低身長で胸が大きい冬コーデ|胸下の長さで丈と締める位置を分ける

**背が低くて胸が大きい人の冬服は、胸のすぐ下からおへそまでの長さで直し方が逆になります。**手のひらを横にして当てて、1枚に収まる人は締めずに縦の線を通す。はみ出す人は胸下のいちばん細い所で一度締める。これが先です。
冬に太って見えるのは、胸が大きいからではありません。厚手のニットとコートを重ねると、胸の頂点から布が前へ出て、その下の空きが布で埋まります。背が低いと全身に占める上半身の割合がもともと大きいので、埋まった分がそのまま「上半身が全身の半分以上」に見えるのです。
だから、埋まる場所が短い人と長い人で手が変わります。胸下が短い人は、締めると上半身が1つの塊になり、さらに短く見えます。胸下が長い人は、締めないと胸からお腹までが一枚の面になります。この記事では、鏡の前で1分で測る方法から、ニット・コート・マフラー・靴の選び方、どちらとも取れる人の決め方まで順に書きます。
胸が大きい人の秋冬の重ね方そのものは肩幅と胸幅のどちらが広いかで重ね方を決める記事に書きました。こちらは背の低さが重なったときの縦の配分だけを扱います。
結論:胸下が短ければ締めない、長ければ一度締める
先に答えを置きます。
| 胸下からおへそまで | 直し方 | 冬に効く1点 |
|---|---|---|
| 手のひら1枚に収まる | 締めずに、首元から裾まで縦の線を1本通す | 前を開けたコートと、首元の深いV |
| 手のひらからはみ出す | 胸下のいちばん細い所で一度締め、上下を分ける | 細いベルトか、前だけ入れた裾 |
| ちょうど1枚くらい | 横から見て、布が体に戻る高さで決める | 下の「どちらとも取れる人」へ |
表はこれだけです。大事なのは、同じ「太って見える」でも直す方向が逆になることです。手持ちの服がなぜ外れていたのかも、この2つのどちらに当てはまるかで説明がつきます。
胸下の長さを、手のひらで測る
測るのは1か所だけです。所要1分。
- 薄手のTシャツかキャミソール1枚で、鏡の正面に立つ
- 下着はふだん冬に着けているものにする(形が変わると高さも変わります)
- 胸のふくらみがお腹に戻るいちばん下の線を、指でなぞって確かめる
- その線に人差し指をそろえ、手のひらを横にして当てる
- 小指の外側が、おへそより上で終わるか、おへそにかかるかを見る
小指がおへそより上で終わり、まだ間が空いていれば「長い側」。小指がおへそにかかるか、おへそを越えれば「短い側」です。手のひらの幅は身長とおおむね比例するので、定規よりこちらのほうが、その人の体の中での比率として正確に出ます。
もう1つ、見ておくと決めやすいのが胸の頂点の高さです。腕を下ろしたとき、胸の頂点がひじより上にあるか、ひじとほぼ同じ高さか。ひじより上にある人は、胸下が短く出やすい傾向があります。ただしこれは目安で、判定は手のひらのほうで決めてください。
胸下が短い人は、締めずに縦の線を1本通す
胸下が短い人がウエストを締めると、胸から締めた所までがほとんど空かず、上半身が1つの丸い塊になります。背が低いと塊が全身の真ん中に来て、脚の始まりも下がって見えます。
**締めるのをやめて、首元から裾まで切れ目のない縦の線を1本通してください。**線の作り方は3つあります。
- 首元を深めのVにする。Vの底は、胸の頂点を結んだ線より指2本上で止める
- 前開きのカーディガンやコートを、前を開けたまま着る。開いた縁が2本の縦線になる
- 中のニットとパンツを同じ色の濃さでそろえ、上下の境目を消す
3つのうち1つで足ります。全部重ねると、今度は細長い面が胸で押し出されて、かえって胸が目立ちます。
トップスの裾は、出したまま腰骨の高さで止まる長さを選びます。それより長いと、胸から裾まで布がまっすぐ落ちて、体の幅が腰まで続きます。それより短いと、胸の下ですぐ切れて、上半身の短さが目立ちます。
胸下が長い人は、胸下の細い所で一度締める
胸下が長い人は、胸の下に体が細くなる場所があります。冬の厚手の服でそこを埋めてしまうと、胸からお腹までが一枚の板のように見え、実際より胴が太く見えます。
**胸下のいちばん細い所で一度締めて、胸と腰の間に空きを戻してください。**締め方は次のどれかです。
- 幅2〜3cmの細いベルトを、ニットやワンピースの上から胸下の細い所に
- トップスの裾を、前の中央だけ指2本ぶんボトムに入れる
- 切り替えが胸下にあるワンピースや、ウエストに絞りのあるジャケット
