制服ズボンの裾上げ|10月の衣替えで、冬ズボンの丈を成長分ごと直す

**冬の制服ズボンを出して、通学靴を履いて、玄関で立ってみてください。**かかとの後ろで、裾が床から何cm浮いていますか。
1cm前後なら、そのまま冬を越せます。3cm以上浮いているなら、夏のあいだに丈が変わったので、裾を下ろす時期です。反対に、裾が床に着いて靴のかかとを包んでいるなら、長すぎます。
制服ズボンの裾上げは、ふだんのズボンとひとつだけ違います。この先もまだ丈が変わる前提で直すことです。だから、切らない。折り代を内側に残す。下ろせる留め方を選ぶ。この3つを守っておけば、衣替えのたびに買い直さずに済みます。
一般的な裾上げの手順はズボンの裾上げを簡単に、留め方ごとの違いはズボン裾上げの4つの方法の違いにあります。この記事は、制服ズボンを衣替えの時期に直す話です。
結論|衣替えの裾上げは、切らずに、折り代を残して、手でまつる
衣替えで冬ズボンを出したときの状態は、だいたい次の5つに分かれます。
| 出したときの状態 | 直し方 | 急ぐかどうか |
|---|---|---|
| かかと側が床から1cm前後浮く | 直さない | 急がない |
| 3cm以上浮く(短い) | 内側の折り代を下ろしてまつり直す | 移行期間のうちに |
| 裾が床に着いて、かかとを包む(長い) | 切らずに内側へ折り込む | 擦り切れる前に |
| 左右で浮き方が違う | 立ち方と靴を確かめてから片方だけ直す | 急がない |
| 裾の後ろが擦れて白くなっている | 擦れた部分を折り代側へ回す | 冬のあいだに |
**どの場合も、布は切りません。**制服ズボンは、仕立ての段階で長めの折り代を持たせてあることが多く、それを切ってしまうと次に下ろせなくなります。切るのは、もう丈が変わらないと分かった卒業前の時期だけで十分です。
衣替えの前に、ズボンを出して確かめる日を決める
衣替えの当日にズボンを出して、短いと分かってから直すと、移行期間のあいだ合わないズボンで通うことになります。確かめる日を、衣替えより少し前に置いてください。
| 時期 | すること |
|---|---|
| 衣替えの2週間前 | 冬ズボンを出して、通学靴を履いて立ち、裾の浮き方を見る |
| 1週間前 | 直すものを決め、裾を裏返して折り代を測る |
| 移行期間の最初の週末 | 家でまつり直す、または販売店に持ち込む |
| 移行期間の終わり | 直したズボンをはいて1日過ごし、裾の落ち方を見る |
2週間前に出しておくと、もうひとつ良いことがあります。しまっていたあいだに付いた折りじわや、たたみじわが、吊るしておくだけで少し戻ります。丈を測るのは、そのしわが落ち着いてからのほうが正確です。
移行期間は、夏ズボンと冬ズボンを混ぜてよい
10月の衣替えには、多くの学校で2週間から1か月ほどの移行期間があります。この期間は、夏服と冬服のどちらを着てもよいとされることが多く、裾上げの時間を作るのにちょうどいい猶予になります。
| 冬ズボンの状態 | 移行期間の過ごし方 |
|---|---|
| 丈がちょうどいい | 朝の冷え方を見て、冬ズボンに移る |
| 短い・長いが分かった | 直し終わるまでは夏ズボンで通う |
| 販売店に預けた | 仕上がりの日を聞いて、それまでは夏ズボン |
| 新しく買い足す | 届いたら一度洗ってから丈を決める |
**直しているあいだに着るものがあるのは、移行期間のうちだけです。**期間が終わると冬ズボンしか着られなくなるので、預ける場合は、期間の前半のうちに持ち込んでください。
移行期間のはじめは、日中はまだ暑い日もあります。冬ズボンを出しても、実際に毎日はくようになるのは10月の後半からという家も多いでしょう。その間に1本ずつ直せば、慌てて全部を一度に直す必要はありません。冬ズボンを2本持っているなら、1本を先に直してはき始め、もう1本を次の週末に直す、という順番にすると、通う日に困りません。
洗うと丈が変わるズボンは、洗ってから直す
