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制服ズボンの裾上げ|10月の衣替えで、冬ズボンの丈を成長分ごと直す

メグラシ編集部//読了 13分
秋の日差しが入る部屋で、裏返した紺の制服ズボンの裾に金属の定規を当て、折り代をまち針で留めている女性の手元。台の端には黒い通学靴が置かれている

**冬の制服ズボンを出して、通学靴を履いて、玄関で立ってみてください。**かかとの後ろで、裾が床から何cm浮いていますか。

1cm前後なら、そのまま冬を越せます。3cm以上浮いているなら、夏のあいだに丈が変わったので、裾を下ろす時期です。反対に、裾が床に着いて靴のかかとを包んでいるなら、長すぎます。

制服ズボンの裾上げは、ふだんのズボンとひとつだけ違います。この先もまだ丈が変わる前提で直すことです。だから、切らない。折り代を内側に残す。下ろせる留め方を選ぶ。この3つを守っておけば、衣替えのたびに買い直さずに済みます。

一般的な裾上げの手順はズボンの裾上げを簡単に、留め方ごとの違いはズボン裾上げの4つの方法の違いにあります。この記事は、制服ズボンを衣替えの時期に直す話です。

結論|衣替えの裾上げは、切らずに、折り代を残して、手でまつる

衣替えで冬ズボンを出したときの状態は、だいたい次の5つに分かれます。

出したときの状態直し方急ぐかどうか
かかと側が床から1cm前後浮く直さない急がない
3cm以上浮く(短い)内側の折り代を下ろしてまつり直す移行期間のうちに
裾が床に着いて、かかとを包む(長い)切らずに内側へ折り込む擦り切れる前に
左右で浮き方が違う立ち方と靴を確かめてから片方だけ直す急がない
裾の後ろが擦れて白くなっている擦れた部分を折り代側へ回す冬のあいだに

**どの場合も、布は切りません。**制服ズボンは、仕立ての段階で長めの折り代を持たせてあることが多く、それを切ってしまうと次に下ろせなくなります。切るのは、もう丈が変わらないと分かった卒業前の時期だけで十分です。

衣替えの前に、ズボンを出して確かめる日を決める

衣替えの当日にズボンを出して、短いと分かってから直すと、移行期間のあいだ合わないズボンで通うことになります。確かめる日を、衣替えより少し前に置いてください。

時期すること
衣替えの2週間前冬ズボンを出して、通学靴を履いて立ち、裾の浮き方を見る
1週間前直すものを決め、裾を裏返して折り代を測る
移行期間の最初の週末家でまつり直す、または販売店に持ち込む
移行期間の終わり直したズボンをはいて1日過ごし、裾の落ち方を見る

2週間前に出しておくと、もうひとつ良いことがあります。しまっていたあいだに付いた折りじわや、たたみじわが、吊るしておくだけで少し戻ります。丈を測るのは、そのしわが落ち着いてからのほうが正確です。

移行期間は、夏ズボンと冬ズボンを混ぜてよい

10月の衣替えには、多くの学校で2週間から1か月ほどの移行期間があります。この期間は、夏服と冬服のどちらを着てもよいとされることが多く、裾上げの時間を作るのにちょうどいい猶予になります。

冬ズボンの状態移行期間の過ごし方
丈がちょうどいい朝の冷え方を見て、冬ズボンに移る
短い・長いが分かった直し終わるまでは夏ズボンで通う
販売店に預けた仕上がりの日を聞いて、それまでは夏ズボン
新しく買い足す届いたら一度洗ってから丈を決める

**直しているあいだに着るものがあるのは、移行期間のうちだけです。**期間が終わると冬ズボンしか着られなくなるので、預ける場合は、期間の前半のうちに持ち込んでください。

移行期間のはじめは、日中はまだ暑い日もあります。冬ズボンを出しても、実際に毎日はくようになるのは10月の後半からという家も多いでしょう。その間に1本ずつ直せば、慌てて全部を一度に直す必要はありません。冬ズボンを2本持っているなら、1本を先に直してはき始め、もう1本を次の週末に直す、という順番にすると、通う日に困りません。

