ウェイブ骨格の服は3時間後で決まる|ずれた量で手持ちを仕分ける

ウェイブ骨格(骨格ウェーブ)の服は、着た直後ではなく3時間後の姿で決まります。
朝、鏡の前で完璧に見えた一着が、昼に窓ガラスに映ったときには別の服になっている。これは気のせいではありません。上半身が薄めに出て、腰から下に丸みが出る体では、服が引っかかる場所が少ないので、時間とともに布が下へ移動します。
だから判定を、朝の鏡から3時間後に移します。測るのは4つ、どれもセンチで出ます。
3時間後に測る4か所
外出から戻ったとき、あるいは昼休みに、鏡の前で確かめます。朝の数字と比べるので、朝に一度だけ数えておいてください。
- 上端のずれ:下に着るものの上端が、へそから指何本ぶん上か
- 肩のずれ:肩の縫い目が、肩の骨からどれだけ内側へ落ちたか
- 襟ぐりのずれ:鎖骨の中央から襟ぐりの底までの距離
- 裾のずれ:上に着るものの裾が、腰のどの高さで止まっているか
指1本を約2cmとして数えれば、メジャーがなくても足ります。
ずれ①|上端。3cm下がる服は、細い位置から外れている
いちばん大きく効くのがここです。
体のいちばん細い高さに上端があれば、布はそこで引っかかります。細い高さより下にあると、そこから下は広がっていく面なので、布は止まる場所を持たないまま下がり続けます。
- 0〜1cm:止まっている
- 1〜3cm:許容範囲。日中に一度直せば戻る
- 3cm以上:外れている。何度直しても同じだけ下がる
ここで大事なのは、サイズを下げても解決しないということです。細さではなく高さの問題だからです。上端がへその位置より3cm以上下にある一着は、サイズをどう変えても下がります。
もう1つ、下がる速さも見てください。3時間で3cm下がる一着と、最初の30分で3cm下がってそのあと止まる一着では、扱い方が違います。最初に下がって止まるのは、朝の着方が浅かっただけなので、着るときに上端を細い高さまで引き上げれば済みます。時間に比例して下がり続けるのは、止まる場所を持っていないということなので、その一着の構造の問題です。
見分けるには、家を出て30分後に一度だけ確かめてください。そこで1cm以内なら前者、すでに2cm以上なら後者です。
ずれ②|肩の縫い目。1.5cm内側へ落ちたら、支えていない
肩の骨の出っぱりに指を当て、袖の縫い目がどこにあるかを見ます。朝に真上か、少し外にあった縫い目が、3時間後に内側へ落ちていることがあります。
これは、肩で支えているつもりの服が、実際には胸や背中で引っかかっていただけという合図です。動いているうちに引っかかりが外れて、布が体の中心側へ寄ります。
- 0〜0.5cm:肩で支えている
- 0.5〜1.5cm:条件つき。動きの少ない日なら持つ
- 1.5cm以上:支えていない
肩で支えられていない服は、上端のずれと連動します。上が落ちれば下も落ちるので、この2つはセットで見てください。
ずれ③|襟ぐり。2cm広がる一枚は、朝の鏡では判定できない
鎖骨の中央のくぼみから、襟ぐりの底までを測ります。
伸びる布ほど、この距離は時間とともに広がります。朝に7cmだったものが3時間後に10cmになっていれば、それは朝の姿では判断できない一枚だということです。
- 0〜1cm広がる:形が保たれている
- 1〜2cm:許容範囲
- 2cm以上:判定を3時間後の数字に置き換える
2cm以上広がる一枚は、捨てる必要はありません。3時間後の10cmのほうを、その服の本当の襟ぐりだと考えるだけです。そのうえで7〜11cmの範囲に収まっているなら、成立している一枚です。
ずれ④|裾。腰の張る高さに移動していないか
上に着るものの裾が、朝と同じ高さにあるかを見ます。
裾は、上端と肩が落ちた分だけ一緒に落ちます。落ちた先が腰のいちばん張る高さと一致すると、そこに横の線が入ります。
朝の時点で裾が腰の張る高さから3cm上にあり、3時間後に3cm落ちていれば、ちょうど張る高さに乗ります。朝の位置が良かったのに昼から落ち着かないのは、たいていこれです。
対策は2つ。朝の位置を、張る高さから5cm以上離しておく。もしくは、上端のずれを先に止める。後者が根本の対処です。
