ニットのトレンドで買ったのに着ない|大きさ・丈・毛足で直す

**引き出しの中に、今年買ったのに着ていないニットはありませんか。**あるなら、それを1枚だけ出して、いま着てみてください。
流行りのニットを着なくなる理由は、ほぼ5つに収まります。**大きすぎる、丈が短い、毛足がつく、袖が太い、色柄が強い。**鏡の前で30秒あれば、自分の1枚がどれかが分かります。理由が分かれば、替えるのはニットではなく隣の1点です。
買う前に流行りかどうかを見分ける方法はニットの流行の見分け方にあります。この記事は、もう買ってしまって、着ていない1枚を着られるようにする話です。
結論:着ない理由は5つ。隣の1点を替えれば出番が戻る
| 着ない理由 | 鏡の前で起きていること | 最初に替える1点 |
|---|---|---|
| 大きすぎる | 服に着られて、体の位置が分からない | 下を体に沿う形にする |
| 丈が短い | 手持ちの下と組むと、腰まわりが中途半端 | 股上の深い下か、中に長い裾の1枚 |
| 毛足がつく | 下や上着に毛が移る、肌に当たって落ち着かない | 表面のなめらかな下と上着 |
| 袖が太い | 上着の袖に入らない、手元が邪魔 | 上着をやめて羽織りに回す |
| 色柄が強い | 合わせる下が思い浮かばない | 下と靴を1色にそろえる |
**ニットを買い直す前に、この表の右の列を1つだけ試してください。**今年のニットは、どれも売り場では単体で見せる形に作られています。家の手持ちと組んだときに噛み合わないのは、ニットが悪いのではなく、手持ちの下や上着が去年までの形に合わせて選ばれているからです。
まず確かめる|鏡の前で30秒、理由を1つに絞る
着ていないニットを着て、全身が映る鏡の前に立ちます。上から順に、次の質問に答えてください。最初に「はい」になったものが、その1枚の理由です。
| 質問 | はいなら | 測るところ |
|---|---|---|
| 肩の縫い目が、肩先から5cm以上外に落ちているか | 大きすぎる | 肩先から縫い目までの長さ |
| 裾が、おへそより上で止まっているか | 丈が短い | おへそから裾までの長さ |
| 黒い服の上に置くと、毛がつくか | 毛足がつく | 手のひらで1回なでて見る |
| 袖口を引っぱったとき、手首からこぶし1個以上余るか | 袖が太い | 袖口の幅 |
| このニットと組む下を、2本すぐ言えないか | 色柄が強い | 手持ちの下を思い浮かべる |
**答えが2つ以上「はい」になったら、上にあるほうを先に直します。**上にある理由ほど、全体の見え方に大きく効くからです。2つ当てはまるときの順番は、後半でまとめます。
測るのが面倒なら、スマートフォンで正面と横を1枚ずつ撮ってください。鏡では気にならなかった大きさや丈が、写真では分かりやすく出ます。
今年のニットで、着なくなりやすい形
今年の売り場には、去年までより量のあるニットが多く並んでいます。量の出し方によって、着なくなる理由も変わります。
| 形の特徴 | 売り場での見え方 | 家で困りやすいこと |
|---|---|---|
| 肩線が大きく落ちている | ゆったりして今年らしい | 手持ちの細い上着に入らない |
| 着丈がおへそより上 | 上下の比が新しい | 股上の浅い下と組めない |
| 毛足が1cm以上ある | ふんわりして季節らしい | 毛が移る、肌に当たる |
| 袖が身頃より太い | 袖に表情がある | 上着の袖に入らない |
| 色が鮮やか、柄が大きい | 1枚で主役になる | 組む下が限られる |
| 首元が厚く高い | 冬らしい | 中に着るものが選べない |
売り場で見たときに今年らしく見えた特徴が、そのまま家での困りごとになっています。今年らしさと着にくさは、同じ場所から出ているということです。だから直すときも、その特徴を消すのではなく、隣に来るものの側で受け止めます。
理由①|大きすぎて、服に着られる
いちばん多い理由です。肩線が大きく落ちて、身幅も着丈もたっぷりあるニットを着ると、体の位置が分からなくなり、ニットだけが前に出て見えます。
大きすぎるかどうかは、肩線の位置で見ます。
| 肩先から縫い目までの長さ | 見え方 | 合わせで寄せられるか |
