自宅ヨガの服装|冬は床の冷たさと、汗をかく前後の差で重ねる

**冬の自宅ヨガで寒いのは、動いている間ではありません。**始めの10分と、最後に横たわる数分です。あなたが自宅でヨガをして「途中までは平気なのに、終わりに冷えて落ち着かない」と感じているなら、服の厚さを上げる前に、冷える時間だけを覆う組み方に変えてください。
決め方は3つの数で足ります。素足で床に何秒立っていられるか。窓から敷物まで何歩あるか。1回の流れのうち、止まっている時間が何割あるか。この3つを先に測れば、足元・下・上・羽織りのそれぞれに何を置くかが決まります。
スタジオに通う日の選び方はヨガウェアの選び方|前屈と逆さのポーズで、上の丈と下の締めを選ぶに書きました。この記事は、床と窓が近い自宅で、冬にやる日だけを扱います。
結論:冬の自宅ヨガは、床と体の差を2か所で埋める
自宅とスタジオの違いは、床と空気です。スタジオの床は人が歩く前提で整えられ、空気も一定に保たれています。自宅の床は冬になると表面が冷たく、窓のそばは空気が下へ流れて足元にたまります。同じ服を着ても、自宅のほうが冷えるのはこのためです。
もう一つの違いは、止まっている時間の扱いです。スタジオでは先生の声に合わせて流れが続き、横たわる時間も部屋全体が温まっています。自宅で動画を見ながらやると、画面を操作する間、次の動画を選ぶ間、最後に横たわる間と、止まる時間が思ったより長くなります。
そこで冬の自宅ヨガは、次の2か所で差を埋めます。
- 床と体の間 足元と下の裾で、床からの冷えを止める
- 動く時間と止まる時間の間 羽織りと掛ける布で、止まっている時間だけ覆う
服を厚くするのは、この2か所のどちらにも当たりません。厚い上着のまま動くと、汗ばんでから脱ぐことになり、止まった時間にその汗で冷えます。厚さではなく、脱ぐ時刻と足す時刻で考えるのが冬の自宅ヨガです。
最初に測る1|素足で床に10秒立てるか
敷物を広げる場所に、素足で立ってください。10秒数えて、足裏が「冷たい」から「痛い」に変わるかどうかを見ます。
10秒たっても冷たい程度で済むなら、床は弱い側です。足元は素足か薄い靴下で始められます。10秒より前に足裏が痛くなる、あるいはかかとを浮かせたくなるなら、床は強い側です。素足のまま始めると、立つポーズで足裏に意識が向いて、姿勢が崩れます。
測る場所は、実際に敷物を置く場所にしてください。同じ部屋でも、廊下に近い場所、窓に近い場所、家具の陰では表面の冷たさが違います。板の床、畳、敷き込みの絨毯でも違います。畳と絨毯はほとんどの場合、弱い側に入ります。
測る時刻も、ヨガをする時刻に合わせます。朝の床は夜より冷えています。朝にやる人が夜に測ると、弱い側と出て、翌朝に足が冷えます。
敷物を広げたうえで、もう一度測る
床を測ったら、いつもの敷物を広げて、その上でもう一度10秒立ってください。薄い敷物では、床の冷たさがほとんどそのまま足裏に届きます。厚い敷物なら、床が強い側でも、敷物の上では冷たい程度で収まることがあります。
敷物の上で痛くならなければ、足元は素足で始めて構いません。敷物の上でも痛くなるなら、敷物の下にもう一枚足すか、たたんだ毛布を入れてください。下に入れる物は、上の敷物より一回り小さいと、端が浮かずに済みます。
測り直すのは、季節の変わり目に一度で足ります。秋の終わりに測って弱い側だった床が、冬の立ち上がりで強い側に変わることはよくあります。朝に足裏が冷たいと感じた日が続いたら、そのときにもう一度測ってください。
最初に測る2|窓から敷物までの歩数
次に、いちばん近い窓から敷物の端まで、普通の歩幅で何歩あるかを数えます。
