デニムトレンドはどこまで着ていける|職場・会食・秋の行事で分ける

**今年の1本が何段目の予定まで行けるかは、色の濃さ・幅・裾・表面の4か所で決まります。**買った日の気分ではなく、手帳の予定の側から決めてください。
幅の広いデニム、色の薄いデニム、裾の長いデニム。この数年の売り場で目立つ形を1本買うと、週末はよく履くのに、平日や会食の日には手が止まります。迷っているのは形の好みではなく、その予定に着ていって浮かないかのほうです。
デニムの流行そのものの測り方はデニムの流行は布の重さと色の落差で決まるに、手持ちを3本で回す考え方はジーンズの流行は3本の役割分けで受け止めるにまとめてあります。この記事は、買ったあとの「どこまで着ていけるか」だけを扱います。
結論:予定を4段に分け、デニムは3段目まで
秋冬の予定は、きちんと度で4つの段に分かれます。デニムが上がれるのは、ふつうは3段目までです。
| 段 | 予定の例 | デニム |
|---|---|---|
| 段1 | 近所の買い物、家族との休日 | どの1本でも上がれる |
| 段2 | 街歩き、友人とのランチ、子どもの外の行事 | 表面に大きな穴がなければ上がれる |
| 段3 | デニムを認める職場、会食、参観・面談 | 4か所の点数が足りれば上がれる |
| 段4 | 式の二次会の一部、格のある店、取引先との席 | デニムを外す |
**4段目は、点数にかかわらずデニムを外す段です。**ここに無理に上げようとすると、合わせで何を足しても、デニムだけが場から浮きます。
迷うのは、ほとんどが段2と段3のあいだです。この記事の大半は、そこで今年の1本を上げるか、別の1本に替えるかの決め方です。
段1と段2の予定では、今年の1本を思いきり履いてください。この2つの段は、流行の形がいちばん素直に生きる場所です。幅の広さも、色の薄さも、裾の長さも、休日の軽さとしてそのまま受け取られます。迷う理由がないので、この記事でもあまり触れません。
段4にあたる予定は、秋から年末にかけて思ったより多くあります。結婚式の二次会の一部、格のある店での食事、取引先との会食、親戚の改まった席。こうした予定は、手帳に書いた時点で「デニムは外す」と決めてしまうと、前日の夜に迷う時間が減ります。
予定の段は、店と相手と座る時間で決まる
同じ「食事」でも、店と相手によって段が変わります。予定を手帳に書いたら、次の3つを確かめて段を付けてください。
| 確かめること | 段を上げる側 | 段を下げる側 |
|---|---|---|
| 店や場所 | 席にクロス、服装の目安の案内がある | カウンター、屋外、大皿の店 |
| 相手 | 目上の人、初めて会う人、取引先 | 家族、同僚、昔からの友人 |
| 座る時間 | 向き合って1時間以上座る | 立って動く、歩く時間が長い |
3つのうち2つ以上が上げる側なら、その予定は1段上に置きます。**向き合って長く座る予定は、腰から下が机に隠れるぶん、膝から上の色と表面が目に入りやすくなります。**座る時間が長い日ほど、デニムの表面を厳しく見てください。
この数年の形が、段を上がりにくい理由
幅の広い形、色の薄い形、裾の長い形は、どれも休日にはよく似合います。段を上がりにくいのは、形そのものより、3つが1本の中で重なりやすいからです。
| よく見る形 | 段1・段2で | 段3で起きやすいこと |
|---|---|---|
| 幅の広い形 | 体の前に布の量が出て、楽に見える | 色が薄いと、布の量がそのまま軽さに見える |
| 色の薄い形 | 明るく、季節を問わない | 机の上の上半身と、明るさがずれる |
| 裾の長い形 | 靴を覆って、脚が長く続いて見える | 床をこすると、裾がよれて見える |
| 表面の色落ち | こなれた雰囲気が出る | 座って向き合うと、腿の前が目に入る |
1つだけなら段3に上がれます。2つ重なると、合わせで1点足しても届かないことが増えます。次の節の点数で、どれがいくつ重なっているかを数えてください。
