ブルベのブラウン|夏冬に分かれる前に決まる、共通で使える茶の3条件

ブルベだから茶は無理、という話をよく聞きます。実際には逆で、茶ほど幅の広い色はありません。 難しく感じるのは、茶を「茶色」という1つの色として扱っているからです。茶は配合です。赤みがどれだけ入っているか、黄みがどれだけか、黒みがどれだけか。この3つで読めば、ブルベで使える茶は手持ちのなかにもう何枚かあります。
茶を3成分に分解する
茶という色は、単独では存在しません。赤・黄・黒の3つが混ざった結果として、私たちが茶と呼んでいるだけです。配合が変われば、同じ「茶」でも別の色になります。
- 赤みが多い茶:小豆、赤ワイン、ローズブラウン、マホガニー
- 黄みが多い茶:キャメル、タン、こげ茶、キャラメル
- 黒みが多い茶:ダークショコラ、トープ、グレージュ(灰みを含む)
ブルベで見るのは、赤みと黄みのどちらが多いかです。黒みの量は、あとで夏か冬かを分けるときに使います。順番を逆にすると迷います。
判定は白い紙の上、3秒
道具はコピー用紙1枚です。
- 白い紙を昼の窓辺に置く(午前10時〜午後2時)
- 紙の上に茶の布を平らに広げる
- 真上から3秒だけ見て、目を離す
- もう一度3秒見る
2回とも同じ印象なら、それが答えです。見続けると目が色に慣れて差が消えるので、必ず目を離してください。
| 見えた気配 | 配合 | ブルベの扱い |
|---|---|---|
| 小豆・赤ワイン・紫の気配 | 赤み優位 | 顔まわり可 |
| 灰をかぶった、色みが弱い | 黒み優位(灰み) | 顔まわり可 |
| 焦がしたキャラメル・オレンジ | 黄み優位 | 顔から離す |
| 黄土色・土の気配 | 黄み強 | 小物・靴へ |
共通条件は3つ
夏か冬かを決める前に、どちらのブルベでも共通して満たすべき条件が3つあります。ここを先に通しておくと、あとの判断が半分で済みます。
条件1:赤みか灰みが、黄みを上回っていること。 上の判定で赤み優位か黒み優位に入れば通過です。
条件2:黄土色の気配がないこと。 赤み優位に見えても、地の部分に土のような黄土色が残っている茶があります。紙の上でしばらく見ていると浮いてくる色です。これがあると、顔の下で必ず黄ばみます。
条件3:艶が強すぎないこと。 同じ配合でも、光沢のある面は黄みを強く返します。サテン、光るポリエステル、エナメル。素材だけで判定が1段黄み側へ倒れます。 顔まわりに置く茶は、マットな面を選んでください。
3条件を通った茶は、夏でも冬でも大きくは外れません。タイプがまだ確定していない方は、ここで止めて構いません。 明度5〜6の赤み茶を1枚持っておけば、どちらに転んでも使えます。
夏と冬の分岐は、明度と濁りだけ
3条件を通ったあとで、分岐します。変わるのは2つの軸だけです。
| 軸 | ブルベ夏 | ブルベ冬 |
|---|---|---|
| 明度 | 5〜7(中〜明るめ) | 2〜4(暗め) |
| 濁り | 灰の膜がある(スモーキー) | 澄んで深い(クリア) |
| 代表 | ローズブラウン、グレージュ | ダークショコラ、赤茶 |
| 顔まわりの上限 | 明度5まで下げられる | 明度5より上は軽すぎる |
夏は明るく濁った側、冬は暗く澄んだ側。 これは茶にかぎらず、夏冬を分ける基本の軸そのものです。茶だけ特別な扱いをする必要はありません。
自分がどちらか決めきれていないなら、ブルベに似合う髪色の分岐の見つけ方が参考になります。髪色の話ですが、夏と冬を分ける観察点は服でも同じです。
条件から外れた茶の使い道
黄み優位の茶を手放す必要はありません。位置を変えれば、そのまま使えます。
顔からの距離で、影響の出方が変わります。
- 0〜20cm(襟元・インナーの見え幅・ストール・耳元):3条件が効く範囲
- 20〜40cm(胸元・上腕):影響は半分
- 40cm以上(腰から下・靴・バッグ・手に持つもの):ほぼ効かない
