七五三の母親の服の色|パーソナルカラーと着物の隣で決める

**七五三の母親の服は、本体を控えめな色の中から自分のパーソナルカラーで選び、顔の真下にだけ自分の色を置いてください。**主役は子どもの着物なので、面積の大きい部分を鮮やかにする必要はありません。ただ、紺・グレー・ベージュという「控えめな色」の中にも、自分の顔が沈むものと沈まないものがあります。
選ぶ前に、子どもの着物の地色を見てください。赤なのか朱なのか、紺なのか黒なのか。それと、写真で並んだときに着物が自分のどの高さに来るか。この2つで、本体の色の向きが決まります。
服装の可否そのものは七五三の親の服装は「着ていいか」で決まるに、家族全員の色数は七五三の家族写真は、並んだときの色数で決まるに分けてあります。この記事は、その中で自分の顔に合う色をどう選ぶかだけを扱います。
結論:本体は控えめな色を自分の明るさで、顔の真下は自分の色で
| パーソナルカラー | 本体に選ぶ色(面積の大きい服) | 顔の真下20cm以内に置くもの |
|---|---|---|
| ブルベ夏 | 灰みのある紺、青みのグレー、桃みのあるベージュ | 青白い白、淡い桃色、くすんだ藤色 |
| ブルベ冬 | 濃い紺、チャコール、黒 | 真っ白、氷のような薄い灰、銀の光 |
| イエベ春 | 明るいベージュ、黄みのあるアイボリー、明るい紺 | クリーム色、淡いコーラル、金の小さな光 |
| イエベ秋 | 深みのあるベージュ、灰みの茶、緑みのある紺 | 生成り、淡いキャメル、つやを抑えた金 |
本体は表の左側から1色だけ選んでください。ここで2色を混ぜると、子どもの着物と合わせて写真の色数が増えます。
顔の真下20cmというのは、顎の下から胸のいちばん高い位置までです。インナーの襟、ブラウスの胸元、パールやコサージュがこの範囲に入ります。ここに自分の色があれば、本体が少しずれていても顔は沈みません。
診断を受けていない人は、手持ちの3枚で決める
パーソナルカラー診断を受けたことがなくても、この表は使えます。手持ちの服から、紺・ベージュ・グレーを1枚ずつ出してください。昼間の窓際で、1枚ずつ顔の下に当てて、スマホで撮ります。
3枚の写真を並べて、顔の輪郭がいちばんはっきり見えて、唇の色が自然に見える1枚を選んでください。それが本体の色の候補です。次に、白いTシャツと生成りのTシャツを同じように当てて、どちらの白で口元が自然に見えるかを比べます。白いほうが合えばブルベ寄り、生成りのほうが合えばイエベ寄りと考えて、表の右の列から顔の真下の色を選びます。
この方法で出るのは大まかな向きだけですが、七五三の1日の服を決めるには十分です。くわしく自分のタイプを知りたくなったら、パーソナルカラー16タイプ診断の手順で絞り込めます。
先に見るのは子どもの着物の地色
母親の服の色は、子どもの着物の隣で見られます。だから先に着物の地色を、次の6つのどれかに分けてください。
| 着物の地色 | 隣に立つ母親の本体で避けたいこと |
|---|---|
| 赤(青みの深い赤) | 同じくらい深い色の本体。親子で重さが並ぶ |
| 朱(黄みの赤・橙寄り) | 黄みの強いベージュ。着物と溶けて境目が消える |
| 桃 | 桃みの強いベージュ。親子で同じ色に見える |
| 紺・濃い緑(男の子の羽織など) | 濃い紺の本体。並ぶと面が一つにつながる |
| 黒(男の子の紋付など) | 黒の本体。家族写真で暗い面が半分を超える |
| 白・淡い地 | 真っ白の本体。着物の白と競う |
見方は単純で、着物と同じ明るさの本体を避けることです。着物が濃いなら母親は1段明るく、着物が淡いなら母親は1段深くします。明るさがずれていれば、色みが多少近くても写真の中で親子の境目ははっきり出ます。
