顎が長い人に似合う髪型|口からあご先の長さで毛先の高さを決める

**あなたの顎が長く見えるかどうかは、下唇からあご先までの長さで決まります。**顔全体の縦の長さではありません。鏡の前で、鼻の下から下唇まで、下唇からあご先までの2つを定規で測ってください。後ろの数字が前の数字の1.8倍を超えていたら、この記事の髪型の選び方がそのまま使えます。
顎が長いと感じている人の多くは、毛先がちょうどあご先の高さにそろっています。そこに横線が1本できると、見る人の目は下唇からその線までの距離を自然に測ります。**毛先の高さを、あご先から外す。**髪型でできることの中心はこれです。
顔全体の比で長さを見るなら面長の髪型、輪郭の型そのものが分からないなら顔型診断が先です。この記事は、口から下の区間だけを扱います。
結論:毛先をあご先の高さに置かない
結論から書きます。顎が長いと感じる人の髪型で、最初に避けるのは「毛先があご先と同じ高さで横にそろう」形です。それ以外の長さなら、ショートでもボブでもロングでも選べます。
毛先の置き場所は2つあります。あご先より2cm以上上に置くか、あご先より3cm以上下に置くかです。上に置くと、横線が口の近くに来て、下唇から線までの距離が縮みます。下に置くと、横線があご先から離れて首の側に移り、顎の区間が髪の線と比べられなくなります。
上と下で数字が違うのは、髪の毛先は動くと下がるからです。上に置いた毛先は、少しうつむくと1cmほど下がってあご先に近づきます。下に置いた毛先は、顔を動かしてもあご先の高さには戻ってきにくいので、3cm離しておけば足ります。
もう1つ、ボリュームの位置も決めておきます。顔まわりの髪がいちばんふくらむ高さを、頬骨から耳たぶの間に置いてください。ここに横の幅があると、顔の縦の中で真ん中が広く見え、上下の区間が短く読まれます。あご先の横で髪がふくらむと、逆に顎の区間に視線が集まります。
測る2つの数字:鼻下から下唇、下唇からあご先
測り方を具体的に書きます。用意するのは、15cm程度の定規と、正面から顔を映せる鏡です。スマートフォンのインカメラは端に行くほど顔が伸びるので、使うなら顔を画面の真ん中に置いて、腕を伸ばした距離で撮ってください。
1つ目は、鼻の下の付け根から下唇の下の縁までです。口は軽く閉じて、歯を噛みしめないようにします。2つ目は、下唇の下の縁からあご先のいちばん下までです。あご先は横から見ていちばん下に出ている点で、骨に定規を当てるつもりで測ります。
多くの人は、1つ目が2cm前後、2つ目が3〜4cm前後に収まります。2つ目を1つ目で割って、比を出してください。
| 比(下唇〜あご先 ÷ 鼻下〜下唇) | 見え方 | 髪で触る場所 |
|---|---|---|
| 1.5倍未満 | 顎が短めに見える | あご先の周りは自由。顔全体の比で選ぶ |
| 1.5〜1.8倍 | 標準の範囲 | 毛先をあご先に重ねない程度でよい |
| 1.8倍以上 | 顎の区間が長く読まれやすい | 毛先の高さと首元の厚みの両方で調整する |
表は区切りを示すためのもので、ここで答えが出るわけではありません。1.8倍を超えていても、顔の横幅や首の長さで見え方は変わります。次の見出しから、その変わり方を順に書きます。
数字を測るときに気をつけたいのは、口の開き方です。笑ったときに下唇が下がる人は、写真では2つ目が短く、1つ目が長く写ります。気にしているのが写真の顔なら、写真で一番多い表情、たとえば軽く口角を上げた状態で測り直してください。素の顔と写真の顔で比が0.3以上違うなら、写真の側の数字で髪型を決めたほうが満足しやすいです。
1.8倍を超えるときの毛先の高さ
比が1.8倍を超えていたら、毛先の高さを具体的に決めます。基準になるのは、あご先から何cm離すかです。
