パーソナルカラーと顔タイプはどっちを先に?|直近の失敗を3枚並べて数える

パーソナルカラーと顔タイプ、どちらを先に受けるか。この問いに一般的な正解はありません。あなたが今いちばん多く失敗している側が先です。
そして、どちらで失敗しているかは思い出すだけで分かります。買ったのに着ていない服を3枚並べて、その理由を「色を変えれば直る」「形を変えれば直る」に振り分ける。多かったほうが先です。
この記事は、その振り分けを迷わずやるための手順です。
2つは競合していない。決めているものが違う
先に押さえておくと、この2つの診断は答えを取り合っていません。
パーソナルカラーが決めているのは色そのものです。同じ形のブラウスでも、明るさや濁りが変わると、顔まわりの影の出方が変わります。色は服の面積すべてに乗るので、離れて見ても効きます。
顔タイプが決めているのは顔まわりの形です。襟の開き方、柄の大きさ、アクセサリーの粒の大きさ。直線と曲線のどちらが多いか、パーツが大きく出るか小さくまとまるか。これは近くで見たときにしか効きません。
同じ一枚の服について、色の側はパーソナルカラー、形の側は顔タイプが担当します。結果がぶつかって見えるときは、たいてい片方を「全体の指定」だと読みすぎています。
色が決めるもの|面積で効く
色は、服の表面すべてに乗ります。上下で2つの色を着れば、視界に入る色の面積は服の面積そのものです。
だから色の効き方は距離に強く、離れるほど相対的に大きくなります。人と3メートル離れて立ったとき、襟の形は読めなくても、色の組み合わせは読めます。写真でも同じです。縮小されると形の情報から先に落ちて、色だけが残ります。
逆にいえば、色の失敗は遠くから見て気づくものです。写真を見返して「なんとなく沈んで見える」「顔だけ浮いて見える」と感じるなら、それは色の側の話をしています。
もう1つ、色は面積の比でも効きます。同じ色でも、全身の8割を占めるときと、首元に一筋入っているときでは働きが違います。合わないと感じた色でも、面積を10分の1にすると気にならなくなることがあります。色は合う合わないの二択ではなく、どれだけの面積まで許せるかという量の話として扱うと、手持ちの使い道が増えます。
だから、パーソナルカラーの結果を受け取ったあとにやることは、色の名前を覚えることではありません。自分がその色を全身のどれくらいまで置けるかを、鏡の前で3段階ほど試して確かめることです。
形が決めるもの|顔から30センチで効く
顔まわりの形が効く範囲は、おおよそ顔から30センチです。手のひらを縦に3つ並べた程度、と考えると測りやすくなります。
この範囲に入るのは、襟、首元の開き、肩の一部、耳につけるもの、首につけるもの、そして髪です。この範囲の形が顔の輪郭やパーツの出方と合っていないと、近くで話す相手には違和感として届きます。
30センチより外に出ると、形の情報は顔と結びつかなくなります。裾の形やポケットの形は、顔タイプの担当ではありません。「顔タイプに合う服」を全身の指定として受け取ると、選べる服が不必要に減ります。
30センチという距離は、鏡の前で確かめられます。腕を伸ばさず、ひじを曲げた状態で手のひらを顔の前に置くと、だいたいその距離です。そこから下へ手のひらを1つぶん下ろした位置が、鎖骨のあたりに来ます。顔タイプの効く範囲は、鎖骨より上と覚えておくと現場で迷いません。
もう1つ、この範囲は髪型の影響を強く受けます。髪が顔まわりを覆っているときは、襟の形が読まれる前に髪の輪郭が読まれます。同じ服でも、まとめた日と下ろした日で違って見えるのはこのためです。顔タイプの結果を服だけに使うと、半分しか使えていないことになります。
3枚の失敗を並べる
判定に使うのは、買ったのに着ていない服です。今の季節でなくて構いません。3枚思い出して、次の形で書き出します。
- その服の名前(何色の、どんな形か)
- 着ようとしてやめた場面
- やめた理由を1文で
3枚そろわないときは2枚でも判定できます。ただし1枚では偶然が入るので、その場合は次の節の切り分けを先に読んでください。
数え方|色で直るか、形で直るか
3枚それぞれについて、1つだけ質問します。
「同じ形で、色だけ変わったものがあったら着るか」
