低身長ぽっちゃりコーデ40代|冬のコートは丈と前の開け方で選ぶ

**低身長でぽっちゃり体型の40代がコートを選ぶなら、丈と身幅を一緒に決めないでください。**丈は「膝のお皿の上端から、裾が何cm下にあるか」で、身幅は「前を開けて着るか、閉めて着るか」で、別々に決めます。
前を開けて着るなら、身幅は少し小さくても構いません。縦に2本の線が出る形を選び、丈は膝下10cmからふくらはぎまでの帯から選べます。前を閉めて着るなら、身幅は腕を前に出しても引っぱられない大きさにし、丈は膝下10cmまでの帯から選ぶと、全体の釣り合いがとりやすくなります。
背が低いことと、体に厚みがあることは、どちらも服の選び方の条件であって、直すべきものではありません。条件が2つ重なると、売り場の標準の寸法から外れやすくなるので、自分の寸法を先に測っておくと、選ぶ時間が短くなります。この記事では、先に測る場所、丈の帯、前の開け方、そのあとに肩・襟・素材・色・靴の順で見ていきます。
秋のうちに、サイズを上げて余る丈と袖の直し方はぽっちゃり150cmの秋コーデ|サイズを上げて余った丈と袖の直し方に、40代の低身長とぽっちゃりが重なるときのトップスとボトムの考え方は低身長×ぽっちゃりの40代コーデにまとめています。ここでは冬のコート1枚に絞ります。
結論:丈は膝からの距離、形は前の開け方で選ぶ
決め方を先に表にしておきます。
| 着方 | 選ぶ丈の帯 | 形で見る場所 |
|---|---|---|
| 前を開けて着る | 膝下10cm〜ふくらはぎ | 前の端がまっすぐ落ちるか |
| 前を閉めて着る | 膝上〜膝下10cm | 打ち合わせの深さとボタンの位置 |
| 日によって両方 | 膝下5〜10cm | 開けても閉めても裾が水平か |
前を開けて着ると、コートの左右の前の端が、体の前に縦の線を2本つくります。その2本の線の間に中の服が見え、外側にコートの色が残ります。縦の線が出ると、丈が長くても、全体が上下に区切られにくくなります。
前を閉めて着ると、コートは1枚の大きな面になります。面が大きいほど、丈の長さがそのまま全体の印象になるので、丈は短めの帯から選ぶほうが、背の高さとの釣り合いをとりやすくなります。
どちらで着るかは、通勤や外出のときの寒さで決めてください。外に立っている時間が長い人、風の強い地域の人は閉めて着ることが多くなります。電車や車で移動して、建物の中にいる時間が長い人は、開けて着ることが多くなります。
先に測る3つ|膝の高さ・いちばん長いスカート・肩幅
コートを選ぶ前に、3か所を測っておきます。
1つ目は、床から膝のお皿の上端までの高さです。立って、膝のお皿のいちばん上に指を置き、そこから床までをメジャーで測ってください。背の高さが150cm前後なら、40cm台前半になる人が多いはずです。この数字が、丈の帯を決める基準になります。
2つ目は、手持ちのスカートとワンピースのうち、冬にいちばんよく着るものの丈です。床から裾までの高さを測ります。コートの裾とスカートの裾が近すぎると、2本の横線が重なって目立つので、この高さを避けてコートの丈を選びます。
3つ目は、肩幅です。背中側で、左右の肩の骨の出っ張りから出っ張りまでを測ります。体に厚みがあっても、肩幅そのものは標準的な寸法の人が多く、身幅に合わせてサイズを上げると、肩だけが落ちることがあります。肩幅の数字を持っておくと、売り場のサイズ表で肩が何cm落ちるかを先に計算できます。
この3つの数字を、スマートフォンのメモに残しておいてください。売り場でも、通販のサイズ表を見るときにも使います。
測った数字から、コートの着丈を計算する
通販のサイズ表には、たいてい「着丈」が書かれています。着丈は、首の付け根の後ろから裾までの長さです。自分の首の付け根の後ろから床までの高さを測っておけば、そこから着丈を引くことで、裾が床から何cmの高さに来るかが分かります。
たとえば、首の付け根から床までが125cm、膝のお皿の上端までが42cmの人がいるとします。着丈95cmのコートなら、裾は床から30cmの高さに来ます。膝の上端42cmから12cm下なので、膝下10cmとふくらはぎの帯の境目あたりです。着丈85cmのコートなら、裾は床から40cmで、膝の上端から2cm下、膝下10cmまでの帯の中に入ります。
