骨格ナチュラルのワンピース|秋冬は肩か裾にゆとりを逃がし、中厚手で選ぶ

骨格ナチュラルのワンピースは、肩か裾のどちらかにゆとりを逃がした、中厚手以上の1着を選んでください。ゆったりしているかどうかより、ゆとりが体のどこに集まっているかで見え方が決まります。
「ゆったりしたワンピースを選んでいるのに、なぜか骨っぽく見える」という相談の多くは、ゆとりがウエストだけに集まっているか、生地が薄くて骨や関節の輪郭が浮いているかのどちらかです。秋冬は生地が厚くなるので、後者の悩みは自然に減ります。残るのは、ゆとりの位置と丈と足元の3つです。
この記事では、ゆとりを逃がす位置、生地をつまんだときの厚み、くるぶしから裾までの距離、ブーツの筒と裾のすき間、コートとの丈の差を、鏡と指で測れる形に置きました。判定に必要なのは、鏡と手持ちの服だけです。
📋 早見表|ゆとりの位置と見え方
| ゆとりを逃がす位置 | 見え方 |
|---|---|
| 肩まわり | 肩や鎖骨の骨感が和らぐ |
| ウエストのみ | 輪郭がまっすぐ一本に見えやすい。他の位置と組み合わせる必要がある |
| 裾 | 骨格ナチュラルともっとも相性がよい。脚のラインが自然に隠れる |
まずこの対応関係を頭に入れて、手持ちのワンピースを確認していきます。表を見ながら実際に着比べると、違いがより実感しやすくなります。時間があれば、手持ちのワンピースを全部並べて比較してみてください。
秋冬は、骨格ナチュラルのワンピースがいちばん決まりやすい季節
骨格ナチュラルのワンピース選びで、いちばん難しいのは夏です。薄い生地は体に沿って落ちるので、ゆとりを肩や裾に作っても、布が骨の輪郭をなぞってしまいます。
秋冬はこの条件が逆になります。ウールの混ざった織り地、目の詰まったニット、起毛した綿、畝のある生地。どれも布そのものに厚みがあり、自分の重さで体から離れて落ちます。生地が自分で形を保てる季節は、ゆとりの位置がそのまま見え方に出ます。 だから秋冬は、ゆとりの位置さえ合っていれば外しにくい季節です。
一方で、厚い生地には別の注意があります。厚みのある布にゆとりを全身へ足すと、体の輪郭がどこにあるのか分からなくなり、実際より大きく見えます。夏は「足りない」側で外し、秋冬は「足しすぎる」側で外す。この記事の後半は、主にこの足しすぎを止めるための数字です。
手持ちのワンピースを秋冬に着回すときも、考え方は同じです。夏に薄手で骨っぽく見えていた1着でも、下に1枚重ねて厚みを補えば、ゆとりの位置が生きてきます。新しく買う前に、手持ちの1着がどの段の厚みで、どこにゆとりがあるのかを確かめておくと、足りないものだけを選べます。
なぜ「ゆとりの量」だけでは足りないのか
骨格ナチュラルはゆったりした服が似合うとよく言われますが、これは半分だけ正しい説明です。ゆとりの量が多くても、それが特定の場所に偏っていると、かえって骨っぽさが強調されることがあります。
骨格ナチュラルの体は、鎖骨・肩・手首・膝といった関節や骨の存在感が出やすい特徴を持っています。 ゆとりは、この関節や骨が出やすい場所を覆うように配置されて初めて効果を発揮します。逆に言えば、そうした場所を避けて配置されたゆとりは、期待した効果を生みません。ゆとりの総量ではなく、配置を見ることが、ワンピース選びの本質です。
これは骨格ストレートやウェーブとは違う視点です。ストレートは体に沿わせることで厚みを活かし、ウェーブは体のラインに沿った曲線で華奢さを見せます。ナチュラルだけが、関節や骨の存在感を「隠す」という逆方向の工夫を必要とする体型であり、この違いを理解しておくと、他のタイプ向けの情報と混同せずに選べます。
