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ディープオータムの口紅は、彩度→明度→質感の順で足す|暗くするのを先にすると口だけが沈む

メグラシ編集部//読了 11分
深い赤系の口紅を3本並べて、鮮やかさと暗さの違いを明るい場所で見比べている手元

ディープオータムに要るのは、深さです。暗さではありません。 名前に「ディープ」と入っているぶん、暗い色を選べばよいと読み取られやすいのですが、この2つは別のものです。

深いは、暗いではない

深いという状態は、色に濃さがあることを指します。濃さは、色みが残ったまま強いということです。

暗いという状態は、明るさが低いことだけを指します。色みが残っているかどうかは問いません。

状態色みは顔での見え方
深い残っている口が顔の一部として濃く読まれる
暗いだけ薄い、または灰に寄っている口が濃い面として顔から離れる

灰の混じった赤を、明度だけ下げていくと、後者になります。 口の位置に色ではなく濃さだけが残るので、顔のなかで浮きます。

順番が結果を決める|彩度 → 明度 → 質感

動かせるものは3つあります。どれを先に動かすかで、同じ場所に着地しても途中の失敗の残り方が変わります。

  1. 彩度:灰の混じりを減らして、色として立たせる
  2. 明度:色みを保ったまま、明るさを下げる
  3. 質感:光の返し方を変えて、濃さの見え方を整える

この順番にする理由は、戻せる幅です。 彩度を上げすぎた日は、上から質感の違う一本を薄く重ねれば落ち着きます。明度を下げすぎた日は、上から何を重ねても暗さが残ります。

戻しやすいほうを先に動かす。これが3つの並び順の根拠です。

1段目|彩度を1段上げる

まずここだけを動かしてください。多くの日は、これで足ります。

彩度を上げるというのは、灰の混じりを減らすことです。難しい言葉に見えますが、見分け方は単純です。その色に灰色がうっすら混じって見えるかどうか。 混じって見えないほうが、彩度の高い側です。

ディープオータムで扱いやすいのは、赤の側に寄った深い色です。レンガ、マロン、ボルドー。どれも灰が混じっていない状態のほうが、明度を下げなくても濃さが出ます。

1段上げるとは、手持ちのなかで一段くすみの少ない一本に替えることです。 段の名前を覚える必要はありません。並べて、灰が少ないほうを取れば足ります。

2段目|それでも足りないときだけ、明度を1段下げる

1段目で塗って、2歩下がって見て、まだ足りない。そのときだけ2段目へ進みます。

明度を1段下げるとは、同じ色みのまま、暗い側の一本に替えることです。レンガからマロンへ、マロンからボルドーへ、という動き方になります。

大事なのは、色みの方向を変えないことです。 暗くするために青の側へ寄せると、温度がずれます。下げるのは明るさだけで、黄の側にいるという条件は動かしません。

2段目まで進む日は、それほど多くありません。照明の暗い場所で長く過ごす日、服の面が濃い日。この2つが重なったときが主な出番です。

3段目|最後に、質感を動かす

つやのある面は光をまとめて返すので、同じ色でも一段明るく見えます。 深さを出したい日には、つやが逆に働くことがあります。

マットな面は光を散らすので、色がそのままの濃さで残ります。深さを最後にひと押しするなら、ここです。

質感を最後に置いているのは、修正がしにくいからです。マットな面は上から重ねても混ざりにくく、拭き取ると下の層まで動きます。 彩度と明度で形ができたあとに、仕上げとして寄せてください。

つやとマットの中間の質感は、どちらの性質も持ちます。迷う日はここから始めると、どちらへも動かせます。

どこで止めるか|2歩下がって、先に読まれるのはどこか

止めどころの判定は、鏡から離れることでできます。

塗ったあと、鏡の前で2歩下がって顔全体を見てください。

先に目に入るもの状態次にすること
目のまわりまだ足せる次の段へ進む
どちらとも言えないここが止めどころ止める
足しすぎている一段戻す

近くの鏡では、この判定はできません。 近くでは口だけを見てしまうので、顔全体のなかでの順番が読めません。

離れて見る場所がない日は、写真に撮ってください。撮った写真を腕を伸ばした距離で見ると、2歩下がったのと近い見え方になります。

ディープオータムが、秋のほかの3つと分かれるところ

16タイプでは、秋は4つに分かれます。明度で強く出るとディープ、彩度ならミューテッド、清濁ならソフト、冷暖ならウォームです。分け方そのものは16タイプを自分の顔で決める手順にまとめてあります。