この計算をしておくと、通販で写真の印象だけで選んで、届いてから丈が長すぎると気づく、ということが減ります。モデルが着た写真は、背の高い人が着ている場合が多く、同じ着丈でも自分が着ると裾の位置が大きく下がります。写真ではなく、着丈の数字から裾の位置を出してください。
肩の落ち方も、同じように計算できます。サイズ表の肩幅から、自分の肩幅を引いて、2で割った数字が、片方の肩が外に落ちる長さです。その数字が3cm以内なら、ほとんど気になりません。5cmを超えるなら、落ち肩やラグラン袖の形を選ぶほうが安心です。
丈の3つの帯|膝上・膝下10cmまで・ふくらはぎ
コートの丈を、膝のお皿の上端を基準に、3つの帯に分けます。
1つ目の帯は、膝上です。裾が膝のお皿より上にある丈で、ショートコートやハーフコートがここに入ります。脚が長く見え、軽い印象になります。ただし、ぽっちゃり体型だと、お尻から太ももにかけての厚みのある場所の近くで裾が止まり、そこに横の線ができます。裾が太ももの真ん中あたりで止まると、その線がいちばん目立ちます。膝上の帯を選ぶなら、裾がお尻の下端から10cm以上下にあり、膝のお皿に近い位置で止まる丈にしてください。
2つ目の帯は、膝のお皿の上端から膝下10cmまでです。低身長でぽっちゃり体型の人にとって、いちばん扱いやすい帯です。裾が膝のまわりで止まるので、脚のいちばん細い場所の1つであるふくらはぎの上の方が見え、上下の区切りが落ち着きます。前を開けても閉めても着られます。
3つ目の帯は、膝下10cmからふくらはぎの真ん中までです。いわゆるロングコートの丈です。前を閉めると、コートが全体の大部分を占め、足元しか見えなくなります。前を開けて縦の線を出すことが、この帯を着るときの条件です。
背の高さで、帯の幅が変わる
3つの帯は、膝のお皿を基準にしているので、背の高さが変わっても同じ考え方で使えます。ただ、帯の中のどのあたりが落ち着くかは、背の高さで少し変わります。
背の高さが145cm前後の人は、膝下10cmまでの帯のうち、膝に近い側、膝下0〜5cmあたりがいちばん落ち着きます。膝下10cmまで下げると、裾から靴までの脚の見える帯が短くなり、全体の中でコートの占める割合が大きくなるからです。
背の高さが155cm前後の人は、膝下10cmまでの帯のどこでも落ち着きやすく、ふくらはぎの帯にも入りやすくなります。前を開けて着るなら、膝下15cmほどの丈まで試してみてください。
どちらの場合も、試着のときに見るのは、裾から靴までに見える脚の帯の長さです。この帯が、コートの丈のおよそ3分の1以上あれば、全体が上下に釣り合って見えます。帯が短すぎると感じたら、丈を短くするか、靴とタイツの色をそろえて、脚の帯を靴の先までつなげてください。
ふくらはぎの真ん中より下、くるぶしに近い丈は、背の高さが150cm前後だと裾が足首にかかり、歩くときに裾が足にまとわりつきやすくなります。この丈は、背の高さに関係なく、前を開けて、かかとのある靴と合わせる前提で選んでください。
前を開けて着る人|縦の線が2本出る形
前を開けて着るなら、見るべきは前の端がまっすぐ落ちるかどうかです。
ハンガーにかけた状態ではなく、実際に羽織って、前を開けたまま鏡の前に立ってください。左右の前の端が、肩から裾までまっすぐ下に落ちていれば合格です。前の端が体の厚みに押されて外に開き、裾に向かって広がるなら、縦の線ではなく、台形の線になります。台形は、裾の広がりが目立ち、全体を横に広げて見せます。
前の端がまっすぐ落ちるかどうかは、生地の重さと、前の端の作りで決まります。生地に重みのあるウールのコートは、前の端が重力で下に落ちやすくなります。軽い生地や、張りの強い生地は、前の端が体の厚みに押されて開きやすくなります。
襟の形も関係します。ショールカラーや、襟のないノーカラーのコートは、襟から前の端までが1本の線でつながるので、縦の線が首元から裾まで続きます。大きなテーラードカラーは、襟の部分で線が横に広がり、縦の線が途中で切れることがあります。
前を開けて着るなら、中の服の色もそろえると、縦の線がよりはっきりします。中のトップスとボトムを同じ色か、近い明るさにすると、コートの前の開きの間に1本の帯ができ、その帯が縦に長く見えます。
