丸メガネ・ふちなしが決まるかは、眉と目のあいだの距離で分かれる

縁の細い一本や、縁のない一本をかけると、位置が決まらない。上げても下げてもしっくりこないまま、結局かけなくなる。
これは形の好みの問題ではありません。縁が細くなるほど、フレームの上辺が線として働かなくなるからです。働かなくなった線の役は、すぐ上にあるものが引き受けます。眉です。
だから、判定に使うのは1か所だけです。眉と目のあいだの距離。
縁が細い一本は、眉との距離で決まる
縁が太いフレームは、上のふちそのものが濃い線として見えます。離れた位置からでも、そこにフレームがあることが読めます。
縁が1ミリを下回ると、その線が細すぎて読めなくなります。レンズの範囲は面としてしか残らず、目の上にある濃い横線は眉だけになります。
すると、眉がフレームの上辺の位置を代わりに示すことになります。眉とレンズの上端のあいだが、そのまま余白として見えます。この余白の大きさを決めているのが、眉と目のあいだの距離です。
測る①|眉の下辺から、上まぶたのふちまで
正面から鏡を見て、目をふつうに開いた状態で測ります。
- 上の端|眉の下のふち(描き足しているなら、描いた状態で)
- 下の端|上まぶたのまつげが生えている線(まぶたの折り目ではありません)
定規がなくても分かれます。指の腹を眉の下に当てて、まつげの線に届くかどうかを見ます。指の腹の厚みがおよそ6〜8ミリなので、指が余裕をもって入るなら広い側、指が触れてしまうなら狭い側です。
帯は3つです。
- 4ミリ以下|狭い
- 5〜7ミリ|中間
- 8ミリ以上|広い
測る②|縁の太さは4段階
縁の側も段階に分けます。ここで見るのは太さだけで、色の濃さは別の軸です。濃さはメガネのフレームの濃さと素材に分けてあります。
- 細いフルリム|全周に縁があり、太さは1ミリ以下
- ハーフリム(上側)|上辺にだけ縁があり、下側は糸か溝で留める
- ハーフリム(下側)|下辺にだけ縁があり、上側が開いている
- ふちなし|レンズに直接つるとブリッジを留め、縁が0
判定は横から見るのがいちばん早いです。正面から見ると、レンズの反射がふちに沿って光るので、縁があるように見えます。
4段階を、線がどこに残るかで並べ替えるとこうなります。
- 細いフルリム|弱い線が全周に残る。眉は補助
- ハーフリム(上側)|上に線が1本残る。眉と平行な線が1本増える
- ハーフリム(下側)|上に線がない。上辺の役は完全に眉
- ふちなし|線は鼻あて・ブリッジ・つるの3本だけ。上も下も眉と頬が代わりをする
つまり、下側だけ縁のある形と、ふちなしの2つが、いちばん眉に依存します。 この2つを選ぶときだけ、眉と目の距離を先に確かめてください。
距離が広いとき(8ミリ以上)
眉とまつげのあいだに余白があります。この余白の中に、レンズの上端が入ります。
縁のない一本をそのままかけると、眉の下・レンズの上端の上に、まだ余白が残ります。 余白が残るとレンズだけが目の前に浮いて読まれ、フレームが顔の一部として収まりません。
やることは2つのどちらかです。
- レンズの上端を、眉の下辺に1〜2ミリ重ねる位置まで上げる(鼻あてで動かせる形なら、その場でできます)
- 上側だけ縁のあるハーフリムに替える(線が1本足されて、余白が線で区切られます)
丸メガネを選ぶなら、この帯では縦横比の高い一本(0.9以上)のほうが余白を埋めます。
距離が中間のとき(5〜7ミリ)
いちばん扱いやすい帯です。レンズの上端を眉に重ねても、眉の下に置いても、どちらでも収まります。
先に決めるのは、重ねるか離すかのほうです。 重ねるなら1〜2ミリ、離すなら3ミリ以上。そのあいだの0〜2ミリだけは、眉が半分だけ見えて境目が決まりません。
ふちなしを選ぶ場合は、離す側にしてください。縁がないので、重ねると眉とレンズの境目が見えず、レンズの上端がどこにあるか読めなくなります。
この帯では、縁の太さを1段変えても破綻しません。細いフルリムからふちなしへ替えても、上端の位置さえ決めていれば同じように収まります。手持ちを増やすなら、この帯の人がいちばん選べる幅が広いということです。逆に言うと、この帯では「どれでも成立するので決め手がない」という迷い方をします。その場合は、縁の段階ではなく上端を重ねるか離すかのほうを先に固定してください。
距離が狭いとき(4ミリ以下)
