40代ぽっちゃりのマフラー|巻いた厚みで首と肩を大きく見せない

**マフラーを巻いたあと、顎の下から肩先までを指で測ってみてください。**厚みが指3本ぶん、約5cmを超えているなら、上半身が大きく見えている原因はそこにあります。
40代でぽっちゃり体型の方が冬にマフラーを巻くと、首が埋まって、顔と肩がひとつながりに見えることがあります。原因はマフラーの色や柄ではありません。巻いたあとの厚みと、首の両脇に隙間が残っているかどうかです。
この2つを整えるだけで、同じマフラーでも見え方は変わります。冬のアウターそのものの選び方は40代ぽっちゃりのダウンに、首元の高さはタートルネックの襟の高さに、重ね着の枚数は低身長ぽっちゃり40代の冬コーデに分けてあります。
結論:厚みは指3本まで、首の両脇に隙間を残す
マフラーで上半身が大きく見えるかどうかは、2つの点で決まります。
1つ目は、巻いた厚みです。首の横で、マフラーの外側から首の肌までの厚みが、指3本ぶん、約5cm以内に収まっているか。これを超えると、顎の下から肩までがひとつの塊に見えます。
2つ目は、首の両脇の隙間です。正面から見たとき、マフラーと顎の間、あるいはマフラーと肩の間に、肌かインナーの襟が少しでも見えているか。隙間が残っていれば首の形が見えるので、顔と肩が別々のものとして認識されます。隙間がまったくないと、首が消えて、顔が肩に直接乗っているように見えます。
この2つは連動しています。厚みが増えるほど、隙間は消えやすくなります。だから、まず厚みを抑え、そのうえで隙間を残す巻き方を選ぶ、という順で考えてください。
大きく見える仕組み:首が埋まると、顔と肩が一続きになる
人の上半身の大きさは、肩幅や胸まわりの寸法だけで決まって見えるわけではありません。首の細さと、肩の幅との差が、見え方に大きく影響します。
首は、顔と肩の間にある、いちばん細い部分です。この細い部分が見えていると、見る人は「ここで顔が終わり、ここから肩が始まる」と区切って受け取ります。区切りがあると、肩の幅は肩の幅として、顔の大きさは顔の大きさとして、それぞれ別々に見えます。
マフラーで首が埋まると、この区切りが消えます。顔の下にすぐ厚い布の塊があり、その塊が肩まで続くと、見る人は顔から肩までをひとつの大きな塊として受け取ります。塊の横幅は、肩幅にマフラーの厚みが足されたものになります。
ぽっちゃり体型の方は、肩まわりや首まわりにもともと丸みがあることが多いので、マフラーの厚みが加わると、この塊がさらに大きく見えます。体型そのものを否定する必要はまったくありません。ただ、首の区切りを残すだけで、見え方は大きく変わるということです。
測り方:顎の下から肩先まで、指を当てる
自分のマフラーの巻き方が、厚すぎるかどうかを確かめる方法です。
いつも通りにマフラーを巻いて、鏡の前に立ちます。首の横、耳の下あたりで、マフラーの外側に人差し指を当て、そこから首の肌に向かって指を並べていきます。人差し指、中指、薬指と並べて、指3本を超えたら厚すぎる目安です。
次に、正面から鏡を見ます。顎の下とマフラーの上端の間に、肌が見えているかを確かめます。見えていなければ、首が埋まっています。肩の側も見ます。マフラーの下端と肩の間に、コートの肩やインナーの襟が見えていれば、肩との区切りは残っています。
最後に、スマートフォンで正面から上半身を撮ります。写真で見ると、鏡よりも客観的に分かります。顔の幅と、マフラーを含めた首まわりの幅を比べて、首まわりのほうが顔より広く写っていたら、厚みを減らす側に手を入れます。
マフラーの幅と長さ:巻く前に決まっていること