洗うと丈が変わるズボンは、洗ってから直す

家で洗えるタイプの制服ズボンは、最初の数回の洗濯で、丈がわずかに縮むことがあります。新しく買い足したズボンや、販売店で裾上げせずに受け取ったズボンは、丈を決める前に一度洗ってください。

ズボンの状態丈を決めるタイミング
新品で、家で洗えるタイプ一度洗って乾かしてから
新品で、クリーニング向けそのまま決めてよい
何度も洗っているものそのまま決めてよい
洗ったら丈が変わった覚えがある次の洗濯のあとにもう一度測る

縮む量は、生地や洗い方によって違います。数mmで済むこともあれば、1cm近く変わることもあります。洗う前にぴったりに合わせてしまうと、洗ったあとに後ろの浮き方が増えて、もう一度直すことになります。乾燥機を使う家では、縮みが大きく出やすいので、干して乾かすほうが丈は安定します。

測り方|通学靴を履いて、かかと側を床から測る

制服ズボンの丈は、毎日履く靴で決めます。家の中で靴下のまま測ると、通学靴の厚みのぶんだけ裾が床に近づくので、外で見ると短く感じます。

手順やること見るところ
1通学靴を履いて、ベルトをいつもの位置で締めるウエストが下がっていないか
2硬い床に、足をそろえてまっすぐ立つ前を向いたまま、下を見ない
3後ろから、かかと側の裾と床のあいだを測る何cm浮いているか
4前から、裾が靴の甲にどれだけ乗っているかを見る折れ目がひとつか、2つ以上か
5椅子に座って、裾がどこまで上がるかを見る靴下が何cm見えるか

**ベルトの位置がいつもより高いと、丈は短く出ます。**測る日は、ふだん学校に行くときと同じ位置で締めてください。子ども本人が測ってもらうのを嫌がる年ごろなら、裾の浮き方を後ろから写真に撮って、あとで定規を当てて見る方法でも足ります。

前と後ろで、見る場所が違う

丈が合っているかどうかは、前と後ろで別々に見ます。

前は、裾が靴の甲にふわりと乗って、折れ目がひとつだけ出る長さが目安です。折れ目が2つ以上できて裾がたまるなら長く、甲に届かずに靴下が見えるなら短めです。

後ろは、かかとの上の縫い目のあたりで裾が止まり、床から1cm前後浮いている長さが目安です。

見る場所ちょうどいい長い短い
前(靴の甲)折れ目がひとつ折れ目が2つ以上甲に届かない
後ろ(かかと)床から1cm前後床に着く3cm以上浮く
座ったとき靴下が少し見える靴下が見えないすねまで見える

前と後ろで判断が分かれたら、**後ろを優先してください。**後ろが床に着く長さは、通学で毎日かかとに踏まれて、冬のあいだに擦り切れます。

夏ズボンと冬ズボンで、同じ丈にならない理由

夏ズボンと同じ数字に合わせたのに、冬ズボンだけ長く見える、あるいは短く見えることがあります。生地が違うからです。

違い夏ズボン冬ズボン丈の見え方
生地の厚み薄い厚い冬は裾が靴の上で折れにくく、長く見えやすい
落ち感軽く揺れる重くまっすぐ落ちる冬は裾が下まで落ちきる
裾幅細めのことがあるやや広いことがある幅が広いと甲に乗る量が増える
折り代の厚み薄く重なる重なって段ができる冬はまつり方で裾がふくらむ

**夏と冬の丈は、数字ではなく見た目でそろえてください。**冬ズボンは、夏より5mm短めに仕上げると、靴の上での見え方が夏と近くなることが多いです。ただ、これは生地によって変わるので、測り方の手順で後ろの浮き方を見て決めるのがいちばん確かです。

もうひとつ、夏ズボンと冬ズボンでは、はく季節の靴下も違います。冬は厚手の靴下を履くことが多く、そのぶん足首まわりがふくらんで、裾が靴の甲に乗る位置が少し上がります。測るときは、冬に実際に履く靴下を履いてから通学靴を履いてください。夏の薄い靴下で測ると、冬に履いたときに裾がわずかに引っかかって、後ろが浮いて見えることがあります。

短くなっていたとき|まず裾の内側に残った折り代を測る

春に合わせたはずの冬ズボンが短い。これは夏のあいだに丈が変わったということで、制服ではいちばんよく起きます。直せるかどうかは、裾の内側に残っている布の長さで決まります。