家で洗えるタイプの制服ズボンは、最初の数回の洗濯で、丈がわずかに縮むことがあります。新しく買い足したズボンや、販売店で裾上げせずに受け取ったズボンは、丈を決める前に一度洗ってください。
| ズボンの状態 | 丈を決めるタイミング |
|---|---|
| 新品で、家で洗えるタイプ | 一度洗って乾かしてから |
| 新品で、クリーニング向け | そのまま決めてよい |
| 何度も洗っているもの | そのまま決めてよい |
| 洗ったら丈が変わった覚えがある | 次の洗濯のあとにもう一度測る |
縮む量は、生地や洗い方によって違います。数mmで済むこともあれば、1cm近く変わることもあります。洗う前にぴったりに合わせてしまうと、洗ったあとに後ろの浮き方が増えて、もう一度直すことになります。乾燥機を使う家では、縮みが大きく出やすいので、干して乾かすほうが丈は安定します。
測り方|通学靴を履いて、かかと側を床から測る
制服ズボンの丈は、毎日履く靴で決めます。家の中で靴下のまま測ると、通学靴の厚みのぶんだけ裾が床に近づくので、外で見ると短く感じます。
| 手順 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 通学靴を履いて、ベルトをいつもの位置で締める | ウエストが下がっていないか |
| 2 | 硬い床に、足をそろえてまっすぐ立つ | 前を向いたまま、下を見ない |
| 3 | 後ろから、かかと側の裾と床のあいだを測る | 何cm浮いているか |
| 4 | 前から、裾が靴の甲にどれだけ乗っているかを見る | 折れ目がひとつか、2つ以上か |
| 5 | 椅子に座って、裾がどこまで上がるかを見る | 靴下が何cm見えるか |
**ベルトの位置がいつもより高いと、丈は短く出ます。**測る日は、ふだん学校に行くときと同じ位置で締めてください。子ども本人が測ってもらうのを嫌がる年ごろなら、裾の浮き方を後ろから写真に撮って、あとで定規を当てて見る方法でも足ります。
前と後ろで、見る場所が違う
丈が合っているかどうかは、前と後ろで別々に見ます。
前は、裾が靴の甲にふわりと乗って、折れ目がひとつだけ出る長さが目安です。折れ目が2つ以上できて裾がたまるなら長く、甲に届かずに靴下が見えるなら短めです。
後ろは、かかとの上の縫い目のあたりで裾が止まり、床から1cm前後浮いている長さが目安です。
| 見る場所 | ちょうどいい | 長い | 短い |
|---|---|---|---|
| 前(靴の甲) | 折れ目がひとつ | 折れ目が2つ以上 | 甲に届かない |
| 後ろ(かかと) | 床から1cm前後 | 床に着く | 3cm以上浮く |
| 座ったとき | 靴下が少し見える | 靴下が見えない | すねまで見える |
前と後ろで判断が分かれたら、**後ろを優先してください。**後ろが床に着く長さは、通学で毎日かかとに踏まれて、冬のあいだに擦り切れます。
夏ズボンと冬ズボンで、同じ丈にならない理由
夏ズボンと同じ数字に合わせたのに、冬ズボンだけ長く見える、あるいは短く見えることがあります。生地が違うからです。
| 違い | 夏ズボン | 冬ズボン | 丈の見え方 |
|---|---|---|---|
| 生地の厚み | 薄い | 厚い | 冬は裾が靴の上で折れにくく、長く見えやすい |
| 落ち感 | 軽く揺れる | 重くまっすぐ落ちる | 冬は裾が下まで落ちきる |
| 裾幅 | 細めのことがある | やや広いことがある | 幅が広いと甲に乗る量が増える |
| 折り代の厚み | 薄く重なる | 重なって段ができる | 冬はまつり方で裾がふくらむ |
**夏と冬の丈は、数字ではなく見た目でそろえてください。**冬ズボンは、夏より5mm短めに仕上げると、靴の上での見え方が夏と近くなることが多いです。ただ、これは生地によって変わるので、測り方の手順で後ろの浮き方を見て決めるのがいちばん確かです。
もうひとつ、夏ズボンと冬ズボンでは、はく季節の靴下も違います。冬は厚手の靴下を履くことが多く、そのぶん足首まわりがふくらんで、裾が靴の甲に乗る位置が少し上がります。測るときは、冬に実際に履く靴下を履いてから通学靴を履いてください。夏の薄い靴下で測ると、冬に履いたときに裾がわずかに引っかかって、後ろが浮いて見えることがあります。
