お宮参りのワンピース おしゃれ|祝い着で隠れて写らない失敗の直し方

**赤ちゃんを抱いて祝い着を掛けると、抱いている人の服は、胸から膝のあたりまでがほとんど隠れます。**お宮参りのためにおしゃれなワンピースを選んでも、見せたかった胸元のリボンやウエストのベルトは、写真にはほとんど残りません。
あとで写真を見返して「このワンピース、どこも写ってない」と気づく。当日の失敗として、いちばんよく聞くのがこれです。
直し方は2つだけです。**おしゃれを、祝い着の外に出る場所に置くこと。そして、誰が赤ちゃんを抱くかで、置く場所を入れ替えること。**この記事では、当日に起きやすい失敗を7つに分けて、その2つで直す手順を並べます。
ワンピース1枚で足りるかどうかの見分け方はお宮参りの母親のワンピースに、当日の予定からの組み方はお宮参りの格好にまとめてあります。この記事は、選んだワンピースが写真で生きるかどうかだけを扱います。
結論:おしゃれは、祝い着の外に出る3か所に置く
祝い着を掛けて赤ちゃんを抱いたとき、外に出ている場所は決まっています。
| 場所 | 祝い着を掛けたとき | 置けるもの |
|---|---|---|
| 襟から上 | 見える | 襟の形・襟ぐりの縁取り・首元の小さな飾り |
| 肩先から二の腕の外側 | 紐の外側だけ見える | 袖山の膨らみ・肩先のタック |
| 胸から膝のあたり | ほとんど隠れる | 置いても写らない |
| 手首と袖口 | 祝い着の下に入る | 置いても写らない |
| 祝い着の下に出る裾 | 見える | 裾の揺れ・裾の切り替え・裾の縁取り |
| 足元 | 見える | 靴の色と形・ストッキングの濃さ |
| 背中 | 後ろ姿だけ見える | 背中のボタン・後ろの切り替え |
**胸から膝と、手首まわりには、何を置いても写りません。**ここにしか見せ場がないワンピースは、自分が抱く日には向きません。逆に、襟・肩先・裾・足元のどこか1つに見せ場があれば、それだけで写真に選んだ理由が残ります。
先に決めること|誰が赤ちゃんを抱くか
置く場所を決める前に、当日の抱く人を確かめてください。昔は父方の祖母が抱くものとされていましたが、いまは母親が抱く家も、途中で替わる家もあります。
| 抱く人 | 自分の前身頃 | おしゃれの置き場所 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 自分がずっと抱く | ほとんど写らない | 襟・肩先・裾・足元 | 前身頃の飾りは写らない前提で |
| 祖母がずっと抱く | そのまま写る | 前身頃にも置ける | 祝い着より目立たせない |
| 祈祷は祖母、写真は自分 | 場面で変わる | 襟か裾に1つ、前身頃に1つ | 両方の場面で崩れないか |
| 父親が抱く | そのまま写る | 前身頃にも置ける | 父親の服と明るさをそろえる |
| 決まっていない | 分からない | 襟か裾に1つは必ず | 抱く前提で選んでおく |
**決まっていないときは、自分が抱く前提で選んでください。**抱く前提で選んだワンピースは、抱かなかった日にも困りません。その逆は、写真に何も残らない日が出ます。
聞きにくいときは「写真のとき、祝い着は誰が掛けますか」と聞くと答えが返ってきやすくなります。抱く人を決めるというより、祝い着を掛ける場面を確かめる聞き方です。祈祷のときと写真のときで答えが違うこともあるので、両方の場面を聞いておきます。
隠れる範囲を、前の週に家で測る
祝い着で隠れる範囲は、体の大きさと抱き方で変わります。前の週に、家にあるもので一度だけ試しておくと、当日に迷いません。
