青文字系ファッションを大人が着る|色と柄の量を、面積の3割で止める

**大人の青文字系は、色と柄を全身の3割に止めて、顔まわりか足元の1か所に集めれば成り立ちます。**好きな服を手放す必要はほとんどありません。
いま着ている服のうち、色か柄が入っている部分を思い浮かべてください。トップス、ボトムス、靴下、バッグ、髪どめ。全身の何割になったでしょうか。
青文字系ファッションが好きだった人が大人になって迷うのは、好きなものが変わったからではありません。同じ量で着ると周りから浮いて見え、全部やめると自分の顔が見えなくなる。その間のどこで止めればいいのかを、誰からも教わらないまま来ているからです。
この記事では、その止めどころを「全身の面積の3割」という数字で置きます。そのうえで、色と柄をどこに集めるかを、顔まわりと足元の2つから選びます。系統の名前の成り立ちやほかの系統との違いは服の系統・ファッション系統12種を図で見比べるにまとめてあるので、ここでは大人が今の生活で着るにはどうするかだけを扱います。
結論:青文字系は、量を3割に止めて、1か所に集める
青文字系の服を大人が着るときに決めるのは、次の2つだけです。
ひとつは量です。色や柄、変わった形の部分が、正面から見た全身の面積の3割を超えないようにします。3割より多いと、服が先に目に入って、着ている人の顔が後ろに下がります。3割より少ないと、ただの無地の服を着た人に戻ってしまい、本人が物足りなさを感じます。
もうひとつは置き場所です。3割ぶんの色と柄を、顔まわりか足元のどちらか1か所にまとめます。上に少し、下に少し、と散らすと、合計が3割に収まっていても落ち着きのない印象になります。
この2つが決まれば、あとは手持ちの服をどう当てはめるかの話になります。変わるのは、1日の中で一度に出す枚数だけです。
自分の今の量を測る:鏡の前で、全身を10に割る
姿見の前に立ち、頭のてっぺんから靴の先までを縦に10等分したと考えてください。だいたい、頭と首で1、胸から腰までで3、腰から膝までで3、膝から足先までで3になります。
次に、その10のうち色や柄が入っている部分を塗りつぶすつもりで数えます。柄のシャツなら胸から腰までの3。鮮やかな色のスカートなら腰から膝までの3。色の靴下と靴なら、足元の1くらいです。
数えた合計が3以下なら、すでに大人の量に収まっています。4から6なら、どこか1か所を無地に替えれば収まります。7以上なら、全身で青文字系を着ている状態です。休日にそれを楽しむのは自由ですが、職場や子どもの学校の行事、目上の人と会う日には、量を半分以下に落とすことを考えてください。
数えるときの注意がひとつあります。白、黒、紺、灰色、生成り、ベージュのような色は、どれだけ面積があっても無地として数えます。反対に、くすんだ色でも、からし色や青緑、赤みの強い茶色のように名前のつく色は、色として数えます。迷ったら、その色を言葉で説明するときに形容する言葉が2つ以上いるかどうかで分けてください。明るい黄みの緑、のように言葉が増える色は、色の側です。
3割の境目は、2歩下がったときに目が止まる場所で確かめる
10等分の数え方は目安です。実際に人から見える印象は、面積だけでは決まりません。小さくても目に刺さる色もあれば、大きくても背景に沈む柄もあります。
そこで、数えたあとにもうひとつ確かめます。姿見から2歩下がって、全身が入る距離で立ち、目を細めてください。輪郭がぼやけた状態で、最初に目が止まる場所はどこでしょうか。
目が止まる場所が1か所なら、量の置き方は合っています。2か所以上で目が止まるなら、面積が3割以下でも散らばっています。どちらか一方を無地に替えるか、2か所の色を近づけてください。
目が止まる場所が胸の下からお腹のあたりなら、色が顔から離れています。顔から離れた位置に強い色があると、周りの人の視線は顔ではなくそこに集まります。会話をする場面が多い日は、色の位置を胸より上に上げるか、足元まで下げて、お腹のあたりを空けてください。
目を細める確かめ方は、写真でもできます。スマートフォンで全身を撮り、画面を小さくして眺めるだけです。小さな画面で見たときにどこが光るかは、すれ違う人が受け取る印象にかなり近いものです。