売り場で「今年の形」として並ぶ1本は、休日の着こなしを前提に見せていることが多くあります。売り場の見本どおりに合わせると、上もゆるく、靴も厚底の運動靴になり、全身が段1か段2にまとまります。それ自体は正しい着方です。ただ、そのまま段3の予定に持ち込むと、デニムだけでなく全身が休日に寄るので、点数以上に浮いて見えます。今年の1本を段3に上げたいときは、売り場の見本から合わせを1つずつ外していく順で考えてください。
4か所の採点|1か所0〜2点、合計8点
今年の1本を床に置いて、4か所を採点します。時間は3分ほどです。
| 見る場所 | 2点 | 1点 | 0点 |
|---|---|---|---|
| 色の濃さ | 濃い紺・黒に近い | 中くらいの青 | 薄い青・白に近い |
| 幅 | 膝の横をつまんで2cm以内 | 2〜5cm | 5cmを超える |
| 裾 | 床から1cm以上浮き、縫ってある | 床に触れるが縫ってある | 切りっぱなし、または床をこする |
| 表面 | 色落ちも穴もない | 腿の前に色落ちがある | 穴、または大きな擦れがある |
合計で、上がれる段が決まります。
| 合計 | 上がれる段 |
|---|---|
| 7〜8点 | 段3まで |
| 5〜6点 | 段2まで。1点足せば段3 |
| 3〜4点 | 段2まで |
| 0〜2点 | 段1まで |
5〜6点の1本は、合わせで1点足すと段3に上がれます。3〜4点の1本は、合わせで足しても段3には届きにくいので、段3の予定には別の1本を回してください。
採点は、買う前の試着室でもできます。色と表面は棚の前で、幅と裾は試着室の鏡の前で見られます。試着のときに、いちばん履いていきたい予定の靴に近い高さの靴を履いておくと、裾の点数がその場で決まります。買う前に5点以上あれば段3の候補、4点以下なら休日の1本として買う、と決めておくと、買ったあとに「どこへ履いていけばいいか」で迷わなくなります。
手持ちが何本かあるなら、全部を同じ表で採点して、点数の高い順に並べてください。段3に上がれる1本が手元にあるなら、今年の1本は段2までの役割に専念させて構いません。
色の濃さ|白い紙の上に置いて見る
色の濃さは、部屋の明かりの下で見ると迷います。白い紙の上にデニムの膝から下を置いて、紙との差で決めてください。
| 白い紙との差 | 点数 | 段3での見え方 |
|---|---|---|
| 差が大きく、紙の白さが際立つ | 2点 | 黒や紺の上着と同じ重さで並ぶ |
| 差が中くらい | 1点 | 上が濃いと、下だけ軽く見える |
| 差が小さく、紙になじむ | 0点 | 上の色にかかわらず、休日の軽さが出る |
色の濃さは、4か所の中でいちばん段に効きます。濃い色の1本は、幅や裾で多少点を落としても段3に残りやすいからです。逆に、薄い色の1本は、ほかの3か所で満点でも段3の予定では軽さが先に見えます。
洗うたびに色は少しずつ抜けていきます。買った年は2点でも、翌年の秋には1点になっていることがあるので、季節の初めに一度、紙の上で見直してください。
幅|膝の横をつまんで測る
幅は、パンツの名前ではなく、履いたときの余りで測ります。まっすぐ立って、膝の横の布をつまみ、つまめた幅を見てください。
| つまめた幅 | 点数 | 段3で合わせるもの |
|---|---|---|
| 2cm以内 | 2点 | 上は何でも合わせやすい |
| 2〜5cm | 1点 | 上は体に沿うか、裾をしまう |
| 5cmを超える | 0点 | 上も量があると、全身が休日に寄る |
幅の広い1本で段3に上がりたいときは、上の量を減らしてください。上を体に沿う形にするか、前だけ裾をしまうと、下の布の量が場から浮きにくくなります。
幅は、色ほど段に効きません。濃い色の幅の広い1本なら、上を整えれば段3に十分届きます。幅で点を落としている1本は、ほかの3か所で点を稼いでいるかを先に見てください。秋冬は上に着る量が増えるので、幅の広い1本は、上着の丈が腰より上で止まるか、腿の半ばまで届くかでも見え方が変わります。上着の裾がデニムの幅のいちばん広いところに重なると、布の量が二重に見えやすくなります。
裾|床からの高さと、縫い目を見る
