骨格ウェーブ ボアとファー|小柄か背が高めかで毛の量と高さを分ける

**小柄な人は毛の付いた面を顔まわりに小さく、背が高めの人は毛足の短いボアなら上着一枚まで。**骨格ウェーブがボアやファーで失敗するのは、毛の量と置く高さが身長に合っていないときです。
骨格ウェーブは、上半身が薄く、柔らかい素材がよく合う体です。ボアやファーは柔らかさを足す素材なので、合う側にあります。ただ毛のある素材は体の輪郭を外へ広げます。体が小さい人は広げすぎて子どもっぽく、背が高めの人は広げすぎて大きく見えます。
この記事では、身長で分けて、どこにどれだけ毛を置くかを決めます。身長が中くらいの人、毛の長さで迷う人の決め方も後半に置きました。
結論:小柄な人は顔まわりに少なく、背が高めの人は短い毛を広く
| 身長の目安 | 毛を置く場所 | 毛足 | 上着全体が毛 |
|---|---|---|---|
| 155cm未満 | 襟、袖口、顔まわりの小物 | 短くても長くても小さく | 避ける |
| 155〜162cm | 襟と前の縁、または上着の上半分 | 短め | 腰までの短い丈なら可 |
| 162cm以上 | 上着全体、襟 | 短いボアなら広く、長い毛は襟だけ | 可 |
身長の数字は目安です。同じ身長でも、肩幅が狭い人は一段小柄の側、骨が太めの人は一段背が高い側で読んでください。
毛足の長さを指で測る
ボアとファーは、毛足の長さで見え方が分かれます。売り場では、毛の根元に指を当て、毛先がどこまで届くかを見てください。
- 毛先が指の第一関節より下で終わる:短い毛。ボアの多くはこちら
- 毛先が第一関節を超えて第二関節まで届く:中くらいの毛
- 毛先が第二関節を超える:長い毛。ファーの多くはこちら
毛が長いほど、一つの面から外へ広がる量が多くなります。長い毛は面積を小さく、短い毛は面積を広くしてもよい、というのがこの記事の基本の考え方です。
小柄な人:毛は顔まわりに小さく置く
小柄な人は、毛の付いた面を首から上の小さな範囲に絞ってください。襟だけにボアが付いた上着、袖口だけにファーが付いたニット、首に巻く小さなファーのつけ襟が合います。

顔の近くに毛があると、上半身の薄さに柔らかい厚みが足され、ウェーブらしい華やかさが出ます。一方、上着全体が毛だと、身長に対して毛の面積が大きくなり、着ぐるみのように見えます。
色は、真っ白より、少しくすんだベージュや灰色がなじみます。明るい白の毛を広い面に着ると、膨張して子どもっぽい印象が強まります。
小柄な人が上着全体の毛を着たい日は、丈を腰骨で終わる短さにし、毛足を指の第一関節より短いものに限ってください。短くて毛足の短いボアなら、面積は広くても外へ広がる量が少なく、体の輪郭を大きく変えません。そのうえで下の服を暗い色の細身にそろえると、毛の面が上半身にだけ収まって見えます。
小柄な人が避けたい置き方
避けたいのは、毛のある素材が腰より下に来る置き方です。
- 太ももまで届くボアの長い上着
- 毛のある素材のスカート
- 足首まで毛で覆うブーツ
ウェーブは腰から下に重心があるので、下に毛を置くと重心がさらに下がり、背が低く見えます。毛のある小物を足元に使いたい日は、上半身から毛を外して一か所にしてください。
背が高めの人:短いボアなら上着一枚まで
背が高めの人は、毛足の短いボアなら上着全体が毛でも合います。体の長さに対して毛の面積が釣り合うので、柔らかさが大人っぽく出ます。
丈は腰骨から太ももの付け根までにとどめると、下重心と重なりません。前を閉めて着る形なら、腰の上で少し絞れる形を選んでください。
長い毛のファーは、背が高めの人でも襟か袖口までにします。長い毛が上着全体を覆うと、肩から裾までの輪郭が一回り広がり、体全体が大きく見えます。