裾を裏返して、いまの折り目から、折り代の端までを測ってください。

内側に残っている長さ下ろせる長さ家で直せるか
8cm以上3〜4cm直せる。まだ次にも下ろせる
5〜8cm2〜3cm直せる。次は別布が要る
3〜5cm1〜2cm直せる。下ろした後の折り代は薄い
1〜3cmほぼ下ろせない別布を足す必要があり、販売店かお直しへ
1cm未満下ろせない丈を戻すより、新しいものを検討する

下ろした後にも、裾の内側に最低3cmは折り代を残してください。それより短いと、裾が外に跳ねたり、まつった糸が表に響いたりします。下ろしたときの失敗の直し方はズボンの丈直しの失敗にまとめてあります。

長いとき|切らずに内側へ折り込む

入学のときに「大きくなるから」と長めに仕上げたズボンが、冬になってもまだ長い。この場合は、切らずに、余った長さを内側へ折り込みます。

余っている長さ折り込み方気をつけること
2cm以内今の折り目のまま、まつり位置だけ上げる折り目が2本残らないように
2〜5cm新しい折り目を付けて、内側へ二重に折る裾がふくらまないか
5cm以上余りを内側で一度たたんでから折る重なりが3枚にならないように

**裾の中で布が3枚重なると、裾が厚くなって外に跳ねます。**余りが多いときは、たたんだ余りの端を、裾の折り目から2cm上で軽く留めてください。こうすると、重なりが裾の一番下に集まらず、外から見て裾がふくらみません。

長いズボンを長いまま履き続けると、裾が靴の後ろで踏まれ、ひと冬で擦り切れて折り代ごと傷みます。そうなると、あとで丈が合う時期が来ても、裾の後ろだけが白く擦れたまま残ってしまいます。長めに仕上げてあるズボンほど、早めに内側へ折り込んで、裾を床から浮かせておいてください。折り込んだ分は、そのまま次の成長分として使えます。

成長分は何cm残すか

どれだけ残すかは、この先どれだけ丈が変わりそうかで決めます。決めるのは学年ではなく、ここ1年で何回直したかです。

ここ1年の様子内側に残す長さの目安留め方
半年ごとに直している8〜10cm手まつりかテープ
1年に1回直した6〜8cm手まつり
1年直していない4〜5cm手まつり、ミシンでもよい
卒業まで半年を切った4cmミシンでもよい

目安の数字よりも大事なのは、次に直すとき、何cm下ろせるかを自分で把握しておくことです。裾を直したら、残した折り代の長さを、ズボンの内側の洗濯表示の近くに小さくメモしておくか、家の手帳に書いておいてください。次の衣替えで短いと分かったとき、裾を裏返さなくても、下ろせるかどうかがすぐに分かります。

残した折り代は、切らずに丸めて内側に入れておくのではなく、平らにたたんでください。丸めたままだと、アイロンを当てたときに丸い跡が表に出ます。

4つの留め方を、制服で比べる

ふだんのズボンなら仕上がりの見た目で留め方を選びますが、制服では「次に下ろしやすいか」がいちばん大事な比べどころになります。

留め方下ろしやすさ持ち冬ズボンとの相性向く時期
手まつり糸を切ればすぐ下ろせる冬のあいだ持つよい丈がまだ変わる時期
裾上げテープはがせるが跡が残ることがある1〜2か月ではがれることも厚い生地は付きにくい衣替えの朝の仮留め
ミシンほどくのに時間がかかる長持ちよい丈が変わらない時期
販売店・お直し次も頼める長持ちよい別布が要るとき、決まりが細かいとき

**丈がまだ変わる時期は、手まつりがいちばん扱いやすい留め方です。**下ろすときは、まつり糸を数か所切って引き抜くだけで済みます。ミシンの縫い目は、ほどくときに生地に針穴が残りやすく、冬ズボンでは表から線に見えることがあります。

手でまつる手順

家で手まつりするときの道具と手順です。片足20分ほどで終わります。

道具選び方
針細めの手縫い針
糸ズボンより少し濃い色。紺のズボンなら紺か黒
まち針6〜8本
アイロンと当て布当て布は綿の手ぬぐいなど
定規15cm以上
  1. 測った丈の位置に、裏からまち針で印を付ける
  2. 当て布をして、新しい折り目にアイロンを押し当てる(滑らせない)
  3. 余った長さを内側にたたみ、裾の端から1cm上を、5〜8mm間隔でまち針で留める
  4. 表に糸が出ないよう、表地の糸を1〜2本だけすくって、折り代の端をまつる
  5. 1周まつったら、表から当て布をして、もう一度アイロンを押し当てる

