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在宅勤務の部屋着|カメラに映る胸元と、座る腰まわりで選ぶ

メグラシ編集部//読了 20分
自宅の木の机に向かって座る女性の、鎖骨から膝までの丸首のやわらかなニットとゆるいパンツ

**いま、仕事をしている机の前に座ったまま、自分のカメラの画面を開いてみてください。**映っている下の端は、体のどこにありますか。鎖骨のあたりですか、それとも胸の下まで見えていますか。

在宅勤務の部屋着は、この下の端と、一日座っている時間の2つで決まります。**上は画面に映る範囲だけを外向きにして、下は一日座っていられるものにする。**全身を外出着に替える必要はありませんし、全身を部屋着のままにして画面の前で気まずくなる必要もありません。

迷う人の多くは、上と下を同じ基準で選ぼうとしています。画面に映る上半身は人の目を気にして選び、映らない下半身は自分の体の楽さで選ぶ。上と下で基準を分けるだけで、朝に考えることがぐっと減ります。

部屋着そのものをおしゃれに選ぶ考え方は部屋着をおしゃれに見せるに、近所へ出られる線はワンマイルウェアの選び方にまとめてあります。この記事は、家で働く日に、どこまでを部屋着のままにして、どこから替えるかに絞った話です。

結論:上は映る範囲だけ外向き、下は座る時間で決める

先に、上と下でそれぞれ何を見るかを置いておきます。

見る場所測るもの決めること
上半身画面に映る下の端が鎖骨か、胸の下か衿ぐりの形、色、表面の状態
下半身その日座っている時間が5時間を超えるかウエストのゴム幅、股上の深さ
足元床の冷たさと、椅子に座る姿勢靴下とルームシューズの厚み
羽織り画面に映る日か、宅配や外出があるか前の開く1枚を椅子にかけておくか

この4つのうち、人の目を気にして選ぶのは上半身と羽織りだけです。下半身と足元は、自分の体の楽さだけで選んで構いません。

部屋着とパジャマの違いも、ここで線を引いておきます。在宅勤務の日に着るのは、寝るときと同じ服ではなく、起きてから一度着替えた服です。寝るときの服のまま仕事を始めると、上半身の首まわりが伸びていたり、生地が寝じわでよれていたりして、画面で部屋着に見えやすくなります。朝の着替えは1回だけ、寝る服から昼の部屋着へ、と決めておくと、上も下も選びやすくなります。

自分の画面に映る範囲を測る

画面に映る範囲は、カメラの高さと、机から体までの距離で変わります。一度だけ測っておけば、あとは毎日同じです。

ノートパソコンを机に直接置いて、腕を軽く伸ばした距離に座っている人は、映るのはたいてい鎖骨から胸の上までです。カメラが目より下にあるので、少し見上げる角度になり、首まわりと肩の線がいちばん大きく映ります。

ノートパソコンを台に載せて目の高さにしている人や、外付けのカメラを画面の上に置いている人は、映る範囲が少し下に延びて、胸の下からみぞおちのあたりまで見えます。椅子を少し後ろに引いて座る癖がある人も、同じように映る範囲が広くなります。

測るときは、会議の前に自分の画面だけを開いて、映っている下の端に指を当ててください。その指の位置が、着替える範囲の下の線です。鎖骨のあたりなら首まわりだけ、胸の下なら上半身の前全体を見て選びます。

机と椅子が日によって変わる人もいます。食卓で働く日と、自分の部屋の机で働く日があるなら、それぞれの場所で1回ずつ測ってください。食卓は机より高いことが多く、映る範囲が狭くなる傾向があります。

スマートフォンで会議に入る日も、同じように一度だけ測ってください。手に持って参加すると、カメラが顔の正面か少し下に来るので、映るのは首と肩のあたりまでに狭まります。机に立てかけて少し離れて座ると、今度は胸の下まで広がります。スマートフォンで参加する日が多い人は、持つか立てるかを先に決めておくと、上半身で整える範囲も決まります。

