骨格ウェーブに似合わない服|秋冬の試着で着られて見えた服の直し方

**秋冬の試着室で、服に着られている気がして戻した。その服は、重い、長い、余っている、のどれかではありませんでしたか。**太い糸の厚手ニット、腰まで届くチュニック丈、肩の縫い目が二の腕まで落ちたスウェット、膝下まである張った生地のコート。骨格ウェーブの人が秋冬に「似合わない」と感じる服は、ほとんどがこの3つのどれかを多く持っています。
原因は体ではありません。ウェーブの人は上半身が薄く、首や手首が細いので、服の量が多いと服のほうが先に目に入るだけです。夏は服の量がもともと少ないので目立ちませんが、秋冬は布が厚く、丈が長くなるので、同じことが急に起きます。この記事では、秋冬によく試着する10の服を取り上げて、着方で直せる服と、買う前に戻したい服に分けます。
ウェーブの似合う服の原則は骨格ウェーブの服|似合うかは3か所を触れば自分で決まるに、冬服の裾線の数え方は骨格ウェーブの冬服に分けてあります。この記事は、失敗した服を1着ずつ直す話です。
結論:重さ・長さ・余りのうち、いくつ多いかで分かれる
先に10の服を、何が多すぎるかと、着方で直せるかで分けます。自分が試着で戻した服の行だけ見てください。
| 服 | 多すぎるもの | 着方で直せるか |
|---|---|---|
| 太い糸の厚手ニット | 重さ | 直せる |
| 肩の落ちたスウェット・ニット | 余り | 落ち幅6cmまでなら直せる |
| 腰まであるチュニック丈 | 長さ | 直せる |
| 張りの強い直線のコート | 重さと長さ | 膝下丈なら直しにくい |
| ボリュームのあるロングダウン | 重さと余り | 直しにくい |
| 硬く厚いデニム | 重さ | 細身の形なら直せる |
| 飾りのない深いV | 首元の空き | 直せる |
| 腰骨ではくボトム | 長さ(上半身側) | 直せる |
| 底の厚い重いブーツ | 重さ(足元) | 直せる |
| 大きな柄の服 | 柄の大きさ | 柄が手のひらより大きいと直しにくい |
**多すぎるものが1つだけの服は、着方で直せます。**2つ以上が同時に多い服は、片方を減らしてももう片方が残るので、買う前に戻すほうが早い服です。
まず測る|2つの長さと、つまめる量
直し方の目安を決めるために、2つの長さと1つの量を測ります。鏡の前で、薄手の服を着た状態で測ってください。
| 測るもの | 測り方 | 使い方 |
|---|---|---|
| 肩先から腰骨まで | 肩先の骨の角から、腰骨のいちばん出たところまで縦に | トップスの着丈の目安に使う |
| 肩先からウエストのいちばん細い高さまで | 同じく縦に | 絞りやベルトの高さに使う |
| 胸の前でつまめる布の量 | 服を着て、胸の下で前身頃をつまむ | 余りの多さの目安に使う |
| 手首の太さ | 手首の骨の上をメジャーで1周 | 袖口の太さの目安に使う |
ウェーブの人は、肩先からウエストまでが短めに出ることが多く、肩先から腰骨までとの差が12cm前後になることがよくあります。**この差が小さいほど、トップスの着丈が少し長いだけで上半身が長く読まれます。**胸の前でつまめる布が5cmを超える服は、余りが多い側です。
ウェーブが「着られて見える」3つの仕組み
服に着られて見えるときは、次の3つのどれかが起きています。
| 仕組み | 起きていること | 見分け方 |
|---|---|---|
| 重さが勝つ | 布の厚みや張りが、上半身の薄さより先に目に入る | 横から見て、体の厚みより布の厚みが大きい |
| 長さが勝つ | 着丈が腰骨より下まで来て、上半身が長く読まれる | 鏡で、上半身と下半身の長さが同じくらいに見える |
| 余りが勝つ | 体と布の間の空間が、体の輪郭を消す | 胸の下で5cm以上つまめる |
**1つの服に2つ以上入っていると、着方では直しにくくなります。**たとえば、厚手で腰まで長いニットは、重さと長さの両方が多い服です。前を少しボトムに入れても、肩から胸の厚みは残ります。
失敗1|太い糸の厚手ニットで、上半身が布に埋もれる