肩にゆとりを逃がす|骨感をもっとも和らげる位置
肩まわりは、骨格ナチュラルでもっとも骨感が出やすい部位の1つです。肩の縫い目が体の肩幅ぴったりに合っていると、肩の骨の存在感がそのまま出てしまいます。
肩の縫い目が実際の肩幅より少し外側にあり、袖にゆとりがあるデザインを選ぶと、肩の骨感が布のドレープに紛れて和らぎます。ドロップショルダーやパフスリーブのような、肩から二の腕にかけてふんわりとしたシルエットが、この位置のゆとりの逃がし方として有効です。
判定するときは、鏡の前で肩を軽く動かしてみてください。肩を動かしたときに、生地が肩の骨の動きにぴったり追従する場合は、ゆとりが不足しているサインです。生地が肩の動きより一拍遅れてついてくるようであれば、適切なゆとりが確保されていると考えられます。
ウエストだけにゆとりがあると、輪郭がまっすぐ一本に見えやすい理由
ウエストのゆとりだけが強調されたデザイン(いわゆるドンピシャのAラインではなく、ウエスト部分がふんわり膨らむようなデザイン)は、注意が必要です。
骨格ナチュラルの体は、もともとウエストのくびれが目立ちにくい特徴を持っています。この特徴自体は悪いことではなく、体型の個性の1つです。ここにさらにゆとりが集まると、体の輪郭とゆとりの輪郭が重なって見分けがつかなくなり、全体の輪郭がまっすぐ一本に見えやすくなります。ウエストにゆとりを持たせたい場合は、肩か裾のどちらかにも同時にゆとりを配置し、複数の位置に分散させることが必要です。
判定は、ワンピースを着た状態で横から鏡を見ると分かりやすくなります。ウエストのふくらみだけが目立ち、肩や裾がすっきりしている場合、シルエット全体の中でウエストの膨らみだけが浮いて見え、体の輪郭との境目が分かりにくくなります。肩や裾にも視線を分散させる要素があれば、ウエストのゆとりも全体の一部として自然に馴染みます。
裾にゆとりを逃がす|もっとも相性がよい位置
裾に向かって広がるAラインやフレアのデザインは、骨格ナチュラルにもっとも相性がよいゆとりの逃がし方です。
膝から下、あるいは脚全体を覆う裾の広がりは、脚の骨っぽさを自然に隠しつつ、動いたときに布が揺れることで軽やかな印象を与えます。歩くたびに裾が揺れる動きそのものが、視線を集める効果も持っています。上半身はある程度体に沿わせ、裾にだけゆとりを集めるという配分にすると、全体のバランスが整いやすくなります。
この配分は、骨格ナチュラルの体が持つ特徴とも合っています。理にかなった組み合わせだと理解しておくと、選ぶときの迷いが減ります。上半身、特に鎖骨や肩まわりは骨の存在感が印象を左右しやすい一方、下半身は生地の揺れによって視線をそらしやすい部位です。上と下で役割を分けることで、骨感を隠したい部分と、動きで軽やかさを出したい部分の両方を1着でまかなえます。
形の名前で探すなら|秋冬に見つけやすい3つ
店頭や通販では、ワンピースは形の名前で並んでいます。ゆとりの位置に置き換えると、骨格ナチュラルが秋冬に探しやすい形は3つに絞れます。
1つめは、肩が落ちて裾に向かって広がる形です。肩と裾の両方にゆとりがあり、中厚手の生地なら1枚で成立します。厚手の生地の場合は、肩か裾のどちらかが控えめなものを選ぶと、ゆとりの総量が多すぎずに済みます。
2つめは、前を開けても着られるシャツ型の長い丈です。前を閉じればワンピース、開ければ羽織りとして使えるので、ゆとりの位置を自分で動かせます。生地はハリのある織り地を選ぶと、肩まわりのゆとりが形として残ります。