もう1つ確かめておきたいのが、映る範囲の中の肩の線です。カメラが目より下にあると、肩が画面の左右の端に大きく映ります。肩が落ちる形の服や、肩に縫い目のないゆったりした服は、画面の上では肩の線がぼやけて、実際より体が大きく見えることがあります。気になるなら、肩の縫い目が肩の骨の端から2cm以内に来るものを、画面に映る日の上半身にしてください。

映るのが鎖骨までの人:首まわりだけ整える

画面に映るのが鎖骨までの人は、首まわりだけを整えれば足ります。決めるのは衿ぐりの形と、衿の縁の状態です。

衿ぐりは、丸首か、浅いVか、ボートネックのように横に開いたものにします。深く開いた衿ぐりは、見上げる角度のカメラでは肌の面積が大きく映りやすく、画面の中で目が首元に行きます。逆に、首に沿うタートルやハイネックは、在宅の日でも画面できちんとして見えます。秋冬なら、薄手のタートルを1枚持っておくと、上に何を重ねても首まわりが決まります。

衿の縁は、伸びていないかを見ます。首の縁を指でつまんで引いたとき、手を離して元の形に戻るなら大丈夫です。戻らずに波打ったままなら、画面では縁の線がよれて映ります。部屋着として長く着ているものほど、この縁が先に伸びます。

鎖骨までしか映らない人は、胸から下は部屋着のままで構いません。上に着ているのが厚手のスウェットでも、首まわりがきれいな丸首なら、画面ではニットと区別がつかないことがほとんどです。

映るのが胸の下までの人:衿ぐりと色の両方で決める

画面に映るのが胸の下までの人は、衿ぐりに加えて、色と表面の状態まで見ます。上半身の前が広く映るので、生地そのものが目に入るからです。

色は、無地で、白と黒のどちらにも寄りすぎない中間の色が画面で安定します。真っ白は画面で明るく飛びやすく、顔の明るさとの差が大きくなります。真っ黒は暗い部屋では体の輪郭が背景に沈みます。生成り、灰色、くすんだ青や緑、茶色のような色なら、部屋の明るさが変わっても映り方があまり変わりません。

細かい柄にも注意してください。細い縞や小さな格子、細かい千鳥のような柄は、画面の上でちらついて見えることがあります。柄物を着たい日は、柄の1単位が指1本より大きいものを選ぶと、ちらつきにくくなります。

胸の下まで映る人は、前の合わせも映ります。前開きのカーディガンやシャツを着るなら、ボタンが等間隔に並んでいるか、前の打ち合わせがずれていないかを、画面で一度確かめてください。部屋着のカーディガンは、前がゆるんで片側だけ下がっていることが多く、それが画面で一番目立ちます。

画面で部屋着に見える3つの合図

上半身が部屋着のままでも、画面では気づかれないことが多いものです。ただ、次の3つが映ると、一目で部屋着だと分かります。

1つ目は、首の伸びです。衿の縁が波打っていたり、片側だけ下がっていたりすると、生地が古く見えます。ここは前の章で書いた通り、指で引いて戻るかで確かめます。

2つ目は、表面の毛玉です。脇の下や腕の内側、胸の前のように、こすれる場所に毛玉が出ます。画面では細かい毛玉が光を拾って、生地全体がざらついて見えます。毛玉が10個を超えているなら、在宅の日の上半身からは外してください。夜や休日の部屋着に回せば、まだ十分着られます。

3つ目は、フードです。フードは肩の後ろで大きく盛り上がり、首の後ろに影を作ります。画面で後ろ姿は映らなくても、フードの縁が肩の上に見えるので、それだけで部屋着の印象になります。フード付きのものを着たい日は、会議の間だけフードのない羽織りを上から重ねてください。

3つの合図ほどはっきりしませんが、色あせにも気をつけてください。何度も洗った濃い色の部屋着は、肩や胸の前だけ色が抜けて、まだらに見えることがあります。画面の明るさによっては、この色の差が影のように映ります。窓の光の下で、肩と脇の下の色を比べて、差がはっきり分かるなら、在宅の日の上半身からは外します。

