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メガネに合うマフラーとハイネックの選び方|秋冬に顔まわりが重なる日の、高さと嵩の決め方

メグラシ編集部//読了 8分
秋の柔らかい光が入る窓際に、薄手の巻きものとつばのあるものを並べて重なりを確かめている様子

夏のあいだ問題なくかけていたメガネが、上着を出した途端に急に合わなく感じる。この相談は毎年、朝が冷え始めるころに増えます。

フレームは何も変わっていません。変わったのは、顔の下に積み上がるものの量です。秋冬は、メガネの下にハイネックの襟が来て、その上にマフラーが巻かれ、さらに帽子が乗ります。夏には無かった三段が、いっぺんに顔まわりに入ってきます。

結論:見るのは距離・嵩・線の向きの3つ

秋冬にメガネと顔まわりを合わせるとき、確かめる場所は3つです。

  • 距離:レンズの下端から、首元の上端まで指2本ぶんあるか
  • :フレームの縁と巻き物の厚み、太いのは片方だけか
  • 線の向き:帽子のつばとフレームの上辺が平行になっていないか

この3つが守られていれば、フレームの形は何でもかまいません。**形を変えるより先に、この3つを確かめてください。**買い替えが必要だったという結論になる場面は、実際にはほとんどありません。

3つの早見表|どこを直せば戻るか

見る場所通る状態外れている状態直し方
距離レンズ下端から首元の上端まで指2本巻き物の上端が頬の高さまで来ている巻き数を1回減らす。肩に落とす
縁か巻き物、太いのは片方だけ縁も巻き物も襟も厚い巻き物を薄いものに替える
線の向きつばとフレーム上辺の向きが違うつばが水平で、上辺と平行つばを浅く、または角度をつける
首元に落ちる影が浅い折り返しが厚く、影がレンズ下に入る折り返しの薄い襟に替える

いちばん効くのは最初の行です。距離が取れていない日は、他の2つを整えても戻りません。

距離|指2本が残っているか

まず測る場所を決めます。レンズの下端と、首元にあるもののいちばん上です。ハイネックなら襟の上端、マフラーなら巻き終わったあとの上端です。

ここに指2本ぶんの距離が残っていれば重なりません。残っていないと、顔の下半分が塞がった状態でフレームだけが上に乗ります。この状態を「メガネが浮いている」と感じる方が多いのですが、浮いているのはフレームではなく、下が上がってきているだけです。

秋冬にこの距離が詰まる理由は単純で、巻き物は巻くたびに高さが上がるからです。二重に巻けば高さが上がり、三重にすればさらに上がります。巻き数は暖かさのためではなく、高さの調整のために数えてください。

距離が取れないときの直し方は2つです。巻き数を1回減らす。あるいは、巻かずにそのまま肩に落として前で交差させる。どちらも高さを下げる動きです。結び方を変えても高さは下がらないので、そこを工夫しても戻りません。

嵩|太いのは片方だけにする

顔まわりで太さが競合すると、輪郭が読めなくなります。関係するのは3つで、フレームの縁の太さ、巻き物の厚み、襟の折り返しの厚みです。

このうち太いのは、一つまでにしてください。

縁の太いフレームは、顔のなかで一本の強い線になります。これは長所です。ただしその線は、隣に同じくらい強い面があると埋もれます。厚い巻き物と厚い襟に挟まれると、太い縁は太いままなのに、周りに溶けて読めなくなります。

逆に、縁が細いフレームは周りに負けます。だから、厚い巻き物を使いたい日は細い縁のほうが釣り合います。細い縁は線としては弱いのですが、周りが厚いぶん、かえって顔のなかで独立します。

判定の仕方は簡単です。鏡から一歩下がって、目を細めてください。**顔まわりが何個の塊に見えるかを数えます。**二つか三つに分かれていれば通っています。一つの大きな塊に見えるなら、どれかの太さを落としてください。