上に置く場合、毛先は口角の高さから、口角の1cm下までの範囲に入れます。あご先から測ると、多くの人で3〜4cm上になります。この長さは、いわゆる口元の長さのボブやショートボブに当たります。毛先が口角の近くにあると、横線が口の線と重なり、下唇から下の区間を髪の線が上から押さえる形になります。
下に置く場合、毛先は首の真ん中から鎖骨の上までの範囲に入れます。あご先から測ると、5〜10cm下です。首の真ん中より上、あご先から3〜5cmの範囲は、うつむいたときにあご先に近づくので避けたほうが安全です。
ロングの人は、毛先の高さそのものより、顔まわりの一番短い毛がどこで終わるかを見てください。顔まわりに段を入れているなら、その一番上の段の毛先が、あご先の高さに来ていないかを確かめます。来ているなら、その段だけを口角まで上げるか、鎖骨まで下げてもらいます。ロング全体の長さを変えなくても、顔まわりの1段で横線の位置は動かせます。
切る前に、今の長さで試す方法もあります。毛先をピンで内側に留めて、口角の高さに仮の毛先を作るか、首の真ん中まで下ろした状態で鏡を見ます。数秒で違いが分かります。
仮の毛先を作るときは、正面だけでなく、斜め45度からも鏡を見てください。正面ではあご先の高さに横線が来ていなくても、斜めから見ると、耳の下に落ちた毛先があご先の延長線上に並んでいることがあります。斜めの見え方は、人と並んで話すときや、横に座った人から見られるときの顔です。正面と斜めの両方であご先から外れていれば、その長さで切って問題ありません。
髪の量が多い人は、同じ長さでも毛先が横にふくらんで、あご先の横に幅が出やすくなります。この場合は、毛先の高さだけでなく、毛先から上へ2〜3cmの範囲の量を軽くしてもらうと、横線が細くなります。逆に髪が細くて少ない人は、毛先が首に沿って落ち、横線そのものが目立ちにくいので、高さの調整だけで足りることが多いです。
前髪とトップの高さで、上の区間を整える
毛先で下の区間を整えたら、上の区間も見ます。顎が長く見えるのは、上下の比の問題なので、上を少し短く見せると下の長さが目立ちにくくなります。
前髪を作るなら、下端を眉の上1cm前後に置きます。眉にかかる重い前髪は、目から上を隠しすぎて、顔として残る部分が目から下だけになります。そうすると、残った部分の中で顎の割合が大きくなり、逆効果になることがあります。
前髪を作らないなら、分け目を真ん中から1〜2cm横へずらして、こめかみに向けて斜めに流します。額の上に斜めの線が1本入るだけで、生えぎわから眉までの縦が短く読まれます。
トップの高さは控えめにします。頭頂をふくらませると顔全体の縦が伸び、面長に近い見え方になります。顎が長いと感じる人は、顔全体ではなく下の区間を気にしていることが多いので、頭頂は根元を軽く立てる程度にとどめ、高さの代わりに耳の上あたりに丸みを足すほうが合います。
顔の横幅で変わる:頬骨が広い人と狭い人
同じ比でも、顔の横幅で見え方は変わります。測るのは、左右の頬骨の一番高い点どうしの幅です。定規を顔に当てにくければ、鏡に定規を当てて、映った頬骨の外側の位置に印を付けてから測ってください。
頬骨の幅が、生えぎわからあご先までの縦の7割以上ある人は、顔の真ん中に横幅があるので、顎の長さは比較的目立ちにくい側です。この場合は、毛先の高さだけ気をつければ足ります。ボリュームを頬骨の横に足しすぎると、今度は顔が四角く見えることがあるので、耳たぶの高さまでの丸みにとどめます。
頬骨の幅が縦の6割台にとどまる人は、顔の横幅が控えめなぶん、縦の区間が全部読まれやすくなります。この場合は、頬骨から耳たぶの間に髪の幅をはっきり作ってください。片側1.5〜2cmほど髪が外に出ている状態が目安です。ゆるいカールや、内側に軽く巻いた毛先がこの役割を果たします。
