オフィスカジュアルを安くそろえる|お金をかけるのは顔の近くの1枚

**毎週、必ず着ているオフィスカジュアルは何枚ありますか。そのうち、顔の近くにくるものはどれですか。**この2つが分かれば、どこを安くしてよくて、どこに1枚だけお金をかけるかが決まります。
オフィスカジュアルを安い価格帯でそろえることは、それだけで困る理由になりません。職場で相手の目に入っているのは値段ではなく、襟の形が崩れていないか、表面が疲れていないかのほうだからです。
安さが見える場所は、3つに限られます。顔から30cm以内の襟と肩、週に2回以上着て形が崩れていく場所、そして光が当たって表面が見える面。この記事では、この3つを物差しにして、安くていい服と1段上げる服を分けていきます。オフィスカジュアル全体の線引きはオフィスカジュアル レディースの基本に、買い足さずに回す考え方はオフィスカジュアルを買い足さずに回すにまとめてあります。
結論:お金をかけるのは、顔の近くの1枚だけ
| 場所 | 安い価格帯でいい | 1段上げる |
|---|---|---|
| 顔から30cm以内(襟・肩・首元) | ─ | 襟のあるトップスか、羽織りの1枚 |
| 上着の下に隠れるトップス | ◯ | ─ |
| インナー・靴下・ストッキング | ◯ | ─ |
| 週に3回以上履くボトムス | 条件つきで◯ | 形が崩れやすい素材なら |
| 来客の日だけ着る上着 | 条件つきで◯ | 顔の近くにくるので、形だけは見る |
**全部を上げる必要はありません。**顔の近くの1枚が整っていれば、下が安い価格帯でも全体が整って見えます。
分け方は2つ|顔からの距離と、週に着る回数
安くていいかどうかは、次の2つで決まります。
- **顔から何cmの場所にくるか。**30cm以内なら、会話のたびに相手の目の高さに入る
- **週に何回着るか。**2回以上なら、洗う回数と掛けておく時間が増えて、形の崩れが早く出る
両方に当てはまる服は1段上げる候補、片方だけなら売り場で確かめる候補、どちらにも当てはまらないなら安い価格帯で済ませて構いません。手持ちの服を並べて、この2つを紙に書いてみると、上げる服は1〜2枚しか出てこないはずです。
顔から30cm以内|襟と肩は、安さがいちばん先に見える
向かい合って話すとき、相手の目に入り続けるのは顔と、その下の襟と肩です。ここは距離が近いぶん、細かいところまで見えます。
**襟の先が反っていないか、肩の縫い目が肩先に乗っているか。**この2つが崩れていると、服全体がくたびれて見えます。反対に、ここが整っていれば、生地の値段はほとんど伝わりません。
1段上げるなら、襟のあるブラウスか、上着の役目をするジャケットかカーディガンのどちらかにしてください。見る場所はオフィスカジュアルのジャケット|見るのは「肩の縫い目」と「丈の位置」に詳しく書いてあります。
週に2回以上着るもの|形の戻り方で差が出る
回数の多い服は、洗う回数とハンガーに掛けている時間が増えます。安い価格帯の服で差が出るのは、着た直後ではなく、2か月目あたりからです。
見るのは、膝・肘・腰の後ろの3か所です。座ったり腕を曲げたりしたあとに、しわや膨らみが残るかどうか。ここで形が戻らない服は、回数が多い役目に回すと早く疲れて見えます。形の戻り方の見分けはオフィスカジュアル レディースの一枚が2か月で形を失う4か所にまとめてあります。
安くていいもの①|インナーと、上着の下に隠れるトップス
上着やカーディガンの下に着るカットソーやシャツは、見えている面が小さい服です。前を開けて着ても、見えるのは胸元の縦の帯だけです。
**この帯の幅が手のひら1枚ぶんより狭いなら、安い価格帯で構いません。**ただ、首元だけは顔から30cm以内に入ります。首の開きが伸びていないか、縫い目がよれていないかだけは、買うときと着る前に見てください。
インナー、靴下、ストッキングは、そもそも洗って替えていく前提のものです。ここは迷わず安い価格帯で数をそろえてください。
安くていいもの②|季節で入れ替えるもの、流行を受けるもの
1シーズンで役目を終える服も、安い価格帯で済ませて構いません。
