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お宮参りのママのスーツ|袖ぐり・ウエスト・丈の3か所で決める

メグラシ編集部//読了 12分
お宮参りに向かう母親の洋装。前が開く上に、抱く姿勢でも突っ張らない袖ぐりを合わせた様子

お宮参りで母親が洋装に決めたあと、どのスーツを選ぶかは、形の名前では決まりません。当日にする動作が3つしかないからです。

腕を前に出して抱く。座って立つを繰り返す。座ったまま抱く。この3つに対応する寸法が、袖ぐり・ウエスト・丈です。

この3か所が満たされていれば、ジャケットと下の組み合わせでも、ワンピースに一枚重ねる形でも、上下が同素材のセットアップでも通ります。逆にどれかが足りないと、格を上げても当日は落ち着きません。

📋 早見表|3か所を家で測る

この表は答えではありません。手元の一着を3行に置き換えるための物差しです。 測ってから、下の各節で意味を確かめてください。

測る場所測り方足りている足りていない
袖ぐり腕を前で組んで、背中の中央が突っ張るか突っ張らない突っ張る/裾が上に引かれる
ウエスト留めた状態で指が何本入るか2本入る1本以下
椅子に座って抱く姿勢で、膝上が何cm出るか膝上5cm以内5cmを超える

3か所とも満たしていれば、形は自由です。 2か所しか満たせない場合は、次の節から順に、どこを優先するかを決めてください。

先に形を決めてから寸法を確かめると、たいてい後戻りになります。同じ形の名前でも、袖ぐりの深さは一着ずつ違うからです。

なぜ形ではなく寸法で決まるのか

お宮参りは、着ているものを見せる行事ではありません。赤ちゃんを連れて、境内を歩いて、祈祷を受けて、写真を撮る行事です。

このあいだ母親の身体は、ずっと何かをしています。抱く、支える、荷物を持ち替える、座る、立つ。動作の回数は、参拝だけの日で30回から50回、会食まで続く日で100回を超えます。

一着の格は、この回数のあいだ何も変えません。変えるのは寸法のほうです。 袖ぐりが1cm浅いだけで、腕を前に出すたびに背中が突っ張ります。50回突っ張れば、当日の記憶はそこに残ります。

だから見る順番を逆にしてください。寸法で候補を絞ってから、その中で格を選ぶ。 この順番なら、外れる一着が先に落ちます。

寸法1|袖ぐりの深さ

3つの中でいちばん先に効くのが袖ぐりです。

測り方は2通りあります。どちらか片方で足ります。

1つめ。着た状態で、腕を前でまっすぐ組んでください。 抱く姿勢と同じ形です。このとき背中の中央が突っ張らなければ足りています。突っ張るなら、袖ぐりが浅いか、肩の縫い目が肩の骨より外にずれています。

2つめ。腕を真横から前へ動かして、上着の裾が上に引き上げられるかを見てください。 引き上げられるなら、抱いているあいだ裾の位置が動き続けます。当日、手で下ろす回数がそのぶん増えます。

肩の縫い目の位置も一緒に見てください。肩の骨の上に乗っていれば、腕を上げても布が追いかけます。外にずれていると、腕より先に布が突っ張ります。

袖の長さは、手首の骨が隠れる位置から1cm短いところが動かしやすい位置です。これより長いと、抱いたときに袖口が赤ちゃんの顔にかかります。

寸法2|ウエストに残っている調整幅

次はウエストです。ここは1つの数字で測れます。

留めた状態で、ウエストと身体のあいだに指が何本入るか。2本入れば足りています。

理由は、この行事が座る場面と立つ場面を交互に繰り返すからです。祈祷の待ち時間に座り、呼ばれて立ち、また座る。座ったときと立ったときで、必要な余地が1段ぶん違います。

