面長のヘアスタイルを伸ばしかけ|肩につく時期に縦長に見える直し方

**あご先から毛先まで、いま何cmありますか。**鏡の前で、あご先の高さに指を当てて、そこから毛先までを定規で測ってみてください。3〜12cmのあいだにあるなら、面長の人が髪を伸ばすときに、顔の縦の長さがいちばん強く見える時期にいます。
面長の人がボブから髪を伸ばしていくと、縦に見える時期が2回あります。**毛先が首の中ほどで止まる時期と、毛先が肩に当たる時期です。**どちらも、毛先が顔の下で横の線を作れず、髪全体が縦に下がって見えることが原因です。直し方の軸は1つで、横の量を耳から頬骨の高さに残すことです。長さは伸ばしたまま、段で横の量を作れば、伸ばす予定を崩さずに済みます。
面長の髪型で、サイドの髪が顔の外周をどこまで覆うかは面長の髪型|サイドが顔の外周を覆う範囲に、ボブを切ったあとの崩れ方はひし形ボブで面長が目立つ50代に分けてあります。この記事は、伸ばしていく途中の時期だけを扱います。
結論:あご先からの長さで、4つの段階に分かれる
先に、いまどの段階にいるかと、その段階での直し方を置きます。
| 段階 | あご先から毛先まで | 見え方 | 直し方の軸 |
|---|---|---|---|
| ① あごの線 | 0〜2cm | 顔の下に横の線ができて落ち着く | そのまま伸ばしてよい |
| ② 首の中ほど | 3〜8cm | 横の線が消えて、縦が強く見える | 頬骨の高さに段を入れる |
| ③ 肩に当たる | 9〜12cm | 毛先が跳ねるか沿うかで横が足りない | 毛先の向きを決めて固定する |
| ④ 鎖骨まで | 13〜18cm | 重さで上がつぶれて縦に見える | 耳の上に量を残す |
**縦に見えやすいのは②と③です。**①は面長の人にとっていちばん落ち着く長さなので、ここから伸ばし始めた人ほど、②に入ったときの変化に驚きます。
伸ばしかけで縦に見える、よくある失敗
伸ばしている途中の人から多く聞く失敗を、先に並べます。どれも、長さのせいではなく、横の量の置き方で起きています。
| よくある失敗 | 何が起きているか | 直し方 |
|---|---|---|
| 伸ばすために段を全部なくした | 顔の横に量ができず、縦の線が2本残る | 顔まわりだけ頬骨の高さから段を入れる |
| 毛先を毎回2〜3cm切ってしまう | 段階②から抜けられない | 毛先は1cmだけそろえる |
| 分け目をずっと同じ位置にしている | てっぺんがつぶれて縦が上に続く | 分け目を1cmずらす |
| 両側とも耳にかけている | 顔の輪郭がそのまま出て縦が強く見える | 片側だけ耳にかける |
| 毛先をまっすぐ下ろしている | 首の中ほどで縦の線が止まらない | 前だけ内に丸める |
| てっぺんで結んでいる | 頭の上に縦の量が足される | 耳の高さより下で結ぶ |
**いちばん多いのは、伸ばすために段をなくしてしまうことです。**段を入れると長さが減るように感じますが、顔まわりの段は外側の長さを変えません。後ろと外側の長さを残したまま、顔の横にだけ段を入れれば、伸ばす予定は崩れません。
まず測る|顔の縦と、あご先から毛先まで
段階を出すために、2つの長さを測ります。所要は3分です。
| 測るもの | 測り方 | 使い方 |
|---|---|---|
| 顔の縦 | 髪の生え際の中央からあご先まで | 横の量を置く高さを決める |
| 顔の横 | 頬骨のいちばん広いところの左右 | 縦÷横で面長の度合いを見る |
| あご先から毛先まで | あご先の高さから、いちばん長い毛先まで | 段階を出す |
| 耳たぶの下端の高さ | あご先から耳たぶの下端まで | 横の量の下限を決める |
| 頬骨の高さ | 目の下から頬骨のいちばん出たところまで | 横の量の上限を決める |