表地をすくう量が多いと、表から点々と糸が見えます。冬ズボンの生地は織りが詰まっているので、針先で糸を1本拾うつもりで浅くすくってください。

まつる間隔は、5〜8mmが目安です。間隔が広すぎると、靴を履くときにつま先が折り代に引っかかって、糸が切れやすくなります。狭すぎると、表から見たときに糸の点が細かく並び、裾が硬く見えます。最後の結び目は、折り代の内側に隠れる位置で作ってください。表側に結び目があると、座ったときに脚に当たります。

左右とも終わったら、通学靴を履いてもう一度立ち、後ろの浮き方が左右でそろっているかを見ます。ここで5mm以上違っていたら、短いほうに合わせて長いほうをまつり直すと、全体の手間がいちばん少なく済みます。

裾上げテープで仮に留める日

衣替えの朝に短い・長いと気づいて、まつる時間がないときは、裾上げテープで仮に留めます。ただし、冬のあいだずっとテープだけで通すのはおすすめしません。

テープが向く場面テープが向かない場面
衣替えの朝、とりあえず丈を合わせる冬じゅう毎日はく
週末にまつり直すまでのつなぎ体育や部活の着替えで頻繁に脱ぎ履きする
行事の前日に、長さを少しだけ調整するウール混の厚い生地
薄手の夏ズボン洗えるタイプで、週に何度も洗う

テープは、アイロンを押し当てて10秒ほど動かさずに待つと、しっかり付きます。冬ズボンの厚い生地では、表からだけでは熱が届かないので、裏側からも同じように当ててください。はがすときは、もう一度アイロンで温めてから、ゆっくりはがすと跡が残りにくくなります。

冬ズボンの生地ごとに変えるところ

冬の制服ズボンには、いくつかの生地があります。洗濯表示と、生地の手触りで見分けてください。

生地手触りアイロンの温度気をつけること
ポリエステル100%つるっとして軽い低〜中温、必ず当て布高温でテカリが出る
ウール混少しざらつき、重い中温、当て布折り目が付きやすく、消えにくい
洗えるウール混ウール混より軽い中温、当て布洗うたびに裾が少し縮むことがある
伸びる生地入り横に引くと伸びる低温テープが付きにくく、まつりが向く

**ポリエステルの多い生地は、当て布なしでアイロンを当てると、裾の折り目に光るテカリが出ます。**一度出たテカリは戻りにくいので、薄い当て布を必ず挟んでください。

下ろした跡の線を目立たせない

裾を下ろすと、もとの折り目の位置に、横に1本の線が残ります。制服ズボンは折り目がしっかり付く生地が多く、この線が目立ちやすいものです。

線の状態戻し方
薄い折りじわ霧吹きで湿らせ、当て布をしてアイロンを押し当てる
くっきりした折り目湿らせた当て布を当て、アイロンで蒸気を通してから、手で軽く伸ばす
色が薄く見える線擦れて色が抜けているので、線を戻すことは難しい
テカリのある線当て布をして蒸気だけ当て、生地をブラシで起こす

色が抜けた線は、生地の表面が擦れて起きたもので、アイロンでは戻りません。この場合は、線の位置がちょうど靴の甲に隠れる丈にするか、線が出ない程度まで下ろすのを控えるかを選びます。

線が出やすいかどうかは、下ろす前にある程度わかります。裾を裏返して、もとの折り目のところを指でなでてみてください。ほかの場所より色が明るく見えたり、表面が平らにつぶれていたりするなら、下ろしたあとにも線が残りやすい生地です。その場合は、下ろす長さを控えめにして、線が靴の甲にかかる位置で止めると、ふだん目に入りにくくなります。