この3段の順番は、秋の4つに共通です。 ディープだけの特徴は、1段目で止まらずに2段目まで進む日が、ほかの3つより多いという一点にあります。

ウォームオータムでは、3か所の濃さをそろえるほうが先に効きます。この考え方はウォームオータムのメイクは3か所を同じ濃さでそろえるにあります。同じ秋でも、先に動かす場所が違います。

手持ちの一本が、どの段にあるか

新しく買う前に、いま持っているものを分けてください。窓際の明るい場所に並べて、2つの見方で分けます。

  • 灰が混じって見えるか:混じっていないほうが彩度の高い側
  • 白い紙のとなりで、どこまで暗いか:暗いほうが明度の低い側

この2つで4つの箱ができます。 彩度が高くて明るい、彩度が高くて暗い、彩度が低くて明るい、彩度が低くて暗い。

ディープオータムで扱いやすいのは、彩度が高くて暗いの箱です。手持ちにこの箱が空なら、買い足す方向はそこになります。

彩度が低くて暗いの箱は、いちばん使いどころが少なくなります。 灰が混じったまま暗いので、顔のなかで色ではなく濃さとして残ります。

秋冬の服の面と、口の濃さ

顔の下に来る服の面も、口の見え方を動かします。濃い面が首元まで来ている日は、口の濃さが相対的に弱く読まれます。

濃紺、こげ茶、深い緑。この面を首元に置いた日は、1段目で足りないと感じても、2歩下がって確かめてから2段目へ進んでください。 近くで見た印象と、離れたときの印象がいちばんずれるのがこの状況です。

反対に、生成りや淡い灰のような明るい面が首元にある日は、口の濃さが強く読まれます。この日は1段目で止まることが多くなります。

どちらとも取れるとき|どちらを動かしたか分からない

一本替えたら深くなったが、彩度が上がったのか明度が下がったのか分からない。このときは、写真を白黒にしてください。

白黒にすると色みが消えて、明るさだけが残ります。2本の白黒が同じ濃さに見えるなら、動いたのは彩度です。 片方が明らかに濃いなら、動いたのは明度です。

どちらが動いたか分かると、次に足りない日にどちらへ手を伸ばすかが決まります。 分からないまま買い足すと、同じ箱のものが増えます。

どちらとも取れるとき|自分がディープか確信がない

16タイプは4シーズンの内側を割る作業なので、イエベ秋まで出ていれば、この順番はそのまま使えます。

順番は秋の4つに共通なので、割り切れていない状態でも、1段目から始めれば外れません。 2段目まで進んで顔が締まるならディープの側、1段目で止まるならほかの3つの側、という読み方もできます。

イエベ秋そのものに迷いがある段階なら、イエベ秋の判定は12項目中9つ以上へ先に戻ってください。16に割る前に、シーズンを確かめるほうが早く終わります。

失敗からの戻し方|口だけが沈んだ日

外に出てから、口だけが濃く残っていると感じたときに、動かすものはひとつで足ります。

起きていること動かすものなぜ効くか
口だけが濃い面として残るつやのある一本を上から薄く重ねる光が返って明るさが一段戻る
色みがなく暗いだけに見える彩度の高い一本を中央だけに重ねる中央に色みが戻り、深さとして読まれる
顔のなかで口が先に読まれる目のまわりの濃さを一段上げる読まれる順番が入れ替わる
縁だけが濃く残った綿の先で縁の外側をなぞる段が消えて、面としてつながる
服の面と競っている首元に明るい面を3cm出す顔まわりの濃さが分散する