巻いた厚みは、巻き方だけでなく、マフラーそのものの幅と長さでも決まります。手持ちのマフラーを測って、どの巻き方が向くかを確かめてください。
| マフラーの幅 | ひと巻きしたときの厚み | 向く巻き方 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| 20cm未満の細幅 | 指1〜2本 | 首に1周巻いて前に垂らす | 細すぎると首が締まって見える |
| 20〜35cmの標準幅 | 指2〜3本 | 首の後ろに掛けて垂らす、ひと巻き | 2周以上巻くと指4本を超える |
| 35cm以上の大判 | 広げると指5本以上 | 縦に折って幅を15cm前後にしてから掛ける | 広げたまま巻かない |
この表で見てほしいのは、幅が広いほど、同じ巻き方でも厚みが増えるということです。標準幅のマフラーを2周巻くと、ほとんどの場合、指3本を超えます。大判のストールを広げたまま巻くと、1周でも指5本を超えます。
長さも見てください。マフラーの長さが160cm以上あれば、首にひと巻きしても、前に十分な長さが垂れます。長さが120cm程度の短いマフラーは、ひと巻きすると前に垂れる部分が短くなり、結び目を作りたくなります。結び目は顎の下に厚みを作るので、短いマフラーは首の後ろに掛けて垂らすだけの巻き方が向いています。
素材の厚み:毛足と編み目で、同じ幅でも厚さが変わる
同じ幅のマフラーでも、素材によって巻いたときの厚みは大きく変わります。
毛足の長い素材は、表面がふわふわと立ち上がっているぶん、見た目の厚みが実際の厚み以上に出ます。巻いたときに毛足が首のまわりで膨らみ、首の輪郭がぼやけます。
ざっくりと太い糸で編んだマフラーも、編み目の凹凸がそのまま厚みになります。太い編み目のマフラーは、1周巻いただけで指3本に近くなることがあります。
薄手のウールや、細い糸で細かく織った素材は、同じ幅でも厚みが出にくく、首にきれいに沿います。暖かさの点では、薄手でも密に織られたものは十分に暖かく、ふわふわした厚手のものと大きく変わらないこともあります。
手持ちのマフラーが毛足の長いものや太い編み目のものなら、巻き方で厚みを抑える必要があります。これから買い足すなら、薄手で密に織られたものを選ぶと、どの巻き方でも厚みが出にくく、使い回しが利きます。
巻き方:何周も巻かず、ひと巻きして縦に垂らす
厚みを抑える巻き方は、首に巻く周回を減らすことが基本です。3つの巻き方を、厚みの少ない順に並べます。
1つ目は、首の後ろに掛けて、両端を前に垂らすだけの巻き方です。首の前に布が重ならないので、厚みは首の後ろと横だけに出ます。首の前に隙間がしっかり残るので、首の区切りがもっともはっきり見えます。寒さを防ぐ力はいちばん弱いので、比較的暖かい日や、屋内と屋外を頻繁に行き来する日に向いています。
2つ目は、首にひと巻きして、両端を前に垂らす巻き方です。首の後ろから前に回して、もう一度後ろへ回し、両端を前に垂らします。首の前に1枚重なるので、寒さは防げますが、厚みは指2〜3本に収まります。標準幅のマフラーなら、この巻き方がいちばん使いやすいはずです。
3つ目は、二つ折りにして輪に通す巻き方です。マフラーを二つ折りにして首の後ろに掛け、片方の端を輪に通します。首の前に結び目のような重なりができるので、厚みは出ますが、結び目を鎖骨より下にずらせば、首の前に隙間を残せます。
避けたいのは、首に2周以上ぐるぐると巻いて、端を中に押し込む巻き方です。寒さには強いのですが、厚みが指4本を超え、首の前も横も隙間がなくなります。
巻いたあとに整える3つの動作
どの巻き方でも、巻いたあとに少し整えるだけで、厚みと隙間の見え方が変わります。
