蝶々結びをきれいに結ぶ条件は3つ|輪の差・向き・端の長さ

**蝶々結びが「きれい」に見えるかどうかは、3つの条件で決まります。**左右の輪の大きさの差、結び目の向き(横結びか縦結びか)、リボンの端(垂れ)の長さ。この3つがそろえば、素材が変わっても形は崩れません。
ちょうちょ結びが斜めに傾く、片方の輪だけ大きい、着ているうちにほどける。原因のほとんどは「手先の器用さ」ではなく、2回目の交差の向きです。結び方を知らないのではなく、うまくいかない理由が見えていないだけ、という場合がほとんどです。
そこで、手順よりも先に症状から引く表を置きます。いま起きていることを左の列から探して、その行の右まで読んでください。
症状から引く|蝶々結びの失敗と直す動作の早見表
| 症状(いま起きていること) | 何が起きているか | その場で直す動作 |
|---|---|---|
| 全体が45度ほど傾く | 縦結び。2回目に上を通す端が1回目と入れ替わっている | 2回目の結びだけほどき、逆側の輪を上にして通し直す |
| 輪が左右に並ばず、斜め上と斜め下に開く | 同じく縦結び。芯が帯と直角に立っている | 同上。2回目の交差だけを逆にする |
| 片方の輪だけ大きい | 輪の根元をつまむ位置が左右で違う | 両方とも芯から帯幅ぶん離した位置をつまみ直す |
| 左右の垂れの長さが違う | 結び始めの長さ配分が同じだった | 結ぶ前に、上に重ねる側を3〜5cm長くとる |
| 締めるほど輪が小さくなる | 輪ではなく垂れを引いている | 輪の根元だけを持って水平に引く |
| すぐほどける | 芯の巻きが1回だけ。素材が滑る | 1回目の交差で2回くぐらせ、芯に厚みを作る |
| 動いているうちに開いてくる | 芯がゆるく、輪が重い | 輪を小さくし、芯を先に締めてから垂れを引く |
| 結び目が団子のように厚い | 帯を細く折ったまま締めすぎている | 帯を幅いっぱいに広げ、芯は帯幅ぶんの厚みで止める |
| 輪が平たくつぶれて立たない | 生地に張りがなく、輪の中身が空 | 輪を2割大きくとり、締めすぎない。輪だけ2枚重ねにする |
| 輪の裏側の色や光沢が出る | 片面素材が交差の時点で裏返っている | 輪の付け根だけを半回転ひねって表を前に向ける |
| 片方の輪だけ前に倒れる | くぐらせるときに帯が半回転し、芯にねじれが入った | 締める前に指で帯を平らに戻す。締めたあとならほどく |
| 結び目が中心からずれる | 交差点を押さえている手が動いている | 交差点を親指と人差し指でつまみ、その手は最後まで動かさない |
| 垂れが真下でなく斜めに流れる | 芯が縦を向いている(縦結び) | 2回目の交差を逆にする |
| 靴ひもだけ何度もほどける | 縦結びのまま、歩行で横へ引かれ続けている | 2回目の交差を逆にし、結び目を甲と平行に寝かせる |
| 結んだ直後はきれいなのに夕方に崩れる | 折り目とシワが残ったまま結んでいる | 結ぶ前に帯を平らにのばす。輪の内側に薄紙を小さく丸めて入れる |
この表の1行目から3行目までで、検索されている失敗の大半が説明できます。以下では、この原理を先に説明してから、番号付きのやり方、症状別の直し方、そして対象物別(靴ひも/ラッピングのリボン/ボウタイ/共布リボン/エプロン/ヘアリボン/マフラー)の早見表へ進みます。
以下はすべて右利きの方を想定した書き方です。左利きの方は左右をそのまま入れ替えて読んでください。動きは鏡写しになるだけで、原理は変わりません。
この記事で使う4つの言葉
説明が短くなるので、部位の呼び名を先に決めておきます。
| 言葉 | どこを指すか | ここが決めるもの |
|---|---|---|
| 芯(しん) | 結び目の中心で、帯が巻きついている部分 | ほどけやすさ、傾きの向き |
| 輪(わ) | 蝶の羽にあたる、折り返してできた輪 | 見た目の大きさ、左右対称かどうか |
| 垂れ(たれ) | 結び目から下へ落ちる端の部分 | 縦の線の長さ、視線の流れ |