着る、と答えたものは色の失敗です。着ない、と答えたものは形の失敗です。この質問なら、服の知識が要りません。
3枚のうち色の失敗が2枚以上ならパーソナルカラーが先、形の失敗が2枚以上なら顔タイプが先です。1対1対1に割れることはないので、必ず決まります。
この質問が効くのは、色を変えるという想像だけが、形を固定したまま行えるからです。「もっと似合う形は何か」を考え始めると、答えが無限に広がって決まりません。変数を1つに固定して、着るか着ないかの二択にする。それだけで、感覚の話が数え上げの話になります。
答えが「分からない」になった枚数が2枚以上あるときは、その服を実際に手に取ってみてください。ハンガーから外して顔の前に当てるだけで、多くの場合その場で答えが出ます。当てても分からないものは、色でも形でもなく、着る場面が無いだけのことがあります。その1枚は判定から外して構いません。
迷った項目が、どちらの担当か
判断に迷いやすい項目を、担当ごとに置きます。
| 迷う項目 | 担当 | 見るところ |
|---|---|---|
| 服の色そのもの | パーソナルカラー | 明るさ・濁り・鮮やかさ |
| 柄の色数 | パーソナルカラー | 色と色の差の大きさ |
| 柄の大きさ | 顔タイプ | 顔のパーツとの比 |
| 襟の開き方・深さ | 顔タイプ | 首元に出る直線と曲線 |
| アクセサリーの粒の大きさ | 顔タイプ | 顔の縦幅との比 |
| アクセサリーの金属の色 | パーソナルカラー | 肌との明るさの差 |
| 生地の光り方 | 両方 | 光は色を、形は面積を動かす |
最後の1行だけが両方に入ります。光沢は色の見え方も面積の見え方も変えるので、どちらか一方には決められません。両方に入る項目は、先に受けたほうの基準で運用して構いません。
どちらとも取れるとき①|色も形も両方おかしい気がする
いちばん多い状態です。切り分けには1手だけ使います。
その服を着た写真を、白黒に変えて見てください。多くの端末で、画像編集の彩度をいちばん下げるだけで作れます。
白黒にしても違和感が残るなら、原因は形の側です。色情報を消しても残っているものが違和感の正体だからです。白黒にすると違和感が消えるなら、原因は色の側です。
両方に残った場合は、顔に近い形から先に直します。襟元の形が合うと、顔まわりに落ちる影が変わり、同じ色でも許容範囲が広がることがあるからです。順番を逆にすると、色を直しても形の違和感が残り続けます。
どちらとも取れるとき②|失敗が3枚思い出せない
失敗が少ないのは良いことですが、それだと判定材料がありません。この場合は逆から取ります。
よく着ている服を3枚挙げて、同じ質問をします。「同じ形で色だけ変わったものがあったら、それも着るか」。着ると答えたものは、その服が形で選ばれている証拠です。着ないと答えたものは、色で選ばれています。
よく着る服が形で選ばれているなら、あなたはすでに形の基準を持っています。その場合は色の側を先に受けると、持っていない基準が増えます。逆も同じです。足りないほうを先に受けるという読み方になります。
どちらとも取れるとき③|結果が真逆に見える
「顔タイプの結果は柔らかい形なのに、パーソナルカラーの結果ははっきりした色」。こういう組み合わせは珍しくありません。
これは矛盾ではなく、担当が違うものを1つの言葉でまとめようとしたときに起きる見え方です。はっきりした色の、柔らかい形の服は普通に存在します。矛盾に見えるのは、色の名前から形まで連想してしまうからです。
対処は、1枚の服に対して2つの結果を別々に当てることです。まず形を顔タイプで決め、その形の中から色をパーソナルカラーで選ぶ。順番を固定すると、真逆に見えていたものが1本の手順になります。
骨格診断は、この2つとどう並ぶか
3つ目に骨格診断があります。骨格が担当するのは、体の寸法と素材の落ち方です。顔から離れた範囲、つまり顔タイプの守備範囲の外側を受け持ちます。
だから、顔タイプと骨格は競合しません。距離で分かれています。顔から30センチまでが顔タイプ、そこから先が骨格、全身の色がパーソナルカラー。3つを距離と属性で置くと、重なりがありません。
骨格とパーソナルカラーをどちらから受けるかは、骨格診断とパーソナルカラーの違いで別に整理しています。組み合わせを先に知りたい場合は、3つの軸をどう重ねるかも合わせて読めます。