1つ目は、首の前の重なりを下へずらすことです。巻いた直後は、重なりが顎のすぐ下に集まっていることが多いので、指で重なりをつまんで、鎖骨のあたりまで下ろします。これだけで、顎の下に肌が見える隙間ができます。
2つ目は、首の横のふくらみを平らにすることです。マフラーを巻くと、首の横で布がふくらみ、そこがいちばん厚くなります。両手で首の横を軽く押さえて、布を首に沿わせるように平らにします。厚みが指1本ぶん減ることもあります。
3つ目は、垂らした端をまっすぐにすることです。端がねじれていたり、片方だけ外側に広がっていたりすると、縦の線が乱れます。両端を軽く引いて、体の前にまっすぐ落ちるように整えます。
この3つは、鏡の前で10秒もあればできます。出かける前の最後に、毎回同じ順でやる習慣にしておくと、巻き方が多少ずれていても、見え方は安定します。
外を歩いている間に崩れたとき
マフラーは、歩いているうちに少しずつ巻きが崩れます。風が強い日はなおさらです。崩れると、垂らした端が首の前に戻ってきて重なりが増えたり、首の後ろの布がずり上がって首が埋まったりします。
駅や建物に入ったときに、一度だけ鏡やガラスに映して、上の3つの動作をやり直してください。巻き直す必要はなく、ずらす・押さえる・引く、だけで戻ります。崩れにくくしたいなら、薄手で表面に少し凹凸のある生地を選ぶと、布同士が滑りにくく、巻いた形が保たれやすくなります。
垂らす長さ:先端はおへその上で止める
ひと巻きして前に垂らす巻き方では、垂らした先端をどこで止めるかも見え方に関わります。
垂らした2本の端は、体の前に縦の線を作ります。この縦の線は、上半身を縦長に見せる働きがあります。横幅のある体型の方にとって、縦の線は横幅の印象を和らげる助けになります。
ただし、先端の位置によって、この働きは変わります。先端がおへその上あたり、みぞおちからおへその間で止まっていれば、縦の線が胸からお腹にかけてまっすぐ通り、上半身が縦長に見えます。
先端が腰のあたり、ちょうどお腹のいちばん幅のある位置で止まると、そこで縦の線が途切れ、先端の横幅がお腹の横幅と重なって見えます。先端の房飾りがある場合は、なおさらその位置に目が行きます。
先端が太ももの上まで長く垂れる場合は、縦の線は長くなりますが、歩くたびに揺れて、線がまっすぐに見えにくくなります。
2本の端の長さを左右でずらす方法もあります。片方をおへその上、もう片方をみぞおちあたりで止めると、縦の線が2段になり、真ん中に視線が集まりにくくなります。
色:コートとの濃さの差で、厚みの目立ち方が変わる
マフラーの色は、単体で選ぶより、コートとの濃さの差で考えてください。
コートとマフラーが同じくらいの濃さなら、マフラーの厚みはコートと一体になって見え、目立ちにくくなります。紺のコートに紺やグレーのマフラー、キャメルのコートにベージュのマフラーという組み合わせです。首まわりがすっきり一続きに見え、厚みの印象が薄れます。
コートより明るいマフラーは、顔まわりを明るく見せる効果があります。冬は顔色がくすみやすいので、この効果は大きいのですが、明るい色ほど面積が目立ちます。白やアイボリーのマフラーを厚く巻くと、首まわりに大きな白い塊ができ、そこに目が集まります。明るい色を選ぶなら、そのぶん厚みを指2本以内に抑えてください。
コートより暗いマフラーは、首まわりを引き締めて見せますが、顔の下に暗い影ができます。顔色が沈んで見えることがあるので、顔の近くに明るいインナーの襟やピアスなど、光を置く場所を別に作ると落ち着きます。
髪の長さと、マフラーの上に乗る量
マフラーの見え方は、髪の長さとも関わります。首まわりの厚みは、マフラーだけでなく、その上に乗る髪の量でも増えるからです。