裾は上へ寄せる方向にも動きます。座る時間の長い日は、腰の下に敷いた布が引き上げられて、裾が朝より上で止まることがあります。上へ動いたときも、止まった先が腰の張る高さと一致していないかを確かめてください。動いた方向ではなく、止まった場所が問題です。
4つを合計して、仕分ける
| ずれの合計 | 判定 | どう扱うか |
|---|---|---|
| 0〜3cm | 主力 | どの日でも着られる |
| 4〜7cm | 条件つき | 座る時間が長い日、移動の少ない日に |
| 8cm以上 | 場面限定 | 短時間の外出、直せる場所がある日に |
合計というのは、4つのずれをそのまま足した数字です。上端3cm+肩1cm+襟ぐり2cm+裾2cmなら合計8cm、という数え方をします。
捨てるための判定ではありません。 どの日にどれを着るかを決めるための判定です。
合計で見る理由は、1か所だけ大きくずれる一着と、4か所が少しずつずれる一着では、感じ方が違うからです。1か所だけなら、その1か所を直せば戻ります。4か所が少しずつなら、どこを直しても効きが薄く、着ているあいだじゅう小さく直し続けることになります。
だから、合計が同じ6cmでも、内訳を見てください。上端6cm・他は0なら直しやすい一着、各1.5cmずつなら直しにくい一着です。前者は主力に戻せますが、後者は場面を決めて使うほうが気が楽になります。
直す順番は、大きい順ではない
ずれが複数あるとき、大きいものから直したくなりますが、順番は決まっています。
上端 → 肩 → 襟ぐり → 裾
理由は、上流のずれが下流のずれを生んでいるからです。上端が3cm下がっていれば、裾も3cm下がります。裾だけを直しても、上端がそのままならまた落ちます。
上端を止めれば、裾のずれの大半は自動的に止まります。1か所直して、もう一度3時間測る。 これがいちばん早い道です。
割れたとき①|上端は動かないのに、肩だけ落ちる
上端が止まっているのに肩が1.5cm以上落ちるなら、上半身の布の量が多すぎます。
肩の縫い目が朝の時点で骨より外にあり、そこに支えがないと、動くうちに内側へ滑ります。ウェイブ骨格の体は肩まわりが薄めに出るので、外に出た布は支点を持ちません。
打てる手は、肩の縫い目が骨の真上に来る一枚に替えるか、その一枚の上に必ず何かを羽織って外側から線を作るかの二択です。
割れたとき②|どのずれも小さいのに、疲れて見える
4つとも1cm以内なのに落ち着かないなら、ずれではなくしわの位置を見てください。
3時間後、胴のいちばん細い高さの左右に、斜めのしわが集まっていることがあります。これは、細い高さで布が引かれている合図です。ずれてはいないけれど、動くたびに引かれ続けている状態です。
このときは、細い高さのゆとりを片側2〜3cm増やしてください。ずれが増えないなら、増やしたほうが一日持ちます。
割れたとき③|日によって、結果が違う
同じ一着でも、日によってずれが変わるなら、その日の動きの量が原因です。
歩いた時間が1時間を超える日、階段の上り下りが多い日、荷物を肩に掛けた日は、ずれが2倍近くになることがあります。
だから記録するときは、その日に歩いた時間も一緒に書いてください。3日ぶん取れば、その服が「動く日に持つ服」なのか「座る日に持つ服」なのかが分かります。
記録の取り方|3日で終わる
1日目:朝に4か所を数え、3時間後に数え直す。合計を出す 2日目:別の一着で同じことをする 3日目:もう一着で同じことをする
3着ぶん取れば、自分の手持ちの傾向が見えます。だいたいの人は、上端のずれか肩のずれのどちらかに偏ります。偏りが分かれば、次に買うときに見る場所が1か所に絞れます。
全部の服で測る必要はありません。 よく着る3着で十分です。
ずれを小さくする、服の側の条件
同じ体でも、服の作りによってずれの量は変わります。手持ちを見比べると、ずれの小さい一着には共通点があります。
上端に芯や当て布が入っている。 布1枚だけの上端は、動くうちに伸びて下がります。内側にもう1枚重ねてある作りは、そこで形が保たれます。
縦方向の縫い目が入っている。 前身頃に縦の切り替えがある作りは、その線が布の落ちる方向を決めます。切り替えのない一枚布は、どの方向へも動けるので、動いた分だけ形が変わります。