秋冬のローゲージニットは、太い糸で編まれて、1枚で厚みが1cmを超えるものがあります。上半身が薄いウェーブの人が着ると、肩から胸にかけて布の厚みのほうが体の厚みより目に入ります。
| 編み地の厚み(つまんだ2枚の厚さ) | ウェーブの人の見え方 | 着方で直せるか |
|---|---|---|
| 5mm以下 | 体に沿って落ちる | 直さなくてよい |
| 6〜10mm | 肩に少し厚みが出る | 前だけ入れれば直せる |
| 11〜15mm | 上半身がひと回り大きく見える | 前だけ入れて、首元を開ければ直せる |
| 16mm以上 | 布の厚みが体より先に見える | 着方では直しにくい |
**直し方は、裾の前だけをボトムに入れて、上半身の量を短くすることです。**厚みはそのままでも、上半身の長さが短くなれば、厚みが占める面積が小さくなります。首元は、詰まった丸首よりVネックか、ボタンを2つ開けたカーディガンのほうが、厚い布の中に肌の縦の面ができて重さが抜けます。
売り場では、ニットの肩をつまんで2枚ぶんの厚さを見てください。指のあいだが1cmを超えるなら、厚手の側です。
失敗2|肩の落ちたスウェットで、肩の位置がわからなくなる
肩の縫い目が肩先から大きく落ちたスウェットやニットは、肩の角を消して楽に見せる服です。ウェーブの人の肩は丸みがあって細いので、縫い目が落ちすぎると、肩がどこにあるのか読めなくなります。
| 落ち幅(服の肩幅−自分の肩幅) | 見え方 | 着方で直せるか |
|---|---|---|
| 2〜5cm | 肩がやわらかく落ちる | 直さなくてよい |
| 6〜9cm | 二の腕の上に縫い目が来る | 袖を手首の骨の上までたくし上げれば直せる |
| 10cm以上 | 二の腕の中ほどに横の線が出る | 着方では直しにくい |
**落ち幅6cmまでなら、袖を少したくし上げて手首を見せるだけで直ります。**手首が見えると、そこが体の細さの手がかりになって、肩まわりの余りが体の大きさとして読まれにくくなります。落ち幅が10cmを超える服は、手首を見せても肩の余りが残るので、試着で見送るほうが確かです。
失敗3|腰まであるチュニック丈で、上半身が長く読まれる
秋冬のニットやシャツには、腰骨より下まで届く長い着丈のものが多くあります。ウェーブの人が着ると、ウエストの細い高さがどこにも出ないまま、上半身が腰の下まで続いて見えます。
| 着丈(肩先から裾まで) | 見え方 | 着方で直せるか |
|---|---|---|
| 肩先からウエストまで+5cm以内 | ウエストの位置が読める | 直さなくてよい |
| 腰骨の高さまで | 上半身がやや長く見える | 前だけ入れれば直せる |
| 腰骨から10cm下まで | 上半身と下半身が同じ長さに見える | ベルトで直せる |
| 太ももの中ほどまで | ワンピースのように見える | 細身のボトムと合わせれば直せる |
**直し方は、ウエストの高さに1本の線を決めることです。**前だけボトムに入れる、細いベルトを上から締める、ニットの裾を内側に折り込んで短くする。どれでも、ウエストの細い高さに線が1本入れば、上半身の長さが短く読まれます。ベルトは幅2cm以下の細いものが合います。太いベルトは、ウエストに重さを1つ足すことになります。
失敗4|張りの強い直線のコートで、肩から裾まで箱になる
秋冬のコートでいちばん多い失敗です。肩に張りがあって、ウエストの絞りがなく、裾までまっすぐ落ちるコートは、ウェーブの人の上半身の薄さを布の中に閉じ込めて、肩から裾まで一つの箱にします。
| 見るところ | 着方で直せる | 直しにくい |
|---|---|---|
| 生地の張り | 指で押すとへこんで戻る | 指で押してもへこまない |
| 絞り | ウエストにベルトかダーツがある | どこにも絞りがない |
| 着丈 | 膝の上から膝の皿の中ほど | 膝の皿より10cm以上下 |
| 肩 | 肩先の真上で終わる | 肩パッドで外へ張る |