肩より長い髪をおろしたままマフラーを巻くと、髪がマフラーの上に乗り、首まわりにもう1層の厚みが加わります。マフラーの厚みが指3本以内でも、髪が乗ると指4本、5本に見えることがあります。
髪が長い方は、マフラーを巻くときに、髪をマフラーの外に出すか、中に入れるかを決めてください。外に出すと、髪がマフラーの上に広がって厚みが増えます。中に入れると、首の後ろでマフラーが髪の分だけ膨らみます。
どちらがすっきり見えるかは髪の量によりますが、多くの場合は、髪を後ろでまとめてからマフラーを巻くのがいちばんすっきりします。低い位置でひとつに結ぶか、首の後ろでゆるくまとめるだけで、首まわりの厚みは髪の分だけ減ります。
肩につかない短い髪なら、髪はマフラーの上に乗りません。そのかわり、首の後ろがマフラーで完全に覆われるので、首の後ろの厚みが目立ちやすくなります。短い髪の方は、首の後ろでマフラーを重ねすぎないよう、首の後ろに掛けて前に垂らすだけの巻き方が向いています。
スヌードとネックウォーマーはどうか
マフラーの代わりに、輪になったスヌードや、筒状のネックウォーマーを使う方もいます。巻く手間がなく便利ですが、厚みの点では注意が必要です。
スヌードは、輪の大きさで厚みが決まります。輪が小さいスヌードは、首にぴったり沿うので、厚みは出にくいのですが、首の前も後ろも全部が覆われるので、首の区切りが消えます。輪が大きいスヌードは、首から垂れ下がるので、首の前に隙間ができやすく、縦の線も作れます。輪が大きいものを選び、2重にせず1重で掛けるのが、ぽっちゃり体型の方には向いています。
ネックウォーマーは、首をぴったり覆う筒なので、首の区切りはほぼ完全に消えます。そのかわり、厚みは薄手のものなら指1〜2本に収まります。首の形が見えなくなる代わりに、首まわりが細い筒として見えるので、厚いマフラーで塊を作るよりは、上半身が大きく見えにくいこともあります。
使い分けるなら、正面から見られる時間が長い日はマフラーで首の区切りを残し、とにかく寒い移動の日はネックウォーマーで薄く覆う、という分け方が考えられます。
40代になって、首まわりで変わること
20代や30代のころと同じマフラーを同じように巻いているのに、最近なんだか首まわりが重たく見える。そう感じる40代の方は少なくありません。
年齢とともに、首まわりの見え方は少しずつ変わります。顔の輪郭がやわらかくなり、顎から首へのつながりがなだらかになると、首の区切りはもともと見えにくくなります。そこに厚いマフラーが加わると、区切りが完全に消えやすくなるのです。
これは体型や年齢を否定する話ではありません。見え方の条件が変わったのだから、マフラーの扱いも少し変える、というだけのことです。若いころはぐるぐる巻きでも首の区切りが残っていたのが、40代では残りにくくなる。だから、意識して隙間を残す巻き方を選ぶ、ということです。
もう1つ、顔色の変化もあります。年齢とともに、顔の色はくすみやすくなります。冬はなおさらです。顔の下に置くマフラーの色は、顔色に直接影響します。黒や濃い茶のマフラーは顔の下に影を作り、くすみを強めて見せることがあります。顔の近くには、少し明るさのある色を、厚みを抑えて置く。この組み合わせが、40代の冬の首まわりには向いています。
コートの襟との関係
マフラーは、コートの襟とも重なります。コートの襟の形によって、マフラーをどう巻くかが変わります。
襟の大きいコートや、フードの付いたコートは、襟そのものに厚みがあります。そこにマフラーを巻くと、襟とマフラーの厚みが足し合わされて、首まわりがかなり大きくなります。この場合は、マフラーをコートの内側に入れるか、首の後ろに掛けて垂らすだけにします。
