スカートスーツの選び方 女性|スカートの形と丈を、膝の位置から選ぶ

**椅子に座って、膝の皿のどこまでスカートの裾が上がるかを見たことはありますか。**スカートスーツで困ることの多くは、立っているときではなく、座ったときと歩いたときに起きます。
スカートスーツは、ジャケットより先にスカートを決めると選びやすくなります。見るのは、立ったときの丈、座ったときの丈、歩幅の3つです。どれも自分の膝の位置から測れます。測った数字があれば、形はタイト・台形・フレア・プリーツのどれがよいか、丈は何cmがよいかが決まります。
仕事のスーツを何点そろえるか、色やジャケットの形をどう選ぶかはスーツの選び方 女性にまとめてあります。パンツスーツの裾丈はパンツスーツの着こなしにあります。この記事は、スカートを選ぶ側から見たスカートスーツの選び方です。
結論:スカートは「立った丈」「座った丈」「歩幅」の3つで選ぶ
スカートスーツのスカートは、次の3つで選びます。上から順に決めると、迷いが減ります。
| 順番 | 見ること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 立ったときの丈 | 裾が膝の皿の中央から下端のあいだ |
| 2 | 座ったときの丈 | 裾が膝上5cm以内に収まる |
| 3 | 歩幅 | 普段の歩幅で歩いて、裾が脚に引っかからない |
| 4 | 形 | 1〜3を満たす形を、予定で選ぶ |
| 5 | 生地 | 着る月と、座る時間で選ぶ |
**立った丈がよくても、座った丈で外れることがあります。**会議や面談で座っている時間が長い人ほど、2番目を丁寧に確かめてください。
先に測る|膝の皿の位置を3か所
丈を決める前に、自分の膝の皿の位置を測ります。メジャーがあれば3分で終わります。
- 素足かストッキングで、まっすぐ立つ
- 膝の皿の上端・中央・下端の3か所に、指を当てる
- ウエストのいちばん細いところから、3か所までの長さを測る
- 床から膝の皿の中央までの高さも測っておく
| 測る場所 | 何に使うか | 記録の例 |
|---|---|---|
| ウエストから膝の皿の上端 | 膝上丈かどうかの境目 | 50cm |
| ウエストから膝の皿の中央 | 仕事のスーツの基準になる丈 | 54cm |
| ウエストから膝の皿の下端 | 座っても膝上に収めたいときの丈 | 58cm |
| 床から膝の皿の中央 | 靴を履いたときの見え方 | 47cm |
**同じ「膝丈」でも、膝の皿の位置は人によって違います。**売り場や通販の「膝丈」は平均で作られているので、自分の数字と比べて初めて、届く位置が分かります。
測るときは、ふだん仕事で履く靴を履いた状態でも一度鏡の前に立ってみてください。床から膝の皿の中央までの高さは、靴のかかとの分だけ上がります。かかとが5cmある靴なら、膝の位置も5cm上がって見えるので、同じスカートでも裾が膝に近づいたように感じます。数字を書いたメモは、売り場に行くときの財布かスマートフォンに入れておくと、試着のたびに比べられます。
丈の目安|裾が膝のどこに来るか
立ったときに裾が膝のどこに来るかで、見え方と、座ったときの上がり方が変わります。
| 裾の位置(立った姿) | 見え方 | 座ったとき | 向く予定 |
|---|---|---|---|
| 膝の皿の上端より上 | 軽く、動きのある印象 | 太ももが見えやすい | 仕事のスーツには短め |
| 膝の皿の中央 | 改まった印象。標準的 | 膝上3〜6cmに上がる | 会議・来客・式典 |
| 膝の皿の下端 | 落ち着いた印象 | 膝の皿の上端あたり | 式典・座る時間の長い日 |
| 膝下5cm | やわらかく落ち着く | 膝の皿の中央あたり | 式典・行事の付き添い |
| 膝下10cm以上 | ゆったりした印象 | 膝が隠れたまま | 移動の多い日、寒い日 |
仕事のスーツなら、膝の皿の中央から下端のあいだを基準にしてください。この幅に入っていれば、立っても座っても、改まった場に合う丈に収まります。