肩の縫い目が骨の真上にある。 内側でも外側でもなく真上にあると、そこが支点になります。支点があると、動いても元の位置へ戻ろうとします。
この3つのうち2つを満たしている一着は、たいていずれの合計が3cm以内に収まります。買うときにこの3つを見ておけば、3時間後を待たずに予測できます。
記録が続かないときの、いちばん簡単なやり方
4か所を毎回数えるのが面倒なら、1か所だけにしてください。上端だけ。
朝、家を出る前に、下に着るものの上端がへその何本ぶん上かを指で数える。帰ってきたときにもう一度数える。それだけです。
上端は4つのずれの上流にあるので、ここが動いていなければ、ほかの3つも大きくは動きません。逆に上端が3cm以上下がっていれば、ほかも動いていると考えて構いません。
1か所を毎日続けるほうが、4か所を1回やるより情報が集まります。 数字を集めるのが目的ではなく、自分の手持ちがどちらに偏っているかを知るのが目的だからです。
買う前に、3時間後を予測する
売り場では3時間待てないので、代わりに2つ確かめます。
1つ目は、上端が体のいちばん細い高さに来るか。ここは試着室で分かります。
2つ目は、布の戻りです。つまんで離して5秒以上しわが残る布は、伸びやすいぶん時間とともに形が動きます。3秒以内に戻る布は形を保ちますが、体の丸みを越えずに立ちます。
ウェイブ骨格の体では、5〜8秒で戻る布が、動きすぎず立ちすぎない範囲になります。この帯を選ぶと、3時間後のずれが小さく収まります。
まとめ|朝の鏡は、判定材料の半分
朝の鏡に映っているのは、その服のいちばん良い瞬間です。判定材料としては半分しかありません。
残りの半分は3時間後にあります。上端が何センチ下がったか。肩の縫い目がどれだけ内側へ落ちたか。この2つだけでも数えておけば、手持ちの仕分けは今日から進みます。
そして直すのは上流から。上端を止めれば、下は勝手に止まります。
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よくある問い
- Q. ウェイブ骨格とウェーブ骨格は、同じものですか
- 同じ体の出方を指しています。表記の揺れで、どちらも上半身が薄めに出て、腰から下に丸みが出ることが多いタイプを指します。名前の違いで判定が変わることはないので、どちらの言葉で調べていても、この記事の測り方はそのまま使えます。判定に使うのは名前ではなく、3時間後に服がどれだけ動いたかという数字です。
- Q. 朝と3時間後の比較は、どうやって記録しますか
- 鏡の前で指を使ってください。朝、下に着るものの上端がへそから指何本ぶん上かを数え、3時間後に同じ場所で数え直します。指1本を約2cmとすると、差がそのままセンチになります。写真を撮る場合は、同じ距離と同じ角度で立つことだけ揃えてください。角度が変わると裾の位置が変わって見えるので、比較になりません。
- Q. ずれるのは、サイズが大きいからですか
- 大きさより、上端がどの高さにあるかのほうが効きます。体のいちばん細い高さより下に上端があると、そこは下へ向かって広がっていく面なので、布は重力に従って下がり続けます。細い高さに上端があれば、そこで引っかかって止まります。だからサイズを下げても、上端の高さが変わらなければ同じだけ下がります。まず高さを見てください。
- Q. ずれを止めるために、留め具や小物を使ってもいいですか
- 使えますが、順番があります。上端の高さが合っていない状態で留め具だけ足すと、留めた場所に力が集まって、そこにしわが寄ります。先に上端の高さを合わせ、それでも下がるときの補助として使ってください。補助として使う場合は、いちばん細い高さの上に置くと効きます。細い高さより下に置くと、留めた位置ごと下がります。
- Q. 3時間後に崩れる服は、全部手放すべきですか
- 手放す必要はありません。ずれの合計が小さい服は主力に、大きい服は場面を限定した一着に回すという仕分けにしてください。座って過ごす日、移動の少ない日なら、ずれの大きい一着でも最後まで持ちます。判定の目的は捨てることではなく、どの日にどれを着るかを決めることです。
— メグラシ編集部





