在宅勤務の部屋着|冬は画面に映る胸から上と、冷える足元を分けて選ぶ

**いま、パソコンのカメラを起動して、画面に映っている自分の姿を見てください。**画面の下端が鎖骨のあたりで切れているなら、あなたが選ぶのは首まわりの1枚だけです。胸の下で切れているなら、肩から胸までの1枚。みぞおちより下まで映っているなら、上の1枚の丈まで見えています。
在宅勤務の部屋着選びで迷うのは、上下を同じ基準で選ぼうとするからです。会議で見られても困らない服にすると、座りっぱなしの足元が冷えて窮屈になる。楽で暖かい服にすると、画面でだらしなく見える。冬の在宅勤務は、画面に映る範囲と映らない範囲で、物差しを分けて選ぶと、どちらも片づきます。
この記事では、画面の下端で線を引き、線から上は見え方で、線から下は冷えと座り心地で選ぶ方法を順に書いていきます。急な会議、立ち上がる場面、宅配の受け取りのように、どちらの物差しを使うか迷う場面も最後に厚めに扱います。
結論|画面の下端で線を引き、上と下を別の物差しで選ぶ
在宅勤務の服は、次の2つに分けて考えます。
| 範囲 | 選ぶ物差し | 見る場所 |
|---|---|---|
| 画面に映る範囲(線から上) | 見え方 | 襟ぐりの縁・肩の縫い目・色 |
| 画面に映らない範囲(線から下) | 冷えと座り心地 | 腰回りの締めつけ・膝・床から足首 |
線から上は、どれだけ暖かいかより、画面でどう見えるかを優先します。線から下は、どう見えるかより、座り続けても冷えないか、締めつけないかを優先します。
こう分けると、1枚で両方を満たす服を探さなくてよくなります。上は見え方のいい1枚、下は楽で暖かい1枚。上下がちぐはぐでも、画面には上しか映りません。
ただし、この線は人によって、そして会議によって違います。最初にやることは、あなたの線がどこにあるかを測ることです。
画面の下端を測る|鎖骨・胸・みぞおちのどこで切れるか
いつも会議に出るときの姿勢で椅子に座り、カメラを起動してください。パソコンの位置、椅子の高さは、ふだんと同じにします。
画面の下端が、体のどこで切れているかを見ます。だいたい次の3つのどれかになります。
- 鎖骨で切れる:カメラが顔に近いか、パソコンを高い位置に置いている。映るのは首まわりと肩の上だけ
- 胸で切れる:ノートパソコンを机に置いて、少し離れて座っている。いちばん多い位置
- みぞおちより下で切れる:カメラから離れて座っているか、外づけのカメラを遠くに置いている。上の1枚の丈や、腰まわりまで映ることがある
測るときは、背もたれに寄りかかった姿勢でも1度見てください。会議が長くなると、人は背もたれに寄りかかります。寄りかかると体がカメラから離れ、画面の下端が下がります。寄りかかったときの線が、あなたの本当の線です。
ここで決めた線が、この先のすべての基準になります。線から上に来る場所は見え方で選び、線から下に来る場所は冷えと楽さで選びます。
会議にスマートフォンで出ることがある人は、スマートフォンでも同じように測ってください。スマートフォンを縦に置くと、パソコンより画面が縦長になり、同じ距離でも胸の下やみぞおちまで映りやすくなります。机の上にスマートフォンを立てて参加する日は、パソコンの日より線が下がると考えておくと安心です。
外づけのモニターにカメラをつけている人は、モニターの高さで線が変わります。モニターが目の高さより上にあると、カメラは上から見下ろす角度になり、首まわりが大きく、胸から下は映りにくくなります。目の高さより下にあると、下から見上げる角度になり、胸からお腹にかけてが広く映ります。カメラの高さを目の高さに合わせると、線の位置がいちばん安定します。
線から上の1枚|画面に映るのは、襟ぐりの縁と肩の縫い目
画面では、生地の厚みや素材の違いはあまり伝わりません。かわりによく映るのは、首まわりの縁と、肩の縫い目の位置です。
