お宮参りの服装ワンピース 冬|上着は社殿で脱ぐ前提で丈と色を選ぶ

**手持ちのワンピースを着て、その上にいちばん着る予定のコートを羽織り、鏡の前に立ってください。**コートの裾の下から、ワンピースの裾が何cmのぞいていますか。
冬のお宮参りにワンピースで行くなら、決めることは2つです。ご祈祷のあいだは上着を脱ぐので、ワンピースは1枚で成り立つものにする。そのうえで、上着は「脱ぎやすいか」と「着たまま写る時間にどう見えるか」で合わせる。格の話はワンピースの側でほとんど終わっていて、上着で迷うのは、裾の差と色と脱いだあとの扱いの3つです。
鏡の前の数字が、0〜5cmだったら組み替えの候補です。5cm以上あいていれば、色と脱いだあとの扱いを確かめるだけで当日に着ていけます。
ワンピース1枚の選び方はお宮参りの母親のワンピースに、冬の寒さを何枚で受けるかは冬のお宮参りのママの服装に分けてあります。この記事は、ワンピースと上着の組み合わせだけを扱います。
結論:裾の差は5cm以上、明るさは同じか1段濃く
先に答えを置きます。手持ちのワンピースと上着を並べて、次の3つを確かめてください。
| 確かめる場所 | 合っている | 組み替えの候補 |
|---|---|---|
| 裾の差(上着の裾とワンピースの裾) | 上着が5cm以上長い、または上着が10cm以上短い | 差が0〜5cm、または上着が5〜10cm短い |
| 明るさ | 上着がワンピースと同じか、1段濃い | 上着がワンピースより2段以上明るい |
| 脱いだあと | たたんで膝の上に収まり、床に垂れない | 膝からはみ出して床に裾がつく |
3つとも左側なら、その組み合わせで当日まで迷わなくて大丈夫です。1つでも右側があるときは、この先の該当する節だけ読んで直してください。
直す順番は、裾の差、明るさ、脱いだあとの順です。裾の差は外から見て一番目につき、明るさは写真に残り、脱いだあとの扱いは当日のその場でしか困らないからです。
冬のお宮参りで、上着を脱ぐ場面と着たままの場面
お宮参りの当日を場面で分けると、上着を着ているのはおもに屋外で、脱ぐのは屋内です。ただし冬は、屋外にいる時間が思ったより長くなります。
| 場面 | 上着 | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 駐車場や駅から鳥居まで | 着たまま | 5〜15分 |
| 受付と待合 | 着たまま、または脱ぐ | 10〜30分 |
| ご祈祷 | 脱ぐのが一般的 | 15〜30分 |
| 境内での撮影 | 着るか脱ぐかを選ぶ | 10〜20分 |
| 食事 | 脱ぐ | 1〜2時間 |
ご祈祷の部屋に上がる前に上着を脱ぐのは、神様の前で外套を取るという考え方からです。神社によっては案内の方が声をかけてくれますし、寒い時期は着たままでよいと言われることもあります。ただ、言われてから慌てないように、脱ぐ前提で組んでおくほうが当日は楽です。
上着を着たまま過ごす時間は、合計すると30分から1時間ほどです。撮影を着たまま撮ると、写真に残るのは上着のほうになります。だから上着は、移動用と割り切らずに、写る服として選んでおきます。
先に測る4か所
組み合わせを決める前に、ワンピースと上着の両方を、メジャーで4か所測ります。ハンガーに掛けたまま測るより、着て鏡の前で測るほうが当日に近い数字が出ます。
1つ目は裾の高さです。ワンピースの裾と上着の裾が、それぞれ床から何cmの高さにあるかを測ります。差を出したいので、床からの高さで測るほうが、着丈どうしを比べるよりずれません。
2つ目は袖口の位置です。腕を下ろした状態で、ワンピースの袖口と上着の袖口が、手首のくるぶしの骨からそれぞれ何cm上か下かを見ます。ワンピースの袖が上着の袖から出るかどうかが分かります。
