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イエベ秋なのに老けて見える|秋色の深さを髪と瞳の暗さに合わせる

メグラシ編集部//読了 14分
曇りの窓辺で、深いこげ茶のニットをあごの下に当て、腕にかけた明るいミルクティー色のニットと見比べている女性

**イエベ秋と言われたのに、深い茶やカーキを着ると老けて見える。**そう感じているなら、最初に疑うのは診断ではなく、服の「暗さ」です。

あなたの場合、いちばん多いのは服が髪と瞳より一段以上暗いことです。秋の色は深い色が多いので、いちばん深い側の1枚を選ぶと、顔の下に濃い影の面ができます。その影が目の下や口元の影と同じ方向に重なって、疲れて見える。これが「老けて見える」の正体であることがほとんどです。

確かめ方は簡単で、スマートフォンの白黒写真を1枚撮るだけです。服が髪より暗く写ったら、色の系統はそのままで深さを1段戻します。髪と同じか、少し明るく写っているのにまだ老けて見えるときだけ、濁り・距離・艶の順に見ていきます。それでも直らないときに、はじめて診断そのものを疑います。

秋タイプ全体の考え方はイエベ秋の基本に、16分類での秋冬の選び方はパーソナルカラー16タイプの秋冬服にまとめています。この記事は「言われた通りに着たのに老けて見えた」ときの、原因の切り分けだけを扱います。

結論:老けて見えるのは「秋色だから」ではなく、深さの段が合っていないから

イエベ秋の色は、黄みがあって、少し灰を含んで、深い。この3つのうち、顔の印象をいちばん大きく動かすのは深さです。黄みや灰みが似合う範囲の中にあっても、深さだけが自分の髪と瞳の暗さを超えると、服が顔より目立ち、顔のほうが影に引っ張られます。

見る場所物差し老けて見える側
深さ白黒写真で、服と髪の暗さを比べる服が髪より暗く写る
濁り白い紙の横で、服がほこりをかぶったように見えるか灰をかぶって見える
距離あごの下から10cm以内に、いちばん深い色があるか10cm以内が深い面で埋まる
艶窓の光で、表面に光の筋が出るか筋がまったく出ない

上から順に見てください。**1つ目で原因が見つかる人が大半です。**2つ目以降は、1つ目が合っているのにまだ違和感があるときのためのものです。

順番が大事なのは、深さのずれがいちばん大きく印象を動かすからです。深さがずれたまま濁りや艶を直しても、変化が小さくて「やっぱり秋の色は合わない」と感じてしまいます。先に深さをそろえてから、残った違和感を1つずつ消していく。この順で進めると、手放す服がいちばん少なくて済みます。

白黒写真で、服と髪の暗さを並べる

用意するのは、スマートフォンと、北向きの窓か曇りの日の窓だけです。直射日光と、部屋の黄色い照明は避けてください。黄色い照明の下では秋の色がいっそう深く沈んで見え、判断が厳しくなりすぎます。

  1. 窓に体の正面を向けて立つ。顔に窓枠の影が落ちないよう、窓から1mほど離れる
  2. 気になる服を着て、胸から上が入るように撮る。腕を伸ばした距離で十分
  3. 写真の編集で、彩度をいちばん下まで下げる(白黒にする)
  4. 服のいちばん広い面と、髪のいちばん暗いところを見比べる

色を消すと、黄みや赤みにまどわされず、暗さだけが残ります。カラーで見ると「深い茶と黒髪はなじんでいる」と感じても、白黒にすると服のほうが一段濃い、ということがよくあります。

髪を染めている人は、根元ではなく、顔のまわりにかかっている毛先の色で見てください。顔の印象を決めるのは、顔に接している部分の髪です。前髪がある人は前髪の色、顔まわりに後れ毛を出している人はその毛の色が基準になります。

外の光と家の光で印象が変わるとき

家の鏡では問題がないのに、外で撮られた写真では老けて見える。あるいはその逆。こういうときは、外の光を正にしてください。外の光は上から強く当たるので、目の下やあごの下に影ができやすく、服の深さがその影を強めるかどうかがはっきり出ます。

家の照明は横や斜めから柔らかく当たることが多く、影が浅く出ます。家の鏡で大丈夫だった深さでも、外の光では一段重く見えることがある、と覚えておいてください。白黒写真を窓の光で撮るのは、外の光に近い条件で確かめるためです。

