40代ぽっちゃりのダウン|着膨れしないキルトの幅と前を閉めた丈

40代でぽっちゃり体型を気にしているなら、ダウンは「キルトの幅」と「前を閉めたときの丈」で選んでください。
キルトとは、ダウンの表に入っている縫い目のことです。縫い目と縫い目のあいだに羽毛が詰まり、そこがふくらんで段になります。この段が太く、ふくらみが厚いほど、体のまわりに輪が重なって見え、横に広がった印象になります。
目安は、横の縫い目の間隔が8〜12cm、指でつまんだふくらみが3cmまでです。そして前を閉めたときの裾が、お尻のいちばん出た位置にちょうど重ならないこと。この3つがそろえば、ダウンでも着膨れして見えにくくなります。
丈の合わせ方を低身長の目線で見るなら低身長ぽっちゃりコーデ40代の冬コートに分けてあります。この記事は、ダウン特有の段とふくらみの話です。
結論:見るのは、キルトの幅と、前を閉めた丈
ダウンを選ぶとき、売り場では色や形、フードの有無に目が行きがちです。でも、着膨れして見えるかどうかを決めるのは、ほとんどがキルトの幅と、前を閉めたときの丈の2つです。
キルトの幅は、段のふくらみ方を決めます。縫い目の間隔が広いと、1つの段に羽毛がたくさん入って、ふくらみが厚くなります。厚い段が体のまわりにいくつも並ぶと、体の外側にもう一回り輪ができたように見えます。間隔が狭すぎると、今度は横の線の数が増えて、細かい横じまを着ているような印象になります。
前を閉めたときの丈は、裾の線がどこに引かれるかを決めます。ダウンの裾は、ゴムや絞りで体に沿って止まることが多く、そこにはっきりした横の線ができます。この線が体のいちばん厚い場所に来ると、そこが強調されます。
だから、売り場では最初にこの2つを見てください。色やフードは、その2つが合ったものの中から選べば十分です。順番を逆にすると、気に入った色のダウンが着膨れして見えて、迷う時間が長くなります。
売り場でこの2つを見るときは、ハンガーにかかった状態ではなく、必ず着て確かめてください。ハンガーにかかったダウンは、肩で吊られて縦に伸びているので、段は細く、丈は長く見えます。着ると、体の厚みで段が横に押し広げられ、丈も体の前後の厚みの分だけ短くなります。とくにお腹やお尻に厚みがある人ほど、ハンガーで見たときと着たときの差が大きくなります。
試着のときは、普段ダウンの下に着ている厚さのニットを着ていくのがおすすめです。薄いブラウス1枚で試着すると、実際に着る冬の日よりも前がすっきり閉まって見えて、選んだあとに窮屈さに気づくことになります。
着膨れはなぜ起きるか|ふくらみの厚さ×横線の数
着膨れして見えるのは、体の外側の輪郭が、実際の体より大きく見えるときです。ダウンの場合、その原因は2つあります。
1つ目は、ふくらみの厚さです。羽毛の詰まった段は、体の外へ向かって数cmふくらみます。このふくらみが厚いほど、輪郭は体から離れます。体の前後と左右の4方向に同じだけふくらむので、横から見ても前から見ても、一回り大きくなります。
2つ目は、横線の数です。キルトの縫い目は、横に何本も並びます。人の目は、横に並んだ線を見ると、そのあいだの幅を測るように見ます。線の数が多く、1本1本がはっきりしているほど、横の幅に目が行きます。
この2つは、かけ算のように効きます。ふくらみが厚くても横線が少なければ、輪郭は大きくなりますが、横に広がる印象はそれほど強くありません。横線が多くても、ふくらみが薄ければ、線は目立たず平らに見えます。いちばん着膨れして見えるのは、厚いふくらみと、はっきりした横線がそろったときです。
つまり、どちらか一方を抑えれば、見え方は大きく変わります。厚さを抑えるか、線を目立たなくするか。売り場では、この2つのどちらが自分の手に取ったダウンで強く出ているかを見てください。