襟ぐりの縁は、伸びてたるんでいると、画面では波打った線になって映ります。それだけで、上質な生地でも部屋着に見えます。逆に、縁がしっかりしていて首にきれいに沿っていれば、厚手のスウェットでも部屋着には見えにくくなります。
手持ちの1枚の縁を見るには、平らな机に置いて、襟ぐりを上から見てください。縁が平らに円を描いていればよい状態です。縁が波打っている、片側だけ下がっている、縁の端が外にめくれているなら、画面で目立ちます。
肩の縫い目は、肩の骨の端にあるか、そこから腕のほうへ落ちているかで見え方が変わります。縫い目が肩の骨から腕へ3cm以上落ちる1枚は、画面の中で肩の線がなだらかになり、くつろいだ印象になります。打ち合わせや社外の人との会議が多いなら、縫い目が肩の骨の端に近い1枚のほうが、画面できちんと見えます。
線が鎖骨で切れる人は、肩の縫い目までは映らないことが多いので、襟ぐりの縁だけを見ればかまいません。線が胸で切れる人は、縁と肩の両方。みぞおちより下で切れる人は、さらに上の1枚の前の落ち方、つまり胸からお腹にかけて生地がたまっていないかまで見えます。
画面に映る範囲が決まったら、もう1つ確かめておきたいのが、光がどちらから来ているかです。窓を背にして座っていると、顔も上の1枚も暗く映り、服の色の違いはほとんど分からなくなります。窓を横か前に置いて座ると、上の1枚の襟の縁や肩の線まで、くっきり映ります。机の向きを変えられないなら、顔の前に置く小さな照明を1つ足すだけでも、上の1枚の見え方は大きく変わります。
色|顔の近くは無地、柄は線から下へ
画面に映る範囲の色は、無地か、近くで見ないと分からないほど細かい柄にしておくのが安心です。
理由は、画面の映像は細かい柄が苦手だからです。細いボーダーや細かいチェックは、画面の中でちらついたり、波のような模様が出たりします。会議の相手から見ると、顔より柄に目が行きます。
色そのものは、暗すぎず明るすぎない中間の色が映りやすいです。真っ白は、窓の光や照明を受けて画面で白く飛び、顔が暗く見えることがあります。真っ黒は、画面では形がつぶれて、肩や襟の線が分からなくなります。
自分の画面で確かめるのが確実です。手持ちの上の1枚を2〜3枚、順に着てカメラに映し、顔がいちばん明るく見える1枚を選んでください。部屋の照明や窓の位置で、同じ色でも映り方が変わるので、ほかの人の基準より自分の画面のほうが当てになります。
柄のある部屋着を楽しみたいなら、柄は線から下に回してください。チェックのパンツ、柄の靴下、模様のあるブランケット。線から下は映らないので、好きなものを選べます。
生地|画面で部屋着に見えるのは、毛羽と毛玉
線から上の1枚では、生地の種類より、表面の状態のほうが映ります。
冬の部屋着でよく選ばれる起毛の生地や、もこもこした生地は、暖かい反面、画面では表面の毛羽が光を受けて、輪郭がぼやけて見えます。顔のまわりの輪郭がぼやけると、全体が眠そうな印象になります。
毛玉も、近くで見ると小さくても、画面ではまとまって映ります。とくに脇と、腕が机にこすれる袖の下側に出やすく、線が胸で切れる人には映る位置です。
線から上の1枚に起毛の生地を選ぶなら、毛足が短く、表面が平らなものにしてください。もこもこした生地は、暖かさが欲しければ線から下に回します。もこもこ素材の扱い方はもこもこルームウェアの失敗|潰れる・毛が抜ける・暑いを毛足から直す、裏毛と裏起毛の違いはスウェットの部屋着|裏毛と裏起毛の違いと、室温で選び分ける2つの境目にまとめています。
暖かさは、線から上の1枚の中に重ねて取ることもできます。画面に映る1枚の下に、薄手の保温性のあるインナーを着れば、外側は平らな生地のままで暖かくなります。外側は見え方、内側は暖かさと役割を分けておくと、上の1枚選びがずっと楽になります。
