ぽっちゃりコーデ 20代|膨らむのが上か下かで秋冬の丈を分ける

**あなたが20代でぽっちゃり体型なら、秋冬の服は「どこが膨らんで見えるか」で選び方が逆になります。**肩幅とお尻の幅を比べて、肩のほうが3cm以上広ければ上が膨らむ人、お尻のほうが3cm以上広ければ下が膨らむ人、差が3cm以内なら全体がふっくらする人です。
上が膨らむ人は、ニットを腰骨より下まで長くして重心を下げます。下が膨らむ人は、ニットを腰骨の上で止めて、脚の始まりを高く見せます。全体がふっくらする人は、丈を揃えるより「布が体から離れる場所」を1か所に決めてください。
流行りのゆったりした服を、20代のうちにあきらめる必要はありません。**膨らむ場所と逆の側に量を置けば、流行りの形のまま、体は膨らんで見えません。**ここから先は、3つの型ごとにニット・コート・ボトム・色の決め方を書いていきます。
まず測る:肩幅とお尻の幅の差が3cmを超えるか
測るのは2か所だけです。
- 肩幅:肩先のいちばん外側から、反対側の肩先のいちばん外側まで
- お尻の幅:横から見てお尻がいちばん出ている高さで、左右のいちばん外側まで
壁に背中とかかとをつけて立ち、それぞれの外側に本を当てて、壁に印をつけてもらうと正確です。一人のときは、正面からの全身写真を胸の高さで撮り、画面の上で肩の外側とお尻の外側を比べても判断できます。
| 差の出方 | 型 | 膨らんで見えやすい場所 |
|---|---|---|
| 肩がお尻より3cm以上広い | 上が膨らむ人 | 胸・二の腕・背中の上 |
| お尻が肩より3cm以上広い | 下が膨らむ人 | お腹の下・腰まわり・太もも |
| 差が3cm以内 | 全体がふっくらする人 | 胴まわり全体、特に横から見たとき |
3cmは、服を1枚重ねたときに差が見えなくなる境目です。差がそれより小さいと、厚手のニットを着た時点で上下の差は消えて、体全体の厚みのほうが目立ちます。
20代のぽっちゃりさんが秋冬に崩れやすい理由
秋冬の売り場には、肩が落ちたニット、身幅の広いコート、太いパンツが並びます。20代の流行りの量感は、上にも下にも布を足す方向に寄っています。
ぽっちゃり体型で困るのは、上下の両方に布が足されたときです。上の膨らみと下の膨らみがつながり、肩からすねまでが1つの大きな面になります。これが「何を着ても太って見える」の正体です。
逆に言えば、上か下のどちらか一方だけをゆるくすれば、流行りの量感は残ります。どちらをゆるくしてよいかを決めるのが、さきほどの3cmです。
上が膨らむ人:ニットは腰骨の下まで、落ちる素材で
肩幅のほうが広い人は、胸と二の腕の厚みが先に目に入ります。上半身に張りのある厚手を重ねると、肩の線がさらに外へ出ます。
ニットは腰骨から5〜10cm下で止まる丈を選びます。裾が腰骨の上で止まると、いちばん厚い胸から裾までの距離が短くなり、上半身が四角く見えます。腰骨の下まで落とすと、縦の距離が伸びて胸の厚みが分散します。
素材は、指でつまんで離したときに、すとんと下に落ちるものです。ふくらんだまま戻ってくる張りの強いニットは、胸の高さで布が前に出て、横から見たときの厚みが増します。
肩の縫い目は、肩先から2〜3cm内側か、少しだけ落ちる程度にとどめます。大きく肩が落ちたニットは、二の腕の上に布が溜まり、腕がいちばん太い位置で横線が出ます。
上が膨らむ人:ボトムは量を受け持つ側にする
上をすっきりさせる分、ゆるさは下に回します。流行りの太いパンツやボリュームのあるスカートは、この型の人こそ着てよい形です。
- パンツは裾幅が太もも幅とほぼ同じか、それより広いもの
- スカートは膝下からふくらはぎの真ん中までの丈で、裾に向かって広がるもの
- 色は上より明るく。上が黒なら下は明るい灰色やベージュ
下に量があると、肩幅との差が縮まり、上半身だけが大きく見える状態が解消されます。
上が膨らむ人:コートは膝が隠れる丈
コートは膝が隠れる長さを基本にします。腰までの短い丈は、肩の広さがそのまま裾まで続き、逆三角形が強調されます。