裾は、靴を履いた状態で、横から床との間を見ます。秋冬は靴の厚みが変わるので、その予定に履いていく靴で確かめてください。
| 裾の状態 | 点数 | 直せるか |
|---|---|---|
| 床から1cm以上浮き、縫ってある | 2点 | そのまま |
| 床に触れるが、縫ってある | 1点 | 厚みのある靴で浮かせれば2点 |
| 床をこする | 0点 | 丈を詰めれば1〜2点 |
| 切りっぱなし | 0点 | その1本は段2までに置く |
**裾は4か所の中で唯一、その日の靴で点を動かせる場所です。**厚みのある靴に替えるだけで、床をこする裾が浮いて1点上がることがあります。丈を詰めるなら、いちばんよく履く靴に合わせて、床から1〜2cm浮く長さにしてください。
切りっぱなしの裾は、雰囲気としては魅力がありますが、段3の予定では「ほつれている」と受け取られることがあります。その1本は、段2までの予定に回してください。
表面|座ったときに見える場所を見る
表面は、立った姿より、座った姿で見えます。椅子に座って、正面から見下ろしたときに目に入る範囲を確かめてください。
| 表面の状態 | 点数 | 座ったときの見え方 |
|---|---|---|
| 色落ちも穴もない | 2点 | 上と下が同じ面に見える |
| 腿の前に色落ちがある | 1点 | 机の端から少し見える |
| 膝に擦れ、小さな穴 | 0点 | 正面の目線に入る |
| 腿や膝に大きな穴 | 0点 | 段1・段2に置く |
参観や面談、会食のように、向き合って座る予定では、表面の点数を先に見てください。立って過ごす予定なら、表面の色落ちはそれほど目に入りません。
表面の点は、あとから上げることができません。洗っても色落ちは戻らず、穴は広がる向きにしか動きません。表面で0点の1本は、段1と段2で長く履く1本と決めて、段3の予定には最初から回さないほうが、毎回迷わずに済みます。
点が1つ足りないときは、合わせで1点足す
合計が5〜6点の1本は、上・靴・バッグのどれか1点で段3に上がれます。足すのは1点だけで足ります。2点も3点も足すと、デニムだけが休日の顔のまま、ほかが式の顔になって、かえって離れて見えます。
| 足す場所 | 足すもの | 効く予定 |
|---|---|---|
| 上 | 襟のあるシャツ、ジャケット、きちんと見える羽織り | 職場、面談、会食 |
| 靴 | 甲の覆われた革の靴、つま先の細い靴 | 会食、参観、同窓会 |
| バッグ | 角のある革のバッグ | 職場、会食 |
| 色 | 上を黒・紺・白のどれか1色にまとめる | どの予定でも |
| 首元 | 小さな光るものを1つ | 夕方からの会食 |
どれを足すか迷ったら、その予定でいちばん長く目に入る場所を選んでください。座って向き合う予定なら上、立って歩く予定なら靴です。
足した1点は、デニムの色と同じ側に寄せると、なじみがよくなります。濃い紺のデニムなら、上も紺か黒、靴も黒か濃い茶。足した1点がデニムと離れた明るい色だと、全身の中でその1点だけが目立って、場に合わせたことが伝わりにくくなります。中くらいの青のデニムには、白か生成りの上が合わせやすく、靴は黒より茶のほうが色の差が小さく収まります。
予定1|平日の職場
職場がデニムを認めているかどうかが先です。認めていない職場では、点数にかかわらず外してください。認めている職場なら、段3として扱います。
| 職場の様子 | 今年の1本で行くなら | 足す1点 |
|---|---|---|
| 来客が少なく、席で作業する | 5点以上 | 上を襟のあるものに |
| 来客や打ち合わせがある | 7点以上 | ジャケットを椅子に掛けておく |
| 社外に出る日 | 7点以上 | 甲の覆われた靴 |
| 月曜や週明けの全体会議 | 7点以上 | 上を濃い色1色に |
職場では、同じ1本を週に何回履くかも見られます。今年の1本を週に3回以上履くなら、同じ段に上がれる濃い1本と交互にすると、同じ服の日が続く感じが薄れます。