顔の縦÷横が1.5以上なら、この記事の直し方がそのまま使えます。1.4前後の人は、段階②と③で縦に見える度合いが小さいので、段や毛先の向きを控えめにしてください。**あご先から毛先までは、まっすぐ下ろした状態で、顔の横の毛で測ります。**後ろの毛は顔と一緒に見られないので、段階の判断には使いません。
段階①|あごの線で止まる長さは、そのまま伸ばす
毛先があご先から0〜2cmの位置にあるとき、髪は顔の下で横の線を作ります。面長の人の顔の縦を、あごの高さで一度区切るので、縦の長さがいちばん落ち着いて見える長さです。
伸ばすと決めたら、この長さのうちに美容室で「これから伸ばす」と伝えておくと、次の段階に入る前に段の位置を相談できます。この段階で気をつけるのは、伸ばし始めの1か月です。**毛先があごの線を越えると、横の線がゆっくり消えていきます。**伸びる速さは1か月に1cmほどなので、あごの線から3cm下に届くまで2〜3か月かかります。その間に、次の段階②の準備として、顔まわりの段の位置を決めておくと、②に入ったときに慌てません。
段階②|首の中ほどで、縦が強く見える
毛先があご先から3〜8cm下にある時期は、面長の人の髪型でいちばん難しい長さです。毛先が首の中ほどで止まり、顔の下にも肩の上にも横の線ができません。髪全体が顔の横をまっすぐ下りる2本の縦の線になり、顔の縦の長さと重なって見えます。
| 起きていること | 縦に見える理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| 毛先が首の中ほどで止まる | 横の線ができる場所がない | 毛先を内に軽く丸めて、あごの下に丸みを作る |
| 顔の横の髪がまっすぐ下りる | 顔の輪郭に縦の線が2本添う | 頬骨の高さから段を入れて、横にふくらみを作る |
| 頭のてっぺんがつぶれる | 伸びた重さで上が平らになる | 分け目を1cmずらして、根元を立たせる |
| 耳が髪に埋もれる | 顔の横幅の目印が消える | 片側だけ耳にかける |
**直し方の中心は、頬骨の高さの段です。**顔まわりの毛に、頬骨の高さから段を入れると、その位置に横のふくらみができます。長さは切らないので、伸ばす予定はそのまま続けられます。
段を入れるまでのあいだは、毛先を内に丸めるだけでも変わります。首の中ほどで止まった毛先が内側を向くと、あごの下に小さな丸みができ、そこが顔の縦の終わりの目印になります。まっすぐ下ろしたままだと、顔の縦の線が髪の縦の線につながって、首の中ほどまで顔が続いているように見えます。毛先の1〜2cmだけを丸めるのがこつで、全体を巻くと、今度は髪の量が首まわりに集まって重く見えます。
段階②の段は、頬骨から耳たぶまでに置く
段を入れる高さは、自分の顔で決めます。前の節で測った頬骨の高さと、耳たぶの下端の高さのあいだが、横の量を置く場所です。
| 段の始まる高さ | 横のふくらみの位置 | 面長の人の見え方 |
|---|---|---|
| 目の高さ | 顔の上半分に横の量 | 額まわりが広く見え、下が細く見える |
| 頬骨の高さ | 顔の中ほどに横の量 | 縦の真ん中で区切られて、縦がやわらぐ |
| 鼻先の高さ | 顔の中ほどから下に横の量 | 縦がやわらぎ、落ち着いて見える |
| 耳たぶの下端 | 顔の下寄りに横の量 | 下がやや重くなるが、縦は区切られる |
| あご先より下 | 顔の横には量がない | 縦の見え方は変わらない |
**頬骨の高さから鼻先の高さのあいだで始まる段が、面長の人にはいちばん効きます。**目の高さから始まる段は、顔の上に横の量が集まって、下の縦が細く強調されることがあります。
段階③|肩に当たって、毛先が跳ねる
毛先があご先から9〜12cm下に来ると、肩に当たるようになります。肩に当たった毛先は、外に跳ねるか、肩に沿ってぺたんと下りるかのどちらかになりやすく、どちらも顔まわりの横の量が足りなく見えます。
| 毛先の状態 | 見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 外に跳ねる | 肩の高さに横の量ができるが、顔の横は細い | 跳ねを生かして、顔の横にも量を足す |