|---|---|---|
| 0〜3cm | 普通の大きさ | 大きさの問題ではない |
| 3〜5cm | 少しゆとりがある | 下を選べばそのまま着られる |
| 5〜8cm | はっきり大きい | 下と袖の2か所で寄せる |
| 8cm以上 | 大きく作られた形 | 寄せにくい。羽織りに回すほうが早い |
**5cmを超えたあたりから、手持ちの下と組んだときに「着られる」感じが出始めます。**3cmまでのニットで大きく見えるなら、大きさではなく丈か色が理由のことが多いので、もう一度質問の表に戻ってください。
肩線のほかに、身幅も見ておきます。脇の下で生地をつまんで、左右それぞれ手のひら1枚ぶん以上つまめるなら、身幅もたっぷり取られた形です。肩線と身幅の両方が大きいニットは、売り場では大きく作られた形として並んでいたはずです。どちらか片方だけが大きいなら、もう片方を下の形で受け止められるので、直しやすい1枚と考えてください。
試着したときより家で大きく感じる場合は、売り場で合わせていた下が細身だった可能性があります。売り場の鏡の前で履いていたのが、細身のパンツやタイトスカートだったなら、その下を手持ちで探すところから始めると早く済みます。
大きさの直し方|量を上の一か所に集める
大きいニットを着る日は、量を上に集めて、下は体に沿わせます。上も下も量があると、全身に量が散って、どこに体があるのか分からなくなるからです。
| 合わせる下 | 大きいニットとの組み方 | 結果 |
|---|---|---|
| 細身のパンツ | そのまま組める | 量が上に集まり、まとまる |
| 体に沿うタイトスカート | そのまま組める | 上下の差がはっきりする |
| 幅のあるワイドパンツ | 前の裾だけ入れる | 腰の位置が見えれば組める |
| 広がるフレアスカート | 組みにくい | 上下とも量が出て散る |
| ロングのプリーツスカート | 裾を前だけ入れる | 縦の線が出れば組める |
下を替えられないときは、ニットの側で2か所を動かします。袖をひじの下まで押し上げて手首を出すことと、前の裾だけを5cmほど入れて腰の位置を見せることです。手首と腰の2か所に細いところが出ると、大きなニットの中に体の線が戻ります。
靴は、甲の見える軽いものより、甲を覆う少し重さのあるものにしてください。上に量があるぶん、足元にも少し重さがあると、上下の釣り合いが取れます。
理由②|丈が短くて、手持ちの下と合わない
今年のニットには、着丈がおへそより上で終わる短い丈のものが増えています。売り場では股上の深い下と組んで見せていますが、手持ちの下の股上が浅いと、ニットの裾と下のウエストのあいだに、中途半端なすき間ができます。
| おへそから裾までの位置 | 手持ちの下との関係 | 起きること |
|---|---|---|
| おへそより5cm以上下 | どの下とも組める | 丈の問題ではない |
| おへそ前後 | 股上の普通の下と組める | 腰の位置がちょうど出る |
| おへそより3〜5cm上 | 股上の深い下が要る | 浅い下だとすき間が出る |
| おへそより5cm以上上 | 股上の深い下か、中に1枚が要る | 浅い下だと中が見える |
**短い丈は、下のウエストが上がってくる前提の形です。**手持ちの下の股上がどれも浅いなら、ニットを替えるより、中の1枚で受け止めるほうが早く済みます。
股上の深さは、下を履いたときに、ウエストの縁がおへそより上に来るか下に来るかで見ます。おへそより上に縁が来る下なら、短い丈のニットの裾とちょうど重なります。おへそより下で縁が止まる下は、短い丈と組むと、ニットの裾と縁のあいだが空きます。手持ちの下を1本ずつ履いて、縁の位置を確かめておくと、どの下が組めるかがすぐ分かります。
丈の直し方|中に1枚、長い裾を足す
股上の深い下が手持ちにないときは、ニットの中に、裾の長いシャツかカットソーを1枚着ます。
| 中に着る1枚 | ニットの裾からのぞかせる長さ | 向いている下 |
|---|---|---|
| 白や生成りのシャツ | 5〜10cm | 細身のパンツ、タイトスカート |
| 無地の長袖カットソー | 3〜5cm | ワイドパンツ、ジーンズ |
| 裾の長いタンクトップ | 3cm前後 | 股上がやや浅い下 |
