べっ甲・黒縁・クリアフレーム|似合うかは、眉との濃さの差が何段か

同じ形でも、色と素材が変わると別物に見える。黒縁は強すぎる気がして、透明にしたら今度は何も見えていないように感じる。
このとき動いているのは色の名前ではありません。濃さが、すぐ隣にあるものから何段離れているかです。すぐ隣にあるのは眉です。
濃さは段に分けられて、差は数えられます。数えられるなら、店頭でも手持ちでも同じやり方で判定できます。
決めているのは色の名前ではない
先に結論を書きます。判定の材料は2つです。
- フレームの濃さが5段のどこにいるか
- 眉の濃さが5段のどこにいるか
この2つの差が0段・1段・2段以上のどれかで、見え方が決まります。色の名前は使いません。 同じ「茶色」でも段2にいる一本と段4にいる一本があり、名前では区別できないからです。
形の話はここでは扱いません。上辺の直線量とレンズの縦横比はメガネの形の名前と、上辺の直線量とレンズの縦横比に分けてあります。
濃さを5段に分ける
段は5つで足ります。
- 段1|黒。いちばん濃い
- 段2|濃い茶、濃紺、濃い灰。黒ではないが、離れると黒に近く見える
- 段3|中間。べっ甲の柄、ハバナ、深いえんじ、くすんだ緑
- 段4|淡い。ベージュ、淡い灰、淡いピンク、金色、銀色
- 段5|ほぼ透明。無色のクリア、色のごく薄い透明
段の境目は色相ではなく、明るさで切っています。 濃い緑と濃紺は色としては違いますが、離れて見たときの濃さは同じ段2です。
基準は眉。髪ではありません
眉も同じ5段で読みます。描き足す習慣があるなら、描いた状態で読んでください。
眉を基準にする理由は、フレームの上辺と眉が数ミリしか離れていないからです。隣り合っているものどうしの差は、境目でそのまま読まれます。
髪は顔の外側にあり、分け方や下ろし方で顔にかかる面積が日ごとに変わります。動くものを基準にすると、判定が毎回違う結果になります。髪とフレームの関係は、服の側の線と合わせてメガネのある日のコーディネートの釣り合いで扱っています。
測り方|写真1枚と、目を細めるだけ
明るい場所で、フレームを眉の横に持ってきて写真を1枚撮ります。
撮った写真を見ながら、目を細めてください。 細めていくと、淡いものから順に背景へ溶けていきます。
- フレームが先に消える|フレームのほうが淡い
- 眉が先に消える|フレームのほうが濃い
- 同時に消える|同じ段
何段離れているかは、消えるまでの間の長さで読みます。ほとんど同時なら1段、片方が残り続けるなら2段以上です。色の名前を1度も使わずに判定できます。
差0段|眉の延長として読まれる
フレームと眉が同じ段にあると、境目が消えて1つの塊になります。
塊になると、目の上にある濃い部分がひとまとまりの帯として読まれます。 フレームが顔から独立せず、もともとそこにあったもののように収まります。
段1どうし(黒い眉に黒縁)でも、段4どうし(淡い眉に淡いフレーム)でも、成立の仕方は同じです。ただし、段1どうしは帯が濃いので、目の上の情報がそのぶん強く出ます。
差1段|いちばん落ち着かない
差1段は、近すぎて同じものとして読めず、離れすぎていなくて別のものとしても読めません。
見る人の目には、同じ濃さにしようとして失敗しているように映ります。実際には失敗ではなく、段が1つずれているだけです。
この状態を直す方向は2つあります。眉を1段動かしてフレームに合わせるか、フレームを1段動かして差を2段にするか。 どちらでも直りますが、フレームを買い替えられない日なら眉の側を動かすほうが早く着地します。
差2段以上|別々の要素として並ぶ
差が2段以上あると、眉とフレームがはっきり別のものとして読まれます。
このとき、濃いほうが先に見られます。 段1のフレームに段4の眉なら、フレームが目の上の主役になります。段4のフレームに段1の眉なら、眉が主役でフレームは背景に近づきます。
どちらを主役にしたいかで選べる、というのがこの帯の性質です。差0段が「決めない」選択なら、差2段以上は「どちらを前に出すか決める」選択です。
素材で段がずれる
同じ色でも、素材によって読まれる段が動きます。ここがいちばん取り違えやすいところです。
厚みのある樹脂は1段濃く
厚みのある樹脂は、同じ色でも1段濃く読まれます。 厚みがあると縁の内側に影ができ、その影が色と重なって濃く見えるためです。
- 色としては段3の茶でも、厚み5ミリの樹脂なら段2として扱う
- 同じ色を厚み2ミリで作れば、段3のまま