境目は「髪より暗いか」── 3つの判定

白黒写真の服と髪を比べたら、次の3つのどれかに当てはめます。

**服が髪より明るい、または同じ。**深さは合っています。老けて見える原因は別のところにあるので、濁りの章に進んでください。

**服が髪より少し暗い。**目を細めて写真を見たとき、服と髪の境目がまだ見分けられる程度です。この場合は、服そのものはそのままで、顔の下に明るい色を1枚はさむだけで直ることが多いです。白ではなく、生成りやベージュのような黄みのある明るい色を、襟元から指2本ぶん見せてください。

**服が髪よりはっきり暗い。**目を細めても、服が髪より濃い塊として残る状態です。ここが「老けて見える」のいちばん多い原因です。同じ色の系統で、1段明るいものに替えます。深いこげ茶ならミルクティーに近い茶、深いカーキならオリーブ寄りの明るいカーキ、深いボルドーならレンガに近い赤茶、という具合です。

段の数え方に迷ったら、白黒写真をさらに小さく表示してみてください。画面の上で指先ほどの大きさまで縮めると、細部が消えて暗さの塊だけが見えます。その状態で、服が顔より先に目に入るなら暗すぎます。顔が先に目に入るなら、深さは合っています。

瞳も同じ物差しで見る

髪を染めていない人でも、瞳の色が明るい茶色の人はいます。白黒写真で、黒目の部分が髪より明るく写る人は、服の深さの上限を瞳の暗さに合わせてください。顔の中で人の目が最初に止まるのは目元なので、服が瞳より深いと、目元が服に負けて見えます。

瞳が明るい人がいちばん深い秋色を顔の下に置くと、顔の中心がぼやけて、目の下の影だけが残ったような印象になりがちです。秋の深い色を着たいときは、顔から遠い場所に置きます。置き方は後の章で扱います。

黒髪で瞳も暗い人は、深さの幅が広い

反対に、髪が黒に近く、瞳も暗い人は、秋の深い色をかなり深いところまで顔の下に置けます。白黒写真で、こげ茶のニットと髪がほぼ同じ暗さに写るなら、深さは合っています。

こういう人が秋の色で老けて見えるときは、深さよりも、濁りか艶のほうに原因があることが多いです。白黒写真で深さに問題がなかったら、迷わず次の章に進んでください。

2つ目の物差し:白い紙の横で、濁りを見る

深さが合っているのに老けて見えるとき、次に疑うのは濁りです。秋の色はもともと少し灰を含んでいて、これが肌になじむ理由でもあります。ただ、灰が多すぎる1枚は、肌の上にも灰を乗せてしまい、顔色がくすんで見えます。

見分け方は、コピー用紙のような真っ白な紙を、服の横に置くだけです。

  • 服の色が、紙の白に負けずに「色」として見える → 濁りは適量
  • 服の色が、紙の横でほこりをかぶったように、灰色の膜を通して見える → 濁りが多い

紙の白と並べると、濁りの多い色は急に古びて見えます。この「古びて見える」感覚が、そのまま顔の上でも起きています。

濁りが多い1枚を持っているときは、同じ深さで濁りの少ないものに替えるか、濁りの少ない明るい色と組み合わせて、全体の灰の量を薄めてください。たとえば灰の多いカーキのニットには、灰の少ない生成りのインナーを襟元から見せる。灰の多いベージュのコートには、黄みのはっきりしたキャメルのマフラーを巻く。灰の量を全身で平均すると考えてください。

「くすみカラー」と書かれた服は、紙の横で必ず確かめる

売り場で「くすみ」と書かれている服は、濁りの幅がとても広いです。少しだけ灰を含んだものから、ほとんど灰色に近いものまで、同じ呼び名で並んでいます。秋の人に合うのは手前側で、奥側に行くほど顔がくすみます。売り場に白い紙がなければ、白いシャツの棚の前で見比べるだけでも違いが分かります。

3つ目の物差し:あごの下10cmに、何を置いているか

深さも濁りも合っているのに、ある服だけ老けて見える。そういうときは、色ではなく置き場所の問題であることが多いです。

あごの下から10cmの範囲は、顔に色を映し返す場所です。ここに深い色の広い面があると、あごの下に影ができて、フェイスラインがぼやけ、口元の影が強く見えます。同じ色でも、10cmより下にあれば影は顔まで上がってきません。