背が高めの人は、毛のある上着の下にどの丈のスカートを合わせるかでも印象が変わります。上着が腰で終わる短い丈なら、スカートは膝下まで届く長さにすると、毛の柔らかさと下の縦の長さが釣り合います。上着が太ももまで届く丈なら、スカートは上着の裾から10cm以上出る長さにしてください。上着の裾とスカートの裾が近いと、毛の面と平らな面の境目が曖昧になり、全身が重く見えます。
背が高めの人が避けたい組み合わせ
背が高めの人が避けたいのは、上下とも毛か起毛の素材にする組み合わせです。上着のボアと、厚い起毛のスカートやパンツを合わせると、上下の境目が消え、体が一つの大きな面に見えます。
下は、表面が平らで落ち感のある素材にしてください。上が柔らかく広がり、下が細く落ちると、ウェーブの体の形がそのまま出ます。
もう一つは、毛足の長いファーを顔の真下に大きく置く形です。背が高めの人は首も長いことが多く、大きなファーを首に巻くと、首の長さが消えて上半身が詰まって見えます。
どちらとも取れる人①:身長は中くらいで決められない
身長が155〜162cmくらいの人は、上着の丈で決めてください。
腰までの短い丈なら、上着全体がボアでも合います。短い丈は毛の面積が小さくて済むからです。太ももまで届く丈なら、毛は襟と前の縁だけにします。
迷ったら、手持ちの上着の襟に毛のあるつけ襟を一つ足して鏡を見てください。それで顔が明るく見えるなら、毛は顔まわりに置く人です。物足りなく見えるなら、もう一段広い面に毛を置いても大丈夫です。
もう一つの見方は、手持ちの服で毛の量を試すことです。毛のある手袋やつけ襟など、小さな毛の小物を顔の近くに一つ置いた写真と、上着の前の縁に毛が並ぶ服を着た写真を、同じ場所で撮って並べます。前者の写真で顔がはっきり見えて、後者で顔が小さく埋もれるなら、小柄の側の置き方を取ってください。後者でも顔がはっきり見えるなら、背が高めの側に一段寄せても崩れません。
どちらとも取れる人②:毛の長さで迷う
毛足が中くらいの、指の第二関節まで届く毛で迷う人は多いです。この長さは、小柄な人なら襟と袖口のどちらか一方、背が高めの人なら襟と袖口の両方まで、と考えてください。
もう一つの決め方は、毛の密度です。毛が密に詰まって表面が平らに見えるものは、短い毛に近い扱いでかまいません。毛がふわっと立って隙間があるものは、長い毛と同じ扱いにします。
毛の付いた襟が大きすぎるかどうかは、襟の幅と顔の幅を比べると決めやすくなります。正面から見て、左右の襟の外側が顔の幅より外へ出ていなければ、小柄な人でも毛の量は足りすぎていません。顔の幅を大きく超えて広がる襟は、背が高めの人に向く大きさです。小柄な人が選ぶなら、毛足の短いものに替えて広がりを抑えてください。
ボアとファーで、合わせる下の服をどう変えるか
| 上に置く毛 | 合う下の服 | 避けたい下の服 |
|---|---|---|
| 襟だけ | 細身のスカート、落ち感のあるパンツ | 特になし |
| 上着全体(短いボア) | 細身で平らな素材のスカート | 起毛や毛のあるスカート |
| 長いファーの襟 | 膝下の細身のスカート | 裾の広がる長いスカート |
この表で見てほしいのは、上に置く毛が広いほど、下は平らで細い服に寄ることです。上と下で柔らかさを分けると、ウェーブの上半身の華やかさと下半身の細さが両方出ます。
内側だけがボアの上着は、開けるか閉めるかで分ける
外側が平らな布で、内側だけにボアが付いた上着があります。この形は、前を開けたときだけ毛が見え、閉めると毛はほとんど見えません。身長で分けた考え方を、そのまま開け閉めに当てはめてください。
小柄な人は、前を閉めて襟元だけ毛をのぞかせる着方が合います。開けて着ると、打ち合わせの両側に毛の面が縦に二本現れ、上半身の幅が毛で広がって見えます。寒くない日に開けて着たいなら、内側の毛が短く、色が外側の布と近いものを選ぶと、開けたときの毛の面が目立ちません。
背が高めの人は、開けて着ると内側の毛が縦の線になり、体の長さに沿って柔らかさが流れます。毛の色と外側の布の色の差が大きいほど、この縦の線ははっきりします。下の服を細く平らにしておくと、開けた前から見える下の服と毛の縦の線が並び、上半身だけがふんわりして見えます。