| 肩に沿って下りる | 首から肩まで縦の線が続く | 毛先を内に丸めて、あごの下に丸みを作る |
| 左右で跳ね方が違う | 片側だけ横に広がる | 広がらない側を耳にかける |
| 前と後ろで跳ね方が違う | 横顔で毛先がばらつく | 前の毛だけ内に丸める |
跳ねるのは失敗ではありません。**跳ねる毛先は、肩の高さに横の量を作ってくれます。**面長の人にとっては、この横の量が縦の区切りになります。困るのは、跳ねた毛先の横の量が肩の高さだけにあって、顔の横に量がないときです。その場合は、段階②と同じく、頬骨の高さの段で顔の横にも量を足してください。
段階③は、毛先の向きを1つに決める
肩に当たる時期は、毛先の向きが日によって変わりやすく、それが「落ち着かない」と感じる原因になります。向きを1つに決めて、毎朝同じ向きに整えると、形が安定します。
| 決める向き | 合う人 | 毎朝の整え方 |
|---|---|---|
| 内に丸める | 首が見えるほうが落ち着く人 | 毛先を内側にブラシで丸めて乾かす |
| 外に流す | 肩の高さに横の量がほしい人 | 毛先を外側に向けて乾かす |
| 前は内、後ろは外 | 顔まわりに丸み、肩に量がほしい人 | 顔の横だけ内に丸める |
| まっすぐ下ろす | 毛が多く、自然に横に広がる人 | 根元だけ立たせて、毛先は触らない |
面長の人には、前は内、後ろは外の組み合わせがいちばん扱いやすい向きです。顔の横はあごの下に丸みができ、肩の高さには横の量ができるので、縦が2か所で区切られます。向きを決めたら、少なくとも2週間は変えずに続けてください。毎朝同じ向きに乾かすうちに、髪がその向きに落ち着いてきます。
段階④|鎖骨まで伸びると、重さで上がつぶれる
毛先が鎖骨に届くころには、肩での跳ねはおさまり、髪が落ち着いてきます。代わりに起きるのが、髪の重さで頭のてっぺんから耳の上までがつぶれることです。
| 起きていること | 縦に見える理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| てっぺんがつぶれる | 頭の上が平らで、顔の縦が上に続いて見える | 分け目を変えて根元を立たせる |
| 耳の上の量がなくなる | 顔の横幅の目印が消える | 耳の上に段を入れて量を残す |
| 毛先が細くなる | 下にいくほど細い縦の線になる | 毛先を1cmそろえて厚みを戻す |
| 顔まわりの毛が長くなる | 顔の横に長い縦の線が2本添う | 顔まわりだけ鼻先の高さに段 |
鎖骨まで伸びると、毛先の重さが根元を下へ引くので、朝に立たせた根元が昼ごろにはもう寝ていることがあります。分け目を変える、根元を乾かすときに持ち上げる、の2つを続けても足りないときは、耳の上に短めの段を入れて、上の毛の重さを減らしてもらってください。
**段階④で残したいのは、耳の上の量です。**耳の上に横の量があると、頭の形が丸く見えて、顔の縦がてっぺんまで続いて見えません。ここまで来れば、面長の人のミディアムやセミロングの髪型がそのまま使えます。長さごとの整え方はミディアムヘア×面長に続きがあります。
段階ごとの、1日の崩れ方
朝に整えても、夕方には形が変わります。どの段階にいるかで、崩れる場所が違うので、直すところも変わります。
| 段階 | 夕方に起きやすいこと | その場で直す方法 |
|---|---|---|
| ② 首の中ほど | 内に丸めた毛先が伸びて、まっすぐ下りる | 毛先を指で内に巻いて、10秒押さえる |
| ② 首の中ほど | 根元がつぶれて、分け目がぱっくり割れる | 分け目を指で1cmずらす |
| ③ 肩に当たる | 毛先が肩でばらばらに跳ねる | 前の毛だけ耳にかけ、後ろは跳ねたままにする |
| ③ 肩に当たる | 襟やマフラーで片側だけつぶれる | 耳の下の高さでゆるく結ぶ |
| ④ 鎖骨まで | てっぺんと耳の上がつぶれる | 耳の上の毛を指で持ち上げて、根元をほぐす |
