50代のボブ前髪あり面長|頭頂の高さと前髪の透け具合で縦を止める

**あなたが50代の面長で、前髪ありのボブが重く見えたり寂しく見えたりするなら、直すのは前髪の長さではありません。**頭頂のふくらみを横から見て指1本ぶん(約1.5cm)に収め、前髪は額が3割ほど透ける厚みにしてください。
この2つは、片方だけ整えても揺れが止まりません。頭頂がつぶれた日に前髪が重いと、顔の上に濃い四角が乗って見えます。頭頂がふくらみすぎた日に前髪が薄いと、額から頭頂までが一続きの縦になって見えます。高さと透けを、組み合わせで決めておくことが、この記事の中身です。
前髪の縦の長さそのものは面長のボブに前髪をつくるとき、前後の毛先の高低差は50代の前下がりショートボブ×面長に分けてあります。ここでは、長さが決まったあとに残る揺れだけを扱います。
結論:頭頂は指1本、前髪は額が3割透ける
先に目安を置いておきます。数字はすべて、自分で鏡と指で測れるものです。
| 測る場所 | 低すぎ・少なすぎ | ちょうどよい | 高すぎ・多すぎ |
|---|---|---|---|
| 頭頂のふくらみ(横から) | 指半分以下 | 指1本(約1.5cm) | 指1本半を超える |
| 前髪越しに見える額 | 0〜1割 | 3割前後 | 5割を超える |
| 前髪の毛束の数 | 3本以下で塊 | 5〜6本 | 10本以上で細かく割れる |
表は境目を示すためだけのものです。実際には、頭頂と前髪のどちらがずれているかで直し方が変わります。その組み合わせを、このあと順に見ていきます。
50代の面長で、前髪ありボブの印象が日によって揺れる理由
ボブに前髪をつくった直後は、たいてい美容室で根元を立ててもらった状態で帰ってきます。頭頂にふくらみがあり、前髪は軽く梳かれていて、額が適度に透けています。その日はちょうどよく見えます。
ところが数日たつと、根元が自分の乾かし方の癖に戻っていきます。50代になると髪の一本一本が細く、柔らかくなりやすく、根元が立ちにくくなります。すると頭頂はつぶれる方向へ動きます。一方で前髪は、伸びるにつれて毛先が下に重なり、厚みが増して見えるようになります。
つまり、何もしなければ「頭頂は低く、前髪は重く」という組み合わせに向かって進みます。面長の人にとって、これは縦を止める支点がなくなる組み合わせです。視線が頭頂で止まらずに前髪の濃い面へ落ち、そこから頬の縦を通って顎まで流れていきます。
反対に、気にしてドライヤーで頭頂を強く立てた日や、前髪を自分で梳きすぎた日は、今度は「頭頂が高く、前髪が薄い」側へ振れます。重い日と寂しい日が交互に来るのは、この2つの極のあいだを行き来しているからです。
揺れを止めるには、毎朝の目標を一つに決める必要があります。それが「頭頂は指1本、前髪は3割の透け」です。
測る1|頭頂の高さは、横向きの鏡で指をあてて測る
正面の鏡では、頭頂の高さはほとんどわかりません。必ず横向きで確かめてください。合わせ鏡がなければ、スマートフォンで真横から写真を撮っても構いません。
測り方は次のとおりです。耳の穴の真上、頭のいちばん高いところに人さし指を横にして置きます。指の腹が地肌側、指の背が上側になる向きです。指を置いたまま、髪の表面が指の背とどの高さで並ぶかを見ます。
髪の表面が指の背とほぼ同じ高さなら、ふくらみは指1本ぶん、約1.5cmです。指の真ん中あたりで止まっているなら、指半分。指の背より上に髪がはみ出していれば、指1本半を超えています。
50代の面長ボブで目指すのは、指の背とほぼ同じ高さです。それより低いと平らに、高いと縦長に見えます。