鏡の前で、あごの下に手のひらを横にして当ててください。指4本ぶんがおよそ7〜8cm、手のひら全体でおよそ10cmです。その範囲に何色が入っているかを見ます。

  • 首の詰まった深い色のタートルネックは、10cmの範囲がすべて深い色になる
  • Vネックやボートネックなら、10cmの範囲に肌か、インナーの色が入る
  • シャツの襟を出すと、10cmの範囲に襟の色が入る

深い秋色をどうしても首元に置きたいときは、タートルネックの折り返しを1回ぶん下げる、首にスカーフやネックレスで明るい点を作る、などで10cmの中に別の色を混ぜてください。全部を明るくする必要はありません。10cmの範囲の半分に明るい色が入れば、影はかなり和らぎます。

マフラーやストールも、この10cmの中に入ります。深い色のマフラーを首に何重にも巻くと、10cmがすべて深い色で埋まります。巻き方を1重にして、内側に肌かインナーを少し見せるだけでも、顔の下の影は浅くなります。

艶の量で、同じ色の重さが変わる

同じ深さ、同じ濁りの色でも、表面に艶があるかどうかで、顔の下での重さが変わります。

窓の光に服を向けて、表面に細い光の筋が出るかを見てください。

  • 光の筋が出る(なめらかな編み地、少し光る糸、とろみのある生地など)→ 深い色でも、光った部分が影を割ってくれる
  • 光の筋が出ない(起毛した綿、フェルトのような毛、乾いた手触りの麻など)→ 色の深さがそのまま面として出る

秋冬の服は起毛した素材が多く、艶のない深い色を選びやすい季節です。艶がまったくない1枚を顔の近くに置くと、色の深さよりもう半段重く見えます。マットな深い色を着るときは、アクセサリーかインナーで、顔の近くに1か所だけ光るものを足してください。金色の小さなピアスや、とろみのあるインナーの襟元で十分です。

ただ、艶を強くしすぎると、今度は顔の凹凸の影が強調されることがあります。足すのは光の点や筋までで、全体がつやつやした面は、秋の人には強すぎることが多いです。

段が合っていなかったとき、買い替えずにやる順番

原因が深さだとわかっても、すぐに全部を買い替える必要はありません。手持ちのまま、次の順で試してください。

  1. **顔の下に明るい色を1枚はさむ。**生成り・ベージュ・明るいキャメルのインナーやシャツを、襟元から指2本ぶん見せる
  2. **深い服を顔から遠い場所に移す。**深い色のニットを、ボトムやコートの内側の担当にして、胸より下で着る
  3. **深い服の上に、明るい羽織りを重ねる。**深い色のワンピースに明るいカーディガンを羽織ると、顔の下の面積の半分以上が明るい色になる
  4. それでも重いときだけ、同じ系統で1段明るい1枚を買い足す

2の「顔から遠い場所に移す」は、意外と効きます。秋の深い色は、ボトムや靴、バッグにすると全身を引き締める役に回ります。顔の下では重かった深いこげ茶が、パンツにすると落ち着いた装いの土台になる、ということはよくあります。

買い足すときは、手持ちの深い服と同じ色の系統で、白黒写真にしたときに髪と同じか少し明るく写るものを選んでください。売り場の照明は明るいので、実物より明るく見えがちです。試着室で白黒写真を1枚撮っておくと、家に帰ってからの「思ったより暗かった」を防げます。

化粧で埋めようとする前に

老けて見えると感じると、頬の色を濃くする、下地を明るくする、といった化粧での対策に向かいがちです。ただ、原因が服の深さにあるときは、化粧で明るさを足しても、服との段差がかえって大きくなり、顔だけ浮いて見えることがあります。

化粧を変える前に、服の深さを合わせてから、いつもの化粧のままで鏡を見てください。服を1段明るくしただけで、化粧を足さなくても十分に見えることがよくあります。それでも足すなら、色を足すより、目の下の影をごく薄く明るくするほうが、服の深さとの釣り合いを崩しません。

診断のあとで髪色を変えた人は、ここから見直す

診断を受けたとき、髪は暗かった。そのあと明るく染めた、または白髪が増えて明るく見えるようになった。こういう人は、診断の結果はそのままでも、似合う深さの上限が変わっています。

診断で勧められた深い色は、そのときの髪の暗さを前提にしていることが多いです。髪が明るくなると、同じ深さの服でも髪との段差が大きくなり、服だけが重く見えます。

見直し方は、白黒写真の手順と同じです。いまの髪で撮って、服が髪より暗く写るなら、深さを1段戻してください。色の系統、つまり黄みや濁りは診断のままで構いません。変えるのは深さだけです。