判定は、フレームを横から見て厚みを確かめてから行ってください。正面から見ると、影の分を色の濃さだと思い込みます。
細い金属は1段淡く
細い金属は逆に動きます。
面積が小さく、光を返すので1段淡く読まれます。 色としては段1の黒い金属でも、太さ0.8ミリなら段2として扱ってください。
つや消しの仕上げなら光を返さないので、ずれは小さくなります。つやのある仕上げほど、淡い側へ大きく動きます。
金属の色そのものについては、金色と銀色はどちらも段4です。色は違いますが、離れて見たときの濃さは同じ段なので、眉との差を数えるうえでは区別しません。
クリアは周囲の段に寄る
無色のクリアは、背後にあるものが透けます。透けるので、周囲の段に寄ります。
- 肌の前にある部分|肌の段に寄る
- 髪やまつげが背後にある部分|そこだけ濃く見える
つまり、1本の中で段が一定になりません。それでも判定はできます。フレームのいちばん幅の広いところが、何の前にあるかを見てください。多くの場合それは肌の前なので、段4か段5として扱えます。
厚みのあるクリアは、縁の断面に光が集まって白い線が見えます。この線があるぶん、段5ではなく段4として読まれます。
べっ甲柄|段が一つに決まらない色
べっ甲と呼ばれる柄は、濃い部分と淡い部分の混ざりです。
混ざりなので、明るさで読まれる段が動きます。
- 明るい屋外|淡い部分が飛んで、段4に読まれる
- 屋内の照明の下|濃い部分が残って、段3に読まれる
同じ一本が1段ぶん動くということです。判定は、いちばん長く過ごす明るさの場所で行ってください。
両方の場所で長く使うなら、段3と段4のどちらでも差1段にならない眉の段を選びます。眉が段1か段2なら、フレームが段3でも段4でも差が2段以上に収まります。
明るさで段が動くのは、この柄だけではありません。クリアは明るいほど背後が透けて段5へ寄り、細い金属は明るいほど光を返して淡い側へ寄ります。 一方、厚みのある樹脂は明るさが変わっても影が残るので、段がほとんど動きません。
動かない素材を選ぶ、という選び方もあります。 屋内と屋外を1日に何度も行き来するなら、厚みのある樹脂は段が一定なので、判定を1回で済ませられます。逆に、1日のほとんどを同じ明るさの場所で過ごすなら、動く素材でも判定は1回で足ります。素材を選ぶ前に、自分がどちらの過ごし方をしているかを決めてください。
黒縁|段1は差が最大になりやすい
黒縁は段1です。5段のいちばん端にいるので、差が大きくなりやすいという性質があります。
眉が段1なら差0段で、眉と一体の帯になります。眉が段2なら差1段で、いちばん落ち着かない位置に入ります。眉が段3以下なら差2段以上で、フレームが主役になります。
つまり、黒縁で迷いが出るのは眉が段2のときです。このときは、眉を段1へ寄せて描くか、フレームを段2の濃紺や濃い茶へ動かすと差が消えます。
太さが加わると、さらに動きます。厚みのある黒い樹脂は段1のままですが、影のぶん濃さの面積が増えるので、差2段以上の側の効き方が強くなります。
早見表|眉の段 × フレームの段
| 眉の段 \ フレームの段 | 段1(黒) | 段2(濃い茶・濃紺) | 段3(べっ甲・中間) | 段4(淡・金銀) | 段5(クリア) |
|---|---|---|---|---|---|
| 段1 | 差0(一体) | 差1(避ける) | 差2(フレーム主役) | 差3(眉主役) | 差4(眉主役) |
| 段2 | 差1(避ける) | 差0(一体) | 差1(避ける) | 差2(眉主役) | 差3(眉主役) |
| 段3 | 差2(フレーム主役) | 差1(避ける) | 差0(一体) | 差1(避ける) | 差2(眉主役) |
| 段4 | 差3(フレーム主役) | 差2(フレーム主役) | 差1(避ける) | 差0(一体) | 差1(避ける) |
この表は当てはめる表ではありません。 手持ちの一本と自分の眉の段を数えて、いまどのマスにいるかを確かめるための表です。「避ける」と書いたマスも、成立しないという意味ではなく、そこだけ決まらない理由がはっきりしているという意味です。
どちらとも取れるとき①|眉を描く日と描かない日がある
眉の段は、描くと1〜2段動きます。描かない日が段4で、描いた日が段2なら、同じフレームが差0段の日と差2段の日を行き来します。
