低彩度リップ ブルベ夏|顔がくすむか口が消えるかで灰の量を分ける

**ブルベ夏で低彩度リップが合わないと感じたら、まず鏡から60cm離れて3秒見てください。**頬や目の下の影が先に目に入るなら、あなたは「顔がくすむ」側です。灰を減らして、白みで彩度を落とした色に替えます。目と眉が先に見えて口元が後から来るなら「口が消える」側です。灰はそのままにして、濃さを1段上げます。
ブルベ夏は、灰みのある色をもともと得意とする季節です。低彩度リップそのものは合っています。外れるのは、灰の量か濃さのどちらか一方だけです。くすむ人が濃さを上げると顔はさらに暗くなり、消える人が灰を減らすと口元は浮くだけで印象は戻りません。直す方向が逆なので、先に自分がどちらかを決めてください。
両方が同時に起きる人もいます。その場合は1本で解決しようとせず、唇の中央と輪郭で色を分けます。どちらとも決まらない人は、昼と夜で判定がずれているので、悪く見えたほうの場面を基準にします。この先はその順で書いていきます。
関連する選び方はブルベ夏のリップの選び方とブルベのリップが浮く|口だけ目立つか顔が沈むかにもまとめています。この記事は、低彩度の色で起きる2つの失敗だけを扱います。
結論:くすむ人は灰を減らし、消える人は濃さを足す
| 起きていること | 原因 | 直す場所 | 変えないもの |
|---|---|---|---|
| 顔全体がくすむ | 灰が多く、顔の明るさまで落ちている | 灰を減らし、白みで彩度を落とす | 青みの向き |
| 口だけが消える | 唇の地色より薄く、輪郭がなくなる | 濃さを1段上げる | 灰みの量 |
| 両方起きる | 1本に役目を2つ持たせている | 中央と輪郭で2本に分ける | 色の系統 |
低彩度リップは「灰を混ぜて彩度を落とす」か「白を混ぜて彩度を落とす」かで中身が違います。売り場では両方とも「くすみ」と呼ばれますが、顔に乗せたときの働きは別物です。**灰で落とした色は顔の明るさも一緒に下げ、白で落とした色は明るさを残します。**くすむ人は後者を選びます。
先に見分ける:60cm離れて3秒、最初に目が行く場所
近くで見ると唇しか目に入らないので、判定がずれます。腕を伸ばしたくらいの距離、約60cmまで鏡から離れて、3秒だけ顔全体を見てください。
- 頬や目の下の影が最初に見える:顔全体がくすんでいます。リップの灰が頬の影とつながって、顔の下半分が暗く見えている状態です
- 目と眉が最初に見え、口元が最後に来る:口が消えています。唇の輪郭が肌に溶けて、顔の中で口元の位置がわからなくなっています
- 口元だけが最初に飛び込んでくる:これは低彩度の失敗ではなく、色が濃すぎるか青すぎる失敗です。濃さを1段下げてください
光は窓辺の自然光か、白っぽい室内灯にしてください。黄色い電球の下では、ブルベ夏の灰みはほぼ全部くすんで見えるので判定になりません。
顔がくすむ人|灰ではなく白みで彩度を落とす
顔全体がくすむ人は、灰の量を半分にします。具体的には、ローズやピンクに灰を混ぜたような色から、同じローズに白を混ぜたような色に替えます。名前で言えば「灰ローズ」より「ミルキーローズ」「スモーキーピンクの明るい側」です。
見分けは、手の甲ではなく顎の横の肌に1本線を引いて見ることです。肌より暗く沈む線は灰が多い色、肌と同じくらいか少し明るく見える線は白みで落とした色です。くすむ人は後者だけを残してください。
手持ちの灰ローズを生かすなら、上から白みのある明るいピンクを唇の中央5mmにだけ重ねます。灰が薄まり、口元に光が戻るので、頬の影とつながらなくなります。
くすむ人の中で、さらに分かれる2つ
くすむ人の中でも、頬に赤みがある人とない人で直し方が少し違います。
頬に赤みがある人は、リップの灰が赤みを濁らせて顔色が悪く見えています。リップを白みに替えるだけで戻ることがほとんどです。チークは足さないでください。
頬に赤みがない人は、リップの灰と肌の黄みが重なって全体が黄灰色に見えています。リップを白みに替えたうえで、頬の高い位置にだけ青みのピンクを薄く置いてください。リップだけ直しても顔の中で血色の置き場がないので、くすみが残ります。チークの選び方はブルベ夏のチークにあります。