眉とまつげが近いので、レンズの上端を置ける余白がほとんどありません。
この帯では、上端を眉に重ねるほうが収まります。 眉の下に置こうとすると、上端がまつげに近づき、まばたきのたびにまつげがレンズに触れます。
丸メガネを選ぶ場合は、縦横比が0.9以上の一本だと、円の上端が眉より上へ出ます。出てしまうと眉が円の中に入り、眉の形が円の輪郭に切られて読まれます。この帯の丸メガネは、縦横比0.8前後の、やや横長の円のほうが位置を作りやすいです。
丸メガネ|上辺に直線が1ミリもない一本
丸メガネは、上辺にまっすぐな部分がありません。だから水平な線を1本も足しません。
足さないぶん、目の上で水平に近い線は眉だけになります。眉の形と位置が、そのまま読まれることになります。
縁が太い丸メガネなら、円の輪郭そのものが線として残るので、眉との関係は薄まります。縁が細い丸メガネでは輪郭も薄いので、眉との距離がいっそう表に出ます。
形の名前と寸法の対応はメガネの形の名前と、上辺の直線量とレンズの縦横比にまとめてあります。
ふちなし|残る線は3本と、ふちの反射
ふちなしでは、線として残るものが3つしかありません。
- ブリッジ(左右のレンズをつなぐ、鼻の上を渡る短い線)
- つる(こめかみから耳へ向かう線。正面からは端だけ見える)
- 鼻あての足(鼻の両側に立つ2本の細い線)
これに加えて、レンズのふちが光を返して、細い光の線が見えます。 この光は明るい場所ほど強く、屋内では見えないことがあります。
つまり、同じ一本が場所によって「線が4種類ある状態」と「3種類しかない状態」を行き来します。判定は、いちばん長く過ごす明るさの場所で行ってください。
3本のうち、正面から見て位置に効くのは鼻あての足です。鼻あての足が長いほどレンズが下がり、短いほど上がります。 ふちなしでは他に位置の手がかりがないので、この足の長さがそのまま上端の位置を決めます。買ったあとに上端の位置を動かしたいなら、動かせるのはここだけです。
もう1つ、ふちなしにはレンズの角の形という手がかりがあります。角が丸く落としてあるか、角が立っているかで、レンズの範囲の読まれ方が変わります。角が立っていると、縁がなくてもレンズの四隅が点として読まれ、範囲が分かります。角が丸いと、四隅が消えて範囲が読めません。ふちなしで位置が決まらないと感じるなら、角の形も見てください。
ハーフリム|線を上に置くか、下に置くか
同じハーフリムでも、線を上に置くか下に置くかで役割が変わります。
- 上側に縁|眉と平行な線が1本増える。眉が薄い日でも上端の位置が読める
- 下側に縁|上端の位置は眉だけが示す。かわりに、レンズの下端が線として立つ
距離が広い帯では上側、狭い帯では下側のほうが収まりやすくなります。広い帯で下側を選ぶと、余白を区切るものが何もなくなるためです。
早見表|距離 × 縁の段階
| 眉と目の距離 | 細いフルリム | ハーフリム上側 | ハーフリム下側 | ふちなし |
|---|---|---|---|---|
| 4ミリ以下 | 上端を眉に重ねる | 線が2本並ぶので離す | 収まりやすい | 上端を眉に重ねる |
| 5〜7ミリ | どちらでも成立 | 重ねる側に寄せる | どちらでも成立 | 3ミリ以上離す |
| 8ミリ以上 | 上端を眉に寄せる | 収まりやすい | 余白が残りやすい | 上端を眉に重ねる |
この表は、選んだ一本をどこに置くかを決めるための表です。 表の中の「収まりやすい」は、位置を細かく合わせなくても成立する範囲が広い、という意味です。
どちらとも取れるとき①|左右で距離が違う
左右で1〜3ミリ違うことは珍しくありません。
判定は狭いほうで行ってください。 フレームの位置は左右で1つしか決められないので、余白が足りない側に合わせるほうが破綻しません。広いほうの側には余白が残りますが、正面から見て気になるのは、狭い側でレンズの上端が眉に食い込んでいる状態のほうです。
差が3ミリを超えるなら、上側に縁のある形にしてください。線が1本入ると、左右の差がその線の中に収まります。
どちらとも取れるとき②|眉を整えた直後
眉の下辺を整えると、距離が2〜4ミリ動きます。整えた直後に測ると、数週間後には別の帯に入っていることがあります。
測るのは、いつもの状態に戻ってからにしてください。 描き足す習慣があるなら、描いた状態で測ります。描かない日と描く日で帯をまたぐなら、描かない日のほうで測っておくと、どちらの日でも成立します。