用意するのは、バスタオル1枚とクッション1つです。祝い着の身丈はおおむね1mほどなので、長めのバスタオルが近い大きさになります。
| 手順 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | ワンピースを着て、クッションを赤ちゃんの位置に抱く | 腕の高さがいつもの抱っこと同じか |
| 2 | バスタオルを縦にして、クッションの上から掛ける | 上の端が胸のどこに来るか |
| 3 | タオルの上の両端を肩へ回し、背中で押さえる | 紐が肩のどこを通るか |
| 4 | 鏡の前から2m離れて、スマホで全身を撮る | 襟から上が何cm見えるか |
| 5 | 同じ写真で、タオルの下の裾を見る | 裾が何cm見えるか |
| 6 | 横を向いてもう1枚撮る | 肩先の飾りが紐の外に出るか |
**大事なのは、手順5の「裾が何cm見えるか」です。**ここが、当日いちばん写真に残る見せ場になります。
見える裾の長さで、見せ場の置き方が変わる
手順5で測った裾の長さで、ワンピースのどこを見せ場にするかが決まります。
| 見える裾の長さ | 写真での見え方 | 見せ場にできるもの |
|---|---|---|
| 0cm(膝より上の丈) | 祝い着の下から脚が出る | 裾は使えない。襟と足元に寄せる |
| 5cm未満 | 布の端がのぞくだけ | 裾の色の差は読めない |
| 5〜10cm | 裾の線が1本見える | 裾の縁取りや色の切り替え |
| 10〜20cm | 裾の揺れが写る | プリーツ・フレアの広がり |
| 20cm以上 | 裾が面として写る | 裾の柄・裾の切り替え・レース |
**膝より上の丈のワンピースは、祝い着の下から裾が出ません。**このときは裾を見せ場にできないので、襟と靴に寄せてください。ふくらはぎの中ほどまである丈なら、祝い着の下に10cm以上残ることが多く、裾が写真の見せ場になります。
失敗1|胸元のリボンが、写真に1枚も写っていなかった
いちばん多い失敗です。胸元にリボンやボウタイ、ビジューのついたワンピースは、お宮参りのおしゃれとしてよく選ばれます。ところが、赤ちゃんを抱くと、ちょうどその位置に赤ちゃんの頭と祝い着の上端が来ます。
鏡の前で着たときは胸元がいちばん目立っていたのに、当日の写真ではリボンの端が祝い着の襟からのぞく程度にしか写らない。祝い着の上端が胸のどの高さに来るかは、手順2で確かめられます。
もう一つの困りごとは、胸元の飾りが赤ちゃんの顔に近いことです。ボウタイの長い端やビジューが、抱いているあいだに赤ちゃんの顔の横に触れます。写らないうえに、抱いているあいだ気になり続けるのが、胸元の飾りです。
直し方|飾りを、襟の上端と裾に移す
手持ちのワンピースを替えずに直すなら、飾りの位置を動かします。買い直す場合も、同じ考え方で選べます。
| 手持ちの飾り | 抱いたときの位置 | 直し方 |
|---|---|---|
| 胸元の大きなリボン | 祝い着の上端と重なる | 結ばずに垂らさない。当日は外す |
| 長いボウタイ | 赤ちゃんの顔の横に来る | 短く結んで襟の近くで止める |
| 胸のビジュー | 祝い着に隠れる | 写らない前提で、他に見せ場を足す |
| ウエストのリボンベルト | 完全に隠れる | 抱かない時間の見せ場と割り切る |
| 前立てのボタン | 上の2つだけ見える | 上の2つが目立つ色なら残す |
| 襟の縁取り | 見える | そのまま残す |