| 根元(ねもと) | 輪の折り返しの付け根。芯のすぐ外側 | ここをつまむ位置が左右差を決める |
「輪を引く」と「輪の根元を引く」は別の動作です。この記事では区別して書きます。
蝶結び・ちょうちょ結び・蝶々結びは同じもの
蝶結び、ちょうちょ結び、蝶々結び。この3つはすべて同じ結び方を指しています。違うのは書き方だけです。
| 書き方 | 読み | 補足 |
|---|---|---|
| 蝶結び | ちょうむすび | 最も短い書き方。手芸・和裁・ラッピングの説明書でよく使われる |
| 蝶々結び | ちょうちょむすび | 「蝶々」で「ちょうちょ」と読ませる書き方 |
| ちょうちょ結び | ちょうちょむすび | ひらがな表記。会話でいちばん使われる |
| リボン結び | りぼんむすび | 手芸・ラッピングでの呼び方。結び方は同じ |
呼び方が分かれているのは、この結びが手芸・靴ひも・贈り物の包装・和装の紐といった別々の場面でそれぞれ定着してきたためで、結び方の違いではありません。
なお、蝶結びと対になる言葉として**固結び(本結び・こま結び)**があります。こちらは引っ張るとほどけない結びで、蝶結びは「輪を作って通す」ことでいつでもほどける状態にしたもの。ほどけることが目的の結びだと考えると、あとで出てくる「ほどけないための工夫」の意味も分かりやすくなります。
結ぶ前に決めておく3つのこと
結び始めてから調整しようとすると、たいてい間に合いません。手を動かす前に決めておくと、失敗の半分は起きなくなります。
| 決めること | 何を決めるか | 決めないとどうなるか |
|---|---|---|
| 左右の長さ配分 | 上に重ねる側を3〜5cm長くとる | 片方の垂れだけが短く仕上がる |
| 結び目を置く位置 | 位置を決め、そこを左手でつまんで固定する | 結び目が中心からずれ、左右差が出る |
| 生地の裏表 | 輪になる面をどちらにするか決める | 交差した時点で片方の輪が裏返る |
長さの差が必要なのは、結ぶ過程で上を通る側の端のほうが多く長さを消費するからです。細いリボンなら3cm、幅3cmを超える太いリボンやスカーフなら5cm以上が目安になります。
位置は、ブラウスの襟元なら第一ボタンのあたりか鎖骨の中央、ウエストなら体の正面中央か、そこから握りこぶし1つぶん横。この「固定する手」を最後まで動かさないことが、左右差を防ぐいちばん効く工夫です。
ちょうちょ結びのやり方|きれいな蝶々結びの手順
両側に輪を作ってから結ぶやり方を先に書きます。手順の数は多く見えますが、左右の対称性が崩れる場所が少なく、原理も見えやすいためです。
基本のやり方(両側に輪を作る結び方)
- リボンを結びたい位置に当て、両端を下に垂らします。右手側の端を、左手側の端より3〜5cm長くとります。
- 右手の端を、左手の端の上に重ねます。重なる点が結び目の中心になるので、その点を左手の親指と人差し指で上からつまんで押さえます。
- 右手の端を、交差してできた三角のすき間に、下から手前へくぐらせます。指を入れて向こう側から引き出すのではなく、下から上へ通してそのまま手前に抜くと、帯がねじれません。
- 両手で左右の端をそれぞれ持ち、リボンの帯と同じ方向、つまり水平に引きます。斜めに引くと結び目の中で帯がよじれます。これで1回目の結び(一重結び)が完成です。
- ここで手を止めて、垂れている端の位置を確認します。さきほど上に重ねた右手の端は、いま左側に垂れているはずです。左側にあった端は右側に来ています。この入れ替わりが、あとの分かれ道になります。
- 左側に垂れている端を、上に向かって折り返して輪を作ります。輪の根元を左手の親指と人差し指でつまみます。輪の大きさは、このあと少し縮むので、仕上がりより1〜2割大きめにとります。
- 右側に垂れている端でも同じように輪を作り、右手の親指と人差し指で根元をつまみます。左右の輪の大きさを、この時点でそろえておきます。