髪をまっすぐに下ろしていると、頬の横に髪が沿って落ち、顔の幅に髪の幅が足されません。カールをかけたくない人は、乾かすときに耳の前の毛を根元から外側へ向けて風を当てるだけでも、1cmほどの幅が出ます。朝の数十秒で済むので、まずはそこから試してください。
頬骨の幅の比が6割台後半から7割の境目にある人は、どちらとも取れます。この場合は、横顔の印象で決めます。横から見て頬の高い位置に丸みがある人は、すでに真ん中に要素があるので、毛先の高さだけで足ります。頬が平らで、横から見ると顔の線がまっすぐ下に落ちる人は、耳の前の毛に幅を作ってください。
頬骨の幅と縦の比は、顔の輪郭を扱う記事で何度も出てくる数字です。頬骨の位置をもっと細かく見たいときは頬骨が横に出ている顔の最大幅の高さを合わせて読んでください。
首の長さで変わる:あご先から鎖骨までの距離
もう1つ、首の長さも見え方を変えます。あご先から鎖骨の真ん中のくぼみまでを測ってください。正面を向いて、肩の力を抜いた状態です。
この距離が10cm以上ある人は、首の縦が長いので、あご先の下に区間がもう1つ続いて見えます。顎の区間と首の区間が連続すると、縦の線が長く伸びて、顎がさらに長く感じられることがあります。この場合は、毛先を下に置く選び方、つまり首の真ん中から鎖骨の上に毛先を置くほうが合います。首の途中に髪の線を1本入れることで、縦の連続を切れるからです。
この距離が8cm未満の人は、首の縦が短めなので、あご先と肩の距離が近く、毛先を下に置こうとするとすぐ肩に当たってはねます。この場合は、毛先を上に置く選び方、口角の高さの長さのほうが扱いやすいです。肩に当たる長さは、毛先が外にはねてあご先の横に戻ってくることがあり、結果として横線があご先の高さに来てしまいます。
8〜10cmの人はどちらも選べます。この場合は、首元の服で決めると楽です。それは次の見出しで書きます。
首の長さは、姿勢で1〜2cm変わります。スマートフォンを見ているときのように頭が前に出ると、あご先が下がって首が短く見え、背すじを伸ばすと長く見えます。測るときは、ふだん人と話すときの姿勢、つまり少しだけ頭を起こした状態にしてください。肩をすくめると数字が小さく出るので、腕を下ろして肩の力を抜いてから測ります。
秋冬の首元:タートルとマフラーで毛先の位置が変わる
秋冬は、首元に布が増えます。タートルネック、ハイネック、マフラー、ストール。首元の上端が上がるぶん、毛先が落ち着く高さも変わります。
タートルネックを着たら、首元の上端からあご先までの隙間を測ってください。多くのタートルは折り返して首の真ん中あたりに上端が来ます。隙間が3cm以下なら、首元の上端があご先に近い位置で横線を作ります。このとき毛先まであご先の近くにあると、横線が2本並んで、その間の顎の区間がはっきり切り取られます。
| タートルの上端からあご先までの隙間 | 毛先の置き方 |
|---|---|
| 3cm以下 | 毛先を口角の高さまで上げる。首元の線と離す |
| 3〜6cm | 毛先は首元の上端より下に入れて、布の上に乗せる |
| 6cm以上 | 首元の線は離れているので、ふだんの毛先の高さでよい |
隙間が3〜6cmのときは、毛先を首元の布の上に乗せるか、布の内側に入れるかで見え方が違います。布の上に乗せると、髪と布が一続きの塊になって、首元の上端の線がぼやけます。布の内側に入れると、首元の線がくっきり出て、あご先からその線までの区間が測られます。顎の長さを気にしているなら、乗せるほうが合います。