| 薄手のワンピース | 膝より下まで | 下を履かずにワンピースに重ねる |
**のぞかせる長さは、3cmより短くしないでください。**3cmより短いと、裾が出てしまったように見えます。5cmを超えると、重ねた形として読まれます。
ワンピースに重ねる着方は、短い丈のニットにいちばん向いています。ニットの裾が腰の高い位置に切り替えを作るので、ワンピース1枚のときより上下の比がはっきりします。手持ちに無地の細身のワンピースがあるなら、まずそれと組んでみてください。
理由③|毛足がついて、落ち着かない
毛足の長いニットは、ふんわりした表面が今年らしい一方で、ほかの服に毛が移ったり、首元や手首に毛が当たって落ち着かなかったりします。
| 毛足の長さ | 毛の移りやすさ | 気になりやすい場面 |
|---|---|---|
| 5mm未満 | ほとんど移らない | ほぼない |
| 5mm〜1cm | 黒や紺の下に少し移る | 座ったあと、脱いだあと |
| 1〜2cm | 上着の内側にも移る | 上着の脱ぎ着のたび |
| 2cm以上 | 手持ちの多くに移る | 1日を通して |
**毛足が1cmを超えると、合わせる下と上着を選び直す必要が出てきます。**毛足の長さそのものより、隣に来る服の表面と色のほうが、毛の移り方を大きく左右します。毛足の長いニットの合わせ方そのものはシャギーニットコーデに、表面がチクチクするかの見分け方はニットがチクチクするかの確かめ方にあります。
毛足の直し方|隣の服の表面と色を選ぶ
毛が移りやすいのは、凹凸のある表面と、毛の色と離れた濃い色です。反対に、なめらかな表面と、毛に近い明るさの色なら、移っても目立ちません。
| 合わせる下・上着 | 毛の移り方 | 組めるか |
|---|---|---|
| 表面のなめらかなパンツ | 移っても払いやすい | 組める |
| 毛と近い明るさの色の下 | 移っても見えにくい | 組める |
| 黒や紺の起毛した下 | 移って目立つ | 避ける |
| 裏地のある上着 | 内側に移りにくい | 組める |
| 裏地のない起毛した上着 | 内側に移って残る | 避ける |
首元や手首に毛が当たって落ち着かない日は、中に首の詰まった薄い1枚を着て、袖口から中の袖を1cmほど出してください。肌に当たる場所を中の1枚に任せると、毛足のあるニットでも1日着ていられます。
出かける前に、ニットを裏返して両手で軽くはたいておくと、抜けかけの毛が家で先に落ちます。それだけで、出先で移る量が減ります。
理由④|袖が太くて、上着の袖に入らない
袖にふくらみのあるニットは、1枚で着ると手元に表情が出ますが、上着を重ねようとすると袖が入りません。無理に入れると、上着の袖の中で生地がたまり、肩から腕にかけて上着が窮屈になります。
| ニットの袖口の幅 | 手持ちの上着との関係 | 起きること |
|---|---|---|
| 手首からこぶし半分以内 | 細い上着にも入る | 袖の問題ではない |
| こぶし半分〜1個 | ゆとりのある上着なら入る | 細い上着ではたまる |
| こぶし1個以上 | 袖の太い上着でないと入らない | ほとんどの上着でたまる |
| 袖の途中がふくらむ形 | 羽織りでないと難しい | 上着の肩が浮く |
**袖口の幅がこぶし1個を超えたら、上着の中に入れる服ではないと考えてください。**このニットは、秋の暖かい日に1枚で着るか、肩に掛ける羽織りと組む服です。
袖の直し方|上着をやめて、羽織りに回す
袖の太いニットと上着は、組み合わせ方で解決します。
| 上に重ねるもの | 袖の太いニットと組めるか | 組み方 |
|---|---|---|
| 袖の細いジャケット | 組みにくい | ニットの日は使わない |
| 袖ぐりの深いコート | 組める | 袖を入れる前に、ニットの袖を下に引いておく |
| 肩に掛けるストールや大判の布 | 組める | 袖を通さずに肩から掛ける |
| 袖のないベストや長いジレ | 組める | 袖をそのまま出す |
| ケープ型の上着 | 組める | 袖がふくらんだまま収まる |