外した飾りのかわりに、襟から上にもう1つ小さなものを足すと、写真の中で首元が寂しくなりません。小ぶりのパールのネックレスや、襟に沿う細い飾りなど、赤ちゃんの顔に触れない長さのものにします。胸まで垂れる長いネックレスは、祝い着の上端に当たって位置がずれるので避けてください。
失敗2|肩の飾りが、祝い着の紐でつぶれた
肩にフリルやパフのあるワンピースは、正面から見ると華やかに写ります。ところが祝い着を掛けると、紐が肩の上を通ります。紐の通り道と飾りの位置が重なると、飾りが紐に押されて平らになります。
さらに、紐は抱いているあいだに少しずつ動きます。つぶれた肩の飾りは、紐の両側でねじれて、左右で形が違って写ります。写真を撮る直前に直しても、赤ちゃんを抱き直すたびに崩れます。
紐がかかる位置と、肩の飾りの相性
紐がどこを通るかは、手順3で確かめられます。多くは首の付け根と肩先の間、肩の真ん中あたりを通ります。
| 肩の飾り | 飾りのある位置 | 紐との関係 | 当日の扱い |
|---|---|---|---|
| 小さなパフスリーブ | 肩先 | 紐の外側に出る | そのまま見せ場になる |
| 大きなパフスリーブ | 肩先から肩の中ほど | 紐と重なる | つぶれて左右がずれる |
| 肩のフリル | 肩の上全体 | 紐と重なる | 抱く日には向かない |
| 袖山のタック | 肩先 | 紐の外側に出る | そのまま見せ場になる |
| 肩のボタン飾り | 肩の真ん中 | 紐の真下 | 紐が当たって位置がずれる |
| 飾りのない肩 | ― | 紐がまっすぐ通る | 紐のずれが少ない |
**肩先に小さくまとまった飾りは、紐の外側に出るので残ります。**肩の上全体を覆う飾りは、自分が抱く日には選ばないほうが落ち着きます。祖母が抱く日なら、自分の肩の飾りはそのまま写るので問題ありません。
失敗3|祝い着の柄と、ワンピースの柄がぶつかった
祝い着には、大きな柄が入っています。女の子なら花や手まり、男の子なら鷹や兜のような、遠くから見ても分かる大きさの柄です。その上下に、ワンピースの柄が出ると、写真の中で柄と柄が隣り合います。
特に困るのは、ワンピースの柄が細かい花柄や小さなドットのときです。祝い着の大きな柄と、細かい柄が上下に並ぶと、写真では境目がちらついて、どこに目を置けばいいか分からなくなります。
柄の大きさで、ぶつかるかどうかを分ける
| ワンピースの柄 | 祝い着と並んだとき | 判定 |
|---|---|---|
| 無地 | 祝い着の柄が前に出る | そのまま行ける |
| 織りの凹凸だけの無地 | 近くで見ると質感、遠くでは無地 | そのまま行ける |
| ごく細いストライプ | 2m離れると無地に見える | そのまま行ける |
| 小さなドット | 裾の部分でちらつく | 裾が10cm以上見えるなら避ける |
| 細かい花柄 | 祝い着の柄とぶつかる | 抱く日には向かない |
| 大きな花柄 | 祝い着と主役を取り合う | 抱く日には向かない |
| チェック | 線が祝い着の柄を横切る | 抱く日には向かない |
**抱く日は、無地か、2m離れて無地に見える柄を選んでください。**柄のワンピースで行きたいときは、祖母が抱く日にするか、写真を撮るときだけ抱く人を替える、という分け方ができます。
柄が気になるかどうかは、写真を撮る距離でも変わります。境内の家族写真は、撮る人が3〜5mほど離れて全身を入れることが多くなります。この距離だと、細かいドットや小花はつぶれて、ワンピース全体が少しざらついた面に見えます。一方、祝い着の大きな柄は、この距離でもはっきり読めます。手順4で撮った2mの写真で柄が読めるなら、当日の写真ではもっと細かく、ざらついて写ると考えておくと判断を誤りません。