着物の柄が多くて地色が分からないときは、スマホで着物を撮って、画面を白黒にしてみてください。いちばん広く見える灰色の濃さが、その着物の明るさです。
子どもの頭がどこに来るか|3歳・5歳・7歳で並ぶ高さが変わる
写真で並んだとき、子どもの着物は母親のどこに来るか。これで、母親の服のどの部分が着物と隣り合うかが変わります。
| 子どもの年齢 | 身長の目安 | 立って並んだとき、着物が来る位置 |
|---|---|---|
| 3歳 | 90〜100cm | 母親の腰から腿のあたり |
| 5歳 | 105〜115cm | 母親の腰からみぞおちのあたり |
| 7歳 | 115〜125cm | 母親のみぞおちから胸のあたり |
3歳の写真では、着物は母親のスカートやパンツの横に並びます。このとき顔の近くに着物はないので、本体の色はそれほど神経質にならなくて大丈夫です。
7歳になると、着物は胸の高さまで上がります。ここで母親の胸元が着物と同じ明るさだと、親子の境目が胸の位置で消えて、母親の顔が着物の上に浮いたように写ります。7歳の撮影では、胸元の明るさを着物から1段離すことを優先してください。
もう一つ、どの年齢でも起きるのが、母親がしゃがんで子どもと顔の高さをそろえる写真です。このとき着物は母親の顔の真横に来ます。顔の真下20cmに自分の色を置いておく理由は、ここにあります。本体の色は着物の隣で見られ、顔の真下の色は顔の隣で見られる。この2つを分けて考えると迷いが減ります。
3歳の子を抱っこする写真では、着物の肩と袖が母親の胸元に重なります。抱っこの写真が多い予定なら、胸元の色は着物の袖の色から離しておいてください。
兄弟姉妹がいる場合は、もう一人の子どもの服も母親の隣に来ます。上の子が7歳の着物、下の子が普段のよそ行きの服、ということはよくあります。このときは、着物を着ていない子の服の色を、母親の本体と同じ系統にそろえると、写真の中で「着物の子」と「家族」が分かれて、主役がはっきりします。母親の本体が灰みの紺なら、下の子の服も紺かグレーにする、という具合です。
父親が子どもを抱っこして、母親が隣に立つ写真もあります。このとき着物は父親の胸元に来るので、母親の本体は着物と直接並びません。母親の顔の真下の色と、父親のスーツの色が隣り合うことになるので、父親が濃紺のスーツなら、母親の顔の真下は明るい色にしておくと、二人の顔が写真の中で同じくらいの明るさに収まります。
ブルベ夏の母親|灰みを入れた紺とベージュで
ブルベ夏の人に「控えめな色」の候補はたくさんあります。気をつけたいのは、黒に近い濃紺と、黄みの強いベージュの2つです。
濃紺は、ブルベ夏の柔らかい顔立ちに対して重さが勝ちやすい色です。紺を選ぶなら、明るさが中くらいで、少し灰色を混ぜたような紺にしてください。窓際で手持ちのグレーのニットと並べて、紺のほうが「青い」と分かる程度の明るさなら合っています。黒と並べて区別がつかない紺は、ブルベ夏には深すぎます。
ベージュを選ぶなら、桃みか灰みが入ったものを選びます。白い紙の上に置いて、黄色に見えるか、桃色やグレーに見えるかを確かめてください。黄色に見えるベージュは、ブルベ夏の顔の赤みを黄ばませて見せます。
顔の真下には、青白い白か淡い桃色を置きます。インナーを白にするなら、生成りではなく真っ白に近いものを。パールを一連つけるなら、白より少し桃や灰に寄った色の珠が顔になじみます。
子どもの着物が朱色のときは、ブルベ夏の人の顔は朱の黄みを受けて少し黄ばんで写りやすくなります。このときは本体を青みのグレーにして、顔の真下の白の面積を広めにしてください。ジャケットの前を開けて、インナーの白が胸の幅で見えるようにするだけで変わります。
コートの色で迷っている場合はブルベ夏のコートの色で迷うも参考になります。