このとき、指を置く位置を前後にずらさないでください。前にずらすと前髪の根元の立ち上がりを測ってしまい、後ろにずらすとつむじまわりのふくらみを測ってしまいます。基準は耳の穴の真上です。
もう一つ、真横から見たときの頭の輪郭線も確かめておきます。額の生え際から頭頂、後頭部へと続く線が、なだらかな一つの弧になっていれば問題ありません。頭頂だけがぽこっと盛り上がって弧が途切れている場合は、高さが足りていても形が縦に寄っています。その場合は頭頂の真上ではなく、そこから指2本ぶん後ろの根元も少し立てて、弧を後ろへ伸ばしてください。
測る2|前髪の透け具合は、額を3つに分けて数える
前髪の透けは、目で見た感覚だけで決めると日によってぶれます。額を横に3つに分けて数える方法がいちばん安定します。
前髪を下ろした状態で、正面の鏡に向かいます。眉の上の額の幅を、左・真ん中・右の3つの区画に分けて見てください。それぞれの区画で、前髪の毛束のあいだから地肌が見えているかどうかを確かめます。
3つのうち1つの区画で地肌がはっきり見え、残り2つはうっすら見える程度なら、透けはおよそ3割です。3つとも地肌がほとんど見えなければ0〜1割、3つともはっきり見えていれば5割を超えています。
**透けが0の状態は、面長の人にとっていちばん重く見えます。**額の位置に濃い横長の面ができ、それが顔の縦の長さと対比されて、下半分がかえって長く見えるからです。
反対に5割を超えると、毛束の隙間が縦の線として並び、額の縦がそのまま見えてしまいます。前髪をつくった意味が薄れるうえ、毛束の細さが寂しい印象を足します。
3割というのは、前髪で額の縦を区切りながら、面としての重さは出さない境目です。毎朝、前髪を下ろしたら3つの区画を一度だけ数えてください。慣れると数秒で済みます。
測る3|前髪の横幅と、ボブの両サイドの離れ
高さと透けに加えて、もう一つだけ横の関係を見ておきます。前髪の横幅と、ボブの両サイドの毛がどれだけ離れているかです。
前髪の端が、黒目の外側から眉尻のあいだに収まっているかを見ます。前髪の幅をどこまで取るかは別の記事で詳しく扱っているので、ここでは「その端から、ボブのサイドの毛までに隙間があるか」だけを確かめてください。
前髪の端とサイドの毛がつながっていると、額から頬までを一枚の布で囲ったような形になります。面長の人にとっては、顔のまわりを縦長の枠で囲うことになり、頭頂と前髪をどれだけ整えても縦が止まりません。
目安は、こめかみのあたりで指1本ぶんの肌が見えることです。そこに肌が見えていれば、前髪とサイドは別々の部品として読まれ、前髪がつくる横の区切りが生きます。
この隙間は、前髪の透けとも関係しています。前髪を厚くしすぎると、端の毛がサイドへ流れて隙間を埋めてしまいます。透けを3割にそろえると、端の毛も自然に軽くなり、こめかみの隙間が残りやすくなります。
頭頂が低く、前髪が重いとき(いちばん多い組み合わせ)
50代の面長ボブでいちばん多いのが、この組み合わせです。横から見て頭頂が指半分以下、前髪越しに額がほとんど見えない状態です。
この場合、先に直すのは頭頂のほうです。前髪から手をつけると、前髪を梳いて軽くしても、上に支点がないので視線はやはり下へ流れます。頭頂に指1本ぶんの高さが戻ると、前髪が多少重くても、顔の上下に二つの区切りができて、縦がそこで止まります。
頭頂を立てるときは、髪が濡れているうちに根元だけを乾かします。頭頂の毛を、普段の分け目と反対側へ倒して根元に温風を当て、乾いたら元の向きに戻します。これだけで、根元に軽い角度がつきます。毛先まで乾かしてから根元を立てようとしても、50代の柔らかい髪では形が残りにくいので、順番を守ってください。
