顔タイプ診断どおりの服が似合わない|ずれた軸を1つ見つけて直す

**顔タイプ診断どおりの服が似合わないとき、あなたの診断が丸ごと外れている可能性は低いです。**ずれているのは、「子供顔〜大人顔」と「曲線〜直線」の2つの軸のうち、どちらか1つだけのことがほとんどです。
確かめ方はわかりやすく、手持ちの服を2枚、顔の下に当てて見比べるだけです。服を当てて3秒、鏡を見たときに、自分の顔に目が行けば合っていて、服に目が行けば合っていません。「試着室で着替えたあと、自分の顔に目が行くなら似合っている、服に目が行くなら似合っていない」とよく言われるのは、この見方のことです。
この記事では、まず似合わないと感じた服のどこが原因かを切り分け、次に2軸のどちらがずれたかを確かめ、最後に秋冬の服でどう直すかを書きます。厚く書いたのは、「どちらの軸ともとれるとき」の決め方です。
診断のやり方そのものをわかりやすく知りたい人は、顔タイプ診断を手持ちの服で確かめる方法と写真2枚で2軸を測る方法を先に読んでください。この記事は、診断を受けたあとに違和感が残った人のためのものです。
結論:ずれているのは2軸のうち1つだけ
顔タイプ診断は、顔を2つの軸で見ています。1つは顔のパーツの配置や大きさから見る「子供顔〜大人顔」、もう1つは輪郭やパーツの形から見る「曲線〜直線」です。8タイプや16タイプの名前は、この2軸のどの位置にいるかを名前にしたものです。
診断どおりの服が似合わないときは、2軸のうちどちらか1つが、境目の近くにあることが多いです。境目の近くにある軸は、診断の日の髪型、メイク、照明、着ていた服の色で、どちらにも振れます。診断で出た位置と、ふだんのあなたの位置が1段ずれていれば、名前どおりの服は少しだけ合わなくなります。
だから、診断を全部やり直す前に、どちらの軸がずれたかを1つだけ見つけてください。ずれた軸だけを1段動かせば、もう一方の軸の答えはそのまま使えます。
| 似合わないと感じた中身 | 疑う軸 | 動かす方向 |
|---|---|---|
| 服に負ける・服だけが目立つ | 子供〜大人 | 子供寄りに1段 |
| 幼く見える・服が軽すぎる | 子供〜大人 | 大人寄りに1段 |
| 甘く浮く・ふわふわして見える | 曲線〜直線 | 直線寄りに1段 |
| きつく見える・冷たく見える | 曲線〜直線 | 曲線寄りに1段 |
表の左の列で、自分の違和感に一番近いものを1つ選んでください。2つ以上当てはまるときは、後の章「どちらの軸ともとれるとき」に進みます。
まず、似合わないのは服のどこか
軸を確かめる前に、似合わないと感じた服のどこが原因かを見ておきます。原因が軸と関係のない場所にあると、軸を動かしても違和感は消えません。
顔タイプの答えが効くのは、主に顔から近い場所です。目安として、あごの下から20cm以内、だいたい鎖骨からみぞおちの上までにある布や飾りが、顔の印象と一緒に見られます。そこより下にある布は、骨格や体型の答えのほうが強く効きます。
似合わないと感じた服を着て鏡の前に立ち、手のひらであごの下20cmより下を隠してください。隠した状態で違和感が消えるなら、原因は顔タイプではなく、丈やシルエットなど体の側にあります。その場合は骨格診断の答えを見直したほうが早く直ります。
手のひらで隠しても違和感が残るなら、原因は顔まわりにあります。ここから先の手順で、2軸のどちらがずれたかを確かめてください。
子供〜大人の軸がずれているときのサイン
子供〜大人の軸は、顔の中のパーツの配置で決まります。目の位置が顔の縦の中心より上にあって、あごが短めなら子供寄り、目の位置が中心かそれより下にあって、あごが長めなら大人寄りです。
この軸がずれていると、服と顔の「大きさ」が合わなくなります。
大人寄りと出たのに、本当は境目より子供側にいる人は、診断どおりの大人っぽい服を着ると、服だけが大きく見えます。長い丈、大きな柄、厚い布、大ぶりのアクセサリーに顔が負けて、服に目が行きます。「なんだか服に着られている」「老けて見えた」と感じるなら、こちらを疑います。