襟のないコートや、襟の小さいコートは、マフラーの厚みがそのまま首まわりの厚みになります。ひと巻きして垂らす巻き方なら、襟がないぶん首の区切りが見えやすくなります。
ダウンジャケットのように、それ自体が首まわりに厚みのあるアウターでは、マフラーを巻かずにネックウォーマーやスヌードを薄く使うほうが、厚みが出にくいことがあります。ダウンのときの首まわりは40代ぽっちゃりのダウンで、前を閉めた丈とあわせて書いています。
首が短いと感じる・肩幅がある・胸が大きい場合
体型の特徴によって、マフラーの巻き方で気をつける点が少しずつ違います。
首が短いと感じている方は、首の前をできるだけ空けることを優先してください。首の後ろに掛けて垂らすだけの巻き方が、もっとも首を長く見せます。重なりや結び目を作る場合は、顎のすぐ下ではなく、鎖骨より下にずらします。
肩幅があると感じている方は、マフラーを肩に広げて掛けないようにしてください。大判のストールを肩から羽織ると、肩の横幅がさらに広がって見えます。マフラーは首の近くに細くまとめ、垂らした端で縦の線を作ります。
胸が大きいと感じている方は、垂らした端が胸の上で浮きやすくなります。端が胸の頂点から前に浮くと、胸の厚みがそのまま横幅として見えます。薄手で落ち感のある素材を選ぶと、端が体に沿って落ち、浮きにくくなります。
どちらとも取れるときの決め方
ここからは、判断が分かれる場面の決め方です。
寒さを優先したいが、厚みも気になる
寒い日に厚みを抑えたいなら、巻く量を増やすのではなく、素材を変えてください。薄手で密に織られたマフラーを2枚重ねて巻くと、厚手のマフラー1枚よりも厚みが出にくく、暖かさは同程度か、それ以上になることがあります。また、首の後ろだけを厚くして、前を薄くする巻き方もあります。首の後ろでマフラーを二つ折りにし、前に垂らす部分は1枚にします。首の後ろは正面から見えないので、厚みがあっても見え方には影響しにくくなります。
大判のストールしか持っていない
大判のストールは、縦に3つ折りか4つ折りにして、幅を15cm前後にしてから首に掛けてください。この幅なら、ひと巻きしても指3本以内に収まりやすくなります。折りたたむ手間が増えますが、新しく細幅のマフラーを買わなくても、厚みを抑えられます。
首が短いと感じるが、寒がりでもある
首を長く見せることと、首を暖めることは、ぶつかりがちです。この場合は、首の後ろと横を厚く、前を薄くする巻き方を選んでください。首の後ろにひと巻きして、結び目を作らずに前に垂らす形です。首の前に隙間があれば、首は短く見えにくくなります。それでも寒い日は、マフラーの代わりに、首の後ろだけを覆う薄手のネックウォーマーをインナーの襟の内側に入れる方法もあります。
去年まで気に入っていた厚手のマフラーを使いたい
長く使ってきた厚手のマフラーには愛着があり、簡単には手放せないものです。その場合は、使い方を変えて残してください。
厚手のマフラーは、首に巻くのではなく、首の後ろに掛けて前に垂らすだけにします。首の前に重なりがなければ、厚手でも首の区切りは残ります。それで寒い日は、首の前に薄手のネックウォーマーを内側に入れて、厚みの出ない側で寒さを補います。
もう1つの使い方は、とくに寒い日の移動だけに使うことです。屋外の短い時間だけなら、厚みがあっても見られる時間は短くなります。職場や人と会う場所に着いたら外して、膝掛けとして使えば、愛着のあるマフラーにも出番が残ります。
写真に撮られる日と、普段の日