ベルトを太くすると、ベルト自体が横の線になって胴を区切りすぎます。背が低い人は、幅3cmまでを目安にしてください。
締める位置がおへその高さまで下がると、胸から締めた所までが長く空いて、上半身が間延びします。胸下からおへそまでの真ん中より上で締めるのが、背が低い人のちょうどよい高さです。
ニットは、身幅より先に編みの厚みで選ぶ
冬のニットで太って見えるかどうかは、サイズより編みの厚みで決まります。目安は、指でつまんだときの厚みです。
| 編みの厚み | 胸下が短い人 | 胸下が長い人 |
|---|---|---|
| 指でつまんで5mm以下 | 1枚で着る。首元はV | 1枚で着て、胸下で締める |
| 5mmより厚い | 中には着ない。前を開けた羽織りで使う | 丈が腰骨までのものを選び、裾を前だけ入れる |
厚手のニットは、胸の頂点から前へ5mm以上の層を足します。背が低い人は上半身の面積が小さいので、5mmでも比率として大きく効きます。厚手を着たい日は、胸の上に来る層を1枚だけにするのが、どちらの人にも共通する決まりです。
身幅は、胸のいちばん広い所に指を2本入れて、横に余りが出ないものが目安です。余りが出ると、その余りが胸の下に落ちてお腹の前にたまります。
コートは、前を開ける日が多いか閉める日が多いかで丈を決める
コートの丈は、背の低さより先に「前を開けて着るか」で決まります。
**前を開けて着る日が多い人は、膝の少し上で止まる丈。**開いた前から中の縦の線が見えるので、丈が長くても全身が分断されません。胸下が短い人には特に効きます。
**前を閉めて着る日が多い人は、腰骨の高さで止まる短い丈。**閉めると胸の頂点から裾まで布がまっすぐ落ちるので、長いほど体の幅が下まで続きます。短い丈なら、その下から脚の長さが残ります。
| 着方 | 胸下が短い人 | 胸下が長い人 |
|---|---|---|
| 前を開ける日が多い | 膝上丈・襟なしか小さい襟 | 膝上丈・ウエストに共布ベルト |
| 前を閉める日が多い | 腰骨丈・比翼の前立て | 腰骨丈・ウエスト位置に切り替え |
前を閉める日が多い人がボタンを選ぶなら、前立ての中にボタンが隠れる比翼仕立てにすると、胸の上で横の線が増えません。胸が大きい人がコートの前を閉めるか開けるかの判断は前を閉める日と開ける日の選び方にもまとめています。
襟の大きさは、肩先からはみ出さないものに
背が低い人の冬のコートで見落とされやすいのが、襟の大きさです。大きな襟は胸の上に横の面を作り、胸の高さに目を集めます。
鏡の正面で、襟の外側の端が肩先より外へ出ていないかを見てください。出ていれば、その襟は体に対して大きすぎます。胸下が短い人は襟なしか小さいステンカラー、胸下が長い人は小さめのテーラードカラーが合わせやすい形です。
フードは、背中側に厚みが出るぶん、前から見たときの胸の厚みが相対的に目立ちにくくなります。フード付きを選ぶなら、フードが肩甲骨の下まで垂れない小さめのものにしてください。
タートルかVかは、首が見える長さで分かれる
首元の形は、胸下の長さとは別に、首の長さで決まります。あごの下から鎖骨のくぼみまでに、指を横にして何本入るかを見てください。
- 指3本以上入る人: 薄手のタートルネックが着られる。首の高さが縦の線になる
- 指2本以下の人: 首から胸までが1枚の布の面になり、上半身が大きく見える。首元はVか浅めのUにする
指2本以下の人で首を温めたい日は、首元を開けた服の上からマフラーを足してください。マフラーは外せる高さなので、室内に入ったときに首元の空きを戻せます。
マフラーの端は、胸の頂点より下に垂らす
マフラーの巻き方で、胸の高さに目が行くかどうかが変わります。
巻いた端を胸の上に溜めると、胸の頂点の高さで布が横に広がり、厚みが2倍になったように見えます。**端は胸の頂点より下まで垂らして、縦の線として使ってください。**背が低い人は、垂らした端がおへそより下まで届く長さのマフラーを選びます。
首にぐるぐる巻く日は、巻いた結び目を首の横、耳の下あたりにずらすと、胸の正面に厚みが重なりません。胸下が長い人は、垂らした端を胸下で締めたベルトの内側に入れても形がまとまります。
靴とボトムの色で、脚の始まりを上げる
背が低くて胸が大きいと、目が胸に集まったまま下へ動きません。脚の長さを残すには、ボトムと靴の境目を消すのが近道です。
- パンツの日は、パンツと靴の色の濃さをそろえる
- スカートの日は、タイツと靴の色をそろえる
- 靴は、甲が見える浅めの形か、ボトムと同じ色のショートブーツ