前を開けて着たときに、内側の服が縦に細く見えるものを選んでください。襟は小さめか、襟のないものが向いています。大きな襟は肩幅の上に横の面を足します。
下が膨らむ人:ニットは腰骨の上で止める
お尻の幅のほうが広い人は、腰まわりから太ももにかけての量が先に目に入ります。
ニットは腰骨の上か、腰骨にちょうどかかる丈で止めます。お尻の上に裾がかぶさると、裾の線がいちばん広い位置に横に引かれ、そこが強調されます。腰骨の上で止めると、脚が始まる位置が高く見え、腰まわりの量より脚の長さに目が行きます。
丈の長いニットしか持っていない日は、前だけ少しパンツに入れて、後ろは出しておきます。前の裾が上がるだけで、正面から見た脚の始まりが上がります。
この型の人は、上にはゆるさを足してかまいません。肩が少し落ちたニットや、袖にふくらみのあるものは、肩幅を広げてお尻との差を縮めます。
下が膨らむ人:ボトムは縦に落ちる形を選ぶ
下が膨らむ人のボトムで避けたいのは、腰まわりで布が横に張る形です。
- パンツは、腰から裾までまっすぐ落ちるもの。太ももに布が触れず、裾までの幅がほぼ同じ形
- タックのあるパンツは、タックが外向きに開くものより、縦に流れるもの
- スカートは、腰から広がるより、膝の少し上から広がるもの
色は上より暗くします。お尻から下が暗い色でまとまると、腰まわりの量は面として目立ちにくくなります。
下が膨らむ人:コートは短めか長めかの2択
コートはお尻が半分隠れる短めか、ふくらはぎの真ん中まで届く長めのどちらかです。
いちばん避けたいのは、裾がお尻のいちばん出た高さや、太ももの中ほどで止まる丈です。裾の横線が、いちばん広い位置と重なります。
短めのコートを選ぶなら、ボトムは暗い色で縦に落ちる形にします。長めを選ぶなら、前を開けて着て、内側の縦の線を出してください。
全体がふっくらする人:布が体から離れる場所を1か所に
肩とお尻の差が3cm以内の人は、上下どちらかに寄せるより、横から見たときの厚みをどう扱うかが問題になります。
この型の人は、布が体から離れる場所を1か所だけ決めます。
- 上で離すなら:ニットは身幅に余裕があるもの、ボトムは体の線に沿って縦に落ちるもの
- 下で離すなら:ニットは体に沿って落ちる薄手、ボトムは太めのパンツやボリュームのあるスカート
上も下も体に沿わせると、体の丸みがそのまま出ます。上も下も離すと、全体が大きな四角になります。どちらか1か所だけ離すと、離した側に量感が集まり、もう一方は縦の線として残ります。
ニットの丈は、腰骨にかかるくらいが扱いやすい長さです。コートは膝下5〜10cmで、前を開けて着たときに縦の線が2本出るものを選びます。
3つの型の秋冬の組み方
| 型 | ニットの丈 | ボトムの形 | コートの丈 | 色の置き方 |
|---|---|---|---|---|
| 上が膨らむ人 | 腰骨の5〜10cm下 | 太め・広がる | 膝が隠れる | 上を暗く、下を明るく |
| 下が膨らむ人 | 腰骨の上 | 縦に落ちる | 短めか長め | 上を明るく、下を暗く |
| 全体がふっくらする人 | 腰骨にかかる | 離す側による | 膝下5〜10cm | 顔のまわりに明るい色 |
この表は、どこが違うかを見るためのものです。同じ「ニット」でも、型によって止める丈が逆になる点を見てください。
どちらとも言えない人の決め方① 差がちょうど3cm前後
測ってみたら差が2〜4cmで、上とも全体とも言える人は多くいます。この場合は、正面からの全身写真で、最初に目が行く場所を膨らむ側と決めてください。
撮るときは、いつも着ている秋冬の厚手ニットを着て撮ります。下着の上から測った寸法と、服を着たときの見え方はずれることがあるからです。自分で見ると判断が甘くなるので、写真を家族か友人に見せて「どこに目が行く?」と聞くのが確実です。
それでも決まらないときは、上が膨らむ人の組み方から試してください。ニットを長めにして下に量を置く組み方は、多少ずれても崩れにくいからです。
どちらとも言えない人の決め方② 胸は大きいがお尻も大きい