線の向き|帽子のつばとフレームの上辺

帽子をかぶる日には、もう一本の線が加わります。つばの前端です。

つばをまっすぐ水平に下ろすと、その線とフレームの上辺が平行に並びます。平行な線が2本、それも数センチの間隔で並ぶと、顔の上半分が横縞として読めます。目がどちらの線を見ればいいのか決まらず、印象が散ります。

直し方は、平行を崩すことです。つばを少し上げて浅くかぶる。あるいは、わずかに角度をつける。どちらでも、2本の線の向きが変われば別々に読めます。

つばの無いものを選ぶ日は、この問題は起きません。代わりに、かぶり口の縁が耳の上まで下りてくるものは、つるの通り道を塞ぎます。つるが通る帯をおおよそ3センチ見ておいて、そこにかぶり口の縁が重ならない深さで止めてください。

重ねる順番|脱ぐ場面から逆算する

秋冬は、屋内に入るたびに一枚ずつ外します。このとき順番が決まっていないと、外すたびに顔まわりの釣り合いが崩れます。

順番は、外側から数えて決めます。帽子、巻き物、上着、襟。外すのは必ず上から順で、外すたびに太さが一つ減る形にしておいてください。

たとえば、太い縁のフレームに薄い巻き物を合わせた日は、巻き物を外しても太さは一つのままです。ところが、細い縁に厚い巻き物を合わせた日は、巻き物を外した瞬間に顔まわりの太さがゼロになります。この状態は寂しく見えるので、外したあとに残るものを一つ用意しておくと安定します。

残すものは小さくてかまいません。襟のある一枚を中に着ておく、あるいは首元に細いものを一本置いておく。外しても顔の下に線が一本残る形にしておくと、屋内でも屋外でも釣り合いが変わりません。

場面別|通勤・週末・人と会う日

通勤の日。屋内と屋外の往復が多いので、外した巻き物の置き場が問題になります。嵩の小さいものを選んで、畳んで鞄に入る厚みに揃えておくと、外したあとに手が塞がりません。

週末の外出。帽子が加わる日が増えます。つばとフレームの線が平行にならない角度だけ、家を出る前に鏡で一度確かめてください。

人と会う日。相手との距離が1メートルほどになります。この距離では、巻き物の素材の表面が見えます。毛足の長いものは顔のすぐ下で影を作るので、レンズの下に影が入りやすくなります。顔を近づけて話す予定がある日は、毛足の短い側を選ぶと顔まわりが明るく保てます。

どちらとも取れる日①|朝は冷えて、昼は暖かい

秋のこの時期にいちばん多いのが、朝と昼で必要な厚みが違う日です。朝に合わせて巻き物を厚くすると、昼には顔まわりに使わない嵩だけが残ります。

この日は、厚みを上げずに面積を上げてください。薄手のものを長めに取って、首の後ろを二周させる。前に来る嵩は変わらないので距離は詰まらず、覆われている面積だけが増えます。昼に暑くなったら一周ほどくだけで済みます。

**厚みで調整すると距離が動き、長さで調整すると距離は動きません。**この違いを覚えておくと、朝夕の差が大きい日に一度も外さずに済みます。

どちらとも取れる日②|レンズが曇る場所に入る

屋外から屋内に入った瞬間、レンズが白くなる場面があります。このとき、巻き物が鼻の高さまで上がっていると、息の抜け道が前に向かず、曇りが長引きます。

対策は高さです。**巻き物の上端を、鼻の下より必ず低い位置で止めてください。**これは先に書いた「指2本」を守っていれば自動的に満たされます。寒い日に口元まで引き上げたくなりますが、引き上げるのは屋外を歩いている間だけにして、建物に入る手前で一度下ろすと落ち着きます。

どちらとも取れる日③|髪を下ろすか、まとめるか

髪の量も、顔まわりの塊の数に入ります。下ろしていれば頬の横に面が二つ増え、まとめればゼロになります。

太い縁のフレームで、厚い巻き物も使いたい日があります。このときは髪をまとめると、塊の数が一つ減って釣り合います。逆に、細い縁で薄い巻き物の日に髪をまとめると、顔まわりに何も残らず寂しく見えます。「太いのは一つまで」の一つを、髪が担う日もあると考えてください。