写真で確かめるときは、白い壁の前ではなく、ふだん過ごす場所に近い背景の前で撮ってください。白い壁の前では色が強く浮いて見え、実際より量が多く感じられます。木の床や本棚、街の植え込みのように、色と形のある背景の前で撮ると、外を歩いているときに近い見え方になります。同じ服でも、背景によって3割が2割に見えたり4割に見えたりするので、職場に着ていく服なら、職場の壁や机に近い色の前で確かめるのがいちばん確かです。
数日分の写真を並べてみるのもよい方法です。目が止まる場所がいつも同じなら、それがその人の青文字系の置き場所として定まりつつあるしるしです。日によってばらばらなら、まだ量と置き場所が決まっていないので、次に話す2択から1つに絞ってみてください。
置き場所は「顔まわり」か「足元」の2択にする
3割の色と柄を1か所にまとめるとき、置き場所の候補は2つに絞ってください。顔まわりと足元です。
顔まわりとは、鎖骨から上と、そこに近い胸の上半分を指します。柄のブラウスの襟、色のニットベスト、大ぶりの耳飾り、髪どめ、ベレー帽やつばの短い帽子がここに入ります。顔まわりに置くと、人と向き合ったときに色が顔と一緒に目に入るので、話している相手にその人らしさが伝わりやすくなります。
足元とは、膝から下を指します。色の靴下、柄のタイツ、形の変わった靴、色の運動靴が入ります。足元に置くと、正面から向き合っている間は目立たず、歩いたり座ったりしたときにだけ見えます。仕事の席では落ち着いて見え、自分の目には一日中入るので、気分を支える役にもなります。
真ん中、つまり胸の下半分から膝までは、大人の青文字系では無地の面にしておくのが基本です。ここがいちばん面積が大きく、色を置くと3割をすぐに使い切ってしまうからです。柄のスカートや色のパンツを着たい日は、それ1枚で3割を使う日だと決めて、顔まわりと足元を無地にしてください。
真ん中に色を置く日は、上と下の境目に気をつけます。柄のスカートの上に無地のトップスを着るとき、トップスの裾をスカートに入れるか出すかで、柄の見える面積が変わります。裾を入れると柄の面が腰の高さまで上がり、3割をやや超えて見えます。裾を出すと柄の上端が隠れて、面積が2割強に下がります。人と会う時間が長い日は裾を出し、一人で過ごす日や写真を撮りたい日は裾を入れる、というように、同じ組み合わせの中で量を動かせます。
顔まわりに置くか、足元に置くかの分かれ目
2つのどちらを選ぶかは、生活の中の3つの条件で決まります。
1つ目は、その日に人と向き合う時間です。打ち合わせや接客、子どもの先生との面談のように、相手と1メートル前後の距離で話す時間が長い日は、足元のほうが無難です。相手の目線は顔の高さにあり、顔まわりの色はずっと視界に入り続けるからです。反対に、作業や移動が中心で向き合う時間が短い日は、顔まわりに置いても負担になりません。
2つ目は、座っている時間です。机に向かって座る時間が長い仕事では、足元は机の下に隠れます。せっかく色を置いても、自分にしか見えません。それで気分が保てるならそれでもかまいませんが、人に見せたいなら顔まわりに置いてください。立ち仕事や歩く時間が長い日は、足元の色がよく動いて見えます。
3つ目は、職場の服の決まりです。上着の着用が求められる職場では、顔まわりの色は上着の襟で半分隠れます。この場合は耳飾りや髪どめのように、上着を着ても隠れない小物に寄せるか、足元を選びます。靴の色に決まりがある職場では、靴下だけを色にする方法が残ります。
| 条件 | 顔まわりに置く | 足元に置く |
|---|---|---|
| 人と1m前後で話す時間 | 短い日 | 長い日 |
| 座っている時間 | 長い日 | 短い日・よく歩く日 |
| 上着の決まり | ない | ある |
| 靴の決まり | ある | ない(靴下だけならあっても可) |
3つの条件のうち2つ以上が同じ側を指したら、そちらを選んでください。
どちらとも取れる日は、いちばん長くいる場所の姿勢で決める
困るのは、条件が割れる日です。打ち合わせが1件あって、残りは座って作業をする。上着の決まりはないけれど、靴は黒と決まっている。こういう日はよくあります。