もう1つ見落としやすいのが、腕まわりです。ダウンの袖にも段が入っていて、二の腕のあたりがふくらみます。腕は体の両脇にあるので、腕のふくらみはそのまま体の横幅に足されます。胴の段がすっきりしていても、袖の段が太いと、前から見たときの横幅は広がります。袖の段も、胴と同じように間隔と厚さを見てください。
袖の段がとくに気になる人は、袖だけ段の細かい形や、袖に段の無い形を探してみてください。腕を下ろしたときに、袖のふくらみが胴の脇に重ならないものが、横幅を広げずに済みます。
測る3つ|段の間隔・ふくらみの厚さ・前を閉めた着丈
売り場で測るのは3つだけです。メジャーがなくても、指の幅や手のひらで、おおまかには測れます。
1つ目は段の間隔です。胸の高さあたりで、横の縫い目と縫い目のあいだを測ります。指4本を横に並べた幅が、だいたい7〜8cmです。その幅より少し広く、手のひらの幅に収まるくらいなら、8〜12cmの範囲に入っています。
2つ目はふくらみの厚さです。段のいちばんふくらんでいるところを、親指と人差し指で軽くつまみます。力を入れずにつまんだときの、指と指のあいだの厚さを見てください。指の関節1つ分くらい、3cmまでなら薄めです。それより厚く、指が大きく開くなら、厚いダウンです。
3つ目は、前を閉めた着丈です。ここは試着して確かめます。前をいちばん上まで閉めて、鏡に対して横向きに立ちます。裾がお尻のどの高さで止まっているかを見てください。お尻のいちばん出た位置と、裾の位置の差がわかれば十分です。
家で測っておくと便利なのは、自分の体のほうです。肩からお尻のいちばん出た位置までの長さと、肩から腰骨までの長さ。この2つを測っておけば、寸法表の着丈と比べるだけで、裾がどこで止まるかがわかります。
3つを測ったら、メモに残しておいてください。何軒か売り場を回るときや、通販で選ぶときに、同じ物差しで比べられます。とくにふくらみの厚さは、写真や寸法表からはわからないので、実際に触ったときの感覚を「指の関節1つ分より薄い」「指が大きく開く」のように言葉で残しておくと、あとで比べやすくなります。
通販で選ぶときは、商品写真の中から、横から撮った写真を探してください。横からの写真なら、ふくらみの厚さがおおまかに読み取れます。前からの写真だけでは、厚さはほとんどわかりません。
早見表|キルトの幅と、ふくらみの見え方
| 段の間隔 | ふくらみの厚さ | 着たときの見え方 |
|---|---|---|
| 15cm以上 | 厚くなりやすい | 体のまわりに太い輪が重なり、横に広がって見える |
| 8〜12cm | 中くらい | 段が細かくまとまり、輪郭が体に沿いやすい |
| 5cm前後 | 薄い | 平らに見えるが、横線の数が増えて横じまの印象 |
| 縫い目なし | 均一 | 段の線が無く、面で見える。厚さだけを見ればよい |
この表は、どの間隔が良い悪いを決めるものではありません。手に取ったダウンが、厚さと線の数のどちらで着膨れしやすいかを見るための軸です。
キルトの幅|8〜12cmの段が、横に広がって見えにくい
段の間隔が8〜12cmくらいのダウンは、ふくらみが厚くなりすぎず、横線も多すぎない、ちょうど中間にあたります。ぽっちゃり体型を気にしている人が最初に試すなら、この範囲から探すのがいちばん外れにくいです。
15cmを超える太い段は、羽毛がたっぷり入るので暖かい反面、段1つ1つが大きくふくらみます。体の前で太い輪が2〜3段重なると、胸からお腹にかけてが丸く大きく見えます。とくに、胸とお腹のあいだのくぼみに段の縫い目が来ず、ふくらみが乗ってしまうと、そこが前へ出て見えます。