- 2回目の交差です。1回目に上へ重ねたのは右手側の端でした。その端は、いま左側にあります。つまり、左手に持っている輪を上にして、右手の輪の上に重ねます。位置でいえば左が上、端でいえば1回目と同じ端が上です。
- 上に重ねた輪(左手の輪)を、2つの輪の間にできたすき間に、下からくぐらせて向こう側へ引き出します。輪ごと通すので、指を2本添えて押し込むと通しやすくなります。
- 左右の輪の根元を1つずつ持ち、水平方向に、同じ力で引きます。輪の先や垂れを引くと、輪が小さくなって芯だけが太くなります。
- 最後に形を整えます。輪の内側に指を入れて広げ、垂れの先を軽く下へ引いて、結び目の芯を締めます。輪と垂れを交互に少しずつ引くと、全体が均等に締まります。
手順8が、この記事でいちばん重要な部分です。ここで「左が上」ではなく「右が上」にすると、そのまま縦結びになります。
もうひとつのやり方(片側だけ輪を作る結び方)
靴ひもや細いリボンで慣れている方は、こちらのほうが速く結べます。
- 手順1〜5までは同じです。1回目の結びを作り、端の左右が入れ替わったところから始めます。
- 左側に垂れた端で輪を作り、左手でその根元をつまみます。
- 右側に垂れた端を、左手の輪の根元の手前から、向こう側へ回します。回す向きは、輪の根元をぐるりと1周させる向きです。
- 1周して手前に戻ってきた端を、根元の下にできた小さなすき間へ、向こう側から手前に押し込みます。押し込むのは端の先ではなく、途中で折り返した「輪」の部分です。ここで先端をそのまま通すと、蝶々結びではなくただの固結びになります。
- 手前に出てきた輪と、左手の輪を、水平方向に引いて締めます。
このやり方は速いぶん、3で回す向きを間違えると縦結びになります。結果として傾いたら、回す向きを逆にしてやり直してください。
引き締めるときの向きと順番
締め方だけで仕上がりが変わります。4つ決めておくと安定します。
| 決めごと | 正しい動作 | 間違えるとどうなるか |
|---|---|---|
| 引く方向 | 帯が伸びている方向へ、左右対称に水平に引く | 斜めに引くと結び目の芯が回転する |
| 引く順番 | 輪の根元 → 垂れ → 輪の根元 の順で交互に | 輪だけだと芯がゆるみ、垂れだけだと輪が消える |
| 力の配分 | 左右同じ。利き手ではないほうを意識して強めに | 利き手側の輪だけが小さくなる |
| 止めどき | 芯が帯の幅ぶんの厚みになったら止める | 締めすぎると輪が引き込まれ、薄い生地は食い込む |
ウエストのリボンを自分で結ぶときは、両ひじを外へ張った姿勢で引いてください。ひじが体に近いと、両手が体の前で近づき、自然に斜め下へ引くことになります。
左右対称にする条件を数値で決める
「なんとなく同じくらい」でとると、必ずどこかで差が出ます。帯の幅を基準にすると再現できます。
| 帯の幅 | 輪の片側の長さ | 垂れの長さ | 結び始めの長さ差 | 芯の厚みの目安 |
|---|---|---|---|---|
| 0.5cm(細ひも・靴ひも) | 3〜4cm | 3〜4cm(輪と同じか短く) | 2cm | 帯幅の2倍 |
| 1cm | 4〜5cm | 4〜6cm | 3cm | 帯幅の1.5〜2倍 |
| 2cm | 4〜5cm | 5〜7cm | 3〜4cm | 帯幅ぶん |
| 3cm | 6〜7.5cm | 7〜10cm | 4〜5cm | 帯幅ぶん |
| 5cm | 10〜12cm | 12〜15cm | 5〜6cm | 帯幅の0.7倍まで |
| スカーフを帯にした場合 | 帯幅の1.5倍まで | 帯幅の3倍以上 | 6cm以上 | 抑えられない。輪で調整する |
基本の比は輪の片側 = 帯の幅の2〜2.5倍、垂れ = 輪の1.2〜1.5倍です。幅が広くなるほど輪の倍率は下がります。幅5cmの帯で2.5倍の輪をとると、輪だけで12cmを超えて重くなり、その重さが芯を引き出してほどけます。
締める順番も数字で決めておけます。