膝の皿の中央から下端までは、多くの人で3〜5cmほどです。この幅の中で、座る時間が長い人は下端寄り、立って動く時間が長い人は中央寄りに置くと、1日の中でいちばん長い姿勢に合った丈になります。同じ1着でも、ウエストの位置を少し上げて着るか下げて着るかで、裾は1〜2cm動きます。
座ると上がる量|形ごとの差
スカートは、座ると裾が上がります。どれだけ上がるかは、形とゆとりで変わります。目安を挙げますが、生地の伸び方でも変わるので、試着で確かめてください。
| 形 | 座ったときに上がる量の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| タイト | 7〜10cm | 腰まわりにゆとりが少なく、布が引き上げられる |
| 台形(セミタイト) | 5〜8cm | 裾に向かって少し広がる分、上がり方が緩む |
| フレア | 4〜6cm | 裾の布に余りがあり、膝にかかって止まる |
| プリーツ | 4〜6cm | 折り目が開いて、布が膝にかかる |
| 伸びる生地のタイト | 5〜8cm | 生地が伸びる分、引き上げが少ない |
タイトを選ぶなら、立ったときの裾を膝の皿の下端あたりに置くと、座っても膝上5cm以内に収まりやすくなります。
座ったときの裾の位置は、椅子の高さでも変わります。会議室の椅子が低く、膝が腰より高くなる職場では、裾はさらに上がります。応接室のソファに座ることが多い人は、試着室の椅子より低い姿勢を思い浮かべて、もう1〜2cm長い丈を選んでください。座ったときに膝の上に置く書類やバッグも、裾を押さえる助けになります。
スカートの形4つ|タイト・台形・フレア・プリーツ
スカートスーツのスカートは、だいたい次の4つの形に分けられます。名前の細かい違いより、裾がどれだけ広がるかで見てください。
| 形 | 裾の広がり | 改まり具合 | 歩きやすさ |
|---|---|---|---|
| タイト | ほぼ広がらない | 高い | スリット・ベンツの位置しだい |
| 台形(セミタイト) | 少し広がる | 高い〜やや高い | 歩きやすい |
| フレア | 大きく広がる | やや高い〜中間 | とても歩きやすい |
| プリーツ | 折り目の分だけ広がる | やや高い | 歩きやすい |
広がりの量や名前の呼び分けはスカートの形の名前で、通販で思っていた広がりと違うときの見分け方から整理しています。
4つのうち、どれを選んでも仕事のスーツとして通ります。違いが出るのは、どの予定でいちばん使うかです。改まった予定が多いならタイトか台形、歩く時間が長いならフレアかプリーツ、と1日の中身から先に絞ってください。形を先に好みで決めてから丈を探すと、丈の合う1着がなかなか見つからないことがあります。
タイト|歩幅とスリット・ベンツの位置
タイトは、もっとも改まった印象になる形です。そのぶん、歩幅は後ろのスリットかベンツで取ることになります。
| 確かめること | 合っている | 合っていない |
|---|---|---|
| スリット・ベンツの上端の位置 | 膝の裏より5cm以上上 | 膝の裏より下で止まる |
| 普段の歩幅で歩く | 裾が脚に引っかからない | 歩くたびに裾が前に引っぱられる |
| 階段を1段上る | 足が上がる | 腿で裾が突っ張る |
| ベンツの重なり | 立ったとき重なりが閉じている | 開いたまま戻らない |
| 腰まわりのゆとり | 指が2本入る | 横に引きじわが出る |
**駅の階段を毎日使う人は、試着室で片足を椅子に乗せてみてください。**足が乗らないタイトは、階段でも同じことが起きます。
スリットは後ろの真ん中にあるものと、横にあるものがあります。後ろの真ん中のスリットは、歩くときに目立ちにくく、仕事のスーツでよく使われます。横のスリットは、座ったときに開きが前から見えやすいので、会議で座る時間の長い人は、座った姿勢で鏡を見て、開き方を確かめてください。
台形(セミタイト)|裾幅と腰まわりのゆとり
台形は、腰から裾に向かって少しだけ広がる形です。タイトの改まり具合と、フレアの歩きやすさの中間にあり、初めの1着に向きます。
| 確かめること | 目安 | 外れるとき |
|---|---|---|
| 裾幅とヒップの差 | 裾が腰まわりより少し広い | 裾が腰まわりと同じなら、ほぼタイト |