前を閉めて着る人|打ち合わせとボタンの位置
前を閉めて着るなら、身幅にゆとりがあることが大前提です。ボタンを留めたときに、前の打ち合わせが引っぱられて、ボタンとボタンの間に横じわが寄るなら、身幅が足りていません。
確かめ方は、ボタンを全部留めて、両腕を前に伸ばしてください。腕を前に出すと、背中が広がり、前の打ち合わせが引っぱられます。この姿勢で横じわが出なければ合格です。電車のつり革をつかむ、子どもの手を引く、鞄を持つなど、冬の外出では腕を前に出す動きが多いので、この確かめは省かないでください。
打ち合わせの深さも見ます。シングルの打ち合わせは、前の重なりが浅く、縦の線が1本出ます。ダブルの打ち合わせは、前の重なりが深く、ボタンが2列に並ぶので、胸から腰にかけて横に幅が出ます。低身長でぽっちゃり体型の人が前を閉めて着るなら、シングルのほうが、縦の線を残しやすくなります。
ボタンの位置は、いちばん上のボタンと、いちばん下のボタンを見ます。いちばん上のボタンが鎖骨より下にあり、首元に少しVの形の開きが残るコートは、顔まわりに縦の線ができます。いちばん下のボタンが、お尻の下端より上にあるコートは、ボタンより下の裾が歩くときに少し開いて、脚の動きが楽になります。
ベルトのついたコートは、ベルトを締めるとウエストの位置に横の線が入ります。締める場合は、自分のウエストの位置より少し上で締めると、脚が長く見えます。締めずに後ろで結ぶか、外して着る方法もあります。
肩と身幅|サイズを上げたときに余るのはどこか
低身長でぽっちゃり体型の人がコートを選ぶとき、身幅に合わせてサイズを上げることがよくあります。サイズを上げると、身幅は合っても、肩幅、袖丈、着丈が一緒に大きくなります。
肩幅が余ると、肩の縫い目が肩の骨より外に落ちます。数cmなら問題ありませんが、腕の途中まで落ちると、コートが体より大きく見え、服に着られた印象になります。
この余りを防ぐには、肩の縫い目がもともと腕の途中にある形を選んでください。落ち肩のコートや、ラグラン袖のコートは、肩の縫い目の位置が決まっていないので、サイズを上げても肩の落ちが目立ちません。逆に、肩の縫い目がかっちり決まったテーラードのコートは、肩が落ちると余りがはっきり見えます。
袖丈は、手の甲に少しかかるくらいまでなら許容範囲です。それより長い場合は、袖口を1回折るか、お直しで詰めてください。袖のお直しは、ボタンや飾りのない袖口なら、比較的頼みやすい直しです。
着丈は、サイズを上げると長くなります。先に測った膝の高さを基準に、3つの帯のどこに入るかを見てください。サイズを上げたら1つ下の帯に入ってしまった、ということはよくあります。その場合は、前を開けて着る前提にするか、裾上げを頼むかを決めます。
手持ちのコートで、今年も足りるか
新しく買う前に、手持ちのコートを同じ物差しで見直してください。去年まで着ていたコートが、今年は重く感じる、窮屈に感じる、ということがあります。その原因が、コートそのものにあるのか、組み合わせにあるのかを分けます。
まず、丈が3つの帯のどこにあるかを確かめます。帯が自分の着方に合っていれば、丈は問題ありません。次に、前を閉めて腕を前に伸ばし、身幅を見ます。横じわが出るなら、閉めて着るのは難しいので、前を開けて着る1枚として使い方を変えます。開けて着たときに前の端がまっすぐ落ちるなら、今年も十分に使えます。
丈も身幅も合っているのに重く感じるなら、原因は組み合わせにあることが多いです。中の服の色を変えて、前の開きに縦の帯をつくる。マフラーを前に垂らす。靴とタイツの色をそろえて、足元をつなげる。この3つを試して、それでも重く感じるなら、そのとき初めて買い替えを考えてください。
中に着る服の厚みも、身幅に入れて考える
コートの身幅は、何を中に着るかで変わります。秋の終わりに薄手のニットの上で試着したコートは、真冬に厚手のニットを着ると、前が閉まらなくなることがあります。
試着のときは、冬にいちばんよく着る厚さのニットやカーディガンを着ていってください。厚手のニットを中に着る日が多い人は、そのニットを着た状態で前を閉め、腕を伸ばして確かめます。
