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ぽっちゃり秋コーデ|夏物との厚みの差を肩・胸・腰の3か所で測って決める

メグラシ編集部//読了 9分
衣替えの途中、平らに置いた布を一枚だけつまんで定規の目盛りに当てているところ

夏のあいだ、これでいい、と思えていた組み合わせがありました。丈も幅も合っていて、鏡の前でも迷わなかった一組です。

同じ形のまま素材を秋のものに置き換えた。丈は同じ、幅も同じ。なのに、夏のときのあの感じになりません。

寸法は動いていませんでした。動いていたのは、布の厚みのほうです。

結論:秋に変わっているのは、布一枚あたりの厚み

商品ページの実寸表に載っているのは、平らに置いたときの幅です。厚みは載っていません。

けれど厚みは、体の左右の両側に出ます。**一枚あたり5mm 厚くなれば、外から見える幅は左右で10mm 動きます。**上下それぞれで厚くなれば、上半身と下半身で別々に10mm ずつ動く。寸法表の数字が去年と同じでも、見え方が変わるのはこのためです。

📋 早見表|3か所の差の合計と、変える場所

差の合計起きていること変える場所
4mm以内夏と同じ見え方が続く変えなくてよい
5〜9mm縦の線が布に埋もれ始める縦の線を置く高さ
10mm以上布が体から離れる位置が上がる線の作り方そのもの
20mm以上上下の分量の比が入れ替わる上下どちらかを薄い一枚に

測るのは3か所だけです。合計して、どの帯に入るかを見ます。

測り方|定規1本、1分

用意するのは定規1本です。

  1. 夏によく着ていた一枚と、秋に着ようとしている一枚を、机の上に平らに置く
  2. 肩の山の少し内側で、布を一枚ぶんだけつまむ
  3. つまんだ部分を定規の目盛りに当てて、mm を読む
  4. 胸まわり(脇の下から5cm ほど上)、腰(裾から10cm ほど上)でも同じことをする
  5. 3か所それぞれで、秋の数字から夏の数字を引き、3つを足す

こつは、指の腹で一枚だけをすくうことです。2枚まとめてつまむと倍の数字になります。0.5mm の差は結果を変えないので、1mm 単位で読めれば足ります。

なぜ、この3か所なのか

3か所は、それぞれ別のことを測っています。

肩。 ここは布が体に支えられている場所なので、厚みがそのまま外側の輪郭になります。肩で1mm 増えると、輪郭は左右で2mm 外へ出ます。3か所のなかで、いちばん素直に効きます。

胸まわり。 ここで見ているのは、布が体から離れ始める高さです。厚い布ほど早く離れ、離れた位置から下は、布自身の形で落ちていきます。厚みが増えると、この離れ始める高さが上へ動きます。

腰。 ここは布が落ち切る場所です。厚い布は落ちるのに距離が要るので、裾の近くまで形が決まりません。腰で厚みが増えた一枚は、裾の線の位置で判断すると読み違えます。

差が4mm以内のとき

夏に決まっていた組み合わせを、そのまま続けて構いません。縦の線の高さも、上下の分量の比も、動かす必要はありません。

薄手のカットソーから少し厚いカットソーへ、といった置き換えはたいていこの帯に入ります。9月の半ばから10月の頭にかけて着るものは、多くがここです。

差が5〜9mmのとき|縦の線を置く高さを上げる

この帯では、夏に効いていた縦の線が、布の厚みのなかに沈み始めます。線が消えるのではなく、線と布の段差が相対的に小さくなるためです。

打ち手は、線を増やすことではありません。**いま通っている線を、置く高さのほうで動かします。**具体的には、前を開けたときにできる縦の隙間の上端を、胸まわりで測った「離れ始める高さ」より上に置きます。離れる位置より下に置いた線は、落ちてくる布に覆われて見えなくなります。

線の本数は、この帯でも2本までに留めてください。厚みが増えている状態で本数を足すと、線どうしの間隔が詰まって、面として読まれます。

差が10mm以上のとき|線の作り方を切り替える

ここまで来ると、布の重なりで縦の線を作る方法が効かなくなります。重ねた布自体が厚いので、隙間の両側が段差ではなく壁になるためです。

切り替え先は、布が落ちる位置です。厚い一枚は、体から離れたあと自分の重さでまっすぐ下へ落ちます。この落ちる線が、そのまま縦の線として読まれます。だから、隙間を作ることより、落ちる場所を1か所に決めることのほうが効きます。

落ちる場所を決める手は2つあります。ひとつは、いちばん外側の一枚だけを長くして、そこから下へ落とすこと。もうひとつは、肩の縫い目が肩先から内側に入っていない一枚を選ぶことです。内側に入っていると、落ちる線が体の途中から始まってしまいます。

差が20mm以上のとき

上下の両方が厚くなると、上半身と下半身の分量の比が入れ替わります。夏に上を多め、下を少なめで組んでいた比が、秋には反転していることがあります。

この帯では、上下のどちらか一方を、夏と同じ厚みの一枚に戻してください。両方を厚いままにして比を調整しようとすると、丈や幅を何度も試すことになります。厚みを片方だけ戻すほうが、手数が少なく済みます。

重ねる日は、合計で数える

重ねた日の厚みは、足し算になります。上に2枚着れば、肩の厚みは2枚ぶんです。

重ね方肩での合計扱い
薄い1枚+薄い1枚夏+2mm 前後4mm以内の帯
薄い1枚+厚い1枚夏+5〜8mm5〜9mm の帯
厚い1枚+厚い1枚夏+12mm 以上10mm以上の帯