| 順番 | 動作 | どこを持つか | 目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | 芯を締める | 左右の輪の根元 | 芯が動かなくなるまで |
| 2 | 垂れをそろえる | 垂れの先 | 軽く下へ。長さの差を確認 |
| 3 | 輪を開く | 輪の内側に指を入れる | 指2本が入る余裕を残す |
| 4 | 芯を最後に確認 | 輪の根元をもう一度 | 動くならやり直す |
縦結びと横結びの違い
蝶々結びは、1回目の結びと2回目の結びを重ねたものです。この2つの関係で、まったく別の結び目になります。
| 横結び(きれいな蝶々結び) | 縦結び | |
|---|---|---|
| 2回目に上を通す端 | 1回目と同じ端 | 1回目と違う端 |
| 結び目の芯の向き | リボンの帯と平行に寝る | 帯と直角に立つ |
| 輪の並び方 | 左右に水平に並ぶ | 斜め上と斜め下に振り分けられる |
| 垂れの向き | 真下に落ちる | 斜めに流れる |
| ほどけやすさ | ゆるみにくい | 動くとゆるみやすい |
| 見た目 | 平たく、面で見える | 立体的にねじれ、厚みが出る |
紛らわしいのは、位置で言うか端で言うかで表現が逆になることです。1回目に「右を上」に重ねると、その端は左側へ移動します。だから2回目は、位置で言えば「左を上」、端で言えば「さっきと同じ端を上」になります。同じことを2通りに言っているだけなので、覚えやすいほうを使ってください。
縦結びが崩れて見える理由は3つあります。ひとつめは、輪が水平に並ばないこと。蝶々の形として認識されるのは輪が左右に並んでいるときなので、傾いた瞬間に結び損ねたように見えます。ふたつめは、垂れが真下ではなく斜めに流れ、体の中心線と合わなくなること。みっつめは、帯が立ち上がった状態で締まるため結び目に厚みが出て、光の当たり方が左右で変わることです。写真ではとくに目立ちます。
なお、和装の帯や紐では縦結びを避けるものとされてきた、という言い伝えもあります。地域や場面によって言われ方には幅がありますが、洋服でも見た目の面から、横結びにしておくほうが無難です。
縦結びの直し方
- まず縦結びかどうかを確かめます。結び目の中心を正面から見て、帯が斜めに立ち上がっていれば縦結びです。輪を左右へ軽く引いたときに、水平にならず斜めのまま突っ張る場合も同じです。
- 直すには、2回目の結びだけをほどきます。2つの輪をそれぞれ引き抜き、1回目の一重結びだけを残した状態に戻します。
- 左右に垂れた端で、もう一度輪を作ります。
- 今度は、さっきとは逆側の輪を上にして重ね、下からくぐらせます。ここだけ変えれば横結びになります。
- 水平方向に引いて締め、形を整えます。
薄い生地や、一度きつく締めてしまったサテンは、引き抜くときにシワや折り目が残ります。その場合は最初から結び直したほうが早く、仕上がりもきれいです。
自分の癖を知っておくと再発しません。多くの人は無意識にいつも同じ向きで交差します。1回だけ結んでみて縦になったなら、次からは2回目の交差だけを逆にすると覚えてしまえば、以後は考えずに横結びになります。
症状別に直す|5つのつまずき
冒頭の表を、原因の切り分け方まで含めて広げます。
| 症状 | 見分けるサイン | 起きていること | その場の直し方 | 次から防ぐ |
|---|---|---|---|---|
| 曲がる・傾く | 帯が斜めに立ち上がる | 縦結び | 2回目だけほどいて逆の輪を上に | 2回目の交差の向きを固定して覚える |
| 片方だけ大きい | 輪の根元の位置が左右で違う | つまむ位置の差、または締める力の差 | 大きいほうの輪を引いて縮め、芯を締め直す | 芯から帯幅ぶんの位置を両手でつまむ |
| すぐほどける | 芯を指で押すと動く | 芯の巻きが足りない。素材が滑る | 芯だけ締め直す。だめならほどいて2回くぐらせる | 1回目を2回くぐらせるのを標準にする |
| 輪が縦になる・立つ | 輪が正面ではなく上下を向く | 芯が直角、または輪の根元がねじれている | 輪の根元を半回転ひねって寝かせる | 締める前に帯が平らか1回確認する |