ブルベ冬の母親|濃い色は味方、白を必ず顔の下に
ブルベ冬の人は、4つのタイプの中でいちばん濃い色が似合います。七五三の定番である濃紺・チャコール・黒は、そのまま使えます。
ただし、濃い本体だけで終わらせると、写真では強く写りすぎることがあります。子どもの着物より母親の本体が目立つと、主役が入れ替わってしまいます。ブルベ冬の人は、**本体を濃くしたぶん、顔の真下に真っ白をはっきり置いてください。**インナーの白い襟を本体の襟の外に出す、白いパールを一連つける、のどちらかで足ります。
避けたいのは、生成りやクリーム色のインナーです。ブルベ冬の澄んだ顔立ちに対して、黄みのある白はくすんで見えます。白を選ぶときは、コピー用紙と並べて、同じくらい白いかを確かめるのが確実です。
子どもの着物が黒や濃紺のとき(男の子の紋付袴など)は、ブルベ冬の母親が濃い本体を選ぶと、家族写真の下半分がまとめて暗くなります。この場合だけは本体を1段明るくして、グレーかグレージュにしてください。ブルベ冬の人が明るい色を着るときは、黄みのない灰色を選べば顔は沈みません。
イエベ春の母親|明るい本体に、黒と濃紺は顔から離して
イエベ春の人がいちばん困りやすいのが七五三です。「控えめ」と言われて思い浮かぶ濃紺や黒が、イエベ春の明るい顔立ちに対して重すぎるからです。
本体は、明るいベージュ、黄みのあるアイボリー、明るい紺から選んでください。明るい紺というのは、晴れた日の夕方の空くらいの、青がはっきり見える紺です。ベージュを選ぶなら、灰みの少ない、パンの耳くらいの明るい黄みのベージュが合います。
どうしても黒や濃紺を着る必要がある場合(手持ちのセレモニー服がそれしかない、家族と色をそろえる約束がある)は、**顔の真下20cmを明るい色で埋めて、濃い色を顔から離してください。**クリーム色のブラウスを胸の幅で見せる、淡いコーラルのコサージュを胸元に付ける、の2つが簡単です。
子どもの着物が朱色や黄みの赤のときは、イエベ春の人と色みが近いので、明るいベージュの本体を選ぶと親子で温かい色がそろいます。このときは明るさを着物から離して、母親のほうを明るくしてください。着物と同じくらいの濃さのキャメルは、写真の中で着物と溶けます。
イエベ秋の母親|深みのあるベージュと緑みの紺
イエベ秋の人は、深くて少し濁った色が似合います。七五三の控えめな色の中では、深みのあるベージュ、灰みの茶、緑みのある紺が合います。
緑みのある紺というのは、黒に近い深い紺の中に、わずかに緑か灰が混ざって見えるものです。白い紙の上で、紺が紫に寄って見えるものはイエベ秋の顔に冷たく映ります。紺を選ぶときは、紫に寄らないものを選んでください。
茶色やカーキ寄りの色は、イエベ秋の人にはよく似合いますが、七五三では写真の中で地味に見えることがあります。神社の木陰や秋の落ち葉の中では、茶色の本体が背景に溶けてしまうからです。茶を選ぶなら、背景になる場所の色を先に想像して、それより1段明るくしてください。
顔の真下には、生成りか淡いキャメルを置きます。真っ白はイエベ秋の顔に対して白が浮いて見えやすいので、少し黄みのある白を。アクセサリーは、強く光る金より、つやを抑えた金か、黄みのある白のパールが合います。
子どもの着物が深い赤のときは、イエベ秋の母親が深い色の本体を選ぶと親子で重さが並びます。この場合は本体を明るめのベージュにして、顔の真下で深みを足すと、写真の中で母親だけが軽くなりすぎずに済みます。
イエベ秋の人は、素材でも控えめさを出せます。同じベージュでも、なめらかなウールやしっとりしたジョーゼットは落ち着いて見え、写真の中でも上品に写ります。表面が平らでつやの強い素材は、イエベ秋の人には少し軽く見えやすいので、本体には光を柔らかく返す素材を選んでください。深みのある色と柔らかな素材の組み合わせは、秋の神社の景色の中で、着物の鮮やかさを邪魔せずに母親の顔を落ち着いて見せます。