3歩より近いなら、窓の側です。冬の窓は外の冷たさを受けて、そばの空気を冷やします。冷えた空気は下へ流れ、床の上を這うように広がるので、寝転ぶ高さで顔や首に当たります。立っているときより、座ったとき、寝たときに冷えを感じるのが窓の側の特徴です。
4歩以上離れていれば、部屋の内側です。床の冷たさだけ見ていれば足ります。
窓の側でしか敷物を広げられない部屋もあります。その場合は、敷物の向きを窓と平行に置くと、寝たときに頭か足のどちらかだけが窓に近くなり、全身で冷えを受けずに済みます。頭を窓から遠い側にすると、首と肩が冷えにくくなります。
カーテンを閉めるだけでも窓の側の冷えは和らぎます。床まで届く長さのカーテンなら、裾が床の上の冷たい空気を止めてくれます。
窓の数が多い部屋では、いちばん大きい窓から数える
窓が2つ以上ある部屋では、いちばん大きい窓から敷物までの歩数を数えてください。冷えた空気が下へ流れる量は、窓の大きさでほぼ決まります。小さな腰高の窓より、床まである大きな窓のほうが、足元にたまる冷えは強く出ます。
大きな窓から4歩以上離れていても、小さな窓が3歩以内にあるなら、寝たときに頭をその小さな窓から遠い側にするだけで足ります。窓際型として組む必要はありません。
最初に測る3|止まっている時間が全体の何割か
最後に、いつもやっている流れを思い出して、止まっている時間がどれくらいあるかを数えます。
止まっている時間に入れるのは、次の3つです。
- 動画を選ぶ、次に進める、音を調整するなど、画面に向かっている時間
- 呼吸だけを整える座った時間、目を閉じる時間
- 最後に仰向けで横たわる時間
30分の流れのうち、合わせて5分以下なら動きの多い側です。10分を超えるなら、止まりの多い側です。その間は、日によってどちらにも振れる側として扱います。
動きの多い側は、汗ばむ前に羽織りを脱ぐことが大事になります。止まりの多い側は、止まる時間に何を足すかが大事になります。同じ人でも、立って動く流れの日と、ゆっくり伸ばす流れの日で、どちらの側に入るかが変わります。迷ったら、その日にやる動画の長さと、最後の横たわる時間の長さだけを見てください。
流れの長さがわからないとき
初めて見る動画や、その日の気分で決める流れだと、止まっている時間がどれくらいあるか、始める前にはわかりません。その場合は、動画の長さだけを見て決めてください。
20分より短い流れは、止まりの少ない側として扱って構いません。短い流れは、最後の横たわる時間も短いことがほとんどです。40分を超える流れは、止まりの多い側として扱います。長い流れには、座って呼吸を整える時間と、最後の横たわる時間がしっかり入っていることが多いからです。
その間の長さなら、羽織りと布の両方を手の届く場所に置いておけば、どちらに転んでも困りません。1回やってみて、止まっている時間が長かったか短かったかを覚えておけば、次に同じ流れを選ぶ日には迷わずに済みます。
3つの組み合わせで決まる4つの型
3つの測り方を組み合わせると、冬の自宅ヨガはおおむね4つの型に分かれます。
| 型 | 床(10秒) | 窓(歩数) | 止まりの割合 | 先に足す場所 |
|---|---|---|---|---|
| 内側・動く型 | 冷たい程度 | 4歩以上 | 5分以下 | 羽織りの脱ぎ時だけ |
| 床冷え型 | 痛くなる | 4歩以上 | どちらでも | 足元と裾 |
| 窓際型 | どちらでも | 3歩以内 | どちらでも | 首と肩、横たわる時の布 |
| 止まる型 | 冷たい程度 | 4歩以上 | 10分超 | 掛ける布と羽織りの戻し時 |