職場の決まりが「金曜だけデニム可」のように曜日で分かれているなら、その曜日は段2として扱って構いません。周りも同じ前提で着てくるので、今年の1本をそのまま履いても浮きません。ただ、金曜に来客や社外の打ち合わせが入った週は、その日だけ段3に戻してください。予定表に来客の印が付いたら、前日の夜に1点足す準備をしておくと、朝に慌てずに済みます。
予定2|職場の会食・歓送迎会
秋は異動や新しい期の始まりで、職場の会食が増えます。仕事のあとにそのまま行く日が多いので、昼の職場の段と、夜の店の段の高いほうに合わせてください。
| 店の様子 | 今年の1本 | 外すとき |
|---|---|---|
| 居酒屋、カウンター | 5点以上で上がれる | 座敷で、裾が床に触れる |
| 個室のある店 | 7点以上 | 目上の人が多い |
| 席にクロスのある店 | 外す | 段4として扱う |
座敷の店では、靴を脱いで裾が畳に触れます。裾の長い1本は、座ると裾が足の甲にたまって、立つときに踏みやすくなります。座敷とわかっている日は、裾の浮く1本か、別のパンツにしてください。
歓送迎会のように、主役が決まっている会では、主役の格に合わせて段を見ます。送られる人が目上なら1段上げ、同僚の気軽な会なら段2のままで構いません。
予定3|子どもの参観・面談
参観は立って教室の後ろから見る時間が長く、面談は先生と1mほどの距離で向き合って座ります。同じ学校の行事でも、見られる場所が違います。
| 行事 | 見られる場所 | 今年の1本 |
|---|---|---|
| 授業参観 | 後ろ姿、立ち姿 | 5点以上、裾が床をこすらない |
| 個人面談 | 座った膝から上 | 7点以上、表面2点 |
| 懇談会(輪になって座る) | 座った全身 | 表面と裾が2点 |
| 入学説明会など式に近いもの | 全身 | 外す |
面談の日は、表面の点を優先してください。腿の前の色落ちは、座ると先生の目線にちょうど入ります。
教室では上履きやスリッパに履き替えることが多く、外の靴で裾を浮かせていた1本は、履き替えたとたんに裾が床に触れます。校舎の中を歩く日は、室内履きで裾がどこまで下がるかを家で一度見ておいてください。床をこするなら、その日は裾を一度だけ折るか、裾の浮く別の1本にします。
予定4|秋の運動会・遠足の付き添い
外で動く行事は、段2です。今年の1本がいちばん生きる予定でもあります。
| 動き | 気をつけること | 今年の1本 |
|---|---|---|
| 地面に座る、しゃがむ | 幅の広い1本は裾が土に触れる | 裾を一度折る |
| 長く歩く | 裾の長い1本は靴のかかとで踏む | 運動靴で裾を浮かせる |
| 写真を撮る、撮られる | 薄い色は日なたで白く飛ぶ | 中くらいの濃さがよい |
| 雨のあとの校庭 | 裾に泥がはねる | 裾を折るか、別の1本 |
運動会は、朝が冷えて昼は日差しが強い日が多い行事です。デニムは厚手ほど昼に暑く、薄手ほど朝に冷えます。迷ったら中くらいの厚みの1本にして、上で温度を調整してください。
係や役員で走り回る日は、幅の広い1本が楽に動けます。ただ、テントの設営や片付けでしゃがむ回数が多い日は、裾が地面に触れて土が付きます。裾を一度だけ折って、くるぶしの少し上で止めておくと、しゃがんでも裾が地面に届きません。折った裾は、帰る前に戻しておけば、そのまま食事の予定にも回せます。
予定5|紅葉や温泉の旅行
旅行は、移動と宿と食事で段が変わります。1本で全部の場面をこなすなら、いちばん高い段の場面に合わせて選んでください。
| 場面 | 段 | 今年の1本 |
|---|---|---|
| 電車や車での移動 | 段1 | どれでもよい。座りやすい幅を |
| 寺社や庭園の散策 | 段2 | 裾が石段で汚れない長さ |
| 宿の夕食(食事処) | 段2〜段3 | 濃い色なら上がれる |
| 少し格のある店の夕食 | 段3〜段4 | 別の服を1組持つ |
幅の広い1本は、旅先でよく歩く日ほど楽に履けます。ただ、雨の多い秋の旅では裾が濡れやすく、乾くまで時間がかかります。雨の予報のある旅には、裾が浮く長さの1本を選んでください。