自分の色と着物の色がぶつかるとき
ここまでの内容を当てはめると、たまに「自分に合う本体の色が、子どもの着物の色とぶつかる」組み合わせが出てきます。よくあるのは次の3つです。
1つ目は、イエベ春の母親と、朱色の着物。両方とも黄みが強く明るいので、母親が明るいベージュを着ると親子が一つの色の面になります。このときは、本体を明るい紺に切り替えてください。イエベ春の人の明るい紺は、青がはっきり見える明るさなら顔は沈みません。顔の真下にはクリーム色を置きます。
2つ目は、ブルベ冬の母親と、黒の紋付。前の節で書いた通り、本体をグレーに上げます。
3つ目は、ブルベ夏の母親と、桃色の着物。ブルベ夏の人に合う桃みのベージュが、着物の桃色と近くなります。この場合は、本体を青みのグレーにして、顔の真下だけを淡い桃色にしてください。桃色が顔の近くにだけあり、本体はグレーなので、着物とは面積で分かれます。
共通している直し方は、本体のほうを動かして、顔の真下は動かさないことです。顔の真下は自分の色のまま残し、本体を着物から離れた明るさに移す。こうすると、着物の隣で親子が分かれ、顔の隣では自分の色が働きます。
どちらとも取れるとき(1)|診断が割れている、2ndがある
パーソナルカラー診断で「ブルベ夏とイエベ秋の中間」「1stはイエベ春、2ndはブルベ夏」のように、2つの答えを持っている人は少なくありません。七五三のように面積の大きい服を1着だけ選ぶ場面では、どちらに合わせればいいのか迷います。
この場合は、本体を2つのタイプの共通部分から選び、顔の真下だけを1stに合わせるのが確実です。
共通部分というのは、2つのタイプのどちらでも顔が沈まない色のことです。たとえばブルベ夏とイエベ秋は、どちらも少し濁った色が似合う点で共通しています。違うのは黄みか青みかだけなので、灰みのベージュ(グレージュ)や、黄みも青みも強くない中くらいのグレーが共通部分になります。
イエベ春とブルベ夏は、どちらも明るい色が似合う点で共通しています。明るい紺や、白に近いベージュが共通部分です。
イエベ秋とブルベ冬は、どちらも深い色が似合う点で共通しています。深い紺やチャコールが共通部分になります。ただし紺が紫に寄るとイエベ秋側が外れ、緑に寄るとブルベ冬側が外れるので、白い紙の上でどちらにも寄らない紺を選んでください。
共通部分の本体が決まったら、顔の真下は1stのタイプに合わせます。1stと2ndの区別がない場合は、窓際で白のインナーと生成りのインナーを顔の下に当てて、口元の色が自然に見えたほうを選びます。
迷いの原因そのものを整理したい場合はブルベ夏とイエベ秋、着る服の分け方で、2つの答えの分け方を詳しく書いています。
どちらとも取れるとき(2)|手持ちのセレモニー服が自分の色ではない
入学式や卒園式のために買ったセレモニースーツが、自分のパーソナルカラーに合っていないことはよくあります。七五三のために買い直すのはもったいないと感じるのも自然です。
手持ちの服を使うなら、次の順で足してください。
まず、ジャケットとボトムが同じ色のセットなら、ボトムだけ手持ちの別の色に替えられないかを見ます。ジャケットが顔の近く、ボトムが着物の隣に来るので、ボトムを着物から離れた明るさにできれば、それだけで写真の親子の境目が整います。
次に、インナーを替えます。ジャケットの前を開けて着ると、インナーは胸の幅でおよそ15〜20cm見えます。この面積があれば、顔の真下の色はインナーで決まります。手持ちのセレモニー服が黒や濃紺でイエベ春・ブルベ夏の人に重いなら、インナーを自分の明るい色にするだけで顔の沈み方は大きく変わります。