| 団子になる | 結び目だけが分厚い | 帯を細く折ったまま、垂れを引いて締めた | ほどいて帯を広げ、輪の根元から締め直す | 芯の厚み=帯幅を止めどきにする |
曲がる・傾く
いちばん多い症状です。冒頭の表のとおり原因は1つに絞ってかまいません。ただし、縦結びではないのに傾く場合もあります。その場合は、結び目を押さえていた手が途中で動いたか、片面素材の裏が出て非対称に見えているかのどちらかです。輪の形をそろえても傾いて見えるなら、光沢の向きを疑ってください。
片方だけ大きい
輪を作るとき、片方は結び目のすぐ上、もう片方は少し離れた場所をつまんでいると、その差がそのまま輪の大きさの差になります。左右とも、芯から帯の幅と同じくらい離れた位置をつまみます。締めたあとで気づいた場合は、大きいほうの輪の根元から反対側の垂れへ向かって、少しずつ生地を送ると縮められます。一度で直そうとすると芯がゆるむので、2〜3回に分けます。
すぐほどける
滑る素材、輪が重い、芯がゆるい、縦結び。この4つのどれかです。順番に潰します。まず芯を指で押してみて、動くなら芯の問題。動かないのにほどけるなら、輪が大きすぎて自重で引き出されています。輪を1〜2cm小さくするだけで止まることがあります。
輪が縦になる・立ってしまう
縦結びとは別に、輪の根元にねじれが1つ入っている場合があります。くぐらせるときに帯が半回転すると起きます。外から見ると輪の付け根が斜めに立ち上がり、片方の輪だけが前に倒れます。締める前なら、指で帯を平らに直せます。
団子になる
帯を細く折りたたんだまま、垂れを引いて締めると、芯だけに生地が集まって団子になります。厚い生地やスカーフで起きやすい症状です。帯を幅いっぱいに広げ、輪の根元から締めると平らに寝ます。
対象物別の早見表|紐の幅と厚みで正解が変わる
原理は同じでも、帯の幅と厚み、そして結んだあとにかかる力が違うと、正解の手順が変わります。7つの対象で比べます。
| 対象物 | 帯の幅と厚みの目安 | 手順が変わるところ | 輪の片側の長さ |
|---|---|---|---|
| 靴ひも | 幅0.3〜1cm、丸または平。厚みあり | 歩行で横に引かれ続けるので、芯を強く締める | 3〜5cm |
| ラッピングのリボン | 幅0.6〜3cm、張りがあり薄い | 箱の角で帯がねじれやすい。交差点を先に固定する | 帯幅の2〜2.5倍 |
| ボウタイ | 中央が細く両端が広い。厚みあり | 首という筒が間に入るので、羽を先に作ってからかぶせる | 端の広い部分をそのまま羽にする |
| ブラウスの共布リボン | 幅2〜5cm、薄く柔らかい | 生地に張りがないので、輪を大きめにとる | 顔の幅の1/2〜2/3の範囲に収める |
| エプロンのひも | 幅3〜6cm、厚手のコットン | 背中で見ずに結ぶ。手の位置で左右差が出る | 8〜12cm |
| ヘアリボン | 幅1〜4cm、素材はさまざま | 髪を巻き込まないよう、輪を作ってから締める | 5〜8cm |
| マフラー・ストール | 帯にすると何枚も重なり非常に厚い | 芯が太くなるので、輪を小さく垂れを長く | 帯幅の1〜1.5倍 |
締め方とほどけ対策も対象で分かれます。
| 対象物 | 垂れの長さ | 締める強さ | ほどけ対策 |
|---|---|---|---|
| 靴ひも | 輪と同じか短く。地面につかない長さ | 強く。芯が動かなくなるまで | 1回目を2回くぐらせる。垂れの先を結び目の下へ通す |
| ラッピングのリボン | 輪の1.2〜1.5倍 | 中程度。箱がへこまない範囲 | 十字にかけた交点の下をくぐらせて土台を作る |
| ボウタイ | 垂れは作らない(羽で完結) | 首まわりに指1本ぶんのゆとり | 襟の内側に収める。強く締めない |
| ブラウスの共布リボン | バストトップの高さを超えない | 弱め。締めると生地に折り目が残る | 結び目の裏で垂れの根元を1回だけ小さく交差させる |