3つ目は襟元の重なりです。上着を前で閉じたとき、ワンピースの襟ぐりがどれだけ見えるか、または上着の襟の中に収まるかを見ます。
4つ目は上着をたたんだ大きさです。上着を裏返しに縦半分、さらに横半分にたたんで、椅子に座った自分の膝の上に置きます。膝の幅から何cmはみ出すかを測ります。
この4つの数字があれば、この先の節はほとんど数字の比べ合わせで読めます。
裾の差|0〜5cmがいちばん落ち着かない
上着の裾とワンピースの裾が近いと、外から見える横の線が2本並びます。差が0〜5cmだと、上着の裾のすぐ下にワンピースの裾がわずかにのぞき、着ている本人には見えなくても、写真では「中の服が下がっている」ように写ります。
差が5cmを超えると、2本の線の間に布の面ができます。面ができると、のぞいているワンピースが「見せている」部分として読まれるようになります。
上着のほうが長い場合も同じです。上着がワンピースより5cm以上長ければ、ワンピースの裾は上着の中に収まり、外から見える線は上着の裾の1本だけになります。上着とワンピースがほとんど同じ長さで、歩くたびにワンピースが前後にのぞいたり隠れたりするのが、いちばん落ち着かない状態です。
**差が0〜5cmだったときは、上着を替えるより先に、ワンピースの側で直せないか見てください。**ワンピースのウエストをベルトで少し上げると、裾が2〜3cm上がって差が広がることがあります。逆に上着を長いほうへ寄せるなら、手持ちのロングコートを試します。
長いコートを合わせる場合
膝下からふくらはぎまで届くロングコートは、冬のお宮参りでいちばん合わせやすい上着です。ワンピースの裾がコートの中に収まれば、外から見えるのはコート1枚の縦の面だけになり、祝い着の横に立っても輪郭がまとまります。
長いコートを合わせるときに見るのは、裾の差と、前を開けたときの見え方です。
境内を歩いていると、コートの前は自然に開きます。前が開いたときに、ワンピースの色とコートの裏地が見えます。裏地が光沢の強い色だと、そこだけ目立つので、前を閉じて歩くか、裏地が表地と近い色のコートを選びます。
もう1つは、ご祈祷の前に脱いだときの大きさです。ロングコートは、たたんでも膝の上で20〜30cmはみ出すことがあります。この扱いは後の節で書きます。
短い上着を合わせる場合
腰の高さから、ももの途中までの短い上着も使えます。ショート丈のコート、ウールのジャケット、厚手のニットのカーディガンなどです。
短い上着を合わせるなら、ワンピースの裾を上着の裾から10cm以上見せるようにしてください。10cmを切ると、上着とワンピースの長さの差が中途半端に見えて、裾の差が0〜5cmのときと同じ落ち着かなさが出ます。
短い上着のいいところは、脱ぐのが速く、たたんだ大きさが小さいことです。膝の上に収まりやすく、赤ちゃんを抱っこしながらでも腕に掛けておけます。
一方で、屋外で待つ時間が長い日には寒さが残ります。足元と膝まわりが風に当たるので、厚手のタイツやワンピースの内側のインナーで受けます。屋外で30分以上待つ予定があるなら、短い上着よりロングコートのほうが向いています。
明るさ|上着はワンピースと同じか1段濃く
色は、色味より明るさで合わせます。白い紙の上にワンピースと上着を並べて、紙との差がどれだけあるかで3段に分けてみてください。
- 濃い段:黒、紺、濃い灰色、焦げ茶
- 中間の段:灰色、くすんだ緑や青、ベージュがかった茶
- 明るい段:白、生成り、明るいベージュ、淡い灰色
上着はワンピースと同じ段か、1段濃いほうに置くと、組み合わせが落ち着きます。紺のワンピースに濃い灰色のコート、灰色のワンピースに紺のコート、といった組み方です。
**上着がワンピースより2段明るいと、写真で上着の面積が大きく写ります。**たとえば黒のワンピースに白いコートだと、写真の中で白い面が祝い着より先に目に入ります。お宮参りの写真の主役は赤ちゃんと祝い着なので、大人の上着は面として控えめにしておくほうが、後から見返したときに落ち着きます。
祝い着の横に立つと、上着がどう写るか