線から下|座りっぱなしで冷える場所は、腰・膝・足首の3つ
ここからは、画面に映らない範囲です。見え方は気にしなくてかまいません。物差しは、座り続けても冷えないか、締めつけないかです。
冬の在宅勤務で冷えを感じやすい場所は、だいたい次の3つです。
- 腰:椅子の背もたれと体の間に隙間があると、背中の下側から冷える
- 膝:窓際の席や、暖房の風が届かない席では、膝の上が冷える
- 床から足首:床に近い空気はいちばん冷たく、足の甲と足首が冷える
3つ全部を厚くすると、動きにくくなり、立ち上がるたびに不便です。いちばん冷たいと感じる1か所に1枚足すところから始めてください。
確かめ方は簡単です。仕事を始めて1時間たったところで、腰・膝・足首に順に手のひらを当ててみてください。手のひらより冷たく感じる場所が、1枚足す場所です。
足す1枚は、場所ごとに違います。腰なら、腹巻きのように腰を包む1枚か、裾の長い上の1枚。膝なら、膝に掛けるブランケット。足首なら、足首まで覆う厚手の靴下か、甲まで包むルームシューズ。
部屋の中で冷える場所に1枚を足す考え方は、部屋着が寒いとき|床・窓・座り方で、足す1枚の場所を変えるで、在宅勤務に限らず家で過ごす時間全体について詳しく書いています。
線から下の冷え対策は、暖房の温度を上げるより先に試す価値があります。部屋全体を暖めると、線から上の1枚が暑くなり、会議中に顔が赤く映ったり、汗ばんだりすることがあります。冷えるのが腰・膝・足首のどこか1か所なら、その1か所に1枚足すほうが、上半身は涼しいまま、下半身だけを温められます。画面に映る上は涼しく、映らない下は暖かく。在宅勤務の冬は、上下で温度まで分けて考えると過ごしやすくなります。
腰回り|座る時間が2時間を超える日は、締めつけない1本
線から下の1本、つまりパンツやスカートは、座る時間で選びます。
座っていると、お腹まわりは立っているときより少し前にふくらみます。立って履いたときにちょうどよいウエストは、座ると締めつけになります。1時間程度ならがまんできても、座る時間が2時間を超えると、腰まわりの締めつけが気になって集中が切れやすくなります。
手持ちの1本が座り続けに向くかは、履いて椅子に座り、ウエストの内側に指を入れて確かめてください。
- 指が2本すっと入るなら、長く座っても締めつけにくい
- 指が1本しか入らないなら、2時間を超える日は替えたほうが楽
- 指が入らないなら、在宅勤務の日には向かない
ゴムのウエストでも、ゴムが細く強いものは、座ると食い込みます。幅の広い、柔らかいゴムのほうが、座ったときに力が分散します。
もう1つ見るのは股上です。股上が浅いと、座ったときに後ろのウエストが下がり、背中の下に隙間ができて冷えます。腰の冷えが気になる人は、股上の深い1本を選んでください。股上の見方はルームウェアのサイズの選び方|1つ上にするかは肩と股上で決めるも参考になります。
椅子の座面も、冷えの原因になります。木やプラスチックの座面、金属の脚の椅子は、座っている間に太ももの裏から熱を奪います。座面に薄いクッションを1枚敷くだけで、腰と太ももの冷えはかなり和らぎます。クッションは、座ったときに指で押して、座面の硬さが手に伝わらない厚みのものを選んでください。
背もたれのある椅子でも、背中と背もたれの間に隙間があれば、そこに冷えた空気がたまります。上の1枚の裾を、座ったときに腰の下まで届く長さにしておくと、背中の下側に隙間ができにくくなります。裾が短いなら、腰に1枚巻く布か、背もたれに掛ける薄いブランケットで隙間をふさいでください。
足元|床からの冷えは、底の厚さで止める
冬の在宅勤務で、いちばん冷えを感じやすいのが足元です。床に近い空気は部屋の中でいちばん冷たく、座っている間、足の裏はずっと床に触れています。