最後に、小物を1つだけ足します。パール、コサージュ、ストールのどれか1つ。2つ以上足すと、子どもの着物の柄と合わせて写真の中の点が増えすぎます。
この3つを試しても顔が沈んで見える場合は、本体の色と自分の明るさがかけ離れています。そのときは、本体ごと替えるのではなく、ジャケットだけを手持ちの別の明るい羽織りに替えてください。ワンピースの上に明るい色のジャケット、という組み合わせは七五三の写真でよく見かける形で、かしこまりすぎず、かといって軽すぎもしません。
ワンピースを選ぶ場合の丈や襟の考え方は七五三のママのワンピースは丈・襟・袖・素材の4か所で決まるにあります。
どちらとも取れるとき(3)|家族と並ぶと自分の色が浮く
自分のパーソナルカラーで本体を選んだのに、家族写真を撮ると母親だけ浮いて見える。この相談もよくあります。原因はたいてい、母親の本体だけが家族の中で明るさが離れていることです。
たとえば、父親が濃紺のスーツ、祖父母も濃い色、子どもは赤の着物、という並びの中で、イエベ春の母親が明るいアイボリーを着ていると、家族の中で母親だけが白く抜けます。これ自体は悪いことではありませんが、本人が「浮いている」と感じるなら直す価値があります。
直し方は、本体の明るさを家族の側に1段だけ寄せて、顔の真下は自分の色のまま残すことです。アイボリーを明るいベージュに、明るいベージュを少し深いベージュに、という1段です。2段寄せると、今度は自分の顔が沈みます。
反対に、ブルベ冬の母親が黒を着て、家族が明るい色ばかりという場合は、黒が穴のように写ります。このときはチャコールかグレーに1段上げてください。
家族で色をそろえる相談は、事前に話しておくのがいちばん簡単です。「全員で三色まで」と決めておけば、その中で自分の色に近いものを選ぶ余地が残ります。
撮影の場所で色は変わる|写真館の照明と境内の木陰
同じ服でも、写真館と神社の境内では写り方が違います。
写真館の照明は明るく、影が少なくなるように当てられます。この光の中では、服の色の濁りが少し消えて、実際より澄んで写ります。ブルベ夏やイエベ秋の人が着る少し濁った色は、写真館ではちょうどよく見えることが多いです。反対に、ブルベ冬やイエベ春の人が着る澄んだ色は、写真館ではさらに強く写るので、本体は控えめにしておくと落ち着きます。
神社の境内では、秋の午前中なら順光で色がよく出ますが、大きな木の下に入ると全体が青く写ります。木陰の青い光の中では、黄みのある色はくすみ、青みのある色はさらに冷たく見えます。イエベの人は木陰で顔が沈みやすく、ブルベ夏の人は木陰で顔が青白くなりやすい、と覚えておいてください。
境内での撮影が中心なら、顔の真下の色を少しだけ明るくしておくのが効きます。白なら一段白く、クリーム色なら一段明るく。木陰で失われる明るさを、顔の真下で先に足しておく考え方です。
ご祈祷を受ける場合は、建物の中に入る時間もあります。社殿の中は外より暗く、照明も暖かい色のことが多いので、黄みのある色が強く出て、青みのある色は沈みます。中で写真を撮ることは少ないものの、家族が見るのはこの暗い中での顔です。ブルベ夏やブルベ冬の人は、社殿の中で顔が少し暗く見えやすいので、顔の真下の白を広めにしておくと安心です。
午後の遅い時間に撮影する場合は、西日が入って全体が黄色く写ります。この光の中では、イエベの人の顔はなじみやすく、ブルベの人の顔は少し黄ばんで写ります。撮影の時間を選べるなら、ブルベの人は午前中、イエベの人は午後の早い時間が、顔色が整いやすい時間帯です。
当日の朝の5分|着物の隣に立って確かめる
着付けが終わって、出かける前に5分だけ時間を取ってください。確かめることは3つです。
