ニットとデニムのコーデ|ジーンズの濃さで、合わせる編み目を選ぶ

**濃い色のジーンズには、編み目の細かいニットを。色の落ちた明るいジーンズには、編み目の太いニットを合わせてください。**ニットとデニムの組み合わせは、色より先に、ジーンズの濃さとニットの編み目の太さで釣り合いが決まります。
ニットとデニムは、秋冬の手持ちでいちばん出番の多い組み合わせです。それなのに、同じ2枚でも、ある日は落ち着いて見え、別の日は部屋着のように見える、ということが起こります。理由の多くは、上下の表面の粗さにあります。ニットの編み目とジーンズの濃さは、どちらも表面の粗さを決める要素で、その2つが釣り合っているかどうかで、全体の印象が変わります。
この記事では、ジーンズの濃さを5段、ニットの編み目を3段に振り分けて、手持ちの2枚が合うかを確かめる手順をまとめました。窓辺の自然光と、白い紙と黒い紙、定規が1本あれば確かめられます。
結論:濃いジーンズには細かい編み目、明るいジーンズには太い編み目
ジーンズの濃さとニットの編み目の太さで、組み合わせが3つに分かれます。
| ジーンズの濃さ | 合わせやすい編み目 | 全体の印象 |
|---|---|---|
| 濃い(4〜5段) | 細かい | 落ち着いた、きちんとした姿 |
| 中くらい(3段) | 細かい〜太い、どれでも | 編み目で印象を動かせる |
| 明るい(1〜2段) | 太い | やわらかい、休日らしい姿 |
**濃いジーンズは表面が締まって見え、明るいジーンズは表面がやわらかく見えます。**ニットの編み目も、細かいほど締まり、太いほどやわらかく見えます。上下の表面の性格をそろえると、組み合わせが釣り合います。
逆の組み合わせ、つまり濃いジーンズに太い編み目、明るいジーンズに細かい編み目が合わないわけではありません。成り立つ条件があるので、後の章で扱います。
ニットとデニムが、部屋着っぽく見える理由
ニットとデニムの組み合わせが部屋着のように見えるとき、たいてい上下とも表面がやわらかい側に寄っています。太い編み目のゆるいニットと、色が落ちて柔らかくなった明るいジーンズ。どちらも力の抜けた表面なので、合わせると全体に締まりがなくなり、家でくつろぐ姿に近づきます。
反対に、上下とも締まった表面に寄ると、今度は堅すぎて見えることがあります。細かい編み目の薄いニットに、濃くて張りのあるジーンズを合わせると、きちんとはしていても、休日には少し硬い印象です。
| 上下の表面 | 見え方 | 向いている日 |
|---|---|---|
| どちらもやわらかい | 部屋着に近い | 家の近くで過ごす日 |
| どちらも締まっている | きちんとしているが硬い | 職場、改まった場 |
| 上下で釣り合っている | 落ち着いた外出の姿 | ほとんどの日 |
| 片方だけ極端 | ちぐはぐに見えることがある | 意図があるときだけ |
この記事でいう「釣り合う」は、上下の表面の性格が同じ方向にそろっていることです。濃いジーンズには細かい編み目、明るいジーンズには太い編み目、というのは、表面の締まり具合をそろえる組み方です。
ジーンズの濃さを5段で測る
窓辺の自然光で、白い紙と黒い紙をジーンズの横に並べてください。脚の前側、いちばん広い面で見ます。
| 段 | 見え方 | よくあるジーンズ |
|---|---|---|
| 1段 | 白い紙に近い。青がごく淡い | 色をほとんど抜いた淡い青、白に近い青 |
| 2段 | 白と黒のあいだより白に寄る | 色落ちの進んだ明るい青 |
| 3段 | 白と黒のちょうどあいだ | 中くらいの青、ほどよく色の落ちたもの |
| 4段 | 黒に寄るが、並べると差が見える | 濃い青、色落ちの少ないもの |
| 5段 | 黒い紙とほとんど差がない | ほとんど色の落ちていない濃紺、黒に近いもの |
迷ったら、スマートフォンで白黒写真を撮ってください。色みが消えて明るさだけが残るので、段が振りやすくなります。黒いジーンズや灰色のジーンズも、同じように明るさで段を振ります。黒いジーンズは5段、灰色のジーンズは明るさに応じて2〜4段に入ります。