毛のある小物:マフラー・帽子・バッグ
上着に毛を置かない日でも、小物で柔らかさを足せます。どこに置くかは、上着と同じく身長で分けてください。
小柄な人は、毛の小物を一度に一つにします。毛のあるマフラーを巻くなら帽子は平らな素材に、毛のある帽子をかぶるならマフラーは薄手の平らな織りにします。顔の上と下の両方に毛があると、顔のまわりの毛の量が体に対して多くなります。バッグは、毛のあるものを選ぶなら手で持つ小さな形にし、腰より下に下がる長い持ち手は避けてください。
背が高めの人は、毛のある小物を二つまで重ねても大丈夫です。たとえば毛のある帽子と、袖口に毛のあるニットです。ただし、毛のある大きなバッグを肩にかけると、腰の横に毛の面が来て下重心が強まります。毛のあるバッグは胸の前で抱えるか、小さな形にしてください。
どちらの人も、小物の毛足は上着の毛足より短いものにそろえると、全身の柔らかさが一つの調子にまとまります。長い毛と短い毛が混ざると、どちらにも目が行き、毛の量が実際より多く見えます。
色の選び方:毛は明るさで膨らみが変わる
毛のある素材は、同じ形でも色が明るいほど大きく見えます。小柄な人は、明るい毛を使うなら顔のそばの小さな面に、広い面は中くらいの明るさにします。
背が高めの人は、明るい毛を広い面に使っても大きく見えにくいですが、上下とも明るい色にすると境目が消えます。上に明るいボアを着る日は、下を一段暗い色にしてください。
色を決めるときは、顔のすぐ下に来る毛の色と、肌の明るさの差も見てください。毛の色が肌より大きく明るいと、顔が暗く沈んで見えることがあります。鏡の前で毛の付いた襟を顎の下に当て、顔色が明るく見える色を一つ決めておくと、小柄な人も背が高めの人も、広い面に使う毛の色をそこから一段暗くするだけで選べます。
試着で確かめる
ボアやファーの上着を試すときは、全身が映る鏡から三歩離れて見てください。近くで見ると毛の柔らかさばかりが目に入り、体全体の輪郭が分かりません。
- 三歩離れて正面から見て、肩の外側に毛の輪郭がはみ出していないか
- 横向きで、上着の裾が腰の一番張った高さで終わっていないか
- 下の服と並べて、上下の素材が両方とも毛や起毛になっていないか
ウェーブの冬の上着全般の丈の決め方は骨格ウェーブ ロングコートに着られる、ダウンで膨らむ場合は骨格ウェーブ ダウンで着膨れを合わせて見てください。
まとめ
- 毛足を指で測り、第一関節より短いか、第二関節を超えるかで分ける
- 小柄な人は、毛を襟や袖口など顔まわりの小さな範囲に置く
- 背が高めの人は、短いボアなら上着全体でもよい。長いファーは襟か袖口まで
- 身長が中くらいの人は、上着の丈で毛の面積を決める
- 上に毛を広く置く日ほど、下は平らで細く落ちる服を合わせる
よくある問い
- Q. 骨格ウェーブはもこもこした素材が似合うと聞きました。全身ボアでもいいですか
- 背が高めの人で、毛足が短いボアなら上着一枚までは合います。下の服まで毛のある素材にすると、上下の境目がなくなり体が大きく見えます。小柄な人は、上着全体ではなく襟や袖口など顔の近くに小さく置くほうが、ウェーブの柔らかさがきれいに出ます。
- Q. ボアの上着を着ると子どもっぽく見えます
- 毛の付いた面積が体に対して大きすぎるか、色が明るすぎるかのどちらかです。小柄な人は襟だけに毛がある形へ、明るい白のボアは少しくすんだベージュや灰色へ替えると、柔らかさを残したまま落ち着きます。
- Q. ファーの小物は何から取り入れればいいですか
- 顔の近くに置けるものから始めてください。襟元のつけ襟、マフラー、髪留めのように、首から上に小さく置けるものなら、身長に関係なく合わせやすいです。腰より下に置く毛のある小物は、下重心のウェーブの重さを足すので後回しにします。
— メグラシ編集部