5cm前後の細かい段は、ふくらみが薄く平らに見えます。ただ、縫い目の線が胸からお腹にかけて何本も並ぶので、横じまのように見えることがあります。細かい段を選ぶなら、縫い目が目立たない、生地と同じ色の糸で縫われたものを選んでください。
段の間隔は、体の上と下で変えてあるダウンもあります。胸のあたりは細かく、お腹から下は少し広く、といった具合です。この場合は、自分が気になっている場所の段を見てください。お腹が気になるなら、お腹の高さの段が8〜12cmに収まっているかが大事です。
縫い目の向きも、見え方を変えます。真横にまっすぐ入る縫い目のほかに、斜めに入るもの、波のように曲がって入るものもあります。斜めや曲線の縫い目は、真横の線ほど横幅に目を向けさせません。とくに、体の脇に向かって下がっていく斜めの縫い目は、体の中心から外側へ視線を流して、横幅を目立たなくします。真横の段がどうしても気になる人は、こうした縫い目の形も試してみてください。
ふくらみの厚さ|指でつまんで3cmまで
段の間隔が同じでも、中に入っている羽毛の量で、ふくらみの厚さは変わります。売り場では、間隔を見たあとに、必ず指でつまんでみてください。
つまんだ厚さが3cmまでなら、薄めのダウンです。体の外への張り出しが小さく、上に何も重ねなくても輪郭が体に沿います。暖かさは厚いものより控えめですが、中に着るもので調整できます。
3cmを超えて、指が大きく開くほどふくらむものは、厚いダウンです。とても暖かい一方で、体のまわりに数cmずつふくらむので、前から見ても横から見ても一回り大きくなります。寒い地域で長く外にいる人には頼もしい1着ですが、着膨れを気にしているなら、厚さより薄さを優先したほうが見え方は落ち着きます。
ふくらみが薄いと寒いのでは、と心配になるかもしれません。冬の街中で、電車や建物の中を行き来することが多いなら、薄めのダウンに、中のニットで暖かさを足すほうが、室内で暑くなりすぎずに過ごせます。外にいる時間が長い日は、中にもう1枚重ねればいいだけです。
ふくらみの厚さは、着ているうちに変わることも覚えておいてください。新しいダウンは羽毛がふっくらしていて厚く、着て何度か押しつぶされるうちに少し落ち着きます。売り場で3cmを少し超えるくらいなら、着ているうちに範囲に入ることもあります。ただ、明らかに厚いものは、落ち着いても厚いままです。
逆に、収納のあとに羽毛がつぶれていると、取り出した直後は薄く見えます。家で着る前に、軽く振って空気を含ませてから着ると、本来の厚さに戻ります。売り場で確かめた厚さと比べるときは、この状態で見てください。
前を閉めた丈|お尻のいちばん出た位置を外す
ダウンの裾は、ゴムや絞りで体に沿って止まる形が多く、そこにはっきりした横の線ができます。この線をどこに置くかで、腰まわりの見え方が大きく変わります。
いちばん避けたいのは、お尻のいちばん出た位置で、裾がちょうど止まる丈です。そこはもともと体がいちばん厚い場所なので、裾の線が引かれると、厚みに目が集まります。さらに、裾のふくらみが厚みに重なって、腰まわりが実際よりも張って見えます。
選ぶなら、どちらかです。腰骨の高さで裾が止まるショート丈か、お尻のいちばん出た位置より5cm以上下で止まる丈。腰骨の高さで止まる丈は、上半身を短く見せて、脚を長く見せます。下に止まる丈は、お尻を覆い隠して、裾の線を太ももの細い位置に移します。
確かめ方は、前をいちばん上まで閉めて、鏡に横向きで立つことです。裾とお尻のいちばん出た位置の差が、5cmより小さいなら、その丈は避けたほうが無難です。前を開けて着る予定でも、寒い日は閉めることになるので、閉めた状態で確かめてください。