温泉に泊まる旅では、宿に着いたら浴衣や部屋着に着替えるので、デニムを履くのは移動と昼の散策が中心です。この場合、宿の夕食の段はあまり気にしなくて構いません。気にするのは、帰りの日に寄る店や、旅先で人と会う予定があるときです。その予定がある日だけ、上に1点足せる羽織りを荷物に入れておいてください。
予定6|友人との食事・誕生日のお店
友人との食事は段2が多く、誕生日や記念日のお店は段3に上がることがあります。
| 予定 | 段 | 足す1点 |
|---|---|---|
| ランチ、カフェ | 段2 | なし |
| 夜の食事、カウンターの店 | 段2〜段3 | 首元に光るもの |
| 誕生日のお店、予約の店 | 段3 | 甲の覆われた靴 |
| 席にクロスのあるお店 | 段4 | デニムを外す |
友人とだけの食事でも、店の格で段が上がる日があります。予約の段階で店の様子を一度見ておくと、当日の朝に迷わずに済みます。
祝う側として行く日は、祝われる人より段を上げすぎないことも大切です。祝われる人がデニムで来るとわかっているなら、こちらも今年の1本に1点足すくらいで釣り合います。逆に、祝われる人がワンピースで来る日は、こちらがデニムのままだと離れて見えるので、上を1段上げておいてください。
予定7|同窓会
同窓会は、店の格よりも、写真に写ることと、久しぶりに会う相手が多いことで段が上がります。
| 会場 | 段 | 今年の1本 |
|---|---|---|
| 居酒屋、カジュアルな店 | 段2 | 5点以上 |
| ホテルや会館の宴会場 | 段3〜段4 | 外すほうが安心 |
| 学校の教室や体育館 | 段2 | 5点以上、靴は脱ぎ履きしやすいもの |
写真に写る日は、胸から上がいちばん多く残ります。デニムの日でも、上だけ段を1つ上げておくと、写真の中で場から浮きにくくなります。
ただ、集合写真では全身が写ります。前の列に座る、しゃがむ、と指示される場面もあります。しゃがむと幅の広い1本は膝の前で布がたまり、薄い色ほどその形が写真に残ります。集合写真があるとわかっている同窓会なら、濃い色の1本にしておくと、写真の中で下半身が落ち着いて見えます。
予定8|結婚式の二次会
二次会は、店と案内で決まります。案内に「平服」とあっても、デニムは外すと考えておくほうが安心です。
| 案内や会場 | デニム |
|---|---|
| 平服、レストラン貸し切り | 外す |
| 会費制のカジュアルな会、屋外 | 7点以上なら上がれることもある |
| 案内に服装の決まりがない | 新郎新婦の友人に、前の人の様子を聞く |
二次会は、迷ったら段4に置いてください。デニムで行って浮いたときに、その場で直す方法がほとんどありません。
二次会の前に披露宴に出る日は、そもそも披露宴の服のまま行くことになるので、デニムの出番はありません。迷うのは、二次会からだけ参加する日です。仕事帰りに直接向かう日も、職場の服のままより、上を光沢のある1枚に替えるほうが、デニムを履いていくより場に合います。
予定9|年末年始の帰省・親戚の集まり
帰省は、移動と家で過ごす時間が長く、段1〜段2が中心です。親戚の集まりやお参りの日だけ段が上がります。
| 場面 | 段 | 今年の1本 |
|---|---|---|
| 長い移動 | 段1 | 座りやすい幅 |
| 実家で過ごす | 段1 | どれでもよい |
| 親戚が集まる食事 | 段2〜段3 | 濃い色、表面2点 |
| 年始のお参り | 段2 | 裾が石段で汚れない長さ |
目上の親戚が多い集まりでは、穴のある1本は外してください。色落ちだけの1本なら、上を濃い色にまとめれば段2に収まります。
帰省の荷物にパンツを2本入れるなら、今年の1本と、段3に上がれる濃い1本の組み合わせにしてください。移動と実家では今年の1本、親戚の集まりやお参りでは濃い1本。荷物の量はほとんど変わらず、どの場面でも段を外さずに済みます。1本しか持っていけないなら、帰省先でいちばん段の高い場面に合わせて選びます。
予定10|美術館やホールでの催し
美術館や音楽のホールは、場の決まりはゆるくても、静かな場所で長く過ごします。座る時間が長いホールでは、段を1つ上げて見てください。