生地の光り方も見ておきます。表面がつるりと光る生地は、画面の上で照明を拾って、胸の前に白い反射が出やすくなります。画面に映る日の上半身は、光をはね返しすぎない、表面にわずかな凹凸のある生地のほうが落ち着いて映ります。

この3つの合図を外せば、上半身は部屋着のままで構いません。スウェット素材でも、厚手の編み地でも、首がきれいで、毛玉がなく、フードのないものなら、画面ではきちんとした服と同じように映ります。

下に選ぶもの:座る時間で、ゴム幅と股上を決める

下半身は、画面に映らないので、体の楽さだけで選びます。目安は、その日座っている時間です。

座っている時間が5時間を超える日は、ウエストのゴム幅が3cm以上あるものか、ひもで締めるものを選びます。細いゴムは、座ったときにお腹の1本の線に圧が集まって、夕方には赤い跡が残ることがあります。幅のあるゴムなら、同じ締め付けが面に分かれて、跡がつきにくくなります。

股上は、座ったときにウエストがへそのあたりで止まるものが楽です。股上の浅いものは、座るとウエストがへその下へ下がって、前かがみになったときにお腹に食い込みます。股上が深すぎるものは、座ると前に布がたまって、太ももの付け根でもたつきます。立った状態でウエストがへその上2〜3cmに来るものが、座ったときにちょうどへそのあたりに落ち着きます。

座り方の癖も、下を選ぶ理由に入ります。椅子の上であぐらをかく人や、片足を折って座る人は、太もものまわりに余裕が要ります。太ももの一番太いところで、生地を指でつまんで2cm以上つまめるものなら、あぐらをかいても突っ張りません。つまめないほど体に沿っているものは、立っているときは楽でも、座り方を変えるたびに太ももが締めつけられます。

素材は、裏が起毛しているものと、裏がループ状になっているものとで、座ったときの暖かさが変わります。暖房を入れずに過ごす時間が長い部屋なら、裏起毛のほうが楽です。暖房を入れる部屋で長く座るなら、裏起毛は太ももの裏に熱がこもりやすいので、裏がループ状のものか、薄手の編み地のほうが向いています。裏の違いはスウェットの部屋着|裏毛と裏起毛の違いで、室温で選び分ける境目から書いています。

座っている時間が5時間を切る日、たとえば午前だけ在宅で午後は出社する日は、ここまで気にしなくて構いません。普段の部屋着のままか、出社用のパンツにそのまま履き替えられるものを選びます。

ゴムの具合とサイズの決め方は、ルームウェアのサイズの選び方でも肩と股上から書いています。在宅勤務の日は、そこに「座る時間」を足して考えてください。

膝と裾の座りじわ:立ち上がったときの見え方

座りっぱなしの日の下半身で、もう1つ気になるのが、膝と裾のしわです。画面には映りませんが、宅配の受け取りや家族の前に立ったとき、膝が前に出たままの形でしわになっていると、急に部屋着らしく見えます。

膝が抜けやすいのは、伸びやすい編み地のパンツです。座っている時間が長いほど、膝の形が前に残ります。立ち上がって5分たっても膝のふくらみが戻らないなら、その日はもう外に出ない日のパンツに回してください。

裾は、座ったときに足首より上に上がるかどうかを見ます。座ると裾は数cm上がるので、立って床すれすれの丈のものは、座るとちょうどくるぶしのあたりに来ます。立ってくるぶしより上の丈のものは、座るとすねが出て、秋冬は足首が冷えます。座っている時間が長い人ほど、立ったときに少し長めの丈が楽です。