裾の形も、線の強さを変えます。ゴムでしっかり絞って体に沿わせる裾は、横の線がはっきり出ます。絞りのない、まっすぐ落ちる裾は、線がやわらかく、腰まわりに目を集めにくいです。裾に絞りの紐がついているダウンなら、紐をゆるめて着るだけで、裾の線を弱められます。腰まわりが気になる人は、裾をきつく絞らずに着てください。
後ろの裾が前より長い形もあります。後ろだけ長いと、お尻は覆えて、前は短く軽く見えます。横から見たときに裾が斜めに下がる線になるので、腰まわりの横の線が目立ちにくくなります。
ファスナーまわり|胸とお腹のあいだで横じわが出ないか
前を閉めたときに、ファスナーの両側に横じわが出るダウンは、胸かお腹のどちらかでゆとりが足りていません。横じわは、布が横に引っぱられているサインです。
鏡の正面に立って、横じわが出ている高さを見てください。胸の高さなら胸囲のゆとり、お腹の高さならお腹まわりのゆとりが足りません。横じわが出ていると、そこに光と影の筋ができて、ふくらみがさらに強調されます。
まずは、中に着ているものを薄くしてみてください。厚手のニットを薄手のニットに替えるだけで、横じわが消えることがあります。中を薄くして消えるなら、そのダウンは中を薄くして着れば使えます。
中を薄くしても横じわが消えないなら、1つ上のサイズを試してください。ただし、サイズを上げると肩が落ちて、袖が長くなります。肩が腕のほうへ2cm以上落ちるなら、サイズを上げるより、下からも開けられるファスナーの形を選んで、お腹の高さだけ少し開けて着るほうが、肩の位置を保てます。
ファスナーの両脇に、ふくらみの段が切れずに続いている形も見ておいてください。段がファスナーの際までふくらんでいると、前を閉めたときに中心が盛り上がり、体の前の厚みが強調されます。ファスナーの両脇に、段の入らない平らな帯が数cmある形なら、体の中心がすっきりして、縦の線が生まれます。前から見たときの印象を整えたいなら、この平らな帯の有無がよく効きます。
フードと襟|顔まわりの量を減らす
ダウンは、フードや大きな襟がついている形が多いです。顔まわりに量があると、上半身全体がボリュームを持って見え、体全体が大きく見えることがあります。
フードを選ぶなら、取り外せる形か、ふくらみの少ない薄いフードにします。フードの縁に毛足の長い飾りがついている形は、顔のまわりに大きな輪ができて、上半身が丸く見えやすいです。
襟は、高く立ち上がる形より、首にそって低めに止まる形のほうが、首が見えて縦の線ができます。首が隠れて顔のすぐ下までダウンのふくらみが来ると、顔から肩までが一続きに見えて、上半身が大きく見えます。
首元をすっきりさせたいけれど寒いのも困る、というときは、ダウンの襟は低めにして、マフラーで暖かさを足してください。マフラーなら、長めに前へ垂らせば体の中心に縦の線ができて、着膨れの印象をさらに抑えられます。
フードを外せる形なら、外した状態でも確かめておきましょう。外したあとに襟の後ろが大きく開いたり、取り付けのボタンが目立ったりすると、かえって首元が落ち着きません。外したときの首元が、襟だけですっきりまとまるものが、フードを使わない日にも着やすいです。雨や雪の日だけフードを付ける、という使い方ができれば、普段は顔まわりの量を減らせます。
色とツヤ|光る面は、ふくらみを強調する
ダウンの生地は、ツヤのあるものと、マットなものがあります。着膨れを気にするなら、色よりも先にツヤを見てください。
ツヤのある生地は、段のふくらみのいちばん高いところに光が当たって、明るい帯ができます。段ごとに明るい帯と暗い影が交互に並ぶので、ふくらみの立体感が強調されます。黒や紺のような濃い色でも、ツヤが強いと段がはっきり見えます。
マットな生地は、光を散らすので、ふくらみの陰影がやわらかくなります。段の数が同じでも、ツヤのある生地よりも平らに見えます。明るい色を選びたいなら、マットな生地にすると、膨張して見える心配が減ります。