子供寄りと出たのに、本当は境目より大人側にいる人は、診断どおりの可愛らしい服を着ると、服が軽すぎて見えます。短い丈、小さな柄、小ぶりの飾りが、顔の大人っぽさに対して足りず、顔だけが浮いて見えます。「無理に若作りしているように見える」と感じるなら、こちらを疑います。
確かめるには、手持ちの服の中で、柄や飾りの大きさだけが違う2枚を選んでください。たとえば小花柄のブラウスと大柄のブラウス、小さいボタンのカーディガンと大きいボタンのカーディガンです。2枚を交互に顔の下に当てて、顔に目が行くほうが、あなたの本当の位置に近い側です。
曲線〜直線の軸がずれているときのサイン
曲線〜直線の軸は、輪郭やパーツの形で決まります。頬やあごが丸く、目が丸みを帯びていれば曲線寄り、輪郭に角があり、目や眉がまっすぐなら直線寄りです。
この軸がずれていると、服と顔の「形と質感」が合わなくなります。
曲線寄りと出たのに、本当は境目より直線側にいる人は、診断どおりのフリルやギャザー、やわらかい布の服を着ると、甘さだけが浮いて見えます。顔のまっすぐな線と、服の丸い線がぶつかって、「なんだか子どもっぽい」「ちぐはぐ」と感じます。
直線寄りと出たのに、本当は境目より曲線側にいる人は、診断どおりのシャープな襟、張りのある布、直線的なデザインの服を着ると、顔まわりがきつく見えます。顔のやわらかい線が服の直線に押されて、「冷たく見える」「疲れて見える」と感じます。
確かめるには、手持ちの服の中で、襟や首元の形だけが違う2枚を選んでください。丸首のニットとVネックのニット、丸襟のブラウスと角襟のシャツなどです。色と厚みがなるべく近い2枚を選ぶと、形の違いだけが比べられます。2枚を交互に顔の下に当てて、顔に目が行くほうが、あなたの本当の位置に近い側です。
手持ちの服2枚の当て方
2枚を当てて見比べるときは、条件をそろえないと、軸ではなく別のものを見てしまいます。次の5つをそろえてください。
- 昼間の窓際で見る。照明の下だと、布の色が変わって見える
- 髪は耳にかけるか、後ろで1つに結ぶ。髪型で輪郭の見え方が変わる
- メイクはふだんどおりにする。診断の日だけ濃くしたなら、その濃さに合わせる
- 鏡から1m離れて、胸から上だけを見る
- 1枚を当てて3秒見たら、すぐ次の1枚に替える
一番大切なのは、5番の「3秒」です。長く見ていると目が慣れて、どちらも似たように見えてきます。最初の3秒で、目が顔に行ったか、服に行ったかだけを覚えておきます。
1人で判断がつかないときは、スマートフォンで2枚を撮って、写真を並べて見てください。鏡は左右が反転していて、ふだん見慣れた自分に近いぶん、違和感が見えにくいことがあります。写真なら、人から見える向きで比べられます。
写真で比べるときは、撮る条件もそろえます。カメラは顔の高さに置き、胸から上が入る距離で、2枚とも同じ場所・同じ時間に撮ってください。画面を上から見下ろす角度で撮ると目が大きく写って子供寄りに、下から見上げる角度だとあごが長く写って大人寄りに見えます。撮った2枚は、画面に左右に並べ、それぞれ3秒ずつ見て、顔に目が行ったほうを選びます。
服を選ぶときの組み合わせにも注意してください。比べる2枚は、軸に関係する1か所だけが違い、残りはなるべく近いものにします。色も厚みも形も違う2枚を当てると、何が効いたのかがわからなくなります。手持ちにちょうどいい2枚がないときは、同じ1枚の着方を変えて比べても構いません。前を開けるか閉めるか、襟を立てるか寝かせるかで、首元の形は変えられます。
診断の日と今で変わったもの
軸がずれて見える理由は、顔そのものではなく、診断の日とふだんの間で変わったものにあることも多いです。思い当たるものがないか、次の3つを確かめてください。
1つ目は髪型です。前髪を作ったか、伸ばしたか、長さや色を変えたか。前髪があると額が隠れて目の位置が上に見え、子供寄りに見えます。前髪がないと額が出て、大人寄りに見えます。毛先に丸いカールがあれば曲線寄り、まっすぐなら直線寄りに見えます。