逆に、中を薄手にして暖かさを補う方法もあります。厚手のニット1枚の代わりに、薄手のインナーと薄手のニットを重ねると、暖かさはあまり変わらず、厚みは小さくなります。中の厚みが小さくなれば、身幅にゆとりが生まれ、コートのサイズを上げずに済むこともあります。
襟の形|顔まわりの面積と、マフラーとの重なり
コートの襟は、顔のすぐ下にあるので、全体の印象を大きく左右します。
襟が大きいと、顔まわりに面積が集まります。大きな襟は、それ自体が華やかで、顔まわりを明るく見せる効果もありますが、低身長の人だと、全体の中で襟が占める割合が大きくなり、上半身に重さが寄ります。
ノーカラーのコートや、襟の小さいスタンドカラーのコートは、首元にVの形や縦の線が出やすく、顔まわりがすっきりします。そのぶん、マフラーやストールを巻く余地があり、色や素材で変化をつけられます。
マフラーを巻くときは、首にぐるぐる巻くより、前に垂らす巻き方にすると、縦の線が出ます。首に1回かけて、両端を前に垂らすだけで構いません。マフラーの色を中の服と合わせると、前の開きの縦の帯がさらに長く見えます。
フードつきのコートは、背中側にフードの厚みが出ます。前から見た印象には大きく影響しませんが、横から見ると背中に厚みが加わります。フードが取り外せるものなら、外して着る日も選べます。
素材|ウール・中綿・ダウンで同じ丈でも見え方が変わる
同じ丈、同じ形でも、素材によって見え方は変わります。
ウールのコートは、生地に重みがあり、体に沿って下に落ちます。前を開けたときに前の端がまっすぐ落ちやすく、縦の線が出やすい素材です。厚手のウールは、そのぶん重さがあるので、肩にかかる重さも確かめてください。
中綿のコートは、ウールより軽く、ダウンほどふくらみません。表地がなめらかなものが多く、光の当たり方によっては光沢が出ます。光沢が強いと、体の丸みが光で強調されるので、光沢の弱い、マットな表地を選ぶと落ち着きます。
ダウンのコートは、いちばん暖かい素材ですが、ふくらみがいちばん大きく出ます。体の厚みにダウンのふくらみが加わるので、全体のボリュームが大きくなります。ダウンを選ぶなら、縫い目の幅が細かいものを選んでください。縫い目の幅が広いダウンは、1つ1つの区画が大きくふくらみ、横の線がはっきり出ます。縫い目が細かいと、ふくらみが小さく分かれ、全体がなだらかに見えます。
ダウンでも、前を開けて着れば縦の線は出ます。ただ、ダウンの前の端は、ふくらみに押されて外に開きやすいので、前を開けたときに裾が広がらないかを鏡で確かめてください。
色|コートと中の服の明るさの差
コートの色は、中の服の色との明るさの差で考えます。
前を開けて着るなら、コートと中の服の明るさに差があるほど、前の開きの縦の帯がはっきりします。たとえば、キャメルやグレーのコートの中に、紺や黒の服を着ると、中の暗い帯がくっきり出ます。この縦の帯が、全体を縦に区切って見せます。
前を閉めて着るなら、コートの色そのものが全体の印象になります。明るい色のコートは、面が大きいぶん、全体を大きく見せることがあります。暗めの色や、中間の明るさの色を選ぶと、面の大きさが目立ちにくくなります。ただ、暗い色ばかりだと冬の装いが重く感じられるので、マフラーや鞄で明るい色を足すと、顔まわりや手元に軽さが出ます。
40代になって、去年まで着ていた暗い色のコートが重く感じるようになった、という声もよく聞きます。これは年齢の問題というより、顔まわりと全体の明るさの釣り合いの問題です。コートの色を1段明るくするか、顔の近くに明るい色を1つ置くと、釣り合いが戻ります。
柄のコートを選ぶとき
チェックやヘリンボーンなど、柄のあるコートを選ぶなら、柄の大きさを見ます。柄の1つ1つが大きいと、その柄の数が少なくなり、1つの柄の幅がそのまま体の幅に重なって見えます。柄が小さいと、遠くから見たときに柄が1つの色の面のようにまとまり、無地に近い印象になります。
目安は、2〜3m離れて見たときに、柄が線として見えるか、色の面として見えるかです。面として見えるなら、無地と同じように選んで構いません。線として見えるなら、柄の向きを確かめます。縦の線が強い柄は縦の線を助けますが、横の線が強い柄は、横の区切りを増やします。
