ズボンのサイズ目安|冬に中へ重ねるかでヒップのゆとりを分ける

**冬、ズボンの中にタイツやレギンスを重ねますか。**重ねる人は、ヒップの実寸が自分のヒップより8〜10cm大きいズボンを選んでください。裏起毛のタイツやレギンスなら上側の10cm、薄いタイツなら6〜8cmです。何も重ねない人は、4〜6cmで足ります。
秋に何も重ねずに試着して、ちょうどいいと感じた1本が、冬になると座ったときに突っ張る。この困りごとのほとんどは、重ねたものの厚みを、サイズを選ぶときに足していないことから起きています。
ズボンのサイズの目安は、自分の寸法だけでは決まりません。**冬に中へ何を入れるかで、取るべきゆとりが変わります。**この記事は、その足し算のやり方を、生地の伸び方とウエスト・ヒップの差に分けて書いています。
サイズ表をどの順番で読むかの基本はズボンのサイズ表の見方に、ウエストが余る・ヒップがきついときにどこを直すかはズボンの補正にまとめてあります。
結論:重ねるものの厚みを、ヒップのゆとりに足す
| 冬に中へ重ねるもの | ヒップのゆとり(伸びない生地) | ヒップのゆとり(よく伸びる生地) |
|---|---|---|
| 何も重ねない | 4〜6cm | 2〜4cm |
| 薄いタイツ(透ける程度) | 6〜8cm | 4〜6cm |
| 厚手のタイツ・薄手のレギンス | 7〜9cm | 5〜7cm |
| 裏起毛のタイツ・レギンス | 8〜10cm | 6〜8cm |
ゆとりは「ズボンのヒップの実寸 − 自分のヒップ」で出します。表はこの引き算の答えをどこに置くかの軸で、ここだけで選び切るためのものではありません。ウエストとの兼ね合いは後ろの見出しで扱います。
なぜ秋に合ったズボンが冬にきつくなるのか
タイツやレギンスは、1枚でも体のまわりに厚みを足します。薄いタイツなら体のまわりに1cm前後、裏起毛のものなら3〜4cmほど、ヒップの寸法が増えます。
秋に何も重ねずに試着して、ゆとりが4cmのズボンを選んだとします。冬に裏起毛を重ねると、ゆとりは0〜1cmまで減ります。立っているときは何とか履けても、座るとお尻と太ももが前に出るので、さらに3〜4cmほど寸法が増えます。ここで突っ張りが出ます。
つまり冬のサイズ選びは、重ねた状態で、座ってもゆとりが残るかで決まります。立って鏡に映したときの見え方だけで決めると、季節が変わったところで合わなくなります。
自分のヒップを測る|重ねる人は重ねた状態で
ヒップは、お尻のいちばん出ているところを水平に一周して測ります。横から鏡で見て、メジャーが前下がりや後ろ下がりになっていないかを確かめてください。
冬に重ねる人は、2回測っておきます。
- 下着だけの状態で1回
- 冬にいちばんよく重ねるタイツやレギンスを履いた状態で1回
2つの差が、あなたの「重ねる厚み」です。この差が3cmを超えるなら、上の表の裏起毛の段、1〜2cmなら薄いタイツの段を使ってください。表の数字よりも、自分の測った差のほうが確かです。
手持ちの1本で、自分に合うゆとりを確かめる
数字だけでは決めにくい人は、冬に重ねて履いても楽だった手持ちの1本を基準にします。
- そのズボンを平らな台に置き、前のファスナーを閉める
- 股の付け根の少し上、お尻のいちばん広いところで、横幅を端から端まで測る
- その数字を2倍にする。これがそのズボンのヒップ実寸
- 実寸から自分のヒップを引く。これが、あなたが冬に楽だと感じるゆとり
この数字を覚えておけば、サイズ表のヒップから自分のヒップを引いて、同じゆとりになるものを選べます。手持ちが楽すぎて大きいと感じていたなら、そこから1〜2cm引いた数字を目安にしてください。
伸びない生地と、よく伸びる生地で分ける
同じ数字のゆとりでも、生地が伸びるかどうかで履いた感じは大きく変わります。
| 生地の伸び | 見分け方 | ゆとりの取り方 |
|---|---|---|
| ほとんど伸びない | 両手で横に引いても、ほぼ戻ってこない手応え | 表の左の列どおりに取る |