2つ目はメイクです。診断の日に、ふだんより濃く、あるいは薄くしていなかったか。アイラインを目尻で上げるか下げるか、眉を太く描くか細く描くかで、曲線と直線の見え方は1段動きます。
3つ目は、診断の日に着ていた服です。濃い色の服を着ていたなら顔はくっきりして大人っぽく、淡い色の服なら顔はやわらかく子供っぽく見えます。
3つのどれかが診断の日と今で違うなら、軸を動かす前に、その1つを診断の日に戻して服を当て直してください。それで違和感が消えるなら、診断は合っていて、変わったのは髪型やメイクのほうです。どちらを優先するかは、あなたが今の髪型やメイクを続けたいかどうかで決めて構いません。
結果そのものが前回と変わった人は、顔タイプ診断の結果が前と変わったときの秋冬服に、服をどこまで入れ替えるかの考え方を書いています。
秋冬の布で起きるずれ
夏まで似合っていた診断どおりの服が、秋に入って急に似合わなくなったと感じる人も多いです。これは、顔の位置がずれたのではなく、布が変わったことで起きます。
秋冬の服は、夏の服に比べて3つのものが増えます。布の厚み、表面の毛足、ツヤです。この3つは、それぞれ2軸のどちらかに効きます。
- 布の厚み:厚いほど大人寄りに見せる。顔の下の布が分厚いと、顔が小さく、服が大きく見える
- 毛足:長いほど曲線寄りに見せる。起毛やモヘアは輪郭をぼかし、やわらかく見せる
- ツヤ:強いほど直線寄りかつ大人寄りに見せる。光る表面は輪郭をくっきりさせる
たとえば子供寄りの人が、夏は薄手のブラウスで合っていたのに、秋に厚手のニットを着たら服に負けた、というのは、布の厚みで大人寄りに1段動いたためです。軸を変えるのではなく、ニットの厚みを薄手に戻すと落ち着きます。
直線寄りの人が、秋にモヘアのニットを着たら顔がぼやけた、というのは、毛足で曲線寄りに1段動いたためです。毛足の短い、表面のなめらかなニットに替えると、診断どおりの直線の答えに戻ります。
だから秋冬に違和感が出たときは、軸を疑う前に、布の厚み・毛足・ツヤのどれが夏と違うかを見てください。素材の選び方は顔タイプ別の秋の素材に詳しく書いています。
どちらの軸ともとれるとき
ここからが、検索結果の上には出てこない部分です。服を当てて比べても、子供〜大人の軸がずれているようにも、曲線〜直線の軸がずれているようにも見える、という人は少なくありません。「なんとなく似合わない」が、どちらの言葉にも当てはまるときです。
**この場合は、先に子供〜大人の軸を確かめてください。**理由は2つあります。1つは、子供〜大人の軸のほうが、服の大きさという目で見てわかりやすい差で出ることです。もう1つは、大きさが合っていないと、形や質感の差が見えにくくなるからです。服が大きすぎて顔が負けている状態では、襟が丸いか角かの違いは、ほとんど目に入りません。
手順は次のとおりです。
- 柄や飾りの大きさだけが違う2枚を当てて、子供〜大人の位置を先に決める
- 決めた側の大きさで、首元の形だけが違う2枚を選ぶ
- その2枚を当てて、曲線〜直線の位置を決める
1と3の両方で、診断の結果と同じ側が出たなら、軸はずれていません。違和感の原因は、前の章の髪型・メイク・布の厚みにあります。
1で診断と反対の側が出たなら、ずれたのは子供〜大人の軸です。3の結果にかかわらず、まず子供〜大人を1段動かした服で1週間過ごしてみてください。1週間のあいだに、人から「雰囲気が変わった」と言われたか、自分で鏡を見る時間が短くなったかを覚えておきます。
3だけで診断と反対の側が出たなら、ずれたのは曲線〜直線の軸です。形と質感を1段動かした服で、同じように1週間過ごしてください。
1週間で見るのは、服そのものより、朝の支度にかかる時間と、外で鏡やガラスに映った自分を見たときの気持ちです。軸が合ってくると、着替えてから鏡の前で直す回数が減り、出かけた先で映った姿を見ても、服だけが目に入ることが少なくなります。逆に、1週間のうちに何度も着替え直したくなったなら、動かした方向が合っていない可能性があります。その場合は、動かした軸を元に戻し、もう一方の軸を1段動かして、同じように1週間試してください。
