秋色コーデ|テラコッタ・キャメル・オリーブは6対3対1で重ねる

**深まる秋の3色、テラコッタ・キャメル・オリーブは、キャメルを全身の6割、オリーブを3割、テラコッタを1割の面積で重ねると、どの組み方でもまとまります。**3色の中ではキャメルがいちばん明るく、オリーブがいちばん深く、テラコッタがいちばん色みが強いので、明るい色を広く、深い色を中くらいに、強い色を小さく置くという順番です。
置く場所は、顔に近いほど明るい色、顔から遠いほど深い色が基本です。キャメルのコートやカーディガンを外側の広い面に、オリーブをボトムスかインナーに、テラコッタをストール・バッグ・靴のどれか1か所に置きます。イエベ秋の人は3色とも顔のそばに置けますが、ブルベの人は顔まわりに白かグレーを挟み、3色を鎖骨から拳2つ分より下へ離すと、色の良さだけが残ります。
3色の境目は、ウール・スエード・コーデュロイなどの起毛した素材でつなぎます。表面に毛足のある素材どうしは色の境目がやわらかく溶け合うので、色数が3つあっても1枚の絵に見えます。ここから先は、色ごとの見分け方と合わせる色、重ねる順番の理由、年代や場面ごとの組み方を順に見ていきます。
3色の役割は「土台・つなぎ・効かせ」
テラコッタ・キャメル・オリーブの3色は、どれも黄みを含み、明るさが中間からやや深めにある色です。似た性格の色なので、同じ広さで並べると、どれが主役か分からないまま全体がぼんやりします。そこで、3色にそれぞれ役割を持たせます。
| 役割 | 面積の目安 | 基本の色 | 置く場所の例 |
|---|---|---|---|
| 土台 | 全身の6割 | キャメル | コート・ジャケット・ワイドパンツ |
| つなぎ | 全身の3割 | オリーブ | ニット・スカート・パンツ |
| 効かせ | 全身の1割 | テラコッタ | ストール・バッグ・靴・インナーの首元 |
土台は、離れて見たときに最初に目に入る色です。つなぎは、土台と効かせの間に入って、2つの色の差をなだらかにする色です。効かせは、小さな面積で全体の温度を上げる色です。この役割分担は、秋の配色を3色で組む考え方と同じ6対3対1の比率を、この3色に当てはめたものです。
役割は固定ではありません。パーソナルカラーの向きや手持ちの服によって、どの色をどの役に置くかは入れ替えられます。入れ替えのときに守るのは、彩度のいちばん高い色をいちばん小さな面に置くという1点だけです。
まず自分の向きを確かめる
3色をどこに置くかは、パーソナルカラーの向きでほぼ決まります。イエベ秋なら3色とも顔のそばで生きますし、ブルベ夏やブルベ冬なら顔から距離を取ったほうが色がきれいに見えます。自分の向きが分からないまま3色を顔のそばに集めると、似合う人には最高の組み合わせが、そうでない人には重たい装いになってしまいます。
自分の向きがまだ分からない場合は、先にメグラシのパーソナルカラー診断を試してみてください。質問に答えるだけで、どの季節に近いかの目安が出ます。結果が出たら、この記事の色ごとの表で、自分の向きの行だけを見れば置き場所が決まります。
秋という季節の呼び方には体系ごとにいくつかの流儀があります。どの体系の「秋」が自分に当たるのかを確かめたい場合は、オータムパーソナルカラーの4つの体系を揃えた記事が地図になります。
テラコッタ|素焼きの器の、赤みのある茶色
テラコッタは、素焼きの植木鉢や瓦のような、赤みとオレンジみを含んだ茶色です。3色の中ではいちばん色みが強く、少しの面積でも全体に温かさが出ます。その分、広い面に置くと主張が強くなるので、まずは効かせ役から使うのが基本です。
| 見るところ | 内容 |
|---|---|