結婚式の帰りや、旅行先、家族の行事など、写真に撮られることが分かっている日は、厚みをいつもより抑えてください。写真は正面から撮られることが多く、首まわりの幅と顔の幅の比較が、そのまま記録に残ります。鏡で見るよりも、写真のほうが厚みは強調されて写りやすいものです。
撮られる日は、首の後ろに掛けて前に垂らすだけの巻き方にして、撮る瞬間だけでも首の前を空けておくと、首の区切りが写ります。普段の日は、寒さとの兼ね合いで、ひと巻きして垂らす巻き方を基本にすれば十分です。
柄物のマフラーと無地のマフラー、どちらにするか
柄物のマフラーは、柄そのものに目が行くので、首まわりの厚みから視線をそらす働きがあります。ただし、大きな柄や、はっきりした色の格子柄は、首まわりの面積を広く見せることがあります。柄があると、そこに「面」があると認識されやすいからです。柄物を選ぶなら、細かい柄や、地色と柄の濃さの差が小さいものにすると、面としての広がりが出にくくなります。無地は、厚みがそのまま見えるぶん、厚みを抑えればすっきり見えます。迷ったら、厚みを抑える自信があるなら無地、厚みが出てしまいそうなら細かい柄、と覚えておいてください。
職場に着いたら外すのか、着けたままか
屋外だけで使うなら、多少厚みがあっても、短い時間なので気にしなくて構いません。屋内でも着けたままにするなら、厚みを指2本以内に抑えてください。屋内では人と向き合って話す時間が長く、首まわりが目に入る時間も長くなるからです。
屋内に入ったあとの扱い
マフラーは、屋内に入ったら外す場面が多い小物です。外したあとの扱いも、見え方に関わります。
外したマフラーを首に掛けたまま、前に垂らしておく方もいます。この使い方は、首の前が空くので首の区切りが残り、厚みも出ません。屋内でも少し寒いときには、ちょうどよい使い方です。
外したマフラーを肩に掛けておくのは、肩の横幅を広げて見せることがあるので、気をつけてください。座っているときに膝に掛けるか、バッグにまとめておくほうが、上半身の見え方には影響しません。
飲食店や電車の中など、外したマフラーを置く場所がない場面もあります。その場合は、マフラーを縦に二つ折りにして、バッグの持ち手に通しておくと、手もふさがらず、肩まわりにも乗りません。椅子の背に掛けるときは、背もたれの後ろに垂らし、座ったときに肩の横から布が見えないようにしておくと、座った姿でも上半身がすっきり見えます。
屋内で外す前提なら、外しやすさも選ぶときの目安になります。結び目のある巻き方や、輪に通す巻き方は、外すのに手間がかかります。首の後ろに掛けて垂らすだけの巻き方なら、片手で引き抜くだけで外せます。
手持ちのマフラーで、前日に5分試す
最後に、手持ちのマフラーで、自分に合う巻き方を確かめる手順です。
まず、いつも通りの巻き方で巻いて、正面からスマートフォンで上半身を撮ります。
次に、首の後ろに掛けて垂らすだけの巻き方にして、同じ位置から撮ります。
さらに、首にひと巻きして前に垂らす巻き方にして、もう1枚撮ります。
3枚の写真を並べて、顔の幅と首まわりの幅を比べてください。首まわりの幅が顔の幅に近いほど、上半身は大きく見えません。顎の下に肌が見えているか、垂らした端がおへその上で止まっているかも、あわせて確かめます。
写真を撮るときは、カメラの高さを自分の胸の高さに合わせてください。上から見下ろすように撮ると、首まわりが実際より細く写り、下から見上げるように撮ると、顎の下の厚みが実際より強く写ります。胸の高さで正面から撮れば、人と向き合ったときの見え方にいちばん近くなります。
コートを着た状態と、コートを脱いだ状態の両方で撮っておくのもおすすめです。コートを着ているときにすっきり見える巻き方でも、コートを脱いでニットやシャツの上に巻くと、襟の厚みがなくなるぶん、マフラーの厚みが目立つことがあります。屋内でもマフラーを着けたままにする日が多いなら、コートを脱いだ状態の写真を基準にして選んでください。