3つめは、目の詰まったニットで裾にゆとりのある形です。上半身は体に沿い、裾だけが広がるので、この記事で「もっとも相性がよい」とした配分にそのまま当てはまります。つまんで2mm以上ある編み地を選んでください。
形の名前は商品ごとに使い方が違うので、名前だけで決めず、最後は肩と裾のどこにゆとりがあるかを鏡で確かめてください。
生地の厚みも、ゆとりと同じくらい重要
ゆとりの位置が適切でも、生地が薄すぎると効果が半減します。薄手の生地は、ゆとりがあっても体のラインに沿って垂れ下がりやすく、結果的に骨っぽさが透けて見えることがあります。
生地の厚みを確認するには、布をつまんで、指の形がどれくらいはっきり透けて見えるかを見てください。指の形がくっきり見える生地は薄手で骨感が出やすく、うっすらとしか見えない生地は中厚手で骨感を隠しやすい傾向があります。骨格ナチュラルには、指の形がうっすら見える程度の生地が扱いやすい範囲です。
素材の種類でいうと、コットンやリネンのような織り目の詰まった生地は、薄手でもある程度の厚みを感じさせるため扱いやすい傾向があります。逆に、化繊のジャージーやレーヨンの薄手生地は、軽さと引き換えに骨感が透けやすくなるため、選ぶ際は裏地がついているか、重ね着を前提にできるかを確認してください。
秋冬の生地は、つまんだ厚みで3段に分ける
秋冬の生地は種類が多く、名前で覚えると迷います。名前ではなく、親指と人差し指でつまんだときの厚みで3段に分けてください。
| つまんだ厚み | 生地の例 | 骨格ナチュラルでの扱い |
|---|---|---|
| 指のあいだが2mm未満 | 薄手のジャージー、薄い化繊 | 単体では骨の輪郭が出やすい。重ね着が前提 |
| 2〜4mm | 中厚手の織り地、目の詰まったニット | もっとも扱いやすい。ゆとりの位置だけ見ればよい |
| 4mm以上 | 厚手のウール、起毛の強い生地 | ゆとりは1か所に絞る。足しすぎると大きく見える |
2〜4mmの帯に入る生地なら、肩か裾のどちらかにゆとりがあれば成立します。4mm以上の厚手は、それだけで体から離れて落ちるので、ゆとりを肩と裾の両方に足すと量が多すぎます。厚手ほど、ゆとりの場所を1か所に減らすと覚えておいてください。
2mm未満の薄手を秋冬に着る日は、下にタートルを重ねるか、上に羽織りを重ねる前提で選びます。単体で着る予定なら、この段は避けたほうが判断が早く済みます。
丈は、くるぶしから裾までの距離で決める
骨格ナチュラルのワンピースは、長めの丈が合うとよく言われます。ただ「長め」では、店頭で手に取ったときに判断できません。くるぶしから裾までの距離で決めてください。
- くるぶしから0〜15cm上:もっとも安定する帯。裾の揺れが脚の骨の輪郭を隠す
- 15〜30cm上(ふくらはぎの下半分):足元の合わせ方で結果が分かれる。ブーツなら成立しやすい
- 膝の皿の下端から5cm以内:裾の線と膝の骨が重なり、視線が膝に集まる
膝のすぐ下で裾が終わる丈は、骨格ナチュラルではもっとも判断が難しい位置です。膝の骨そのものは個性ですが、裾の横線がそこに重なると、線と骨が同じ場所で目を引きます。膝の皿から5cm以上離して裾を終わらせると、どちらか一方だけが見える状態になります。
測り方は、ワンピースを着て鏡の前に立ち、裾の位置に指を当てたまま、くるぶしまで指を何本で降りられるかを数えるだけです。指1本がおよそ1.5cmなので、10本で15cmです。
丈で迷う日は、その日の移動の長さで決めてもかまいません。階段や乗り降りが多い日は、くるぶしから15cm以上上の丈のほうが裾を踏む心配がなく、結果として裾の揺れもきれいに出ます。移動が少ない日は、くるぶしに近い長い丈を選ぶと、骨格ナチュラルの縦の線がいちばん素直に出ます。