**袖の太いニットは、袖を通さない上着と組むと、袖の形がそのまま活きます。**手持ちに袖ぐりの深いコートがない場合は、冬になるまで、上着の要らない気温の日にだけ着る1枚と決めてしまうのも方法です。コートとニットの袖の相性はコートに入るニットは袖付けで決まるで詳しく見られます。
手元で困るのは、食事や書きものの日です。袖口が広いと、テーブルの上のものに触れやすくなります。そういう日は、袖をひじまで押し上げて、太い部分をひじより上にまとめると手元が空きます。
理由⑤|色や柄が強くて、合わせる下がない
鮮やかな色、大きな柄、編み地の凹凸が強いニットは、1枚で主役になる分、手持ちの下と組むと主役が2つになってしまうことがあります。
| ニットの強さ | 合わせる下の条件 | 手持ちで組める下の例 |
|---|---|---|
| 鮮やかな1色 | 色みのない下 | 黒、紺、グレー、生成りの無地 |
| 大きな柄 | 柄の中の1色と同じ色の下 | 柄の中でいちばん暗い色 |
| 凹凸の強い編み地 | 表面のなめらかな下 | 張りのある綿、なめらかなウール |
| 2色以上の配色 | 配色の片方と同じ色の下 | 面積の小さいほうの色 |
**合わせる下が2本すぐ言えないニットは、色柄が理由です。**色柄の強いニットに合わせる下は、新しく買わなくても、手持ちの無地の中にたいていあります。見つからないのは、下を「ニットに合う色」で探しているからで、「ニットの中にある色」で探すと見つかります。
色柄の直し方|下と靴を1色にそろえる
色柄の強いニットを着る日は、下と靴を同じ色にそろえて、下半身を1色の面にします。
| 下と靴の組み方 | 見え方 | 組みやすさ |
|---|---|---|
| 下と靴を同じ色 | 下半身が1枚の面になり、ニットが際立つ | いちばん組みやすい |
| 下と靴を近い色 | ほぼ1色に見える | 組みやすい |
| 下と靴を違う色 | 主役が3か所に散る | 組みにくい |
| 下と靴の色をニットの柄から取る | 柄が全身につながる | 色が合えば組める |
**下と靴が1色になると、全身の中でニットだけが色を持ちます。**主役が1つにしぼられるので、強い色柄でも落ち着いて見えます。バッグも、下と靴に近い色にすると、さらにまとまります。
色が強すぎて顔まわりが気になるときは、首元に白か生成りのシャツの衿を出してください。ニットと顔のあいだに明るい面が1枚入ると、色の強さが和らぎます。
柄のニットで迷うのは、柄の中に色が3色以上あるときです。その場合は、柄の中でいちばん面積の小さい色を探して、下か靴のどちらか1点にだけその色を置きます。面積の小さい色が全身のもう1か所に出てくると、柄がその場所までつながって見え、ニットだけが浮くことがなくなります。
2つ以上当てはまるとき|直す順番
鏡の前の質問で2つ以上「はい」になった場合は、次の順で直します。
| 当てはまった組み合わせ | 先に直すもの | 次に直すもの |
|---|---|---|
| 大きすぎる+袖が太い | 下を細くする | 上着をやめて羽織りに |
| 大きすぎる+色柄が強い | 下と靴を1色にする | 下を細身にする |
| 丈が短い+袖が太い | 中に長い裾の1枚 | 上着をやめて羽織りに |
| 丈が短い+毛足がつく | 中に長い裾の1枚 | 下をなめらかな表面に |
| 毛足がつく+色柄が強い | 下と靴を1色にする | その色をなめらかな表面で選ぶ |
| 3つ以上 | 下を替える | 中の1枚を足す |
**どの組み合わせでも、最初に替えるのは下です。**下は全身の半分を占めるので、ここを替えると、ほかの理由も一緒に目立たなくなることが多いからです。下を替えても残った理由だけを、次に直してください。
どちらとも取れるとき①|大きさのせいか、丈のせいか分からない
肩線は3〜5cmしか落ちていない、裾もおへそのあたり。どちらの質問にもはっきり当てはまらないのに、着ると何か落ち着かない。このときは、裾の前だけを入れてみてください。
| 前の裾を入れたときの変化 | 理由 | 直し方 |
|---|---|---|
| すっきりした | 丈と下の股上の組み合わせ | 前だけ入れて着る、中に1枚 |
| 変わらない | 身幅が広い | 下を細身にする |
| かえって不自然 | 着丈が短すぎて入らない | 中に長い裾の1枚 |