**夕方に崩れやすい場所がわかっていれば、朝の整え方でその場所を重めに手当てしておけます。**段階②の人は毛先を丸める時間を長めに、段階③の人は向きを決める時間を長めに、段階④の人は根元を立てる時間を長めにしてください。
外出先で直すときは、手ぐしと鏡があれば足ります。整髪料を足すより、毛の向きを変えるほうが、伸ばしかけの髪には合っています。量を足すと重さで下に落ち、かえって縦に見えることがあります。
伸ばしきるまでの月ごとの予定
ボブから鎖骨まで伸ばすのに、どれくらいかかるかを並べます。伸びる速さは1か月に1cmほどとして、毛先をそろえる分を引いた目安です。
| 時期 | あご先から毛先まで | 段階 | やること |
|---|---|---|---|
| 伸ばし始め | 0cm | ① | 顔まわりの段の位置を美容室で決めておく |
| 2か月目 | 2cm | ①の終わり | 毛先を1cmそろえる |
| 3〜4か月目 | 3〜5cm | ② | 頬骨の高さから段を入れる |
| 5〜6か月目 | 5〜7cm | ② | 分け目を変えて根元を立たせる |
| 7〜8か月目 | 8〜10cm | ②から③ | 毛先の向きを決める |
| 9〜10か月目 | 10〜12cm | ③ | 前は内、後ろは外に整える |
| 11〜13か月目 | 12〜15cm | ④ | 耳の上に段を入れる |
| 14か月目以降 | 15cm以上 | ④の終わり | ミディアムの切り方に移る |
**②と③を合わせると、半年ほど続きます。**この半年を、段と毛先の向きでどうやり過ごすかが、伸ばしきれるかどうかの分かれ目です。
伸ばし始める時期によって、②と③が秋冬に重なるかどうかも変わります。春に伸ばし始めた人は、ちょうど秋から冬にかけて段階②から③に入り、タートルやマフラーの季節と肩に当たる時期が重なります。いま9月から10月に段階②にいる人は、年末から年明けに段階③に入る計算です。首元の服と毛先の関係を、次の節で先に確かめておいてください。
朝の5分で整える手順
伸ばしかけの時期は、毎朝同じ手順で整えると、日によって形がばらつくのを防げます。ドライヤーとブラシがあれば5分で終わります。
| 順番 | やること | かける時間 |
|---|---|---|
| 1 | 根元だけを濡らして、分け目をいつもと1cmずらす | 30秒 |
| 2 | 根元を持ち上げながら、分け目の反対側から風を当てる | 1分 |
| 3 | 顔まわりの毛を、頬骨の高さで外へ軽く引いて乾かす | 1分 |
| 4 | 前の毛先を内側に丸めて乾かす | 1分 |
| 5 | 後ろの毛先を外側に向けて乾かす | 1分 |
| 6 | 冷風を当てて、形を止める | 30秒 |
**3番目の「頬骨の高さで外へ引く」が、横の量を作る手順です。**段を入れていない人でも、ここで毛を少し外へ引いて乾かすと、頬骨の高さにふくらみが出ます。段があれば、そのふくらみが夕方まで残ります。
写真で確かめる|1か月ごとに同じ角度で
伸ばしている途中は、毎日鏡を見ているので、少しずつの変化に気づきにくくなります。1か月に一度、同じ場所、同じ距離、同じ角度で正面の写真を撮っておくと、段階が変わったときにすぐ分かります。
撮るときは、髪を整えたあと、まっすぐ前を向いて、胸から上が入る距離で撮ります。並べて見るのは、あご先と毛先の位置関係と、頬骨の高さにふくらみがあるかどうかの2つです。**前の月の写真より顔が縦に長く見えたら、段階が1つ進んだ合図です。**その月に美容室へ行く予定を入れて、この記事の段階の表で次にやることを確かめてください。
美容室での伝え方
伸ばしている途中で美容室に行くときは、長さを残したいことと、横の量を残したいことの2つを先に伝えます。
| 伝えること | 言い方の例 |
|---|---|
| 伸ばしていること | 「今、鎖骨まで伸ばしている途中です」 |
| 長さを残したいこと | 「毛先は1cmだけそろえてください」 |