指が1本以下の場合、当日その場で動かせる幅が残りません。この場合に見るのは、留め具の作りのほうです。

  • 複数の位置で留められる:当日に動かせるので、指2本に満たなくても通ります
  • 伸びる素材が入っている:同じく当日に動きます
  • 1か所でしか留まらず、伸びない:ここだけは当日に動きません

留め具が動かせる作りかどうかは、格とはまったく関係がありません。 同じ格の一着でも、この作りは分かれます。だから先にこちらを確かめてください。

もう1つ、ウエストの位置も見てください。留める位置が腰骨より上にあると、抱いたときに赤ちゃんの重さがそこに乗ります。 腰骨の位置か、それより下で留まる作りのほうが、抱いている時間が長い日には楽です。

寸法3|座って抱いたときの丈

3つめは丈です。ここは座った状態で測ります。

椅子に座って、腕を前に出して抱く姿勢を作ってください。 このとき下の丈が膝上5cm以内に収まっていれば足りています。

立った状態で測ると、この判定は外れます。座ると布が上に上がるからです。 上がる量は形によって違い、細い形ほど大きく上がります。立って膝が隠れていても、座ると膝上10cmまで上がる一着があります。

さらに、抱く姿勢を作ると膝が開きます。開いたぶん、布はもう一段上がります。 だから測るときは、必ず抱く姿勢まで作ってください。

膝上5cmを超える場合の直し方は2つです。丈の長い一着に替えるか、上に重ねる一枚で座ったときの前面を覆うか。 後者なら手持ちの中で解決することが多いです。重ねる一枚の丈は、座ったときに膝に届く長さが目安です。

3つの形の選び分け

寸法が満たされていれば形は自由です。それでも迷う場合の分け方を置いておきます。

向く日気をつける場所
上着と下の組み合わせ当日に上を脱ぎ着する日上下の明るさの差が2段を超えないこと
ワンピースに一枚重ねる抱く時間が長い日前が開くかどうか
上下が同素材のセットアップ写真をきちんと残す日座ったときの丈

選び分けの基準は1つだけです。当日、上を何回外すか。

0回か1回なら、どの形でも構いません。2回を超える日は、前が開く形にしてください。 理由は次の節にあります。

前が開くかどうかで、当日の手数が変わる

この行事でいちばん手数を左右するのが、前が開くかどうかです。

前が開く形なら、抱いたまま前を開けられます。 暑くなったら開ける、写真のときに閉じる、授乳の場面で開ける。すべて赤ちゃんを抱いたままできます。

前が閉じた形(頭からかぶる作り)だと、外すたびに赤ちゃんを下ろすことになります。 下ろす場所がある日なら構いませんが、境内や参道には下ろせる場所がありません。誰かに預けるか、外すのをあきらめるかの2択になります。

抱っこ紐を使う日は、この条件がさらに強く効きます。抱っこ紐は上着の上から着けるか、下に着けるかで扱いが変わります。 上から着ける場合、上着を外すには抱っこ紐ごと外すことになります。下に着ける場合、上着の前が開かないと抱っこ紐に手が届きません。

参拝だけで1時間から2時間で解散する日は、この条件を緩めても構いません。 外す場面が来る前に終わるからです。会食まで続く日は、前が開く形にしておくほうが確実です。

色と明るさ|祝い着と重ならない条件

色の名前では決まりません。見るのは明るさと面積です。

赤ちゃんの祝い着は白や淡い色が多く、全身を覆います。母親が同じ明るさを同じくらいの面積で着ていると、写真の中で明るい面が2つ並びます。

判定は2歩下がって(約2m)、赤ちゃんと自分のどちらに先に目が行くかです。自分に先に行くなら、上に一枚重ねて明るい面積を半分にしてください。 面積が半分になれば、視線の順番は戻ります。

逆に、暗いほうへ寄せすぎる必要もありません。お宮参りは祝いの行事なので、顔の近くに明るさが1つあるほうが写真で顔が沈みません。 屋外で撮る日は特に、上からの光で顔に影が落ちます。