| 似合いやすい人の見分け方 | 自然光の窓辺で、テラコッタの布を顎の下に当てます。頬の赤みが自然に増して血色よく見えればイエベ寄り、頬の赤みが浮いてまだらに見えるならブルベ寄り |
| パーソナルカラーの向き | イエベ秋は深めのテラコッタを顔まわりにも置けます。イエベ春はオレンジ寄りの明るいテラコッタ。ブルベ夏はローズ寄りのくすんだテラコッタを顔から離して。ブルベ冬は黒・白と組んで下半身に |
| 合わせる色 | アイボリー・ベージュ・紺・デニムの青・チャコールグレー・キャメル |
| 手持ちでの組み方 | 紺のパンツと白のニットに、テラコッタのストールを1枚。またはデニムに白のシャツ、テラコッタのカーディガンを肩に掛ける |
| 素材 | スエード・コーデュロイ・ウールのニット。起毛した素材は色が一段深く見え、強さが落ち着きます。艶のある素材は色が明るく見えるので、面積は小さめに |
テラコッタを似合わせるコツは、色の強さを素材で抑えることです。同じテラコッタでも、つるりとした化繊のブラウスでは赤みが前に出ますが、スエードのスカートやコーデュロイのパンツにすると、表面の毛足が光を散らして、色がひと呼吸おいて見えます。
自分に合うテラコッタの赤み・明るさ・くすみの見分け方は、テラコッタが似合う人の記事で詳しく扱っています。着回しの具体例はテラコッタの秋の着回しが参考になります。
キャメル|ウールのコートの、明るい茶色
キャメルは、黄みを含んだ明るめの茶色です。3色の中ではいちばん明るく、広い面に置いても重くなりません。コートやジャケットなど、外側の大きな面に置く土台役に向いています。
| 見るところ | 内容 |
|---|---|
| 似合いやすい人の見分け方 | キャメルを顔の下に当てた写真を撮り、白黒にして見ます。肌と服の明るさに少し差があり、輪郭がはっきり見えれば似合いやすい。肌と服の明るさが近すぎて境目が消える場合は、首元に白を挟みます |
| パーソナルカラーの向き | イエベ秋・イエベ春はそのまま顔まわりに。ブルベ夏は灰みのあるグレージュ寄りのキャメル。ブルベ冬は濃いめのキャメルを選び、黒や白のインナーで顔との間を区切る |
| 合わせる色 | 白・アイボリー・黒・紺・グレー・ボルドー・オリーブ |
| 手持ちでの組み方 | 黒のタートルネックと黒のパンツに、キャメルのコートを羽織るだけで3色重ねの土台ができます。そこにオリーブかテラコッタを1つ足します |
| 素材 | ウールのコート・カシミヤ混のニット・スエード。毛足の短いウールは色が均一に見え、きちんとした印象に。起毛の強い素材は色がやわらかく見え、休日向き |
キャメルは、手持ちの色とつなぎやすいのが強みです。黒とも紺とも白とも組めるので、3色の中で最初の1枚に選ぶなら、まずキャメルです。ただし明るい分、顔のそばで肌の明るさと近すぎると、輪郭がぼやけて見えることがあります。そのときは首元に白や黒の細い線を1本入れると解決します。
肌との明るさの差の測り方は、キャメルが似合う人の記事にまとめています。キャメルを主役にした着回しはキャメルの秋の着回しで見られます。
オリーブ|実の熟した、黄みの深い緑
オリーブは、黄みを含んだ、やや暗めの緑です。3色の中ではいちばん深い色で、全体を引き締める力があります。カーキより緑みがはっきりしていて、茶色系のテラコッタやキャメルと並べると、補い合うように互いの色を引き立てます。
| 見るところ | 内容 |
|---|---|
| 似合いやすい人の見分け方 | 髪の根元とオリーブの布を並べて見ます。髪と布の明るさが近く、並べても違和感がなければ顔のそばでも着られます。布のほうが明らかに沈んで見えるなら、下半身に回します |