戻すのは、いちばん上の層からです。 落として塗り直すのは最後の手で、たいていはその前に収まります。

売り場で言う3点

自分の言葉に置き換えられると、出てくる一本が変わります。伝えるのは次の3つです。

  1. 「灰の混じっていない、深い赤系を見たい」。ディープという言葉は店ごとに指すものが違うので、灰が入っているかどうかで言うと正確に伝わります
  2. 「暗くするのではなく、濃さのあるほうを見たい」。この一言で、明度だけを下げた一本が候補から外れます
  3. 「同じ色みで、明るさが一段違うものを2本並べて見たい」。並べれば、その場でどちらの段が必要かが決まります

同行者には、「2歩離れて、目と口のどちらが先に目に入るか教えてほしい」 と頼んでください。自分の鏡越しではいちばん読みにくいところです。

よくある失敗と、その直し方

よくある失敗起きること直し方
明度から先に下げる色みが残らず、暗いだけになる先に彩度を1段上げる
暗くするために青の側へ寄せる温度がずれて顔と離れる色みの方向は変えず明るさだけ下げる
近くの鏡で止めどころを決める口だけを見てしまう2歩下がって顔全体で見る
最初からマットに寄せる修正がしにくくなる質感は3段目に動かす
濃い服の日に近くで判断する足しすぎになりやすい離れて確かめてから2段目へ

まとめ|彩度から動かして、2歩下がって止める

  1. ディープオータムに要るのは深さで、暗さではない
  2. 動かす順番は彩度・明度・質感。戻しやすいほうから動かす
  3. 1段目の彩度だけで足りる日が多い。2段目へ進むのは条件がそろったとき
  4. 止めどころは2歩下がって、目と口のどちらが先に読まれるかで決める
  5. 手持ちは灰の混じりと暗さの2つで分けると、買い足す方向が決まる

深い色は、選ぶのが難しいものとして語られます。 けれど難しさの正体は色の種類ではなく、3つの性質を同時に動かしていたという一点でした。1つずつ、順番に動かせば、どこで止めるかも自分で決められます。

次に一本を手に取るときは、暗さではなく灰の混じりを先に見てください。そこが1段目です。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. ディープオータムなら、暗い口紅を選べばいいのではないですか
深さと暗さは別のものです。深さは色に濃さがある状態で、暗さは明るさが低い状態を指します。彩度が低いまま明度だけを下げると、色みが残らないまま暗いだけになり、口が濃い面として顔から浮きます。先に動かすのは彩度のほうです。灰の混じりが少ない、色として立っている赤系を選ぶと、明度を下げなくても深さが出ることがよくあります。
Q. 順番はなぜ、彩度が先なのですか
戻せる幅が違うからです。彩度を上げすぎた場合は、上から質感を変える一本を薄く重ねれば落ち着きます。明度を下げすぎた場合は、上から何を重ねても暗さが残ります。先に動かすほうを、戻しやすいほうにしておくと、失敗が最後まで残りません。3段目の質感がいちばん戻しやすいので、最後に置いています。
Q. どこで止めればいいか分かりません
塗ってから鏡の前で2歩下がり、顔全体を見てください。先に目に入るのが目のまわりなら、まだ足せます。先に目に入るのが口なら、足しすぎています。どちらが先とも言えないなら、そこが止めどころです。近くの鏡では口だけを見てしまうので、必ず離れて、顔全体のなかでの順番を見てください。
Q. 自分がディープオータムかどうか自信がありません
16タイプは4シーズンの内側を割る作業なので、イエベ秋まで出ていれば、この記事の順番はそのまま使えます。秋の4つは、明度で強く出るとディープ、彩度ならミューテッド、清濁ならソフト、冷暖ならウォームと分かれます。順番そのものは秋の4つに共通で、ディープでは1段目で止まらず2段目まで進む日が他より多い、という違いだけです。
Q. 質感はどう選べばいいですか
つやのある面は光を返すので、同じ色でも一段明るく見えます。深さを出したい日には、つやが逆に働くことがあります。マットな面は光を散らすので、色がそのままの濃さで残ります。ただしマットは修正がしにくいので、最後に動かしてください。彩度と明度で形ができたあとに、仕上げとして寄せるのがいちばん扱いやすい順番です。

— メグラシ編集部

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