裾にゴムやリブの入ったものは、座ったときにずり上がらず、足首を覆ったままにしてくれます。冷えが気になる季節は、裾の始末も選ぶ理由に入れてください。

足元の冷え:在宅の秋冬は、床から来る

在宅勤務の秋冬に、いちばん冷えるのは足元です。家の床は、職場の床より冷たいことが多く、椅子に座って足を床につけたままでいると、足の裏から体温が逃げていきます。

足元の厚みは、床の冷たさで決めます。素足で床に立って、10秒以内に冷たさで足を浮かせたくなるなら、厚手の靴下にルームシューズを重ねます。10秒以上立っていられるなら、厚手の靴下だけで足ります。

椅子の上であぐらをかいたり、片足を椅子に上げたりする癖がある人は、ルームシューズより、足首まで覆う厚手の靴下のほうが楽です。座る姿勢が一日のうちで何度も変わるなら、脱いだり履いたりしなくて済むものを選んでください。

足首の冷えは、裾の短いパンツで起きやすくなります。座ると裾が上がって、靴下との間にすき間ができるからです。このすき間を埋めるには、靴下を長めにするか、パンツの裾を長めにするか、どちらかで構いません。

ルームシューズを選ぶなら、底の厚みを見てください。底が5mmより薄いものは、床の冷たさがそのまま伝わります。指で底を押して、すぐに床の硬さを感じるものは薄すぎます。かかとまで覆う形のものは、椅子に座って足を前後に動かしても脱げにくく、立ち上がるたびに履き直す手間がありません。かかとのない形は、脱ぎ履きは楽ですが、座っている間にかかとが床に触れて冷えやすいので、床の冷たい部屋では向きません。

足元が冷えると、上半身を厚くしたくなります。けれど、画面に映る上半身を厚くするより、足元を1段厚くするほうが、体全体の冷えは早く和らぎます。寒いと感じたら、まず足元から足す、と決めておくと、画面の映りを変えずに暖かさを足せます。冷えを足す場所の考え方は、部屋着が寒いときに足す場所にもまとめています。

宅配と急な外出:靴を履くかどうかで線を引く

在宅勤務の日でも、宅配の受け取りや、近くのコンビニへの用事、子どもの迎えのように、外に出る場面があります。どこまで部屋着のまま出られるかは、靴を履くかどうかで線を引くと決めやすくなります。

玄関で受け取るだけなら、靴を履かずに済みます。この場合は、上半身を画面で整えてあれば、下は部屋着のままで構いません。前の開く羽織りを1枚、椅子の背にかけておいて、玄関に出る前にさっと羽織るだけで十分です。

靴を履いて外に出るなら、下と羽織りを替えます。下は、部屋着のパンツと同じ色の外出用のパンツを1本、すぐ取れる場所に置いておくと、替える手間が1回で済みます。上は、画面で整えてある上半身がそのまま使えるので、羽織りを外出用の薄手のジャケットかカーディガンにするだけです。

来客を迎える日の線は、ルームウェアで来客を迎える日に、相手と滞在時間で分けて書いています。在宅勤務の日の宅配や短い外出は、それよりもっと短い用事なので、靴の線だけで十分です。

どちらとも取れる日:画面に映るのが数回だけ、映るか分からない日

ここからが、いちばん迷う部分です。会議があるかどうか、映るかどうかが、朝の時点ではっきりしない日の決め方です。

画面に映るのが一日に数回、それぞれ短い時間だけの日は、上半身は部屋着のままで、羽織りを1枚椅子にかけておきます。会議の5分前に羽織るだけで、首まわりと前の合わせが整います。羽織りは、前の開く無地のカーディガンか、薄手のジャケットが向いています。フードの付いたものや、厚手で肩が大きく盛り上がるものは避けてください。

会議があるかどうか、朝の時点で分からない日は、上半身だけ整えておきます。首まわりがきれいな丸首か薄手のタートルにしておけば、急に呼ばれても画面にすぐ出られます。下は部屋着のままで構いません。上だけ整えておく手間は、着替え全体の数分の1です。

カメラを切る会議が多い日も、上半身は最低限整えておくことをおすすめします。カメラを切る会議でも、途中で画面を共有する人が映りを切り替えるように頼むことがあります。そのたびに慌てて羽織りを探すより、最初から首まわりだけ整えておくほうが、気持ちの面でも楽です。