逆に、明るかった髪を暗く戻した人は、深い秋色が以前より合いやすくなっています。前は重いと感じて手放した深い色が、いまなら着られるかもしれません。髪色を変えたら、そのたびに1回だけ白黒写真を撮り直す、と決めておくと、手持ちの服の担当を入れ替えるきっかけになります。

白髪が増えてきた人は、顔まわりの全体の明るさで見る

白髪が増えてくると、髪の明るさは場所によってまだらになります。こめかみや分け目だけが明るく、後ろはまだ暗い、ということもよくあります。この場合は、いちばん暗いところでも、いちばん明るいところでもなく、顔のまわりにかかる髪を全体として見たときの明るさを基準にしてください。

白黒写真を小さく縮めて、顔のまわりの髪がひとつの塊としてどの明るさに見えるかを見ます。その塊より服が暗く写るなら、深さを1段戻します。白髪を染めた直後と、伸びてきたころで明るさが変わるので、染める周期の真ん中あたりの状態で一度確かめておくと、どちらの時期にも大きく外れません。

どちらとも取れるとき①:写真では段が合っているのに、まだ老けて見える

ここからが、いちばん判断の難しいところです。白黒写真で服が髪と同じ明るさ、白い紙の横でも濁りすぎていない、首元も詰まっていない。それでも鏡の前で「なんだか老けて見える」。

この場合は、3つの可能性を順に疑ってください。

**1つ目は、色ではなく形。**肩が落ちすぎている、丈が長すぎる、生地が体から浮いている。形が体に合っていないと、色の印象とは関係なく、ゆるんで疲れた印象になります。色を変える前に、同じ服の袖を少しまくる、ウエストに1か所だけ締まる場所を作る、などで形を整えてみて、印象が変わるかを見ます。変わったなら、原因は色ではありません。

**2つ目は、全身の色の数。**秋の色は互いになじみやすいので、上から下まで似た深さの秋色でそろえると、全身がひとつの重い面になります。顔まわりだけでは問題がなくても、全身で見たときに重い。この場合は、上下のどちらかを明るい色に替えるか、白や生成りを1か所足して、全身の中に明るい点を作ります。

**3つ目は、そもそも秋の色の中心ではない可能性。**これは次の2つの章で扱います。

1つ目と2つ目は、鏡に全身を映すと見分けがつきます。顔だけ写した写真では問題がなく、全身で見ると重いなら2つ目、顔だけの写真でも違和感があるなら1つ目か3つ目です。1つ目は形を整えれば変わるので、袖や丈を少し動かしても違和感が残るときに、3つ目を疑ってください。

どちらとも取れるとき②:秋なのか、春寄りなのか

診断で秋と言われても、黄みのある人のうち、明るさと澄み具合が春に近い人はいます。こういう人は、秋の色の中でも明るく澄んだ側は似合うのに、深い側を着ると老けて見えます。

確かめ方は、手持ちの服から2枚を選んで、顔の下に交互に当てるだけです。

  • A:秋らしい深い色(こげ茶、深いカーキ、深いボルドーなど)
  • B:同じ黄みで、明るく澄んだ色(明るいキャメル、サーモンに近いピンク、明るいオレンジベージュなど)

窓の光の下で、それぞれ10秒ずつ当てて、次の3か所を見ます。

  1. 目の下の影:Bのほうが影が浅く見えるか
  2. 頬の色:Bのほうが頬に赤みが戻ったように見えるか
  3. 口元:Bのほうが口角の影が薄く見えるか

3か所のうち2か所以上でBが勝つなら、あなたは秋の中でも明るい側、あるいは春寄りの可能性があります。秋の色を手放す必要はありませんが、深い側は顔から遠い場所に置き、顔の近くは明るい側の秋色か、春の色を担当にしてください。

1か所しか勝たない、あるいはどちらとも言えないときは、秋のままで深さの段だけ合わせれば十分です。判断がつかないまま、無理に春に寄せる必要はありません。自分で比べても結果が定まらない状態が続くときの考え方は、自己診断で「どちらでもない」が続くときにもまとめています。