| 歩幅 | スリットなしで普段の歩幅が取れる | 取れないなら、タイトとして扱う |
| 座ったとき | 裾が膝の上で止まる | 膝の上で布が突っ張る |
| 横から見た線 | 腰から裾までまっすぐ広がる | 途中でふくらむ・すぼまる |
台形は、ジャケットの着丈を選びやすい形でもあります。腰から下がまっすぐに広がるので、ジャケットの裾がどこで止まっても線がつながります。
初めてスカートスーツを買う人で、自分の予定がまだはっきりしないときは、台形から試してください。改まった予定にも、移動の多い日にも寄せられるので、どちらに転んでも使えます。2着目を買うときに、1着目でよく使った予定に合わせて、タイトかフレアのどちらかに振ると、役割が分かれます。
フレア|広がりの量と、風の日
フレアは、裾が大きく広がる形です。歩きやすく、やわらかい印象になります。一方で、改まり具合は一段下がるので、予定を選びます。
| 確かめること | 目安 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 広がりの量 | 裾を持ち上げて、半円より小さい | 円に近いと軽く見える |
| 生地の重さ | 手で持って、落ちる速さがゆっくり | 軽い生地は風でめくれやすい |
| 座ったとき | 裾が膝にかかって止まる | 広がった布を座面で押さえる |
| ジャケットとの釣り合い | ジャケットが短めの丈 | 長いジャケットと重ねると上下の区切りがぼやける |
**外を歩く日が多く、ビルの谷間の風が強い場所を通るなら、重さのある生地のフレアを選んでください。**軽い生地のフレアは、10月以降の風でめくれやすくなります。
プリーツ|折り目の数と、座ったあとの戻り
プリーツは、折り目の分だけ広がる形です。歩きやすさと改まり具合の釣り合いがよく、式典と仕事を兼ねたい人にも向きます。
| 確かめること | 目安 | 外れるとき |
|---|---|---|
| 折り目の数 | 細かい折り目は軽やか、太い折り目は落ち着く | 細かすぎると学生服に近く見える |
| 座ったあとの戻り | 立ち上がって5分以内に折り目が戻る | 折り目がつぶれたまま |
| 折り目の始まる位置 | 腰より下から始まる | ウエストから広がると腰まわりにふくらみ |
| 生地 | 折り目がしっかりつく生地 | 柔らかすぎて折り目が流れる |
座ったあとに折り目が戻るかは、試着室で1分座ってから立ってみると分かります。会議で長く座る人ほど、ここを見てください。
プリーツは、手入れのしかたでも長持ちが変わります。家で洗えるものでも、洗ったあとに折り目を手で整えて干す必要があるものと、そのまま干して戻るものがあります。着る日が多い人は、買う前に洗い方の表示を見て、折り目の戻り方について売り場で聞いておくと安心です。
予定で選ぶ|式典・会議・来客・外回り・面談
形と丈を、予定の種類で選ぶ目安です。自分の予定でいちばん多いものと、いちばん改まったものの両方を見てください。
| 予定 | 合う形 | 合う丈(立った姿) | 理由 |
|---|---|---|---|
| 式典・壇上 | タイト、台形 | 膝の皿の中央〜下端 | 写真や遠目で落ち着いて見える |
| 社外との会議 | タイト、台形 | 膝の皿の中央〜下端 | 座っても膝上に収まる |
| 来客の応対 | 台形、プリーツ | 膝の皿の中央 | 立って応対し、お辞儀をする |
| 外回り・移動 | 台形、フレア、プリーツ | 膝の皿の下端〜膝下5cm | 歩幅が取れ、階段で困らない |
| 面談・面接 | タイト、台形 | 膝の皿の中央〜下端 | 座ったときの裾が気にならない |
| 行事の付き添い | 台形、プリーツ | 膝下5cm前後 | しゃがむ・立つの動きがある |
いちばん多い予定と、いちばん改まった予定で形が分かれるときは、後で書く「どちらとも取れるとき」を見てください。
予定は、来月の手帳を開いて数えるのがいちばん確かです。式典や社外の会議が月に1回あるかないかなら、形は普段の予定に合わせて選び、改まった日は脚もとと中に着るもので上げる、という分け方もできます。
ジャケットの着丈との組み合わせ