上半身は整えたいけれど、部屋が寒くて厚手を着たい日は、厚手の部屋着の上に、首まわりのきれいな薄手を重ねるか、厚手の下にタートルを着て首だけ出します。画面に映るのは一番上の1枚と首だけなので、その2か所が整っていれば、下に何枚重ねていても画面には映りません。

午前は在宅、午後は出社という日は、朝のうちに出社用の上半身にしておきます。下だけ部屋着のままで午前を過ごして、出かける前に下と羽織りを替えれば、着替えは1回で済みます。逆に、朝は部屋着の上半身で、出かける前に全身を替えると、着替えが2回になります。

家族が家にいて、画面の後ろを通ることがある日は、自分の服より先に、画面に映る背景を決めます。服の側でできるのは、上半身の色を背景から浮かせることです。背景が白っぽい壁なら中間の色か少し濃い色を、背景が木の棚や濃い色の家具なら明るめの色を選ぶと、家族が後ろを通っても、画面の中で自分の輪郭がぼやけません。

上は整えたのに、下が部屋着のままだと気持ちが切り替わらない人もいます。この場合は、下も外に出られる1本にしてしまって構いません。ただし、座る時間が5時間を超える日なら、ウエストがゴムかひもで、股上がへそのあたりに来るものを選びます。外に出られる見た目と、座っていられる楽さは、この2つを満たせば両立します。気持ちの切り替えのために、座っていてつらいものを選ぶ必要はありません。

体調がすぐれず、楽な服で一日を過ごしたい日は、上半身の首まわりだけ整えて、ほかは寝る服に近いもので構いません。画面に映るのが首と肩だけなら、薄手のタートルを1枚着るだけで、首まわりは整って見えます。無理に着替える範囲を広げないことも、在宅勤務の日の服の決め方の1つです。

最後に、どうしても決められない日は、上半身を整える側を選びます。整えておいて画面に映らなかった日は何も困りませんが、整えずに映った日は、会議の間ずっと気になります。外したときに困らない側に寄せておくのが、迷った日の選び方です。

羽織りを1枚、椅子にかけておく

在宅勤務の日の服を楽にするいちばんの方法は、羽織りを1枚、仕事をする椅子の背にかけておくことです。

羽織りが1枚あれば、上半身は部屋着のままで一日を過ごして、会議の前と宅配の前だけ羽織る、という使い方ができます。部屋が寒い時間帯には、暖かさを足す役目もします。

選ぶのは、前が開いて、首まわりがすっきりした無地のものです。色は、画面で安定する中間の色にしておくと、下に何を着ていても合わせられます。丈は、座ったときに腰の上で止まるくらいがちょうどよく、長すぎると座面に裾がたまってしわになります。

羽織りの選び方そのものは、家の中で羽織るものに詳しく書いています。在宅勤務の日は、その中から「画面で整って見える」ものを1枚選んで、仕事の椅子専用にしてください。

仕事の椅子専用にする理由は、羽織りを探す時間をなくすためです。家の中では、羽織りがソファやベッドの上、洗濯物の山の中に紛れやすく、会議の直前に見つからないことがよくあります。椅子の背にかけたままにしておけば、座ったまま手を後ろに伸ばすだけで届きます。会議が終わったら脱いで、また椅子の背に戻す。この往復を決めておくと、羽織りはいつも同じ場所にあります。

椅子の背にかけたままにすると、肩のところに背もたれの形がついてしまうことがあります。気になるなら、背もたれに薄いタオルを1枚かけてから羽織りをかけるか、肩の形が崩れにくい、少し厚みのある編み地のものを選んでください。羽織りに背もたれの跡がついていると、画面の上でも肩の線が角ばって映ります。

朝の着替えを1回にする:寝る服と昼の部屋着を分ける

在宅勤務の日にだらだらしてしまう、という悩みは、服の側から見ると、寝る服と昼の服が同じであることから来ていることが多いものです。

寝る服のまま仕事を始めると、首まわりや生地が寝ている間によれていて、画面で部屋着に見えやすくなります。それに、着替えの区切りがないので、仕事を始める合図も、終える合図もなくなります。