条件が割れたら、その日にいちばん長くいる場所を思い浮かべてください。その場所で、自分がいちばん長くとっている姿勢を基準にします。座っている時間がいちばん長いなら顔まわり、立っているか歩いている時間がいちばん長いなら足元です。打ち合わせが1件あっても、それが1時間以内なら、残りの時間のほうを優先してかまいません。
それでも決まらない日は、色を2つに分けて、両方を半分ずつの強さにする方法があります。顔まわりには色の耳飾りだけ、足元には色の靴下だけ、というように、面積の小さいものを両方に1つずつ置きます。合計で全身の1割程度に収まるので、散らばって見えることはありません。
この方法を使うときは、2か所の色を同じ色か、隣り合う色にそろえてください。たとえば耳飾りがからし色なら、靴下もからし色か、黄みの茶色にします。色がつながっていると、目は2か所を1つのまとまりとして受け取ります。2か所の色がまったく違うと、目が止まる場所が2つに増え、先ほどの確かめ方で引っかかります。
反対に、どちらにも置かないという選択もあります。全身を無地でまとめ、形だけで青文字系らしさを出す方法です。袖が大きくふくらんだブラウスや、裾が斜めに切られたスカート、底の厚い靴のように、色ではなく形が変わっているものを1つ選びます。色を使わない分、どの職場でも浮きにくく、それでいて自分ではいつもの自分の服だと感じられます。条件が割れて迷う日が続く人は、この形の1点を何枚か持っておくと、朝の判断が短くなります。
もうひとつ、迷う日の決め手になるのが帰り道です。仕事が終わってから友人と会う、買い物に寄る、という予定があるなら、帰り道に会う人のほうに合わせて置き場所を決める方法もあります。昼の間は控えめに見える足元に置いておき、夕方に耳飾りを1つ足して顔まわりにも色を出す。朝に全部を決めずに、小さな小物を1つ鞄に入れておくだけで、一日の後半に量を足せます。
3割の中に入れる色は、3色までにする
量のほかに、色の数も決めておくと組みやすくなります。3割の中に入れる色は、名前のつく色で3色までにしてください。
青文字系の服には、1枚の中に色が5色、6色と入っているものもあります。こうした服は、それ1枚で3割を使い、ほかの部分に色を足さないようにします。柄の中の色が多いほど、まわりは静かにしておく必要があります。
反対に、1色だけの服や小物を3割の中に組み合わせるなら、からし色のベストと青緑の靴下と桃色の髪どめ、というように3色まで並べられます。このとき、3色の明るさをそろえるか、1色だけを暗くすると落ち着きます。3色とも明るさがばらばらだと、まとまりがなくなります。
色の数を数えるときも、白、黒、紺、灰色、生成り、ベージュは数に入れません。これらは次に話す受け皿の色だからです。
残りの7割は、無地で受ける
3割の色と柄が決まったら、残りの7割を整えます。ここで選ぶ色は、3割の側の色を引き立てる受け皿です。
受け皿の色は、3割の側に入っている色のうち、いちばん暗い色かいちばん明るい色に合わせると失敗が少なくなります。たとえば、からし色と青緑と桃色が入った柄のベストを着るなら、その中でいちばん暗い青緑に近い紺か、いちばん明るい色に近い生成りを、残りの7割に使います。柄の中に入っている色と受け皿の色がつながるので、柄が服から浮きません。
受け皿の素材は、無地でも表情のあるものを選んでください。平らでつるりとした生地より、畝のあるコーデュロイや、目の詰まったウール、洗いをかけた綿のほうが、柄と並べたときに負けません。色を抑えた分、素材で手ざわりの違いを出すと、全体が地味になりすぎるのを防げます。
受け皿の形は、3割の側と反対にします。柄のベストが短くて詰まった形なら、パンツはゆるく長いものに。柄のスカートがふわりと広がるなら、上は体に沿った細いニットに。大きいものと細いものを1つずつ組むと、輪郭がはっきりして大人っぽく見えます。両方を大きくすると幼く、両方を細くすると青文字系の楽しさが消えます。