| パーソナルカラーの向き | イエベ秋は深いオリーブも顔まわりに置けます。イエベ春は明るめのモスグリーン寄り。ブルベ夏はグレーがかったセージ寄り。ブルベ冬は深緑に近い暗いオリーブを黒と組んで |
| 合わせる色 | アイボリー・キャメル・ブラウン・マスタード・デニムの青・黒 |
| 手持ちでの組み方 | 白のシャツとデニムに、オリーブのニットを1枚。またはベージュのニットに、オリーブのスカートかパンツを合わせる |
| 素材 | コーデュロイ・ツイル・モールスキン・ウールのニット。畝のあるコーデュロイは光が縞に当たって色に奥行きが出ます。ツイルは目が詰まって色が均一に見え、通勤向き |
オリーブは、深い色なので顔のすぐ下に広く置くと影が上がって見えることがあります。オリーブを上半身に着たいときは、前を開けた羽織を重ねて顔の下に明るい縦の面を作るか、白のインナーを首元に覗かせると軽くなります。
オリーブとカーキの境目や、髪と並べたときの明るさの段差の見方は、カーキが似合う人の記事が参考になります。オリーブを主役にした組み方はオリーブの秋の着回しに、近い色のカーキの組み方はカーキの秋の着回しにまとめています。
3色の明るさと強さを並べる
3色を重ねるときの判断は、明るさと色の強さの2つの軸だけで足ります。色の名前で考えるより、この2つの軸に並べたほうが、どこに置けばよいかが迷わず決まります。
| 色 | 明るさ | 色の強さ | 向いている役 | 顔からの距離 |
|---|---|---|---|---|
| キャメル | 3色で最も明るい | 中くらい | 土台 | 顔のそばでよい |
| テラコッタ | 中間 | 3色で最も強い | 効かせ | 小さな面なら顔のそばでも |
| オリーブ | 3色で最も深い | 中くらい | つなぎ | 顔から離すほど安定 |
この表を見ると、キャメルを広く、テラコッタを小さく、オリーブを顔から離した場所に置くという基本の形が自然に出てきます。迷ったときは、明るい色ほど上と外、深い色ほど下と内、強い色ほど小さく、と覚えておけば十分です。
重ねの妙1|重ねる順番は「外が明るく、内が深い」
重ね着で色をきれいに見せるいちばんの近道は、外側に明るい色、内側に深い色を置くことです。外側のキャメルのコートを開けたとき、その内側からオリーブのニットが覗くと、明るい面の中に深い縦の線が入り、奥行きのある重なりになります。
逆に、外側にオリーブ、内側にキャメルを置くと、深い色が外枠になって、全体の輪郭が強く締まります。これは悪いことではなく、きりっとした印象にしたいときの選択肢です。ただ、顔まわりに深い色が来るので、イエベ秋の人以外は首元に明るい色を挟んだほうが安心です。
テラコッタは、外側にも内側にも置けますが、面積を小さく保つのが条件です。内側に置くなら、ニットの首元やシャツの襟元から数センチだけ覗かせる。外側に置くなら、ストールを肩から片側に垂らす程度にとどめます。
重ねの妙2|面積比は離れて見たときに測る
6対3対1の面積は、鏡の前に立ったときではなく、2〜3歩離れて全身を見たときの見え方で測ります。近くで見るとインナーの面積が大きく感じますが、離れるとコートが大部分を占めていることが分かります。
測り方は簡単です。スマートフォンで全身を撮り、写真の上で3色がそれぞれどれくらいの面積を占めているかを、ざっくり10に分けて数えます。キャメルが6前後、オリーブが3前後、テラコッタが1前後ならまとまります。テラコッタが2を超えていたら、ストールを外すか、靴を別の色に変えて減らします。
面積がずれたときは、色を変えるより、羽織の前を開け閉めするほうが早く直ります。前を閉めればコートの色が広がり、開ければインナーの色が増えます。同じ服でも、前の開け方1つで比率が変わるのです。