短くなっていたとき|まず裾の内側に残った折り代を測る
春に合わせたはずの冬ズボンが短い。これは夏のあいだに丈が変わったということで、制服ではいちばんよく起きます。直せるかどうかは、裾の内側に残っている布の長さで決まります。
裾を裏返して、いまの折り目から、折り代の端までを測ってください。
| 内側に残っている長さ | 下ろせる長さ | 家で直せるか |
|---|---|---|
| 8cm以上 | 3〜4cm | 直せる。まだ次にも下ろせる |
| 5〜8cm | 2〜3cm | 直せる。次は別布が要る |
| 3〜5cm | 1〜2cm | 直せる。下ろした後の折り代は薄い |
| 1〜3cm | ほぼ下ろせない | 別布を足す必要があり、販売店かお直しへ |
| 1cm未満 | 下ろせない | 丈を戻すより、新しいものを検討する |
下ろした後にも、裾の内側に最低3cmは折り代を残してください。それより短いと、裾が外に跳ねたり、まつった糸が表に響いたりします。下ろしたときの失敗の直し方はズボンの丈直しの失敗にまとめてあります。
長いとき|切らずに内側へ折り込む
入学のときに「大きくなるから」と長めに仕上げたズボンが、冬になってもまだ長い。この場合は、切らずに、余った長さを内側へ折り込みます。
| 余っている長さ | 折り込み方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 2cm以内 | 今の折り目のまま、まつり位置だけ上げる | 折り目が2本残らないように |
| 2〜5cm | 新しい折り目を付けて、内側へ二重に折る | 裾がふくらまないか |
| 5cm以上 | 余りを内側で一度たたんでから折る | 重なりが3枚にならないように |
**裾の中で布が3枚重なると、裾が厚くなって外に跳ねます。**余りが多いときは、たたんだ余りの端を、裾の折り目から2cm上で軽く留めてください。こうすると、重なりが裾の一番下に集まらず、外から見て裾がふくらみません。
長いズボンを長いまま履き続けると、裾が靴の後ろで踏まれ、ひと冬で擦り切れて折り代ごと傷みます。そうなると、あとで丈が合う時期が来ても、裾の後ろだけが白く擦れたまま残ってしまいます。長めに仕上げてあるズボンほど、早めに内側へ折り込んで、裾を床から浮かせておいてください。折り込んだ分は、そのまま次の成長分として使えます。
成長分は何cm残すか
どれだけ残すかは、この先どれだけ丈が変わりそうかで決めます。決めるのは学年ではなく、ここ1年で何回直したかです。
| ここ1年の様子 | 内側に残す長さの目安 | 留め方 |
|---|---|---|
| 半年ごとに直している | 8〜10cm | 手まつりかテープ |
| 1年に1回直した | 6〜8cm | 手まつり |
| 1年直していない | 4〜5cm | 手まつり、ミシンでもよい |
| 卒業まで半年を切った | 4cm | ミシンでもよい |
目安の数字よりも大事なのは、次に直すとき、何cm下ろせるかを自分で把握しておくことです。裾を直したら、残した折り代の長さを、ズボンの内側の洗濯表示の近くに小さくメモしておくか、家の手帳に書いておいてください。次の衣替えで短いと分かったとき、裾を裏返さなくても、下ろせるかどうかがすぐに分かります。
残した折り代は、切らずに丸めて内側に入れておくのではなく、平らにたたんでください。丸めたままだと、アイロンを当てたときに丸い跡が表に出ます。
4つの留め方を、制服で比べる
ふだんのズボンなら仕上がりの見た目で留め方を選びますが、制服では「次に下ろしやすいか」がいちばん大事な比べどころになります。
| 留め方 | 下ろしやすさ | 持ち | 冬ズボンとの相性 | 向く時期 |
|---|---|---|---|---|