頭頂が指1本に戻ったら、そのまま2〜3日過ごしてから前髪を見直します。頭頂が整うと、前髪の重さは思っていたほど気にならなくなることがあります。それでも重いと感じたら、そこで初めて前髪の毛束を寄せて透けを作ります。
二つを同じ日に一度に変えないのは、どちらが効いたのかがわからなくなるからです。ここを分けておくと、次に揺れたときにも、どちらを戻せばいいかがすぐに判断できます。
頭頂が高く、前髪が薄いとき
こちらは、根元を立てようと頑張りすぎた日や、前髪を自分で切ったあとに起きやすい組み合わせです。頭頂が指1本半を超え、前髪越しに額が半分以上見えています。
この組み合わせでは、額から頭頂までがひと続きの縦に見えます。前髪が区切りとして働かず、そこへ頭頂の高さが加わるので、顔の縦に頭の縦が足されたように映ります。
直すのは、今度は前髪のほうが先です。頭頂を下げるのは簡単ですが、前髪が薄いままだと額の縦が残り、頭頂を下げても印象はあまり変わりません。
前髪は、毛束の数を減らして一本一本を太くします。乾かすときに、前髪を指で3〜4か所つまんで、毛束を寄せるように根元から温風を当ててください。細い束が10本あるより、やや太い束が5〜6本あるほうが、隙間がまとまって透けが3割前後に戻ります。
前髪が整ったら、頭頂は手のひらで上から軽く押さえるだけで構いません。整髪料を使っている場合は、頭頂には何もつけず、前髪の毛先だけに少量にとどめます。頭頂に重さを足すと、時間がたつにつれてつぶれ方が読めなくなるからです。
どちらとも取れるとき①|分け目の地肌が気になる
50代になると、分け目の地肌が以前より目に入りやすくなります。ここで判断が割れます。地肌を隠したいなら頭頂をふくらませたい。でも面長を考えると、頭頂は上げすぎたくない。
この場合は、高さで隠すのではなく、分け目の位置で隠すほうを選んでください。いつもの分け目から指1本ぶん横へずらすだけで、根元の毛が新しい方向へ倒れ、地肌の線が細く見えるようになります。高さはそのまま指1本ぶんに保てます。
分け目をまっすぐな一本線にせず、ジグザグに取るのも有効です。コームの柄の先で、前から後ろへ小さく左右に振りながら分けると、地肌が線として続かず点に散ります。
それでも気になるときは、分け目自体を頭頂より前で終わらせます。生え際から3〜5cmまでで分け目を止め、その奥は分けずに自然に流しておくと、頭頂の地肌は表に出ません。この方法は前髪の奥行きとも重なるので、前髪の透け具合を数えるときは、分け目を変えたあとに改めて3つの区画を数え直してください。
どちらとも取れるとき②|生え際に白髪が集まっている
白髪が生え際や分け目に集まっていると、前髪を薄くして透けを作るほど、根元の白が目に入ります。透けを3割にしたいのに、白髪のことを考えると厚くしたくなる。これもよくある迷いです。
ここでは、透けの割合は保ったまま、透ける場所を選ぶことで両立させます。額を3つに分けたうち、白髪が少ない区画を透ける側に回し、白髪が多い区画には毛束を寄せて覆います。たとえば右の生え際に白髪が多いなら、右の区画は毛束を寄せ、真ん中か左の区画で透けを作ります。
全体として3割透けていれば、どの区画が透けていても、前髪の重さの印象はほぼ同じです。左右対称でなくても構いません。むしろ少し片側に寄った透け方のほうが、面長の縦を斜めに崩す効果があります。
白髪を染めている途中で根元が伸びてきた時期は、生え際の色の差がいちばん目立ちます。その期間は透けを2割まで下げても構いません。そのかわり、頭頂の高さは必ず指1本に保ってください。前髪を厚くした分を、上の支点で受け止めるためです。
どちらとも取れるとき③|眼鏡をかける日とかけない日がある