キャメルのパンツも、こげ茶のブーツも、黄土色のバッグも、40cmを超えれば顔映りには関係ありません。守るのは1点だけ。顔から20cm以内に、条件を満たす色を必ず1か所残す。 インナー、襟の内側、ストール、どれでも構いません。
キャメルのコートを持っている場合
いちばん多い相談がこれです。手放す必要はありません。
- 前を開けて着る(顔に接するのは襟の内側だけになる)
- 襟元にオフホワイトかライトグレーを2〜3cm見せる
- 首に沿わせるストールを1周巻き、前で2cm出す
このどれか1つで、顔に返る光は別の色に置き換わります。コートの面積は関係ありません。距離だけが効きます。
どちらとも取れる茶の扱い
配合がちょうど半々に見える茶があります。ココア、モカ、トープの境目あたりに集中します。ここを厚く書きます。
1つめ、隣に灰色を置く。 中間グレーの布を茶に半分重ねます。接した部分の茶がオレンジに転んで見えれば黄み側、地続きに見えれば灰み側です。紙だけの判定より結果が安定します。
2つめ、2m離れて見る。 至近距離では質感しか見えません。2m離すと色みだけが残ります。遠くで黄ばんで見える茶は、顔の下でも黄ばみます。
3つめ、素材で倒す。 判定が半々なら、マットな面を選べば条件を満たす側へ倒れます。起毛、リネン、マットなコットン、目の詰まったウール。同じ色番でも、素材が変わるだけで置ける位置が変わります。
4つめ、面積を3割に落とす。 顔まわりで使いたいが判定が割れる、という場合は3割にとどめてください。カーディガンなら前を開けて内側を6割見せる、ストールなら幅を絞る。5対5がいちばん危険なバランスです。
5つめ、2日測る。 顔色は睡眠と時間帯で1段動きます。1日の印象で棚を決めると、翌週に逆の結論が出ます。日を分けて2回、同じ結果が出た茶だけを「顔まわり可」に入れてください。
茶と合わせる色
条件を通った茶が決まったら、隣に置く色は同じ側で揃えます。
| 顔まわりの茶 | 相性のいい相手 | 引き出してしまう相手 |
|---|---|---|
| ローズブラウン | オフホワイト、ラベンダー、グレー | からし、テラコッタ |
| グレージュ・トープ | ライトグレー、スモーキーブルー | オレンジ、山吹 |
| ダークショコラ | 真っ白に近いオフホワイト、赤紫 | ベージュ、生成り |
茶の隣に黄みの色を置くと、茶の黄みが引き出されます。 単独では条件を通った茶でも、隣にキャメルを置いた瞬間に黄み側へ転ぶことがあります。色は組み合わせで決まります。
金具は、茶の判定にも使えます
顔まわりに置いた茶が正しいかどうかは、金具でも確かめられます。
- その茶にシルバー系の金具を近づけて、地続きに見える → 赤み・灰み側の茶
- ゴールド系のほうが馴染む → 黄み側の茶
ブルベはシルバー系が馴染む側なので、茶と金具が同じ方向を向いていれば、その茶は範囲に入っています。 服だけで判定に迷ったとき、手持ちの金具を当ててみると答えが出ることがあります。
季節で置ける位置が動く
- 春夏:光が強く、茶の黄みが立ちます。顔まわりは明度6〜7で灰み寄りに限定するほうが安全
- 秋冬:光が弱く低いため、明度4〜5でも沈みません。ダークショコラが顔まわりで使える季節
- 曇天・梅雨:全体の彩度が落ち、黄み茶でも顔に来にくくなります
判定は着る季節の光で行ってください。 夏に買った茶が秋に違って見えるのは、記憶違いではありません。
茶の小物は、条件を無視していい
顔から40cm以上離れる位置には、3条件は効きません。ここを厳しく考えている方が多いので、はっきり書いておきます。
- 靴:床に近く、顔から100cm以上
- バッグ:手に持てば60cm、肩に掛けても50cm前後
- ベルト:腰の位置、50cm前後
- 時計・腕のもの:動かすので一定しませんが、顔に寄せなければ影響は小さい