**張りがあって、絞りがなく、膝下まで長い。この3つがそろうと、着方では直しにくくなります。**1つか2つなら、前を開けて着て中のトップスの縦の線を見せる、または共布のベルトをウエストの高さで結ぶと、箱の中にウエストの線が戻ります。コートの寸法の選び方はウェーブ体型のコート|絞りの高さ・着丈・肩線の3か所で選ぶに詳しく書いてあります。
失敗5|ボリュームのあるロングダウンで、全身が服になる
中の羽毛が多く、膝の下まで届くロングダウンは、冬の寒い日に頼れる1着です。ただ、重さと余りの両方が多い服なので、ウェーブの人が着ると、顔から下がすべて服の面積になります。
直し方は、ほかの場所の量を極力減らすことです。**ボトムは脚に沿う細身のもの、靴は甲が見える浅いものにして、ダウンの下から見える部分を細く軽くします。**首元にはマフラーを巻かずに、ダウンの襟を立てて首を見せると、顔のまわりに細い部分が残ります。
それでも、厚みのあるロングダウンは着方で直しきれない服のひとつです。冬に1着だけ選ぶなら、羽毛を細い区画で縫い分けた薄めのもの、または腰丈のダウンにして、長さか余りのどちらかを先に減らしておくと、毎日の組み合わせが楽になります。
失敗6|硬く厚いデニムで、下半身が重くなる
厚手で硬いデニムは、ウェーブの人の脚の柔らかさを布の張りで押さえ込み、下半身に重さを足します。上半身が軽く、下半身に重さが出やすい体なので、硬い布の重さがそのまま全身の重心を下げます。
| デニムの形 | 見え方 | 着方で直せるか |
|---|---|---|
| 細身・やわらかい生地 | 脚に沿って軽く見える | 直さなくてよい |
| 細身・硬い生地 | 脚の線は細いが重さが残る | 上半身に飾りを足せば直せる |
| まっすぐ・硬い生地 | 腰から裾まで重い筒になる | 丈を足首の骨の上にすれば直せる |
| 太い・硬い生地 | 下半身が布の面積になる | 着方では直しにくい |
**直し方は、裾を足首の骨の上で止めることです。**足首が見えると、硬い筒の終わりが細くなり、下半身の重さが途中で切れます。裾を2回折り返す、または丈を足首の骨の高さに合わせるだけで足ります。ジーンズの選び方そのものは骨格ウェーブのジーンズにまとめてあります。
失敗7|飾りのない深いVで、首元が空いて見える
すっきり見せるつもりで選んだ深いVネックの無地ニットが、なぜか寂しく見える。ウェーブの人によくある失敗です。首から胸にかけて肌の面が大きく開き、そこに何もないと、上半身の薄さが空いた面として読まれます。
直し方は、首元に小さな飾りを1つ足すことです。**鎖骨の上で終わる短いネックレス、小さな襟の付いたシャツを中に重ねる、細いスカーフを首に結ぶ。**どれか1つで、空いた面に小さな点が入り、首まわりが埋まって見えます。Vの深さが鎖骨から10cmを超える服は、中にクルーネックの薄いインナーを重ねて、開きを5cmほどに戻すと着やすくなります。
秋冬に選ぶなら、深いVより、浅いVかボートネックの小さい開き、または首に沿う細いタートルのほうが、何も足さずに首元が整います。
失敗8|腰骨ではくボトムで、上半身が下まで続く
股上が浅く、腰骨の高さではくパンツやスカートは、ウエストの位置を下に押し下げます。ウェーブの人は、ウエストの細い高さが高めにあることが多いので、腰骨ではくとその細い高さが服の中に埋まり、上半身が腰まで続いて見えます。
| ボトムのウエストの高さ | 見え方 | 着方で直せるか |
|---|---|---|
| ウエストのいちばん細い高さ | 上下の比率が整う | 直さなくてよい |
| へその高さ | ほぼ整う | 直さなくてよい |
| へそから3〜5cm下 | 上半身がやや長く見える | 短めのトップスで直せる |
| 腰骨の高さ | 上半身が腰まで続く | トップスを短くすれば直せる |