**前を入れて良くなるなら、理由は丈のほうです。**変わらないなら、身幅の広さが効いているので、大きさの直し方に進みます。前を入れるのが不自然なほど短いニットは、入れずに中の1枚で受けてください。
どちらとも取れるとき②|家では良いのに、外で着ると浮く
家の鏡では問題がないのに、外に出ると自分だけ浮いている気がする。この場合は、ニットそのものより、合わせた靴とバッグが季節や場面とずれていることが多くあります。
| 外で浮く場面 | 起きていること | 替える1点 |
|---|---|---|
| 職場 | ニットの量に対して、周りが細身 | 下を細身にし、靴を甲の覆われたものに |
| 街中 | ニットは今年らしいのに、靴とバッグが去年のまま | 靴かバッグのどちらか1点 |
| 食事の席 | 座ると、ニットの量が上半身に集まる | 袖を押し上げ、首元を開ける |
| 子どもの行事 | 周りが動きやすい服で、ニットだけ装飾的 | 下と靴を動きやすいものに |
家の鏡で見るとき、靴まで履いて見ることは少ないはずです。**外で浮くと感じたら、まず靴を履いた状態で全身を撮ってください。**浮く原因が靴にあることは珍しくありません。流行りの服が外で浮く理由をもっと広く見たいときは今流行ってる服が浮くにまとめてあります。
どちらとも取れるとき③|着れば似合うのに、朝に手が伸びない
着てみると悪くない、合わせる下もある。それでも朝になると別の服を選んでしまう。この1枚は、手入れの手間や着心地が理由になっています。
| 朝に手が伸びない理由 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 毛玉が気になる | 着るたびに確かめたくなる | 着る前夜に毛玉を取っておく |
| しわや伸びが気になる | たたみ方で形が崩れている | 肩に跡がつかないように畳む |
| 洗い方が分からない | 汚したくなくて避けている | 中に1枚着て、ニットは毎回洗わない |
| 着ると暑い | 室内の暖房に合っていない | 気温の低い日にだけ着る |
**着れば似合うのに選ばない服は、朝の数分の手間で負けています。**前の晩に、翌朝着るニットを出して毛玉を見ておく。それだけで朝に選ぶ服が変わります。形が崩れたニットを戻すなら伸びたニットの直し方を見てください。
どちらとも取れるとき④|去年のニットと役割が重なっている
新しいニットに理由が見つからないのに、朝になると去年のニットを選んでしまう。この場合は、2枚の役割が重なっていて、慣れているほうが勝っています。
| 2枚の関係 | 朝に起きていること | 分け方 |
|---|---|---|
| 色も厚みも近い | 迷わず着慣れたほうを選ぶ | 新しいほうを休日、去年のほうを平日に |
| 色は違うが厚みが同じ | 合わせる下が決まっているほうを選ぶ | 新しいほうに合う下を1本決めておく |
| 形が違うが色が同じ | 上着に入りやすいほうを選ぶ | 新しいほうは上着の要らない日に |
| どちらも大きい | 楽なほうを選ぶ | 片方を家で過ごす役に回す |
**役割の重なった2枚は、使う日を分けないと、片方がいつまでも着られません。**去年のニットが悪いわけではなく、慣れているぶん朝の判断が早いだけです。新しいほうを着る曜日を決めてしまうと、迷う時間そのものがなくなります。
2枚を並べて、どちらがどの日に向くかを決めるときは、厚みと色の明るさを比べてください。厚みの違う2枚なら、気温で分けられます。厚みが同じで色の明るさが違う2枚なら、合わせる下の色で分けられます。どちらも同じなら、同じ役割の服を2枚持っていることになるので、片方を重ねる役か家で過ごす役に移します。
職場に着ていけるか|形ごとの目安
今年のニットのうち、職場で着られるものと、休日に回したほうがよいものを分けておくと、出番の数が読めます。
| ニットの形 | 職場で着られるか | 着るときの条件 |
|---|---|---|
| 肩線が5cm以内の落ち方 | 着られる | 下を細身に |
| 肩線が8cm以上の落ち方 | 職場によっては難しい | 上着を羽織らない日に |
| 短い丈 | 中に1枚を出せば着られる | シャツの裾を5cm以上 |