眉の形を変える予定があるなら、メガネを決めるのは変えたあとです。順番が逆だと、合わせた位置がすぐにずれます。
どちらとも取れるとき③|前髪が眉にかかっている
前髪が眉にかかっていると、眉の下辺が見えないので距離が測れません。
測るときだけ前髪を上げてください。 ただし、ふだん前髪を下ろしているなら、下ろした状態でもう一度見ます。前髪が眉の下辺まで届いているなら、上辺の役をするのは眉ではなく前髪の毛先です。
この場合、レンズの上端を前髪の毛先に合わせるか、毛先より3ミリ以上下げるかの二択になります。前髪と眉とフレームの線が並ぶ話はメガネが似合う髪型にまとめてあります。
よくある失敗と、その直し方
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| まぶたの折り目までを測る | 距離が2〜4ミリ大きく出る | まつげの生えている線まで測る |
| 正面から縁の太さを見る | 反射で縁があるように見える | 横から見て厚みを確かめる |
| 眉を整えた直後に測る | 数週間で別の帯に入る | いつもの状態に戻してから測る |
| 明るい屋外だけで判定する | ふちの反射があるぶん線が多く見える | 長く過ごす明るさの場所で見る |
| 広いほうの目で判定する | 狭い側で上端が眉に食い込む | 狭いほうで判定する |
まとめ
- 縁が細くなるほど上辺が線として働かず、眉が上辺の役をする
- 測るのは眉の下辺から上まぶたのまつげの線まで。指の腹の厚みが基準
- 4ミリ以下・5〜7ミリ・8ミリ以上の3つに分かれる
- 広い帯では上端を眉に寄せるか、上側に縁のある形を選ぶ
- 狭い帯では上端を眉に重ねる。丸メガネは縦横比0.8前後のほうが置きやすい
- ふちなしは残る線が3本。明るさで光の線が増えるので、長く過ごす場所で判定する
- 左右差があるなら、狭いほうで判定する
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 眉と目のあいだの距離は、どこからどこまでを測るのですか
- 正面から鏡を見て、目をふつうに開いた状態で測ります。上の端は眉の下のふち、下の端は上まぶたのまつげが生えている線です。まぶたの折り目ではありません。定規がなくても、指の腹を眉の下に当てて、まつげの線に届くかどうかで分かれます。指の腹の厚みがおよそ6〜8ミリなので、指が余裕をもって入るなら広い側、指が触れてしまうなら狭い側です。
- Q. なぜ縁が細いと、眉が上辺の役をするのですか
- 縁が太いフレームは、上のふちそのものが濃い線として見えます。縁が1ミリを下回ると、その線が細すぎて離れた位置から読めなくなり、レンズの範囲が面としてしか残りません。すると、目の上にある濃い横線は眉だけになります。眉がフレームの上辺の位置を代わりに示すので、眉とレンズの上端のあいだが余白として見えることになります。
- Q. 距離が広い場合、ふちなしは避けたほうがよいですか
- 避ける必要はありませんが、レンズの上端の位置を先に決めてください。距離が広いと、眉とレンズの上端のあいだに余白が残り、レンズだけが目の前に浮いて読まれます。上端を眉の下辺に1〜2ミリ重ねる位置まで上げると、余白がなくなります。上げられない場合は、上側だけ縁のあるハーフリムに替えると、線が1本足されて位置が読めるようになります。
- Q. 丸メガネは、他の形と何が違うのですか
- 上辺にまっすぐな部分が1ミリもないという点です。直線がないので、水平な線を1本も足しません。すると、目の上で水平に近い線は眉だけになり、眉の形と位置がそのまま読まれます。縁が太い丸メガネなら円の輪郭が線として残りますが、縁が細い丸メガネでは輪郭も薄いので、眉との関係がいっそう表に出ます。
- Q. 左右で眉と目の距離が違います。どちらで判定しますか
- 狭いほうで判定してください。フレームの位置は左右で1つしか決められないので、余白が足りない側に合わせるほうが破綻しません。広いほうの側は余白が2〜3ミリ残りますが、正面から見て気になるのは、狭い側でレンズの上端が眉に食い込んでいる状態のほうです。差が3ミリを超えるなら、上側に縁のある形にすると、左右差が線の中に収まります。
— メグラシ編集部