| エプロンのひも | 輪と同じか少し長く | 中程度。腰で動かない範囲 | 1回目を2回くぐらせる。前で結ぶ場合は横にずらす |
| ヘアリボン | 5〜10cm | 弱め。髪が引きつれない範囲 | ゴムの上で結び、ゴムごと巻き込んで土台にする |
| マフラー・ストール | 輪の2倍以上 | 弱め。首を締めない | 大きく結ばず、輪を襟の中へ入れて押さえる |
対象ごとに、いちばん多い失敗も違います。
| 対象物 | いちばん多い失敗 | 原因 | 直す動作 |
|---|---|---|---|
| 靴ひも | 歩くとほどける | 縦結びのまま横へ引かれている | 2回目の交差を逆にして甲と平行に寝かせる |
| ラッピングのリボン | 結び目だけがずれて中心に来ない | 交差点を押さえないまま締めた | 交差点を親指で押さえたまま輪の根元を引く |
| ボウタイ | 左右の羽の大きさが違う | 折りたたむ位置が中央からずれている | 羽の中央を先に決めてからかぶせる |
| ブラウスの共布リボン | 輪が平たくつぶれる | 生地に張りがなく、輪の中身が空 | 幅いっぱいに広げて結ぶ。輪を2枚重ねに折る |
| エプロンのひも | 左右非対称で片方が長い | 背中で結ぶため左右の長さを見ていない | 前で長さをそろえてから後ろへ回す |
| ヘアリボン | 髪ごと締まって痛い | 髪を巻き込んだまま芯を締めた | 輪を先に作り、髪の位置を確認してから締める |
| マフラー・ストール | 結び目が大きすぎて首が詰まる | 帯の折り数が多く芯が太い | 折り数を減らすか、輪を小さくして垂れを長くする |
靴ひもの結び方|ほどけないようにする
服の話から少し離れますが、原理は同じです。靴ひもがすぐほどける、左右に傾くという場合も、2回目の交差が1回目と入れ替わって縦結びになっていることがほとんどです。靴では紐が横方向に強く引かれ続けるので、縦結びのゆるみやすさがそのまま出ます。2回目の交差だけを逆にすると、結び目が靴の甲と平行に寝て、ほどけにくくなります。
丸ひもは平ひもより滑るので、1回目を2回くぐらせておくと差が出ます。逆に、平ひもで幅が広いものは芯が太くなりやすいので、2回くぐらせると団子になります。1回で足りるかどうかは、結んでから芯を指で押してみて決めてください。靴の種類ごとの形は靴の種類にまとめています。
ラッピングのリボンの結び方
箱に十字にかけて中央で結ぶ場合、最初の交差点が箱の面から浮くと、そこで帯がねじれます。先に十字の交点を作り、その交点を親指で押さえたまま蝶々結びに移ると、ねじれが入りません。
張りのあるリボンテープは形が決まりやすいかわりに、一度ついた折り目が残ります。位置を決めてから結んでください。輪の長さは帯の幅の2〜2.5倍。幅2cmなら片側4〜5cmです。垂れの先を斜めに切るか、V字に切り込むと切り口のほつれが目立ちません。
ボウタイとは|言葉の意味と結び方
ボウタイとは、首元でちょうちょ結びの形に結ぶ帯状の装飾のことです。 英語の bow tie をそのままカタカナにした言葉で、bow は蝶結びや弓、tie は首に結ぶものを指します。日本語では蝶ネクタイと呼ばれることもあります。フォーマルな装いで首元に着ける独立した小物と、ブラウスやワンピースの襟元から共布のひもが長く伸びていて着る人が自分で結ぶタイプの、両方を指して使われる言葉です。後者は「ボウブラウス」「ボウタイブラウス」「リボンタイ」などとも呼ばれ、呼び分けには幅があります。
ネクタイとの違いは、結んだあとの形と長さです。ネクタイは細長い剣先が縦に下りますが、ボウタイは横に広がって胸元で完結します。装飾としての「リボン」との違いは、首に巻いて結ぶことが前提かどうかです。バッグやギフトのリボンは対象に巻きつけますが、ボウタイは首という筒に沿わせる必要があるため、帯の中央が細く、両端が広くなっている形が多くなります。
| 名前 | 形の特徴 | 印象 |
|---|---|---|