眼鏡をかけると、フレームの上辺が額の下側に横の線をつくります。この線と前髪の毛先が重なると、額のまわりに横線が二重に並び、詰まって見えます。
眼鏡の日は、前髪の毛先とフレームの上辺のあいだに、指1本ぶんの隙間を残してください。前髪の長さを変えるのは難しいので、隙間は毛先の向きで作ります。乾かすときに前髪の毛先を少し内側へ入れ、眉より上で止まるように整えます。
透けは3割から4割へ、少し増やします。眼鏡があると額まわりに要素が一つ増えるので、前髪の面を軽くしておかないと、顔の上半分が重くなるからです。
眼鏡をかけない日は3割に戻します。毎日かけ外しをする人は、透けの目安を二段階で持っておくと迷いません。「眼鏡の日は4割、かけない日は3割」と決めておけば、朝の鏡で区画を数えるだけで済みます。
フレームの形が細くて色が薄いものであれば、前髪との重なりはさほど気になりません。太めのフレームや濃い色のフレームのときほど、隙間と透けを意識してください。
どちらとも取れるとき④|うねりやくせが出てきた
50代になってから、以前はなかったうねりが出てきたという人は多くいます。うねりがあると、頭頂は勝手にふくらみ、前髪は勝手に割れます。測った数字が日によって大きく変わるのは、このせいであることも少なくありません。
うねりがあるときは、頭頂の高さを測るのを、乾かした直後ではなく出かける直前にしてください。うねりのある髪は、乾かしてから30分ほどのあいだに形が動きます。乾かした直後に指1本だったものが、出かける頃には指1本半になっていることがあります。
前髪が割れてしまう場合は、割れた位置を無理に閉じず、その割れ目を3つの区画のどこかに合わせてしまうのが早道です。割れ目が真ん中に来るなら真ん中の区画を透ける側にし、左右に毛束を寄せます。割れ目を透けとして使えば、毎朝閉じようとして時間をかける必要がなくなります。
うねりが強い日は、頭頂も前髪も目標を少し緩めて構いません。頭頂は指1本から1本半まで、前髪の透けは3割から4割まで。上限だけを守り、その範囲に入っていれば良しとしてください。
秋冬は、首元の量に合わせて頭頂と前髪の配分を変える
寒くなると、首元に量のある服が増えます。タートルネック、厚手のマフラー、ボリュームのある襟のコート。これらは顔の下に横の面をつくるので、面長の縦を止める味方になります。
首元に量があるときは、頭頂の高さを指1本からやや低めへ、前髪の透けを3割から4割へ動かしてください。首元が下の支点として働くので、頭頂と前髪で縦を止める必要が減ります。そのぶん上を軽くしておくと、上下の量の釣り合いが取れます。
逆に、首元が開いた服の日は、上で縦を止める役目が戻ってきます。頭頂は指1本、前髪は3割の基本に戻してください。
帽子をかぶる日は、頭頂の高さは帽子が決めてしまいます。この日は頭頂を気にせず、前髪の透けとこめかみの隙間だけを整えます。つばのある帽子なら、つばと前髪の毛先のあいだに指1本ぶんの隙間を残すと、眼鏡と同じ理由で額まわりが詰まりません。ニットの帽子は前髪を押さえつけて透けをなくしやすいので、かぶる前に前髪の毛束を寄せておき、かぶったあとに指で一度ほぐします。
冬は空気が乾いて、前髪が額に張りつきやすくなります。張りついた前髪は透けが減り、重く見えます。出かける前に、前髪の内側に手のひらをくぐらせて、額から一度浮かせてください。
季節の変わり目に、目安を一度だけ測り直す
暖かい時期から寒い時期へ移るときは、髪の状態そのものも少し変わります。湿気が多い時期は根元が立ちにくく、前髪はまとまりやすい。空気が乾く時期になると、根元は立ちやすくなるかわりに、前髪が広がったり額に張りついたりします。