失敗4|色が祝い着に溶けた、または祝い着より強く写った
色の失敗は2つの方向にあります。**祝い着と同じ明るさの色を選ぶと、写真で境目が消えて、どこまでが祝い着か分からなくなります。**反対に、祝い着より鮮やかな色を選ぶと、赤ちゃんより服に目が行きます。
たとえば、淡いピンクの祝い着に、同じくらい淡いピンクのワンピースを合わせると、祝い着の輪郭がワンピースに溶けます。白地の祝い着に白いワンピースも同じです。赤い祝い着に、赤みの強い明るい色のワンピースを合わせると、今度は赤が2つ並んで、祝い着の柄が埋もれます。
祝い着の色から、ワンピースの明るさを決める
| 祝い着の地色 | 溶けやすいワンピース | 合わせやすいワンピース |
|---|---|---|
| 赤・朱 | 明るい赤・オレンジ系 | 紺・グレー・くすんだ緑 |
| ピンク | 淡いピンク・白 | 紺・グレー・くすんだ青 |
| 白・クリーム | 白・生成り | 紺・グレー・くすんだ青 |
| 水色・薄い緑 | 淡い水色・薄いグレー | 紺・濃いグレー・ベージュ |
| 黒・濃紺 | 黒・濃紺 | ベージュ・グレー・くすんだ青 |
| 濃い緑・紫 | 濃い緑・黒 | ベージュ・明るいグレー・生成り |
見るのは色の名前ではなく、祝い着の地色とワンピースの明るさが、一段以上離れているかです。祝い着が明るければワンピースは一段暗く、祝い着が暗ければワンピースは一段明るくします。
祝い着の色が当日まで分からないときは、紺かグレーを選んでください。この2色は、明るい祝い着にも暗い祝い着にも、一段の差をつけやすい色です。レンタルの祝い着を使う場合は、予約のときに地色だけでも聞いておくと決めやすくなります。
失敗5|祝い着の下から見える裾と靴が、ちぐはぐだった
祝い着の下からは、ワンピースの裾と足元が見えます。自分が抱く日は、この部分が全身写真の中で、服として読める唯一の場所になります。
ここで起きる失敗は、裾と靴の組み合わせです。裾がふわりと広がるワンピースに、つま先の尖った硬い靴を合わせると、裾だけやわらかく足元だけ硬い、ちぐはぐな印象になります。ストッキングの濃さが裾の色と離れていると、脚だけが浮いて見えます。
砂利の参道を歩くので、靴はかかとの低いものを選ぶ人が多くなります。低い靴そのものは問題ありません。低い靴にするなら、裾の揺れを少し控えめにして、足元との釣り合いを取ってください。
見える裾と、足元の合わせ方
| 見える裾 | 合う靴 | 合わせにくい靴 | ストッキング |
|---|---|---|---|
| 広がる裾が10cm以上 | 丸みのある甲の浅い靴 | 厚底の運動靴 | 肌色か薄い黒 |
| 広がる裾が5〜10cm | 丸みのある低い靴 | 細いヒール | 肌色 |
| まっすぐな裾が10cm以上 | つま先に少し角のある低い靴 | 飾りの大きな靴 | 肌色か薄い黒 |
| まっすぐな裾が5cm未満 | 甲の浅い靴 | 足首まである靴 | 裾の色に近い濃さ |
| 裾が出ない | 甲の浅い靴か、色の入った靴 | 何でも合わせやすい | 肌色 |
**裾が出ない丈のワンピースなら、靴に見せ場を移せます。**祝い着の下から脚と靴だけが見えるので、靴の色が写真の中で効きます。祝い着の地色と同じ系統の色を、靴に一か所だけ入れると、全身がつながって見えます。
参道の砂利は、靴のつま先に白い粉を残します。黒やこげ茶の靴だと、社殿の前に着くころにはつま先が白っぽくなり、写真で足元だけ汚れて見えることがあります。濃い色の靴で行くなら、写真の前にさっと拭ける布を1枚バッグに入れておくと、見せ場の足元を整えてから写れます。ベージュやグレーの靴なら、砂利の粉はほとんど目立ちません。