重ねの妙3|素材で境目をぼかす
3色がそれぞれ違う素材だと、色の差に加えて質感の差まで目に入り、重なりがばらばらに見えることがあります。そこで、3色のうち少なくとも2つは、起毛した素材でそろえます。
ウールのコートにコーデュロイのパンツ、スエードの靴のように、表面に毛足のある素材どうしを重ねると、光が細かく散って、色の境目がやわらかく溶け合います。この溶け合いが、秋の重ねの妙と呼ばれるものの正体です。
反対に、艶のある素材を1つだけ入れると、そこに視線が集まります。テラコッタの小さな面にだけ艶のある素材を使えば、効かせ役がより効きます。キャメルやオリーブの広い面に艶を使うと、色が明るく浮きやすいので、広い面ほど艶を控えめにします。
| 素材 | 色の見え方 | 置く役 |
|---|---|---|
| ウール(毛足の短いもの) | 色が均一で落ち着く | 土台・つなぎ |
| スエード | 色が一段深く、やわらかい | 効かせ・つなぎ |
| コーデュロイ | 畝に光が当たり奥行きが出る | つなぎ |
| ツイル・モールスキン | 目が詰まり色がはっきり | 通勤のつなぎ |
| 艶のある素材 | 色が明るく前に出る | 効かせの小さな面だけ |
顔に近い場所から順に決める
3色の配置は、顔に近い場所から決めていくと迷いません。まず首元、次に上半身の外側、次に下半身、最後に足元と小物、という順です。
首元には、自分の向きでいちばん顔が明るく見える色を置きます。イエベ秋ならテラコッタの細い面やキャメルのニットの襟、ブルベなら白かグレーです。首元が決まると、上半身の外側の色は、首元より明るさが一段下がる色を選べば自然につながります。
下半身は、上半身より深い色にするのが基本です。オリーブのパンツやスカートがここに入ると、全体の重心が下がり、安定します。最後に足元と小物で、まだ使っていない色を1か所だけ入れれば、3色の重ねが完成します。
イエベ秋の人の置き方
イエベ秋の人は、3色すべてが得意な色の範囲にあります。顔まわりに深いオリーブを置いても沈みにくく、テラコッタを広めに使っても負けません。そのぶん、組み方の自由度が高いのが強みです。
イエベ秋の人に勧めたいのは、役割の入れ替えです。オリーブのコートを土台にして、キャメルのニットをつなぎに、テラコッタのスエードの靴を効かせにする。テラコッタのワンピースを土台にして、キャメルの羽織をつなぎに、オリーブのバッグを効かせにする。どの入れ替えでも、彩度の高い色を広い面に置くときは、素材を起毛にして強さを抑えるのが条件です。
イエベ秋に似合う色の全体像と、ベースの色と差し色の選び分けは、イエベ秋に似合う色と服の色の記事で整理しています。イエベ秋なのに秋色がしっくりこないと感じる場合は、売り場の秋色とずれる3か所を扱った記事を先に読むと、原因が見つかりやすくなります。
イエベ春の人の置き方
イエベ春の人は、黄みの色は得意ですが、深さが増すと顔まわりが重く感じることがあります。3色の中ではキャメルがいちばん合わせやすく、テラコッタはオレンジ寄りの明るいもの、オリーブはモスグリーン寄りの明るめを選ぶと馴染みます。
置き方の基本は、キャメルを顔のそばの広い面に、テラコッタを首元の小さな面に、オリーブを下半身に置く形です。オリーブを上半身に着たいときは、明るいアイボリーのインナーを首元に覗かせると、顔と深い色の間に明るい緩衝帯ができます。
ブルベ夏・ブルベ冬の人の置き方
ブルベの人も、この3色を楽しめます。違うのは、顔からの距離です。顔まわりには白・グレー・紺などブルベの得意な色を置き、3色は鎖骨から拳2つ分より下に置きます。この距離があれば、3色の黄みが顔に映り込みにくくなります。