同じジーンズでも、洗うたびに色が落ちて段が上がっていきます。数年はいているジーンズは、買ったときより1段明るくなっていることが多いので、手持ちは一度測り直してください。
測った段は、ジーンズの内側の洗濯表示の近くに、小さな印で書いておくと便利です。朝に組み合わせを考えるとき、窓辺まで持っていかなくても段がわかります。ニットにも同じように編み目の段を書いておけば、2枚の印を見比べるだけで、早見表のどこに入るかが決まります。
色の落差も、表面の印象を変える
ジーンズには、全体の濃さとは別に、色の落ち方の差があります。腿の前や膝が白っぽく落ち、脚の付け根に横のしわのような色落ちがあるものは、同じ段でも表面がやわらかく、くだけて見えます。
| 色の落差 | 見え方 | 編み目の選び方への影響 |
|---|---|---|
| ほとんどない(全体が均一) | 締まって見える | 段のとおりに選ぶ |
| 腿と膝がやや明るい | 少しやわらかい | 段より1段明るいものとして選ぶ |
| 腿・膝・付け根に強い色落ち | くだけて見える | 段より1段明るいものとして選び、太い編み目に寄せる |
| 傷や穴がある | もっともくだけて見える | 太い編み目か、反対にごく細かい編み目で意図を見せる |
色の落差が大きいジーンズは、段の数字より1段明るいものとして扱ってください。濃い色でも、落差が強ければ表面はやわらかく見えるからです。
ニットの編み目を3段で測る
ニットの編み目の太さは、2つの方法で測れます。1つは、定規を当てて2cmのあいだに目が何個並んでいるかを数える方法、もう1つは、生地を指でつまんで厚みを見る方法です。
| 編み目 | 2cmに並ぶ目の数 | 指でつまんだ厚み | よくあるニット |
|---|---|---|---|
| 細かい | 8個以上。目がほとんど見えない | 2mm未満 | 薄手のなめらかなニット、肌着に近い厚み |
| 中くらい | 4〜7個 | 2〜4mm | ふつうの秋冬のニット |
| 太い | 3個以下。目がはっきり見える | 5mm以上 | 太い毛糸のニット、縄編みの厚いもの |
目を数えるときは、ニットを平らに置いて、胸のあたりの無地の部分で数えます。縄編みや模様編みのある部分は、目の大きさが場所で変わるので、模様のないところで数えてください。
目の数と厚みの段が食い違うこともあります。目は細かいのに厚い、目は太いのに薄い、という編み方です。その場合は、見た目に近いほう、つまり1m離れて見たときに編み目が見えるかどうかで決めます。1m離れて編み目が見えなければ細かい側、はっきり見えれば太い側です。
手持ちのニットを全部出して、段ごとに3つの山に分けてみてください。多くの人は、中くらいの山がいちばん大きく、細かいか太いのどちらかが小さくなります。小さい山の段は、ジーンズとの組み合わせで手薄になっている側です。たとえば太い編み目が1枚もなければ、明るいジーンズと組めるニットが足りていないということになります。
早見表|ジーンズの濃さと、ニットの編み目
濃さと編み目を組み合わせると、こうなります。
| ジーンズ | 細かい編み目 | 中くらいの編み目 | 太い編み目 |
|---|---|---|---|
| 5段(ほぼ黒の濃紺・黒) | よく合う。きちんとした姿 | 合う | 条件つき |
| 4段(濃い青) | よく合う | よく合う | 条件つき |
| 3段(中くらいの青) | 合う | よく合う | 合う |
| 2段(明るい青) | 条件つき | 合う | よく合う |
| 1段(淡い青) | 条件つき | 合う | よく合う。やわらかい姿 |
「条件つき」は、組み合わせとして成り立つけれど、何かを1つ足すか替える必要があるものです。その条件は、後の「逆の組み合わせが合う条件」の章にまとめてあります。
濃いジーンズと細かい編み目|きちんと寄せたい日に