口が消える人|同じ灰みのまま1段濃くする
口が消える人は、灰の量は合っています。足りないのは濃さです。いま使っている色と同じ灰みのまま、1段濃い色に替えてください。灰ローズなら深い灰ローズへ、くすんだピンクなら灰の入ったローズへ移ります。
ここで灰を減らして鮮やかな色に替えると、口元だけが浮いて、顔の他の部分との釣り合いが崩れます。消える人の顔は、目と眉がもともとはっきりしていることが多く、そこに鮮やかな口を足すと3か所が競ります。灰みを残したまま濃さだけ上げると、口元は戻りつつ目元とは競りません。
濃い色を買い足したくないときは、手持ちの1本を指で2回重ねてください。1回目を指で押し込み、30秒置いてから2回目を重ねると、同じ色でも濃さが1段上がります。
口が消える人の中で、さらに分かれる2つ
唇の地色が濃い人(何も塗らなくても唇がはっきり赤い人)は、薄い低彩度リップが地色に負けて、まだらに見えています。塗る前にコンシーラーで唇の色を消す方法もありますが、手間に対して効果が小さいので、濃さを上げるほうが早いです。
唇の地色が薄い人(何も塗らないと唇が肌に近い色の人)は、低彩度リップが肌に溶けて輪郭ごと消えています。色の濃さを上げる前に、同じ系統の濃いローズで唇の輪郭だけを細く縁取ってみてください。輪郭が戻れば、中の色は今のままで足ります。
地色の濃さは、何も塗っていない唇を60cm離れて見たとき、輪郭が見えるかどうかで判断します。濃い唇との付き合い方は唇の色が濃いブルベでも扱っています。
両方起きる人|灰は中央、濃さは輪郭に分ける
顔もくすむし、口も消える。この人は1本のリップに2つの役目を持たせています。灰を減らせば口が消え、濃くすれば顔がくすむので、1本では解けません。
2本に分けてください。
- 輪郭に、灰みのある濃いローズを細く引く(唇の縁から内側に2mmまで)
- 中央に、白みで彩度を落とした明るいピンクを置く
- 境目を指で1回だけなじませる
輪郭の濃さが口の位置を示し、中央の白みが顔の明るさを支えます。遠目には1色に見え、近くで見ても縁取りの線は残りません。
どちらとも言えない人|昼と夜で判定がずれるとき
60cm・3秒で見ても決まらない人は、場面で判定がずれています。同じリップを、昼の窓辺と夜の室内灯の下で1回ずつ見てください。
- 昼はよく、夜にくすむ:夜の照明が黄みに寄っていて、灰が濁っています。夜の予定がある日だけ、白みの1本に替えます
- 昼は口が消え、夜はよい:昼の明るい光で輪郭が飛んでいます。昼の外出が長い日だけ、濃さを1段上げます
- どちらの場面でも決まらない:色ではなく質感の問題です。半透明の質感と、膜の厚い質感を1本ずつ試して、よく見えたほうを残してください
決めるのは、自分が長くいる場面です。日中ずっと屋外にいる人は昼の判定、夕方以降に人と会う人は夜の判定を優先します。照明の違いは夜の予定の色選びにも書いています。
秋冬の服で判定が変わる
同じリップでも、着ている服の色で見え方が変わります。秋冬は暗い色の服が増えるので、夏と同じ判定のままだとずれます。
- 黒・濃紺を着た日:服の暗さに口元が負けて、「消える」側に寄ります。濃さを1段上げるか、輪郭を縁取ってください
- 灰・灰みのベージュを着た日:服の灰とリップの灰がつながり、「くすむ」側に寄ります。白みの1本に替えます
- 白・明るい青を着た日:判定が最も素直に出ます。ふだんの判定はこの服の日に行ってください
1本で通すより、服の暗さで2本を替えるほうが簡単です。秋冬の服との組み合わせはブルベのリップは秋冬の服の色で替えるも参考にしてください。
マフラーやタートルのように、顔のすぐ下に色が来る日はさらに影響が大きくなります。首元が灰なら白みの1本、首元が黒なら濃い1本、と首元の色だけで決めても外れにくいです。コートの色は顔から離れているので、首元ほどは効きません。
目元と頬との釣り合い