足元を温めるのは、靴下を厚くするより、床と足の裏の間に厚みを入れるほうが効きます。厚手の靴下だけで床に足を置くと、靴下の底は体重でつぶれて薄くなり、床の冷たさが伝わります。底に厚みのあるルームシューズをはくと、足の裏と床の間に空気の層ができて、冷えがかなり和らぎます。
ルームシューズを選ぶときは、底の厚さを指でつまんで確かめてください。指でつまんで1cm以上あるものなら、床の冷たさは伝わりにくくなります。かかとまで包む形なら、足首の冷えも同時に止まります。
足首は、パンツの裾と靴下の間に隙間ができやすい場所です。座ると、パンツの裾は立っているときより数cm上がります。座った姿勢で、裾と靴下の口がどれくらい重なっているかを見てください。隙間ができているなら、靴下を長いものに替えるか、裾の長い1本に替えます。
足を椅子の上で組んだり、あぐらをかいたりして座る人は、足首より膝と腰が冷えやすくなります。座り方の癖によって、足す場所を変えてください。
上の1枚の持ち数|在宅の日数と洗う回数で決める
線から上の1枚は、何枚あれば足りるか。これは、週に在宅勤務の日が何日あるかと、何回着たら洗うかで決まります。
肌に直接触れない、インナーの上に着る1枚なら、冬は2〜3回着てから洗う人が多いでしょう。その場合、在宅勤務が週2日なら1〜2枚、週3〜4日なら2〜3枚、週5日なら3〜4枚あれば回ります。肌に直接着る1枚なら、1回ごとに洗うので、在宅の日数と同じ枚数が要ります。
枚数を増やすときは、色を変えるより、襟の形を変えるほうが役に立ちます。クルーネックの1枚、少し開いた襟の1枚、前を閉じる羽織りの1枚。襟の形が違えば、同じ相手と続けて会議をしても、毎回違う印象で映ります。色は、自分の画面で顔が明るく見えた色の中から選べば、どれを着ても外れません。
洗うときは、線から上の1枚だけは、ほかの部屋着と分けてネットに入れてください。画面に映る襟ぐりの縁は、洗濯でいちばん伸びやすい場所です。縁がよれ始めたら、その1枚は線から下の部屋着の側に回し、画面に映る役からは下ろします。
1日の切り替え|朝に替える1枚と、夜に脱ぐ1枚を決めておく
在宅勤務の日は、仕事を始めるときと終えるときの区切りがつきにくくなります。服で区切りをつけるなら、上下すべてを着替える必要はありません。
おすすめは、線から上の1枚だけを、朝に替えて夜に脱ぐことです。朝、寝ていた服の上を、画面に映る1枚に替える。仕事を終えたら、その1枚を脱いで、また部屋着の上に戻る。下は1日同じでかまいません。
この方法なら、着替えの手間は1枚ぶんで済みます。そして、仕事中に着る1枚が決まっているので、会議の前に何を着るか迷わずに済みます。
寝るときの服と、日中の部屋着を兼ねるかどうかは、帰宅から寝るまでの時間で考える方法をパジャマとルームウェアの兼用|秋冬は帰宅から寝るまでの時間で決めるで書いています。在宅勤務の日は、その考え方を、仕事を終えてから寝るまでの時間に当てはめてください。
服で区切りをつけると、仕事を終えたあとの時間も過ごしやすくなります。画面に映る1枚を着ている間は仕事、脱いだら終わり。家の中で場所を移さなくても、着ている1枚で頭の切り替えがつきます。在宅勤務が続くと、仕事と休みの境目がだんだん薄くなりがちですが、上の1枚を脱ぐという小さな動作が、その境目の代わりになります。
夜に脱いだ上の1枚は、椅子の背ではなく、決まった場所にかけておいてください。翌朝その場所から取って着れば、何を着るか考える時間がなくなります。かける場所を机のそばにしておけば、急な会議のときに羽織る1枚と並べて置けるので、仕事の服が1か所にまとまります。
どちらとも取れるとき①|カメラをつける会議と、つけない会議が混ざる日
1日のうちに、カメラをつける会議とつけない会議が混ざる日は、どちらに合わせるか迷います。