3枚のうち、首まわりがもっともすっきり見えて、なおかつ寒さに耐えられそうな巻き方が、そのマフラーでの正解です。マフラーが複数あるなら、それぞれで同じことを試すと、どのマフラーがどの巻き方に向くかが分かります。
買い足すなら、次の3つを売り場で確かめてください。1つ目は幅で、広げて20〜35cmの間にあるか。2つ目は長さで、160cm以上あるか。3つ目は厚みで、2つに折って指でつまんだとき、指の間の厚みが1cmを超えないか。この3つを満たすマフラーなら、どの巻き方でも厚みは指3本以内に収まりやすく、コートを替えても使い回せます。
素材は、売り場の表示を見て、薄手のウールやカシミヤ混など、細い糸で織られたものを探します。同じウールでも、ふんわりと起毛させたものは厚みが出やすく、表面がなめらかなものは首に沿いやすい傾向があります。手で触って、指が生地の中に沈み込むような柔らかさのものより、表面で指が止まるような詰まった手触りのもののほうが、巻いたときに厚みが出にくくなります。
色は、手持ちのコートの中でいちばんよく着るものと並べて考えます。コートと同じくらいの濃さか、半段明るい色を選べば、厚みが目立たず、顔まわりも沈みません。
マフラーを新しく買うかどうかは、この手順を試してから決めても遅くありません。手持ちのマフラーでも、巻き方を変えるだけで、首と肩の見え方は大きく変わります。
よくある問い
- Q. ぽっちゃり体型でもマフラーを巻いていいですか
- 巻いて構いません。マフラーそのものが体を大きく見せるわけではありません。大きく見えるのは、マフラーが首に何重にも巻かれて厚みが出て、顎の下から肩までが一続きの塊になったときです。巻いた厚みを指3本ぶんに抑え、首の両脇に肌かインナーの襟が少し見える隙間を残せば、首の形が残り、上半身は大きく見えません。寒さを優先したい日は、巻く量を増やすより、薄手の素材を2枚重ねるほうが厚みが出にくくなります。
- Q. 大判のストールを持っています。ぽっちゃりだと使えませんか
- 使えます。ただし、大判のストールは広げたまま首に巻くと、厚みが一気に出ます。縦に細く3つ折りか4つ折りにしてから首に掛け、前に垂らすようにしてください。折った幅が15cm前後になれば、首に掛けたときの厚みは指3本以内に収まりやすくなります。肩に広げて羽織る使い方は、肩の横幅を広げて見せることがあるので、屋内で寒いときに膝掛けや肩掛けとして使う程度にとどめると安心です。
- Q. 首が短いと感じています。マフラーはどう巻けばいいですか
- 首に巻く周回を1回だけにして、首の前側をできるだけ空けるのが基本です。首の後ろに掛けて、両端を前に垂らすだけの巻き方なら、首の前に厚みが出ません。それでは寒いという場合は、首の後ろにひと巻きして、結び目を作らずに前に垂らす形にします。顎のすぐ下に結び目や重なりを作ると、首の長さがそこで切れて見えます。重なりを置くなら、鎖骨より下にずらしてください。
- Q. マフラーの色は何色がいいですか
- 色そのものより、コートとの濃さの差のほうが効きます。コートとマフラーが同じくらいの濃さなら、マフラーの厚みが目立ちにくく、首まわりが一続きに見えます。コートより明るいマフラーは顔まわりを明るくしますが、明るい色ほど面積が目立つので、そのぶん厚みを抑えてください。顔の近くに明るい色を置きたいけれど面積は小さくしたいという場合は、マフラーの内側に明るい色が見えるリバーシブルのものや、細い縁取りのあるものを選ぶ方法があります。
— メグラシ編集部