1週間たっても違和感が残るときは、2つの軸の両方が境目の近くにある可能性があります。その人は、診断のタイプ名を1つに決めるより、2つの軸のそれぞれで「中間」の答えを使うほうが楽になります。中間の考え方は顔タイプの中間タイプにまとめています。
タイプ名ごとに、ずれやすい軸
8タイプの名前は、2軸の4つの組み合わせのさらに内側と外側を分けたものです。名前によって、どちらの軸が境目に近くなりやすいかには傾向があります。自分の名前の行を読んで、疑う軸の順番の参考にしてください。
キュートとフレッシュは、どちらも子供寄りです。キュートは曲線、フレッシュは直線の側にいます。この2つの名前で違和感が出たときは、曲線〜直線の軸が境目に近いことが多いです。キュートと出たのにリボンやフリルが甘すぎるなら直線側に、フレッシュと出たのにシンプルなシャツが寂しく見えるなら曲線側に、1段ずつ動かしてください。
アクティブキュートとクールカジュアルは、子供寄りの中でも、もう一方の軸の端に近い名前です。アクティブキュートは曲線と直線の両方の要素を持ち、クールカジュアルは直線が強めです。この2つでは、子供〜大人の軸が境目に近いことがあります。年齢を重ねて顔の印象が落ち着いてきた人ほど、大人寄りに1段動かすと楽になることがあります。
フェミニンとソフトエレガントは、どちらも大人寄りで曲線の側にいます。違和感が出たときは、子供〜大人の軸から疑ってください。フェミニンと出たのに華やかな服で老けて見えるなら、子供寄りに1段動かし、飾りの大きさを小さくします。
エレガントとクールは、大人寄りで直線の側にいます。この2つで違和感が出たときは、曲線〜直線の軸が境目に近いことが多いです。シャープな服で顔がきつく見えるなら、顔に一番近い1か所だけを曲線にしてください。
どの名前でも、疑う軸の順番を決めておくと、2枚の服を当てて比べる回数が半分で済みます。
もうひとつ、タイプ名の境目に近い人ほど、季節によって答えが揺れやすいことも覚えておいてください。夏は肌の色が濃くなったり、髪を結ぶ日が増えたりして、顔の印象がくっきりしやすくなります。秋冬は肌の色が戻り、髪を下ろす日が増えて、顔の印象がやわらかくなりやすいです。季節が変わったときに違和感が出たら、顔の側が少し動いたのだと考えて、手持ちの2枚で確かめ直してください。
大人寄りと出たのに、大人っぽい服が老けて見える
ここからは、相談の多い4つの場合を、秋冬の服でどう直すかを書きます。
大人寄りと出て、長い丈や大きな柄、落ち着いた色の服を選んだのに、鏡で見ると年上に見える。この場合は、子供〜大人の軸が境目の近くにあって、服の側が1段大人に寄りすぎています。
直すときは、服の「大きさ」を1つだけ小さくします。全部を子供寄りにする必要はありません。
- 柄の大きさを、手のひらより小さくする
- アクセサリーを、親指の爪より小さいものにする
- ニットの編み目を、細かいものにする
- コートの襟を、肩幅の半分より狭いものにする
この中から1つだけ選んで替えてください。2つ以上替えると、今度は反対側に行きすぎます。1つ替えて鏡を見て、顔に目が行くようになったら、それで止めます。
秋冬の服で一番起きやすいのは、ロング丈のコートと厚手のニットを重ねた日です。2つとも大人寄りの答えに沿った服でも、重ねると布の量が倍になり、顔の大きさに対して服がかなり大きく見えます。この場合は、コートかニットのどちらか1枚を、短い丈か薄い布に替えるだけで落ち着きます。顔に近いのはニットなので、先にニットを薄くするほうが効きます。
色が原因に見えることもあります。落ち着いた深い色ばかりでそろえると、それだけで大人寄りに1段動きます。顔の近くに1色だけ明るい色を入れてみて、顔に目が行くようになるなら、大きさではなく色の深さで行きすぎていたということです。
子供寄りと出たのに、可愛い服が浮いて見える
