首が短い人に似合う服|秋冬の首元は、あごから鎖骨までの長さで選ぶ

あご先の下から、鎖骨のあいだのくぼみまで、指を横に並べて何本入りますか。
首が短いと感じる人の秋冬の服は、この縦の長さと、首元の布がそれを何割覆うかで決まります。夏は首元が開いているので、この縦はそのまま見えています。秋冬に急に首が詰まって見えるのは、首が変わったからではなく、首元の布がこの縦を覆いはじめるからです。
この記事は、首の長さを変える話ではありません。今ある縦の長さに対して、首元に何をどの高さで置くかだけを扱います。
結論:残る縦の長さで選び、覆うなら首の続きに見せる
| 首元の置き方 | 縦のうち覆う割合 | 首が短めの側での扱い |
|---|---|---|
| 深めのV・U | 0。胸元まで空く | そのまま使える。Vの底を鎖骨より3〜5cm下に |
| 広めのクルー・シャツの第一ボタンを開ける | 0〜半分 | 首の付け根から1〜2cm離れた襟ぐりなら使える |
| モックネック・低いボトルネック | 半分〜8割 | あご先との距離が3cm以上残る高さなら使える |
| タートルネック・巻いたマフラー | 全部 | 薄く、上の服と同じ色で、首の続きに見せる |
**いちばん避けたいのは、あご先の2〜3cm下に、厚い布の段ができる置き方です。**段ができると、顔と体のあいだに別の塊が1つ挟まり、見えていた縦が消えます。
表は、どこを比べるかを示すためのものです。同じタートルネックでも、厚さと色で扱いは変わります。
まず測る|指を並べて、何本入るか
鏡の正面に立ち、耳たぶと肩先が縦にそろう姿勢をつくります。あごは引きすぎず、上げすぎず、正面を見た高さにしてください。
あご先の下に人差し指の上の縁を当て、そこから指を横に並べて、鎖骨のあいだのくぼみまでに何本入るかを数えます。4本以下なら短めの側、5本前後なら中間、6本以上なら長めの側が目安です。
この本数は、首の良し悪しを決めるものではありません。このあと首元の布がこの縦の何割を覆うかを見るための、物差しとして使います。
開ける|Vの底を鎖骨より3〜5cm下へ
いちばん素直に効くのは、首元を開けて、あご先から胸元までの縦をそのまま見せることです。
**Vネックなら、Vの底を鎖骨のあいだのくぼみより3〜5cm下に置いてください。**底が鎖骨より上だと、Vの2本の線が首の途中で合流して、縦が短く区切られます。3〜5cm下まで届くと、首から胸にかけての縦が1本につながります。深めのUネックも同じ考え方で、下端の位置を見ます。Vの深さとインナーの合わせ方はVネックニットの着こなしにまとめてあります。
クルーネック|首の付け根から1〜2cm離す
秋のニットでいちばん多いのが、丸く詰まったクルーネックです。首の付け根にぴったり沿うクルーは、あご先から鎖骨までの縦の下端に、横の線を引きます。
**首の付け根から1〜2cm離れた、少し広めのクルーを選んでください。**襟ぐりと首のあいだに細い肌の帯が見えると、横の線が首から離れ、縦が鎖骨まで残ります。手持ちのクルーが詰まっているときは、中に白いカットソーを重ねるより、上に前開きのカーディガンを開けて羽織るほうが縦を足せます。
シャツ襟|第一ボタンを開け、立ち上がりは3cmまで
シャツの襟は、首のまわりに立ち上がる布です。第一ボタンまで留めると、立ち上がった襟が縦の下半分を覆います。
**首が短めの側なら、第一ボタンは開けて、襟の立ち上がりが3cm以下のものを選んでください。**開けると、襟の2本の線がVの形になり、縦の空きが胸元までつながります。秋にニットの下からシャツの襟をのぞかせる重ね方も、ニットの襟ぐりをVにして、その中にシャツの開いた襟を置くと、Vが二重になって縦が強まります。
モックネック・ボトルネック|あご先との距離を3cm残す