先に受けたほうを、どう使い切るか
受けた直後にやることは、新しい服を買うことではありません。手持ちの服を、その結果で並べ直すことです。
色を先に受けたなら、手持ちを明るさの順に並べます。顔タイプを先に受けたなら、襟の開き方の順に並べます。並べると、自分がどこに偏っているかが一度に見えます。多くの場合、持っている服は結果の帯の片側に寄っています。
寄っている側と反対の端に、1枚だけ足す。これが、診断を受けたあとにいちばん効く1手です。全部を入れ替える必要はありません。
もう1つやっておくと効くのが、結果の外にある服を捨てないことです。結果は「これ以外は着られない」という線ではなく、迷ったときに戻る中心の位置です。中心が決まると、そこからどれだけ離れているかで一枚ずつを測れるようになります。離れた服は、面積を減らすか、顔から遠い位置に置くかで、そのまま使えます。
自分で並べ直すのが難しいときは、プロのスタイリストに手持ちの傾向ごと見てもらう方法もあります。伝える材料として、この記事の3枚の失敗はそのまま使えます。
2つ目を受ける時期
2つ目は、1つ目が手順になってから受けてください。目安は、1つ目の結果を使って3回選び、そのうち2回が納得できたときです。
続けて受けると、判断材料が倍になるだけで決まりません。人は基準が2つあると、選んだあとに片方で検算してしまいます。季節が1つ変わるくらいの間隔をあけると、1つ目が知識ではなく手癖になり、2つ目を足したときに衝突しません。
間隔をあけるもう1つの理由は、1つ目の結果で買ったものが手元に届き、実際に着た日を作れることです。売り場で良いと思ったものと、1日着て帰ってきたときの感想は、しばしば違います。その差が出てから2つ目を受けると、質問の解像度が上がります。
まとめ
パーソナルカラーと顔タイプは、どちらが上ということがありません。色の担当と、顔から30センチの形の担当。 それだけの違いです。
先に受けるのは、直近の失敗が多いほう。3枚並べて「色だけ変わったら着るか」と1つ聞けば、その場で決まります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. パーソナルカラーと顔タイプ、どっちを先に受けるべきですか
- 直近で「買ったのに着ていない服」を3枚思い出して、その理由を色と形に振り分けてください。色を変えれば直りそうなものが2枚以上ならパーソナルカラーが先、形を変えれば直りそうなものが2枚以上なら顔タイプが先です。順番に絶対の正解はなく、あなたが今いちばん多く失敗している側から受けると、受けた直後から手持ちが動きます。
- Q. 2つの診断は結果がぶつかることがありますか
- ぶつかりません。決めているものが違うからです。パーソナルカラーは色そのもの、顔タイプは顔まわりの形の大きさと直線曲線の比率を決めています。同じ一枚について、色はパーソナルカラーが、襟の形や柄の大きさは顔タイプが担当します。ぶつかって見えるときは、たいてい片方の結果を「色も形も含む全体の指定」だと読みすぎています。
- Q. 色も形も両方おかしい気がするときはどうしますか
- その服を着た写真を白黒に変えて見てください。白黒にしても違和感が残るなら、原因は形の側にあります。白黒にすると違和感が消えるなら、原因は色の側です。色情報を消すという1手で、2つの原因を機械的に分けられます。両方に残る場合は、顔に近い形から先に直すと、色の許容範囲が広がることが多いです。
- Q. 骨格診断も含めると3つになります。順番はどうなりますか
- 骨格は体の寸法と素材の担当で、顔タイプと守備範囲が重なりません。顔から近い範囲は顔タイプ、離れた範囲は骨格、全身の色はパーソナルカラーという並びになります。3つのうち2つを受けるなら、失敗の多い側を2つ選べば足ります。骨格とパーソナルカラーの関係は別記事で扱っています。
- Q. 2つ目はいつ受ければいいですか
- 1つ目の結果を使って服を3回選び、そのうち2回が納得できてからです。1つ目が手になじむ前に2つ目を足すと、判断の材料が倍になるだけで決まりません。目安として、季節が1つ変わるくらいの間隔があると、結果が知識ではなく手順になります。
— メグラシ編集部