マフラーは、巻いたときの上端があご先にかかるか、首の付け根まで下がるかのどちらかにします。上端があご先の1〜2cm下で止まると、下唇からその上端までが区間として読まれて、顎が長く見えやすくなります。首元の巻き方をもっと細かく決めたいときは、首が短い人の秋冬の首元の、あごから鎖骨までの長さで選ぶ考え方がそのまま使えます。
コートの襟と髪の重なり
コートの襟も首元の一部です。テーラードの襟、スタンドカラー、フード付き、ノーカラー。襟の形で、毛先が当たる位置が変わります。
スタンドカラーや高めの襟は、襟の上端があご先の下3〜5cmに来ることが多く、タートルの3〜6cmと同じ扱いになります。毛先を襟の上に乗せて、髪と襟を一続きにしてください。毛先を襟の内側に入れると、襟の上端が横線になって、顎の区間がくっきり出ます。
ノーカラーや、襟を開いて着るテーラードは、首元の線が鎖骨より下に来ます。あご先から首元の線までが長く開くので、首の縦が長い人は縦の連続が強まります。この場合は、髪を下ろして毛先を鎖骨の上に置くと、首の途中に線を1本入れられます。
フード付きのコートは、フードの布が首の後ろに溜まって、毛先が外にはねやすくなります。毛先が外にはねると、あご先の横に横幅ができて、そこに目が行きます。フードを着る日は、毛先を軽く内に入れてから着るか、ひとつにまとめて首の後ろに収めてください。
コートを選ぶ段階で迷ったら、試着のときに髪を下ろしたまま襟を合わせ、正面から鏡を見てください。襟の上端、毛先、あご先の3つの高さが、互いに2cm以上離れていれば、横線が重なりません。どれか2つが近いときは、髪の毛先を襟の上に乗せるか内に入れるかを試して、線が1本にまとまる側を選びます。3つの線がすべて別々に見える状態より、2つを一続きにして1本に減らすほうが、顔の下の区間はすっきりします。
まとめ髪にするときの毛の残し方
まとめ髪は、顔の輪郭がそのまま出るので、顎が長いと感じる人ほど避けがちです。ただ、残す毛の長さを決めておけば、まとめても下の区間を短く見せられます。
まとめる高さは、耳の上端から耳たぶの間がいちばん合います。頭頂で高く結ぶと顔全体の縦が伸び、えり足の低い位置で結ぶと、首元に重心が下がってあご先から下の区間が目立ちます。耳の高さに結び目があると、顔の真ん中の高さに横の要素が1つ増えます。
顔まわりに残す毛は、毛先が口角の高さで終わる長さにします。耳の前から1〜2束、指1本分の太さで残してください。あご先まで届く長さの毛を残すと、その毛先があご先の横で止まり、横線がちょうど顎の高さにできます。残す毛が長すぎるなら、ゆるく巻いて毛先を口角の高さまで持ち上げます。
巻くときは、毛先を内に巻くか外に巻くかで、終わる高さが変わります。内巻きは毛先が上へ戻って1cmほど短く見え、外巻きは毛先が横へ広がって終わる位置がぼやけます。残す毛が口角よりわずかに長いなら内巻き、ちょうど口角なら外巻きにすると、どちらもあご先の高さに線が来ません。
前髪のない人は、まとめるときに分け目から斜めに流れる毛を少し残すと、額の上に斜めの線が入って、上の区間が締まります。
まとめ髪を作る日が多い人は、結び目の位置を毎回そろえるだけで印象が安定します。耳の上端と耳たぶの真ん中の高さを指で確かめてから結ぶと、日によってぶれません。後れ毛を残しすぎると、首の後ろに細い線が何本も下がって、首元の縦が強調されます。後ろの後れ毛は短く整え、残すのは耳の前の1〜2束だけにしてください。
メガネとアクセサリーの位置
髪型と一緒に、顔の近くに置くものの位置も見ておきます。メガネとイヤリングは、顔の縦のどこに要素を置くかを決める道具です。
メガネは、フレームの下辺が頬骨の高さより下に来るものを選ぶと、顔の真ん中に重心が下がって上下の比が整います。フレームが細くて小さいと、目の周りだけに要素が集まり、下の区間が残って見えます。縦幅が3.5cm以上のフレームが目安です。