首元|タートルか、Vか、詰まった丸首か
秋冬のワンピースは首元の形が増えます。骨格ナチュラルでは、首元は鎖骨をどう扱うかで選んでください。
鎖骨を完全に覆う形は、タートルや高めの詰まった首元です。厚みのある生地なら骨の輪郭は出ず、首元に布の量が集まるので、肩まわりのゆとりと同じ役割を果たします。
鎖骨を見せる形は、深めのVや広く開いた首元です。こちらは鎖骨の存在感がそのまま出ますが、それ自体は悪いことではありません。見せる日は、肩か裾のゆとりで全体のバランスを取ってください。
いちばん判断が分かれるのは、鎖骨のすぐ上で終わる浅い丸首です。首元の縁が鎖骨と同じ高さで横に走るので、縁の線と骨が重なります。首元の縁を鎖骨から3cm以上上か下へずらすと、線と骨が別々に見えます。
首元の形は、羽織りを重ねる日にも効いてきます。タートルの上にカーディガンを重ねると首元に布の量がさらに集まり、肩まわりのゆとりと合わせて上半身が重く見えることがあります。その日は裾のゆとりが控えめな1着を選ぶと、上下の量が釣り合います。
袖丈は、手首の骨が隠れるかどうかで見る
秋冬は長袖のワンピースが中心になります。骨格ナチュラルでは、手首の外側の骨が出やすいので、袖丈はここを基準にしてください。
腕を自然に下ろした状態で、袖口が手首の骨を1cm以上覆っているなら安定します。手首の骨のちょうど上で袖口が終わると、袖口の縁と骨が重なって目が行きます。
袖口にゆとりがある形、たとえば袖口が広がる形や、たっぷりした袖を袖口で軽く絞った形は、手首の骨が布に紛れるので扱いやすくなります。袖口がぴったりしたリブ編みの場合は、骨を完全に覆う長さを選んでください。詳しくは手首と袖口の秋冬の関係でも整理しています。
生地の表面|凹凸のある生地は、骨の輪郭を紛らわせる
厚みと並んで見ておきたいのが、生地の表面です。秋冬の生地には、畝のある生地、ざっくりした編み目のニット、毛足のある起毛、織り目が見える生地など、表面に凹凸のあるものが多くあります。
表面に凹凸があると、光が細かく散って、布の下にある骨や関節の輪郭がぼやけて見えます。同じ2mmの厚みでも、つるっとした表面より凹凸のある表面のほうが、骨の輪郭は出にくくなります。厚みで迷ったら、表面に凹凸があるほうを選ぶと判断が早く済みます。
確かめ方は、窓際など光が横から当たる場所で生地を見ることです。表面に細かい影ができる生地は凹凸が十分にあり、影がほとんどできない生地は表面がなめらかです。なめらかな生地を選ぶ日は、厚みの段を一段上げて考えてください。
ゆとりが多すぎるときの注意点
ゆとりは多ければ多いほど良いわけではありません。全身にゆとりが均一に多いデザインは、体の輪郭がすべて隠れてしまい、実際のサイズより大きく見える状態になることがあります。
これを避けるには、ゆとりのある位置とない位置を作ることが有効です。たとえば肩と裾にはゆとりを持たせつつ、ウエスト部分だけベルトで軽く絞ると、輪郭にメリハリが生まれ、大きく見えるのを防げます。
ベルトを使う場合、太さにも注意してください。細すぎるベルトはウエストの一点だけを強調し、かえって不自然な締めつけに見えることがあります。3〜5cm程度の幅のあるベルトを、ゆるく結ぶかバックルで軽く留める程度にすると、輪郭に自然なメリハリが生まれます。
密着するニット素材のワンピースを着たいとき
体に密着するリブニットのようなワンピースは、骨や関節の輪郭がそのまま出やすく、骨格ナチュラルには扱いにくいデザインです。ただし、着たい場合は諦める必要はありません。