裾の後ろが擦り切れているとき

通学で毎日はいていると、裾の後ろ側だけがかかとに踏まれて、白っぽく擦れてきます。冬ズボンに出しておいた春のズボンで、もう擦れが出ていることもあります。

擦れ方直し方
色が少し薄い程度丈を5mm上げて、擦れた部分を折り代側へ回す
表面がけば立っているけばを短く切りそろえてから、丈を上げる
布に穴が開きかけている裾の内側から当て布をして縫い留める。販売店に相談する
新しいうちから擦れる丈が長いので、かかと側を5mm〜1cm上げる

**新しいズボンなのに擦れてくるなら、丈が長いという合図です。**擦れが出たら、後ろの浮き方をもう一度測ってください。

学校の決まりで確かめる3つ

制服は、学校によって裾の扱いに決まりがあります。裾上げの前に、次の3つを確かめておくと、直したあとで注意されることがありません。

確かめることどこを見るかよくある決まり
裾の形生徒手帳の服装の項目折り返しを外に出さない
裾幅同上、または入学時の案内裾を細くしない
直す場所入学時の案内販売店での直しをすすめている

決まりが書かれていないときは、販売店に聞くのがいちばん早く済みます。学校ごとの決まりを把握していることが多く、学校名を伝えればそれに合わせて仕上げてもらえます。

決まりは、学年が上がるときや、制服の型が変わる年に見直されることがあります。上の子のときに確かめた決まりが、下の子の代でも同じとは限りません。入学や進級のときの案内は、衣替えの時期まで捨てずに取っておくと、こうしたときにすぐ見返せます。

行事の予定から逆算する|10月から3月まで

制服で写真を撮る日、人前に立つ日、長い時間座る日は、裾の見え方が気になりやすい日です。秋から冬の予定から逆算して、直す時期を決めてください。

時期行事の例裾で気にすること直しておく時期
10月衣替え・文化祭移行期間に冬ズボンが短い衣替えの前の週末
10〜11月合唱や発表の行事舞台に立つと足元が目に入る行事の1週間前
11月修学旅行・校外学習長く歩き、靴を脱ぎ履きする出発の1週間前
12月面談・懇談座る時間が長い移行期間のうちに直したままで足りる
1〜2月受験・面接立ち姿を見られる年末までに
3月卒業式・写真撮影写真に全身が残る2月の終わりまでに

**受験や面接が控えている学年は、年末までに丈を決めておくと、慌てずに済みます。**年明けは直しの依頼が混みやすく、販売店でも仕上がりまで日数がかかることがあります。修学旅行で靴を脱ぐ場面が多い場合は、座ったときに靴下がどれだけ見えるかもあわせて見ておいてください。

卒業式の前は、もうこの先丈を直すことがないので、残した折り代を整理してもよい時期です。厚く重なっていた折り代を4cmほどに切りそろえ、ミシンかていねいな手まつりで仕上げ直すと、裾がすっきりして写真の中でも足元が整って見えます。ただし、卒業後に兄弟へ回す予定があるなら、切らずにそのまま残しておいてください。

兄弟のおさがりを使うとき

上の子のズボンをそのまま下の子に回すときは、前の丈のまま使えるとは限りません。

確かめること見方対応
折り代の残り裾を裏返して測る下ろせる長さを先に把握する
前の折り目の線裾の外から見る線が出る位置を避けて丈を決める
裾の擦れ後ろ側を明るいところで見る擦れを折り代側へ回す
ウエストの位置本人にはかせてベルトを締めるベルト位置が変わると丈も変わる

おさがりは、前の持ち主に合わせて下ろしたり上げたりした跡が、裾の内側に何本も残っていることがあります。いちばん新しい折り目を基準にして、古い跡は霧吹きと当て布でできるだけ戻してから、丈を決めてください。

おさがりは、上の子がはいていた数年分、洗濯やクリーニングを重ねています。生地が少し薄くなっていたり、膝の後ろに折りじわが残っていたりすることも多いものです。裾だけでなく、ズボン全体を明るいところで広げて見ておくと、どの部分に手を入れればいいかが一度に分かります。