子供寄りと出て、小さな柄や丸い襟、明るい色の服を選んだのに、顔だけが浮いて見える。この場合は、子供〜大人の軸が境目の近くにあって、服の側が1段子供に寄りすぎています。
直すときは、服の「大きさ」を1つだけ大きくします。
- 首元の開きを、鎖骨が見える深さまで下げる
- 柄を無地にするか、柄の間隔を広くする
- ニットを、少し厚手のものにする
- スカートやパンツの丈を、5cm長くする
よく起きるのは、仕事の日の服で違和感が出るケースです。子供寄りの答えに沿った丸襟や小さな柄の服は、休日には合っていても、職場の会議や取引先との場では軽すぎて、顔の落ち着いた印象と食い違って見えることがあります。場が変わると、求められる大人っぽさが1段上がるので、軸そのものではなく、場に合わせて服の大きさを1段上げると考えてください。休日の服はそのまま、仕事の日だけ首元を開けた形や無地の服を選ぶ、という分け方で十分です。
靴やバッグの大きさも効きます。顔から遠い場所ですが、全身で見たときに小物が小さすぎると、全体が幼く見えます。バッグを一回り大きくする、靴のかかとを少し高くするなど、顔から遠い場所で大人寄りに動かすと、顔まわりの可愛らしい服を残したまま釣り合いが取れます。
秋冬は布が自然に厚くなるので、子供寄りの人が大人寄りに1段動かすには、首元を開けるのが一番わかりやすい方法です。厚手のニットで首元が詰まっていると顔まわりに布が集まりすぎるので、Vネックや深めの丸首を選び、中に薄いタートルを重ねるなら、色を顔に近い淡い色にしてください。
曲線と出たのに、フリルが甘すぎる
曲線寄りと出て、フリルやギャザー、丸い襟の服を選んだのに、甘さだけが浮いて見える。この場合は、曲線〜直線の軸が境目の近くにあって、服の側が1段曲線に寄りすぎています。
直すときは、甘さを置く場所を1か所に減らします。フリルの付いたブラウスを着るなら、カーディガンやジャケットはまっすぐな前立てのものにします。丸い襟を残すなら、袖口や裾の飾りは外します。
どこに甘さを残すかは、顔のどこに曲線が一番出ているかで決めると迷いません。頬が丸い人は首元に、目が丸い人は耳まわりに、あごが丸い人は胸元に残すと、顔の曲線と服の曲線が近い位置で呼び合い、甘さが浮かずに馴染みます。顔の曲線から遠い場所、たとえば裾や袖口にだけ甘さがあると、顔とのつながりが切れて、服の飾りだけが目立つことがあります。
秋冬なら、布の表面で調整するのも簡単です。曲線の形はそのままに、布の毛足を短くして表面をなめらかにすると、甘さが1段落ち着きます。モヘアの丸首ニットを、目の詰まったウールの丸首ニットに替えるだけでも、印象は変わります。
直線と出たのに、シャープな服がきつく見える
直線寄りと出て、角襟のシャツや張りのあるジャケット、直線的なコートを選んだのに、顔まわりがきつく見える。この場合は、曲線〜直線の軸が境目の近くにあって、服の側が1段直線に寄りすぎています。
直すときは、顔に一番近い1か所だけを曲線にします。角襟のシャツなら、襟先が丸いものに替えるか、襟を開けて中に丸首のインナーを見せます。ジャケットなら、下に着るニットを丸首にするか、襟の角が丸いものにします。
秋冬は、毛足で調整するのも効きます。コートの下に、毛足が少しある起毛のニットを1枚入れると、直線の外側に、やわらかい面が1つ加わります。首元にやわらかい布のスカーフを1枚足すのも同じ働きをします。コートの襟の形と顔の関係は顔タイプ別のコートの襟に書いています。
診断をやり直す前に試すこと
ここまでの手順で直らなかった人も、診断を受け直す前に、次の3つを試してください。どれも手持ちの服で、1日でできます。
1つ目は、顔から服までの距離を変えることです。似合わないと感じた服を、首元にスカーフや襟付きのシャツを1枚はさんで着てみてください。顔と服の間に1枚あるだけで、服の印象が顔に直接ぶつからなくなります。