失敗6|自分は抱かないのに、控えめにしすぎて写真で沈んだ
祖母が抱く日にも、失敗はあります。祝い着に遠慮して、ワンピースを黒や濃紺の無地にしすぎると、家族写真で母親だけが沈んで写ります。
家族写真では、祝い着を掛けた赤ちゃんを抱く祖母が真ん中に立ち、両側に両親が並ぶことが多くなります。真ん中が華やかなぶん、両端が暗すぎると、写真全体が中央だけ明るくて端が落ちた形になります。
抱かない日は、前身頃がそのまま写ります。祝い着と主役を取り合わない範囲で、見せ場を置いてください。
目安は、祝い着の柄より小さいことです。祝い着の花や鷹の柄は、1つが手のひらより大きいことがほとんどです。**ワンピースの飾りが手のひらより小さければ、隣に立っても主役を取り合いません。**大きなリボンや、胸いっぱいに広がる刺しゅうは、手のひらより大きくなるので、写真では祝い着と並ぶもう一つの主役に見えます。
抱かない日の、見せ場の置き方
| 置く場所 | 抱かない日の見え方 | 祝い着との釣り合い |
|---|---|---|
| 胸元の小さなリボン | よく見える | 祝い着より小さければよい |
| ウエストの細いベルト | よく見える | 色を祝い着から一段離す |
| 前立てのボタン | よく見える | ボタンが光りすぎないもの |
| 襟の形 | よく見える | 抱く日と同じく効く |
| 裾の揺れ | よく見える | 揺れの大きさは控えめでよい |
| 明るめの無地 | 全体が明るく写る | 祝い着と一段離れていればよい |
抱かない日のワンピースは、祖母の服と明るさをそろえると、写真の並びが落ち着きます。祖母が黒っぽい服なら少し明るめに、祖母が明るい色なら同じくらいの明るさにします。祖母の服装が分からないときは、お宮参りで両家の祖母の装いをそろえる範囲の考え方で、事前にひとこと聞いておくと安心です。
失敗7|光る生地が、社殿の前の写真で白く飛んだ
サテンや光沢のあるポリエステルのワンピースは、室内の鏡の前では華やかに見えます。けれど秋の晴れた日の屋外、特に正午前後の強い光の下では、光沢のある面が白く飛んで写ります。
祝い着にも金糸や光る刺しゅうが入っていることが多く、ワンピースまで光ると、写真の中で光る場所が2つ並びます。どちらも白っぽく写り、柄の輪郭が読めなくなります。
| 生地 | 屋外の写真 | 社殿の中 | 抱く日 |
|---|---|---|---|
| 光沢の強いサテン | 白く飛ぶ | きれいに写る | 向かない |
| 光沢の弱いサテン | 面の一部が光る | きれいに写る | 裾だけなら使える |
| 目の詰まったツイル | 落ち着いて写る | 落ち着いて写る | 向いている |
| 薄手のウール | 落ち着いて写る | やわらかく写る | 向いている |
| ジョーゼット | 透けやすい | やわらかく写る | 裏地があれば向いている |
| 表面に凹凸のある織り | 質感が写る | 質感が写る | 向いている |
光沢のある生地で行くなら、光る面が祝い着の下に隠れる位置にあるものを選んでください。祝い着の外に出る襟と裾が光沢の弱い生地であれば、写真で白く飛ぶ場所は小さく収まります。
失敗8|秋の羽織りの上で、祝い着の紐が滑った
秋のお宮参りでは、ワンピースの上にジャケットやカーディガンを羽織ることがあります。このとき、羽織りの表面がつるつるしていると、祝い着の紐が肩から滑り落ちます。
紐がずれると、祝い着が片側に寄って、赤ちゃんの顔の前に布がかかったり、祝い着の柄が斜めに写ったりします。抱いたままでは紐を直せないので、誰かに頼んで掛け直してもらうことになります。