**直し方は、トップスの裾をウエストの細い高さで止めることです。**短い丈のニットか、前だけボトムに入れたトップスにすると、ボトムのウエストが低くても、トップスの裾の線がウエストの位置として読まれます。
手持ちのボトムがどの高さではく形かは、はいた状態でへそに指を当てると分かります。ボトムのウエストの縁が指より上にあれば高い側、指の下に3cm以上離れていれば低い側です。秋冬は中にタイツや厚手のインナーを着るぶん、同じボトムでも夏より1〜2cm下がってはくことが多くなります。夏に問題なく着ていたボトムが秋に急に上半身を長く見せるときは、この下がりが効いています。ウエストの縁を一度引き上げてから、トップスの裾を合わせ直してください。
失敗9|底の厚い重いブーツで、足元に重さがたまる
秋冬の足元に多い、底の厚いワークブーツや、甲まで覆うごつい編み上げのブーツは、足元に大きな重さを置きます。ウェーブの人は全身の重心が下に来やすいので、足元に重さが足されると、上半身がさらに小さく読まれます。
直し方は、ブーツとボトムの境目を細くすることです。**履き口が足首に沿う細いブーツ、またはヒールで甲が少し見える形を選ぶと、足元の重さが小さくなります。**どうしても厚底のブーツを履きたい日は、上半身に重さを1つ足して釣り合いを取ります。たとえば、首元に小さな襟、耳元に小さな光るもの。上下の両方に重さがあると、足元だけに重さがたまらなくなります。ブーツの履き口の選び方は骨格診断別ブーツの選び方に分けてあります。
失敗10|大きな柄の服で、柄が先に歩く
大きなチェック、太いボーダー、手のひらより大きな花柄。秋冬の柄物は、柄の一つひとつが大きいものが多くあります。ウェーブの人が着ると、柄の大きさのほうが顔や体より先に目に入ります。
| 柄の大きさ(1つの模様) | 見え方 | 着方で直せるか |
|---|---|---|
| 指先くらい(1〜2cm) | 遠目に面になって、やわらかく見える | 直さなくてよい |
| 指3本くらい(3〜5cm) | 柄が見えるが服に収まる | 直さなくてよい |
| 手のひらくらい(8〜10cm) | 柄が先に目に入る | 小さな面積で使えば直せる |
| 手のひらより大きい | 柄が全身の主役になる | 着方では直しにくい |
**大きな柄を使いたい日は、面積を小さくしてください。**スカーフ、バッグ、ボトムの一部に使えば、柄の大きさが全身の一部に収まります。柄の選び方を顔の側から見るなら顔タイプ別の柄ニットも参考になります。
直せる服と直せない服の見分け方
試着室で、その服が着方で直せるかどうかを見分ける手順です。
| 確かめること | 直せる | 直しにくい |
|---|---|---|
| 布の厚み | つまんだ2枚で15mmまで | 16mm以上 |
| 着丈 | 太ももの中ほどまで | 膝より下で、絞りがない |
| 肩の落ち幅 | 9cmまで | 10cm以上 |
| 胸の前の余り | つまんで5cmまで | 6cm以上 |
| 生地の張り | 指で押してへこむ | へこまない |
| 柄の大きさ | 手のひらより小さい | 手のひらより大きい |
**6つのうち2つ以上が「直しにくい」側なら、その服は買う前に戻してください。**1つだけなら、このあとの3つの手で直せることが多い服です。
着方で直す①|上半身を短くする
直せる服のほとんどは、上半身の量を短くするだけで変わります。
| 短くする手 | 効く服 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 前だけボトムに入れる | 厚手ニット、チュニック丈 | 入れる幅は前の中心から左右10cmずつ |
| 細いベルトをウエストに締める | チュニック丈、長いカーディガン | ベルトの幅は2cmまで |
| 裾を内側に折り込む | 薄手のニット | 折り込んだ厚みが段にならないもの |
| 短い丈のカーディガンを重ねる | 腰丈のワンピース | カーディガンの裾をウエストで止める |
**上半身の長さは、ウエストの細い高さに線が1本あるかどうかで決まります。**どの手を使っても、その高さに線が入れば、上半身は短く読まれます。
着方で直す②|首元に小さな飾りを足す