| 少し伸びる | 引くと1〜2cm伸びて、すぐ戻る | 左の列から1cm減らす |
| よく伸びる | 引くと3cm以上伸びる | 右の列を使う |
売り場では、ヒップのあたりの生地を左右に軽く引いてみてください。表示を読むより、手で確かめるほうが早く分かります。
よく伸びる生地には、もう一つ気をつけることがあります。伸びるぶん、中に重ねたものの縫い目や切り替えを表に拾いやすいのです。裏起毛のレギンスを重ねる日が多い人は、伸びる生地でも小さめにしすぎず、右の列の上側の数字を取ると表がなめらかに見えます。
ウエストとヒップの差が大きい人|ヒップで選んでウエストを詰める
自分のウエストとヒップの差を出してください。この差で、サイズ表のどちらの数字を先に見るかが変わります。
差が25cm以上ある人は、ヒップで選びます。ヒップのゆとりを上の表どおりに取ると、ウエストが3〜5cm余ることが多くなります。余ったウエストは、ベルトで締めるか、後ろの中心で詰めます。冬は上着で腰まわりが隠れる日が多いので、ベルトの縮みじわは目立ちにくくなります。
ウエストに合わせて選ぶと、冬に重ねたときヒップのゆとりが足りなくなります。重ねる人ほど、ヒップを先に決めてください。
ウエストとヒップの差が小さい人|ウエストで選んでよい
差が20cm未満の人は、ウエストで選んでも、ヒップに必要なゆとりが残ることが多くなります。ウエストのゆとりは、何も重ねない人で2〜3cm、裏起毛を重ねる人で4〜5cmが目安です。
この体型の人が冬に気をつけたいのは、ヒップよりもウエストの上です。タイツやレギンスのゴムがおへその上まで来ると、ズボンのウエストと重なって段差が出ます。ズボンの股上が浅い場合は、タイツのゴムが上に出ないか、試着のときに後ろ姿で確かめてください。
どちらとも言えない人|差が20〜25cmのとき
差が20〜25cmの人は、ウエストとヒップのどちらに合わせても、少しずつずれが出ます。ここがいちばん迷うところです。
決め方は、ウエストにゴムが入っているかどうかで分けます。
- ウエストの後ろにゴムが入っているズボンなら、ヒップで選ぶ。ゴムが余りを吸ってくれるので、ウエストが2〜3cm余っても見た目に出にくい
- ウエストにゴムがなく、前も後ろも平らな仕立てなら、両方の数字が収まるサイズを探す。収まらないときは、ヒップを優先して、ウエストを詰める前提で選ぶ
迷ったまま決められないときは、冬に重ねるものを履いて、椅子に座って試着してください。座ったときに、お尻の下と太ももの前に突っ張りがなければ、そのサイズで合っています。
太ももが張る人は、わたり幅も足す
ヒップのゆとりが足りていても、太ももの付け根が突っ張ることがあります。太ももの前や外側が張っている人は、ヒップと一緒にわたり幅も見てください。
わたり幅は、股の付け根の高さで、片脚の太ももまわりを平置きで測った幅です。これを2倍にした数字が、自分の太ももの付け根のいちばん太いところより、何も重ねないなら4cm、裏起毛を重ねるなら7cm以上大きいかを確かめます。
太ももの張りによるサイズ選びは、ウエストは合うのに入らないときの考え方と同じです。冬はその数字に、重ねる厚みを足すだけです。
股上の深さで、重ねたときの楽さが変わる
ヒップとわたりが足りていても、股上が浅いズボンは、重ねたときに股の部分が引っぱられます。タイツやレギンスの股の縫い目と、ズボンの股の縫い目が上下に重なると、座ったときに前が下がりやすくなります。
裏起毛を重ねる人は、股上が深めのもの、目安として前の股上が26cm以上あるものを選ぶと、座っても後ろが下がりにくくなります。股上の浅いズボンは、重ねない季節の1本に回すと使いやすくなります。
重ねる日と重ねない日が混ざる人の選び方
通勤の日は裏起毛、休日は何も重ねない。家の中は暖かいので重ねない日もある。こういう人は、1本で両方をまかなうのは難しくなります。
決め方は2つです。