胸下が短い人は上で縦の線を通しているので、下も縦につながると全身が1本になります。胸下が長い人は胸下で一度締めているので、締めた所から下が長く見えれば、上下の比が整います。
ブーツの筒が足首の細い所より太いと、そこで横の線が入ります。筒の口が足首から指1本ぶん以内に収まるものを選んでください。
どちらとも取れる人は、横から布が戻る高さで決める
手のひらを当てて、小指がちょうどおへその縁にかかる人がいます。そういう人は、正面ではなく横から見てください。
- 冬にいちばんよく着るニットを1枚着る
- 鏡に対して真横に立ち、腕は体の後ろに軽く引く
- 胸の頂点から真下に落ちた布が、お腹のどの高さで体に触れ直すかを見る
おへそより上で体に戻るなら、締める側です。胸の下に空きがあるので、締めると空きが戻ります。おへそより下まで浮いたままなら、締めない側です。締めても布が胸からそのまま落ちるので、締めた所に布がたまるだけになります。
それでも迷う場合は、締めないほうから始めてください。締めない着方は、外れたときに少し重く見える程度で済みます。締める着方は、外れると胸から締めた所までが詰まって、背の低さが強調されます。外れたときの落差が小さいほうから試すのが安全です。
下着の高さで、測った結果が変わることがある
同じ人でも、着ける下着で胸の頂点の高さは2〜3cm変わります。冬に厚手の服の下で着けるものと、測ったときのものが違うと、判定がずれます。
- 冬の厚手の服の下で、いつも着けているものを着けて測り直す
- 胸の頂点がひじより下まで下がっているなら、測る前に下着のストラップを調整する
- 判定が2回とも同じ側に出たら、そちらで決めてよい
下着のサイズの測り方はひとりで胸のサイズを測る記事に書いています。サイズが合っていないと、胸下の長さも本来より短く出ます。
試着室で確かめる3つの動き
売り場では立っているだけなので、冬に太って見えるかどうかが分かりにくいものです。試着室で3つだけ動いてください。
- 腕を前に組む: 胸の前で腕を組んだとき、前身頃が胸に引っ張られて裾が上がらないか。上がるなら身幅が足りない
- 軽く前かがみになる: お辞儀の角度で、首元のVが開きすぎないか。胸下が短い人ほど開きやすい
- 鏡に背中を向けて振り返る: 横から見て、胸の下で布がたまっていないか。たまるなら、締めるか前だけ入れる
この3つは、厚手のニットとコートを重ねた状態でも確かめてください。冬服は、重ねてはじめて外れが出ます。
手持ちの冬服で、今日から試す順番
新しく買う前に、手持ちの服で順に試します。
- 胸下の長さを手のひらで測り、自分がどちらの側かを決める
- いちばんよく着るニットを1枚選び、短い側なら首元と裾を、長い側なら胸下の締めを変えてみる
- コートを前を開けて着た日と閉めて着た日で、どちらが多かったかを思い出し、丈が合っているかを見る
- マフラーの端を胸の頂点より下に垂らしてみる
- 靴とボトムの色の濃さをそろえる
5つのうち、1と2だけで見え方が大きく変わる人が多いはずです。3以降は、買い替えの時期が来たときの判断に使ってください。冬服全般の着太りの直し方は首元・前裾・ウエストの3か所で着太りを止める記事、背の低さの縦の配分は秋冬の大きい服を頭身と肩幅で選ぶ記事も参考になります。
よくある質問
Q. 背が低くて胸が大きいと、冬はどうしても太って見えます。まず何を変えればいいですか まず胸のすぐ下からおへそまでを、手のひらを横にして当てて測ってください。手のひら1枚に収まるなら締めずに縦の線を通し、はみ出すなら胸下の細い所で一度締めます。冬に太って見える理由の多くは、この2つを逆にしていることです。
Q. ロングコートは低身長だと着られませんか 着られます。前を開けて着る日が多い人は、膝の少し上で止まる丈を選び、開けたときの中の縦の線を見せてください。前を閉める日が多い人は、腰骨の高さで止まる短い丈のほうが脚の長さが残ります。
Q. 胸下の長さがちょうど手のひら1枚くらいで、どちらか決められません 横向きで鏡に立ち、胸の頂点から落ちた布がお腹のどの高さで体に戻るかを見てください。おへそより上なら締める側、おへそより下まで浮いたままなら締めない側です。迷うなら、締めないほうから始めてください。
Q. タートルネックは避けたほうがいいですか あごの下から鎖骨のくぼみまでに指が3本以上入る人は、薄手なら着られます。2本以下の人は、首元はVか浅めのUにして、外にマフラーで高さを足すほうが楽です。
— メグラシ編集部