同じ乾かし方をしていても、季節が変わると頭頂の高さが指半分ほど動くことがあります。夏のあいだに頭頂を立てるため強めにドライヤーを当てる癖がついていると、乾いた季節には同じやり方で指1本半まで上がってしまうことがあるのです。
季節が変わったと感じたら、一度だけ横向きの鏡で頭頂を測り直し、額の3つの区画を数え直してください。数字がずれていたら、乾かすときの温風の当て方を一段階弱めるか強めるかで合わせます。季節ごとに一度確かめるだけで、冬のあいだずっと同じ目安で過ごせます。
首元の服と前髪の透けを、前の晩に決めておく
朝の時間が限られているなら、翌日着る服の首元を前の晩に決めておくと、前髪の透けもその場で決まります。首元に量がある服なら透けを4割、首元が開いた服なら3割。眼鏡をかける予定があれば4割。
服と前髪を別々に考えると、朝の鏡の前で両方を同時に迷うことになります。首元から先に決めておけば、前髪は数字に合わせて整えるだけになり、迷う時間が減ります。
朝の乾かし方|頭頂と前髪を別々の工程でつくる
頭頂と前髪を同時に乾かすと、どちらも中途半端になります。工程を分けて、順番を固定しておくと、毎朝の仕上がりが揃います。
最初に乾かすのは前髪です。前髪は乾くのが早いので、後回しにすると自然乾燥で形が決まってしまいます。前髪の根元を左右から交互に温風を当て、毛束を3〜4か所つまんで寄せながら、全体を乾かします。ここで透けの割合がほぼ決まります。
次に頭頂です。分け目と反対へ倒して根元を乾かし、元に戻します。この時点で横向きの鏡で一度だけ指をあて、高さを確かめます。
最後にサイドと襟足を乾かします。サイドを乾かすときは、こめかみの隙間を残すように、毛を後ろへ流す向きで温風を当てます。
工程の最後に、正面の鏡で額の3つの区画を数え、横向きで頭頂に指をあてます。この二つの確認を、出かける前にもう一度だけ繰り返してください。うねりがある人は、ここで数字が動いていることが多いので、必要なら前髪だけを手ぐしで整え直します。
慣れるまでは時間がかかりますが、手順が固定されると5分ほどで終わるようになります。毎朝違うやり方で整えると、揺れの原因が自分でもわからなくなるので、順番は変えないことをおすすめします。
美容室で伝えるときの言い方
美容室では、長さの話だけをすると、仕上がりの直後は良くても2週間後に揺れが戻ってきます。高さと透けの話を、数字で伝えておくと再現しやすくなります。
伝える内容は3つです。一つ目は「頭頂は横から見て指1本ぶんくらいのふくらみにしたい。それ以上は上げたくない」。二つ目は「前髪は下ろしたときに額が3割くらい透けるようにしたい。毛束は細かく割らずに、5〜6本くらいにまとまる軽さで」。三つ目は「自分で乾かしたときに、この形に戻せる切り方にしてほしい」。
三つ目は特に大事です。美容室で根元を立てて仕上げてもらうと、その日の頭頂は指1本半くらいになっていることがあります。その形を基準にしてしまうと、自宅で再現できずに揺れが始まります。「家で乾かしたらこうなる」という状態を、仕上げの最後に一度見せてもらってください。
前髪を梳く量について迷ったら、少なめから始めてもらうのが安全です。透けは後から足せますが、梳きすぎて5割を超えた前髪は、伸びるまで戻せません。
切ってから2週間のあいだに見ておくこと
美容室から帰った日の形は、その後2週間で少しずつ自分の乾かし方の形へ戻っていきます。この2週間の動き方を知っておくと、次に切るときの伝え方が具体的になります。
切った翌日と、1週間後、2週間後の三回、頭頂と前髪を測ってください。翌日に指1本半あった頭頂が、1週間後に指1本、2週間後に指半分まで下がるなら、根元の立ち上がりが2週間もたない切り方になっています。次の美容室では「頭頂は2週間たっても指1本残るように」と伝えます。