2つ目は、色の明るさを変えることです。同じ形で、明るい色と暗い色の2枚を当ててみてください。軸だと思っていた違和感が、実は色の明るさの問題だったということもあります。その場合は、顔タイプではなく、パーソナルカラーの答えを見直したほうが早く直ります。
3つ目は、人に見てもらうことです。家族や友人に、2枚を当てた写真を見せて「どちらが自然に見えるか」だけを聞いてください。理由は聞かなくて構いません。理由を考え始めると、似合うかどうかではなく、好きかどうかの話になりやすいからです。
この3つのうち、2つ目の色の明るさは見落とされやすい点です。顔タイプ診断は形と配置を見ていて、色の濃さや明るさは別の診断の領域です。ところが鏡の前では、形の違和感と色の違和感が区別しにくく、どちらも「似合わない」という1つの言葉になってしまいます。同じ形で色だけが違う2枚を当て、明るい色で顔に目が行くなら、形は合っていて色が合っていなかったということです。この場合、顔タイプの答えはそのままでよく、色だけを変えれば済みます。
3つ目の、人に見てもらう方法にも少しコツがあります。見てもらう相手は、あなたのふだんの服装をよく知っている人より、たまに会う人のほうが向いています。ふだんの服装をよく知っている人は、見慣れた側を「自然」と感じやすいからです。2枚の写真を並べて見せ、どちらが「あなたらしいか」ではなく「どちらが顔が明るく見えるか」を聞くと、似合うかどうかに近い答えが返ってきます。
3つとも試して違和感が残るなら、診断を受け直す価値があります。そのときは、この記事で確かめた「どちらの軸がずれていると思うか」と、「どの服で違和感があったか」を1つずつ持っていってください。診断する側も、その軸を重点的に見られます。
似合わない服を手放す前に
最後に、診断どおりに買って似合わなかった服の扱いです。軸を1段動かしても似合わない服があっても、すぐに手放さなくて構いません。
顔タイプの答えが効くのは、顔から20cm以内です。似合わない服を、顔から遠い場所で着れば、違和感は小さくなります。トップスなら、上にカーディガンやジャケットを重ねて、見える面積を胸の下だけにします。スカーフなら、首ではなくバッグの持ち手に巻きます。
それでも着る日がなく、半年のあいだ一度も手に取らなかったなら、そのときに手放すかどうかを決めてください。診断の答えは、合わなかった服からも学べます。「この大きさの柄は負けた」「この張りの布はきつかった」と覚えておくと、次に服を選ぶときの境目が、あなた自身の寸法で引けるようになります。
よくある問い
- Q. 顔タイプ診断の結果が間違っていたのでしょうか
- 結果の2軸のうち、両方とも外れていることはまれです。多いのは、片方の軸が境目の近くにあって、診断の日の髪型やメイク、着ていた服で反対側に振れたケースです。この記事の手順で、どちらの軸がずれたかを1つだけ確かめてください。ずれた軸だけを1段動かせば、結果の残り半分はそのまま使えます。
- Q. 診断どおりの服が、夏は似合っていたのに秋になって似合わなくなりました
- 秋冬は布が厚くなり、毛足やツヤが増えるので、同じ形の服でも顔の下にある面積と質感が変わります。厚い布は顔を大人っぽく、毛足は顔を曲線的に見せる方向に働きます。軸を変える前に、布の厚みを1段薄くするか、表面を1段なめらかにして見比べてください。それで落ち着くなら、診断は合っています。
- Q. 似合わない服は手放したほうがいいですか
- すぐに手放す必要はありません。首元の開き、顔から服の柄までの距離、布の表面の3つのどれかを変えるだけで、見え方が変わることが多いです。顔から一番遠い位置で着る、首元にスカーフや襟を1枚足すなど、顔との距離を変えて着てみてから決めてください。
- Q. もう一度診断を受け直すべきですか
- 受け直す前に、どちらの軸がずれたと感じるのかを自分で言える状態にしておくと、診断の時間を有効に使えます。「大人っぽい服を着ると老けて見える」「直線の服がきつく見える」のように、具体的な場面を1つ持っていくと、診断する側もその軸を重点的に見られます。
— メグラシ編集部