赤ちゃんに掛ける祝い着は、赤、朱、紺、白などのはっきりした色に、金や銀の柄が入っていることが多いです。その横に大人が立つと、写真の中で祝い着のまわりにある面の色が、全体の印象を決めます。
祝い着を抱く人の上着が明るい段だと、祝い着の柄と上着の白が隣り合って、写真の中心が散ります。濃い段か中間の段なら、祝い着の柄が上着の上で浮き上がって見えます。
祝い着を抱くのが自分か、祖母かでも変わります。自分が抱かない場合は、自分の上着が写真の端に入るだけなので、明るさの幅は少し広くてもかまいません。自分が抱く場合は、上着が祝い着の背景になるので、明るさを抑えたほうが祝い着が見えます。
襟元|上着の襟とワンピースの襟が重なる
上着を閉じたとき、襟元で2つの襟が重なります。ここで見るのは、ワンピースの襟ぐりの形と、上着の襟の形が同じ方向を向いているかです。
ワンピースが丸い襟ぐりなら、上着も襟のない丸首か、小さめの襟のほうが重なりがきれいです。ワンピースにシャツのような襟があるなら、上着は襟を外に出すか、内側に収めるかを先に決めておきます。
迷いやすいのは、ワンピースの襟に飾りがある場合です。小さなリボンや白い襟が、上着の襟の下で押しつぶされて、半分だけ見えると落ち着きません。飾りは、全部見せるか全部しまうかのどちらかにしてください。上着を閉じたときに飾りが半分見えるなら、上着の前を1つ開けて全部見せるほうが整います。
袖|ワンピースの袖が上着から出るとき
腕を下ろしたときに、ワンピースの袖口が上着の袖口から1〜2cmのぞくと、手首に布が2段重なって見えます。上着を着たまま撮る写真では、赤ちゃんを抱いた腕の手首が画面の中央近くに来るので、ここが目に入りやすい場所です。
ワンピースの袖が上着より長い場合は、ワンピースの袖口を1回内側に折り込むか、上着の袖の中に指で押し込んでおきます。袖口がゴムやボタンで留まる形なら、ひじ側へ1〜2cm上げておけば上着の中に収まります。
逆に、上着の袖が手の甲まで届くほど長い場合は、赤ちゃんを抱くときに袖口が祝い着の紐や赤ちゃんの顔の近くに来ます。袖を1回折り返すか、腕を通す前に袖口を少し上げて、手首が出る長さにしておきます。
素材|ウールの毛羽と、静電気
冬の上着によく使われるウールは、濃い色のワンピースの上に重ねると、細かい毛羽がワンピースの表面に移ります。とくに黒や紺のワンピースは、毛羽が白っぽく浮いて写真に残ることがあります。
前日の夜に、ワンピースの上に上着を羽織って数分歩き、脱いだあとワンピースの胸と背中を見てください。毛羽がついていたら、当日は出かける前と、ご祈祷の前に上着を脱いだあとの2回、洋服ブラシか粘着テープの面で軽く払います。
もう1つは静電気です。乾いた冬の日に、化繊のワンピースとウールの上着を重ねると、脱ぐときにワンピースの裾が脚にまとわりつきます。ワンピースの内側に綿のインナーを1枚入れると、まとわりつきが減ります。
脱いだ上着を、どこに置くか
ご祈祷の部屋では、脱いだ上着を自分で持っていることが多いです。椅子が用意されていれば膝の上に、正座なら脇の床に置くことになります。
**家で一度、上着を裏返しにたたんで、椅子に座った膝の上に置いてみてください。**たたみ方は、上着を裏返しにして縦半分、さらに横半分です。裏返すのは、表地の毛羽や汚れが、ワンピースに移らないようにするためです。
膝からはみ出す長さが10cm以内なら、そのままで大丈夫です。10cmを超えるなら、上着をもう1回たたむか、紙袋かエコバッグを1つ持っていき、たたんだ上着を入れて足元に置きます。床に直接置くより、袋に入れたほうが裾が汚れません。
赤ちゃんを抱いたままご祈祷を受ける場合は、上着を膝に置く余裕がありません。同行する家族に預けるか、受付の前に車や荷物置き場に置いてくる段取りを先に決めておきます。