肩幅とお尻の幅の差は小さいのに、胸が前に出ている人がいます。測った幅では「全体」でも、横から見ると上が厚い型です。
この場合は、横からの写真で、胸のいちばん前とお尻のいちばん後ろのどちらが体の中心から遠いかを見ます。胸のほうが遠ければ上が膨らむ人の組み方を、お尻のほうが遠ければ下が膨らむ人の組み方を使います。
胸が前に出ている人のニットは、首元をVの字に開けて、開きの下端を胸のいちばん高い位置より3〜5cm上で止めます。首元がつまった厚手のニットは、胸から上が1つの面になって厚みが増します。
どちらとも言えない人の決め方③ 日によって膨らむ場所が違う
むくみやすい人や、生理の前後で体が変わる人は、日によって気になる場所が変わります。
この場合は、膨らむ日の体で型を決めて、服を揃えておくのが楽です。体が軽い日は、どの型の組み方を着ても崩れにくいからです。逆に、軽い日の体で揃えると、膨らむ日に着られる服がなくなります。
朝に決められないときのために、上が膨らむ日の組み方と下が膨らむ日の組み方を1組ずつ、前の晩に掛けておくと迷いません。
20代のうちに揃える順番
全部をいっぺんに買い替える必要はありません。型が分かったら、次の順で1枚ずつ足していきます。
- 型に合った丈のニットを1枚(上が膨らむ人は長め、下が膨らむ人は短め)
- 量を受け持つ側のボトムを1本(上が膨らむ人は太め、下が膨らむ人は縦に落ちる形)
- 型に合った丈のコートを1着
ニットから始めるのは、毎日の見え方をいちばん大きく変えるのが、裾の止まる高さだからです。手持ちのボトムとコートは、ニットの丈が合っていれば、そのまま使えるものが多いはずです。
鏡の前で最後に見る3つのこと
出かける前に、全身が映る鏡で次の3つだけ確かめてください。
- ニットの裾が、自分の型の高さで止まっているか
- 上と下のうち、ゆるいのは片方だけか
- 横を向いたとき、胸かお尻のいちばん出た高さに横線が来ていないか
3つとも合っていれば、流行りの服を着ていても膨らんで見えることはほとんどありません。
30代以降のぽっちゃりさん向けの縦長の作り方は30代のぽっちゃりコーデに、背が低めの人の秋の服の余りの扱い方はぽっちゃり 150cm 秋に、ダウンの着ぶくれは40代ぽっちゃりのダウンに分けて書いています。
自分に合う秋冬の服を手軽に試すには
型が分かっても、ニットの丈やコートの長さは、実際に着てみないと分からないことがあります。エアークローゼットでは、スタイリストが体型やお悩みに合わせて服を選んでお届けするので、「上が膨らむので長めのニットを」「腰まわりが気になる」と伝えるだけで、自分では手に取らなかった丈や形を家で試せます。
よくある問い
- Q. 20代でぽっちゃりだと、流行りのオーバーサイズは着ないほうがいいですか
- 着てかまいません。避けるのは、上も下も同時にゆるくすることだけです。上が膨らむ人は下をゆるくして上を落ち感のある素材に、下が膨らむ人は上をゆるくして下を縦に落ちる形にすると、流行りの量感は残したまま膨らみが1か所に集まりません。
- Q. 黒ばかり着てしまい、20代なのに地味に見えます
- 黒は膨らむ側だけに置けば十分です。上が膨らむ人は上に黒や濃紺を置いて下に明るい色を、下が膨らむ人はその逆にします。全体がふっくらする人は、顔のまわりに明るい色を1つ足すと、黒の面積が多くても重さが顔まで上がってきません。
- Q. 肩幅とお尻の幅を測るのが難しいです
- 壁に背中とかかとをつけて立ち、肩先のいちばん外とお尻のいちばん外に、それぞれ本を当てて印をつけてもらうと測れます。一人なら、正面からの全身写真を撮り、肩の外側とお尻の外側の幅を画面の上で比べても判断できます。
- Q. コートは何丈を選べばいいですか
- 上が膨らむ人は膝が隠れる長さ、下が膨らむ人はお尻が半分隠れる短めか、ふくらはぎの真ん中まで届く長めのどちらかです。全体がふっくらする人は膝下5〜10cmで、前を開けて着たときに縦の線が2本出るものを選びます。
— メグラシ編集部