基準は、カメラをつける会議が1日に1回でもあるなら、その日は朝から線から上の1枚を替えておくことです。会議の直前に着替えようとすると、前の仕事が押して時間がなくなったり、着替えたことを忘れたりします。朝に替えておけば、1回でも2回でも同じです。
カメラをつける会議があるかどうか分からない日、たとえば社内の打ち合わせで、つけるかどうかがその場で決まる日もあるでしょう。そういう日のために、机の横に前を閉じれば襟の形が整う羽織りを1枚かけておいてください。カーディガンなら、ボタンを上まで留めたときに襟ぐりが首に沿う1枚。シャツ型の羽織りなら、襟が立ちすぎず、肩に沿う1枚。
羽織りを羽織ったら、画面の下端の位置で、襟ぐりの縁が波打っていないかだけ確かめます。それで、たいていの会議には間に合います。
どちらとも取れるとき②|立ち上がって、全身が画面に映る場面
ふだんは座って映る会議でも、ときどき立ち上がる場面があります。資料を取りに行く、カメラの位置を直す、画面共有のために機材を触る。そのとき、線から下が一瞬映ります。
立ち上がる可能性がある会議では、カメラをいったん切ってから立つのがいちばん確実です。習慣にしておけば、下に何を着ていても困りません。
それでも、立ったまま話す必要がある会議、たとえば立って発表する、ホワイトボードの前で説明する会議では、カメラを切れません。そういう会議がある日は、線から下も、画面に映ってもよい1本にしておきます。ここでいう「映ってもよい」は、上の1枚と色の濃さが揃っていて、柄がないこと。それだけで、全身が映っても部屋着には見えにくくなります。
立って話す会議がある日かどうかは、前の日のうちに予定を見て決めておいてください。当日の朝に決めるより、迷う時間が減ります。
どちらとも取れるとき③|昼に外へ出る・宅配を受け取る
在宅勤務の日でも、昼に少し外へ出たり、宅配を受け取ったりする場面があります。画面には映らないけれど、人には見られる場面です。
このときの基準は、外に出る時間が5分以内か、それを超えるかです。
- 宅配の受け取りやゴミ出しのように5分以内なら、上に1枚羽織るだけでよい。線から下は部屋着のままでかまわない
- 近所の店への買い物や、昼食に出るように5分を超えるなら、線から下も外に出られる1本にする
上下おそろいの部屋着のまま外に出ると、部屋着に見えやすくなります。外に出る日は、上下のどちらか1か所だけを、部屋着と違う素材や形の1枚に替えてください。部屋着に見えないための崩し方はワンマイルウェアが部屋着に見える|上下おそろいは1か所だけ崩すにまとめています。
玄関の近くに、羽織ってすぐ出られる1枚をかけておくと、宅配のたびに慌てずに済みます。前を閉じて着られて、腰が隠れる丈のものが向いています。
宅配の受け取りが多い家では、玄関で履く靴にも目を向けてください。ルームシューズのまま玄関の外に出ると、底が汚れて、そのまま部屋に戻ることになります。玄関には、足を入れるだけで履ける外用の靴を1足置いておき、ルームシューズは玄関の段の上で脱ぐと決めておくと、部屋の床も足元の1枚もきれいなまま保てます。外に出る時間が短い日ほど、こうした小さな決まりが効きます。
どちらとも取れるとき④|家族と同じ部屋で働く・暖房の当たり方が違う
家族と同じ部屋で働く、あるいは暖房の設定を自分だけで決められない環境では、線から下の冷え対策が思うようにいきません。
暖房が強すぎて暑い日と、弱くて寒い日が混ざるなら、線から下は脱ぎ着しやすい1枚を重ねて調整してください。厚手のパンツ1本より、薄手のパンツにブランケットや長めの靴下を重ねるほうが、暑くなったときに外せます。
逆に、線から上は暑くても脱ぎにくい範囲です。会議中に上の1枚を脱ぐと、画面の印象が変わります。上の1枚の内側に重ねるインナーで暖かさを取っている場合、暖房が強い日は、インナーを薄いものにしておくほうが楽です。