前髪の透けは逆に動くことが多く、切った翌日の4割が、2週間後には2割まで減っていることがあります。前髪が伸びて毛先が下で重なるからです。この場合は、切った直後の透けを少し多めにしてもらい、2週間後にちょうど3割になるよう逆算してもらうと、揺れの幅が小さくなります。
揺れが止まらないときの見直し順
ここまでの方法を試しても、まだ重い日と寂しい日が交互に来るなら、見直す順番を決めておきます。
まず、頭頂の測り方がぶれていないかを確かめます。指を置く位置が日によって前後していると、同じ高さでも違う数字に見えます。耳の穴の真上という基準を、もう一度確認してください。
次に、前髪の透けを数えるときの明るさを揃えます。洗面所の照明の下と、窓際の自然光の下では、透けの見え方が変わります。毎朝同じ場所で数えると、数字が安定します。
それでも揺れる場合は、**頭頂と前髪のどちらか一方だけを動かして、1週間そのままにしてみてください。**もう一方は触りません。1週間たって揺れが減っていれば、動かした側が原因です。減っていなければ、もう一方を同じように1週間動かします。
この方法は時間がかかりますが、確実です。二つを同時に動かすと、良くなったときも悪くなったときも理由がわからず、次の揺れに対応できなくなります。
最後に、前髪の長さ自体が今の頭の形に合っていない可能性も残ります。高さと透けを整えても額の縦が気になるなら、長さの見直しは面長の前髪|額に残す縦の長さと、前髪の幅の手順に戻ってください。
自分の場合に当てはめる|よくある4つの測り結果
ここからは、実際に測ったときに出やすい結果を4つ挙げて、それぞれどこから手をつけるかを書いておきます。自分の数字にいちばん近いものを選んで読んでください。
一つ目は、頭頂が指半分、前髪の透けが1割、こめかみの隙間がない場合です。三つともが重い側に寄っています。この結果がいちばん多く、顔のまわり全体が縦長の枠で囲まれた状態です。最初の1週間は頭頂だけを指1本に戻すことに集中します。次の1週間で前髪の毛束を寄せて透けを3割にし、最後にサイドの毛を後ろへ流してこめかみの隙間を作ります。三つを1週間ずつ順に動かすと、どの段階でいちばん印象が変わったかが自分でわかるので、その後の朝の手間をどこに割けばいいかも決まります。
二つ目は、頭頂は指1本で合っているのに、前髪の透けが0の場合です。頭頂が整っているので縦の止まりはできていますが、額の位置に濃い面があるため、顔の上半分が重く見えます。前髪の毛束を寄せて透けを作るだけで足ります。ただし、前髪の量がもともと多い人は、毛束を寄せても透けが2割で止まることがあります。その場合は無理に自分で梳かず、次の美容室で「前髪の量を内側から少しだけ減らしてほしい」と伝えてください。外側の毛を減らすと透け方が不揃いになりやすいので、内側から減らすのがこつです。
三つ目は、頭頂が指1本半、前髪の透けが3割の場合です。前髪は合っていて、頭頂だけが高い状態です。根元を立てようと強めにドライヤーを当てている人に多く見られます。頭頂の根元を乾かすとき、反対側に倒す角度を浅くしてください。完全に反対へ倒すのではなく、真上に向ける程度にとどめると、立ち上がりが指1本ぶんに落ち着きます。整髪料を頭頂の根元に使っている場合は、それをやめるだけで高さが下がることもあります。