色数は2歩下がって3色以内に収めてください。4色以上に散ると、赤ちゃんを抱いた腕の周りで色が混ざります。

足元|砂利と石段が続く前提で選ぶ

境内は、砂利と石段が続きます。そして母親は抱いた状態でそこを歩きます。

見る場所は3つです。

  1. かかとの太さ:細いと砂利に沈みます。接地面が2cm四方あるかどうかが目安です
  2. 高さ:抱いた状態での重心が変わります。ふだん履いている高さから2cm以上上げないでください
  3. 脱ぎ履き:昇殿する日は靴を脱ぐ場面があります。片手で脱げるかどうかを確かめてください

3つめは、抱いた状態で試してください。 両手が使える前提で選ぶと、当日に合いません。

足元は当日その場で替えられない場所です。替えの一足を持っていく手も、抱いている日には残りにくいです。 だから前の晩に、抱く姿勢を作って一度歩いてみてください。

どちらとも取れるとき①|袖ぐりが足りない一着しかない

手持ちが1着で、袖ぐりが足りない場合の順番を置いておきます。

まず、上を外して過ごせる日かどうかを見てください。 抱く場面で上を外し、写真と祈祷のときだけ着る。この分け方なら、袖ぐりの不足は当日に回避できます。外している時間のほうが長い日なら、この形で通ります。

次に、上を別の一枚に替えられるかを見てください。 下だけ使って、上に袖ぐりの深い一枚を重ねる。上下の明るさの差が2段以内なら、組み合わせとして成立します。

どちらも取れない場合は、抱く担当を替えられるかを確かめてください。 移動のあいだだけ誰かに交代してもらえるなら、袖ぐりの不足は問題になりません。この行事は複数の大人で行くことが多いので、担当を動かすほうが服を動かすより早いことがあります。

どちらとも取れるとき②|季節が合わない

お宮参りは生後1か月前後に行くので、季節を選べません。暑い日と寒い日で、動かす場所が違います。

暑い日:外すのは上の一枚だけにしてください。中に着るものは変えないでください。上を外しても格が保てる形(中に襟か前立てがあるもの)にしておくと、当日に迷いません。日差しの下にいる時間が長い日は、覆う面積を減らすより、日陰に入る回数を増やすほうが手数が少なく済みます。

寒い日:足すのは外側だけにしてください。中に重ねると袖ぐりが狭くなり、抱く姿勢が作りにくくなります。外側に足す一枚は、境内で脱ぐ場面を想定して前が開く形にしてください。

どちらの場合も、寸法3か所は変えないでください。 季節で動かすのは重ねる枚数だけです。

着物と洋装のどちらにするかは、別の判定

この記事は洋装に決めたあとの話です。そもそも着物にするかどうかは、別の軸で決まります。

当日の総時間、赤ちゃんを抱くのが自分かどうか、着脱の回数、撮影が屋内か屋外か。この4条件で着物と洋装が分かれる判定は、お宮参りに母親が着物を着るかにあります。あちらはどちらを選ぶかの記事、こちらは洋装に決めたあとどの一着かの記事です。

読む順番は、先にあちらで洋装と決めてから、こちらで寸法を測るほうが手戻りがありません。逆にすると、測ったあとで着物に決まったときに一からやり直しになります。

夫と並んだときの段差

写真では、夫婦2人が並んで写ります。このとき読まれるのは一人ずつの格ではなく、2人のあいだの差です。

差が1段までなら並んで見えます。2段開くと、下がっている側が先に目につきます。この判定の詳しい測り方はお宮参りの親の服装にあります。

ここで押さえておくのは1つだけです。寸法を優先した結果、格が半歩下がっても構いません。 母親は抱く側なので、動ける形でいることは並んだ全員が理解しています。段差が開いたら、動かすのは夫の側です。