よくある行き違い

「メガネが似合わないのは形が合っていないから」

秋冬に限っていえば、形より先に距離を疑ってください。夏に問題がなかったフレームなら、形そのものは合っています。変わったのは顔の下に積み上がった量です。巻き物を一度外して鏡を見て、それで解決するなら形の問題ではありません。

「暖かさを優先すると、顔まわりが重くなるのは仕方ない」

暖かさは巻き数ではなく、首の後ろが塞がっているかで決まります。前で嵩を作らず、後ろ側をしっかり覆う巻き方にすれば、高さを上げずに暖かさは保てます。前に厚みを集めると、暖かさはそれほど上がらないのに高さだけが上がります。

「フレームの色を首元の色に合わせるべき」

合わせる必要はありません。むしろ、同じ濃さの色が隣り合うと境目が消え、フレームが襟の一部として読めます。**合わせるのは色ではなく濃さの差です。**フレームと首元に濃さの差が一段あると、どちらも独立して見えます。

装いに活かすなら

顔まわりは、秋から冬にかけて一番重なりが増える場所です。フレームを増やすより、隣に来る巻き物と襟の側を選び直すほうが、手持ちのメガネがそのまま活きます。

スタイリストは顧客プロフィールと在庫情報を踏まえて、その日の場面に合う一着を選定します。ふだんメガネをかけていることを先に伝えておくと、首元の高さと厚みが最初から絞られた状態で届きます。

まとめ|家を出る前の30秒

  1. レンズ下端から首元の上端まで、指2本あるか。無ければ巻き数を1回減らす
  2. 太いのは一つまでか。縁・巻き物・襟のうち、厚いものが2つ以上ないか
  3. つばとフレームの上辺が平行になっていないか。角度を少しずらす
  4. 一歩下がって目を細める。顔まわりが二つ以上の塊に分かれて見えるか
  5. 外したあとに線が一本残るか。屋内で巻き物を取った状態も見ておく

3つのうち、距離が最優先です。ここだけ守れば、残りは多少崩れていても顔まわりは読めます。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. メガネをかけているとマフラーが似合わない気がします
形が合っていないのではなく、巻いたあとの高さが上がりすぎている場合がほとんどです。マフラーの上端がレンズの下端に近づくほど、顔の下半分が塞がり、フレームだけが浮いて見えます。目安は指2本ぶんです。レンズの下端から巻き物の上端まで、その距離が残っていれば重なりません。距離が取れないときは、巻き方を変えるより、一度ほどいて肩に落とす形にするほうが早く解決します。
Q. ハイネックとメガネは合わせないほうがいいですか
合わせられます。見る場所は襟の高さではなく、襟を立てたときの折り返しの厚みです。折り返しが厚いほど首元に影ができ、その影がレンズの下に入ると顔全体が沈んで見えます。折り返しが薄く、首に沿って立つものなら、高さがあってもフレームと競合しません。厚みのある襟を着たい日は、フレームの縁が細いほうを選ぶと釣り合います。
Q. 太いフレームのメガネは秋冬に向きませんか
向かないわけではなく、周りを同時に太くしないことが条件になります。太い縁のフレーム、嵩のある巻き物、厚い折り返しの襟。この3つが同時にそろうと、顔まわりが一つの塊として読めます。太い縁を選ぶ日は、巻き物を薄いものに替えるか、そもそも巻かずに肩に掛ける形にしてください。片方だけが太い状態なら、太さそのものはそのまま活きます。
Q. 帽子とメガネを一緒にかぶるときの目安はありますか
つばの線とフレームの上辺を平行にしないことだけ意識してください。つばをまっすぐ前に下ろすと、フレームの上辺と同じ向きの線が2本並び、顔の上半分が横縞のように読めます。つばを少し上げるか、わずかに角度をつけて浅くかぶると、2本の線が別々の向きになり、どちらも独立して見えます。つばのないものを選ぶ場合は、この問題は起きません。

— メグラシ編集部

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