スカートスーツでは、ジャケットの裾とスカートの裾のあいだの長さで、全体の釣り合いが決まります。ジャケットの裾からスカートの裾までの長さを測ってみてください。
| ジャケットの裾からスカートの裾まで | 見え方 | 合う形 |
|---|---|---|
| 30cm以上 | スカートの面が広く、すっきり | タイト、台形 |
| 20〜30cm | 標準的。どの形とも合う | どれでも |
| 10〜20cm | ジャケットが長く見える | フレア、プリーツは区切りがぼやける |
| 10cm未満 | 上下がほぼ同じ長さに見える | どの形でも中途半端になりやすい |
**ジャケットの裾とスカートの裾が近すぎると、どちらの丈も中途半端に見えます。**ジャケットの丈が下の服とぶつかるときの直し方はジャケットの丈が中途半端に見えるにあります。
ウエストの位置|ジャケットの裾とベルトの線
スカートのウエストが体のどこに来るかでも、ジャケットとの重なり方が変わります。
| スカートのウエスト | ジャケットを留めたとき | ジャケットを開けたとき |
|---|---|---|
| 体のいちばん細いところ | ボタンの下で上下がつながる | 中のトップスとの区切りがはっきり |
| 細いところより2〜3cm下 | 標準的。どのジャケットとも合う | 中のトップスを出すか入れるかで調整 |
| 腰骨のあたり | ジャケットの裾とウエストが近くなる | 中のトップスの裾が出やすい |
中に着るトップスをスカートに入れるか出すかは、ジャケットを開けて着る日に効きます。首元の選び方はセットアップの中に着るもので、襟の開きごとに分けています。
ウエストの位置は、試着のときにスカートだけを履いて鏡の横に立つと分かります。ウエストの縫い目が体のどこに沿っているかを指で押さえ、そのままジャケットを羽織って、裾との距離を見てください。ジャケットの裾とウエストの縫い目が3cm以内に近づくと、上下の区切りが2本重なって見えます。
裏地とストッキング|秋冬のまとわりつき
秋冬にスカートスーツを着ると、タイツやストッキングとスカートの生地がこすれて、裾が脚にまとわりつくことがあります。裏地の有無で、起き方が変わります。
| スカート | タイツ・ストッキング | 起きること |
|---|---|---|
| 裏地あり | 薄手のストッキング | ほとんどまとわりつかない |
| 裏地あり | 厚手のタイツ | 裏地がすべるので、歩いても裾が戻る |
| 裏地なし | 薄手のストッキング | 乾いた日に静電気でまとわりつく |
| 裏地なし | 厚手のタイツ | 生地とタイツが引っかかり、裾が上がる |
**秋冬にタイツと合わせる予定があるなら、裏地のあるスカートを選んでください。**裏地がないスカートを選ぶときは、ペチコートを1枚重ねると、まとわりつきが減ります。
秋冬の生地|通年・秋冬・洗える生地
生地は、着る月と、座る時間で選びます。
| 生地 | 着られる月 | 座る時間が長い日 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| 通年の薄めの生地 | 9月〜6月 | しわが戻りやすいもの | 初めの1着 |
| 秋冬の厚めの生地 | 10月〜3月 | 座りじわが残りやすい | 外で待つ時間が長い |
| 伸びる生地 | 季節は生地による | 座っても突っ張らない | 座る時間が長い |
| 家で洗える生地 | 季節は生地による | しわの戻りを確かめる | 着る日が多い |
秋に買うなら、通年の生地のほうが着られる月が長くなります。厚めの生地は、暖房の効いた室内では暑く感じることがあり、座ったときのしわも残りやすくなります。
生地のしわの戻り方は、売り場で裾の端を手で握って5秒待ち、離してみると分かります。しわがすぐに消えるものは、会議で長く座る日にも向きます。しわが残るものは、立っている時間の長い日や、式典のように着る時間が短い日に回してください。
靴との組み合わせ|かかとの高さと丈
スカートスーツの丈は、靴のかかとの高さで見え方が変わります。試着には、仕事で履く靴を持って行ってください。
| かかとの高さ | 合う丈(立った姿) | 見え方 |
