オフィスカジュアル 大きいサイズ|秋冬は脱ぐ1枚から決める

**あなたの職場は、暖房が入ると席のあたりが何度になりますか。**朝の駅のホームと、午後の席とでは、10度近く違う日があります。
大きいサイズのオフィスカジュアルは、秋冬に上から重ねる順番で考えると、席に着いてから窮屈さが出ます。重ねた服の厚みが肩と腕にたまり、暖房で暑くなっても、どれを脱げばいいかが決まっていないからです。
**先に決めるのは、上着を脱いだあとに席で残る1枚です。**この1枚が暖房の中で単体で成り立てば、朝の寒さはその上に足す枚数で受ければ足ります。ジャケット1着の合わせ方はオフィスカジュアルのジャケットに、秋の生地の厚みの測り方はぽっちゃり秋コーデにまとめてあります。この記事は、10月から冬までの通勤の予定から、何を何枚重ねるかを決める話です。
結論:秋冬は、脱いだあとに残る1枚から決める
秋冬の通勤着は、3つの層に分けて考えます。
| 層 | 役目 | いつ着ているか | 決める基準 |
|---|---|---|---|
| 残る1枚 | 席で一日を過ごす | 家を出てから帰るまでずっと | 身幅・着丈・生地の3つ |
| 2枚目 | 会議や来客で整える | 屋内の半分ほど | 脱ぎ着しても形が崩れないか |
| 3枚目 | 移動の寒さを受ける | 屋外と通勤の車内だけ | 2枚目の上に着られる身幅か |
**3つのうち、いちばん長く着ているのは残る1枚です。**朝の支度では最後に羽織るコートに目が行きますが、コートを着ているのは一日のうち1〜2時間しかありません。残る1枚は8時間以上着ています。
先に確かめる|通勤と職場の温度差
同じ日でも、場所によって体に当たる温度は変わります。自分の一日を、次の表に当てはめてみてください。
| 場所 | 秋冬の目安 | 着ている枚数 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 朝の駅のホーム | 外の気温そのまま | 3枚 | 風が当たると体感はさらに下がる |
| 混んだ電車の中 | 外より5〜8度高い | 3枚のまま | 汗をかきやすい。上着の前を開ける |
| 自分の席 | 暖房で20〜24度前後 | 1枚か2枚 | ここで何時間過ごすかが基準 |
| 窓際・出入り口の近く | 席より2〜3度低い | 2枚 | 足元と背中から冷える |
| 会議室 | 人数が多いと席より暑い | 1枚か2枚 | 途中で脱ぐ場所があるか |
| 昼休みの外 | 外の気温そのまま | 2枚か3枚 | コートを持って出るか |
**電車の中と自分の席が、いちばん暑い場所です。**ここで脱げる1枚が決まっていないと、厚手の服を着たまま汗をかき、そのあと冷えます。
早見表|朝の気温と、重ねる枚数
朝の気温で、上に足す枚数を決めます。残る1枚は変えずに、足す側だけを動かします。
| 朝の気温 | 残る1枚 | 2枚目 | 3枚目 |
|---|---|---|---|
| 20度以上 | 薄手の長袖 | 持って出るだけ | なし |
| 17〜19度 | 薄手の長袖 | カーディガンかジャケット | なし |
| 14〜16度 | 長袖か薄手のニット | ジャケット | 薄手の羽織り(持って出る) |
| 11〜13度 | 薄手のニット | ジャケットかカーディガン | 裏地のないコート |
| 8〜10度 | 薄手のニット | ジャケットかカーディガン | 裏地のあるコート |
| 7度以下 | 暖かい生地のニット | カーディガン | 厚手のコート・首に巻くもの |
| 雨・風の強い日 | 同じ | 同じ | 表面が水をはじくコート |
**7度以下の日でも、屋内の枚数は2枚までにしてください。**寒い日ほど2枚目を厚くしたくなりますが、肩と腕に厚みがたまって、席で窮屈になります。暖かさは、残る1枚の生地と首に巻くもので足します。
残る1枚|暖房の席で単体で成り立つか
残る1枚は、上着を脱いで席に座ったときに、それ1枚で見られても困らないことが条件です。家で着て、次の3つを確かめてください。
- 椅子に座って、脇の下の身幅を指でつまむ
- 座ったまま、裾がどこに来るかを見る
- 腕を前に伸ばして、キーボードを打つ姿勢をとる