1つ目は、子どもと並んで立ち、スマホで撮ること。子どもの着物と自分の本体の明るさが離れているかを見ます。画面を白黒にすると分かりやすくなります。着物と本体が同じ灰色に見えたら、ジャケットを脱ぐか羽織るかで明るさを動かします。
2つ目は、しゃがんで子どもの顔の高さに合わせて撮ること。このとき自分の顔の真下に、自分の色があるかを見ます。着物の色が顔に映り込んで顔色が変わって見えたら、顔の真下の白やクリーム色の面積を広げます。ジャケットの前を開ける、インナーの襟を外に出す、で足ります。
3つ目は、窓際で自分だけを撮ること。顔の輪郭がはっきり見えて、口元の色が自然かを確かめます。ここで顔が沈んで見えたら、口紅を1段明るくするか、顔の真下の色を自分のタイプの白に近づけます。
この3つを撮っておくと、当日の写真の仕上がりがだいたい予想できます。気になる点があっても、5分あればインナーと小物で直せます。
子どもの着付けを写真館や美容室で頼んでいる場合は、子どもの着物姿を見るのが当日の朝になることもあります。前撮りで一度見ているなら、そのときの写真を見返して地色を確かめておいてください。当日はじめて着物を見る場合は、インナーと小物を2通り用意しておくと、その場で選べます。たとえば白とクリーム色のインナーを1枚ずつ持っていけば、着物の隣に立った瞬間にどちらがいいかを決められます。
足元・羽織り・形の決め方
靴とストッキング、それから寒い日のコートも、本体の色と同じ考え方で選びます。
足元は、写真では子どもの草履の近くに来ます。子どもの足元は白い足袋と色のついた草履なので、母親の靴が明るすぎると足元に白い点が並びます。靴は本体と同じか、それより1段深い色にしてください。足元の決め方そのものは七五三の母親の服装は足元から決めるに詳しく書いています。
羽織りのコートは、境内の移動中だけ着て、撮影のときは脱ぐことが多いはずです。ただ、寒い年は着たまま撮ることもあります。そのときに備えて、コートも本体と同じパーソナルカラーの考え方で選んでおいてください。コートの襟は顔の真下20cmに入るので、ここが自分の色から外れていると、本体をいくら整えても写真では顔が沈みます。
形は骨格と顔立ちで決める
ここまでは色だけを扱ってきましたが、服の形も七五三の写真に影響します。肩の線、襟の形、丈の長さは骨格で、襟の角の丸さや飾りの量は顔立ちで決まります。
色の答えと形の答えがぶつかったときは、顔の真下は色を優先し、それ以外は形を優先すると迷いません。たとえば、骨格の上ではノーカラーのジャケットが合うけれど、顔の真下に自分の色を置くためにはインナーの襟を見せたい、という場合。ノーカラーのまま、インナーの襟元だけを本体の外に出します。
形の選び方は七五三の母親の服を骨格と顔タイプで選ぶに分けてあります。色はこの記事で、形はそちらで決めると、1着の候補が絞りやすくなります。
買い足すなら1点だけ|顔の真下の1枚から
七五三のために何か1つ買い足すなら、本体ではなく、顔の真下に入る1枚を選んでください。インナーのブラウスかカットソー、あるいは襟元に巻くストールです。
本体を買い直すより、顔の真下を自分の色にするほうが、写真での効き方は大きくなります。理由は2つあります。写真を見る人の目は、まず顔に行きます。そして顔の真下の色は、顔の色をいちばん強く動かします。
素材も見ておいてください。顔の真下に入る1枚は、光をどれだけ跳ね返すかで顔の明るさを変えます。表面にほんのりつやのあるブラウスは、顔に光を返して明るく見せます。マットなコットンのカットソーは、光を返さないぶん落ち着いて見えます。写真で顔を明るく見せたいなら、少しつやのある素材を選ぶほうが効きます。ただ、ブルベ夏やイエベ秋の人は、強いつやより、しっとりした控えめなつやのほうが顔になじみます。