| 場所 | 段 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 美術館の展示 | 段2 | 長く立つので、裾が床をこすらない |
| 音楽や芝居のホール | 段2〜段3 | 座って2時間、厚手は膝が固い |
| 催しのあとの食事 | 店の段に合わせる | 上に1枚足して寄せる |
ホールの席は前の背もたれとの間が狭く、幅の広い1本は膝のあたりに布がたまります。座る時間が長い日は、幅2〜5cmの1本のほうが楽に過ごせます。
秋は展示や催しが多い季節で、昼に展示を見て、夕方にホールへ、という予定の組み方もよくあります。この場合は、ホールの段に合わせて1点足しておき、展示のあいだは上着を脱いで歩く、という形がいちばん無理がありません。
季節が進むと、同じ1本の段が動く
秋から冬にかけて、上に着るものが重くなると、同じデニムでも段が動きます。
| 時期 | 上の様子 | デニムの段 |
|---|---|---|
| 秋の初め | 薄手の長袖1枚 | デニムが全身の半分以上を占め、段は点数どおり |
| 秋の半ば | 羽織りを1枚 | 羽織りの格で、半段上がる |
| 冬の初め | ウールのコート | コートを着ている間は1段上がって見える |
| 冬 | コートを脱ぐ屋内 | 点数どおりに戻る |
コートを着ている時間は、デニムの見える面積が減るので、場から浮きにくくなります。ただ、店や職場に入ってコートを脱ぐと、点数どおりの段に戻ります。段を決めるのは、脱いだあとの姿です。
足元も季節で変わります。素足から靴下やタイツに替わると、裾と靴の間の見え方が変わり、裾の点が1点動くことがあります。秋の半ばに一度、その季節の靴下と靴で裾を見直してください。
どちらとも取れるとき①|場の決まりが分からない
初めての職場の行事や、初めて行く店で、デニムでいいかどうか分からないときがあります。
| 手がかり | 判断 |
|---|---|
| 前回の写真や案内がある | 前回の様子に合わせる |
| 誘ってくれた人に聞ける | 「何を着ていく予定?」と聞く |
| どちらも分からない | 段を1つ上に見て、デニムを外す |
分からないときは、1段上に見ておくほうが、当日の負担が小さくなります。上の段で行って、場がくだけていたら羽織りを脱げば済みます。下の段で行って場が改まっていたら、直す方法がありません。
どちらとも取れるとき②|同じ日に2つの予定がある
昼は職場、夜は会食。昼は運動会、夕方は親戚の食事。秋は1日に2つの予定が重なる日が増えます。
| 組み合わせ | 決め方 |
|---|---|
| 段の差が1つ | 高いほうの段に合わせて、1点足す |
| 段の差が2つ以上 | デニムをやめて、両方に通る1本にする |
| 2つ目が段4 | デニムは外す |
段の差が2つ以上ある日に、デニムに合わせを足して両方に寄せようとすると、昼の場ではきちんとしすぎ、夜の場では足りない、の両方が起きます。その日はデニム以外のパンツやスカートにして、上で昼と夜を分けてください。
段の差が1つの日は、1点足すものを「着けたり外したりできるもの」にしておくと便利です。ジャケットなら昼は椅子に掛け、夜に着る。首元の光るものなら、昼はバッグの中、夜に着ける。靴を替えるのは移動の途中では難しいので、靴で1点足す日は、朝から夜の靴で出かけてください。
どちらとも取れるとき③|点数は足りるのに、浮く気がする
7点以上あるのに、職場や会食で浮く気がする。そういうときは、デニムではなく、合わせのほうが休日に寄っていることが多くあります。
| 浮く理由 | 見直す場所 |
|---|---|
| 上がスウェットやパーカー | 上を織りの生地に替える |
| 靴が厚底の運動靴 | 甲の覆われた革の靴にする |
| バッグが布の大きなもの | 角のある小さめのバッグにする |
| 全身の色が4色以上 | 上を1色にまとめる |
デニムは、それだけで休日の側に寄った服です。合わせのうち2つ以上が休日の側に寄ると、点数の高い1本でも段2に下がって見えます。