| 横の量を残したいこと | 「顔まわりに、頬骨の高さから段を入れてほしいです」 |
| 耳の上の量 | 「耳の上に少し量を残したいです」 |
| 毛先の向き | 「前は内に入って、後ろは外に流れるようにしたいです」 |
| 分け目 | 「分け目を少しずらして、根元が立つようにしたいです」 |
**「面長に見えないように」とだけ伝えると、長さを切って戻されることがあります。**長さを残したまま横の量で直してほしい、とはっきり伝えると、伸ばす予定を崩されません。
言葉で伝えにくいときは、この記事で撮った1か月ごとの写真を見せてください。「この月の形がいちばん落ち着いていた」「この月から縦に見えるようになった」と写真で示せば、どこに横の量を足せばいいかが、担当の人にもすぐ伝わります。
秋冬の服と、伸ばしかけの毛先
伸ばしかけの時期が秋冬に重なると、服の首元が毛先に当たります。とくに段階③の肩に当たる長さは、襟やマフラーで毛先が押されて、形が崩れやすくなります。
| 首元 | 段階②(首の中ほど) | 段階③(肩に当たる) |
|---|---|---|
| タートルネック | 毛先が襟の上に乗る。内に丸めると収まる | 毛先が襟に押されて跳ねる。襟の内側に入れる |
| ボトルネック | 毛先と襟が重なる。首の横の毛を耳にかける | 毛先が襟の外で広がる。前だけ内に丸める |
| 丸首のニット | 首が見えて縦がやわらぐ | 毛先が肩に当たる。向きを1つに決める |
| Vネック | 首から胸に縦の線が続く。毛先を内に | 毛先がVの横に下りる。外に流すと横の量になる |
| シャツの襟 | 襟の上で毛先が止まる | 襟に押されて跳ねる。襟を少し立てる |
| コートの大きな襟 | 毛先が襟に埋もれる | 毛先が襟の上に乗って広がる。低く結ぶ |
首元の服の選び方そのものは、面長の人の秋冬の首元の記事でまとめています。ここで見るのは、毛先が首元のどこに来るかだけです。
コートの襟にも同じことが起きます。大きな襟のコートを着ると、段階③の毛先が襟の上に乗って横に広がり、肩の高さに大きな横の量ができます。これは面長の人には悪くない形ですが、広がり方が左右でばらつくと落ち着きません。コートを着る日は、襟を立てる前に毛先を前に流しておくと、襟の上で左右にそろって広がります。
タートルネックの日の毛先
面長の人が秋冬によく着るタートルネックは、首に縦の面を作るので、髪と合わせたときの見え方が大きく変わります。
段階②の人は、毛先がタートルの襟の上に乗ります。毛先を内に丸めて襟の上で止めると、あごの下に丸みができて、顔の縦とタートルの縦のあいだに区切りが入ります。**段階③の人は、毛先がタートルの襟に押されて外に跳ねます。**跳ねた毛先がそろっていれば肩の高さの横の量になりますが、ばらつくと落ち着きません。その日は、毛先を襟の内側に入れてしまうか、耳の下の高さでゆるく結んで、首元をすっきりさせてください。
マフラーを巻く日の毛先
マフラーは首元に大きな量を作るので、毛先がマフラーに押されて形が変わります。
| 段階 | マフラーを巻く前 | 巻いたあと |
|---|---|---|
| ② 首の中ほど | 毛先を外に出してから巻く | マフラーの上に毛先を軽く乗せる |
| ③ 肩に当たる | 髪をあご下の高さでゆるく結ぶ | 結び目をマフラーの内側に入れる |
| ④ 鎖骨まで | 毛先を外に出してから巻く | 毛先を肩に沿わせて前に流す |
段階③の人は、マフラーの日だけ髪を結ぶと決めておくと、室内でマフラーを外したときに毛先が乱れていません。結ぶ位置は、あご下から耳たぶの下端の高さまでにすると、顔の横の量が結び目のまわりに残ります。
結ぶ日の高さ
伸ばしかけの時期は、結べる長さになった段階から、結ぶ日を作ると落ち着かない時期をやり過ごしやすくなります。
| 結ぶ高さ | 面長の人の見え方 | 合う段階 |
|---|---|---|
| 頭のてっぺん | 縦がさらに伸びて見える | 面長の人には向きにくい |
