、足りない側だけを服で足してください。
特定の服ごとの選び方は着痩せするトップスなどに、服の種類ごとに分けてあります。
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よくある問い
- Q. 着痩せする人と、しない人は何が違うのですか
- 体の大きさより、服を着たときに布が体のどこに触れて、どこで離れるかが違います。肩先から布がまっすぐ落ちて胴に触れない人は、服の輪郭が肩幅で決まり、中の体の形が布の外に出にくくなります。反対に、布が胸やお腹の高いところに当たって前へ押し出されると、服の輪郭がその分だけ外へ広がります。これに、首・手首・足首のように服から出ている部分の見え方が重なって、「着ると印象が変わる」と感じられます。
- Q. 自分が着痩せするほうかどうか、どうやって分かりますか
- 鏡の前で3つを見てください。正面から見て、肩先の幅が脇の下の胴の幅より広いか。真横から見て、胸の高さの厚みが、正面から見た胸の幅の半分より小さいか。首・手首・足首の骨が、服を着たときに見えているか。3つのうち2つ以上が当てはまれば、体の側の条件はもうそろっています。1つ以下なら、足りない条件を服で足すことで、同じ見え方に近づけられます。
- Q. 体で決まる条件が1つもありません。着痩せは無理ですか
- 無理ではありません。体の条件はまねできませんが、服の条件は6つとも手持ちの服の選び方で足せます。肩線が肩先で止まる上、首元のあいた上、手首の見える袖丈、布が張らない身幅、落ちる素材、前を開けた羽織りによる縦の線。このうち2つか3つを重ねるだけで、見え方は変わります。体の条件がそろっている人でも、服の条件を外すと着痩せしなくなるので、服の側のほうが効き目は大きいとも言えます。
- Q. 秋冬になると、着痩せしなくなる気がします
- 重ね着で、布の枚数と厚みが増えるからです。夏は1枚の布が体から離れて落ちていたのが、秋冬は2枚、3枚と重なって、布どうしが押し合います。すると、体の条件よりも布の厚みのほうが輪郭を決めるようになります。秋冬は、重ねる枚数を増やすより、1枚ずつの厚みを薄くして、いちばん外の羽織りの前を開けると、夏の見え方に近づきます。
— メグラシ編集部