朝の着替えを1回だけ入れて、寝る服から昼の部屋着へ替えてください。昼の部屋着は、上半身を画面に映る範囲で選び、下は座る時間で選んだものです。夜は、仕事を終えたら昼の部屋着から寝る服へ戻します。この2回の着替えが、在宅勤務の日の始まりと終わりになります。

パジャマとルームウェアを兼ねたい人は、パジャマとルームウェアの兼用で、帰宅から寝るまでの時間で分ける考え方を書いています。在宅勤務の日は、そこに「画面に映る時間」を足して考えます。

着替えるタイミングにも、決まった型があると楽です。朝起きて顔を洗ったら、そのまま寝る服から昼の部屋着へ替える。仕事を始める前の数分で済むので、会議が朝一番に入っている日でも慌てません。逆に、仕事を始めてから着替えようと思っていると、最初の会議まで寝る服のままになり、画面を開く直前に慌てて上だけ替えることになります。

夕方の着替えも、同じように型にしておきます。仕事の画面を閉じたら、椅子の羽織りを背に戻して、昼の部屋着から寝る服か、夜のくつろぐ服へ替える。服が変わると、家の中にいても、仕事の時間が終わったことが体に伝わります。在宅勤務の日に仕事と私生活の境目がなくなる、と感じている人ほど、この夕方の1回が効きます。

枚数と洗う回り方:在宅の日が週に何日あるか

在宅勤務の日の部屋着を何枚持つかは、在宅の日が週に何日あるかで決まります。

上半身は、画面に映るものなので、在宅の日の数だけあると安心です。週に3日在宅なら、首まわりのきれいな上が2〜3枚あれば回ります。同じものが続いても、画面の向こうの人は案外覚えていません。気になるなら、色を2色に分けておけば十分です。

下半身は、汗をあまりかかないので、2〜3日続けて履いても構いません。在宅の日が週に3日なら、座って楽な下が2本あれば回ります。膝が抜けたものは、外に出ない日に回します。

羽織りは、椅子にかけておく1枚があれば足ります。汚れたときのために、もう1枚あると安心です。

新しく買い足す前に、手持ちの部屋着を3つの山に分けてみてください。首まわりがきれいで、毛玉がなく、フードのない上は、画面に映る日の山へ。首が伸びていたり毛玉が目立ったりする上は、夜と休日の山へ。座って5時間楽に過ごせる下は、在宅の日の山へ。分けてみると、画面に映る日の上が1枚しかない、という人が多いはずです。買い足すのは、その山だけで構いません。下や夜の部屋着は、すでに足りていることがほとんどです。

画面に映る日の上を買い足すときは、手持ちの下と羽織りの色に合わせて、中間の色の無地を選びます。色を増やすより、首まわりの形を1枚ずつ変えておくほうが、画面の上では違う服に見えます。丸首、浅いV、薄手のタートルが1枚ずつあれば、週に3日の在宅でも同じ印象が続きません。

秋冬は、厚手のものが乾くのに時間がかかります。厚手の上を洗った翌朝に乾いていないと、画面に映る上半身が決まらなくなります。在宅の日が続く週は、薄手の上を1枚多めに持っておくと、乾いていない朝に困りません。枚数の考え方は、ルームウェアは何枚あればいいかにも、洗う間隔と乾く時間からまとめています。

室温で組み方を変える:秋口と冬の立ち上がり

同じ在宅勤務の日でも、季節が進むと、部屋の暖かさで組み方が変わります。

秋口は、日中の部屋が暖かく、朝晩だけ冷えます。この時期は、上半身を薄手1枚にして、朝晩だけ椅子の羽織りを重ねます。下は、座って楽なものを1本。足元は靴下だけで足りることが多い時期です。