色は、濃い色のほうが陰影が目立ちにくく、全体が引き締まって見えます。ただ、顔を明るく見せたいなら、グレーやベージュのような中くらいの明るさの色も、マットな生地なら十分に選べます。真っ白や淡いパステルは、ふくらみがいちばん目立つので、着膨れを気にしているときは避けたほうが無難です。
色を決めるときは、手持ちのボトムとの組み合わせも考えてください。ダウンとボトムを同じ系統の濃い色でそろえると、上から下までが一続きの縦の面になり、すらりと見えます。ダウンだけ明るく、ボトムが濃いと、上半身の面積が目立ち、上が大きく見えることがあります。上半身が気になる人は、ダウンをボトムと同じか、それより濃い色にすると落ち着きます。
小物の色も、ダウンの見え方を助けます。手袋やマフラー、鞄を顔に近い位置で明るい色にすると、目線が上に集まり、ダウンの胴まわりに目が行きにくくなります。反対に、腰の位置に明るい色の鞄を下げると、そこに目が集まって腰まわりが強調されます。明るい色は首元や手元に置き、腰まわりは暗めにまとめると、全体の印象がすっきりします。
中に着るもの|ダウンの中を薄くすると前が閉まる
ダウンは、それ自体が暖かいので、中に厚手のニットを着込む必要はあまりありません。中を薄くするだけで、着膨れの印象はかなり減ります。
中に厚手のニットを着ると、ダウンの内側から体がもう一回りふくらみます。前を閉めたときに胸とお腹が張り、ファスナーのまわりに横じわが出やすくなります。段のふくらみも外に押し出されて、さらに厚く見えます。
中は、薄手のニットや、保温性のある薄手のインナーにしてください。体にほどよく沿う薄手のニットなら、ダウンの中で布がたまらず、前もすっきり閉まります。暖かさが足りないと感じたら、インナーを保温性の高いものに替えるほうが、ニットを厚くするより着膨れしません。
中に着るものの色も、着膨れの見え方に効きます。前を開けて着る日は、中のニットを濃い色にすると、体の中心に縦の帯ができて、両側のダウンの段が目立たなくなります。ダウンの色より一段濃い色を中に選ぶのが目安です。
首元の形も、中に着るもので変わります。ダウンの下に厚手のタートルネックを着ると、首元にダウンの襟とニットの襟が重なって、顔のすぐ下にボリュームが集まります。首元が詰まって見えるのが気になるなら、中は首の開いた薄手のニットにして、首元はマフラーで暖めるほうが、首まわりがすっきりします。タートルネックを着たい日は、襟の低い、薄手のものを選んでください。
どちらとも取れるとき①|手持ちのダウンの段が太い
いま持っているダウンが、段の間隔15cm以上の太い段で、着ると着膨れして見える。でも買い替えるのは迷う。こういう場合は、着方で直せるところから試してください。
まず、中を薄くします。中を薄手のニットにするだけで、前を閉めたときの張りが減り、段のふくらみが少し落ち着きます。次に、前を開けて着ます。前を開けると、ダウンの段は体の両脇に分かれて、体の中心が縦に空きます。そこに濃い色のニットが見えると、縦の帯ができて、横の段の印象が弱まります。
マフラーを長めに垂らすのも同じ効き方をします。首から前に、おへそのあたりまでマフラーを垂らすと、体の中心に縦の線が加わります。マフラーの色は、ダウンと違う色にすると縦の線がはっきりします。
ここまでしても気になるなら、次のダウンを選ぶときに、段の間隔とふくらみの厚さを測ってから選んでください。手持ちの太い段のダウンは、外に長くいる寒い日の1着として残しておけば、無駄にはなりません。