ブルベ夏の人は、3色とも灰みを含んだ穏やかなものを選びます。ローズ寄りのくすんだテラコッタ、グレージュ寄りのキャメル、セージに近いオリーブです。ブルベ冬の人は、黒・白と組み合わせて明暗の差を強めると、3色が自分の装いになります。キャメルのコートを黒のタートルネックの上に羽織り、オリーブのパンツ、テラコッタのバッグという組み方です。
ブルベ冬の秋服で秋色を顔から離す組み方はブルベ冬の秋服の記事に、ブルベ夏とイエベ秋の境目にいる人の服の分け方は手持ち5着の色数で境目を測る記事にまとめています。
どちらとも取れる人の決め方
診断の結果が2つの季節の間に出た人や、イエベかブルベか自分では決めきれない人は、3色を1枚ずつ顎の下に当てて写真を撮り、3枚を並べて比べます。撮る場所は窓辺、時間は昼前後、スマートフォンの位置と顔の角度は3枚とも同じにします。
見るのは、目の下の影の濃さと、頬の色が均一に見えるかの2点です。3枚のうち、影がいちばん薄く、頬の色がいちばん均一に見えた色を、顔のそばに置いてよい色とします。残りの2色は、鎖骨から下に回します。3色とも影が濃く写る場合は、3色すべてを下半身と小物に回し、顔まわりは白かアイボリーにします。
この方法の良いところは、季節の名前が決まらなくても、手持ちの3色の置き場所だけは決められることです。季節の判定は後回しにして、まず目の前の服の置き場所を決める。それで装いは十分に整います。
似合わないと感じた色の救い方
3色のうち1つだけどうしても顔のそばで似合わないと感じたときは、その色を手放す前に、置き場所を変えてみてください。顔から遠い場所に移すだけで、色そのものの良さは残ります。
たとえばオリーブのニットが顔まわりで沈むなら、同じ色のパンツやスカートに置き換えます。テラコッタのストールで頬の赤みが浮くなら、同じテラコッタをバッグや靴に移します。色ではなく、顔からの距離で置き場所が決まるという考え方は、イエベ秋に似合わない色の服の記事でも詳しく扱っています。
手持ちが黒・紺・グレー中心のとき
手持ちが暗い色中心の人は、3色を一度にそろえる必要はありません。黒・紺・グレーを土台にしたまま、3色をつなぎと効かせとして足していく方法が、いちばん無理がありません。
最初はキャメルのコートかカーディガンを1枚足します。黒のニットと黒のパンツの上にキャメルを羽織るだけで、全体が一気に秋の装いに変わります。次にオリーブのニットかスカートを足すと、キャメルと黒の間に中間の深さの色が入り、重なりに段階が生まれます。最後にテラコッタを小物で入れれば、3色すべてがそろいます。
黒とキャメルは明暗の差が大きいので、テラコッタは黒に隣接させず、キャメルの近くに置くと馴染みます。たとえばキャメルのコートの襟元にテラコッタのストールを掛けると、明るい色どうしがつながって、黒の中で浮きません。
手持ちがベージュ・白中心のとき
手持ちが明るい色中心の人は、反対に、深い色が足りずに全体がぼやけがちです。この場合は、オリーブから足していきます。白のシャツとベージュのパンツにオリーブのカーディガンを羽織ると、明るい面の中に深い縦の線が入り、輪郭がはっきりします。
キャメルはベージュと明るさが近いので、組み合わせると境目が消えやすくなります。ベージュとキャメルを隣り合わせるときは、間にオリーブか白を挟んで、明るさの段差を作ります。テラコッタはベージュとの相性がよく、ベージュのニットにテラコッタのスカートを合わせるだけで、秋らしい温かさが出ます。
1色だけ足すならどれから
3色のうち1色だけ足すなら、手持ちのいちばん多い色の反対側にある色を選ぶと、出番が増えます。暗い色中心ならいちばん明るいキャメル、明るい色中心ならいちばん深いオリーブ、無彩色だけで寂しいと感じるならいちばん色みの強いテラコッタです。