数えるのは肩だけで構いません。胸まわりと腰は、外側の一枚がほぼ決めるので、内側の厚みは効きにくくなります。

朝と昼で、一日に2つの状態がある

9月の半ばから11月にかけては、朝に羽織って昼に脱ぐ日が続きます。脱ぐと、その瞬間に肩の厚みが1枚ぶん減ります。

見るのは、脱いだあとの状態のほうです。脱いだあとがどの帯に入るかで、中に着る一枚を決めてください。羽織った状態で合わせると、脱いでいる時間のほうが長い日に合わなくなります。

脱いだ一枚を腕に掛けて歩く時間があるなら、掛ける側の肩の輪郭がそのぶん外へ出ます。長く持ち歩く日は、掛けるのではなく畳んで持つほうが、外形が一日を通して変わりません。

どちらとも取れるとき①|3か所の数字がばらばら

肩は差が小さいのに、腰だけ大きい。こういうときは、合計ではなく大きいほうの1か所で判断してください。

差がいちばん大きい場所が、その日いちばん先に目に入る場所になります。合計で帯を決めると、その1か所を取りこぼします。3か所の差が2倍以上開いているときは、大きいほうを採ってください。

どちらとも取れるとき②|数字が帯の境目

合計が4mm か5mm か、といった境目に来た。この場合は、薄いほうの帯として扱います。

厚い側の帯の手は、必要のないときに使うと、線が強く出すぎます。薄い側で試して、夕方に鏡を見て足りなければ、次の日に厚い側へ動かす。この順番なら、やりすぎに行きません。

どちらとも取れるとき③|夏に比べる一枚がない

秋から着始めた一枚で、比べる夏物が手元にない。この場合は、いちばん薄いカットソーを1mm として、そこからの差で見てください。

手持ちのなかでいちばん薄い一枚を基準に置けば、絶対の数字が違っていても帯の判定は変わりません。見ているのは差のほうだからです。

場面で変わるところ

外で過ごす時間が長い日。 屋外の光は上から入るので、肩の厚みが輪郭としてはっきり出ます。肩の差が5mm を超える日は、胸まわりの離れ始める高さを一度確かめておくと、落ち着いて過ごせます。

座っている時間が長い日。 座ると腰の布が前へ寄り、落ち切る位置が変わります。腰の差が大きい一枚は、座った状態でも一度鏡を見ておくと、当日に迷いません。

人と近い距離で話す日。 1メートル以内では、厚みそのものより布の表面の様子のほうが目に入ります。この距離では、差が10mm 以上あっても打ち手を変えるほどではありません。

よくある行き違い

「一枚の大きさを上げれば、厚みのぶんが吸収される」。 大きさを上げても、布の厚みは変わりません。幅だけが増えて、厚みはそのまま残ります。増やした幅のぶん、落ちる位置が下へずれるので、腰の差が大きい一枚ではかえって判断しにくくなります。

「濃い色にすれば厚みは分からない」。 濃い色では面の情報が減り、輪郭だけが残ります。つまり、厚みが作った外形はそのまま見えます。色で動かせるのは面の見え方で、厚みが決めている輪郭のほうではありません。

「秋物は全部厚いから、測っても同じ」。 同じ秋物でも、一枚あたりの厚みは1mm から6mm まで幅があります。実際に測ってみると、去年から着ている一枚のほうが薄かった、ということがよくあります。触った感触と数字は、思っているほど一致しません。

装いに活かすなら

厚みを一度測っておくと、翌年の衣替えでもそのまま使えます。基準になる夏の一枚と秋の一枚を決めて、数字を書き留めておくだけで済みます。

どう見せたいかが先に決まっていれば、厚みはそれに合わせて選ぶ条件のひとつになります。厚い一枚を避ける必要はなく、厚いと分かっていれば、線の作り方のほうを先に決められます。

顧客プロフィールと在庫情報を踏まえて選定する場面でも、この3か所の数字は伝えやすい条件になります。丈や幅と違って、季節をまたいでも意味が変わりません。

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よくある問い

Q. 同じサイズを選んでいるのに、秋になると見え方が変わるのはなぜですか
商品ページの実寸表に載っているのは平らに置いたときの幅で、布の厚みは入っていません。厚みは体の左右の両側に出るので、一枚あたり5mm 厚いだけで、外から見える幅は10mm 変わります。上下で重なれば、その倍になります。寸法表の数字が同じでも見え方が動くのは、表に載っていない厚みのほうが変わっているからです。
Q. 厚みを測るのに、専用の道具は必要ですか
定規が1本あれば足ります。服を平らに置き、布を一枚ぶんだけつまんで、そのつまんだ部分を定規の目盛りに当てます。2枚まとめてつまむと倍の数字になるので、指の腹で一枚だけをすくうのがこつです。1mm 単位で読めれば十分で、0.5mm の差は結果を変えません。3か所で1分ほどです。
Q. 厚い素材は選ばないほうがいいということですか
そうではありません。厚みそのものに良し悪しはなく、厚みが増えたときに変える場所が別にある、という話です。差が10mm 以上あるなら、縦の線を布の重なりで作るのをやめて、布が落ちる位置のほうで作ります。同じ厚い一枚でも、この切り替えをすれば見え方は落ち着きます。素材を制限する必要はありません。
Q. 手持ちの秋物を全部測るのは大変です
全部は要りません。いちばんよく着る秋の一枚と、いちばんよく着ていた夏の一枚。この2着だけを測って差を出せば、その年の基準ができます。他の服は、手で触って「あの一枚より厚いか薄いか」で振り分けるだけで足ります。基準が1組できていれば、以後は比べるだけで済みます。

— メグラシ編集部

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