手持ちのダウンが重くて肩がこる、という悩みもよく聞きます。重いダウンは、肩から下へ布が強く引かれて、肩の線が下がり、上半身が四角く見えることがあります。肩にかかる重さが気になるなら、鞄を斜めがけにせず手で持つ、マフラーを軽いものにする、といった工夫で肩まわりの負担を減らしてください。肩の線が上がると、ダウンの見え方も少し軽くなります。
どちらとも取れるとき②|ロング丈かショート丈か
ロングダウンとショートダウン、どちらが体型をカバーできるかは、よく迷うところです。答えは、前を閉めたときの裾が、お尻のどこで止まるかで決めてください。
ショート丈は、腰骨の高さで裾が止まるものを選びます。上半身が短く見えて、下半身が長く見えるので、全体のバランスが軽くなります。ただし、腰骨より下、お尻のいちばん出た位置にかかる長さだと、いちばん厚い場所に裾の線が来てしまいます。ショートを選ぶなら、腰骨でぴたりと止まる丈にこだわってください。
ロング丈は、お尻のいちばん出た位置より5cm以上下で止まるものを選びます。お尻と太ももの付け根を覆い隠すので、腰まわりが気になる人には安心感があります。ただ、膝より下まである長いダウンは、全体の面積が大きくなり、ふくらみの量も増えます。背が高くないなら、膝の少し上で止まるくらいの長さが、重く見えにくいです。
迷ったら、普段の下に合わせて選ぶのも一つの方法です。細身のパンツをよくはくならショート丈、ゆったりしたスカートやワイドパンツをよくはくなら、裾がスカートやパンツの上に重なるロング丈が合わせやすいです。
もう1つの判断材料は、普段の移動の手段です。自転車に乗ることが多いなら、ロングの裾はペダルをこぐ脚にからみやすく、ショート丈のほうが扱いやすいです。電車やバスで座ることが多いなら、ロングの裾が座席でお尻の下に敷かれて、立ち上がるたびに引っぱられます。座る時間の長い人は、膝の少し上で止まる丈か、ショート丈が楽です。見え方だけでなく、自分の冬の一日の動きにも合わせて選んでください。
どちらとも取れるとき③|前を開けて着たい
ダウンの前を閉めると窮屈に感じる、開けて着るほうが好き、という人もいると思います。前を開けて着るつもりなら、選び方が少し変わります。
前を開けると、ダウンの段は体の両脇に分かれて、中の服が縦に見えます。この縦の帯が、着膨れの印象をいちばん抑えてくれます。開けて着るなら、段の太さよりも、前を開けたときに身ごろが体の脇に沿って落ちるかを見てください。
身ごろが外へ大きく広がる形は、前を開けると体の両側に張り出して、横幅が広く見えます。開けたときに、前の端が体の脇にそってまっすぐ下へ落ちるものなら、中の縦の帯がきれいに見えます。
ただし、寒い日は前を閉めることになります。開けて着るのが基本でも、閉めたときの丈とファスナーまわりの横じわは、一度確かめておいてください。閉めたときにいちばん厚い場所に裾が来るダウンは、寒い日にだけ着膨れして見えることになります。
前を開けて着るなら、中の服の丈にも気を配ってください。中のニットの裾がダウンの裾より長く出ていると、前を開けたときに裾の線が2本重なって、腰まわりに横の線が増えます。中のニットはダウンより短いか、ボトムの中に入れてしまうと、前を開けたときの縦の線がすっきりつながります。ニットを入れるのが苦手なら、前だけ軽く入れて、後ろは出しておくだけでも、前から見た線は整います。
よくある行き違い
「ぽっちゃり体型にダウンは似合わない」と思い込んでいる人は多いのですが、似合わないのはダウンそのものではありません。太い段と、いちばん厚い場所で止まる裾が、着膨れの見え方を作っています。段の間隔とふくらみの厚さ、それに裾の位置を選べば、ダウンでも着膨れして見えにくくなります。
「大きめを選べば体型が隠れる」も行き違いです。大きめのダウンは、肩が落ち、身幅が広がって、体の外側にさらに大きな輪郭ができます。隠れるのではなく、体が大きく見えます。サイズは、前を閉めて横じわが出ない、いちばん小さいものを選んでください。