4〜5段の濃いジーンズに、細かい編み目のニットを合わせると、上下とも締まった表面になり、ジーンズの組み合わせの中ではいちばんきちんとした姿になります。人と食事をする日、少し改まった場所へ行く日に向いています。
この組み合わせは、上下とも締まっているぶん、硬く見えすぎることがあります。休日に着るなら、首元を少し開けるか、袖を肘の下まで軽く上げて、どこか1か所にゆるみを作ってください。靴を革靴にすると、さらにきちんとした方向に寄り、スニーカーにすると、上下の締まりを足元でゆるめられます。
細かい編み目のニットは、体に沿いやすく、体の線がそのまま見えやすい素材でもあります。濃いジーンズが細い形なら、ニットに少しゆとりのあるものを選ぶと、上下とも体に沿った硬さがやわらぎます。ジーンズがまっすぐか広い形なら、ニットは体に沿うもので釣り合います。
| 足すもの | 印象の動き |
|---|---|
| 革靴 | さらにきちんと |
| スニーカー | 足元でゆるめる |
| 首元を開ける | 上半身にゆるみ |
| 袖を軽く上げる | 手元にゆるみ |
中くらいのジーンズ|編み目で印象を動かす
3段の中くらいの青のジーンズは、どの編み目とも合わせやすい濃さです。編み目を替えるだけで、同じジーンズを違う印象で着られます。
細かい編み目を合わせると落ち着いた姿に、太い編み目を合わせるとやわらかい休日の姿になります。手持ちのジーンズが1本しかないなら、この中くらいの濃さを選んでおくと、手持ちのニットのほとんどと組めます。
中くらいの濃さのジーンズを主役にする日は、ニットの色で変化をつけやすくなります。濃いジーンズほど色が重くならず、明るいジーンズほど色がぼやけないので、白から濃い色まで幅広く合わせられます。
| 合わせる編み目 | 中くらいのジーンズでの印象 | 向いている日 |
|---|---|---|
| 細かい | 落ち着いた、すっきり | 人と会う日、街へ出る日 |
| 中くらい | ふつう、いちばん無理がない | 毎日の外出 |
| 太い | やわらかい、休日らしい | 近所への外出、寒い日の散歩 |
ジーンズが1本しかない人は、ニットの編み目を3段そろえておくと、1本のジーンズで3通りの印象を作れます。新しくニットを足すときは、手持ちにない段の編み目を選んでください。
明るいジーンズと太い編み目|休日らしさを出す日に
1〜2段の明るいジーンズに、太い編み目のニットを合わせると、上下ともやわらかい表面になり、休日らしい落ち着いた姿になります。秋の終わりから冬にかけて、太い毛糸のニットの出番が増える季節にいちばん組みやすい組み合わせです。
ここで気をつけたいのは、部屋着に見えないようにすることです。上下ともやわらかいので、どこか1か所に締まった要素を入れてください。
| 締まった要素を入れる場所 | 例 |
|---|---|
| 足元 | 革のブーツ、甲の覆われた革靴 |
| 腰まわり | 革のベルト |
| 羽織り | 張りのある生地のコート |
| 首元 | 襟のあるシャツをニットの下に |
1か所で足ります。2か所以上に入れると、今度は上下のやわらかさと締まった要素がぶつかって、まとまりにくくなります。
明るいジーンズと太い編み目の組み合わせは、色も明るい側に寄せると、冬の日差しの中で軽やかに見えます。白や生成り、明るい灰の太い編み目のニットに、淡い青のジーンズ、という組み方です。全体が明るくやわらかいので、締め役の1か所は、茶か黒の革の靴かベルトにすると、輪郭がはっきりします。
逆の組み合わせが合う条件
濃いジーンズに太い編み目、明るいジーンズに細かい編み目も、条件を満たせば組めます。
| 組み合わせ | 起きやすいこと | 合わせる条件 |
|---|---|---|
| 濃いジーンズ+太い編み目 | 上だけが重く、下が細く締まって見える | ジーンズの形をまっすぐか広めにして、下にも量を持たせる |
| 濃いジーンズ+太い編み目 | 上下の表面の差が大きすぎる | 靴をブーツなど量のあるものにして、足元でつなぐ |