首の半分ほどを覆う高さの襟は、あご先との距離で決まります。あご先から襟の上端までに3cm以上の肌が残る高さなら、首が短めの側でも使えます。
3cmより近づくと、あごのすぐ下に布の縁が来て、顔と襟がくっついて見えます。高さを選べないときは、布の薄いもの、襟の口が首に沿わずに少し広がるものを選んでください。口が広がると、あごとの距離が同じでも、縁が首から離れて見えます。
タートルネック|薄く、同じ色で、首の続きにする
タートルネックは縦を全部覆います。覆うこと自体は問題ではありません。問題は、覆った布が首とは別の塊として読まれるかどうかです。
首の続きに見せる条件は3つです。薄手であること。折り返しは1回まで、折り返した部分の厚みを指1本ぶん以内にすること。上に着る服か、タートルの胴の部分と同じ色であること。この3つがそろうと、首元の布は首そのものが延びた形に読まれます。
上にVネックのカーディガンや、前を開けたジャケットを重ねると、首は覆ったまま胸元にVの縦を足せます。タートルが似合わないと感じる理由を骨格から見る方法はタートルネックが似合わない骨格は?にあります。
マフラー|塊の上端を、あご先から3cm下げる
マフラーは、巻き方しだいで段にも縦にもなります。厚手をぐるぐる巻きにして、塊の上端をあご先のすぐ下に詰めると、いちばん大きな段ができます。
**塊の上端をあご先から3cm以上下げるか、細くたたんで首にひと巻きし、両端を胸の前に縦に垂らしてください。**垂らした2本の端は、Vネックと同じ縦の線として働きます。巻き方と上着の襟の組み合わせはマフラーの巻き方は襟の形で決まるにあります。
コートの襟|前を開けたときのVの深さで選ぶ
コートは、前を開けたときにできるVの深さで選びます。ノーカラーや、襟の返りが深いテーラードは、前を開けたときにVの底が胸まで下がり、首の縦がつながります。
高いスタンドカラーや、首まで詰まるフードつきのものは、前を閉めると縦を全部覆います。着るなら前を開けて、中の首元を開いたものにしてください。前を閉めて着る日は、中を薄手の同色タートルにそろえると、首元の塊が1つにまとまります。
髪とネックレスで、縦を1本足す
服で覆う日は、髪とアクセサリーで縦を足せます。
**髪は、首元を覆う日ほど襟足を出してください。**まとめ髪にする、ショートなら襟足を短めに保つ。首の後ろ側に縦の空きがあると、前が覆われていても、横から見たときに首の長さが残ります。襟足の長さの決め方はショートの襟足の長さの記事にあります。
ネックレスは、先が鎖骨より下に落ちる長さを選びます。**タートルの上に長めのネックレスを1本垂らすと、覆った首元の上に縦の線が1本入ります。**鎖骨の上に留まる短いものは、襟と重なって横の線になりやすくなります。
どちらとも取れるとき①|寒くて、首を全部覆いたい
寒い日は、首元を開けるより覆いたくなります。そのときは、覆う布を薄くして、上に着る服と同じ色か近い色にそろえてください。**首元の布が独立した色の帯になると、そこで縦が切れます。**同じ色なら、首から胸までが一続きの面になります。
厚いマフラーを巻く日は、塊をあご先から3cm以上下げて、あごの下に肌か薄い布の帯を残します。あたたかさは、首に沿う1枚目の薄い布でかなり確保できます。厚い塊を首元に詰める必要はありません。
どちらとも取れるとき②|測ると中間の5本前後だった
指が5本前後入る人は、首元の布の厚さで決めてください。**薄い布なら、モックネックもタートルも問題なく使えます。**厚い布、ざっくりした編み地のときだけ、短めの側と同じ扱いにして、あご先との距離を3cm残すか、前開きの服を重ねて縦を足します。