AとBは、深さだけが違う2枚で比べる

この比べ方でいちばん大事なのは、AとBの違いを深さだけにすることです。Aが深いこげ茶で、Bが明るい黄緑、というように色の系統まで違うと、何が効いたのかが分からなくなります。同じ茶の仲間、同じピンクの仲間、というように、色の系統をそろえて、明るさだけが違う2枚を選んでください。手持ちにちょうどいい2枚がなければ、売り場で同じ形の色違いを2枚借りて当てるのがいちばん確かです。

どちらとも取れるとき③:秋なのか、深い冬寄りなのか

もうひとつの迷い方は逆側です。深い色は似合うのに、秋の茶やカーキだと老けて見え、黒や濃紺のほうがすっきり見える。こういう人は、深さは合っているのに、黄みと濁りが合っていない可能性があります。

確かめ方は、深さをそろえた2枚で比べます。

  • A:深いこげ茶、または深いカーキ
  • B:同じくらいの深さの、黒か濃紺

白黒写真で2枚がほぼ同じ暗さに写ることを先に確かめてから、カラーで顔の下に当ててください。

  • Bのほうが、肌が白く澄んで見える/Aのほうが、肌が黄色くくすんで見える → 冬寄りの可能性
  • Aのほうが、肌に温かみが出る/Bのほうが、顔が青白く、目の下の影が強く見える → 秋のまま

冬寄りの結果が出たときも、すぐに秋の服を手放すことはありません。茶やカーキは顔から遠い場所に、顔の近くには黒や濃紺、あるいは灰の少ない深い色を置くと、手持ちのまま両方を生かせます。季節の境目で迷ったときの比べ方は、ブルベ夏とイエベ秋の比較の考え方も参考になります。

迷ったまま決めない、という選び方

②と③のどちらでも、判断がつかない人はいます。窓の光の日によって結果が変わる、家族に見てもらうと意見が割れる。そういうときは、無理に決めないでください。

決めないまま着るなら、顔の下は明るさが中くらいで、黄みも青みも弱い色を担当にします。グレージュ、トープ、ミルクティーのような、どちらの季節からも外れにくい色です。そして秋の深い色は胸より下に置く。この組み方なら、診断がどちらに転んでも大きく外れません。

決めないでいるあいだも、白黒写真だけは続けてください。どの季節の色であっても、深さが髪と瞳に合っていれば、大きく外れることはありません。季節の判断よりも、深さの判断のほうが、毎日の装いには効きます。

手持ちの秋色を、着る場所で3つに分け直す

ここまでの判定が終わったら、手持ちの秋色の服を、着る場所で3つの棚に分け直してください。

棚入れるもの着る場所
顔の下白黒写真で髪と同じか明るく写る、濁りの少ない秋色トップス、マフラー、シャツの襟
胸より下髪より暗く写る、深い秋色ボトム、靴、バッグ
外側中間の深さで、面積の大きいものコート、ジャケット。前を開けて着る

コートは面積が大きいので、前を閉めると顔の下にも胸より下にも同じ色が来ます。深い色のコートは前を開けて、内側に明るい色を見せる着方にすると、顔の下の深さを調整しやすくなります。

この3つに分けると、「老けて見えるから着ない服」がほとんどなくなります。似合わないのではなく、置き場所が違っていただけ、ということが多いからです。

寒くなるほど、顔の下が深い色で埋まっていく

秋が深まり冬に近づくほど、売り場の服も手持ちの服も深い色に寄っていきます。コート、ニット、マフラーと、顔の近くに来るものがすべて深い色になると、ひとつひとつは問題がなくても、重なって深さの上限を超えてしまいます。

冬の立ち上がりに、白黒写真を1回撮り直してください。コートとマフラーとニットを全部身につけた状態で、顔の下の10cmに何枚の深い色が重なっているかを見ます。3つ全部が髪より暗く写るなら、どれか1つを明るい色に替える。マフラーを替えるのがいちばん手軽で、効き目も大きいです。マフラーの色の選び方は、マフラーの色をパーソナルカラーで選ぶでも扱っています。

顔の下に置ける秋色を、手持ちから1枚見つける手順

ここまで読んで、「では顔の下には何を着ればいいのか」と迷った人のために、手持ちの中から顔の下の担当を1枚見つける手順をまとめます。買い足す前に、まず手持ちの中を探してください。

  1. 手持ちの秋色のトップスを、全部ベッドの上に並べる
  2. 並べた状態をスマートフォンで真上から撮り、白黒にする
  3. 自分の髪の暗さに近いものから、それより明るいものだけを残す
  4. 残したものを白い紙の横に1枚ずつ置き、灰をかぶって見えるものを外す
  5. 最後に残ったものを、窓の光の下で1枚ずつ顔の下に当てる