| 明るいジーンズ+細かい編み目 | 上だけが締まって、下が軽く浮く | ニットの色をジーンズより暗くして、上で重さを受け止める |
| 明るいジーンズ+細かい編み目 | 春夏のような軽さが出る | 羽織りを1枚重ねて、秋冬の厚みを足す |
逆の組み合わせは、上下の表面の差を、形・色・靴・羽織りのどれかで埋める組み方です。埋める場所を1つ決めれば、表面の差がかえって引き締めの役目をして、メリハリのある姿になります。
どこで埋めるか迷ったら、いちばん手軽な靴から試してください。靴は替えるのに時間がかからず、全身の端にあるので、上下の差をつなぐ役目を果たしやすい場所です。靴で足りないと感じたら、次に羽織り、それでも足りなければジーンズの形を替えます。
青いニットとジーンズは、明るさを2段離す
ニットの色でいちばん迷いやすいのが、青や紺のニットとジーンズの組み合わせです。同じ青の仲間どうしなので、合わせやすそうに見えて、実はいちばん外しやすい組み合わせでもあります。
明るさが近い青どうしを合わせると、色みのわずかな違いが目立ちます。たとえば、4段の濃い青のジーンズに、同じくらいの濃さの紺のニットを合わせると、紺と青の違いが「そろえようとしてずれた」ように見えます。
| ニットの青 | 合わせやすいジーンズ |
|---|---|
| 淡い水色(1〜2段) | 4〜5段の濃いジーンズ |
| 中くらいの青(3段) | 1段か5段。2・4段は近すぎる |
| 紺(4〜5段) | 1〜2段の明るいジーンズ |
**ニットとジーンズの明るさを2段以上離してください。**白黒写真に撮って、上下の境目がはっきり見えれば、青どうしでもまとまります。境目がぼやけるなら、ニットを青以外の色に替えるか、ジーンズの濃さを替えます。
青以外のニットの色
青以外の色は、ジーンズの濃さとの明るさの差で選ぶと決めやすくなります。
| ニットの色 | 濃いジーンズ(4〜5段) | 明るいジーンズ(1〜2段) |
|---|---|---|
| 白・生成り | よく合う。境目がはっきり | 合う。全体が明るく、やわらかい |
| 灰 | 明るい灰ならよく合う | 濃い灰ならよく合う |
| 黒 | 境目がぼやけやすい | よく合う。上で締まる |
| 茶・キャメル | よく合う。秋らしい | 合う。やわらかい |
| 赤・ボルドー | よく合う | 合う。色が強く出る |
| 緑・カーキ | 合う | 合う |
黒いニットと濃いジーンズは、明るさが近いので、上下の境目が見えにくくなります。合わせるなら、ニットの裾から白いシャツを少し出すか、明るい色のベルトを巻いて、境目に明るい帯を作ってください。
色の強いニット、たとえば赤やボルドー、濃い緑は、ジーンズの青と並ぶと、色どうしがはっきり分かれて見えます。濃いジーンズなら色が深く落ち着いて見え、明るいジーンズなら色が前に出て見えます。色を主役にしたい日は明るいジーンズ、落ち着かせたい日は濃いジーンズを選んでください。
表面の質|起毛・艶・平ら
編み目の太さのほかに、ニットの表面の質も、ジーンズとの釣り合いに関わります。
| ニットの表面 | 見え方 | 合わせやすいジーンズ |
|---|---|---|
| 毛足のある起毛 | やわらかく、ふくらんで見える | 濃いジーンズで締める |
| 艶のある平らな面 | なめらかで、きちんと見える | 中くらい〜明るいジーンズでゆるめる |
| 艶のない平らな面 | 落ち着いた、ふつうの見え方 | どの濃さでも |
毛足のあるニットは、編み目が細かくても、表面がやわらかく見えます。毛足が1cm近くあるものは、編み目の段より1段太いものとして扱ってください。濃いジーンズと合わせると、毛足のやわらかさが引き立って、締まった下とのあいだに心地よい差が生まれます。
艶のあるなめらかなニットは、ジーンズの綿の表面と並ぶと、艶の差がはっきり見えます。この差は、きちんとした印象を足すのに使えます。休日の明るいジーンズに、艶のある細かい編み目のニットを合わせると、カジュアルな下に品のある上が乗った、少しよそ行きの姿になります。
ジーンズの形と、ニットの量