自分が赤ちゃんを抱くとき
お宮参りでは、祝い着を掛けた赤ちゃんを父方の祖母が抱く習わしがある地域もありますが、最近は母親が抱くことも多いです。自分が抱くかどうかで、上着の選び方が少し変わります。
自分が抱く場合、上着の前のボタンが赤ちゃんの顔の高さに来ます。大きなボタンや、金属の飾りボタンは、抱いたときに赤ちゃんの頬に当たることがあります。前を開けて着るか、ボタンの少ない上着を選ぶと気になりません。
脱ぐ動作も変わります。赤ちゃんを抱いたまま上着を脱ぐことはできないので、ご祈祷の前に一度赤ちゃんを家族に預けて、上着を脱いでから抱き直す順番になります。前開きで、袖がすっと抜ける上着のほうが、この受け渡しの時間が短く済みます。
抱っこ紐を使って移動する場合は、上着を抱っこ紐の上から着るか下に着るかを決めておきます。上着の前が閉まるかどうかは抱っこ紐の上に着るコートで詳しく書いています。
寒さは、ワンピースの下で足す
上着を脱ぐ時間があるので、寒さを上着だけで受けていると、ご祈祷のあいだに寒くなります。足すなら、ワンピースの内側と足元です。
ワンピースの内側には、首元と袖口から見えない薄手のインナーを1枚入れます。襟ぐりが深いワンピースなら、インナーの首元が見えないか、鏡の前で前かがみになって確かめてください。赤ちゃんを抱くと、前かがみになる時間が多いからです。
足元は、肌色のストッキングと無地の黒タイツで迷う方が多いです。お宮参りは、葬儀のように黒のタイツを避ける決まりはありません。冬の屋外で待つ時間が長い日は、無地で光沢の少ない黒タイツにすると、ワンピースと靴のあいだがつながって見えます。肌色のストッキングにしたいときは、膝にかける無地のストールを1枚持っておくと、ご祈祷のあいだの寒さを受けられます。
靴は、ワンピースと同じか濃い段の色で、かかとが低く歩きやすいものにします。境内は砂利や石畳が多く、赤ちゃんを抱いて歩く時間もあるからです。
どちらとも取れるとき①|手持ちの上着がダウンしかない
冬の上着がダウンしかない、という方は多いです。ダウンでお宮参りに行ってはいけない、ということはありません。上着はご祈祷の前に脱ぐので、儀式そのものの格には響かないからです。
迷うのは、写真をどうするかです。ダウンの表面は光を反射しやすく、横に入った縫い目の線が写真に残ります。祝い着の横で、そこだけ日常の服に見えることがあります。
決め方は、境内での撮影を、上着を着たまま撮るかどうかです。撮影のときだけ数分脱げる気温と段取りなら、ダウンで行ってかまいません。撮影の間も着ていたい寒さなら、ダウンの上から無地の大判ストールを肩から掛けて、縫い目の線を半分ほど覆うと落ち着きます。ストールの色は、ワンピースと同じ段か1段濃くしておきます。
ダウンの丈が短く、ワンピースの裾との差が0〜5cmになる場合は、この節より先に、裾の差の節を見てください。丈の差が落ち着いていれば、ダウンでも組み合わせはまとまります。
どちらとも取れるとき②|ワンピースが明るく、上着が黒
ワンピースが生成りや淡い色で、上着が黒しかないとき、明るさの差は2段になります。上着が濃い側なので、この記事の「上着はワンピースと同じか1段濃く」の範囲からは外れます。
ただし、上着が明るい側に外れているときより、濃い側に外れているときのほうが写真では落ち着きます。濃い上着は面として沈むので、祝い着の色を邪魔しないからです。
それでも気になる場合は、2つのどちらかで差を縮めます。1つは、上着の前を開けて着て、ワンピースの明るい面を縦に見せることです。明るい面が縦に通ると、黒の上着が縁取りの役になります。もう1つは、首元か手元に、ワンピースと上着の中間の明るさの小物を1つ足すことです。灰色のストールや、ベージュがかった手袋などがあると、2段の差の間に段ができます。