| 耳の上の高さ | 顔の横幅の目印になる | ③と④ |
| 耳たぶの高さ | 顔の中ほどに横の量 | ③と④ |
| あご下の高さ | 顔の下に区切りができる | ②の終わりから③ |
| 首の付け根 | 首の縦の線が続く | ④ |
ハーフアップにするなら、耳の上の高さで結び、結び目の下の髪を少し引き出して横にふくらませてください。**結ぶ高さを耳より下にすると、面長の人の顔の縦が上に続いて見えません。**結ぶ高さとおくれ毛の決め方は、面長のヘアアレンジの記事にもまとめています。
メガネとイヤリングで、横の量を足す
段や毛先の向きで横の量が足りない日は、顔の横に来る小物で横の線を足せます。髪を切らずにできる、伸ばしかけの時期の助けです。
| 小物 | 横の線ができる高さ | 選び方 |
|---|---|---|
| メガネ | 目の高さ | フレームの横幅が顔の幅と同じか少し広いもの |
| 横に広がるイヤリング | 耳たぶの高さ | 縦に長いものより、横に張るもの |
| 耳の上の髪留め | 耳の上の高さ | 横に長い形で、耳の上に留める |
| ボリュームのあるタートル | あごの下 | 首の縦を短く見せる厚手のもの |
| 大判のストールを横に広げる | 肩の高さ | 肩の幅いっぱいに広げて羽織る |
**段階②の人は、耳たぶの高さのイヤリングがいちばん効きます。**首の中ほどで止まった毛先の上に、横に張るイヤリングが来ると、顔の下半分に横の線が入ります。縦に長く揺れるイヤリングは、首の縦の線と重なるので、この時期は横に張る形を選んでください。メガネの横幅の決め方は、面長のメガネの記事にまとめています。
前髪も伸ばしかけのとき
前髪も同時に伸ばしている人は、前髪が目の下から頬に届くころに、顔の縦を区切る横の線が額からなくなります。額の横の線が消えるぶん、顔まわりの段で横の量を作ることが、いっそう大切になります。
前髪を横に流し、耳の上に届くようになったら、顔まわりの段の一部として扱ってください。**流した前髪の毛先が頬骨の高さに来るように流すと、前髪が横の量の一部になります。**前髪の伸ばしかけのピンの止め方は伸ばしかけの前髪に詳しく書いてあります。
くせ毛・直毛で変わるところ
髪の性質によって、縦に見えやすい段階が変わります。
| 髪の性質 | 縦に見えやすい段階 | 直し方の重点 |
|---|---|---|
| 直毛で量が少ない | ②と④ | 段で横の量を作る、根元を立たせる |
| 直毛で量が多い | ② | 段を少なめに、毛先を内に丸める |
| ゆるいくせ毛 | ③ | 毛先の向きを1つに決める |
| 強いくせ毛 | ③で横に広がりすぎる | 広がる側を耳にかける |
| 毛が細くやわらかい | ④でつぶれる | 耳の上に段、分け目を変える |
**くせ毛の人は、段階③で横の量が自然にできることが多く、面長の人にとっては助けになります。**広がりすぎると感じるときだけ、片側を耳にかけて量を調整してください。
秋冬は空気が乾いて、くせ毛の広がり方が夏と変わります。夏に広がりすぎて困っていた人が、秋になると落ち着いて縦に下りるようになることもあります。季節が変わったら、段階の表と同じように、1か月ごとの写真で横の量を確かめ直してください。
どちらとも取れるとき①|途中で切りたくなった
段階②の首の中ほどの長さで、どうしても落ち着かなくて切りたくなることがあります。切るなら、あご先から1〜2cm下まで戻すのが目安です。段階①の長さに戻るので、縦の見え方がいちばん落ち着きます。
ただ、伸ばす目標がはっきりしているなら、**切る前に一度、顔まわりだけ段を入れてみてください。**頬骨の高さに横の量が出るだけで、段階②の縦の見え方はかなりやわらぎます。それでも落ち着かなければ、次に美容室へ行くときに長さを戻すか決めても遅くありません。
どちらとも取れるとき②|面長かどうか迷う