床冷え型と窓際型の両方に当てはまる部屋もあります。その場合は、足元を先に整えてください。床の冷えは立つポーズの間ずっと続きますが、窓の冷えは寝る高さでしか強く出ないからです。足元を整えてから、横たわる時の布を足します。
表の型は、服の名前を決めるためではなく、どこから手を付けるかの順番を決めるために使ってください。足す場所が決まれば、手持ちの服で組めることがほとんどです。
型ごとの一式の例
型が決まったら、手持ちの服で一式を組みます。ここに挙げるのは例です。同じ働きをする物なら、形や素材は替えて構いません。
内側・動く型
体に沿う長袖を1枚、足首の骨の高さで止まる下、素足。羽織りは前開きの薄い物を1枚だけ用意して、始めの10分で脱ぎます。この型は、服を足すより、脱ぐのが遅れないことのほうが大事です。最後の横たわる時間が短ければ、布は用意しなくても困りません。
床冷え型
体に沿う長袖を1枚、足の甲に少しかかる長さで裾に絞りのある下、足首を覆う筒状の物か滑り止めのある靴下。敷物の下には、もう一枚敷物を足します。羽織りは始めの10分だけ着て、足元は立つポーズの前に素足にするかどうかを決めます。床からの冷えは、服より敷物で止めるほうが効きます。
窓際型
首の詰まった長袖を1枚、足首の骨より下まである下、素足か靴下は床の冷たさで決めます。敷物は窓と平行に置き、頭を窓から遠い側に。横たわる時の布は、首まで届く大きさを用意します。寝るポーズの長い日は、羽織りを肩に掛けたまま座る時間を過ごすと楽です。
止まる型
体に沿う長袖を1枚、足首まである下、滑り止めのある靴下。羽織りは脱がずに肩に掛けておき、座る時間と横たわる前に戻します。布は胸から足先まで覆える大きさを、敷物の足側に置いてから始めます。この型は、羽織りを戻す時刻を決めておくことが大事です。
足元|靴下は滑り、素足は冷える。その間の選び方
足元は、冬の自宅ヨガでいちばん迷う場所です。素足なら敷物をつかめるけれど冷える。靴下を履けば温かいけれど、立つポーズで足が滑る。この二つの間で決めます。
床冷え型で、立つポーズが多い日は、素足にしたうえで敷物の下にもう一枚敷物を足します。厚手の敷物を下に、いつもの敷物を上に重ねると、床からの冷えが足裏に届きにくくなります。足元の服で冷えを止めるより、床の側で止めるほうが、立ったときの安定を失いません。
座るポーズと寝るポーズが多い日は、足裏に滑り止めのある靴下で構いません。指が分かれた形の靴下なら、足指を開くポーズでも指が動かせます。普通の厚手の靴下は、座っている間は温かいのですが、立ち上がった瞬間に滑るので、その日の流れに立つポーズが一つでも入るなら避けてください。
どちらとも決められない日は、始めの10分だけ靴下にして、体が温まったら脱いで敷物の端に置きます。脱ぐタイミングは、最初に足を大きく開いて立つポーズの直前にしてください。そこまでに足裏が温まっていれば、素足でも痛くなりません。
足首まわりに巻く筒状の物を持っているなら、靴下の代わりに使えます。かかとと足裏が出るので滑らず、足首だけが覆われます。冬の自宅ヨガでは、足首を覆うだけでも足先の冷え方がずいぶん変わります。
下|裾を足首で止めるか、足の甲まで覆うか
下は、裾がどこで止まるかで選びます。
床冷え型なら、裾が足首の骨より下まであり、足の甲に少しかかる長さが楽です。座ったときに裾が上がっても足首が出にくく、床に近い肌の面積が減ります。裾に絞りのある形なら、足を上げるポーズで裾が膝まで落ちてくることもありません。
内側・動く型なら、足首の骨の高さで止まる長さが動きやすい長さです。裾が足の甲にかかると、立つポーズで素足のときに布を踏むことがあります。