| 手持ちの中心 | 最初に足す色 | 最初に足すアイテム |
|---|---|---|
| 黒・紺・グレー | キャメル | コート・カーディガン |
| 白・ベージュ・アイボリー | オリーブ | カーディガン・パンツ |
| デニム・白 | テラコッタ | ニット・スエードのスカート |
| ブラウン系 | オリーブ | ニット・コーデュロイのパンツ |
ブラウン系の手持ちが多い人は、茶色どうしの重なりにオリーブを入れると、色相の違いで全体が締まります。茶色の明るさごとの合わせ方は、ブラウンが似合う色の記事とダークブラウンに合う色の記事が参考になります。
20代の組み方
20代の3色重ねは、テラコッタの面積を少し広げて、色の楽しさを前に出すのがおすすめです。面積比を6対3対1から5対3対2くらいに寄せても、素材をカジュアルにすれば重くなりません。
組み方の例は、テラコッタのコーデュロイのパンツに、オリーブのスウェットかニット、キャメルのスエードのショートジャケットです。足元は白のスニーカーで明るさを足すと、深い色が集まっても軽さが残ります。デニムの青を1つ入れると、3色の温かさが引き立ちます。
30代の組み方
30代の3色重ねは、通勤と休日で同じ服を使い回せる組み方が便利です。土台のキャメルに、毛足の短いウールのジャケットやコートを選んでおくと、通勤ではきちんと、休日はニットと合わせてくだけた印象に変えられます。
組み方の例は、キャメルのウールのジャケットに、オリーブのツイルのパンツ、テラコッタのニットを首元に覗かせる形です。休日はジャケットをキャメルのカーディガンに替え、パンツをオリーブのコーデュロイにします。同じ3色でも、素材を変えるだけで場面を移せます。
40代の組み方
40代の3色重ねは、素材の質感で深みを出すのが効果的です。色は6対3対1の基本を守り、そのぶん素材に表情をつけると、落ち着きの中に奥行きが出ます。
組み方の例は、キャメルのカシミヤ混のニットに、オリーブのウールのフレアスカート、テラコッタのスエードのバッグです。キャメルのニットの柔らかい艶、オリーブのウールのマットな表面、テラコッタのスエードの毛足と、3つの質感が重なることで、色数を増やさなくても装いに厚みが出ます。40代の秋の色選びはイエベ秋の40代の記事でも扱っています。
50代からの組み方
50代からの3色重ねは、顔まわりに明るいキャメルかアイボリーを置き、深いオリーブを足元に向けて配置する組み方が、肌の明るさや髪の色との調和を取りやすくなります。年齢を重ねて髪や肌の色が変わってきたら、その変化に合わせて、顔のそばの色の明るさを一段上げると馴染みます。
組み方の例は、キャメルのロングコートに、アイボリーのタートルネック、オリーブのワイドパンツ、テラコッタのストールを首元に軽く掛ける形です。ストールの面積を小さく保ち、首元に明るいアイボリーを覗かせれば、テラコッタの温かさが頬に映ります。50代の秋の色と素材の考え方はイエベ秋の50代の記事にまとめています。
通勤の例
通勤では、3色の中でキャメルを土台に固定し、つなぎと効かせを日替わりで入れ替えると、手持ちの服を増やさずに変化が出せます。素材は毛足の短いウールやツイルを中心にし、起毛の強い素材は小物にとどめると、きちんとした印象を保てます。
| 場面 | 土台(6) | つなぎ(3) | 効かせ(1) |
|---|---|---|---|
| 会議のある日 | キャメルのウールのジャケット | オリーブのツイルのパンツ | テラコッタの細いスカーフ |
| 外回りの日 | キャメルのトレンチ | 紺のニットとオリーブのスカート | テラコッタのスエードの靴 |