|---|---|---|
| 0〜2cm | 膝の皿の中央〜上端 | 長い丈だと重心が下がって見える |
| 3〜5cm | 膝の皿の中央〜下端 | 標準的。どの丈とも合う |
| 6cm以上 | 膝の皿の下端〜膝下5cm | 改まった印象。長く歩く日には向かない |
かかとの低い靴で膝下丈を合わせる日は、靴の甲が深めのものを選ぶと、足元が軽くなりすぎず、全体がまとまります。タイトスカートに合わせる靴の考え方はタイトスカートに合わせる靴にあります。
秋冬の脚もと|ストッキングとタイツの濃さ
10月から冬にかけては、脚もとの濃さで、スカートスーツの改まり具合が変わります。
| 脚もと | 改まり具合 | 向く予定 |
|---|---|---|
| 肌に近い色の薄手のストッキング | 高い | 式典・社外の会議・面談 |
| やや濃い色のストッキング | 高い〜やや高い | 会議・来客 |
| スーツの色に近い薄手のタイツ | やや高い〜中間 | 社内の会議・普段の日 |
| 厚手のタイツ | 中間 | 普段の日・屋外の時間が長い日 |
職場の決まりで厚手のタイツが使えるかは、職場によって違います。厚さごとの使い分けは20デニールのストッキングを秋冬に履き分けるとタイツの色の合わせ方にまとめてあります。
10月から11月の屋外|外で立って待つ日
秋の式典や行事、屋外での受付などでは、スカートスーツで外に立って待つ時間ができます。立っている時間の長さで、丈と脚もとと羽織りを決めます。
| 外で立つ時間 | 丈 | 脚もと | 羽織り |
|---|---|---|---|
| 15分以内 | いつもの丈 | 薄手のストッキング | なくてよい |
| 15〜30分 | 膝の皿の下端より長め | やや厚手のストッキング | 脱ぎやすいコート |
| 30分〜1時間 | 膝下5cm前後 | 職場で許されるなら薄手のタイツ | 膝の隠れる長さのコート |
| 1時間以上 | 膝下10cm、またはパンツに替える | 厚手のタイツ | 膝下まで届くコート |
外で立つ時間が1時間を超える日は、スカートにこだわらず、その日だけ同じ生地のパンツに替える判断もあります。3点でそろえておくと、こうした日に下だけを替えられます。スーツの上に重ねるコートの丈と肩の合わせ方はスーツに合うコート 女性にあります。
風の強い日は、裾の広がる形ほど風を受けます。屋外での行事が多い季節に1着目を選ぶなら、広がりの少ない台形か、重さのある生地のプリーツのほうが、写真に写ったときにも裾が落ち着いて見えます。
試着室で確かめる5つの動き
試着室では、立った姿を鏡で見るだけでなく、次の5つの動きを試してください。1つにつき30秒ほどです。
| 動き | 確かめること | 外れるときの印 |
|---|---|---|
| 椅子に座る | 裾が膝上5cm以内に収まるか | 太ももの中ほどまで上がる |
| 片足を椅子に乗せる | 階段で足が上がるか | 裾が突っ張って足が上がらない |
| しゃがむ | 裾が床に触れないか、後ろが開かないか | 後ろのスリットが大きく開く |
| お辞儀をする | 後ろの裾が上がりすぎないか | 膝の裏が見える |
| 普段の歩幅で歩く | 裾が脚に引っかからないか | 歩くたびに裾が前に寄る |
**5つのうち2つ以上で外れたら、丈か形を変えてください。**1つだけなら、その動きが自分の仕事にどれくらいあるかで判断します。
試着室が狭くて動きにくいときは、店の人に声をかけて、試着室の外の椅子や鏡の前で試させてもらってください。座る、歩く、しゃがむの3つは、狭い場所では正しく確かめられません。
通販で買うとき|総丈の読み方
通販でスカートスーツを買うときは、商品説明の「総丈」と、自分のウエストから膝の皿までの長さを比べます。
| 総丈と自分の長さの比べ方 | 届いたときの裾の位置 |
|---|---|
| 総丈がウエストから膝の皿の上端より短い | 膝上丈 |
| 総丈がウエストから膝の皿の中央と同じ | 膝の皿の中央 |
| 総丈がウエストから膝の皿の下端と同じ | 膝の皿の下端 |
| 総丈が膝の皿の下端より5cm長い | 膝下5cm |