この3つで、身幅・着丈・袖の動きがわかります。**どれか1つでも引っかかる服は、上着の下に隠れる前提の服です。**秋冬の通勤では、上着を脱ぐ時間のほうが長いので、残る1枚には向きません。
残る1枚の身幅|つまんで3〜5cm残るか
椅子に座って、脇の下あたりの布を横から指でつまみます。つまめた布の幅で、ゆとりがわかります。
| つまめた幅 | 状態 | 席で起きること | 次の手 |
|---|---|---|---|
| つまめない | 体に沿いすぎている | 座ると横じわが出る | 1つ上のサイズか、伸びる生地に替える |
| 1〜2cm | ややきつい | 腕を前に出すと背中が張る | 伸びる生地なら可 |
| 3〜5cm | ちょうどよい | 座っても立っても形が変わらない | このまま |
| 6〜8cm | ゆとりが多い | 布が前に落ちてたまる | 落ち感のある生地なら可 |
| 9cm以上 | 余っている | 上着を着ると中で布が寄る | 上着の下には向かない |
**3〜5cmが、残る1枚としていちばん扱いやすい幅です。**6cm以上あっても、生地が柔らかく下に落ちるものなら問題ありません。張りのある生地で6cm以上あると、布が体から離れて止まり、上着を重ねたときに中で寄ります。
残る1枚の着丈|座ったときに裾がどこに来るか
立った姿の鏡では、着丈はわかりません。席で過ごす1枚は、座ったときの裾の位置で見ます。
| 座ったときの裾 | 見え方 | 向く組み合わせ |
|---|---|---|
| ウエストのベルトの上 | 裾が上がって背中が出やすい | 前だけ入れる着方には向かない |
| ベルトとお尻の間 | 動くと裾がめくれる | パンツに入れて着る |
| 太ももの付け根 | 座っても背中が出ない | 外に出して着る |
| 太ももの中ほど | 座ると裾が太ももにたまる | 細身のパンツかスカートと |
| 膝の近く | チュニック丈。座ると裾が広がる | 落ち感のある生地ならワンピースのように |
**外に出して着るなら、座ったときに裾が太ももの付け根より下に来る丈を選んでください。**前かがみになっても背中が出ません。裾が太ももの中ほどより下に来る長さは、座ったときに布がたまるので、生地が薄く落ちるものに限ります。
残る1枚の生地|暖房の中で汗をためない
暖房の効いた席では、生地が汗を逃がすかどうかで一日の過ごしやすさが変わります。秋冬によく使う生地を、席で過ごす観点で並べました。
| 生地 | 暖かさ | 汗の逃がしやすさ | 残る1枚として |
|---|---|---|---|
| 綿のカットソー | 低い | 高い | 10月までの暑い職場に |
| 目の詰まった綿のカットソー | 中 | 高い | 秋冬を通して使える |
| 細い糸で編んだウールのニット | 中 | 中〜高い | 暖房の席にいちばん向く |
| 太い糸で編んだニット | 高い | 低い | 寒い職場か、外で過ごす日に |
| とろみのある化繊のブラウス | 低い | 低い | 汗をかくと肌に貼りつく |
| 起毛した裏地のカットソー | 高い | 低い | 暖房の席では暑くなりやすい |
| 綿とウールを混ぜた薄手のニット | 中 | 中 | 暑さ寒さの差が大きい職場に |
細い糸で編んだウールのニットは、暖かさと汗の逃がしやすさの釣り合いがいちばんよく、表面に張りがあって上着を重ねても中で寄りません。**太い糸のニットは暖かいぶん、上着の下に着ると肩と腕に厚みがたまります。**上着を着ない日の残る1枚として使うと扱いやすくなります。
2枚目|カーディガンとジャケット、どちらを脱ぐ側にするか
2枚目は、会議や来客のときに着て、席では脱ぐこともある1枚です。カーディガンとジャケットで、役目が少し違います。
| 比べるところ | カーディガン | ジャケット |
|---|---|---|
| 脱ぎ着のしやすさ | 椅子の背に掛けても形が崩れない | 掛けるとハンガーが欲しくなる |
| 肩の合わせやすさ | 伸びるので下の1枚を選ばない | 下の1枚の厚みに左右される |
| きちんと見えるか | 社内の会議まで | 社外の来客・打ち合わせまで |
| 暖かさ | 生地の厚みで幅がある | 裏地があれば暖かい |
| 汗のこもり方 | こもりにくい | 裏地があるとこもりやすい |