受け皿の色に迷ったら、紺、生成り、灰色の3つのうち、手持ちの柄の服と並べて柄がいちばん鮮やかに見えるものを選んでください。窓辺で柄の服を置き、その横に3色の無地を順に並べるだけで確かめられます。柄が沈んで見える色は、その柄の受け皿には向きません。柄が浮きすぎて見える色も、全体がちぐはぐになります。柄の色がはっきり見えながら、柄と無地の境目が自然につながる色が、その柄にとっての受け皿です。
受け皿は、何枚もそろえる必要はありません。パンツかスカートを1枚、羽織りを1枚、受け皿の色で持っておけば、手持ちの柄や色の服のほとんどがそのどちらかと組めます。
柄の大きさは、自分の手のひらと比べる
柄を選ぶときに迷うのが、大きさです。青文字系の服には、小さな花柄から大きなチェック、絵の描かれたものまで幅があります。
目安にするのは、自分の手のひらの大きさです。柄の1つのまとまり、たとえば花ひとつ、チェックのひとマスが手のひらより小さければ、細かい柄として扱います。手のひらと同じくらいなら中くらい、手のひらより大きければ大柄です。
細かい柄は、離れると1色の面に見えます。2歩下がったときに混ざり合って、中間の色に見えるからです。そのため、面積を大きく使っても3割を超えたようには感じられにくく、胸から膝の真ん中の面に置いても落ち着きます。初めて大人の青文字系を組む人は、細かい柄から始めると扱いやすいです。
大柄は、離れても柄の形がそのまま見えます。3割を守ったうえで、置き場所をかならず顔まわりか足元に寄せてください。大柄のスカートを着たい日は、その日の3割をスカートで使い切り、上は無地の細いニット、靴は飾りのないものにします。
動物や食べ物、文字が描かれた絵柄は、大きさにかかわらず大柄として扱います。目が止まる理由が、柄の大きさではなく、描かれているものの意味だからです。
細かい柄と大柄の間で迷う中くらいの柄は、地の色で見分けてください。柄の後ろの地が白や生成りのように明るいと、柄の形がくっきり浮かぶので大柄に近い扱いになります。地が紺や黒のように暗いと、柄が地に沈むので細かい柄に近い扱いになります。同じ柄でも地の色によって3割の数え方が変わる、ということです。地の暗い柄は真ん中の面に置いてもよく、地の明るい柄は顔まわりか足元に寄せる、と覚えておくと迷いません。
重ね着は、首元から見える段を3段までにする
青文字系の楽しさのひとつは、重ね着です。シャツの上にベスト、その上に羽織り、首にスカーフ。重ねるほど個性が出ます。
ただし大人が着るときは、首元から見える段の数を3段までにしてください。たとえば、シャツの襟、ニットベスト、羽織りの3段です。ここにスカーフやネックレスを足すと4段になり、顔まわりに目が止まる場所が増えすぎます。
段を数えるときは、正面から見て色か素材が変わる境目を1段と数えます。同じ色のシャツとカーディガンを重ねても、素材が近ければ1段に近く見えます。反対に、白いシャツに黒いベスト、その上に柄の羽織りなら、きっちり3段です。
段数を減らしたくないときは、色を寄せてください。3段とも紺の濃淡でそろえれば、段が増えても目は1つのまとまりとして受け取ります。そのうえで、いちばん外の1段だけに柄や色を置くと、重ね着の手間が見えながら全体は静かです。
秋から冬にかけては羽織りが増え、自然に段数が多くなります。外に出るときに4段になる日は、建物の中で1段脱いで3段に戻れる組み方にしておくと、一日中きれいに見えます。
小物だけで3割を作るときの数え方
服はすべて無地で、小物だけで青文字系らしさを出したい日もあります。職場の決まりが厳しい人や、服を買い足さずに試してみたい人には、この方法がいちばん始めやすいはずです。
小物の面積は、服より小さく見積もられがちです。けれど、目が止まる力は面積に比例しません。色の帽子は顔のすぐ上にあるので、面積は全身の1割に届かなくても、印象としては2割近くを使います。大ぶりの耳飾りも同じで、顔の横で揺れるものは小さくても強く見えます。
そこで小物は、面積ではなく目の止まりやすさで数えます。顔に近い帽子、耳飾り、髪どめ、首に巻くスカーフは、1つで2割と数えてください。胸の高さに来る斜めがけのバッグや、手に持つ小さなバッグは1割。足元の靴下や靴は1割です。この数え方で合計が3割に収まるように組みます。