販売店やお直しに頼むとき伝えること

家で直すのが難しいとき、あるいは決まりが細かいときは、販売店かお直しに頼みます。伝えることは4つです。

伝えること例
学校名決まりに合わせてもらうため
仕上がりの丈通学靴を履いた状態で、後ろが床から1cm
折り代を残すか切らずに8cm残してほしい
留め方次に下ろせるよう、手まつりで

**「切らずに残してほしい」は、はっきり言葉にして伝えてください。**伝えないと、仕上がりをきれいにするために余りを切って整えられることがあります。持ち込むときは、通学靴も一緒に持っていくと、その場で丈を合わせてもらえます。

どちらとも取れるとき①|冬までにまだ伸びそう

いま測ると後ろが2cmほど浮いていて、直すほどではない。けれど冬のあいだにもう少し変わりそう。

この場合は、いま1cmだけ下ろして、折り代を多めに残しておくのがいちばん後悔の少ない選び方です。2cmの浮きは、立っているときは気になりませんが、座ったときに靴下が大きく見えます。1cm下ろせば、立っても座っても目立たなくなり、残した折り代で冬の終わりにもう一度下ろせます。

反対に、まだ変わるからと長めに下ろしすぎると、後ろが床に着いて、冬のあいだに裾が擦り切れます。先回りして長くするより、こまめに少しずつ下ろすほうが、ズボンは長持ちします。

どちらとも取れるとき②|左右で長さが違って見える

測ってみたら、左右で後ろの浮き方が5mmほど違う。どちらに合わせればいいか迷います。

まず、立ち方と靴を確かめてください。片方の足に体重をかけて立っていると、それだけで5mmほど差が出ます。靴のかかとが片方だけすり減っていても、同じことが起きます。

確かめること差が消えたら
両足に均等に体重をかけて、もう一度測る直さなくてよい
別の靴で測る靴のすり減りが原因。直さなくてよい
ベルトを締め直して測るウエストのねじれが原因
それでも差が残る長いほうを短いほうにそろえる

差が残ったときは、短いほうを下ろすのではなく、長いほうを上げてそろえてください。短いほうを下ろすと、折り代が減って次に直せる余地が少なくなります。

どちらとも取れるとき③|本人は短めがいい、学校は長め

本人は裾を短めにしたい。けれど学校の決まりや、家族の目からは長めのほうがいい。中学生や高校生のいる家では、よくあることです。

この場合は、後ろが床から1〜2cm浮く範囲の中で、本人に選ばせるのがひとつの落としどころです。この範囲なら、学校の決まりに触れることはほとんどなく、本人の好みも反映できます。範囲の外にしたいと言われたら、生徒手帳の服装の項目を一緒に見て、書かれている範囲を確かめてください。

どちらの丈にしても、折り代を残して手まつりにしておけば、あとで気が変わったときにすぐ直せます。

衣替えのあとにしまう夏ズボンの裾

冬ズボンを出したら、夏ズボンはしまいます。しまう前に裾を見ておくと、次の春に慌てずに済みます。

しまう前に見ることすること
後ろの擦れ春に丈を上げる候補として、メモを残す
裾上げテープのはがれ外しておく。半年たつと糊が固まる
まつり糸のほつれ結び直しておく
丈の浮き方冬ズボンとの差をメモしておく

**テープで留めた裾は、しまう前に外しておいてください。**半年そのままにすると、糊が固くなって、はがすときに生地を傷めます。春に出したときは、もう一度、通学靴を履いて立って測り直します。

まとめ

  • 制服ズボンの裾上げは、丈がまだ変わる前提で、切らずに折り代を残す
  • 丈は通学靴を履いて立ち、かかと側の裾が床から1cm前後浮くのを目安にする
  • 夏と冬は生地が違うので、数字ではなく見た目でそろえる
  • 短くなっていたら、まず裾の内側に残った折り代を測る。3cm以上あれば家で下ろせる
  • 丈がまだ変わる時期は、手まつりがいちばん下ろしやすい
  • 受験や卒業式など、写真や立ち姿が残る行事から逆算して直す時期を決める