冬の立ち上がりからは、部屋の暖房を入れる時間が増えます。暖房を入れる部屋なら、上半身は秋口と同じ薄手で構いませんが、暖房を入れずに過ごす時間が長い部屋では、上を厚手にするか、薄手の上に羽織りを重ねたまま過ごします。画面に映る範囲は、一番上の1枚と首まわりだけなので、厚手を重ねても画面では整って見えます。

暖房の効いた部屋で座りっぱなしでいると、上半身は暖かいのに足元だけ冷える、ということが起きます。暖かい空気は上へ、冷たい空気は床へたまるからです。冬の在宅は、上を薄く、足元を厚くする組み方が楽です。

季節の変わり目に、画面に映る上半身だけ急に厚くすると、会議の途中で暑くなって顔が赤く見えることがあります。上半身は薄手を基本にして、寒さは羽織りと足元で足すほうが、画面の上では安定します。

自分の机と椅子から、一度だけ決めておく

在宅勤務の服は、毎朝ゼロから選ぶと迷います。自分の机と椅子で、一度だけ次のことを決めておいてください。

画面に映る下の端は、鎖骨か、胸の下か。そこで上半身の衿ぐりと色が決まります。

一日座っている時間は、5時間を超えるか。そこで下のゴム幅と股上が決まります。

床の冷たさは、素足で10秒立っていられるか。そこで足元の厚みが決まります。

羽織りを1枚、椅子の背にかけておくか。そこで会議と宅配への備えが決まります。

この4つが決まっていれば、朝に考えることは「今日は会議があるかどうか」の1つだけです。会議がある日は上半身を整えた1枚を、ない日は首まわりがきれいな部屋着を。それ以外は、決めておいたものをそのまま着れば、一日を部屋着のまま過ごしても、画面の前で困ることはありません。

よくある問い

Q. 在宅勤務の日も、着替えたほうがいいですか
着替える範囲を上半身の画面に映る部分だけにしてください。全身を外出着に替える必要はありません。オンライン会議がある日は、カメラに映る範囲だけ衿ぐりのある無地の服にして、下は一日座っていられる部屋着のままで構いません。会議のない日まで着替えるかどうかは、着替えたほうが気持ちが切り替わる人と、かえって疲れる人で分かれます。迷うなら、朝起きてから仕事を始めるまでの間に、寝るときの服から一度だけ着替える、という線を引いておくと、上も下も決めやすくなります。
Q. 画面に映るのはどこまでですか
カメラの位置と、机からの距離で変わります。ノートパソコンを机に直接置いていて、腕を伸ばした距離に座っているなら、映るのはたいてい鎖骨から胸の上あたりまでです。台に載せて目の高さにしている人や、少し後ろに下がって座る人は、胸の下までか、みぞおちまで映ります。一度、会議を始める前に自分の画面だけを開いて、映っている下の端が体のどこにあるかを確かめてください。そこが、着替える範囲の下の線です。
Q. 座りっぱなしでお腹が苦しくなります
ウエストのゴム幅と、股上の深さを見直してください。ゴム幅が2cm以下の細いものは、座ったときにお腹の1本の線に圧が集まります。ゴム幅が3cm以上あるものか、ひもで締めるものなら、座ったときの圧が面に分かれます。股上は、座ったときにウエストがへその下に来るものより、へそのあたりで止まるもののほうが、前かがみになったときに食い込みません。5時間以上座る日は、この2つを満たすものを選ぶと、夕方まで楽に過ごせます。
Q. 急に出社や外出が決まったときはどうしますか
上半身を画面に映る範囲で選んでいれば、下と羽織りを替えるだけで外に出られます。下は、部屋着のパンツと同じ色の外出用のパンツを1本、すぐ取れる場所に置いておくと、替える手間が1回で済みます。羽織りは、前の開く薄手のジャケットかカーディガンを1枚。宅配の受け取りや近所への用事なら、羽織りだけで足ります。どこまで部屋着のまま出られるかは、靴を履くかどうかを線にすると決めやすくなります。

— メグラシ編集部

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