ジーンズの形、つまり脚に沿って細いか、まっすぐか、広いかによっても、合わせるニットの量が変わります。
| ジーンズの形 | 合わせやすいニットの量 | 編み目との関係 |
|---|---|---|
| 細い | ゆとりのある量 | 太い編み目でも上に量を置ける |
| まっすぐ | 体に沿う〜少しゆとり | どの編み目でも |
| 広い | 体に沿う量 | 細かい〜中くらいの編み目が釣り合う |
広いジーンズに太い編み目のゆとりのあるニットを合わせると、上下とも量が大きくなり、全身が大きく見えます。広いジーンズの日は、ニットを体に沿う量にするか、裾を前だけ入れて腰の位置を見せてください。ニットの裾の位置とジーンズの形の関係は、ニットに合うボトムスは、裾が腰のどこで終わるかで先に絞れるに詳しくまとめてあります。
首元の形でも、印象が動く
ニットの首元の形も、ジーンズとの組み合わせの印象を動かします。首元が詰まっているほど落ち着いて、開いているほどくだけて見えます。
| 首元の形 | 印象 | 合わせやすいジーンズ |
|---|---|---|
| 首に沿う高い襟 | 落ち着いた、冬らしい | 濃いジーンズ |
| 丸く詰まった首元 | ふつう | どの濃さでも |
| Vの開き | すっきり、少しきちんと | 中くらい〜濃いジーンズ |
| 大きく開いた首元 | くだけた、やわらかい | 明るいジーンズ |
職場に着ていくなど、きちんと見せたい日は、首元の形も締まった側に寄せてください。濃いジーンズ、細かい編み目、詰まった首元の3つがそろうと、ニットとデニムの組み合わせでもいちばん落ち着いた姿になります。
靴で、ニットとデニムをつなぐ
ニットとデニムの組み合わせは、靴で全体の方向を決められます。靴は全身の端にあるので、上下の表面の釣り合いを、最後に整える役目をします。
| 靴 | 全体の方向 | 合わせやすい組み合わせ |
|---|---|---|
| 革の靴(甲が覆われる) | きちんと | 濃いジーンズ+細かい編み目 |
| 革のブーツ | 秋冬らしい、締まった | 明るいジーンズ+太い編み目の締め役 |
| スニーカー | 休日らしい、軽い | 濃いジーンズ+細かい編み目をゆるめる |
| 起毛のブーツ | やわらかい、冬らしい | 中くらいのジーンズ+中くらいの編み目 |
上下が締まりすぎていると感じたらスニーカー、やわらかすぎると感じたら革の靴、と、靴で反対側に少し振ると、全身の釣り合いが取れます。
靴の色も、ジーンズの濃さとの差で選んでください。濃いジーンズに黒い靴を合わせると、裾と靴の境目が消えて脚が長く続いて見えます。明るいジーンズに黒い靴を合わせると、足元に締まった点ができて、やわらかい上下を下から支えます。白い靴は、明るいジーンズとつながり、濃いジーンズとは境目がはっきりします。
羽織りを重ねる日
秋が深まると、ニットとデニムの上に羽織りを重ねる日が増えます。羽織りは面積が大きいので、ニットとデニムの組み合わせの印象を大きく動かします。
| 羽織り | 合わせやすい組み合わせ |
|---|---|
| 張りのあるコート | 明るいジーンズ+太い編み目を、外側で締める |
| やわらかいウールのコート | 濃いジーンズ+細かい編み目を、外側でゆるめる |
| 中綿の上着 | 中くらいのジーンズ+中くらいの編み目 |
| 短い丈の上着 | 細いかまっすぐのジーンズ |
羽織りを着ているあいだは、ニットは前の開きと首元しか見えません。屋外で長く過ごす日は、羽織りとジーンズの組み合わせを優先して考え、ニットは脱いだときの姿で選んでください。
厚い編み目のニットの上に羽織りを重ねるときは、袖が窮屈にならないかも確かめます。太い編み目のニットは袖も太いので、羽織りの袖に入れたとき、腕が曲げにくくなることがあります。羽織りを重ねる日が多い人は、羽織りの袖に収まる中くらいの編み目のニットを選ぶほうが、1日を通して楽に過ごせます。
10月と11月以降で、編み目が太くなる