生地の厚さは、表が平らで内側が起毛した程度までにしてください。内側が厚くふくらむ生地は、座って膝を抱えるポーズで膝裏に布がたまり、伸ばすときに引っかかります。冬だからといって、外で走るときのような厚手を選ぶ必要はありません。部屋の中では、厚さより裾の長さのほうが効きます。
ウエストは、前屈しても下がらない締め付けがあれば十分です。寝転んで足を頭の上に持ってくるポーズでは、ウエストがゆるいと腰の後ろが出ます。冬はここが冷えると、そのあとの横たわる時間まで冷えが残ります。
膝をつくポーズが多い日は、膝の下を先に整える
四つ這いや、膝をついて体を反らすポーズが多い流れでは、膝が床の冷たさを拾います。冬の床は、膝をついた瞬間に冷たさが骨に響くように感じることがあります。
このときに下を厚くしようとすると、膝の裏に布がたまって、ほかのポーズが窮屈になります。膝の冷たさは、服ではなく、膝の下にたたんだ布を一枚入れて止めてください。手ぬぐいを四つにたたんだ程度の厚さで足ります。
膝の下に入れる布は、敷物の横に置いておき、膝をつくポーズの前に入れ、終わったら外します。床冷え型の部屋なら、敷物を2枚重ねにしておくと、この手間が減ります。
上|前屈で背中が出ない丈を、冬は重ね着で作らない
上でまず確かめるのは、前屈したときに背中が出るかどうかです。立ったまま前屈して、腰の上に肌が出るなら、丈が足りません。
冬はここを、下に長い肌着を一枚入れて埋めたくなります。ただ、ヨガのように前屈と逆さが続く動きでは、重ねた2枚がずれて、上の1枚だけが胸の方へ落ちてきます。顔に布がかかって、ポーズの途中で直すことになります。
前屈で背中が出ないなら、上は体に沿う1枚で足ります。冬だからと厚手のゆったりした上を着ると、逆さのポーズで裾が顔の方へ落ちます。体に沿う長袖を1枚、丈は腰骨が隠れる程度、と決めておけば、季節で替える必要はほとんどありません。
肌着を着るなら、上の1枚の丈より短い物にしてください。上より長い肌着は、前屈したときに上の裾からはみ出して、ずれの元になります。肌着は、胸から腰骨の上までを覆う短めの物が向いています。
袖は、手首まで届く長さが冬には楽です。四つ這いのポーズで手首を床につくとき、袖が手の甲にかかるくらいの長さなら、床の冷たさが手首に伝わりにくくなります。ただし手のひらまで覆う長さは、床をつかむときに滑るので避けます。
首元の形は、窓との距離で決める
上の首元は、窓との距離で選びます。窓際型なら、首の付け根まで覆う詰まった形が楽です。寝転んだときに首の後ろに冷えた空気が当たりにくくなります。内側の部屋なら、鎖骨が少し見える程度の丸い首元で十分です。
首元が高すぎる形は、うつ伏せのポーズであごに当たり、逆さのポーズで顔に寄ってきます。首に沿って立ち上がる高さは、指2本ぶんまでを目安にしてください。それより高い首元が欲しいときは、服ではなく、横たわる時の布を首まで掛けるほうで補います。
羽織り|脱ぐ時刻と置き場所を先に決める
冬の自宅ヨガで、羽織りは「着るか着ないか」ではなく、いつ脱いで、どこに置くかで決めます。
始めの10分は、体がまだ温まっていません。この間は羽織りを着たまま、座って呼吸を整えるところから入ります。脱ぐのは、立って体を大きく動かす最初のポーズの直前です。それより遅れると、汗ばんでから脱ぐことになり、止まったときにその汗で冷えます。
脱いだ羽織りは、敷物の頭側の端に、すぐ手が届くようにたたんで置きます。床に放っておくと、最後に横たわる前に取りに立ち上がることになり、流れが途切れます。
羽織りの形は、前が開く物にしてください。頭からかぶる形は、脱ぐときに髪が乱れ、着るときにも時間がかかります。前開きなら、座ったまま肩から外して、そのまま横に置けます。