上半身が薄いぶん、首元に何もないと服の量のほうが目に入ります。首元に小さな飾りを1つ足すと、目が顔の近くに集まります。
| 足すもの | 効く服 |
|---|---|
| 鎖骨の上で終わる短いネックレス | 深いV、ボートネック |
| 小さな襟のシャツを中に重ねる | 厚手のクルーネック、スウェット |
| 細いスカーフを首に結ぶ | 張ったコート、硬いデニムの日 |
| 小さな耳飾り | 厚手のタートルネック |
飾りは小さいものを1つだけにしてください。大きなネックレスや大判のストールは、首元に量を足すので、服の量と合わせて上半身がさらに重くなります。
着方で直す③|足元を軽くする
上半身で直しきれないときは、足元を軽くして、全身の重さを上へ戻します。
| 軽くする手 | 効き方 |
|---|---|
| 足首を見せる丈にする | 下半身の重さが足首で切れる |
| 甲の見える浅い靴を選ぶ | 足元に肌の面ができて軽くなる |
| 靴とタイツの色をそろえる | 足元の境目が消えて縦が通る |
| 細い履き口のブーツにする | 足首まわりの量が減る |
**足首か甲のどちらかが見えていれば、足元はほぼ軽くなります。**冬でタイツをはく日は、靴と同じ色のタイツにすると、肌が見えなくても足元が一続きの細い線になります。
手持ちの服を、直す順番
クローゼットに「着られて見えるから着ていない服」があるなら、次の順に試してください。上から順に、手間が少なく効き方の大きい手です。
| 順番 | 試すこと | 効く服 |
|---|---|---|
| 1 | 前だけボトムに入れる | 厚手ニット、チュニック丈、スウェット |
| 2 | 袖を手首の骨の上までたくし上げる | 肩の落ちたスウェット、厚手ニット |
| 3 | 首元に短いネックレスを足す | 深いV、厚手のクルーネック |
| 4 | 細いベルトをウエストに締める | チュニック丈、張ったコート |
| 5 | 裾を足首の骨の上で止める | 硬いデニム、まっすぐのパンツ |
| 6 | 靴を甲の見えるものに替える | ロングダウン、重いブーツの日 |
**1から3までで直る服が、いちばん多いはずです。**6まで試しても服に着られて見える服は、形そのものの量が多い服なので、着る日を選ぶ服として扱ってください。たとえば、上に羽織りを重ねずに出かける近所の用事の日なら、多少の量は気になりません。
一式で見る|秋冬の3つの日
ここまでの直し方を、秋冬によくある3つの日に当てはめます。
仕事の日は、張りのあるコートを着たい日です。コートは膝の上の丈で、共布のベルトをウエストで結びます。中は薄手のハイゲージニットを前だけボトムに入れ、首元には鎖骨の上で終わる短いネックレス。ボトムはウエストの細い高さではくセミフレアのスカートにして、足元は甲の見える浅いパンプスです。
休日は、厚手のローゲージニットを着たい日です。ニットの前だけを細身のデニムに入れて、袖を手首の骨の上までたくし上げます。デニムの裾は2回折り返して足首を見せ、靴は履き口の細いショートブーツにします。
寒い日の買い物は、ロングダウンを着たい日です。ダウンの下は細身のパンツにして、靴は甲の見える浅いもの。全身のうち、量の多い服を1か所までにするという決め方を、3つの日すべてで同じように使っています。
骨格ウェーブの中で変わるところ
同じウェーブでも、体の中のどこに特徴が強く出るかで、直し方の重点が少し変わります。
| 特徴が強く出る場所 | 起きやすい失敗 | 直し方の重点 |
|---|---|---|
| 肩と首が細い | 厚手ニット、肩の落ちた服 | 首元に小さな飾りを足す |
| 上半身が短い | チュニック丈、腰骨ではくボトム | ウエストの高さに線を入れる |
| 腰から下に丸みがある | 硬いデニム、重いブーツ | 足首を見せて足元を軽くする |
自分の特徴がどこに強く出るかは、ウェイブ骨格の服は3時間後で決まるの方法で、着てから3時間後にずれた場所を見ると分かります。
秋冬の素材で、重さはどれだけ変わるか