もう一つは、羽織りの厚みです。厚手の羽織りの上に紐を掛けると、紐が肩の上で浮いて、祝い着の上端が胸から離れます。祝い着と体の間にすき間ができて、横から見たときに祝い着が前に傾いて写ります。
羽織りの表面と、紐の止まり方
| 羽織りの素材 | 紐の止まり方 | 厚み | 当日の扱い |
|---|---|---|---|
| 表面のなめらかなジャケット | 滑りやすい | 中 | 祝い着を掛ける前に脱ぐ |
| 裏地のついた薄いジャケット | 滑りやすい | 薄い | 写真の間だけ脱ぐ |
| 目の詰まったニットのカーディガン | 止まる | 薄い | そのまま掛けられる |
| 起毛した薄手の羽織り | よく止まる | 中 | そのまま掛けられる |
| 厚手のニット | 止まる | 厚い | 祝い着が前に傾く |
| 中綿の上着 | 滑りやすい | 厚い | 必ず脱ぐ |
**目の詰まったニットか、起毛した薄手の羽織りなら、そのまま紐を掛けられます。**なめらかなジャケットしかない場合は、社殿に入る前に脱いでおき、写真を撮り終えてから着直してください。羽織りをどこで脱ぐかは、秋のお宮参りでは2回ある場面のうちどちらかで決まります。詳しくはお宮参りの母親のワンピースの秋の1日の流れを見てください。
冬に近い日程で、屋外で待つ時間が長くなりそうなら、冬のお宮参りのママの服装の層の数え方も参考になります。
後ろ姿|参道を歩く写真で、背中が見える
お宮参りの写真には、参道を歩く後ろ姿や、社殿に向かって手を合わせる背中が残ることがあります。祝い着の紐は背中で結ぶので、後ろ姿では紐の結び目と、ワンピースの背中が一緒に写ります。
| 背中のつくり | 紐の結び目との関係 | 写真での見え方 |
|---|---|---|
| 飾りのない背中 | 結び目だけが目立つ | すっきり写る |
| 背中の縦のボタン | 結び目がボタンの上に乗る | ボタンが押されて浮く |
| 背中の大きなリボン | 結び目と重なる | どちらもつぶれる |
| 後ろの切り替えとタック | 結び目より下にある | 裾に向かって広がりが写る |
| 背中のファスナー | 結び目が引き手に当たる | 引き手が浮いて光る |
**背中に大きなリボンがあるワンピースは、祝い着の紐の結び目と重なります。**自分が抱く日には、背中の飾りも写らないか、つぶれて写ります。背中の見せ場を活かしたいなら、切り替えやタックのように、結び目より下で広がるつくりのものを選んでください。
写真の並び|誰の隣に立つかで、効く場所が変わる
家族写真で自分がどこに立つかでも、おしゃれがどこまで写るかが変わります。
| 立ち位置 | 自分の状態 | 写真に残る場所 | 直すところ |
|---|---|---|---|
| 真ん中で抱く | 祝い着を掛けている | 襟・肩先・裾・足元 | 裾と靴の釣り合い |
| 祖母の隣に立つ | 抱いていない | 全身 | 祖母と明るさをそろえる |
| 父親の隣に立つ | 抱いていない | 全身 | 父親の上着と明るさをそろえる |
| 上の子と前に並ぶ | 抱いていない | 胸から上が上の子に隠れる | 襟から上に見せ場を |
| 列の端に立つ | 抱いていない | 全身、ただし小さく | 色の明るさで存在を出す |
**上の子と一緒に前に並ぶ日は、自分の胸から下が上の子に隠れます。**この並び方だと、抱いていなくても、見えるのは襟から上だけになります。上の子の服装を合わせて考えるときは、お宮参りの上の子の服装も見てください。
どちらとも取れるとき①|途中で抱く人が替わる