**1本で済ませたいなら、重ねる日のほうに合わせる。**ゆとりは8〜10cm。重ねない日はウエストのベルトで留めれば、ずり落ちません。お尻の下に横じわが出るのが気になる場合は、上着の丈をお尻が半分隠れる長さにします。
**2本持てるなら、ゆとりを分けて持つ。**重ねる日の1本はゆとり8〜10cm、重ねない日の1本はゆとり4〜6cm。同じ形・同じサイズ表記で2本買うと、どちらかが合いません。サイズ表記を1つ上げるか、同じ表記でも伸びる生地と伸びない生地で分けるとうまく回ります。
ネットで買うときの確かめ方
試着ができないときは、サイズ表の数字と、手持ちの1本の実寸を比べます。
- 手持ちで、冬に重ねても楽だった1本のヒップ・わたり・股上を平置きで測る
- 買いたいズボンのサイズ表で、同じ3か所の数字を見る
- ヒップとわたりが手持ちと同じか、1cmまで小さい範囲に収まるサイズを選ぶ
- 股上は手持ちより2cm以上浅いなら、重ねる日には向かないと考える
サイズ表に書かれているのがヒップのまわりの数字か、平置きの幅の数字かは、表の注意書きで確かめてください。平置きの幅なら、2倍にしてから比べます。
重ねるものの厚みを選び直すという手もある
手持ちのズボンが冬にきつくなったとき、ズボンを買い替える前に、中に重ねるものを変えるという方法もあります。
裏起毛のタイツを、薄手のタイツと腰まわりを覆う肌着の組み合わせに替えると、ヒップのまわりの厚みは2cmほど減ります。暖かさは腰まわりの肌着で補えます。厚手のタイツの選び方は110デニールのタイツや160デニールのタイツで扱っています。
ズボンのゆとりが2cm足りないだけなら、中を替えるほうが早く片づくことがあります。
まとめ:冬のズボンは、重ねた状態の寸法で選ぶ
- ヒップのゆとりは、何も重ねないなら4〜6cm、薄いタイツで6〜8cm、裏起毛で8〜10cm
- よく伸びる生地は、それぞれ2cm減らしてよい
- ウエストとヒップの差が25cm以上ならヒップで選び、20cm未満ならウエストで選んでよい
- 迷うときは、冬に重ねるものを履いて、椅子に座って試着する
- 重ねる日と重ねない日が混ざるなら、重ねる日に合わせるか、ゆとりを分けて2本持つ
自分のヒップを、下着だけの状態と冬に重ねた状態で2回測るところから始めてください。その差が、あなたのズボン選びに足す数字です。
よくある問い
- Q. 秋に買ったズボンが、冬にタイツを履くときつくなりました
- 秋に何も重ねずに試着して、ヒップのゆとりが4cmほどのものを選ぶと、冬に裏起毛のタイツを重ねたとき、ゆとりは1〜2cmまで減ります。この状態では座ったときにお尻と太ももが突っ張ります。そのズボンは秋と春、重ねない日の1本として回し、冬用にはゆとりが8cm以上ある1本を別に持つと、どちらも無駄になりません。
- Q. サイズ表にヒップの数字が書いていないときはどうすればいいですか
- ウエストと股上、わたり幅が書いてあれば、近いところまで推し量れます。わたり幅(股の付け根での太ももまわりの片側の幅)を2倍にした数字が、自分の太ももの付け根のいちばん太いところより6cm以上大きければ、ヒップも足りていることが多くなります。書いていない場合は、手持ちで合っている1本を平置きして測り、その数字と比べてください。
- Q. ゆとりが大きすぎると、太って見えませんか
- ヒップのゆとりが10cmを超えると、お尻の下に横じわが出て、後ろ姿が重く見えることがあります。ただ、裏起毛のタイツを重ねる人にとっての8〜10cmは、重ねた状態で4〜6cmのゆとりになる数字です。外から見ると、何も重ねない人が4〜6cmのゆとりで履いているのと同じ見え方になります。試着は、冬に重ねるものを実際に履いた状態でしてください。
- Q. ストレッチの効いたズボンなら、サイズは小さめでいいですか
- よく伸びる生地なら、ゆとりを2cmほど減らしても突っ張りません。ただし伸びる生地は、重ねたものの厚みを表に拾いやすく、タイツの切り替えやレギンスの縫い目が浮いて見えることがあります。裏起毛を重ねる日が多い人は、伸びる生地でも小さめにしすぎず、目安どおりのゆとりを取るほうが表がなめらかに見えます。
— メグラシ編集部