| 手まつり | 糸を切ればすぐ下ろせる | 冬のあいだ持つ | よい | 丈がまだ変わる時期 |
| 裾上げテープ | はがせるが跡が残ることがある | 1〜2か月ではがれることも | 厚い生地は付きにくい | 衣替えの朝の仮留め |
| ミシン | ほどくのに時間がかかる | 長持ち | よい | 丈が変わらない時期 |
| 販売店・お直し | 次も頼める | 長持ち | よい | 別布が要るとき、決まりが細かいとき |
**丈がまだ変わる時期は、手まつりがいちばん扱いやすい留め方です。**下ろすときは、まつり糸を数か所切って引き抜くだけで済みます。ミシンの縫い目は、ほどくときに生地に針穴が残りやすく、冬ズボンでは表から線に見えることがあります。
手でまつる手順
家で手まつりするときの道具と手順です。片足20分ほどで終わります。
| 道具 | 選び方 |
|---|---|
| 針 | 細めの手縫い針 |
| 糸 | ズボンより少し濃い色。紺のズボンなら紺か黒 |
| まち針 | 6〜8本 |
| アイロンと当て布 | 当て布は綿の手ぬぐいなど |
| 定規 | 15cm以上 |
- 測った丈の位置に、裏からまち針で印を付ける
- 当て布をして、新しい折り目にアイロンを押し当てる(滑らせない)
- 余った長さを内側にたたみ、裾の端から1cm上を、5〜8mm間隔でまち針で留める
- 表に糸が出ないよう、表地の糸を1〜2本だけすくって、折り代の端をまつる
- 1周まつったら、表から当て布をして、もう一度アイロンを押し当てる
表地をすくう量が多いと、表から点々と糸が見えます。冬ズボンの生地は織りが詰まっているので、針先で糸を1本拾うつもりで浅くすくってください。
まつる間隔は、5〜8mmが目安です。間隔が広すぎると、靴を履くときにつま先が折り代に引っかかって、糸が切れやすくなります。狭すぎると、表から見たときに糸の点が細かく並び、裾が硬く見えます。最後の結び目は、折り代の内側に隠れる位置で作ってください。表側に結び目があると、座ったときに脚に当たります。
左右とも終わったら、通学靴を履いてもう一度立ち、後ろの浮き方が左右でそろっているかを見ます。ここで5mm以上違っていたら、短いほうに合わせて長いほうをまつり直すと、全体の手間がいちばん少なく済みます。
裾上げテープで仮に留める日
衣替えの朝に短い・長いと気づいて、まつる時間がないときは、裾上げテープで仮に留めます。ただし、冬のあいだずっとテープだけで通すのはおすすめしません。
| テープが向く場面 | テープが向かない場面 |
|---|---|
| 衣替えの朝、とりあえず丈を合わせる | 冬じゅう毎日はく |
| 週末にまつり直すまでのつなぎ | 体育や部活の着替えで頻繁に脱ぎ履きする |
| 行事の前日に、長さを少しだけ調整する | ウール混の厚い生地 |
| 薄手の夏ズボン | 洗えるタイプで、週に何度も洗う |
テープは、アイロンを押し当てて10秒ほど動かさずに待つと、しっかり付きます。冬ズボンの厚い生地では、表からだけでは熱が届かないので、裏側からも同じように当ててください。はがすときは、もう一度アイロンで温めてから、ゆっくりはがすと跡が残りにくくなります。
冬ズボンの生地ごとに変えるところ
冬の制服ズボンには、いくつかの生地があります。洗濯表示と、生地の手触りで見分けてください。
| 生地 | 手触り | アイロンの温度 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| ポリエステル100% | つるっとして軽い | 低〜中温、必ず当て布 | 高温でテカリが出る |
| ウール混 | 少しざらつき、重い | 中温、当て布 | 折り目が付きやすく、消えにくい |
| 洗えるウール混 | ウール混より軽い | 中温、当て布 | 洗うたびに裾が少し縮むことがある |
| 伸びる生地入り | 横に引くと伸びる | 低温 | テープが付きにくく、まつりが向く |
**ポリエステルの多い生地は、当て布なしでアイロンを当てると、裾の折り目に光るテカリが出ます。**一度出たテカリは戻りにくいので、薄い当て布を必ず挟んでください。
下ろした跡の線を目立たせない