| 腕の動かしやすさ | 動かしやすい | 肩が合っていないと突っ張る |
| 通勤の3枚目の下に着るとき | コートの中で袖が寄りやすい | 袖が滑ってコートを着やすい |
**社外の人に会う日が週に2日以上あるなら、ジャケットを2枚目の基本にしてください。**社内だけで過ごす日が多いなら、カーディガンのほうが脱ぎ着の回数に強く、一日の窮屈さが少なくなります。
2枚目の肩|下に着た1枚の厚みを5mm以内に
ジャケットを着ると肩がきつい、と感じたとき、原因がジャケットのサイズとは限りません。下に着た1枚の肩の厚みが、ジャケットの肩のゆとりを使い切っていることがよくあります。
下に着る服の肩の縫い目を、親指と人差し指でつまんでください。**つまんだ厚みが5mm以内なら、ジャケットの肩に収まります。**5mmを超えると、同じジャケットでも肩が上に押し上げられ、襟が首から離れます。
| 下に着る1枚 | 肩の厚みの目安 | ジャケットの下に |
|---|---|---|
| 綿のカットソー | 1〜2mm | 問題なし |
| 細い糸のニット | 2〜4mm | 問題なし |
| 綿とウールの薄手ニット | 3〜5mm | 肩に少しゆとりがあれば可 |
| 太い糸のニット | 6〜10mm | 向かない。カーディガンの下に |
| 裏起毛のカットソー | 4〜6mm | 肩の縫い目の位置による |
2枚目の袖|腕を前に伸ばして袖口がどこまで上がるか
2枚目を着たら、キーボードを打つ姿勢で両腕を前に伸ばしてください。袖口が手首の骨からどのくらい上がるかを見ます。
手首の骨が隠れたままなら、袖の長さも袖幅も足りています。**手首の骨から3cm以上上がる場合は、袖幅が足りず、布が腕に引っかかっています。**下の1枚の袖が中で寄っていることが多いので、下に着る1枚を袖の細いものに替えると直ります。
反対に、腕を伸ばしても袖口が手の甲に半分以上かかるなら、袖が長すぎます。書類を扱うときに袖口が汚れやすくなるので、1〜2cm詰めるか、袖口を一度折って着てください。
3枚目|コートは、2枚目の上に着られる身幅か
コートは、2枚目のジャケットかカーディガンの上に着ることを前提に選びます。店で試着するときは、必ず通勤で着ている2枚目を着て行ってください。
| コートの形 | 2枚目との相性 | 脱いだあと | 向く時期 |
|---|---|---|---|
| 肩が落ちたゆったりした形 | ジャケットの上でも入る | 腕に掛けるとかさばる | 冬を通して |
| 肩の縫い目が肩に乗る形 | ジャケットの肩とぶつかりやすい | たたみやすい | 2枚目がカーディガンの日 |
| 袖のつけ根が斜めに入る形 | 肩の位置を選ばない | たたみやすい | 秋から冬まで |
| 前をボタンで留めない羽織る形 | 2枚目を選ばない | 椅子の背に掛けやすい | 10月から冬の入り口 |
| 膝下まで長い形 | 座った電車で裾が広がる | ロッカーが要る | 冬の寒い日 |
| お尻が隠れる丈の短めの形 | 自転車や歩く距離が長い日に | 椅子の背に掛けられる | 秋から冬の入り口 |
| 中にキルトの入った形 | 暖かいが厚みが出る | かさばる | 寒い地域・屋外が長い日 |
**2枚目を着た上からコートの前を留め、腕を前に伸ばしてください。**背中が突っ張らず、前の打ち合わせが開かなければ、身幅は足りています。
脱いだコートの置き場所|ロッカーか、椅子の背か
コートを選ぶ前に、職場で脱いだあとにどこへ置くかを確かめてください。置き場所で、選べるコートが変わります。
ロッカーやコート掛けがある職場なら、長さや厚みは自由に選べます。椅子の背に掛けるしかない職場では、椅子の背からはみ出さない丈と厚みが条件になります。膝下まであるコートや中にキルトの入った厚手のものは、椅子の背に掛けると裾が床に触れたり、座ったときに背中が押し出されたりします。
置き場所がない職場では、席で過ごす時間を優先して、3枚目は羽織る形の薄手のものにとどめ、首に巻くものと手袋で寒さを足すほうが扱いやすくなります。
10月から冬までの組み方
月ごとに、足す側だけを入れ替えていきます。残る1枚は、10月の終わりに一度だけ生地を替えます。
| 時期 | 残る1枚 | 2枚目 | 3枚目 | 足元 |