家族の生活音や動きが画面に入りやすい環境では、カメラの向きを、背景に人が通らない方向へ向けておくのも1つの方法です。服の話からは少し外れますが、背景が落ち着くと、上の1枚に向く相手の目も落ち着きます。
会議の途中で寒くなったときの手当ても、線で分けて考えます。線から上が寒いときは、会議中に羽織りを着ると画面の印象が変わるので、次の休憩まで待つか、カメラを一瞬切ってから羽織ります。線から下が寒いときは、画面に映らないので、会議中でもブランケットを膝に掛けたり、ルームシューズに足を入れたりして、その場で直してかまいません。寒さを感じたら、まず線から下で直せないかを考えると、会議を止めずに済みます。
同じ理由で、机の下や椅子の横に、線から下を温める1枚をまとめて置いておくと便利です。膝に掛けるブランケット、厚手の靴下、腰に巻く1枚。手を伸ばせば届く場所にあれば、寒いと思ってから温めるまでが数秒で済みます。立ち上がって取りに行く必要がないので、会議中でも仕事の手を止めずに済みます。
朝の3分|線から上と下を、順に確かめる
最後に、在宅勤務の朝に確かめる順番を、1本の流れにしておきます。
- 予定を見る:カメラをつける会議があるか、立って話す会議があるか、昼に外へ出るかを確かめる
- 線から上を替える:カメラをつける会議があるなら、襟ぐりの縁がよれていない1枚に替える
- 画面で確かめる:カメラを起動して、寄りかかった姿勢で、襟と肩の映り方を見る
- 線から下を決める:座る時間が2時間を超えるなら、ウエストに指が2本入る1本にする
- 冷える1か所を決める:昨日いちばん冷えた場所に、1枚足しておく
この5つで、画面に映る範囲と映らない範囲の両方が片づきます。慣れてくれば、2と4は前の晩に決めておけるので、朝はさらに短くなります。
上の1枚が決まれば、在宅勤務の日の服はほとんど決まります。線から下は、冷えないことと締めつけないことだけを物差しにして、あとは好きな部屋着で過ごしてください。
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よくある問い
- Q. 在宅勤務の日も、着替えたほうがいいですか
- 上半身だけでも、寝ていた服から着替えるのがおすすめです。画面に映る範囲の1枚を替えるだけで、会議に呼ばれたときに慌てずに済みます。腰から下は、座り続けて冷えないことを優先して、部屋着のままでかまいません。上下を一度に全部替えようとすると続かないので、映る範囲の1枚から始めてください。
- Q. オンライン会議で部屋着に見えないのは、どんな服ですか
- 襟ぐりの縁がよれていない、無地か細かい柄の1枚です。画面では生地の厚みや素材はあまり分かりませんが、首まわりの縁のたるみと、肩の縫い目の落ち方はよく映ります。厚手のスウェットでも、襟の縁がしっかりしていれば部屋着には見えにくく、逆に薄手のニットでも縁が伸びていると部屋着に見えます。
- Q. 在宅勤務で足元が冷えます。何を足せばいいですか
- 床から足首、膝、腰の3か所のうち、いちばん冷たいと感じる場所に1枚足してください。床が冷たい部屋なら底の厚いルームシューズ、窓際の席なら膝にブランケット、背もたれのない椅子なら腰に腹巻きのような1枚が効きます。全部を厚手にすると動きにくくなるので、1か所ずつ足して確かめるのが近道です。
- Q. 急に会議に呼ばれたとき、何を直せば間に合いますか
- 首まわりと髪の2か所だけ直せば、たいていは間に合います。机の横に、前を閉じれば襟の形が整う羽織りを1枚かけておき、それを羽織って襟を整えます。画面に映る範囲が胸から上なら、下は替えなくても見えません。立ち上がる場面がある会議かどうかだけ、事前に確かめてください。
— メグラシ編集部