買い足すときの選び方は、表の右側の列をそのまま使ってください。ブルベ夏なら青白い白か淡い桃色、ブルベ冬なら真っ白、イエベ春ならクリーム色、イエベ秋なら生成り。この1枚があれば、七五三のあとも、入学式や参観日のセレモニー服の下に回せます。
16タイプで細かく自分の色を知っている人は、パーソナルカラー16タイプの考え方を見て、自分のタイプの白がどのあたりかを先に確かめておくと選びやすくなります。
まとめ|着物を見て、並ぶ高さを見て、顔の真下を決める
七五三の母親の服の色は、次の順で決めてください。
- 子どもの着物の地色を6つのどれかに分け、着物と同じ明るさの本体を避ける
- 子どもの年齢から、着物が自分のどの高さに並ぶかを確かめる
- 本体は控えめな色の中から、自分のパーソナルカラーの明るさと濁りで1色選ぶ
- 顔の真下20cm以内に、自分のタイプの白か淡い色を置く
- 当日の朝、子どもと並んで、しゃがんで、窓際で、の3枚を撮って確かめる
七五三の写真は、あとで何度も見返されます。子どもが大きくなってから見たときに、母親の顔が疲れて見えるか、穏やかに見えるかは、本体の色より顔の真下の1枚で決まることがほとんどです。迷ったら、本体はいま持っている控えめな服のままで構いません。顔の真下だけは、自分のタイプの白か淡い色を選んでください。
本体を控えめにすることと、自分の顔が沈まないことは、両立します。動かすのは本体、守るのは顔の真下。この分け方さえ覚えておけば、手持ちのセレモニー服でも、写真の中で親子それぞれの顔がはっきり残ります。
よくある問い
- Q. 七五三の母親は、パーソナルカラーより「控えめ」を優先すべきですか
- 面積の大きい本体は控えめを優先してください。主役は子どもの着物なので、母親の服が鮮やかだと写真の中で視線が割れます。ただ、控えめな色にも明るい・暗い、澄んだ・濁ったの違いがあり、その中から自分のパーソナルカラーに近いものを選ぶことはできます。紺でも灰みのある紺、ベージュでも桃みのあるベージュ、というように選べば、控えめのまま顔が沈みません。そのうえで、顔の真下20cm以内にだけ、自分の色を小さく置きます。
- Q. 子どもの着物が赤で、自分はブルベです。赤の隣で顔色が悪く見えませんか
- 着物の赤が黄みに寄った朱色なら、隣に立つと顔が少し青白く見えることがあります。この場合は、本体を灰みのある紺かグレーにして、顔の真下に白か淡い桃色を置いてください。白が着物の赤と顔のあいだに入ると、赤の黄みが顔に映り込みにくくなります。着物の赤が青みに寄った深い赤なら、ブルベの人とはもともと相性がよいので、本体は何色でも大きくは崩れません。しゃがんで並ぶ写真だけ、顔の真下の白を忘れないようにします。
- Q. 手持ちの黒いセレモニースーツしかありません。イエベ春でも着ていいですか
- 着て構いません。黒は面積が大きいと顔の明るさを吸いやすいので、顔の真下に明るい色を足して距離をつくります。インナーをアイボリーか淡い黄みのベージュにする、襟元に黄みのある白のパールを一連置く、の2つで足ります。黒のジャケットは前を開けて着て、インナーの明るい面が胸の幅で見えるようにしてください。ボタンを留めると明るい面が細くなり、黒が顔に近づきます。
- Q. パーソナルカラー診断を受けていないのですが、どうすればいいですか
- 手持ちの紺とベージュとグレーの服を1枚ずつ、窓際で顔の下に当てて比べてください。いちばん顔の輪郭がはっきりして、口元の色が自然に見えたものが、本体の色の候補です。3枚とも同じに見えたら、子どもの着物の地色と反対の明るさを選びます。着物が濃いなら明るい本体、着物が淡いなら少し深い本体。それだけでも写真の中で親子の境目がはっきりします。
— メグラシ編集部