季節が進むにつれて、手持ちから出すニットの編み目は太くなっていきます。それに合わせて、ジーンズの濃さの選び方も少しずつ変わります。
| 時期 | 出番の多い編み目 | 合わせやすいジーンズ |
|---|---|---|
| 10月前半 | 細かい | 濃い〜中くらい |
| 10月後半 | 細かい〜中くらい | 中くらい |
| 11月 | 中くらい〜太い | 中くらい〜明るい、または濃いもので締める |
| 12月以降 | 太い | 明るいものでそろえるか、濃いもので締める |
冬に太い編み目のニットが増えると、明るいジーンズとの組み合わせはやわらかさが強く出ます。冬は、外出の日は濃いジーンズで締め、家の近くで過ごす日は明るいジーンズでくつろぐ、というように、ジーンズの濃さで日を分けると組みやすくなります。
10月は、まだ夏の名残で明るいジーンズをはく日が多い時期です。その時期に細かい編み目の薄手のニットを合わせると、条件つきの組み合わせになり、春のような軽さが出ます。10月に明るいジーンズをはくなら、中くらいの編み目のニットを選ぶか、薄手の羽織りを重ねて秋の厚みを足してください。
職場に着ていく日
ジーンズが認められている職場に、ニットとデニムで行く日は、上下ともきちんとした側に寄せてください。
| 見る点 | 職場向き | 休日向き |
|---|---|---|
| ジーンズの濃さ | 4〜5段 | どの濃さでも |
| 色の落差 | ほとんどない | あってもよい |
| ニットの編み目 | 細かい〜中くらい | どれでも |
| 首元 | 詰まった丸首か、浅いV | どれでも |
| 毛玉・伸び | ないもの | 気にならない程度なら |
職場の決まりがはっきりしない場合は、濃いジーンズに細かい編み目のニット、その上に張りのある羽織りを1枚重ねてください。羽織りを着ているあいだは、ジーンズの組み合わせでも、きちんとした姿に見えます。
職場に着ていくジーンズは、裾の始末も見ておきます。裾がほつれていたり、何重にも折り返していたりすると、ジーンズのくだけた印象が強く出ます。裾はまっすぐ切りそろえられたもので、靴の甲に軽く触れるくらいの丈にすると、濃いジーンズのきちんとした印象が保てます。
どちらとも取れるとき①|編み目が中くらい
手持ちのニットの多くは、中くらいの編み目に入ります。この場合は、どのジーンズとも組めるので、その日の靴と予定で決めてください。
革靴を履く日、人と食事をする日は濃いジーンズに、スニーカーやブーツを履く日、外を長く歩く日は明るいジーンズに寄せます。迷う日は、中くらいの濃さのジーンズを選べば、どちらにも転べます。
| その日の予定と靴 | 中くらいの編み目に合わせるジーンズ |
|---|---|
| 革靴、人と食事 | 濃い(4〜5段) |
| スニーカー、長く歩く | 明るい(1〜2段) |
| ブーツ、外で過ごす | 明るい〜中くらい |
| 予定がはっきりしない | 中くらい(3段) |
中くらいの編み目のニットは、手持ちの中でいちばん多く、いちばん出番が多い段です。だからこそ、この段のニットに合わせるジーンズを濃いものと明るいもので1本ずつ持っておくと、毎日の組み合わせが回りやすくなります。
どちらとも取れるとき②|ジーンズに色の落差が大きい
濃いジーンズなのに、腿や膝に強い色落ちがある場合は、濃さで見るか、色の落差で見るかで迷います。このときは、1m離れて見たときの印象で決めてください。
1m離れても色落ちが目立つなら、明るいジーンズとして扱い、太い編み目に寄せます。1m離れると全体が濃く見えるなら、濃いジーンズとして扱い、細かい編み目に寄せます。離れて見る人の目には、近くで見る細かな色落ちより、全体の濃さのほうが届くからです。
どちらとも取れるとき③|柄のあるニット
縄編み、ボーダー、模様編みなど、柄のあるニットは、編み目の太さとは別に、柄の大きさが表面の印象を決めます。
柄が大きく、離れて見てもはっきりわかるものは、太い編み目と同じように扱い、明るいジーンズか、締め役のある組み合わせに寄せてください。