ただし、スカートのウエストが体のいちばん細いところより下に来る形だと、そのぶん裾も下がります。商品説明に「股上」や「ウエスト位置」の書き方があれば、そこも合わせて見てください。
手持ちのスカートで、丈が気に入っている1着があれば、そのウエストから裾までを測って、通販の総丈と比べるのがいちばん確かです。自分の体の数字と、気に入っている服の数字の両方を持っておくと、届いてから違うと感じることが減ります。
お直しできる場所と、できない場所
スカートは、丈は直せることが多い一方で、形や広がりは直せません。買う前に、直せない場所を先に合わせてください。
| 場所 | お直し | 気をつけること |
|---|---|---|
| 丈を詰める | できる | 裾に折り目の線が残る生地もある |
| 丈を出す | 縫い代があればできる | 縫い代が少ないと出せない |
| ウエストを詰める | 少しならできる | 詰めすぎると腰まわりの線が変わる |
| スリットの位置を上げる | できる場合がある | 裏地との兼ね合いで店に確かめる |
| 広がりを変える | ほぼできない | 形は買う前に決める |
| プリーツの折り目 | 直せない | 折り目の数と太さは買う前に見る |
パンツと両方持つなら|3点の組み方
スカートとパンツの両方を同じ生地でそろえると、予定に合わせて下だけを替えられます。スカートを選ぶときに、パンツとの役割分担を決めておくと迷いません。
| 組み方 | スカートの役目 | パンツの役目 |
|---|---|---|
| 改まった日はスカート | 式典・社外の会議 | 普段の日・移動の多い日 |
| 座る日はスカート | 会議・面談 | 外回り・しゃがむ日 |
| 寒い日はパンツ | 室内中心の日 | 屋外で待つ日 |
**スカートを改まった日の担当にするなら、タイトか台形で、丈は膝の皿の中央から下端に置いてください。**パンツが普段の日を受け持つので、スカートは改まった予定に絞って選べます。
同じ生地の下は、あとから買い足そうとしても売り場に残っていないことがあります。スカートとパンツの両方を使いそうなら、最初に一緒にそろえておくと、色や生地の風合いのずれを気にせずに済みます。
どちらとも取れるとき①|膝の皿の中央と、膝下5cmで迷う
試着して、膝の皿の中央の丈と、膝下5cmの丈のどちらも合いそうなときは、座る時間と、行事の予定で決めます。
| 状況 | 選ぶ丈 |
|---|---|
| 会議や面談で、1日に2時間以上座る | 膝下に近いほう |
| 立って応対する時間が長い | 膝の皿の中央 |
| 行事の付き添いでしゃがむことがある | 膝下5cm |
| かかとの低い靴を履く日が多い | 膝の皿の中央 |
| どれにも当てはまらない | 膝の皿の下端あたりで探す |
迷った2つのあいだ、膝の皿の下端あたりに裾が来るものがあれば、それがいちばん使える丈です。
見つからないときは、長いほうを買って、膝の皿の下端まで詰めてもらう方法もあります。丈を詰めるお直しは多くの店で受けてもらえるので、短いほうを買って出せないと困るより、長いほうから合わせるほうが失敗が少なくなります。
どちらとも取れるとき②|タイトとフレアで迷う
タイトの改まった印象も、フレアの歩きやすさも欲しいときは、台形を試してください。台形が合わないときは、次の質問で選びます。
| 質問 | 「はい」なら | 「いいえ」なら |
|---|---|---|
| 週に2日以上、駅の階段や外回りがある | フレアかプリーツ | 次の質問へ |
| 式典や壇上に立つ予定が年に2回以上ある | タイト | 次の質問へ |
| 秋冬にタイツと合わせる日が多い | 裏地のあるタイト | フレアかプリーツ |
上から順に答えて、最初に「はい」になったほうを選びます。
どちらとも取れるとき③|式典と普段の仕事の両方に使いたい
1着で、仕事の普段の日と、入学式や卒業式などの式典を兼ねたいこともあります。この場合は、式典に合わせて形と丈を決め、普段の日は合わせるものでやわらげます。
| 決めるもの | 式典に合わせた選び方 | 普段の日のやわらげ方 |
|---|---|---|
| 形 | タイトか台形 | 中のトップスを色のあるものに |