たとえば、色の帽子を1つかぶったら、それで2割です。あとは色の靴下を足して3割にするか、何も足さずに2割で止めます。帽子と耳飾りを両方つけると4割になるので、どちらか一方にしてください。
小物で作る日のよいところは、建物に入ったら外せることです。外では帽子とスカーフで3割を使い、室内では帽子を取って1割に下げる。服を着替えずに量を動かせるので、一日の中で会う人が変わる日に向いています。
髪と化粧が明るい日は、服の量を2割に下げる
3割という上限は、髪と化粧が落ち着いている日を前提にしています。髪の色を明るくしている人や、目元や口元に色を強く使う日は、顔そのものがすでに目の止まる場所になっています。
この場合、服の側の量を2割に下げると、顔と服が競い合わずにすみます。顔まわりに色の服を置くと、髪や化粧の色と重なって、顔のあたりに色が集まりすぎます。足元に置くか、形だけで出すほうが、全体のまとまりがよくなります。
反対に、髪を暗い色にまとめ、化粧も控えめにしている日は、服の量を3割いっぱいまで使ってかまいません。顔まわりに柄のベストや色の帽子を置いても、顔の静けさが受け止めてくれます。
髪の色を変えたばかりの時期は、手持ちの服の組み合わせが急にしっくりこなくなることがあります。そういうときは服を疑う前に、顔の明るさが一段上がったぶん、服の量を一段下げてみてください。それだけで、同じ服がまた着られるようになることが多いです。
秋冬は、色を素材で和らげる
秋冬の青文字系は、春先よりも組みやすい季節です。理由は、素材が色を受け止めてくれるからです。
同じからし色でも、薄い綿のシャツと、太い毛糸で編んだニットでは見え方が違います。ニットは毛羽が光を散らすので、色が少しやわらいで見えます。コーデュロイの畝や、フェルトのような起毛の生地も同じです。薄い生地では強すぎて手が出なかった色も、秋冬の素材なら3割の中で落ち着きます。
秋冬に3割ぶんの色を選ぶなら、まずニットで探してください。色のニットベスト、柄の編み込みのカーディガン、色のニット帽。顔まわりに置けるものが多く、編み目の凹凸が色をやわらげます。足元なら、色のタイツや厚手の靴下が使えます。タイツは膝から下だけでなく、スカートの丈によっては膝上まで見えるので、面積が増えすぎないように丈の長いスカートと組んでください。
反対に、秋冬に気をつけたいのはコートです。コートは全身の面積の半分以上を覆います。柄のコートや鮮やかな色のコートを着ると、それだけで3割を大きく超えます。コートに色を使いたい人は、外にいる時間だけは3割を超えてもいいと割り切り、中に着る服を全部無地にしてください。建物に入ってコートを脱いだときに中の服が3割以内に収まっていれば、一日のほとんどの時間は大人の量で過ごせます。
冬に流行の要素を足すときの考え方はY2Kファッションを冬に着るでも扱っています。
職場の日と休日で、3割の中身を入れ替える
3割という量は、毎日同じ中身でなくてかまいません。日によって中身を入れ替えるほうが、手持ちの服を長く楽しめます。
職場の日は、3割のうち形で使う分を多くします。袖の形が変わったブラウス、裾が不揃いなスカートのように、色ではなく形で青文字系らしさを出すものです。形は色より目立ちにくく、近くで見たときに気づかれる程度なので、職場の空気を乱しません。色は耳飾りや靴下のような小さいものに限ります。
休日は、3割をすべて色と柄に使ってかまいません。柄のシャツ、色のパンツ、色の靴を組んで、それでも3割に収まるよう、残りを無地にします。友人と会う日や一人で出かける日には、3割を少し超えて4割まで広げてもいいでしょう。自分が楽しいと感じる量を時々確かめておくことは、服を好きでい続けるために大切です。
3割の上限を動かしたいときは、その日に会う人を基準にしてください。初めて会う人がいる日は3割以下、よく知った人とだけ過ごす日は4割まで、というように決めておくと、朝の迷いが短くなります。
平日と休日で別々の服をそろえる必要はありません。同じ柄のスカートでも、平日は無地の上着と黒い靴で3割に収め、休日は色の靴下と色のバッグを足して4割にする。同じ1枚の使い方を変えるだけです。