|---|---|---|---|---|
| 10月の前半 | 綿のカットソー | 薄手のカーディガン | なし | ストッキングか素足に近い色のタイツ |
| 10月の後半 | 目の詰まったカットソー | ジャケット | 持って出る羽織り | 薄手のタイツ |
| 11月の前半 | 細い糸のニット | ジャケットかカーディガン | 裏地のないコート | 薄手のタイツ |
| 11月の後半 | 細い糸のニット | ジャケット | 裏地のあるコート | 中くらいの厚みのタイツ |
| 冬の入り口 | 細い糸のニット | カーディガン | 厚手のコート | 中くらいの厚みのタイツ |
| 寒さが続く時期 | 暖かい生地のニット | カーディガン | 厚手のコート・首に巻くもの | 厚手のタイツ |
**残る1枚を替えるのは、10月の後半と、寒さが続く時期の2回だけです。**毎週組み替える必要はありません。朝の気温を見て、2枚目と3枚目を早見表どおりに足してください。
10月|朝と昼の差がいちばん大きい月
10月は、朝は肌寒いのに昼は暑い日が続きます。朝の気温と昼の気温の差が10度近くになる日もあります。
この時期は、2枚目を朝に着て、昼には脱ぐ前提で選びます。脱いだ2枚目を、椅子の背に掛けたまま半日置いても形が崩れないものが向いています。カーディガンか、裏地のない薄手のジャケットです。
残る1枚は、まだ綿のカットソーで足ります。暖房が入る前の時期なので、席で暑くなることはあまりありません。
11月|暖房が入り始める月
11月に入ると、多くの職場で暖房が入り始めます。ここから、残る1枚の選び方が大事になります。
朝は3枚着て出ても、席ではすぐに1枚になる日が増えます。**電車の中で暑くなったら、コートの前を開けて、2枚目のボタンも外してください。**汗をかいたまま外に出ると、そのあと冷えます。
残る1枚は、細い糸のニットに替える時期です。綿のカットソーでは、窓際や朝の席で寒く感じ始めます。
冬の入り口から|屋内と屋外の差が固定される
冬に入ると、屋外は寒く、屋内は暖かいという差がほぼ毎日同じになります。組み方も固定できます。
この時期は、3枚目のコートを厚手にして、2枚目は脱ぎ着の楽なカーディガンにするのが扱いやすい組み方です。**コートが十分に暖かければ、2枚目を厚くする必要はありません。**2枚目を厚くすると、席で脱いだときに置き場所に困り、着たままでは暑くなります。
会議室と外回り|同じ日に温度が2回変わる
席と会議室を行き来する日、外回りがある日は、一日のうちに温度が2回以上変わります。場面ごとに、何を着て何を持つかを決めておきます。
| 場面 | 着ているもの | 手に持つもの | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 席で作業 | 残る1枚 | なし | 2枚目は椅子の背に |
| 社内の会議 | 残る1枚+カーディガン | なし | 人数が多い部屋は暑くなる |
| 社外の打ち合わせ(社内で) | 残る1枚+ジャケット | なし | 席を立つ前にジャケットを着る |
| 外回り(歩く距離が短い) | 残る1枚+ジャケット | 羽織り | 訪問先の入口で羽織りを脱ぐ |
| 外回り(歩く距離が長い) | 残る1枚+ジャケット+コート | なし | 訪問先の入口でコートを脱いで腕に |
| 昼休みの外出 | 残る1枚+2枚目 | なし | 近くならコートは置いていく |
**外回りの日は、訪問先の入口でコートを脱ぐことを前提に、腕に掛けてもかさばらない厚みのコートを選んでください。**厚手のコートを腕に掛けたまま書類を扱うのは、思っているより手がふさがります。
足元|タイツの厚みと、席での冷え
席で過ごす時間が長いと、上半身は暑いのに足元だけ冷える、ということが起きます。暖房の暖かい空気は上にたまり、足元には届きにくいからです。
| 朝の気温 | タイツの厚みの目安 | 靴 | 席での工夫 |
|---|---|---|---|
| 17度以上 | 素足に近い色のストッキング | パンプス | なし |
| 14〜16度 | 薄手のタイツ | パンプス | なし |
| 11〜13度 | 薄手から中くらいのタイツ | パンプスかローファー | 膝掛けを置く |