| 丈 | 膝の皿の中央〜膝下5cm | 靴のかかとを低くする |
| 色 | 濃紺かチャコール | ジャケットを脱いで、別の羽織りを重ねる |
| 生地 | 光りすぎない、なめらかな表面 | ニットの上を合わせる |
**式典の基準で選んだ1着は、普段の日に合わせるもので下げられます。**逆に、普段の基準で選んだ1着を式典に上げるのは難しいので、兼ねるなら式典を先に決めてください。
1着目を決める手順|売り場で15分
売り場では、次の順番で進めると15分ほどで決まります。
- 家で測った、ウエストから膝の皿までの3つの長さを持って行く
- 仕事で履く靴を履いて行く
- 形を、予定の表から1つか2つに絞る
- スカートだけを先に試着して、5つの動きを試す
- 丈が決まったら、ジャケットを羽織り、裾どうしの長さを見る
- 必要なら、丈とウエストのお直しを頼む
**スカートを先に決めて、ジャケットはそのあとに合わせる。**この順番にすると、上下セットで売られている場合でも、スカートで外れる1着を早く外せます。
よくある行き違い
**「膝丈と書いてあれば、膝の高さに来る」。**売り場や通販の膝丈は、平均の体で作られています。自分の膝の皿の位置と比べないと、届いたときに短い・長いが起きます。
**「タイトは座りにくいから、仕事には向かない」。**スリットかベンツの上端が膝の裏より上にあり、立った丈を膝の皿の下端あたりに置けば、座っても歩いても困りません。
**「フレアはやわらかすぎて、仕事のスーツにならない」。**広がりが半円より小さく、重さのある生地なら、会議や来客にも合います。式典や壇上の予定が多い人には一段軽いので、そこで分けてください。
**「秋冬は厚い生地のほうがいい」。**暖房の効いた室内で座る時間が長い人には、厚い生地は暑く、座りじわも残りやすくなります。着る場所の温度と、座る時間で選ぶほうが、着られる月は長くなります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. スカートスーツの丈は、どれくらいがいいですか
- 立ったときに、裾が膝の皿の中央から下端のあいだに来る丈が、仕事のスーツの目安です。この丈なら、椅子に座って裾が上がっても、膝上5cm以内に収まることが多く、会議や式典でも気になりません。膝の皿の高さは人によって違うので、床から膝の皿の中央までの高さを測り、そこから裾が何cm下になるかで選んでください。通販で買うときは、ウエストから裾までの総丈と、ウエストから膝の皿の中央までの自分の長さを比べると、届いたときの丈が想像できます。
- Q. タイトスカートとフレアスカート、仕事にはどちらが向きますか
- 歩く時間と座る時間で決めてください。外回りや移動が多く、階段を上り下りする日が多いなら、歩幅の取れる台形やフレア、プリーツが向きます。会議や来客で座っている時間が長く、改まった印象を出したいなら、タイトか、裾の広がりが少ない台形が合います。タイトを選ぶときは、後ろのスリットかベンツの上端が膝の裏より上にあるかを確かめてください。膝の裏より下で止まっていると、歩幅が狭くなります。
- Q. 秋冬にスカートスーツを着ると、脚もとが寒くありませんか
- タイツやストッキングの濃さで調整できます。会議や式典など改まった予定の日は、肌の色に近い薄手のストッキングが基本ですが、職場の決まりが許すなら、スーツの色に近い濃さのタイツも使えます。寒さが気になる場合は、裏地のあるスカートを選ぶと、生地とタイツのあいだに空気の層ができ、まとわりつきも減ります。屋外で待つ時間が長い日は、膝下丈を選ぶか、その日だけパンツにする判断もあります。
- Q. スカートスーツは何歳まで着られますか
- 年齢で区切る必要はありません。見え方を分けるのは、年齢ではなく丈と形と生地です。膝の皿の中央から下端に裾が来る丈、裾の広がりが控えめな台形かタイト、表面の光りすぎない生地を選べば、どの年代でも仕事の場に合います。気になるのは、若いころに買った1着の丈が短く感じる場合です。その場合は、丈を出せるかをお直しの店で確かめるか、膝下5cmほどの丈の1着を選び直してください。
— メグラシ編集部