年を重ねても手放さなくていいもの、置き換えるもの
青文字系が好きなまま年を重ねると、手持ちの服のどれを残すかで悩むことがあります。答えは、服の種類ではなく、その服がどの役目を果たしているかで決まります。
残してかまわないのは、3割の側で使える服です。色の小物、柄のトップス、形の変わったブラウスやスカート。これらは量を守れば、年齢にかかわらず使えます。むしろ大人の受け皿と組むことで、以前より映えることさえあります。
置き換えを考えたいのは、受け皿の側に入るはずの服が、受け皿として働いていない場合です。たとえば、無地のつもりで持っている服の生地が薄く、くたっとしていると、柄の服と組んだときに支えきれません。受け皿は、生地の厚みとはりのあるものに替えていくと、手持ちの柄の服がまた使えるようになります。
もうひとつ見直したいのは丈です。極端に短い丈のスカートやパンツは、量の問題ではなく、座ったり屈んだりするときの動きに制約が出ます。好きな柄のスカートが短い丈なら、厚手のタイツと組んで足元の面と一体にする方法もあります。それでも落ち着かない日が続くようなら、同じような柄で丈の長いものを探してください。
年齢に合わせて好きなものを変える必要はありません。変えるのは量と置き場所で、好きなもの自体はそのまま持ち続けられます。
今日の手持ちで、一度組んでみる手順
最後に、手持ちの服で今日1回組んでみる手順をまとめます。
まず、手持ちの服の中から、いちばん好きな色か柄のものを1つ選びます。これがその日の3割の中心です。次に、それが顔まわりと足元のどちらに来るかを確かめます。トップスや帽子、耳飾りなら顔まわり、靴下や靴なら足元です。スカートやパンツのように真ん中に来るものなら、その日はそれ1枚で3割を使う日だと決めます。
続いて、残りの服を受け皿の色で選びます。3割の中心に入っている色のうち、いちばん暗い色か、いちばん明るい色に近い無地を選んでください。形は3割の中心と反対にします。
組み終わったら、姿見から2歩下がって目を細めます。目が止まる場所が1か所なら完成です。2か所以上なら、目が止まったもののうち、3割の中心ではない方を無地に替えます。
最後に、その日に人と向き合う時間を思い浮かべて、量を調整します。向き合う時間が長い日は、3割の中心を少し小さいものに替えるか、顔まわりから足元に移します。
この手順を何日か繰り返すと、自分にとって心地よい量が見えてきます。3割はあくまで出発点です。自分の顔と生活に合う割合を見つけたら、それがその人の大人の青文字系です。近い系統を大人が着るときの考え方は、ストリート系を大人が着るときのゆるさの置き方や大人のガーリーファッションの甘さの数え方も参考になります。
よくある問い
- Q. 青文字系の服を職場に着ていってもいいですか
- 量を3割以下にして、そのうちの多くを色ではなく形で出せば、たいていの職場で浮きません。袖のふくらんだブラウスや裾の切り替えが不揃いなスカートのように、近くで見て気づく程度の変化を選び、色は耳飾りや靴下のような小さなものに限ってください。上着の決まりがある職場なら、襟で隠れない足元か小物に寄せます。
- Q. 30代や40代でも青文字系は着られますか
- 着られます。年齢で変えるのは好きなものではなく、一度に出す量と置き場所です。全身の3割に止めて1か所に集め、残りを生地にはりのある無地で受けると、若い頃と同じ柄の服がかえって映えることもあります。
- Q. 柄の服ばかりで、無地の服をほとんど持っていません
- 受け皿を1枚足すところから始めてください。手持ちの柄に入っている色のうち、いちばん暗い色に近い紺か、いちばん明るい色に近い生成りの、生地に厚みとはりのあるパンツかスカートが使いやすいです。1枚あれば、手持ちの柄のトップスの多くがそれと組めます。
- Q. 子どもっぽく見えないか心配です
- 子どもっぽさが出やすいのは、大きな形同士、または絵柄の服同士を組んだときです。ゆるい形と体に沿う形を1つずつにし、絵柄の服は大柄として扱って顔まわりか足元に寄せてください。姿見から2歩下がって目を細め、目が止まる場所が1か所なら落ち着いて見えています。
— メグラシ編集部