どちらとも取れるとき③|撮影で、上着を着るか脱ぐか
境内での撮影を、上着を着たまま撮るか、脱いで撮るか。これは、その日の気温と、撮影にかかる時間で決めてください。
撮影が5分以内で終わるなら、脱いで撮るほうが、ワンピースの形と色がそのまま写ります。撮影の前に上着を家族に預け、終わったらすぐ着る段取りにしておけば、寒さはそれほど残りません。
撮影に10分以上かかる場合や、風の強い日は、上着を着たまま撮るほうが表情が固くなりません。寒さで肩が上がった写真より、上着を着て自然に立っている写真のほうが、後から見返したときに落ち着きます。
迷うときは、着て1枚、脱いで1枚の両方を撮ってもらってください。どちらが良かったかは、写真を見てから決めても遅くありません。そのためにも、上着は写る服として選んでおきます。
上着の形ごとに、ワンピースとの合わせ方が違う
手持ちの上着が何の形かで、合わせるときに見る場所が少しずつ変わります。よく使われる4つの形で書いておきます。
襟のないコートは、ワンピースの襟元とぶつからないので、いちばん合わせやすい形です。ワンピースの襟ぐりがそのまま見えるので、襟元にパールのような小さな飾りを1つ足しても、上着と喧嘩しません。脱いだときの形の変化も小さく、ご祈祷の前後で印象が大きく変わりません。
折り返した襟がついた、ひざ丈くらいの一般的なコートは、襟の折り返しがワンピースの襟ぐりの上に重なります。ワンピースの襟ぐりが浅い丸首なら、上着の襟の中にワンピースの襟が収まって、すっきり見えます。ワンピースの襟ぐりが深いと、上着の襟とワンピースの襟の2本のV字が重なるので、どちらか1本に見えるように、上着の前を1つ多く留めます。
木の留め具がついた厚手のフード付きのコートは、普段着の印象が強い形です。お宮参りに着ていけないわけではありませんが、着たまま撮る写真では、フードの量と留め具が目立ちます。撮影のときだけ脱ぐ前提で使うと、ワンピースの印象が残ります。
肩から羽織るケープは、脱ぎ着がいちばん速い形です。赤ちゃんを抱いたまま、肩に掛け直すこともできます。腕の下に布が垂れるので、赤ちゃんを抱く腕の外側を覆ってくれます。ただし風の強い日は布があおられるので、前を留められる形のほうが安心です。
食事の席での上着の扱い
ご祈祷のあとに食事の席を設ける家族も多いです。食事は1〜2時間と、当日いちばん長い時間になります。
テーブルと椅子の店なら、上着はハンガーに掛けるか、椅子の背に掛けます。椅子の背に掛けると、裾が床につきやすいロングコートは、たたんで荷物置きに置くほうが汚れません。
座敷の店では、上着を脱いで部屋の隅にまとめて置くことが多くなります。このとき、ワンピースで畳に座る姿勢になるので、裾の長さも見ておきます。ひざ丈のワンピースは、正座や横座りでひざ上まで裾が上がります。膝に掛ける無地のストールが、ここでも役に立ちます。
食事のあいだに授乳がある場合は、上着より先に、ワンピースの前が開くかどうかで過ごしやすさが決まります。前開きのワンピースなら、上着を羽織り直して授乳ケープ代わりにすることもできます。
雨や雪の日の、裾と足元
冬のお宮参りは、雨や雪の日に重なることもあります。日程を動かしにくい行事なので、天気が崩れたときの組み方も先に考えておきます。
ロングコートは、裾が地面に近い分、雨の日は裾が濡れて色が変わります。濡れた裾は、ご祈祷の前に脱いだときに、ワンピースの裾に触れないように、たたむときに内側に入れます。
撥水の加工がしてある上着があるなら、雨の日はそちらを優先します。表面がつるりとした上着は、晴れた日の写真ではやや光って写りますが、雨の日は濡れて色が変わるウールより落ち着いて見えます。
足元は、雨や雪の日は滑りにくい靴底のものを選びます。かかとのある革の靴より、底にゴムの溝がある靴のほうが、石畳の境内で歩きやすくなります。靴の色はワンピースと同じか濃い段にしておけば、靴だけが普段の印象になることはありません。