祈祷のあいだは祖母が抱き、境内での写真は母親が抱く。そんなふうに、途中で抱く人が替わる家は少なくありません。この場合は、前身頃が写る場面と写らない場面の両方があります。
| 選び方 | 抱かない場面 | 抱く場面 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 前身頃にだけ見せ場 | よく写る | 何も写らない | 半分の写真で沈む |
| 襟にだけ見せ場 | 写るが控えめ | よく写る | どちらでも崩れない |
| 裾にだけ見せ場 | 写る | よく写る | 丈が長ければ崩れない |
| 襟と前身頃に1つずつ | よく写る | 襟が残る | いちばん崩れにくい |
| 前身頃と裾に1つずつ | よく写る | 裾が残る | 丈が長ければ崩れない |
**替わる日は、襟か裾に1つ、前身頃に1つ、という組み方にしてください。**抱かない場面では両方が写り、抱く場面でも片方が残ります。どちらか1つしか選べないなら、抱く場面でも残る襟か裾のほうを優先します。
どちらとも取れるとき②|祝い着を掛けず、ベビードレスだけにする
最近は、祝い着を掛けずにベビードレスやおくるみだけで参拝する家もあります。この場合、抱いている人の前身頃は、赤ちゃんの体の幅だけが隠れます。
| 赤ちゃんの装い | 抱く人の前で隠れる範囲 | 見せ場の置き場所 |
|---|---|---|
| 祝い着を掛ける | 胸から膝のあたりまで | 襟・肩先・裾・足元 |
| 長いベビードレス | 胸からお腹のあたりまで、幅は狭い | 襟・肩・ウエストの両脇・裾 |
| 短いベビードレス | 胸からみぞおちのあたりまで | 襟・ウエスト・裾 |
| おくるみだけ | 胸の前だけ | 前身頃の下半分も写る |
| 抱っこ紐を使う | 胸からお腹のあたりまで | 襟・肩先・裾 |
**ベビードレスだけなら、ウエストより下は写ります。**ウエストのベルトや、前身頃の下のほうにあるボタンは、このときなら見せ場になります。途中で祝い着を掛けて写真を撮る予定があるなら、掛ける場面を基準に選んでください。
どちらとも取れるとき③|手持ちのワンピースが、胸元にしか飾りがない
新しく用意する時間がなく、手持ちのワンピースで行くと決めている場合もあります。そのワンピースの見せ場が胸元のリボンだけだったら、どうするか。
| 手持ちの状態 | 自分が抱く日の直し方 |
|---|---|
| 胸元のリボンが外せる | 外して、襟から上に小さな飾りを1つ足す |
| 胸元のリボンが縫い付け | 短く結び直して、写らない前提にする |
| 丈がふくらはぎまである | 裾と靴で見せ場を作る |
| 丈が膝まで | 靴に色を入れて見せ場を移す |
| 無地で飾りがない | 襟の形がきれいなら、それで足りる |
**胸元にしか飾りがないワンピースでも、裾が10cm以上見える丈なら、裾と靴で十分に見せ場が作れます。**丈が短いときは、靴の色で直すのがいちばん手早い方法です。どうしても前身頃の飾りを写真に残したいなら、抱く前の1枚、両親と赤ちゃんだけの写真を撮ってもらうよう、撮影する人に頼んでおきます。
前の週に、5分でする確認
| 確かめること | やり方 | だめだったとき |
|---|---|---|
| 誰が抱くか | 家族に聞いておく | 自分が抱く前提で選ぶ |
| 祝い着の地色 | レンタル先か家族に聞く | 紺かグレーのワンピースにする |
| 隠れる範囲 | バスタオルとクッションで試す | 見せ場を襟と裾に移す |
| 見える裾の長さ | 2m離れて撮る | 10cm未満なら靴に見せ場を |