低彩度リップを塗った日は、目元も低彩度に寄せると全体がまとまります。ただし、くすむ人が目元まで灰で固めると、顔全体が沈みます。
- くすむ人:目元は灰を使ってよいが、まぶたの中央に白みの明るい色を1か所残す
- 消える人:目元の濃さを1段下げて、口元との差を縮める
消える人は、口を濃くするのと同時に目元を少し軽くすると、口元に視線が戻りやすくなります。片方だけ動かすより、2か所を逆向きに少しずつ動かすほうが自然です。
塗り方で彩度を落とす
色を買い替えなくても、塗り方で彩度は落とせます。
- 指で押し込む:色が唇の溝に入り、表面の発色が落ちる。くすむ人にも消える人にも使える
- ティッシュで1回押さえる:濃さが1段下がる。濃い色を買いすぎた人向け
- 中央だけ重ねる:輪郭は薄く、中央は濃くなる。消える人には逆効果なので、くすむ人だけ使う
直塗りでそのまま仕上げると、低彩度の色は膜が厚くなって灰が強く出ます。直塗りしたあとに指で1回なじませるだけで、くすみは目に見えて減ります。
手持ちの低彩度リップを仕分ける
手持ちが何本もある人は、次の順で仕分けてください。
- 全部を顎の横の肌に1本ずつ線で引く
- 肌より暗く沈む線と、肌と同じか明るい線に分ける
- 自分が「くすむ」側なら、暗く沈む線の色を輪郭用に回す
- 自分が「消える」側なら、明るい線の色を中央用に回す
捨てる必要はほとんどありません。くすむ人の暗い1本は、両方起きる日の輪郭用として残ります。消える人の明るい1本は、灰の服を着た日の中央用になります。
買う前に確かめる場所
売り場で手の甲に塗っても、ブルベ夏の判定にはなりません。手の甲は顔より黄みが強く、低彩度の色がほぼ全部くすんで見えるからです。
確かめるのは、顎の横か、唇のすぐ下の肌です。ここに1本線を引いて、60cm離れて見てください。線が肌から浮かず、かといって溶けもしない色が、あなたの濃さです。テスターを唇に直接塗れない場合は、この方法で十分に判定できます。
まとめ:決めるのは灰の量か濃さのどちらか一方
- 顔がくすむ人は、灰を減らして白みで彩度を落とす
- 口が消える人は、灰みはそのままで濃さを1段上げる
- 両方起きる人は、輪郭に濃い灰ローズ、中央に白みのピンクと2本に分ける
- 決まらない人は、昼と夜のうち長くいる場面で判定する
- 黒や濃紺の服の日は「消える」側に、灰の服の日は「くすむ」側に寄る
低彩度リップはブルベ夏の得意な色です。外しているのは一方向だけなので、両方を同時に動かさないでください。
よくある問い
- Q. ブルベ夏に低彩度リップは似合わないのですか
- 似合わないのではなく、灰の入れ方を外すと失敗します。ブルベ夏はもともと灰みのある色と相性がよく、低彩度リップの得意な側にいます。失敗するのは、灰を入れすぎて顔全体の明るさまで落ちたときと、灰は合っていても唇の地色より薄すぎて口が消えたときの2つです。どちらが起きているかで直す場所が逆になります。
- Q. くすむのか消えるのか、自分では判断がつきません
- 鏡から腕1本ぶん(約60cm)離れて、3秒だけ顔全体を見てください。最初に目が行くのが目の下や頬の影なら「くすむ」側、目と眉が先に来て口元が後から見えるなら「消える」側です。それでも決まらないときは、同じリップを昼の窓辺と夜の室内灯の下で1回ずつ見て、悪く見えたほうの場面で判定します。
- Q. 手持ちの低彩度リップを捨てずに使う方法はありますか
- あります。くすむ人は、手持ちの1本の上から白みのある明るいピンクを唇の中央にだけ重ねると、灰が薄まって顔が明るく戻ります。消える人は、手持ちの1本を指で2回重ね塗りして濃さを上げるか、同じ系統の濃いローズで輪郭だけ縁取ってください。どちらも買い足しは1本で済みます。
- Q. 低彩度リップをつけると唇の縦じわが目立ちます
- 低彩度の色は光を返しにくいので、乾いた唇では縦じわの影がそのまま出ます。色を替える前に、塗る前の保湿を5分置いてから、ティッシュで一度押さえて余分を取ってください。それでも目立つときは、半透明の質感のものに替えると影が和らぎます。
— メグラシ編集部