顔の縦÷横が1.4〜1.5のあいだにある人は、面長の中でも縦の見え方が小さく、伸ばしかけの時期にそれほど困らないことがあります。この場合は、段階②で段を入れるかどうかを、写真で決めてください。
伸ばし始めた日の写真と、段階②に入った日の写真を並べて、顔の縦が長く見えるようになったと感じたら段を入れます。**変わらないと感じるなら、段を入れずにそのまま伸ばして構いません。**面長の度合いが小さい人は、段を入れすぎると横の量が多くなり、髪だけが広がって見えることがあります。
どちらとも取れるとき③|左右で伸び方が違う
分け目のある人は、分け目の片側だけ毛が多く、伸びたときの落ち方が左右で違います。多い側は横に広がり、少ない側は縦にまっすぐ下ります。
少ない側を耳にかけず、多い側を耳にかけると、左右の横の量がそろいます。段を入れるときも、少ない側は段を浅く、多い側は段を深くと伝えると、左右のずれが小さくなります。分け目を毎日同じ位置にしている人は、1か月ごとに1cmずつ反対側へずらすと、根元のつぶれ方も左右でそろいます。左右の毛先の高さが2cm以上ずれて見えるときは、長いほうだけ1cmそろえてもらうと、段階の判断も左右で同じになります。
よくある行き違い
**「面長の人は髪を伸ばさないほうがいい」。**伸ばしている途中に縦に見える時期があるだけで、ミディアムやロングが似合わないわけではありません。途中の時期を段と毛先の向きでやり過ごせば、伸ばしたあとは横の量を置く場所が増えます。
**「縦に見えるなら切るしかない」。**長さを切らなくても、頬骨の高さの段と毛先の向きで横の量は作れます。
**「毛先が跳ねるのは失敗」。**跳ねた毛先は、肩の高さに横の量を作ります。向きがそろっていれば、面長の人の縦を区切る助けになります。
**「前髪を作れば全部解決する」。**前髪は額に横の線を作りますが、首の中ほどの縦の見え方は前髪では変わりません。顔まわりの段と組み合わせて考えてください。
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よくある問い
- Q. 面長の人が髪を伸ばすと、どの時期がいちばん縦長に見えますか
- 毛先があご先から3〜8cm下、首の中ほどで止まる時期です。この長さでは、毛先が顔の下で横の線を作らず、髪全体が縦に下がって見えます。もう一つは、毛先が肩に当たる時期で、あご先から9〜12cmほどです。こちらは毛先が肩で外に跳ねるか、ぺたんと沿うかのどちらかになりやすく、顔まわりの横の量が足りなくなります。どちらの時期も、横の量を耳から頬骨の高さに残すと、縦の見え方がやわらぎます。
- Q. 伸ばしている途中で、美容室に何と伝えればいいですか
- 長さを残したいこと、横の量を耳から頬骨の高さに残したいことの2つを伝えてください。具体的には『毛先は1cmだけそろえて、顔まわりに頬骨の高さから段を入れてほしい』『後ろは長さを残して、耳の上に少し量を残したい』といった言い方です。長さを切らずに段だけで横の量を作ってもらえば、伸ばす予定を崩さずに縦の見え方を直せます。
- Q. 秋冬、タートルネックやマフラーをすると毛先が跳ねます。どうすればいいですか
- 毛先が肩に当たる長さの時期は、襟やマフラーに毛先が押されて外へ跳ねやすくなります。タートルの日は、毛先を襟の内側に入れるか、襟の外に出してから内側へ軽く丸めてください。マフラーを巻く日は、髪をあご下の高さで一度ゆるく結んでから巻くと、毛先が押されません。跳ねを無理に抑えるより、跳ねる前にどちらかへ逃がしておくほうが、1日形が崩れません。
- Q. 途中で切りたくなったら、どこまで切っていいですか
- 毛先があご先から3〜8cm下にある時期に切りたくなったら、あご先から1〜2cm下まで戻すのが目安です。あごの線の近くで毛先が止まると、顔の下に横の線ができて、縦の見え方がいちばん落ち着きます。ただし、伸ばす目標がはっきりしているなら、切る前に顔まわりだけ段を入れてみてください。段で横の量が出れば、長さを戻さなくても縦に見える時期をやり過ごせます。
— メグラシ編集部