今週末に冬ズボンを1本出して、通学靴を履いて玄関に立ってもらってください。後ろから1枚写真を撮っておけば、直すかどうかは、その写真で決められます。

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よくある問い

Q. 制服ズボンの裾上げは、何cmくらい折り代を残せばいいですか
この先1年のあいだに丈を下ろす可能性があるなら、仕上がりの裾から内側へ8〜10cmを目安に折り込んだまま残しておくと、2回ほど下ろせます。もう丈がほとんど変わらない時期なら、ふだんのズボンと同じ4〜5cmで足ります。残した折り代は切らずに、内側で仮に留めておいてください。厚すぎて裾がふくらむときは、折り代の端だけを斜めにまつって、裾の中で重なりが一段にならないようにします。
Q. 衣替えで冬ズボンを出したら短くなっていました。いつまでに直せばいいですか
衣替えの移行期間のうちに直せば十分です。まず裾を裏返して、内側に残っている折り代を測ってください。3cm以上残っていれば、家で下ろしてまつり直せます。1〜3cmしか残っていないときは、別布を足す方法が必要になるので、販売店かお直しに頼むほうが早く済みます。行事の写真を撮る日が近いなら、その日から逆算して1週間前には仕上がるようにしておくと安心です。
Q. 裾上げテープだけで、冬のあいだ持ちますか
冬ズボンの生地はテープが付きにくいものが多く、毎日はいて週に何度も座ったり階段を上ったりすると、1〜2か月ではがれてくることがあります。テープは、衣替えの朝にとりあえず丈を合わせる仮の手段として使い、週末に手でまつり直すと長持ちします。テープの上からまつる必要はなく、テープを外してから折り代の端をまつってください。
Q. 学校の決まりで、裾の形が決まっていることはありますか
学校によっては、裾の折り返しを外に出す形を認めていない、裾幅を変えてはいけない、といった決まりがあります。生徒手帳や入学時の案内に服装の項目があれば、そこに書かれています。書かれていないときは、販売店が学校ごとの決まりを把握していることが多いので、裾上げを頼むときに学校名を伝えると、決まりに合わせて仕上げてもらえます。

— メグラシ編集部

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クローゼット本棚|衣替えで服が増える10月に、本と服の境目を決める

クローゼットの中に本棚を置くなら、場所は、衣替えで冬物が増えても動かさずに済むところに決めます。冬物は夏物より丈が長く、かさも増えるので、10月の衣替えでパイプの下の空きが減り、たたむ服の段も足りなくなります。先に測る奥行き・パイプの高さ・幅・扉の4つ、本の大きさごとの奥行き、パイプの下・片側の縦一列・枕棚・扉の内側の4つの置き方、動かない段と季節で空ける段の分け方、本と服が同じ空気の中で湿気を受けること、重さと暗さ、クローゼットを丸ごと本棚にするとき、賃貸で棚板を足せないときまでまとめました。

メグラシ編集部/読了 11分
クローゼット収納 おしゃれ|揃えた見た目が2週間で崩れる時の直し方

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クローゼット収納 おしゃれ|揃えた見た目が2週間で崩れる時の直し方

ハンガーをそろえ、色順に並べ、同じ箱にラベルを貼った。おしゃれに整えたクローゼット収納が2週間で崩れるのは、見た目を揃えた場所と、毎日手を動かす場所が重なっているからです。色順の列、細いハンガー、詰まった間隔、蓋つきの箱、オープンのかご、ラベル、飾る棚、一度着た服、家族の出し入れ。崩れやすい9か所を、戻す回数や動作の数で見分けて、揃える場所と揃えない場所を分け直す手順にまとめました。秋冬物に入れ替える時期の直し方も載せています。

メグラシ編集部/読了 12分
寝室のクローゼット|家族が眠る暗い朝は、手前30cmで支度を終える

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寝室のクローゼット|家族が眠る暗い朝は、手前30cmで支度を終える

寝室にクローゼットがあって、家族がまだ眠っている時間に着替える人は、秋から支度の条件が変わります。日の出が遅くなり、天井の明かりをつけずに服を選ぶ朝が増えるからです。ベッドから扉までの距離と、起きる時刻の差の2つを測り、翌朝の一式を扉から手前30cmの帯に前の晩のうちに出しておく。扉の種類ごとに音が出る場所、ハンガーと引き出しの音の消し方、暗い中で紺と黒を取り違えない置き方、寝室に戻す秋冬の服と戻さない服、子どもと同じ部屋で寝ている場合やワンルームの場合の決め方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 10分

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