| 内勤の日 | キャメルのカーディガン | オリーブのニット | テラコッタのバッグ |
通勤では、テラコッタを顔のそばに置く場合も、スカーフの幅は指3本分くらいにとどめると、強すぎません。オリーブのパンツやスカートは、黒や紺と替えても成立するので、3色が全部そろわない日も、キャメルとテラコッタの2色で同じ考え方が使えます。
休日の例
休日は、起毛した素材を多めに使って、3色の境目をやわらかく溶け合わせます。面積比も通勤より少し自由にして、テラコッタを広めに置く日があってもかまいません。
| 場面 | 土台(6) | つなぎ(3) | 効かせ(1) |
|---|---|---|---|
| 公園の散歩 | オリーブのコーデュロイのパンツとキャメルのニット | キャメルのスエードのジャケット | テラコッタのニット帽 |
| 友人とのランチ | テラコッタのニットワンピース | キャメルのロングカーディガン | オリーブのバッグ |
| 街歩き | キャメルのウールのコート | オリーブのニットとデニム | テラコッタのスエードの靴 |
テラコッタのワンピースを土台に置く日は、素材をニットにして表面に凹凸を持たせると、色の強さが落ち着きます。キャメルの羽織を重ねれば、テラコッタの面積が見かけ上6から5くらいに下がり、ちょうどよい比率に近づきます。
小物で3色を回す
服を買い足さなくても、小物で3色を回すことはできます。ストール・バッグ・靴・帽子の4つのうち2つを3色のどれかにしておけば、手持ちの服に合わせて秋の重ねを作れます。
おすすめは、テラコッタのストールとオリーブのバッグ、キャメルのスエードの靴の組み合わせです。どの服の日でも、このうち1つか2つを足せば、3色のうち1色か2色が入ります。小物はすべて面積が小さいので、3つ全部を一度に使っても6対3対1の比率は崩れにくく、服が無彩色の日でも、秋の色の重ねを手軽に楽しめます。
うまくいかないときの直し方
3色を重ねてもまとまらないと感じたら、次の3つを順に確かめます。色を買い直す前に、ほとんどの場合はこのどれかで直ります。
1つ目は、テラコッタの面積です。全身の写真で2割を超えていたら、小物を1つ外します。2つ目は、顔のそばの色です。深いオリーブが首元に来ていたら、白かキャメルを1枚挟みます。3つ目は、素材の数です。3色が3つとも違う質感なら、そのうち2つを起毛した素材にそろえます。
それでも重たく感じる場合は、3色のうち1色を白かアイボリーに置き換えて、2色の重ねから始めてみてください。キャメルとオリーブの2色、キャメルとテラコッタの2色でも、深まる秋の色の楽しさは十分に伝わります。
テラコッタを広く着たい日の調整
テラコッタのスカートやパンツのように、効かせ役の色を広い面に置きたい日もあります。その日は、残りの2色で比率を整えます。キャメルのロングコートを重ねて前を開けて歩くと、コートの縦の面がスカートの両脇を覆い、テラコッタの見える面積が自然に3割前後まで下がります。
このとき、つなぎ役のオリーブは上半身のニットに置きます。顔の下の深い色はコートの明るいキャメルに挟まれるので、沈みにくくなります。テラコッタの素材はコーデュロイかスエードにして、表面の毛足で強さを抑えてください。足元はブラウンの靴にすると、スカートの色がそのまま地面へつながり、全身の重心が安定します。
寒さの進み方で比率を動かす
秋の深まりに合わせて、3色の比率も少しずつ動かせます。朝晩だけ冷える頃は羽織を着ない時間が長いので、ニットやシャツの色が全身の大部分を占めます。この時期はキャメルやオリーブのニットを土台に置き、テラコッタを小物で添えます。