動きの多い側の日は、羽織りは始めの10分だけと決めてしまって構いません。止まりの多い側の日は、途中の座った時間にも羽織りを肩に掛けると楽です。掛けるだけなら袖を通さないので、そのまま次のポーズに入れます。
羽織りの素材は、音と重さで選ぶ
自宅ヨガの羽織りは、外に着ていく物とは選ぶ基準が違います。肩に掛けたまま座る時間があるので、重すぎると肩が下がり、呼吸が浅く感じます。軽く、肩に掛けたときに滑り落ちない程度の厚さが向いています。
もう一つは音です。シャカシャカと音の出る素材は、目を閉じて呼吸に意識を向ける時間に、少し動くだけで耳につきます。編んだ物や、起毛した柔らかい物のほうが、静かな時間を邪魔しません。
洗いやすさも見てください。始めの10分で汗ばむことはほとんどありませんが、自宅ヨガの羽織りは週に何度も使います。家の洗濯機でそのまま洗える物にしておくと、続けやすくなります。
終わりの横たわる時間|掛ける物は服ではなく布でいい
最後に仰向けで横たわる時間は、冬の自宅ヨガでいちばん冷える時間です。動いて温まった体が、急に止まります。汗ばんでいれば、その汗が冷えます。
ここで服を着直そうとすると、起き上がって袖を通すことになります。横たわる時間は、起き上がらずにそのまま入るのが流れの一部です。そこで、服ではなく布を掛けると決めておきます。
ひざ掛けほどの大きさの布を一枚、敷物の足側に置いておき、横たわる前に体の上に広げます。胸から足先までが覆えれば十分です。窓際型の部屋なら、首まで届く大きさにして、首元を覆います。
布は、厚さより広さを優先してください。厚手の小さな布より、薄手でも体を覆える広さがある布のほうが、横たわっている間に体が冷えにくくなります。ひざ掛け、大判の薄い毛布、厚手のストールなど、家にある物で構いません。
目を閉じる時間に光がまぶしいなら、たたんだ手ぬぐいを目に乗せると、顔も少し温かく感じます。服の話からは外れますが、冬は顔まわりが冷えると、横たわる時間に体がこわばりやすくなります。
どちらとも取れるとき1|床は平気だが窓際しか場所がない
床を測ると冷たい程度で、10秒立っていられる。けれど敷物を広げられるのは窓のそばだけ、という部屋は多くあります。この場合は、床冷え型か窓際型か迷います。
判断の境目は、寝るポーズの長さです。その日の流れで、仰向けやうつ伏せで床に体をつける時間が合わせて5分を超えるなら、窓際型として組みます。5分以下なら、床冷え型のほうに寄せて、足元から組みます。
窓際型として組む場合は、上の首元に注意します。首の詰まった長袖を選ぶか、横たわる時の布を首まで届く大きさにします。足元は素足でも構いません。床の冷たさは弱いので、立つポーズは素足のほうが安定します。
床冷え型に寄せる場合は、カーテンを閉め、敷物を窓と平行に置き、頭を窓から遠い側にします。これだけで、寝るポーズが短い日はほとんど困りません。
どちらとも決められない日は、敷物を一歩だけ窓から離してみてください。3歩以内が4歩になるだけで、寝た高さの冷えが変わることがあります。
家族と同じ部屋で、暖房の温度を変えられないとき
居間でヨガをする人は、家族が同じ部屋にいて、暖房の温度を自分だけの都合で変えられないこともあります。部屋が暖かすぎる、あるいは家族が出かけたあとで暖房が切れている、ということが起こります。
部屋が暖かすぎる日は、羽織りは用意するだけにして、始めから着ないで構いません。そのかわり、最後の横たわる時間の布は用意してください。暖かい部屋でも、動いて汗ばんだ体が止まると、冷えを感じることがあります。