どちらとも取れるとき④|両家の装いと、上着の格がそろわない
自分はワンピースに上着、両家の祖母は着物や礼装、父親はスーツ、といったように、上着の種類が家族でばらばらになることがあります。
このときに合わせるのは、上着の種類ではなく、写真に並んだときの明るさの段です。家族の上着が濃い段に集まっていれば、自分の上着も濃い段か中間の段にしておくと、写真の中で1人だけ浮きません。
祖母が着物でご祈祷に臨む場合、祖母は道行コートや羽織を着ていることが多く、こちらも社殿に上がる前に脱ぎます。家族全員が脱ぐ場面がそろうので、上着の格の違いは、ご祈祷の時間には表に出ません。差が見えるのは、境内での撮影と移動のときだけです。撮影を着たまま撮るなら、自分の上着の明るさを家族に合わせ、脱いで撮るなら、ワンピースの明るさを合わせます。
両家の装いの合わせ方全体は、お宮参りの親の服装にも書いています。
当日の朝に確かめること
出かける前に、鏡の前で次の順に確かめます。
- 上着を羽織って、裾の差が5cm以上あるか、上着が短いならワンピースが10cm以上見えているか
- 腕を下ろして、ワンピースの袖が上着の袖口から出ていないか
- 上着を閉じて、ワンピースの襟の飾りが半分だけ見えていないか
- 前かがみになって、インナーの首元が見えていないか
- ワンピースの胸と背中に、上着の毛羽がついていないか
- 脱いだ上着を入れる袋と、膝に掛けるストールを持ったか
6つのうち、当日の朝に直せないのは1つ目だけです。だから、裾の差は前日までに鏡の前で確かめておきます。
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よくある問い
- Q. 冬のお宮参りで、ワンピースの上にダウンを着ていってもいいですか
- 移動と境内で待つあいだに着るのは構いません。ご祈祷の部屋に入る前に脱ぐので、ワンピース1枚で場に合っていれば、上着がダウンでも儀式の格は崩れません。気をつけたいのは写真です。境内での撮影を着たまま撮るなら、ダウンの表面の光り方と横に入る縫い目の線が、祝い着の横で目立ちます。撮影の数分だけ脱ぐか、ダウンの上から無地の大判ストールを肩にかけて、縫い目の線を半分ほど覆うと落ち着きます。
- Q. コートとワンピースの丈は、どちらが長いほうがいいですか
- どちらでも構いませんが、差を5cm以上あけてください。コートが長いなら、ワンピースの裾がコートの中に収まって、外から見える横の線は1本になります。コートが短いなら、腰からももの途中までの上着にして、ワンピースの裾を10cm以上見せます。いちばん避けたいのは差が0〜5cmの組み合わせで、コートの裾のすぐ下にワンピースの裾がのぞき、線が2本並んで落ち着きません。
- Q. ご祈祷の部屋は寒いですか。脱いだら寒くないか心配です
- 神社によって違いますが、冬の社殿は暖房が弱いか、扉を開けたまま行うところもあります。上着を脱いでも過ごせるように、寒さはワンピースの下で足しておくのが確実です。ワンピースの内側に薄手のインナーを1枚重ねる、ストッキングの代わりに無地の黒タイツにする、膝にかけられる無地のストールを1枚持つ。この3つのどれかで、脱いだあとの20〜30分を過ごせることが多いです。寒さが体調に響く時期なら、無理をせず神社に上着の扱いを聞いてみてください。
- Q. 産後でワンピースのウエストがきついのですが、上着で調整できますか
- 上着で覆うより、ワンピースの形を選び直すほうが確実です。ご祈祷のあいだは上着を脱ぐので、上着で調整した分はその時間に見えなくなるからです。ウエストに切り替えがなく、胸の下からまっすぐ落ちる形や、前開きで上から下までボタンのある形なら、ウエストの寸法に左右されにくく、授乳の予定がある日にも向いています。
— メグラシ編集部