この手順で、多くの人は2〜3枚が残ります。残ったものが、あなたの顔の下の担当です。1枚も残らなかったときは、手持ちの秋色がすべて髪より深い側に寄っているということなので、次に買う1枚は、白黒写真で髪と同じか少し明るく写るものにしてください。

並べてみると、同じ「こげ茶」と思っていたニットが、白黒にすると2段も違う、ということがよくあります。名前ではなく、写真の暗さで分けることが、この手順のいちばん大事なところです。

残った1枚が、思っていたより地味に見えるとき

顔の下の担当として残った1枚が、思っていたより明るく、地味に見えることがあります。深い秋色に見慣れていると、1段明るい色は物足りなく感じるからです。

その感覚は、鏡で全身を見るとたいてい消えます。顔の下が1段明るくなると、目の下の影が浅くなり、顔の表情がよく見えるようになります。服単体で見たときの地味さより、顔と合わせたときの明るさを信じてください。物足りなさが残るなら、深い秋色をボトムや靴に回して、全身の中に深さを残すと、落ち着きはそのままに保てます。

秋の色の名前ごとに、深さを1段戻す先

深さを1段戻すとき、どの色に替えればいいかは、色の名前ごとに目安があります。ここでは、イエベ秋の人がよく手に取る色について、深い側から1段戻した先を書いておきます。どれも、色の系統は変えずに、明るさだけを戻すという考え方です。

深いこげ茶は、ミルクティーに近い茶か、明るいキャメルに戻します。深いカーキは、黄みのはっきりしたオリーブか、明るいカーキに。深いボルドーは、レンガに近い赤茶か、明るいテラコッタに。深い緑は、明るいモスグリーンに。深いからし色は、明るいマスタードに。

戻した先の色が手持ちにない場合は、同じ系統の明るい色を、マフラーやインナーの小さな面積で足すだけでも効果があります。深いこげ茶のニットに、ミルクティー色のマフラー。深いカーキのコートに、明るいオリーブのストール。深い色の服を手放さずに、顔の下だけ1段戻せます。こげ茶の深さの選び方は、こげ茶が似合う人でも扱っています。

人に見てもらうときは、「老けて見えるか」ではなく「どこを先に見たか」を聞く

自分の目だけでは判断がつかないとき、家族や友人に見てもらうのは良い方法です。ただ、聞き方によって、返ってくる答えの使いやすさが大きく変わります。

「これ、老けて見える?」と聞くと、相手は気をつかって「そんなことないよ」と答えがちです。代わりに、2枚の服を順に当てて、「どっちのときに、顔を先に見た?」と聞いてください。服を先に見たか、顔を先に見たか。この問いなら、相手は気をつかわずに答えられ、答えがそのまま深さの判定になります。顔を先に見たほうが、あなたの顔に合った深さです。

もうひとつ使える聞き方は、「どっちのほうが、疲れて見える?」です。「老けて」という言葉より答えやすく、目の下や口元の影の強さに目を向けてもらえます。

見てもらうときも、窓の光の下で

人に見てもらうときも、場所は窓の光の下にしてください。部屋の照明の下で見てもらうと、黄色い光で秋の色がどれも深く沈み、どちらの服でも「疲れて見える」と言われがちです。昼間の窓辺で、相手には窓を背にして立ってもらい、あなたの顔に光が当たる位置で比べます。2枚の比較は、1枚につき10秒ほどで十分です。長く見比べるほど目が慣れて、差がわかりにくくなります。

今日やることは、写真1枚と紙1枚

イエベ秋なのに老けて見えるとき、最初にやるのは診断を疑うことではありません。

  1. 窓の光で、気になる服を着て胸から上を撮り、白黒にする
  2. 服が髪より暗く写ったら、深さを1段戻す(明るい色をはさむ、顔から遠い場所に移す)
  3. 深さが合っているなら、白い紙の横で濁りを見る
  4. 濁りも合っているなら、あごの下10cmと、艶の有無を見る
  5. それでも違和感があるときだけ、明るい秋色と深い秋色、深い茶と黒を比べて、春寄り・冬寄りを疑う

秋の色は、深さが合えば、顔に温かみと落ち着きを足してくれる色です。深さの合わない1枚が、秋の色全体を手放す理由にならないようにしてください。手持ちのこげ茶やカーキは、置き場所を変えるだけで、また頼れる1枚に戻ることがほとんどです。