上から厚みのあるカーディガンやジャケットを羽織り、ゆとりを外側から足すことで調整できます。ニットワンピース単体では骨感が出やすくても、羽織りものでゆとりを補えば、全体としてのバランスは取り戻せます。
羽織りものを選ぶときは、ワンピースより1サイズ大きめを選ぶと、ワンピースの上に自然な空気の層ができます。ジャストサイズの羽織りものを重ねると、2枚とも体に沿ってしまい、期待したゆとりの効果が得られないことがあるので注意してください。
ワンピースの下にタートルを重ねる日
秋冬は、ワンピースの下に薄手のタートルを重ねる着方が増えます。骨格ナチュラルでは、これは薄手のワンピースを秋冬へ持ち越すための方法として使えます。
重ねるタートルは、ワンピースより薄く、体に沿う1枚を選んでください。中の1枚が厚いと、ワンピースのゆとりの位置が内側から押し広げられて、どこにゆとりを逃がしたのかが分からなくなります。
ワンピースの首元が広く開いている場合、タートルの首元が見える面積が増えます。この面積が大きいほど、首元に視線が集まり、肩まわりのゆとりと同じ働きをします。首元が詰まったワンピースなら、タートルは袖口と首の上端だけに見えるので、色を揃えると縦の線がつながります。
コートを羽織ったときの丈の関係
秋冬のワンピースは、コートと一緒に見られる時間が長くなります。ワンピース単体で選んでも、コートを羽織ると丈の関係が変わります。
判断は、コートの裾とワンピースの裾の差で行ってください。
- ワンピースがコートより10cm以上長い:裾が2段に見えて、揺れが下に集まる。骨格ナチュラルと相性がよい
- 差が5cm以内:2つの裾がほぼ同じ高さで重なる。下の「どちらとも取れるとき③」で扱う
- コートのほうが10cm以上長い:ワンピースの裾が隠れ、コートの形が全体を決める
コートの形そのものの選び方は骨格ナチュラルのコートにまとめています。ワンピースを選ぶときは、手持ちのいちばん着る回数の多いコートを羽織って、鏡で裾の差を確かめてください。
足元|ブーツの筒と裾のあいだを何cm空けるか
秋冬はブーツを合わせる日が増えます。骨格ナチュラルのワンピースでは、ブーツの筒の上端と裾のあいだを見てください。
- 重ねる(裾が筒の上端を3cm以上覆う):脚が見えず、布とブーツが一続きに見える
- 3〜8cm空く:脚が帯のように見えて、そこに視線が集まる
- 10cm以上空ける:脚が見える面積が十分にあり、帯ではなく脚として見える
3〜8cmのすき間は、ちょうど脚の骨の輪郭が見えやすい幅です。この幅で迷った日は、タイツの色をブーツと揃えると、すき間がブーツの一部として見えるので、帯の印象が薄れます。
筒の短いブーツを合わせる日は、くるぶし丈に近いワンピースがいちばん安定します。筒の長いブーツなら、ふくらはぎ丈でも裾と重ねられます。
ワンピースの下にパンツを重ねる日
寒い日は、ワンピースの下に細身のパンツを重ねる着方もあります。骨格ナチュラルでは、ワンピースの丈が膝の皿より10cm以上上で終わる場合に、この着方が使いやすくなります。
ワンピースの裾が膝より上で終わり、その下にパンツが見えると、裾の線が膝から離れるので、膝の骨と線が重なりません。パンツの生地は、ワンピースと同じか少し厚いものを選んでください。薄すぎるパンツは、膝の骨の輪郭をなぞってしまいます。
ワンピースの丈が膝の下まである場合は、パンツを重ねても見える面積が少ないので、タイツで済ませたほうが全体の線がすっきりします。
どちらとも取れるとき①|肩にも裾にもゆとりがあるデザイン