イヤリングやピアスは、揺れる長さに注意します。耳たぶから下がる飾りの先が、あご先と同じ高さで止まると、毛先と同じ理由で横線ができます。飾りの先は、口角の高さまでにとどめるか、あご先より3cm以上下に下げてください。耳たぶにぴったり付く小さめの飾りなら、あご先とは関係なく選べます。
ネックレスも同じ考え方で選べます。チェーンの一番下が鎖骨の上に来る短めのものは、首の途中に横の要素を1つ足すので、首の縦が長い人に向きます。あご先のすぐ下に沿う詰まった長さは、あご先の下に線を作るので、顎の長さが気になる人は避けたほうが無難です。秋冬はタートルの上に長めのネックレスを重ねる日も増えますが、その場合は飾りの先がみぞおちより下に来るものにして、顔まわりから離してください。
どちらとも取れるとき:比が1.7〜1.9倍の人
ここが一番迷うところです。比を測って1.7〜1.9倍の範囲に入った人は、顎が長いとも標準とも言えます。この範囲の人が髪型を決めるときは、数字ではなく、自分がどの場面で顎の長さを気にしているかで分けてください。
1つ目は、写真で気になる場合です。写真では、カメラのレンズが顔より高い位置にあるか低い位置にあるかで、下の区間の長さが大きく変わります。レンズが顔より低いと、顎が手前に来て長く写ります。この場合は髪型を変える前に、撮るときのレンズの高さを目の高さに合わせてみてください。それで気にならなくなるなら、髪型はそのままで構いません。
2つ目は、鏡で正面から見て気になる場合です。この場合は、毛先の高さを口角に上げる選び方を試します。ピンで仮の毛先を作って、今の長さと見比べてください。違いが感じられるなら、次に切るときに口角の長さにします。違いが分からないなら、比が標準の範囲に近いということなので、毛先をあご先から外すだけで足ります。
鏡で比べるときは、必ず照明の位置も見てください。真上からの照明は、あご先の下に影を作り、顎の下の区間を実際より長く見せます。洗面台の鏡が真上照明なら、窓のそばで、顔の横から光が入る状態でも確かめます。照明を変えて気にならなくなるなら、髪型より照明や撮る場所のほうが原因です。
3つ目は、横顔で気になる場合です。横から見たときに、あご先が前に出ているか、後ろに引いているかで印象が変わります。あご先が前に出ていると、下の区間が横からも長く見えます。この場合は、耳の後ろに髪をかけるのをやめて、耳の前に毛を残してください。耳の前の毛が、あご先と耳の間の空白を埋めて、横顔の下の区間を短く見せます。
横顔であご先が後ろに引いている人は、顎の区間が首と一続きに見えて、下の区間の境目がはっきりしません。この場合は、正面から見たときほど顎の長さは気になりにくいのですが、首とのつながりが長く見えます。毛先を首の真ん中から鎖骨の上に置き、首の途中に髪の線を1本入れてください。横顔のどこで区間を切るかを髪で示すと、顔と首の境目が読み取りやすくなります。
どの場面でも気になるという人は、毛先の高さと首元の厚みの両方を変えるのが確実です。まず首元の服から試すと、切らずに確かめられます。
どちらとも取れるとき:首の長さが8〜10cmの人
首の長さも、境目の人は迷います。あご先から鎖骨までが8〜10cmだと、毛先を上に置いても下に置いても成り立つので、どちらを選ぶかが決めにくいはずです。
この場合は、秋冬によく着る首元の形で決めてください。タートルネックやハイネックを着る日が週に3日以上あるなら、首元の布があご先の下3〜6cmに来る日が多いということです。この場合は毛先を下に置いて、布の上に乗せる長さにします。首元の布と髪が一続きになって、顎の下に区間ができにくくなります。