よくある問い

Q. イエベ秋と診断されたのに、秋の色を着ると老けて見えます。診断が間違っていたのでしょうか
先に診断を疑う必要はありません。多いのは、選んだ1枚が秋の色の中でもいちばん深い側で、髪や瞳より暗くなっている場合です。窓の光で胸から上を撮って白黒にし、服が髪より暗く写るなら、同じ系統で1段明るい色に替えるか、深い服を胸より下に移してください。それで直るなら、診断はそのままで大丈夫です。
Q. 白黒写真で、服と髪の暗さがほとんど同じでした。それでも老けて見えるのはなぜですか
深さが合っているなら、次は濁り・あごの下10cm・艶の順に見てください。白い紙の横で服が灰をかぶったように見えるなら濁りが多すぎます。首の詰まった深い色で、あごの下10cmがすべて深い色になっているなら、置き場所の問題です。表面に光の筋がまったく出ない起毛素材なら、顔の近くに光るものを1点足すと和らぎます。
Q. 診断のあとで髪を明るく染めました。秋の深い色はもう着られませんか
着られます。髪が明るくなると、顔の近くに置ける深さの上限が下がるだけで、黄みや濁りの合う範囲は変わりません。深い秋色はボトムや靴、前を開けたコートなど、胸より下に回してください。顔の近くには、白黒写真でいまの髪と同じか少し明るく写る秋色を置きます。
Q. 春寄りなのか秋なのか、何度比べても決められません
決めないまま着る方法があります。顔の下には明るさが中くらいで、黄みも青みも弱い色、たとえばグレージュやミルクティーのような色を置き、秋の深い色は胸より下に置いてください。この組み方なら、どちらの結果に転んでも大きく外れません。

— メグラシ編集部

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ブルベ冬が秋の売り場に並ぶからし・テラコッタ・カーキ・キャメルを着ると、顔だけが沈んで見えることがあります。秋色そのものを避ける必要はありません。あごの先から20cmの内側には黒・白・濃紺を置き、秋色はそれより下へ。境目には黒か白を1本はさんで、目を細めても境目が消えないかを確かめます。色ごとの置き場所、青み側の隣の色への置き換え、面積の上限、起毛素材や柄の扱い、羽織りやマフラーが増えるにつれて置く場所を変える目安まで、手持ちの秋服をそのまま使える形でまとめました。

メグラシ編集部/読了 13分
イエベ秋の白|生成り・オフ白・真っ白を、顔からの距離で分ける

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イエベ秋の白|生成り・オフ白・真っ白を、顔からの距離で分ける

イエベ秋でも白は着られます。分かれ目は白という色名ではなく、コピー用紙と並べたときに黄みが見えるかどうかです。黄みが見える生成りは顔のすぐ下に、紙と見分けがつかないオフ白は艶と素材の条件つきで、紙より青白く光る真っ白は胸から下か小さな面積で使います。手持ちの白を3分で3段に分ける手順、秋の白ニット・白シャツ・白パンツの置き場所、キャメルや焦げ茶との合わせ方、仕事で真っ白のシャツを着る日の挟み方まで、秋の手持ちで確かめる順番にまとめました。

メグラシ編集部/読了 14分
ブルベ夏の冬服|濃い色の棚から、顔の下に置く1枚だけ明るさで選ぶ

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ブルベ夏の冬服|濃い色の棚から、顔の下に置く1枚だけ明るさで選ぶ

冬の売り場は黒・チャコール・こげ茶が中心で、ブルベ夏はそのまま選ぶと顔が沈みます。全部を明るくする必要はありません。あご下15cmに来る1枚だけを、白黒写真の明るさ5段で2〜3段に収め、外側の暗さはそのまま使う選び方をまとめました。

メグラシ編集部/読了 13分
パーソナルカラー診断|受け方3通りと、結果が2つに割れたときの決め方

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パーソナルカラー診断|受け方3通りと、結果が2つに割れたときの決め方

パーソナルカラー診断は、無料の質問診断で方向をつかみ、鏡の前の自己診断で確かめ、割れた軸だけプロに見てもらう順が無駄がありません。受け方の選び方、自分でやる4手順、結果の読み方、当たらないときの直し方まで、あなたの場合が決まる順にまとめました。

メグラシ編集部/読了 25分

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