裾を下ろすと、もとの折り目の位置に、横に1本の線が残ります。制服ズボンは折り目がしっかり付く生地が多く、この線が目立ちやすいものです。
| 線の状態 | 戻し方 |
|---|---|
| 薄い折りじわ | 霧吹きで湿らせ、当て布をしてアイロンを押し当てる |
| くっきりした折り目 | 湿らせた当て布を当て、アイロンで蒸気を通してから、手で軽く伸ばす |
| 色が薄く見える線 | 擦れて色が抜けているので、線を戻すことは難しい |
| テカリのある線 | 当て布をして蒸気だけ当て、生地をブラシで起こす |
色が抜けた線は、生地の表面が擦れて起きたもので、アイロンでは戻りません。この場合は、線の位置がちょうど靴の甲に隠れる丈にするか、線が出ない程度まで下ろすのを控えるかを選びます。
線が出やすいかどうかは、下ろす前にある程度わかります。裾を裏返して、もとの折り目のところを指でなでてみてください。ほかの場所より色が明るく見えたり、表面が平らにつぶれていたりするなら、下ろしたあとにも線が残りやすい生地です。その場合は、下ろす長さを控えめにして、線が靴の甲にかかる位置で止めると、ふだん目に入りにくくなります。
裾の後ろが擦り切れているとき
通学で毎日はいていると、裾の後ろ側だけがかかとに踏まれて、白っぽく擦れてきます。冬ズボンに出しておいた春のズボンで、もう擦れが出ていることもあります。
| 擦れ方 | 直し方 |
|---|---|
| 色が少し薄い程度 | 丈を5mm上げて、擦れた部分を折り代側へ回す |
| 表面がけば立っている | けばを短く切りそろえてから、丈を上げる |
| 布に穴が開きかけている | 裾の内側から当て布をして縫い留める。販売店に相談する |
| 新しいうちから擦れる | 丈が長いので、かかと側を5mm〜1cm上げる |
**新しいズボンなのに擦れてくるなら、丈が長いという合図です。**擦れが出たら、後ろの浮き方をもう一度測ってください。
学校の決まりで確かめる3つ
制服は、学校によって裾の扱いに決まりがあります。裾上げの前に、次の3つを確かめておくと、直したあとで注意されることがありません。
| 確かめること | どこを見るか | よくある決まり |
|---|---|---|
| 裾の形 | 生徒手帳の服装の項目 | 折り返しを外に出さない |
| 裾幅 | 同上、または入学時の案内 | 裾を細くしない |
| 直す場所 | 入学時の案内 | 販売店での直しをすすめている |
決まりが書かれていないときは、販売店に聞くのがいちばん早く済みます。学校ごとの決まりを把握していることが多く、学校名を伝えればそれに合わせて仕上げてもらえます。
決まりは、学年が上がるときや、制服の型が変わる年に見直されることがあります。上の子のときに確かめた決まりが、下の子の代でも同じとは限りません。入学や進級のときの案内は、衣替えの時期まで捨てずに取っておくと、こうしたときにすぐ見返せます。
行事の予定から逆算する|10月から3月まで
制服で写真を撮る日、人前に立つ日、長い時間座る日は、裾の見え方が気になりやすい日です。秋から冬の予定から逆算して、直す時期を決めてください。
| 時期 | 行事の例 | 裾で気にすること | 直しておく時期 |
|---|---|---|---|
| 10月 | 衣替え・文化祭 | 移行期間に冬ズボンが短い | 衣替えの前の週末 |
| 10〜11月 | 合唱や発表の行事 | 舞台に立つと足元が目に入る | 行事の1週間前 |
| 11月 | 修学旅行・校外学習 | 長く歩き、靴を脱ぎ履きする | 出発の1週間前 |
| 12月 | 面談・懇談 | 座る時間が長い | 移行期間のうちに直したままで足りる |
| 1〜2月 | 受験・面接 | 立ち姿を見られる | 年末までに |
| 3月 | 卒業式・写真撮影 | 写真に全身が残る | 2月の終わりまでに |