当日に持っていくもの

判断が楽になるものは4つです。

  • 前が開く羽織り1枚:暑い日と寒い日の両方で使えます
  • 髪をまとめるもの:抱いて前かがみになったときに顔にかかりません
  • 両手が空くバッグ:抱いた状態で持ち替えられます
  • 平らな靴(昇殿する日):脱ぎ履きの回数が読めない日の保険です

逆に、持っていっても使いにくいものが1つあります。下の替えです。 替える場所と時間が取れないことが多く、結局そのまま持ち帰ることになります。最初の1着で通る寸法にしておくほうが確実です。

まとめ

お宮参りで洋装に決めたあとは、形の名前ではなく寸法3か所で選んでください。

袖ぐりは、腕を前で組んで背中が突っ張らないか。ウエストは、留めた状態で指が2本入るか。丈は、椅子に座って抱く姿勢で膝上5cm以内か。

3か所とも満たしていれば、上着と下の組み合わせでも、ワンピースに重ねる形でも、セットアップでも通ります。

当日に上を2回以上外す日は、前が開く形にしてください。抱いたまま開けられるかどうかで、その日の手数が変わります。

そして色は名前ではなく面積で見てください。2歩下がって、赤ちゃんより先に自分に目が行くなら、明るい面積を半分にする。 それだけで写真の中の順番は戻ります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. お宮参りの母親はスーツでいいですか
通ります。洋装で問題のない行事です。決めるのは形の名前ではなく寸法のほうで、見るのは3か所です。袖ぐりの深さ、ウエストに残っている調整幅、座って抱いたときの丈。この3つが満たされていれば、ジャケットと下の組み合わせでも、ワンピースにジャケットを重ねる形でも、上下が同素材のセットアップでも、どれでも当日に困りません。逆にこの3つのどれかが足りないと、格を上げても当日は落ち着きません。
Q. 袖ぐりが十分かどうか、どう測ればいいですか
着た状態で、腕を前でまっすぐ組んでください。赤ちゃんを抱く姿勢と同じ形です。このとき背中の中央が突っ張らなければ足りています。突っ張るなら、袖ぐりが浅いか、肩の縫い目が肩の骨より外にずれています。もう1つの測り方は、腕を真横から前へ動かして、上着の裾が上に引き上げられるかどうかです。引き上げられるなら、抱いているあいだ裾の位置が動き続けます。
Q. ウエストの調整幅はどれくらい残しておけばいいですか
留めた状態で、ウエストと身体のあいだに指が2本入るところが目安です。1本以下だと、当日その場で動かせる幅が残りません。座る場面と立つ場面が交互に来る行事なので、座ったときに1段ぶんの余地があるかどうかで手数が変わります。留め具が動かせる作り(複数の位置で留められる、あるいは伸びる素材が入っている)なら、指2本ぶんに満たなくても当日に調整できます。作りのほうを先に確かめてください。
Q. 前が開く形にこだわる理由は何ですか
当日の着脱の回数が変わるからです。抱っこ紐を使う日や、授乳の場面がある日は、上着を1回外すたびに赤ちゃんを下ろすかどうかが決まります。前が開く形なら、抱いたまま前を開けられます。前が閉じた形(頭からかぶる作り)だと、外すたびに赤ちゃんを下ろすことになり、その手が当日には残りにくいです。参拝だけで解散する短い日なら、この条件は緩めても構いません。
Q. 白っぽいスーツは避けたほうがいいですか
避ける必要はありませんが、面積を見てください。赤ちゃんの祝い着は白や淡い色が多く、全身を覆います。母親が同じ明るさを同じくらいの面積で着ていると、写真の中で主役が2人に見えます。判定は2歩下がって(約2m)、赤ちゃんと自分のどちらに先に目が行くかです。自分に先に行くなら、上に一枚重ねて明るい面積を半分にしてください。それだけで視線の順番は戻ります。

— メグラシ編集部

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