- 秋の入り口と春先だけ着る薄手の羽織り
- その年の色や形を受けるために足す1枚
- 汚れやすい日、雨の日に回す替えのボトムス
長く着るつもりのない服に、長く持つ条件を求めなくていい、という考え方です。反対に、何年も着たいと思っている1枚は、安い価格帯から選ぶときでも、売り場で見る時間を長くとってください。
売り場で3分|安い価格帯から通る1枚を拾う
安い価格帯の中にも、形が長く持つ服と、すぐ疲れる服が混ざっています。売り場で次の3つを見れば、見分けがつきます。
- **縫い目の細かさ。**脇の縫い目を3cm分見て、針目が細かく均一か。粗く不ぞろいなら、洗うたびにそこからよれる
- **光にかざした透け。**生地を1枚だけ持ち上げて照明にかざし、指の形がはっきり透けるなら、中に着るものの色が職場の照明でも出る
- **握って10秒後のしわ。**生地の端を手のひらで軽く握り、10秒後に開いて、しわがすぐ戻るか
3つとも通れば、安い価格帯でも顔の近くの1枚にできることがあります。1つでも落ちたら、上着の下に隠れる役目に回してください。
襟のある服なら、もう1つだけ足します。襟の先を指で軽く持ち上げて離し、元の位置に戻るかを見てください。戻らずに反ったままの襟は、洗うたびに反りが強くなり、顔の近くでいちばん先に疲れて見えます。
秋冬にそろえる順番
秋冬は、重ねる枚数が増えるぶん、顔の近くにくる服が入れ替わります。夏は1枚目のトップスが顔の近くでしたが、秋冬は上に羽織るものが顔の近くにきます。
そろえる順番は次のとおりです。
- 顔の近くにくる羽織り(ジャケットかカーディガン)を1枚、見る時間を長くとって選ぶ
- その下に着るトップスを、安い価格帯で色違いに2〜3枚
- ボトムスは、手持ちで回るならそのまま。足りなければ回数の多い1本だけ確かめて選ぶ
ニットを職場で着るときの見方はそのニットは職場で通るかに、秋の色の選び方は秋のオフィスカジュアル レディースの色の選び方にあります。
上げた1枚と安い服を組むとき|隣り合う色の濃さを見る
1段上げた1枚と、安い価格帯の服を組むときに差が出るのは、同じ色どうしが隣り合う場所です。たとえば、上げた黒のジャケットの下に、安い価格帯の黒のカットソーを着る。同じ黒でも、生地が違うと光の返り方が違い、並べると2つの黒に見えることがあります。
組む前に、2枚を窓際で並べてみてください。**同じ色のはずが2色に見えるなら、隣り合わせにしないほうが整います。**間に白やグレーの服を挟むか、中に着る側の色を1段明るくすると、生地の違いは目に入りにくくなります。反対に、はっきり違う色どうしなら、生地の差はほとんど気になりません。
ボトムスと上着を同じ色でそろえたいときも同じです。上下で生地が違うと、並んだときに色の差が出ます。上下を同じ色にしたいなら、同じ売り場の同じ生地でそろえるか、あえて上下の色を分けるほうが、安い価格帯の服でもきれいにまとまります。
どちらとも取れるとき①|毎日履くボトムス
ボトムスは顔から遠い服です。けれど、週に3回以上履くなら回数の側に当てはまります。ここがいちばん迷う場所です。
決め方は、素材の戻り方です。売り場で膝のあたりの生地を握って10秒待ち、しわがすぐ戻るなら、安い価格帯で構いません。しわが残るなら、1段上げるか、同じものを2本買って交互に履いてください。交互に履けば、1本あたりの回数が半分になり、形の崩れが遅くなります。
スカートとパンツでは、崩れる場所が違います。パンツは膝と腰の後ろ、スカートは座ったときにお尻が当たる面と、裾の折り返しです。座っている時間が長い職場なら、スカートは裏地があるかどうかも見てください。裏地があると、座ったときの摩擦が表の生地に伝わりにくく、表面の光り方が変わるのを遅らせます。
どちらとも取れるとき②|来客の日だけ着るジャケット
月に数回しか着ない来客用のジャケットは、回数では安い側、顔からの距離では上げる側に入ります。
**回数が少ないなら、形だけを見て安い価格帯から選んで構いません。**肩の縫い目が肩先に乗っているか、前を留めたときに胸に横じわが出ないか。この2つが通れば、着る回数が少ないぶん、長く形が保てます。生地の良し悪しより、肩が合っているかのほうが、相手には伝わります。
どちらとも取れるとき③|職場の帯がまだ読めない