**受験や面接が控えている学年は、年末までに丈を決めておくと、慌てずに済みます。**年明けは直しの依頼が混みやすく、販売店でも仕上がりまで日数がかかることがあります。修学旅行で靴を脱ぐ場面が多い場合は、座ったときに靴下がどれだけ見えるかもあわせて見ておいてください。
卒業式の前は、もうこの先丈を直すことがないので、残した折り代を整理してもよい時期です。厚く重なっていた折り代を4cmほどに切りそろえ、ミシンかていねいな手まつりで仕上げ直すと、裾がすっきりして写真の中でも足元が整って見えます。ただし、卒業後に兄弟へ回す予定があるなら、切らずにそのまま残しておいてください。
兄弟のおさがりを使うとき
上の子のズボンをそのまま下の子に回すときは、前の丈のまま使えるとは限りません。
| 確かめること | 見方 | 対応 |
|---|---|---|
| 折り代の残り | 裾を裏返して測る | 下ろせる長さを先に把握する |
| 前の折り目の線 | 裾の外から見る | 線が出る位置を避けて丈を決める |
| 裾の擦れ | 後ろ側を明るいところで見る | 擦れを折り代側へ回す |
| ウエストの位置 | 本人にはかせてベルトを締める | ベルト位置が変わると丈も変わる |
おさがりは、前の持ち主に合わせて下ろしたり上げたりした跡が、裾の内側に何本も残っていることがあります。いちばん新しい折り目を基準にして、古い跡は霧吹きと当て布でできるだけ戻してから、丈を決めてください。
おさがりは、上の子がはいていた数年分、洗濯やクリーニングを重ねています。生地が少し薄くなっていたり、膝の後ろに折りじわが残っていたりすることも多いものです。裾だけでなく、ズボン全体を明るいところで広げて見ておくと、どの部分に手を入れればいいかが一度に分かります。
販売店やお直しに頼むとき伝えること
家で直すのが難しいとき、あるいは決まりが細かいときは、販売店かお直しに頼みます。伝えることは4つです。
| 伝えること | 例 |
|---|---|
| 学校名 | 決まりに合わせてもらうため |
| 仕上がりの丈 | 通学靴を履いた状態で、後ろが床から1cm |
| 折り代を残すか | 切らずに8cm残してほしい |
| 留め方 | 次に下ろせるよう、手まつりで |
**「切らずに残してほしい」は、はっきり言葉にして伝えてください。**伝えないと、仕上がりをきれいにするために余りを切って整えられることがあります。持ち込むときは、通学靴も一緒に持っていくと、その場で丈を合わせてもらえます。
どちらとも取れるとき①|冬までにまだ伸びそう
いま測ると後ろが2cmほど浮いていて、直すほどではない。けれど冬のあいだにもう少し変わりそう。
この場合は、いま1cmだけ下ろして、折り代を多めに残しておくのがいちばん後悔の少ない選び方です。2cmの浮きは、立っているときは気になりませんが、座ったときに靴下が大きく見えます。1cm下ろせば、立っても座っても目立たなくなり、残した折り代で冬の終わりにもう一度下ろせます。
反対に、まだ変わるからと長めに下ろしすぎると、後ろが床に着いて、冬のあいだに裾が擦り切れます。先回りして長くするより、こまめに少しずつ下ろすほうが、ズボンは長持ちします。
どちらとも取れるとき②|左右で長さが違って見える
測ってみたら、左右で後ろの浮き方が5mmほど違う。どちらに合わせればいいか迷います。
まず、立ち方と靴を確かめてください。片方の足に体重をかけて立っていると、それだけで5mmほど差が出ます。靴のかかとが片方だけすり減っていても、同じことが起きます。
| 確かめること | 差が消えたら |
|---|---|
| 両足に均等に体重をかけて、もう一度測る | 直さなくてよい |
| 別の靴で測る | 靴のすり減りが原因。直さなくてよい |
| ベルトを締め直して測る | ウエストのねじれが原因 |
| それでも差が残る | 長いほうを短いほうにそろえる |
差が残ったときは、短いほうを下ろすのではなく、長いほうを上げてそろえてください。短いほうを下ろすと、折り代が減って次に直せる余地が少なくなります。
どちらとも取れるとき③|本人は短めがいい、学校は長め