同じ人でも、姿勢で本数は変わります。デスクワークのあとは肩が前に入り、1本ほど少なく測れることがあります。服を選ぶときは、朝の姿勢で測った本数を使ってください。
どちらとも取れるとき③|顔タイプや骨格の勧めと食い違う
骨格診断や顔タイプ診断で、タートルネックや詰まった襟を勧められることがあります。**首元に関しては、首の見える長さを先に見てください。**診断の勧めは、素材や形の方向を決めるものです。
勧められた素材や方向はそのままにして、薄手で折り返しの少ないものを選び、上に前開きの服を開けて重ねる。方向は勧めの通り、首の縦だけを守る形です。顔タイプごとのタートルの選び方は顔タイプ別タートルネックにあります。
よくある行き違い
**「首が短いなら、首元はいつも開けるべき」。**開けるのがいちばん素直ですが、覆っても首の続きに見せれば縦は消えません。消えるのは、厚い段ができたときだけです。
**「タートルネックは首が長い人のもの」。**タートルの結果を分けるのは、首の長さより、布の厚さと折り返しと色です。薄く、1回折りで、同じ色なら、首が短めの側でも首の延長として読まれます。
**「首元を覆う日は、髪を下ろして隠す」。**髪を下ろすと、首の後ろ側まで覆われ、縦が前後とも消えます。首元を覆う日ほど、襟足を出してください。
1分で確かめる
- あご先から鎖骨のあいだのくぼみまでに、指が何本入るかを数える
- 今日着る服の首元が、その縦の何割を覆うかを見る
- 覆う割合が半分を超えるなら、布の厚さ・折り返し・色の3つを確かめる
- あご先の2〜3cm下に厚い段ができていないかを、横からも見る
- 段があれば、上端を下げるか、前開きの服を開けて重ねる
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 首が短いとタートルネックは着られませんか
- 着られます。気をつけたいのは、折り返しが厚く、あご先のすぐ下に段ができる形です。段ができると、顔と体のあいだに別の塊が挟まって、首の縦が消えます。薄手で、折り返しは1回まで、ニットと同じ色で首から肩へ続くタートルなら、首そのものが布で延びたように読まれます。上にVネックのカーディガンやジャケットを重ねると、胸元に縦の空きも足せます。
- Q. 首の長さは、どうやって測ればいいですか
- 鏡の正面に立って、耳たぶと肩先が縦にそろう姿勢をつくり、あごを引きすぎず上げすぎずにします。あご先の下から、鎖骨のあいだのくぼみまでに、指を横に並べて何本入るかを数えてください。4本以下なら短めの側、5本前後なら中間、6本以上なら長めの側の目安です。首の長さそのものより、この縦を首元の布が何割覆うかを見るために使います。
- Q. 寒い日は首元を全部覆いたいです
- 覆って構いません。そのときは、覆う布を薄くして、上に着る服と同じ色か近い色にそろえてください。首元の布が顔と体のあいだで独立した色の帯になると、そこで縦が切れます。同じ色なら、首から胸までが一続きの面になり、縦は途切れません。厚いマフラーを巻く日は、塊をあご先から3cm以上下げて、あごの下に肌か薄い布の見える帯を残すと、段になりにくくなります。
- Q. 骨格診断ではタートルネックが似合うと言われました。首の長さとどちらを優先しますか
- 首元に関しては、首の見える長さを先に見てください。骨格や顔タイプの勧めは、素材や形の方向を決めるものです。首の縦が短めの側でタートルネックを勧められたなら、勧められた素材のまま、薄手で折り返しの少ないものを選び、上に前開きの服を開けて重ねる。方向は勧めの通りにして、首の縦だけを守る形にすると、両方を満たせます。
— メグラシ編集部