| 毛足が1cm以上 | 職場によっては難しい | 冬の寒い日に、無地の色で |
| 袖が太い | 手元を使う仕事では難しい | 袖を押し上げて |
| 鮮やかな色・大きな柄 | 職場によっては難しい | 下と靴を黒か紺に |
職場での見え方を、首元・起毛・面の広さで細かく判定したいときはそのニットは職場で通るかが使えます。職場で着られないニットは、休日の出番だけで回る数かどうかを考えてください。休日が週に2日なら、同じ役割のニットは2枚あれば足ります。
気温で出番を作る|着られる時期は厚みで決まる
買ったのに着ていないニットの中には、単に気温が合っていない1枚もあります。厚みによって、着られる時期は変わります。
| ニットの厚み | 1枚で着られる最高気温の目安 | 東京あたりの平地でいうと |
|---|---|---|
| 薄手(向こうが透ける) | 20〜24度 | 10月の前半 |
| 中厚手(透けない、つまむと3mm前後) | 15〜20度 | 10月の後半から11月 |
| 厚手(つまむと5mm以上) | 10〜15度 | 11月の後半から冬 |
| 毛足の長いもの | 10〜16度 | 11月から冬 |
秋の初めに買った厚手のニットは、まだ出番の気温が来ていないだけかもしれません。厚手で着ていない1枚は、11月の後半まで待ってから、もう一度着ない理由を確かめてください。いつからニットに替えるかの目安はニットはいつからで、気温ごとに見られます。
1週間の予定に、着る日を先に入れる
着ていないニットの多くは、朝に「今日はこれ」と選ばれる場面がないまま季節が進んでいます。直し方が分かったら、次の1週間の予定を見て、着る日を先に決めてください。
| 予定 | 向いているニットの状態 | 一緒に決めておくもの |
|---|---|---|
| 職場で1日過ごす日 | 肩線の落ちが小さい、色が落ち着いている | 細身の下と、甲を覆う靴 |
| 街を歩く休日 | 大きい、短い丈、色柄の強いもの | 1色にそろえた下と靴 |
| 人と会う食事 | 袖を押し上げられるもの | 首元を開ける中の1枚 |
| 家で過ごす日 | 毛足の長いもの | なし |
| 寒くなる予報の日 | 厚手、毛足の長いもの | 裏地のある上着 |
**着る日を予定に入れると、合わせる下と靴も前の晩に決まります。**朝に判断することが1つ減るので、新しいニットが選ばれやすくなります。
1週間に1回着る日を決めるだけでも、10月と11月の2か月で8回は着られる計算です。着ていないことが気になっているニットは、まず来週のどこか1日に入れてみてください。1回着てみると、5つの理由のどれが残っているかが、鏡の前より実感としてはっきりします。
直しても着ないときは、手放す前に役割を替える
5つの直し方を試しても、月に1回も着ない。そういうニットは、外に1枚で着る役から、別の役割に移してみます。
| 移す役割 | 向いているニット | 使い方 |
|---|---|---|
| シャツの上に重ねる役 | 短い丈、薄手 | シャツの衿と裾を出して重ねる |
| 上着の中に入れる役 | 薄手、袖が細い | 寒い日の中の1枚に |
| 肩に掛ける役 | 大きく、薄手 | 袖を前で軽く結ぶ |
| 家で過ごす役 | 毛足が長い、大きい | 部屋で羽織る |
| 旅に持っていく役 | しわになりにくい | 夜の冷え込み用の1枚に |
**役割を替えて1か月たっても一度も手に取らなかったら、そのときに手放すかを決めれば間に合います。**手放すかどうかを、買った直後の後悔のまま決めると、合わせ方さえ分かれば着られた1枚まで手放すことになるからです。
洗い方と仕舞い方で、着なくなるのを防ぐ
直して着られるようになったニットも、手入れで形が崩れると、また引き出しに戻ります。流行りのニットは、量のある形や毛足のある表面が多く、手入れで崩れやすいものが多いからです。
| ニットの特徴 | 崩れやすいところ | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 大きい形 | 吊るすと肩が伸びる | たたんで仕舞う |
| 短い丈 | 裾のゴム編みが伸びる | 洗うときは裾を引っぱらない |
| 毛足が長い | 毛が寝る、絡む | 着たあとに軽くはたいて毛を起こす |