同じ形の服でも、素材が変わると重さの多い少ないが入れ替わります。秋冬の売り場に多い素材を、ウェーブの人から見た重さで並べます。
| 素材 | 重さの出方 | ウェーブの人の扱い |
|---|---|---|
| 細い糸のウールニット | 体に沿って落ちる | そのまま着てよい |
| カシミヤ混の薄手ニット | 表面がやわらかく光る | そのまま着てよい |
| 太い糸のウールニット | 肩と胸に厚みが出る | 前だけ入れて上半身を短くする |
| モヘアや毛足の長いニット | 表面の毛足が輪郭を広げる | 首元を開けて肌の面を足す |
| 起毛したスウェット | 布の張りで体から離れる | 袖をたくし上げて手首を見せる |
| 張りのあるウールのコート地 | 肩から裾まで面になる | 絞りかベルトのある形を選ぶ |
| 落ち感のあるウールのコート地 | 体の線に沿って下りる | 長い丈でも扱いやすい |
| 厚いコーデュロイ | 畝の凹凸で下半身が重くなる | 畝の細いものを選ぶ |
| 薄い中綿の入ったキルティング | 量が少なく軽い | 羽織りとして扱いやすい |
表面がやわらかく落ちる素材は、厚みがあってもウェーブの人には重く出にくい素材です。反対に、張りのある素材や毛足の長い素材は、薄手でも輪郭を外へ広げます。売り場で迷ったら、服をハンガーごと軽く揺らしてみてください。揺らしたあと、裾がすぐに止まってまっすぐ下りる服は落ちる素材、裾が広がったまま形を保つ服は張りのある素材です。
素材の手ざわりは、目で見るより指で確かめるほうが早く分かります。親指と人さし指で布をはさんで軽くこすり、指の腹に布の凹凸が残るなら、表面に重さがある素材です。つるりと滑る素材は、光をやわらかく返すので、上半身が薄いウェーブの人の顔まわりを明るく見せます。秋冬の1枚目を選ぶときは、形より先に素材をこの手順でふるいにかけると、試着の回数がぐっと減ります。
どちらとも取れるとき①|ウェーブなのに上半身に厚みがある
ウェーブと診断されたのに、胸のあたりに厚みがある人がいます。この場合、失敗1の厚手ニットや失敗7の深いVは、ほかのウェーブの人ほど困りません。厚みのある布の下でも、体の厚みが布に負けないからです。
**反対に、失敗3のチュニック丈と失敗8の腰骨ではくボトムは、ほかの人と同じように起きます。**上半身の長さの問題は、厚みと関係なく、ウエストの高さで決まるからです。胸の厚みとウエストの高さのどちらが強いかは、骨格ストレートとウェーブの見分け方の項目で切り分けられます。
どちらとも取れるとき②|背が高いウェーブ
身長が高いウェーブの人は、長い丈の服を着ても、ほかのウェーブの人ほど上半身が長く読まれません。肩先から腰骨までの長さそのものが長いので、チュニック丈の服でも、腰骨より少し下で止まるくらいに収まることがあります。
このときは、**丈の失敗より、重さと余りの失敗を先に見てください。**背が高くても上半身の薄さは変わらないので、厚手のニットや肩の落ちた服で布が勝つことは同じように起きます。逆に、背の低いウェーブの人は、丈の失敗がいちばん先に出ます。着丈を肩先から測った数字で選ぶと、身長による差を気にせずに済みます。
どちらとも取れるとき③|好きな服が、ゆるい形や長い丈
ゆったりした服が好き、長い丈のコートが好き。好きな服が、ちょうどウェーブの人には量の多い形のこともあります。
そのときは、その1着以外の場所から量を引いてください。**好きな1着の量はそのまま残し、ほかの場所を細く、短く、軽くする。**ゆるいニットの日はボトムを細身にして足首を見せる、長いコートの日は中のトップスを短くして靴を軽くする。全身のうち、量の多い服を1か所までにすると決めておけば、好きな服をあきらめなくて済みます。骨格診断で似合う服が分かったあとの決め方も、好みと骨格が食い違うときの考え方として役に立ちます。
試着室で見る順番
試着室では、次の順に確かめてください。1着あたり1分で終わります。