肩と裾の両方にゆとりがあるワンピースは、骨格ナチュラルにとって理想的な形の1つですが、ウエスト部分の処理によって印象が変わります。
ウエストを絞らずにそのまま着ると、全体がふんわりとした印象になります。ベルトで軽く絞ると、メリハリが出てより洗練された印象になります。どちらもナチュラルの骨格には合いますが、その日の気分やシーンに応じて選んでください。カジュアルな日はそのまま、きちんとした場ではベルトを使う、という使い分けも実用的です。
どちらとも取れるとき②|生地の厚みが中間の場合
生地の厚みが薄手とも中厚手ともつかない場合、判定に迷うことがあります。この場合は、ゆとりの位置を優先して選んでください。
生地が多少薄くても、肩と裾にしっかりとゆとりが配置されていれば、骨感を隠す効果は期待できます。判定に迷ったときは、まずゆとりの配置を確認し、それでも決まらない場合に生地の厚みを見る、という順番で進めてください。逆に生地が厚手でも、ゆとりがまったくないデザインでは、骨格ナチュラルには扱いにくいままです。生地の厚みよりも、ゆとりの配置のほうが優先順位は高いと考えてください。
この優先順位を知っておくと、店頭で似たようなワンピースが並んでいたときに、どちらを選ぶべきか迷わずに判断できます。生地の厚みだけを基準に選んでいた方は、次回からはまずゆとりの位置を確認する習慣に切り替えてみてください。
どちらとも取れるとき③|コートの裾とワンピースの裾がほぼ同じ
コートとワンピースの裾の差が5cm以内のとき、判断が分かれます。2本の裾の線が近い位置に並ぶので、意図して揃えたのか、ずれたのかが見る人に伝わりにくくなります。
この場合は、コートを前で閉じるか開けるかで決めてください。前を閉じて着る日は、ワンピースの裾がほぼ見えなくなるので、差が5cm以内でも問題になりません。前を開けて着る日は、2本の線が並んで見えるので、ワンピースを10cm以上長いものに替えるか、コートを短いものに替えてください。
どちらも替えられない日は、ベルトやストールで視線を上半身に集めると、裾の線への注目が減ります。裾の差を直すより手軽で、その日のうちに調整できます。
どちらとも取れるとき④|室内でコートを脱ぐ日
秋冬は、外ではコートを着て、室内では脱ぐ日がほとんどです。外で決めたバランスが、室内でワンピース1枚になったときに崩れることがあります。
迷ったら、長くいるほうの姿で決めてください。 職場や食事の席など、室内で過ごす時間が長い日は、ワンピース単体で肩か裾のゆとりが成立しているかを優先します。移動が長く、室内にいる時間が短い日は、コートを羽織った姿の裾の差を優先します。
両方を同じくらいの時間過ごす日は、ワンピース単体の判断を優先したほうが安全です。コートは脱ぎ着で調整できますが、ワンピースは一日中そのままだからです。
よくある行き詰まりと、その直し方
「ゆったりした服を選んでいるのに骨っぽく見える」──ゆとりがウエストだけに集中している可能性があります。肩か裾にもゆとりを配置したデザインに替えてみてください。ワンピースを鏡の前で確認し、ゆとりの位置を1つずつ見直すと原因が特定しやすくなります。
「大きいサイズを選んだら大きく見えた」──全身のゆとりが均一に多すぎる状態です。ベルトなどで1か所だけ絞り、輪郭にメリハリをつけてください。絞る位置は、ウエストのいちばん細い場所を目安にしてください。
「生地が薄くて骨が目立つ」──上から羽織りものを重ねて、外側からゆとりを足してください。生地そのものを変えられない場合でも、重ね着で調整できます。厚手のストールを肩にかけるだけでも、鎖骨まわりの印象は和らぎます。