| 8〜10度 | 中くらいのタイツ | ローファーか短いブーツ | 膝掛けを置く |
| 7度以下 | 厚手のタイツ | 短いブーツ | 席で履き替える靴を置く |
| 窓際・出入り口の席 | 1段厚く | 同じ | 足元に風よけを置く |
タイツの厚みの細かい目安はタイツのデニールの目安にまとめてあります。上半身の枚数を増やすより、足元を1段厚くするほうが、席での暑さと寒さの差が小さくなります。
色の置き方|脱いだあとも、着たあとも成り立つ配色
秋冬は、脱ぐ前と脱いだあとで、見えている色の面積が大きく変わります。どちらの状態でも成り立つように、色を決めます。
| 残る1枚 | 2枚目 | 脱いだあとの見え方 | 着たあとの見え方 |
|---|---|---|---|
| 生成り・薄いベージュ | 紺 | 顔まわりが明るい | 紺の中に明るい面が縦に出る |
| 薄いグレー | 黒 | 落ち着いた明るさ | 黒の中に灰色が縦に出る |
| 紺 | 明るいグレー | 濃い面が胴に広がる | 外側が明るく、内側が引き締まる |
| 黒 | 黒 | 胴が1色で重く見えやすい | 全身が黒の面になる |
| くすんだ緑や茶 | 生成り | 秋らしい色が胴に出る | 外側が明るく、首元に色が出る |
| 白 | 紺か黒 | 顔まわりがいちばん明るい | 明暗の差がいちばん大きい |
2枚目を着たときに、前の開いたところから残る1枚が縦に細長く見える配色にすると、着ているときも脱いだときも落ち着きます。黒を重ねるときの考え方はオフィスカジュアルの黒に書いてあります。
どちらとも取れるとき①|職場が寒い
暖房が弱い、窓際の席、出入り口の近く。そうした職場では、屋内でも2枚目を脱げない日が続きます。
この場合は、2枚目を着たまま過ごす前提で考え直します。**残る1枚を暖かい生地に替えて、2枚目は肩と袖に厚みの出ないカーディガンにしてください。**ジャケットは、会議や来客のときだけ上に重ねるか、カーディガンと入れ替えます。
それでも寒い日は、上半身の枚数を増やす前に、足元と首まわりに足します。膝掛け、厚手のタイツ、首元の詰まった残る1枚。この3つで、上半身の枚数を2枚のままにできることが多くあります。
どちらとも取れるとき②|ジャケットが、下の1枚を着ると窮屈
ジャケットだけを着れば合うのに、秋冬の1枚を下に着ると窮屈になる。この場合、どちらを替えるかは、下の1枚の肩の厚みで決めます。
| 下の1枚の肩の厚み | ジャケットの肩のゆとり | 替えるほう |
|---|---|---|
| 5mm以内 | 指1本入らない | ジャケット(1つ上のサイズか、肩の落ちた形) |
| 5mm以内 | 指1本入る | 袖幅を確かめる。中で袖が寄っていないか |
| 6mm以上 | 指1本入る | 下の1枚(細い糸のニットに) |
| 6mm以上 | 指1本入らない | 下の1枚を替えてから、もう一度ジャケットを確かめる |
**先に下の1枚を替えてください。**ジャケットは肩を直すのが難しく、買い替えになりますが、下の1枚は手持ちの中で入れ替えられることが多いからです。
どちらとも取れるとき③|サイズの表示と実寸が合わない
大きいサイズの服は、売り場によって同じ表示でも身幅や着丈の取り方が違います。表示だけで選ぶと、残る1枚と上着のあいだで食い違いが出ます。
見る場所を、服の役目で分けてください。**残る1枚は脇の下の身幅、上着は肩の縫い目の位置を優先します。**残る1枚は肩が多少落ちていても席で困りませんが、身幅が足りないと座るたびに窮屈になります。上着は身幅に多少ゆとりがあっても、肩が合っていないと腕が上がらず、直すのも難しくなります。
手持ちでいちばん楽に着られる1枚の身幅と、いちばん肩が合っている上着の肩幅を、メジャーで測って紙に書いておくと、売り場で表示に迷ったときに比べられます。
買い足すなら、1枚目はどれか
手持ちで秋冬の通勤が回らないとき、買い足す順番は、着ている時間の長さで決めます。
| 順番 | 買い足すもの | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 細い糸のニット(残る1枚) | 一日でいちばん長く着る。11月から冬を通して使える |