クルーネックやVネック、シャツの襟を開いて着る日が多いなら、首元の線は鎖骨の近くに来ます。この場合は毛先を上に置いて、口角の高さにすると、首元の開きと顎の間に髪の線が入らず、首がすっきり見えます。
どちらも同じくらい着る人は、毛先を首の真ん中より少し下、あご先から6〜7cmに置くと、両方に対応できます。タートルの日は布の上に乗り、開いた首元の日は首の途中に線が入るからです。
美容室で伝えるときの言い方
測った数字は、そのまま美容室で使えます。「顎が長いのが気になる」とだけ伝えると、人によって受け取り方が違い、面長向けの髪型を提案されることがあります。顔全体ではなく口から下の区間を気にしていることを、数字で伝えるほうが確実です。
伝える順番は、次の3つです。1つ目は、毛先をあご先の高さにそろえたくないこと。2つ目は、毛先を口角の高さに上げたいのか、首の真ん中より下に下げたいのか。3つ目は、秋冬によく着る首元の形です。タートルが多いのか、開いた首元が多いのかで、美容師さんも毛先の重さを調整しやすくなります。
ボリュームの位置も伝えておきます。頬骨から耳たぶの高さに丸みが欲しく、頭頂は高くしなくていい、と言えば十分です。顔まわりの段を入れるなら、一番上の段の毛先を口角の高さにしてほしいと添えてください。
切ったあとは、家で乾かしたときに毛先がどの高さに落ち着くかを1週間ほど見てください。美容室でブローした直後は毛先が内に入って少し上がり、家で乾かすと1cmほど下がることがよくあります。下がった結果あご先に近づいたなら、次回は1cm短めに伝えます。毛先の位置は、仕上がった日ではなく、ふだんの朝の状態で判断するのが確実です。
写真を持っていく場合は、髪型だけでなく、その写真の人の首元にも目を向けてください。タートルを着て撮った写真の髪型は、首元の布に支えられて形が保たれていることがあります。自分がよく着る首元の写真を選ぶと、仕上がりと日常の差が小さくなります。
伸ばしかけのときの毛先の通り道
伸ばしている途中は、毛先が必ずあご先の高さを通ります。口角の長さから鎖骨の長さへ伸ばすあいだ、数週間から数か月はあご先の近くに毛先がある時期が続きます。
この時期は、毛先の形で横線をぼかします。毛先を内に入れると、あご先の下で丸い線ができて、横線が強く出ます。外に軽く逃がすか、毛先をまばらに軽くしてもらうと、線が1本にまとまらず、あご先の高さの横線が弱まります。
また、この時期こそ首元の服で調整できます。タートルやハイネックの布の上に毛先を乗せると、毛先があご先の高さにあっても、布と一続きの塊になって線が目立ちません。伸ばしかけの時期を秋冬に当てると、首元の布に助けてもらえるので過ごしやすいです。
伸ばしかけの時期に美容室へ行くなら、長さを切らずに毛先の形だけ整えてもらう方法があります。毛先の角を取って丸みをなくし、表面の短い毛を少し足してもらうと、毛先が一斉に同じ高さで止まらなくなります。長さを保ったまま、横線の強さだけを下げられます。この時期に毛先を切りそろえてしまうと、また同じ高さに線ができるので、そろえるより散らすことを意識してください。
伸ばしかけの髪の選び方は、顔の型によって細かく違います。面長寄りの人は面長の伸ばしかけの髪型も参考になります。
よくある迷い:顎を隠す髪型にしたほうがいいか
最後に、よくある迷いに答えておきます。顎が長いと感じると、髪で顎を隠したくなります。顔の横に髪を下ろして、あご先の両側を覆う形です。
ただ、髪で覆うと、覆った髪の内側に顔の縦の線ができて、かえって縦長に見えることがあります。左右から髪が顔に沿って下がると、顔の幅が狭く見え、その分だけ縦の区間が目立つからです。