ボーダーのように色の線が入るニットは、線の色の明るさとジーンズの明るさの差も見ます。紺の線のボーダーに濃いジーンズを合わせると、線とジーンズが同じ色に見えて、上下がつながります。つなげたいならそのまま、分けたいならジーンズを明るいものに替えてください。柄が細かく、離れると無地に近く見えるものは、細かい編み目と同じように扱います。縄編みの太さとボトムスの合わせ方は、ケーブルニットは、縄の太さが親指より太いかどうかで決まるにまとめてあります。
よくある行き違い
「ニットとデニムなら、どんな組み合わせでも合う」。組めることは組めますが、上下の表面の釣り合いが取れていないと、部屋着のように見えたり、上下がちぐはぐに見えたりします。
「青いニットとジーンズは、同じ青だから合う」。明るさが近い青どうしは、かえって色みの違いが目立ちます。2段以上離してください。
| 行き違い | 実際に起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 部屋着っぽく見える | 上下とも表面がやわらかい | 靴か羽織りで締まった要素を1つ足す |
| 硬く見える | 上下とも表面が締まっている | 首元を開けるか、スニーカーでゆるめる |
| 上だけ重く見える | 濃く細いジーンズに太い編み目 | ジーンズをまっすぐか広い形に |
| 青がぶつかる | ニットとジーンズの明るさが近い | 2段以上離す |
装いに活かすなら
ニットとデニムを合わせる前に、手持ちのジーンズを窓辺で白い紙と黒い紙に並べて濃さを5段で、ニットを定規で2cmあたりの目の数を数えて3段で振り分けてください。濃いジーンズには細かい編み目、明るいジーンズには太い編み目が、表面の釣り合いの取れた組み合わせです。
逆の組み合わせを着たい日は、形・色・靴・羽織りのどれか1か所で上下の差を埋めます。青いニットを合わせる日は、明るさを2段以上離してください。番号を振っておけば、毎朝の組み合わせは表を見るだけで決まります。
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よくある問い
- Q. ニットにジーンズを合わせると部屋着っぽく見えるのはなぜですか
- 多くの場合、ニットの表面の粗さとジーンズの表面の粗さが、両方ともやわらかい側に寄っているからです。太い編み目のゆるいニットに、色が落ちて柔らかくなった明るいジーンズを合わせると、上下とも力の抜けた表面になり、家で過ごす姿に近づきます。どちらか一方を、細かい編み目のニットか、濃くて張りのあるジーンズに替えると、表面に差が出て外出の姿になります。
- Q. 青いニットにジーンズは合いますか
- 合います。ただし、ニットとジーンズの明るさを2段以上離してください。明るい水色のニットに濃いジーンズ、あるいは紺のニットに明るい色落ちのジーンズ、という組み合わせです。明るさが近い青どうしを合わせると、色みのわずかな違いが目立って、そろえようとして外したように見えます。白黒写真で上下の境目がはっきり見えれば、青どうしでもまとまります。
- Q. ニットとジーンズで職場に行けますか
- 職場の服装の決まりによりますが、ジーンズが認められている職場なら、濃いジーンズに細かい編み目のニットを合わせると、きちんとした印象に寄せられます。ジーンズは色落ちや傷みの少ない濃いもの、ニットは首元の形が整っていて毛玉のないものを選んでください。明るいジーンズに太い編み目のニットは、休日らしさが強く出るので、職場に着ていくなら羽織りで印象を整える必要があります。
- Q. 編み目が中くらいのニットは、どのジーンズに合わせればいいですか
- 中くらいの編み目は、いちばん幅広く合わせられる太さです。濃いジーンズに合わせれば落ち着いた姿に、明るいジーンズに合わせればやわらかい姿になります。迷ったら、その日の靴で決めてください。革靴や甲の覆われたきれいめの靴なら濃いジーンズ、スニーカーやブーツなら明るいジーンズに寄せると、全身の表面の粗さがそろいます。
— メグラシ編集部