暖房が切れている日は、床冷え型と止まる型の両方の組み方を取り入れます。足元は靴下、羽織りは肩に掛けたまま、布は胸から足先まで。部屋の温度が自分で決められないぶん、手の届く場所に置く物を一つ多くしておくと安心です。
どちらとも取れるとき2|動画の種類が日によって違う
自宅ヨガでは、その日の気分で動画を選ぶ人が多いはずです。立って動く流れの日もあれば、座って伸ばす流れの日もあります。止まりの割合が日によって大きく変わるので、型が決まらないように感じます。
この場合は、服を2組用意するのではなく、足すか足さないかを2つだけ決めておきます。
- 動く日は、羽織りを始めの10分で脱ぐ。足元は素足
- 伸ばす日は、羽織りを肩に掛けたまま進める。足元は滑り止めのある靴下
下と上は、同じ物で構いません。体に沿う長袖と、足首の骨より下まである下を一組決めておけば、違いは羽織りと足元だけで出せます。
動画を選ぶ前に「今日はどちらか」を決めて、羽織りと靴下を敷物の横に置いてから始めると、途中で取りに立つことがなくなります。
迷う日は、最後の横たわる時間の長さで決めてください。横たわる時間が3分以上ある流れなら、伸ばす日として扱います。止まる時間の中で、横たわる時間がいちばん冷えるからです。
どちらとも取れるとき3|朝と夜の両方でやる
朝に短く、夜にゆっくり、と一日に二度やる人もいます。同じ部屋でも、朝と夜では床の冷たさも体の温まり方も違います。
朝は床が冷えていて、体も起きたばかりです。床を測るなら朝に測り、その結果で足元を決めてください。朝の流れは短いことが多いので、止まりの割合は小さくなりがちですが、体が温まるまで時間がかかるので、羽織りを脱ぐのは遅めにします。
夜は、一日動いた体で始めます。床は朝より温かく、体も温まっているので、羽織りは早めに脱いで構いません。そのかわり、夜は眠る前にゆっくり伸ばす流れを選ぶことが多く、止まりの割合が大きくなります。横たわる時の布を、夜は必ず用意してください。
服を朝と夜で替える必要はありません。同じ一組で、朝は靴下を足して羽織りを長く、夜は羽織りを短く布を足す、と考えるのが楽です。
朝と夜で同じ部屋を使う場合、朝は敷物を広げる前にカーテンを開けて日差しを入れ、夜はカーテンを閉めてから始めると、窓の冷えの受け方が変わります。服で何かを足すより先に、カーテンの開け閉めで部屋の側を整えておくと、組み方を変える場面が減ります。
手持ちの部屋着で始めてよいか
ヨガ用の服を新しくそろえなくても、冬の自宅ヨガは手持ちの部屋着で始められます。確かめるのは次の3つです。
- 立ったまま前屈して、背中が出ないか
- 仰向けで膝を胸に引き寄せたとき、裾が膝の上まで落ちてこないか
- 四つ這いになったとき、上の裾が胸の方へ落ちてこないか
3つとも問題なければ、部屋着のまま始めて構いません。冬の部屋着は、厚手でゆったりした形が多いので、引っかかるのはたいてい3番目です。上の裾が落ちてくるなら、上だけ体に沿う長袖に替えてください。下は厚手の部屋着のままでも、足首で絞りがあれば使えます。
部屋着で始めるなら、羽織りと布は家にある物で足ります。前開きのカーディガン、ひざ掛け、大判のストール。どれもヨガのために用意する物ではありませんが、冬の自宅ヨガでは服そのものより、これらの置き場所のほうが効きます。
続けているうちに、部屋着のどこが邪魔かがわかってきます。裾が落ちる、ウエストが下がる、袖が手のひらを覆う。邪魔な場所が一つ見つかったら、そこだけ替えてください。一式を替える必要はありません。
洗う回数で、一組か二組かを決める