隠すより、区間を短く読ませるほうが合います。毛先の高さをあご先から外す、ボリュームを頬骨から耳たぶの高さに置く、首元の上端とあご先の隙間を測って毛先を合わせる。この3つで、顎の長さは測られにくくなります。
顎の長さは、骨の形で決まっていて、髪型で変わるものではありません。変えられるのは、見る人の目がどこを測るかです。口から下の区間に横線を置かず、顔の真ん中に幅を置けば、顎は顔の一部として自然に読まれます。
髪型を変えたら、1か月ほどは写真を撮るたびに、口から下の区間に横線が来ていないかだけ確かめてください。毛先、首元の上端、イヤリングの先、ネックレスの位置。この4つのどれかがあご先の高さに来ていなければ、髪型と服の組み合わせは合っています。4つを全部覚えておく必要はありません。あご先の高さに何も置かない、とだけ覚えておけば、季節が変わって首元の服が入れ替わっても、同じ考え方で選び直せます。
顎の長さを気にし始めた時期を思い出してみるのも手がかりになります。髪を切った直後から気になったなら、毛先の高さが原因のことが多いです。秋冬に入ってから気になったなら、首元の布やコートの襟が横線を作っていることが多いです。原因の場所が分かれば、直すのも1か所で済みます。
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よくある問い
- Q. 顎が長いのと面長は同じですか
- 同じではありません。面長は額の生えぎわからあご先までの縦が、頬骨の横幅に対して長い状態を指すことが多く、顔全体の比で見ます。顎が長いと感じるのは、そのうち下唇からあご先までの区間だけが長く見えている状態です。額や鼻が短めで、顔全体の縦はふつうなのに、顎だけが長いと感じる人もいます。逆に面長でも、長さが額側に寄っていて顎は気にならない人もいます。どちらの悩みかで、髪で触るべき場所が変わります。面長は額と頭頂、顎が長いのはあご先の周りと首元です。迷ったら、この記事の2つの数字を先に測ってから決めてください。
- Q. 顎のラインで切りそろえたボブはやめたほうがいいですか
- 毛先がちょうどあご先の高さで横一直線にそろうと、そこに横線が1本でき、目はその線と口の間の距離を測ります。顎が長いと感じている人ほど、その距離が強調されやすいのは確かです。ただ、ボブそのものをやめる必要はありません。毛先をあご先より2cm以上上に上げるか、3cm以上下に下げて肩につく手前で止めるか、どちらかに動かせば横線の位置がずれます。今のボブがあご先ちょうどで、切る長さを変えたくないなら、毛先を内に入れるより外に軽く逃がすほうが線がぼやけます。
- Q. 前髪は作ったほうがいいですか
- 前髪の役割は、顔の縦を上から短くすることです。顎が長いと感じる人の多くは、顔の中で縦の区間がどこに偏っているかを気にしているので、上の区間を前髪で少し縮めると、下の区間との比が変わって見えます。ただ、前髪を重く下ろしすぎると、目から下だけが顔として残り、かえって下の区間の長さが目立つことがあります。目安は、前髪の下端を眉の上1cm前後にとどめ、額の地肌が少し透ける厚さにすることです。前髪を作らない場合は、分け目から斜めに流して、こめかみに毛先を置くだけでも上の区間は締まります。
- Q. マフラーで顎を隠せば髪型は気にしなくていいですか
- 首元を厚くしてあご先を覆ってしまうと、顎の長さそのものは見えなくなります。ただ屋内に入ってマフラーを外したとき、髪型だけが残るので、外で整っていても中で崩れたように見えることがあります。また、マフラーの上端があご先の少し下で止まると、その上端と下唇の間に区間が1つできて、むしろ顎が測られやすくなります。外しても成り立つ髪型を基本にして、マフラーは上端があご先にかかるか、首の付け根まで下げるかのどちらかにしてください。
— メグラシ編集部