| 2 | 伸びるカーディガン(2枚目) | 残る1枚を選ばず、脱ぎ着の回数に強い |
| 3 | 羽織る形の薄手のコート | 10月後半から冬の入り口まで、2枚目を選ばない |
| 4 | 中くらいの厚みのタイツ | 上半身の枚数を増やさずに寒さを受けられる |
| 5 | 肩の合ったジャケット | 社外の予定が多い人は順番を2番目に上げる |
| 6 | 厚手のコート | 寒さが続く時期の前に。置き場所を確かめてから |
**コートは目に付くので最初に買いたくなりますが、着ている時間はいちばん短い服です。**残る1枚が足りていないうちにコートを買っても、席での窮屈さは変わりません。
前日の夜に確かめる5つ
翌朝の気温を見たら、着て出る組み合わせを一度重ねて、次の順に確かめてください。
- 残る1枚だけで椅子に座り、脇の下を指でつまむ。3〜5cm残るか
- 座ったまま、裾が太ももの付け根より下に来ているか
- 2枚目を着て両腕を前に伸ばす。袖口が手首の骨から3cm以上上がらないか
- 3枚目を着て前を留め、腕を前に伸ばす。背中が突っ張らないか
- 3枚目と2枚目を脱いで、職場の置き場所に収まる厚みか
**5つとも通れば、翌朝は気温を見て足すだけです。**引っかかった場所だけを替えてください。
よくある行き違い
秋冬の大きいサイズの通勤着で、よく起きる思い違いを並べます。
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 寒いから2枚目を厚くする | 屋内で脱げなくなり、席で暑くなる。暖かさは残る1枚と足元で足す |
| ジャケットがきついのはサイズのせい | 下に着た1枚の肩の厚みが原因のことが多い |
| ゆったりした服ほど楽に過ごせる | 張りのある生地で身幅が余ると、上着の中で寄って窮屈になる |
| コートから買いそろえる | 着ている時間はいちばん短い。残る1枚から |
| 長い丈のトップスなら座っても安心 | 太ももの中ほどより長いと、座ったときに布がたまる |
| 黒でまとめれば重ねても目立たない | 同じ黒が胴に重なると、面が大きく見える。表面の違う黒を重ねる |
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よくある問い
- Q. 大きいサイズのオフィスカジュアルは、秋冬に何枚重ねればいいですか
- 屋内で胴に重なる枚数を2枚までにして、外で足すのは上着1枚と考えてください。朝の気温が15度を下回る日は、残る1枚の上にジャケットかカーディガン、その上にコートの3枚になります。席に着いたらコートとジャケットを外して、残る1枚で過ごせるかどうかが基準です。屋内でも3枚着たままでないと寒い職場なら、2枚目を厚くするより、残る1枚の生地を暖かいものに替えるほうが、肩と腕の窮屈さが出ません。
- Q. ジャケットの下にニットを着ると、肩がきつくなります
- 下に着たニットの肩の縫い目を、指でつまんで厚みを見てください。5mmを超えていれば、ジャケットの肩幅ではなくニットの厚みが原因です。細い糸で編んだ薄手のニットか、目の詰まったカットソーに替えると、同じジャケットのまま肩が落ち着きます。それでもきつい場合は、ジャケットを脱ぐ側の上着として割り切り、屋内ではカーディガンを2枚目に回すほうが一日楽に過ごせます。
- Q. 暖房が暑い職場と寒い職場で、選び方は変わりますか
- 変わります。暑い職場は、残る1枚を薄手にして、上に重ねる枚数で朝の寒さを受けます。寒い職場は、残る1枚を暖かい生地にして、上に重ねるのは1枚で済ませます。どちらか分からない時期は、席で脱いでも着ても形が崩れないカーディガンを2枚目にして、1週間ほど職場の温度を見てから決めてください。窓際や出入り口の近くの席は、同じ職場でも2〜3度低くなることがあります。
- Q. 大きいサイズの売り場と、ふつうの売り場のいちばん大きいサイズ、どちらで選べばいいですか
- 表示のサイズではなく、脇の下の身幅と肩の縫い目の位置で比べてください。同じ表示でも、売り場によって身幅の取り方が違います。残る1枚は身幅を優先し、上着は肩の縫い目が肩の骨の端に乗るほうを優先します。上着は肩が合わないと直しにくく、残る1枚は身幅が足りないと暖房の席で窮屈になるからです。
— メグラシ編集部