判定は、描かない日のほうで行ってください。 描かない日で差1段に入らないフレームを選んでおけば、描いた日は差が広がる方向へしか動きません。差が広がるぶんには、フレームが主役になるだけで決まらなくはなりません。
逆に、描いた日を基準にすると、描かない日に差1段へ落ちることがあります。
どちらとも取れるとき②|髪の色を変えた
髪を明るくしたあと、同じフレームが合わなくなることがあります。
眉との差は変わっていないので、動いたのは髪との関係です。髪が淡くなると、フレームが顔の中でいちばん濃いものになります。
直し方は2つです。眉の段を髪に寄せて描き直すか、フレームを1段淡い側へ動かすか。眉を動かす場合は、フレームとの差が1段にならない位置まで動かしてください。 1段だけ動かすと、いちばん落ち着かないマスへ入ります。
よくある失敗と、その直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 色の名前で段を決める | 同じ茶でも段2と段4が混ざる | 目を細めて、消える順番で読む |
| 正面から樹脂の濃さを見る | 影の分を色の濃さと取り違える | 横から厚みを確かめてから段を決める |
| 髪を基準に差を数える | 分け方で毎日結果が変わる | 隣り合っている眉を基準にする |
| 差1段のまま使い続ける | 揃えたいのか離したいのか読めない | 眉かフレームを1段動かして差を0か2にする |
| べっ甲柄を1つの段として扱う | 屋内と屋外で印象が入れ替わる | 長く過ごす明るさの場所で判定する |
まとめ
- 決めているのは色の名前ではなく、濃さが眉から何段離れているか
- 濃さは5段。黒/濃い茶・濃紺/中間/淡・金銀/ほぼ透明
- 判定は写真1枚と、目を細めて消える順番を見るだけ
- 差0段は眉の延長、差2段以上は主役が決まる、差1段だけが決まらない
- 厚い樹脂は1段濃く、細い金属は1段淡く、クリアは周囲の段に寄る
- べっ甲柄は明るさで段3と段4を行き来する。長く過ごす場所で判定する
- 眉を描く日と描かない日があるなら、描かない日のほうで判定する
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 濃さの段は、どうやって決めるのですか
- 明るい場所で、フレームを眉の横に置いて写真を1枚撮ります。撮った写真を見ながら目を細めてください。細めていくと、淡いものから順に背景に溶けていきます。フレームが先に消えれば眉より淡い側、眉が先に消えればフレームのほうが濃い側、同時に消えれば同じ段です。色の名前を使わずに、消える順番だけで判定できます。
- Q. なぜ髪ではなく眉を基準にするのですか
- 眉のほうがフレームに近いからです。フレームの上辺と眉は数ミリしか離れていないので、濃さの差があればその境目で読まれます。髪は顔の外側にあり、分け方や下ろし方で顔にかかる面積が日ごとに変わります。基準は動かないものに置くほうが、判定が毎回同じ結果になります。髪とフレームの関係は、服の側の線と合わせて考える別の話として分けてあります。
- Q. 差1段がいちばん決まらないのはなぜですか
- 近すぎて同じものとして読めず、離れすぎていなくて別のものとしても読めないからです。差0段なら、フレームは眉の延長として1つの塊になります。差2段以上なら、眉とフレームがはっきり別の要素として並びます。差1段だと、見る人の目が「同じ濃さにしようとして失敗している」ように読み取ります。揃えるか、はっきり離すかを先に決めてください。
- Q. べっ甲の柄は、どの段として数えますか
- 1つの段には決まりません。柄そのものが濃い部分と淡い部分の混ざりなので、明るい場所では淡い側の段に、暗い場所では濃い側の段に読まれます。実測すると、同じ一本が屋外で段4、屋内の照明の下で段3に動くことがあります。判定は、いちばん長く過ごす明るさの場所で行ってください。両方の場所で使うなら、段3と段4のどちらでも差1段にならない眉の段を選ぶと、場所で印象が変わりません。
- Q. 髪の色を変えたら、同じフレームが合わなくなりました
- 眉との差は変わっていないので、動いたのは髪との関係です。髪を明るくすると、顔の外側が淡くなり、そのぶんフレームが顔の中でいちばん濃いものになります。フレームの段はそのままでよく、眉の段を髪に寄せて描き直すか、フレームを1段淡い側へ動かすかの二択です。眉を動かす場合は、フレームとの差が1段にならない位置まで動かしてください。
— メグラシ編集部