| 袖が太い | 袖がつぶれて跡がつく | 袖を身頃に重ねず、横に伸ばしてたたむ |
**ニットは毎回洗う服ではありません。**中に1枚着ておけば、ニットそのものを洗う回数を減らせます。洗う回数が減るほど、買ったときの形が長く残ります。
次に買うときの確かめ方|売り場で3分
同じ失敗を繰り返さないために、次にニットを買うときは、売り場で次の3か所を確かめてください。
| 確かめる場所 | 確かめ方 | こうなら見送る |
|---|---|---|
| 肩線の位置 | 試着して、肩先から縫い目まで指で測る | 指4本ぶん以上外に落ちている |
| 裾の位置 | 試着して、おへそとの位置を見る | 手持ちの下の股上より上で止まる |
| 合わせる下 | 手持ちの下を2本、その場で思い浮かべる | 2本言えない |
**3つのうち2つに引っかかるなら、そのニットは家で着ない側に回る可能性が高い1枚です。**それでも欲しいなら、同時に合わせる下も1本選んでから買ってください。ニットだけを買うと、合わせる下を探すところで止まります。
売り場の鏡は、照明が明るく、靴も売り場の靴になっています。試着するときは、その日に履いてきた靴のまま、全身を見てください。家で着たときの見え方に近くなります。
関連記事
- ニットの流行の見分け方 ── 買う前に、編み目・袖・裾の3か所で今年かを見る
- 今流行ってる服が浮く ── 首元・腰・足元のどこで浮くかで直す
- バッグのトレンドで買って失敗 ── 使わないバッグを、服に合わせて直す
- ニットに合うボトムス ── 裾が腰のどこで終わるかで、下を絞る
- ニットとデニムのコーデ ── ジーンズの濃さで、合わせる編み目を選ぶ
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 流行りのニットを買ったのに着ていません。どうすればいいですか
- まず着ない理由を1つに絞ってください。鏡の前で着てみて、肩線が肩先より5cm以上落ちているなら大きさ、裾がおへそより上で止まるなら丈、ほかの服に毛がつくなら毛足、上着の袖に入らないなら袖、合わせる下が思い浮かばないなら色柄です。理由が分かれば、替えるのはニットではなく隣の1点で済みます。大きさなら下を細く、丈なら股上の深い下、毛足なら表面のなめらかな下と上着、袖なら羽織りに回す、色柄なら下と靴を1色にそろえる、という順で直します。
- Q. 大きいニットが服に着られて見えます。小さいサイズに買い直すべきですか
- 買い直す前に、下の形を細くしてみてください。上に量がある日は、下を体に沿う形にすると、量が上の一か所に集まって見えます。それでも大きく見えるなら、袖をひじの下まで押し上げて手首を出すか、前の裾だけを少し入れて腰の位置を見せます。この2つで足りないときに初めて、肩線の位置が合っていないと考えてください。肩線が肩先から8cm以上落ちているものは、合わせで寄せるのが難しくなります。
- Q. 短い丈のニットに合うボトムスがありません
- 裾がおへそより上で止まる短い丈は、股上の深い下と組む前提の形です。手持ちの下が股上の浅いものばかりなら、中に裾の長いシャツやカットソーを1枚着て、ニットの裾から5cm以上のぞかせてください。中の1枚が下との境目を受け持つので、股上の浅い下とも組めます。ワンピースの上に重ねて、腰の高さに切り替えを作る着方もあります。
- Q. 毛足の長いニットの毛がほかの服につきます
- 毛がつきやすいのは、表面に凹凸のある黒や紺の下と、起毛した上着です。下は表面のなめらかな、毛と近い明るさの色を選ぶと、ついても目立ちません。上着は裏地のあるもの、表面のつるっとしたものにすると、脱ぎ着のたびに毛が移ることが減ります。出かける前に、ニットを裏返して軽くはたいておくと、抜けかけの毛が先に落ちます。
- Q. 直しても着ないニットは、手放したほうがいいですか
- 手放す前に、役割を替えてみてください。外に1枚で着る役から、シャツの上に重ねる役、上着の中に入れる役、家で過ごす役に移すと、出番が戻ることがあります。役割を替えて1か月たっても一度も手に取らなかったなら、そのときに手放すかを決めれば間に合います。
— メグラシ編集部