四つ目は、頭頂が指1本、前髪の透けが3割と、どちらも目安どおりなのに、まだ面長が気になる場合です。この場合、高さと透けではなく、ボブの毛先の位置や長さが顔の縦を伸ばしている可能性があります。顎の高さで毛先が止まっていると、顔の下端と髪の下端が重なり、輪郭がそのまま強調されます。毛先が顎より下、首の途中で止まるか、顎より上で止まるかを見て、顎とぴったり重なっているなら長さの見直しに進んでください。高さと透けで直せる範囲は、ここまでです。
測った数字を記録しておく
頭頂の高さと前髪の透けは、毎朝一度ずつ測るだけで、手帳やスマートフォンのメモに残しておくと役に立ちます。指の本数と、透けの割合を二つ並べて書くだけで構いません。
1週間ぶん並べると、自分がどちらの極へ振れやすいかが見えてきます。週の後半に頭頂が下がっていくなら、洗う回数や乾かし方の時間が関係しているかもしれません。雨の日だけ透けが減るなら、湿気で前髪がまとまりすぎているのかもしれません。数字が並ぶと、揺れの原因を感覚ではなく傾向として捉えられます。
美容室に行く前の1週間の記録は、そのまま伝える材料になります。「頭頂がいつも指半分まで下がる」「前髪の透けが2割から増えない」と数字で言えると、切る側も直す場所を判断しやすくなります。
記録をつけるときは、その日の天気と、前の晩に髪を洗ったかどうかも一言だけ添えておくと、あとで見返したときの手がかりになります。洗った翌朝は根元が立ちやすく、洗わなかった朝は頭頂がつぶれやすい、という傾向が数字に出てくる人は少なくありません。傾向がわかれば、洗わなかった朝だけ根元を乾かす時間を少し長くする、といった調整ができます。毎朝の手間を全部増やすのではなく、揺れやすい日にだけ手をかけられるようになるのが、記録をつけるいちばんの利点です。
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よくある問い
- Q. 50代で面長です。前髪ありのボブにすると、かえって老けて見えるのが心配です
- 前髪そのものが年齢を足すことはあまりありません。重く見えるのは、前髪が額を隙間なく覆っていて、その上の頭頂がぺたんとつぶれているときです。この組み合わせだと、顔の上に濃い四角が乗ったように見え、そこから下の縦がかえって目立ちます。前髪を下ろしたときに額が3割ほど透けて見える厚みにし、頭頂を横から見て指1本ぶんだけ持ち上げてください。前髪の長さはそのままで、印象はかなり軽くなります。
- Q. 頭頂をふくらませると面長が強調されると聞きました。本当ですか
- 高さが指1本半(約2cm)を超えると、顔の縦に頭の縦が足されるので、面長は強調されます。ただ、まったくふくらみがない状態も別の形で縦を目立たせます。頭頂が平らだと視線が上で止まらず、そのまま顎まで流れていくからです。50代は根元が立ちにくくなるぶん、何もしないと平らな側に寄りやすいので、横から見て指1本ぶんを目安に、上限だけを決めておくのが現実的です。
- Q. 前髪を薄くしたら、すだれのようになってしまいました
- 透けが5割を超えると、毛束どうしの隙間が線として見え、すだれのような印象になります。この場合は前髪を足すのではなく、毛束の数を減らして一つずつを太くしてください。同じ毛量でも、細い束が10本あるより、やや太い束が5〜6本あるほうが隙間がまとまり、透けは3割前後に落ち着きます。乾かすときに指で3〜4か所つまんで束を寄せるだけでも変わります。
- Q. 眼鏡をかけています。前髪の透け具合は変わりますか
- 変わります。眼鏡のフレームが額の下側に横の線をつくるので、前髪の毛先とフレームの上辺のあいだに指1本ぶんの隙間を残してください。隙間がないと、前髪とフレームが重なって二重の横線になり、額まわりが詰まって見えます。眼鏡の日は透けを3割から4割へ少し増やすと、フレームの線が浮かずに済みます。
— メグラシ編集部