柄のコートは、中の服を無地にしてください。柄の上に柄を重ねると、前を開けたときに縦の帯がぼやけ、全体の線が分かりにくくなります。
足元との組み合わせ|ブーツの丈とコートの裾の距離
コートの丈は、足元と組み合わせて見て、はじめて決まります。
コートの裾とブーツの履き口の間に、どれだけ脚が見えるかを見てください。この間が10cm以上あれば、脚が見える部分が1本の帯になり、全体が上下に区切られます。間が数cmしかないと、コートの裾とブーツの履き口の2本の横線が近すぎて、細い帯が目立ちます。
ロングコートにロングブーツを合わせると、コートの裾がブーツの中に入るか、ブーツの履き口とほぼ重なります。脚が見えなくなるので、足元までがひと続きになり、縦の線が出ます。この場合は、タイツとブーツの色を合わせると、さらにつながります。
膝下10cmまでのコートに、くるぶし丈のショートブーツを合わせると、脚が見える帯が長くなります。タイツの色をブーツと合わせれば、脚の帯がブーツまでつながり、全体が縦に長く見えます。
スカートやワンピースと合わせる場合は、先に測った「いちばん長いスカートの丈」を思い出してください。コートの裾とスカートの裾の差が2〜3cmしかないと、スカートの裾がコートの下から少しだけのぞき、その線が目立ちます。スカートがコートより短いか、コートから10cm以上出る長さにすると、線が整理されます。
鞄の持ち方も、コートの線を変える
コートの上から鞄を持つと、その持ち方がコートの線に加わります。
斜めがけの鞄は、ひもが胸の前を斜めに横切ります。前を開けて着ているときは、この斜めの線がコートの縦の線を横切るので、縦の線が途中で切れて見えます。斜めがけにする日は、前を閉めて着るか、ひもの色をコートの色に近づけると、線が目立ちにくくなります。
肩にかける鞄は、肩の位置にコートの生地を押さえつけるので、肩が落ちた形のコートだと、片側の肩の形が崩れます。腕にかけるか、手で持つ鞄にすると、コートの肩の形がそのまま残ります。
大きなトートバッグを脇に抱えると、腰の横に鞄の面が加わり、横の幅が広がって見えることがあります。荷物が多い日は、鞄を体の前ではなく、少し後ろ寄りに持つと、前から見たときの横の広がりが小さくなります。
どちらとも取れるとき①|膝下10cmとふくらはぎの間で迷う
試着してみると、膝下10cmの帯と、ふくらはぎの帯のちょうど境目に裾が来るコートがあります。膝下12〜15cmあたりの丈です。
この境目の丈は、前を開けて着るか閉めて着るかで決めてください。開けて着るなら、ふくらはぎの帯として扱い、縦の線が出るかを確かめます。閉めて着るなら、膝下10cmの帯に近づけるために、裾上げを考えます。
もう1つの判断材料は、靴です。境目の丈は、合わせる靴によって見え方が大きく変わります。くるぶし丈のショートブーツなら、脚の見える帯が長く残り、境目の丈でも重く見えません。かかとのないフラットな靴なら、脚の帯が短く見えるので、境目の丈は少し長く感じられます。
手持ちの冬の靴のうち、いちばんよく履くものを試着に持って行き、その靴を履いて鏡を見てください。その靴で落ち着くなら、境目の丈のままで構いません。
どちらとも取れるとき②|開けて着たいが、寒い日もある
前を開けて着るつもりでも、真冬の寒い日や、風の強い日には閉めたくなります。開けて着る日と閉めて着る日の両方がある人は、多いはずです。
この場合は、閉めても身幅が足りるかを、試着のときに必ず確かめてください。開けて着る前提で選ぶと、身幅を少し小さめにしがちです。寒い日に閉めようとして前が引っぱられるなら、その1枚は冬の後半に使いにくくなります。
両方で着るなら、丈は膝下5〜10cmあたりの帯がいちばん扱いやすくなります。開けたときに縦の線が出て、閉めたときにも全体の面が大きくなりすぎない丈です。
前の開け方を、全部開けるか全部閉めるかの2つに限定しない方法もあります。いちばん上のボタンだけを外して首元にVの形を残す。いちばん下のボタンだけを外して、裾に少し開きをつくる。どちらも、閉めたまま縦の線を少し残せる着方です。
どちらとも取れるとき③|ダウンとウールのどちらを1枚目にするか
冬のコートを1枚だけ選ぶなら、ダウンとウールのどちらにするかは大きな分かれ道です。