入社したばかり、部署が変わったばかりで、職場の雰囲気がまだ分からないとき。この時期に上げる1枚を決めるのは早すぎます。
**最初の2週間は、安い価格帯の無地の服で回して、職場を見る期間にしてください。**周りが上着を着ているか、襟のある服が多いか、靴はどうか。見てから上げる1枚を決めると、買い直しが出ません。職場の帯の測り方はオフィスカジュアル レディース診断|5項目で自分の職場の帯を採点するにまとめてあります。就活の上下を持ち越す場合は新卒のオフィスカジュアルも参考になります。
安く買った1枚を長く持たせる
安い価格帯の服ほど、着方と休ませ方で持ちが変わります。
- **続けて着ない。**1枚を着たら、次に着るまで1日以上あける
- **ハンガーを肩幅に合わせる。**細い針金のハンガーは、肩に角が出る原因になる
- **洗ったら形を整えて干す。**襟と前立てを指で伸ばしてから干すと、アイロンの手間が減る
同じ1枚を毎週決まった曜日に着ると、休ませる日が自然にできます。
毛玉が出始めたら、脇の下と袖の内側だけを見てください。そこで止まっているなら、まだ職場で着られます。胸の前や肩の上など、顔から30cm以内に毛玉が広がってきたら、その1枚は上着の下に回す役目に替えどきです。役目を替えれば、同じ服をもう1シーズン使えます。
よくある行き違い
**「安い服は職場で見抜かれる」。**見られているのは値段ではなく、襟と肩の形、表面の疲れです。そこが整っていれば、ほとんど伝わりません。
**「上げるなら全部上げないと意味がない」。**顔の近くの1枚だけで、全体の印象はかなり変わります。全部を上げるより、1枚を見る時間を長くとるほうが効きます。
**「高い服なら長持ちする」。**持ちを分けるのは値段より、続けて着るかどうかと、ハンガーと干し方です。値段が上がっても、毎日続けて着れば形は早く崩れます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. オフィスカジュアルを全部安い服でそろえても大丈夫ですか
- 大丈夫です。職場で見られているのは値段ではなく、形が崩れていないか、表面が疲れていないかのほうです。ただ、顔から30cm以内にくる襟や肩は、会話のたびに相手の目に入ります。ここだけは縫い目の細かさと、洗ったあとの形の戻り方を売り場で確かめてください。全部を安い価格帯でそろえるなら、顔の近くの1枚だけ見る時間を長くとる、という分け方で足ります。
- Q. お金をかけるなら、どれから上げればいいですか
- 顔の近くにくる1枚からです。襟のあるブラウスか、上着の役目をするジャケットかカーディガンのどちらかを選んでください。この1枚は毎日のように相手の目の高さに入るので、ここが整っていると、下が安い価格帯でも全体が整って見えます。次に上げるのは、週に3回以上履くボトムスです。回数が多いものほど、膝と腰の形の崩れが早く出ます。
- Q. 安い服はすぐ毛玉ができたり、形が崩れたりしませんか
- 崩れやすいのは値段より、同じ服を続けて着ることのほうが大きく効きます。1枚を着たら、次に着るまで1日以上あけて休ませてください。肩の形はハンガーに掛けている時間で決まるので、肩幅に合った厚みのあるハンガーに替えるだけでも持ちが変わります。毛玉は脇と袖の内側の擦れる場所から出るので、買うときに生地の表面を指でなでて、毛羽が立っているものは避けておくと出にくくなります。
- Q. 入社したばかりで、職場の雰囲気がまだ分かりません
- 最初の2週間は、安い価格帯の無地の服で回して、職場を見る期間にしてください。周りが上着を着ているか、襟のある服が多いか、靴はどうか。これを見てから、顔の近くの1枚を上げるかどうかを決めると、買い直しが出ません。最初から上げた1枚が職場の帯から外れていると、それがいちばんの無駄になります。職場の帯の読み方は、5項目で採点する記事にまとめてあります。
— メグラシ編集部