どちらとも取れるとき④|今年の1本が段1から上がらない
今年買った1本が、点数を数えたら2点しかなかった。それは失敗ではなく、その1本の段が低いということです。
| 低い理由 | 置き場所 |
|---|---|
| 色が薄く、裾が切りっぱなし | 休日と旅行の移動 |
| 大きな穴がある | 近所と家族との休日 |
| 幅が広く、裾が床をこする | 丈を詰めれば段2に上がる |
段1の1本は、段1の予定でいちばん多く履く1本になります。休日が多い人なら、それで十分に元が取れます。上の段の予定には、濃い色で表面のきれいな1本を別に持って、役割を分けてください。
手帳の予定に、段を書き込む
10月から年末までの予定を手帳に並べて、横に段の数字を書いてください。今年の1本がどの予定まで行けるかが、一目でわかります。
| 手帳に書くこと | 書き方 |
|---|---|
| 予定の名前 | 職場の会食、参観、同窓会など |
| 段 | 1〜4の数字 |
| その日の靴 | 裾の点が靴で変わるため |
| 座る時間 | 1時間を超えるなら印を付ける |
| デニムで行くか | 今年の1本/別の1本/外す |
段の数字を書くと、今年の1本が出番の多い1本か、休日だけの1本かもわかります。段3の予定が月に4回以上あるのに、今年の1本が段2までなら、濃い色の1本をもう1本持つ理由になります。逆に、段3の予定が月に1〜2回なら、その日だけ別のパンツにすれば足ります。
関連記事
- デニムの流行は布の重さと色の落差で決まる ── 1本の流行の測り方
- ジーンズの流行は3本の役割分けで受け止める ── 入れ替える1本と残す2本
- トレンド最新|秋冬の予定から逆算して、見に行く週と買う週を分ける ── 予定から買う時期を決める
- ジーンズコーデ秋 ── 羽織りの裾と足首の出し方
- デニムワイドパンツコーデがだらしない ── 上の生地・裾・靴で直す
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 今年の幅の広いデニムは、職場に履いていっても大丈夫ですか
- 職場の決まりがデニムを認めているなら、色の濃さと裾で決まります。白い紙の上に置いて、紙との差がはっきりした濃い色で、裾が床から1cm以上浮いていて、切りっぱなしでなければ、職場の段に上がれます。幅が広いことそのものは、職場の段を下げる理由になりません。下がるのは、幅が広いうえに色が薄く、裾が床をこする長さのときです。その場合は、上に襟のあるものを着るか、甲の覆われた革の靴を合わせて、1点ぶん段を上げてください。
- Q. 会食にデニムで行っていいか、どう判断すればいいですか
- 店とメンバーの2つで決めてください。店の席にクロスが掛かっている、または予約の案内に服装の目安が書いてあるときは、デニムを外す段です。カウンターや大皿料理の店で、メンバーが同僚や友人だけなら、濃い色で表面に傷みのない1本なら上がれます。迷うときは、上にジャケットか、きちんと見える羽織りを1枚足しておくと、着いてから店の様子を見て脱ぐか決められます。
- Q. 傷み加工のあるデニムは、どの予定まで着ていけますか
- 膝や腿に穴が開いているものは、休日と街歩きの段までと考えてください。穴がなく、色落ちが太腿の前に少しあるだけなら、もう1段上がります。表面の傷みは、座ったときに正面から見える位置にあるほど目に入りやすく、参観や面談のように座って向き合う予定では段を下げる理由になります。傷みのある1本と、表面のきれいな濃い1本を分けて持つと、予定ごとに選べます。
- Q. 流行の形のデニムを買ったのに、休日にしか履いていません
- 4か所の点数を数えて、足りないのがどこかを見てください。足りないのが裾なら、丈を詰めるか、厚みのある靴で床から浮かせるだけで1段上がります。色や表面が足りない場合は、その1本は休日の段に置いたままにして、職場や会食には別の濃い1本を回すほうが無理がありません。1本をすべての予定に上げようとするより、上がれる段まで着て、その先は別の1本に任せるほうが、どちらの1本もよく履くようになります。
— メグラシ編集部