| 肩の飾り | 横向きの写真で紐の位置を見る | 紐と重なるなら抱く日は避ける |
| 生地の光り方 | 日なたで撮ってみる | 光る面が外に出るなら替える |
| 羽織りの紐の止まり方 | タオルの端を肩に掛けて10歩歩く | 滑るなら掛ける前に脱ぐ |
**この確認で見ているのは、写真にどこが残るかだけです。**ワンピースを選び直すかどうかは、この結果を見てから決めて構いません。
よくある行き違い
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| お宮参りは母親が主役ではないから地味でいい | 抱かない日は家族写真で端が沈む。祖母と明るさをそろえる |
| 胸元に飾りがあれば華やかに写る | 抱く日は祝い着の上端と重なり、ほとんど写らない |
| 祝い着と同じ色なら統一感が出る | 同じ明るさだと境目が消えて、祝い着の輪郭が溶ける |
| 光沢のある生地は写真映えする | 屋外の強い光では白く飛ぶ。祝い着の金糸とも重なる |
| 羽織りを着たまま祝い着を掛ければ暖かい | なめらかな生地の上では紐が滑る |
| 裾の長さは関係ない | 抱く日は、祝い着の下の裾が全身写真の見せ場になる |
一つ目の「地味でいい」は、祝い着が主役という考え方からきています。祝い着が主役なのはそのとおりで、だからこそ、その主役を囲む家族の明るさがそろっているほうが、写真はまとまります。
お宮参りの髪型も、抱っこの姿勢で顔の前に落ちる毛束で決める考え方があります。お宮参りの髪型をセルフで決めるとあわせて、前の週に一度通して試しておくと、当日の朝は着るだけになります。
関連記事
よくある問い
- Q. お宮参りで母親がおしゃれなワンピースを着てもいいですか
- 着て構いません。ただ、赤ちゃんを抱いて祝い着を掛けると、胸から膝のあたりまでがほとんど隠れます。おしゃれに見せたい場所が前身頃の真ん中にあるワンピースだと、写真にはその部分が残りません。襟の形、肩先の飾り、祝い着の下に出る裾の揺れ、靴。この4つのどこかに見せ場があるワンピースを選ぶと、抱いている写真でも抱いていない写真でも、選んだ理由が伝わります。
- Q. 祝い着が赤やピンクの柄です。ワンピースは何色がいいですか
- 祝い着と同じ明るさの色は、写真の中で境目が消えて、どこまでが祝い着か分からなくなります。赤やピンクの華やかな祝い着なら、ワンピースは紺・グレー・くすんだ緑のように、祝い着より一段暗い無地にすると、祝い着の柄が前に出ます。白やクリームのワンピースも合いますが、祝い着の地色が白い場合は溶けやすくなるので、襟か裾に暗い色を1か所入れてください。
- Q. 義母が赤ちゃんを抱く予定です。母親の服はどう考えればいいですか
- 自分が抱かないなら、ワンピースの前身頃はそのまま写ります。そのかわり写真の主役は祝い着になるので、祝い着より目立つ色や大きな柄は避けて、明るさを祝い着を抱く祖母の服とそろえる側に回ります。飾りは前身頃に置いて構いません。途中で抱く人が替わることもあるので、前身頃だけでなく襟か裾にも見せ場が1つあると、どちらの写真でも崩れません。
- Q. 秋のお宮参りで羽織りを着ると、祝い着の紐がずれてしまいます
- 表面がつるつるした羽織りの上に紐を掛けると、抱いているあいだに紐が肩から滑り落ちます。起毛した生地や、目の詰まったニットのように、表面に少し引っかかりのある素材なら紐が止まります。滑る羽織りしかない場合は、祝い着を掛ける前に羽織りを脱いでおき、写真を撮り終えてから着直してください。肩の上で紐が止まっているかは、抱いたまま10歩ほど歩いて確かめられます。
— メグラシ編集部