| 順番 | 見ること | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 1 | ウエストの高さに線があるか | 裾・ベルト・絞りのどれかで1本ある |
| 2 | 横から見た布の厚み | 体の厚みより小さい |
| 3 | 胸の下でつまめる量 | 5cmまで |
| 4 | 肩の縫い目の位置 | 肩先から5cm以内 |
| 5 | 手首か足首が見えるか | どちらかが見える |
| 6 | 一歩下がった全身 | 服より先に顔に目が行く |
**6番目の「服より先に顔に目が行くか」がいちばん早い判定です。**試着室の鏡が小さいときは、一歩下がってスマートフォンで全身を撮り、画面を見た瞬間に最初に目が止まった場所を確かめてください。そこが服なら、量が多い側です。
よくある行き違い
**「ウェーブは体に沿う服しか着られない」。**ゆるい服でも、多すぎるものが1つだけなら着方で直せます。体に沿わせるのは、量を減らす手のひとつにすぎません。
**「厚手のニットは全部似合わない」。**厚みが同じでも、前だけボトムに入れて上半身を短くすれば、布の面積が減ります。厚みより長さを先に見てください。
**「長いコートはウェーブには無理」。**長さだけなら、ウエストにベルトを結ぶ、生地の薄い落ち感のあるものを選ぶ、の2つで直せます。直しにくいのは、長さに重さと絞りのなさが重なったときです。
**「似合わない服を着ると太って見える」。**ウェーブの人が秋冬に感じるのは、多くの場合、太って見えるより、服が主役に見える感覚です。服の量を減らすと、体の大きさではなく顔に目が戻ります。
関連記事
- 骨格ウェーブの服|似合うかは3か所を触れば自分で決まる ── 似合う服の原則を先に知りたい場合
- 骨格ウェーブの冬服 ── 冬服の裾線の本数を数えたい場合
- ウェーブ体型のコート ── コートの絞りの高さと着丈を寸法で選ぶ場合
- 骨格ウェーブのニット ── ニットの厚みを4つ折りで測りたい場合
- なぜ骨格ウェーブにタイトすぎる服はNG? ── 体に沿わせすぎたときの失敗を知りたい場合
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格ウェーブに似合わない服には、どんなものがありますか
- 布が重い服、丈が長い服、体との間に布が多く余る服です。太い糸で編んだ厚手のニット、肩の縫い目が大きく落ちたスウェット、腰まで届くチュニック丈のニット、張りの強いウールの直線的なコート、ボリュームのあるロングダウン、硬く厚いデニム、飾りのない深いVネック、腰骨ではくボトム、底の厚い重いブーツ、大きな柄の服がそうです。どれも体が悪いのではなく、上半身の薄さや首まわりの細さに対して、服の量が多すぎることで起きます。
- Q. 似合わないと感じた服は、もう着られませんか
- 多すぎるものが1つだけなら、着方で直せます。厚手のニットは前だけボトムに入れて上半身を短くする、深いVは首元に短いネックレスを足す、長いチュニックはベルトで腰の高さを決める、といった手で足ります。一方で、重さと長さが同時に多い服、たとえば厚手で膝下まである直線のコートは、着方で片方を減らしても、もう片方が残るので直しにくい服です。
- Q. 秋冬のコートはどう選べばいいですか
- 肩から裾までの重さが軽いもの、ウエストの高さで絞りが入るもの、着丈が膝の上か膝の皿の中ほどまでのものが扱いやすい形です。長いコートを選ぶなら、生地が薄く落ちるウール、またはウエストにベルトのある形にすると、長さがあっても上半身が短く読まれます。肩に厚みのある張った生地で、絞りがなく、膝下まで届く直線のコートは、試着で確かめてから決めてください。
- Q. 骨格ウェーブなのに、ゆるい服が好きです
- 好きな1着はそのまま着て、ほかの場所で量を引いてください。ゆるいニットを着る日は、ボトムを体に沿う細身にして、靴を甲の見える軽いものにする。全身のうち、余りの多い服を1か所までにすると、ゆるい服の楽さを残したまま、全身が服に埋もれません。ゆるい服をすべてあきらめる必要はありません。
— メグラシ編集部