自宅ヨガの服を何組用意するかは、週に何回やるかと、洗濯の回数で決めます。週に2回までなら、一組を毎回洗って足ります。週に3回以上で、洗濯が2日に1回なら、上だけ2枚にしておくと困りません。下と羽織りは、汗をかきにくいので一組で回せます。
冬は洗った服が乾くまでに時間がかかります。体に沿う長袖は、厚手より薄手のほうが早く乾き、翌朝のヨガに間に合います。厚さが足りないと感じる分は、羽織りと布で埋めれば十分です。
よくある失敗と、その場での直し方
最後に、冬の自宅ヨガで起こりやすい失敗を、その場で直す手順と一緒に挙げます。
始めて5分で足が冷たくて集中できない 床冷え型です。いったん止めて、敷物の下にもう一枚敷物かたたんだ毛布を入れます。今日の流れに立つポーズが少ないなら、滑り止めのある靴下を履きます。
途中で汗ばんで、羽織りを脱いだら急に寒い 羽織りを脱ぐのが遅れています。脱いだら、その場で上の汗を手ぬぐいで軽く押さえてから続けます。次からは、最初に立って大きく動くポーズの直前に脱ぐと決めておきます。
逆さのポーズで上の裾が顔にかかる 上が大きすぎるか、肌着が上より長いかのどちらかです。今日は裾を下の中に入れて続け、次は上を体に沿う物に替えます。
最後に横たわっている間、寒くて目を閉じていられない 布の用意がないか、狭すぎます。今日は脱いだ羽織りを胸に掛けて、足先は敷物の端を折り返して覆います。次からは、胸から足先まで覆える布を足側に置いてから始めます。
暖房をつけたら暑すぎ、消したら寒すぎる 部屋の温度で動きと止まりの差を埋めようとしています。暖房は少し低めにして、差は羽織りと布の2回の手の動きで埋めます。
どの失敗も、服を厚くすることでは直りません。冷えが出る時間を見つけて、その時間だけ覆う。冬の自宅ヨガの服は、厚さではなく、手の届く場所に何を置いておくかで決まります。
外を走ったり歩いたりする日の重ね方はスポーツウェアの重ね着|秋冬の外運動は、止まる回数で枚数を決めるに、汗の量が多いスタジオの帰り道についてはホットヨガの服装に書いています。胸まわりの支えが気になる人はスポーツブラの選び方|足が浮く運動かどうかで、支える強さを決めるもあわせて見てください。
よくある問い
- Q. 自宅ヨガは部屋着のままでもいいですか
- 前屈したときに背中が出ないこと、膝を曲げたときに裾が膝の上まで上がってこないこと、この2つを満たせば部屋着で足ります。冬の部屋着はゆったりした厚手が多く、ねじりや逆さのポーズで布が顔にかかりやすいので、上だけは体に沿う物に替えるのが近道です。下は厚手のままで構いません。
- Q. 靴下を履くと滑ります。素足だと足が冷えます。どうすればいいですか
- 立つポーズが多い日は素足にして、敷物の下に一枚厚い敷物を足し、床からの冷えを下で止めます。座るポーズと寝るポーズが多い日は、足裏に滑り止めのある靴下にします。どちらか迷う日は、始めの10分だけ靴下で、体が温まったら脱いで敷物の端に置いてください。
- Q. 暖房をつけるとすぐ暑くなり、消すと寒くなります
- 暖房の温度で合わせようとすると、動いている時間と止まっている時間の差に追いつきません。暖房はやや低めにして、差は羽織りと掛ける布で埋めるほうが楽です。動き出して汗ばむ前に羽織りを脱ぎ、最後に横たわる前に布を掛ける、この2回の手の動きを流れに入れておきます。
- Q. 朝と夜で同じ服でいいですか
- 朝は体が温まるまで時間がかかり、夜は一日動いた体で始めるので、同じ部屋でも冷え方が違います。服は同じで構いませんが、朝は羽織りを脱ぐ時刻を遅らせ、夜は早めに脱ぐと考えてください。足元は朝だけ靴下を足す、と決めておくと迷いません。
— メグラシ編集部