決めるのは、外に立っている時間の長さです。通勤で駅のホームに長く立つ、子どもの送り迎えで外で待つ、屋外で過ごす時間が長い。こういう人は、暖かさを優先してダウンを1枚目にするほうが、冬を通して着る回数が多くなります。
電車や車で移動し、建物の中にいる時間が長い人は、ウールを1枚目にすると、見え方の面での選びやすさが増します。ウールは前を開けて縦の線を出しやすく、建物の中で脱いで腕にかけても、形が崩れにくいからです。
迷ったら、手持ちの羽織りを数えてください。厚手のカーディガンやニットの羽織りが多い人は、その上に重ねられる、ゆとりのあるウールのコートを選ぶと、重ね着で寒さを調整できます。羽織りが少ない人は、1枚で暖かさを完結できるダウンが向いています。
売り場で試すときの順番
コートを試着するときは、次の順番で見ると、試着の数が減ります。
最初に、丈を見ます。先に測った膝の高さを思い出して、裾がどの帯に入るかを確かめてください。帯が自分の着方に合わなければ、ほかの場所を見る前に外します。
次に、前を閉めて腕を前に伸ばし、身幅を見ます。横じわが出るなら、1つ上のサイズを試すか、別の形のコートに替えます。
3番目に、前を開けて鏡の前に立ち、前の端がまっすぐ落ちるかを見ます。前の端が外に開くなら、生地か襟の形を変えます。
最後に、肩と袖を見ます。肩の落ち具合と、袖が手の甲にどれだけかかるかを確かめ、お直しで済むかを判断します。
この順番にする理由は、丈と身幅がコートの印象をいちばん大きく左右するからです。肩と袖は、形を選ぶかお直しで調整できますが、丈と身幅は、合わなければその1枚では解決できません。先に変えにくい場所を見て、変えやすい場所を最後にすると、迷う時間が短くなります。
通販で選ぶ場合も、同じ順番で見ます。丈は、先に計算した裾の位置で帯を確かめます。身幅は、サイズ表の身幅と、手持ちのいちばん着やすいコートの身幅を比べます。手持ちのコートを平らに置いて、脇の下から脇の下までを測り、2倍にすれば身幅の数字になります。前の端の落ち方と肩は、写真だけでは分からないので、届いたら家で羽織って確かめ、合わなければ返品できる条件のものを選んでおくと安心です。
届いたコートを家で確かめるときは、冬にいちばんよく履く靴を玄関で履き、玄関の鏡か、窓に映る姿で全身を見てください。部屋の中で靴を履かずに見ると、裾から足元までの帯が実際より短く見え、丈を長すぎると感じやすくなります。
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よくある問い
- Q. 低身長でぽっちゃり体型だと、ロングコートは着られませんか
- 着られます。ロングかどうかより、裾が膝のお皿の上端からどれだけ下にあるかと、前を開けて着るかで見え方が決まります。前を開けて縦の線を出し、足元に靴の色をつなげれば、ふくらはぎ丈でも服に着られた印象になりにくくなります。前を閉めて着るなら、膝下10cmまでの帯から選ぶほうが扱いやすいです。
- Q. ダウンとウールのコート、1枚目はどちらがいいですか
- 通勤や送り迎えなど、外に立っている時間が長いならダウン、電車や車で移動して建物の中にいる時間が長いならウールが向いています。見え方では、ウールのほうが布が体に沿って落ちるので、縦の線が出やすくなります。ダウンを選ぶなら、縫い目の幅が細かいものと、前を開けても形が崩れにくいものを選んでください。
- Q. サイズを上げると肩が落ちて、コートが大きく見えます
- サイズは身幅に合わせて選び、肩は落ちる前提で形を選ぶと解決しやすくなります。肩の縫い目が腕の途中にある、落ち肩やラグラン袖のコートなら、肩が落ちても形のうちに見えます。袖の長さは、手の甲に少しかかるくらいまでなら、袖口を1回折るか、お直しで詰められます。
- Q. 膝丈のコートしか持っていません。買い足すべきですか
- 手持ちの膝丈が、スカートやワンピースの丈と重なっていないかを先に見てください。スカートの裾がコートの裾から2〜3cmだけのぞくと、その線が目立ちます。合わせるスカートを膝より上か、コートから10cm以上出る長さにすれば、膝丈のコート1枚で冬を回せることも多いです。
— メグラシ編集部