この位置の茶は、好みで選んで構いません。 キャメルのバッグも、こげ茶のブーツも、黄土色のベルトも、顔映りには効きません。
ブルベで茶の小物を避けてきた方は、ここを解除するだけで組み合わせの幅が一気に広がります。守るのは1点、顔から20cm以内に条件を満たす色を1か所残すことだけです。
襟の形で、条件がゆるむ
同じ茶でも、顔に接する距離は形で変わります。
- ハイネック・タートル:顔まで5〜10cm。3条件がもっとも強く効きます
- クルーネック:15〜20cm。判定どおり
- Vネック・開襟:25cm以上。素肌の帯ができ、条件がゆるみます
判定が割れた茶は、開いた襟の形で使ってください。 首元に素肌の面ができると、茶と顔の間に橋がかかります。第1ボタンを開けるだけでも変わります。
逆に、ハイネックで使う茶は、条件を確実に通ったものだけにしてください。この形はもっとも顔に近く、外したときの影響がいちばん大きく出ます。
手持ちを仕分ける30分
一度やれば、以降の朝が速くなります。
- 手持ちの茶をすべて出す(服・小物・靴を含む)
- 白い紙の上で1枚ずつ3秒判定、赤み/灰み/黄みの3つに分ける
- 赤みと灰みの山を「顔まわり可」の箱へ
- 黄みの山を「腰から下・小物」の箱へ
- 判定が割れたものに「3割まで」と書いた付箋を貼る
捨てる箱は作らないでください。 黄み茶も、位置が決まれば毎週使えます。ブルベで茶が減っていくのは、色が合わないからではなく、置き場所を決めていなかったからです。似合わない側の色をどう扱うかの考え方はブルベ冬に似合う色・似合わない色にもまとめてあります。
茶を1枚足すなら、どの順番か
顔まわり可の茶が手持ちに無かった場合、足す順番は決まっています。
- 明度5〜6の赤み茶、マットな面。夏冬どちらの範囲にも入る1枚で、タイプが確定していなくても無駄になりません
- グレージュかトープ。手持ちのどの色とも組み合わせやすく、出番がいちばん多くなります
- 夏なら明度7のローズブラウン、冬なら明度3のダークショコラ。ここで分岐します
1と2を先に持つと、3を買う前に自分の側が見えてきます。 1を着て顔まわりが軽く感じるなら夏寄り、物足りなく感じるなら冬寄りです。持ちながら判定が進む、という順番になります。
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ブルベに似合うブラウンは何色ですか
- ローズブラウン、ココアブラウン、モーヴブラウン、グレージュ、トープ、ダークショコラが軸です。共通しているのは赤みか灰みが黄みより多いことで、キャメル・タン・こげ茶のように黄土色の気配が出る茶は顔から離す側に入ります。
- Q. 茶の赤みと黄みは、どうやって見分けますか
- 白い紙の上に茶を置き、真上から3秒見てください。小豆や赤ワインの気配が見えれば赤み寄り、焦がしたキャラメルやオレンジの気配が見えれば黄み寄りです。判定は昼の自然光で、光沢のない面を使うと安定します。
- Q. ブルベ夏とブルベ冬で、選ぶ茶は違いますか
- 共通条件は同じで、分岐するのは明るさと澄み具合だけです。夏は明度5〜7で濁りのある茶、冬は明度2〜4で澄んだ深い茶が中心になります。夏冬どちらか決まっていない段階なら、明度5〜6の赤み茶が両方の範囲に入ります。
- Q. キャメルのコートを持っている場合はどうすればいいですか
- 前を開けて着て、襟元にオフホワイトかライトグレーを2〜3cm見せてください。顔に接する層が別の色に置き換わるので、コートの黄みは顔映りにほとんど効きません。ストールを首に沿わせる方法でも同じ効果が出ます。
- Q. 茶の靴やバッグにも条件はありますか
- ほぼありません。顔から40cm以上離れる位置では、色みの影響は急に薄れます。靴・バッグ・ベルトの茶は好みで選んで構いません。条件が効くのは顔から20cm以内だけと考えてください。
— メグラシ編集部