本人は裾を短めにしたい。けれど学校の決まりや、家族の目からは長めのほうがいい。中学生や高校生のいる家では、よくあることです。
この場合は、後ろが床から1〜2cm浮く範囲の中で、本人に選ばせるのがひとつの落としどころです。この範囲なら、学校の決まりに触れることはほとんどなく、本人の好みも反映できます。範囲の外にしたいと言われたら、生徒手帳の服装の項目を一緒に見て、書かれている範囲を確かめてください。
どちらの丈にしても、折り代を残して手まつりにしておけば、あとで気が変わったときにすぐ直せます。
衣替えのあとにしまう夏ズボンの裾
冬ズボンを出したら、夏ズボンはしまいます。しまう前に裾を見ておくと、次の春に慌てずに済みます。
| しまう前に見ること | すること |
|---|---|
| 後ろの擦れ | 春に丈を上げる候補として、メモを残す |
| 裾上げテープのはがれ | 外しておく。半年たつと糊が固まる |
| まつり糸のほつれ | 結び直しておく |
| 丈の浮き方 | 冬ズボンとの差をメモしておく |
**テープで留めた裾は、しまう前に外しておいてください。**半年そのままにすると、糊が固くなって、はがすときに生地を傷めます。春に出したときは、もう一度、通学靴を履いて立って測り直します。
まとめ
- 制服ズボンの裾上げは、丈がまだ変わる前提で、切らずに折り代を残す
- 丈は通学靴を履いて立ち、かかと側の裾が床から1cm前後浮くのを目安にする
- 夏と冬は生地が違うので、数字ではなく見た目でそろえる
- 短くなっていたら、まず裾の内側に残った折り代を測る。3cm以上あれば家で下ろせる
- 丈がまだ変わる時期は、手まつりがいちばん下ろしやすい
- 受験や卒業式など、写真や立ち姿が残る行事から逆算して直す時期を決める
今週末に冬ズボンを1本出して、通学靴を履いて玄関に立ってもらってください。後ろから1枚写真を撮っておけば、直すかどうかは、その写真で決められます。
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よくある問い
- Q. 制服ズボンの裾上げは、何cmくらい折り代を残せばいいですか
- この先1年のあいだに丈を下ろす可能性があるなら、仕上がりの裾から内側へ8〜10cmを目安に折り込んだまま残しておくと、2回ほど下ろせます。もう丈がほとんど変わらない時期なら、ふだんのズボンと同じ4〜5cmで足ります。残した折り代は切らずに、内側で仮に留めておいてください。厚すぎて裾がふくらむときは、折り代の端だけを斜めにまつって、裾の中で重なりが一段にならないようにします。
- Q. 衣替えで冬ズボンを出したら短くなっていました。いつまでに直せばいいですか
- 衣替えの移行期間のうちに直せば十分です。まず裾を裏返して、内側に残っている折り代を測ってください。3cm以上残っていれば、家で下ろしてまつり直せます。1〜3cmしか残っていないときは、別布を足す方法が必要になるので、販売店かお直しに頼むほうが早く済みます。行事の写真を撮る日が近いなら、その日から逆算して1週間前には仕上がるようにしておくと安心です。
- Q. 裾上げテープだけで、冬のあいだ持ちますか
- 冬ズボンの生地はテープが付きにくいものが多く、毎日はいて週に何度も座ったり階段を上ったりすると、1〜2か月ではがれてくることがあります。テープは、衣替えの朝にとりあえず丈を合わせる仮の手段として使い、週末に手でまつり直すと長持ちします。テープの上からまつる必要はなく、テープを外してから折り代の端をまつってください。
- Q. 学校の決まりで、裾の形が決まっていることはありますか
- 学校によっては、裾の折り返しを外に出す形を認めていない、裾幅を変えてはいけない、といった決まりがあります。生徒手帳や入学時の案内に服装の項目があれば、そこに書かれています。書かれていないときは、販売店が学校ごとの決まりを把握していることが多いので、裾上げを頼むときに学校名を伝えると、決まりに合わせて仕上げてもらえます。
— メグラシ編集部