「秋冬の厚手のワンピースを着たら、全体が大きく見えた」──厚手の生地に、肩と裾の両方のゆとりが重なっている状態です。厚手の日はゆとりを1か所に減らし、肩か裾のどちらかが控えめな形に替えてください。替えられない日は、ベルトで1か所絞るだけでも輪郭が戻ります。
「ブーツを合わせると、脚のあたりがちぐはぐに見える」──ブーツの筒と裾のあいだが3〜8cmの帯に入っている可能性があります。裾を筒に重ねるか、10cm以上空けるか、タイツの色をブーツに揃えてください。どれか1つで帯の印象は薄れます。
「首元だけ骨っぽく見える」──浅い丸首の縁が鎖骨と同じ高さを走っている状態です。下にタートルを重ねて縁を上へずらすか、深めの首元の1着に替えてください。
今日の1枚を決める順番
まとめると、順番はこうです。
- ゆとりが肩・ウエスト・裾のどこに配置されているかを確認する
- 肩と裾にゆとりがあるデザインを優先する
- ウエストだけにゆとりが集中している場合は、他の位置にもゆとりを補う
- 生地をつまんで、指の形が透けすぎないか確認する
- 丈をくるぶしから測り、膝の皿の下端から5cm以内で裾が終わっていないか確かめる
- ブーツの筒と裾のあいだを、重ねるか10cm以上空ける
- 密着素材を着たい場合は、羽織りもので外側からゆとりを足す
ゆとりの総量ではなく配置に注目するだけで、骨格ナチュラルのワンピース選びの迷いが大きく減ります。手持ちの1着を、この順番で見直してみてください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 骨格ナチュラルはゆったりしたワンピースなら何でも似合いますか
- ゆったりしていれば何でも合うわけではありません。ゆとりが体のどこに集まっているかが重要です。肩や裾にゆとりが逃げているデザインは馴染みやすく、ウエストだけにゆとりが集中していると、輪郭がまっすぐ一本に見えることがあります。
- Q. サイズがジャストのワンピースは、骨格ナチュラルに合いませんか
- 合わないわけではありません。ただし生地が薄手だと、肩や鎖骨の骨っぽさがそのまま浮き出て見えることがあります。厚みのある生地を選ぶか、ゆとりを1か所だけ足したデザインを選ぶと、骨感が和らぎます。
- Q. ゆとりが多すぎるワンピースは、逆効果になりますか
- なることがあります。全体にゆとりが均一に多いと、体の輪郭が完全に隠れて、実際より大きく見えることがあります。ゆとりは全体に分散させるのではなく、肩や裾など特定の位置に集めるほうが、骨格ナチュラルには扱いやすくなります。
- Q. 骨格ナチュラルに合う生地の厚みは、どう見分けますか
- 生地をつまんで、指の形が透けて見えるかどうかで判定できます。指の形がはっきり見えるほど薄手で骨感が出やすく、見えにくいほど厚手で骨感が隠れやすくなります。骨格ナチュラルには、指の形がうっすら見える程度の中厚手が扱いやすい傾向です。
- Q. 骨格ナチュラルのワンピースで、避けたほうがいいデザインはありますか
- 体に密着するニット素材で、ゆとりがまったくないデザインは、骨や関節の輪郭がそのまま出やすいため扱いにくい傾向があります。着たい場合は、上から羽織りものを重ねてゆとりを足すと調整できます。
- Q. 秋冬に骨格ナチュラルのワンピースをブーツと合わせるとき、丈はどう決めますか
- ブーツの筒の上端とワンピースの裾のあいだを、重ねるか10cm以上空けるかのどちらかにしてください。3〜8cmだけ脚が帯のように見える状態は、視線がそこに集まりやすくなります。筒と裾を重ねる場合は、裾が筒の上端を3cm以上覆う長さが目安です。
— メグラシ編集部