日中も冷えて、コートを着る時間が長くなってきたら、コートの色が土台になります。手持ちのコートがキャメルなら、ここまで見てきた基本の形のままで大丈夫です。コートが黒や紺なら、キャメルはマフラーやニットに移し、オリーブとテラコッタを内側と小物に配ります。季節の進み方に合わせて、どの服が外側の広い面になるかを見直すだけで、同じ3色が長く使えます。
髪の色と3色をつなげる
顔のそばの色を決めるとき、髪の色も1つの面として数えます。髪は顔の外枠になる広い面なので、髪の色と近い色を首元に置くと、顔まわりにまとまりが出ます。
明るめの茶色の髪ならキャメル、赤みのある茶色の髪ならテラコッタ、暗めの髪ならオリーブが、首元で髪とつながりやすい色です。髪と首元の色がつながると、顔を中心にした上半身が1つのまとまりとして見え、3色の重ねもそこから下へ自然に流れていきます。
次に読む記事
この特集は、3色を重ねる順番と面積比に絞っています。色ごとの見分け方や着回しは、それぞれの記事で深めてください。
- テラコッタの赤み・明るさの選び方はテラコッタが似合う人、着回しはテラコッタの秋の着回し
- キャメルの肌との明るさの差はキャメルが似合う人、着回しはキャメルの秋の着回し
- オリーブに近い緑の見分け方はカーキが似合う人、着回しはオリーブの秋の着回し
- 秋の配色全体の考え方は秋の配色は3色で決める
- 自分の向きの確かめ方はパーソナルカラー診断とイエベ秋に似合う色と服の色
編集部のまとめ
深まる秋の色は、1色ずつ選ぶときより、3色を重ねるときに難しさが出ます。けれど、難しさの正体は色の相性ではなく、面積と順番でした。キャメルを広く、オリーブを中くらいに、テラコッタを小さく。顔に近いほど明るく、遠いほど深く。この2つを守れば、手持ちの服でも、3色の重ねはきれいにまとまります。
まずは手持ちの中から、この3色に近い服や小物を1つずつ探して、鏡の前で重ねてみてください。1色足りなければ、白やデニムで代わりを務めても構いません。秋が深まるほど、重ねる楽しみも増えていきます。
よくある問い
- Q. テラコッタ・キャメル・オリーブを全部いっぺんに着てもうるさくなりませんか
- 面積に差をつければうるさくなりません。3色とも黄みを含む中間の明るさの色なので、もともと隣り合ったときの境目が穏やかです。うるさく見えるのは3色を同じ広さで置いたときです。キャメルを全身の6割、オリーブを3割、テラコッタを1割にすると、主役と脇役がはっきりして、1枚の絵としてまとまります。
- Q. ブルベでもこの3色は着られますか
- 着られます。決め手は色の種類ではなく、顔からの距離です。顔まわりには白やグレー、手持ちのブルベ向きの色を置き、3色は鎖骨から拳2つ分より下に置いてください。色を選ぶときは、テラコッタはローズ寄り、キャメルは灰みのあるもの、オリーブはグレーがかったものにすると、肌との差が小さくなります。
- Q. 3色のうち1つだけ買い足すならどれですか
- 手持ちが黒・紺・グレー中心なら、キャメルから始めてください。3色の中でいちばん明るく、手持ちの暗い色とも白とも組めるので、出番が多くなります。手持ちがベージュや白中心なら、オリーブを1枚足すと全体が引き締まります。テラコッタは最後に、ストールやバッグなど小さな面から入れると失敗がありません。
- Q. 秋の色を着ると顔まわりが沈んで見えるのはなぜですか
- 深い色が顔のすぐ下に広く置かれているからです。3色の中ではオリーブがいちばん深いので、オリーブのタートルネックを1枚で着ると影が顔に上がって見えます。前を開けたキャメルの羽織を重ねるか、首元に白を挟むと、顔の下に明るい面ができて沈みが消えます。
— メグラシ編集部