「黒なら大丈夫」というのも半分だけ正しいです。黒でも、ツヤが強ければ段のふくらみが光って見えます。色よりも先に、ツヤを抑えた生地を選ぶほうが、陰影はやわらかくなります。
「暖かさを優先すると着膨れは仕方ない」と諦める必要もありません。ダウンは薄めにして、中のインナーで暖かさを足す。こうすれば、外ではしっかり暖かく、見た目はすっきり保てます。
「ダウンは毎年買い替えるもの」と思って、合わないものを着続けている人もいます。ダウンは、手入れをすれば何年も着られる上着です。だからこそ、選ぶときに段の間隔とふくらみの厚さ、それに前を閉めた丈を確かめておくと、その後の何年もの冬が楽になります。一度自分に合う数字がわかれば、次に選ぶときにも同じ物差しが使えます。
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よくある問い
- Q. ぽっちゃり体型だと、ダウンは着膨れして見えますか
- ダウンそのものが着膨れの原因ではありません。着膨れして見えるかどうかは、ふくらみの厚さと、横に入る縫い目の数で決まります。ふくらみが厚く、横の段が太いダウンほど、体の外側に輪が重なって見えて、横に広がった印象になります。指でつまんでふくらみが3cm以内に収まり、横の段の間隔が8〜12cmくらいのものを選べば、ぽっちゃり体型でも体の線から大きく外へはみ出しません。
- Q. ロングダウンとショートダウン、どちらが体型をカバーできますか
- どちらが良いかではなく、前を閉めたときの裾の止まる位置で選んでください。いちばん避けたいのは、お尻のいちばん出た位置のちょうど高さで裾が止まる丈です。そこで裾が止まると、いちばん厚い場所に横の線が引かれて、腰まわりが強調されます。ショートなら腰骨の高さで止まる丈、ロングならお尻のいちばん出た位置より5cm以上下で止まる丈を選ぶと、裾の線が厚い場所から外れます。
- Q. 手持ちのダウンの段が太くて、着膨れして見えます。買い替えるしかないですか
- 買い替える前に、着方で直せる部分を試してください。中に着るものを薄手にすると、前を閉めたときの胸とお腹のまわりの張りが減り、段のふくらみが少し落ち着きます。前を開けて着て、中に縦の線が出るように濃い色の薄手ニットを合わせると、体の中心に縦の帯ができて、横の段の印象が弱まります。マフラーを長めに垂らすのも同じ効き方をします。それでも気になるなら、次に選ぶときは段の間隔とふくらみの厚さを測ってから選んでください。
- Q. ダウンの色は黒がいいですか
- 黒や紺のような濃い色は、ふくらみの陰影が目立ちにくいので、着膨れの印象を抑えやすい色です。ただ、黒でもツヤの強い生地だと、段のふくらみの上に光の帯ができて、段が強調されます。色よりも先に、生地のツヤを見てください。ツヤを抑えたマットな生地なら、明るい色でも段の陰影が目立ちにくくなります。顔まわりを明るく見せたいなら、マットな生地で、グレーやベージュのような中くらいの明るさの色も選べます。
- Q. ダウンの前を閉めると、お腹のところに横じわが出ます
- 胸囲とお腹まわりのどちらかが、ダウンの身幅に対して足りていないサインです。前を閉めて鏡の正面に立ち、ファスナーの両側に横じわが出ている高さを見てください。胸の高さならバスト、お腹の高さなら腹囲のゆとりが足りません。中に着るものを薄くして横じわが消えるなら、そのダウンは中を薄くして着れば使えます。中を薄くしても消えないなら、1つ上のサイズを見るか、ファスナーが下から開けられる形を選んでお腹の高さだけ開けて着る方法があります。
— メグラシ編集部