| バタフライ | 両端が大きく広がる。もっとも一般的 | 華やか。顔まわりに面が出る |
| セミバタフライ | バタフライを一回り小さくした形 | 落ち着く。日常でも使いやすい |
| ストレートエンド | 帯幅が一定で細い。バットウィングとも | 現代的。すっきり見える |
| ポインテッド | 端が尖った形 | 個性が出る。装飾性が高い |
| ダイヤモンドポイント | 端が菱形に切られている | 変化があり、結び目が締まって見える |
首元で結ぶ場合、リボンとは少し手順が変わります。首という筒が間にあるためです。
- 襟を立てて、ボウタイを首に回します。右側の端を、左側より3〜4cm長く垂らします。
- 長いほう(右)を、短いほう(左)の上に重ねます。重なる点をのど元の中央に置き、左手でつまんで固定します。
- 長いほうを、首に回っている輪の内側から下へくぐらせ、上へ引き出します。引き出したら、じゃまにならないように肩へ預けておきます。
- 短いほう(いま胸元に垂れているほう)を、横に折りたたんで蝶の羽の形を作ります。帯の幅の広い部分が左右に広がるように、中央でつまみます。これが手前側の羽になります。
- 手前側の羽を、のど元の中央に水平に構えたまま、右手の親指と人差し指で押さえます。
- 肩に預けていた長いほうを下ろし、手前側の羽の中央の上に、まっすぐ縦にかぶせます。
- 長いほうの端を、自分のほうへ折り返して輪を作ります。この輪を、手前側の羽の後ろにできているすき間(首の帯と羽の間の穴)へ、向こう側から押し込みます。押し込むのは端の先ではなく、折り返した輪の部分です。
- 反対側に出てきた輪と、手前側の羽を持って、水平方向に少しずつ引きます。羽の上下と輪の上下を交互に引くと、中心が締まって左右がそろいます。
- 首まわりのきつさを確かめます。指が1本すっと入るくらいが目安です。
ボウタイでも、原理は蝶々結びと同じです。2回目に上を通す端が1回目と入れ替わると、首元で斜めに傾きます。手順6で「まっすぐ縦にかぶせる」と書いたのは、そこで向きが決まるからです。襟の形との相性も出るので、首元がどこまで開くかは先に確認してください。襟の種類はネックラインの種類に図付きで整理しています。
ブラウス・ワンピースの共布リボン
顔にいちばん近いので、大きさと位置の影響が大きい場所です。共布は生地が薄く張りがないため、輪が立たないのが典型的な崩れ方になります。
| 決めること | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 結び目の位置 | 第一ボタンのあたりか鎖骨の中央 | これより高いと首が詰まり、低いと胸元が空く |
| 首まわりのゆとり | 指1本ぶん | きつく締めると動いたときに帯が食い込む |
| 輪の左右の幅 | 顔の幅の1/2〜2/3 | これを超えるとリボンが主役になる |
| 垂れの長さ | バストトップの高さを超えない | 長すぎると視線が下へ流れる |
| ジャケットを重ねる日 | 輪をさらに小さく | 前を閉めたとき結び目が襟の内側に収まる大きさ |
薄い生地は帯をたたまず幅いっぱいに広げたまま結び、輪は仕上がりの2割増しでとります。締めるときに縮むぶんを先に見込むためです。仕事の場面では、光沢の強い素材と大きな輪の組み合わせは浮きやすくなります。装いの温度感はオフィスカジュアルにまとめています。
ウエストのリボンベルトとエプロンのひも
自分の体に巻くため、鏡を見ずに結ぶと傾きやすい場所です。
| 決めること | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 結ぶ位置 | 正面中央か、握りこぶし1つぶん横 | 真正面は視線が中心に集まる |
| 座る時間が長い日 | 体の横で結ぶ | 座ると腹部で結び目が押しつぶされて輪が開く |
| 輪の左右の幅 | 体の幅より内側 | 輪が輪郭からはみ出すと横に広く見える |
| 垂れの長さ | 腰骨より下、脚の付け根より上 | 動いたときに脚に絡まない |
| 引き締める姿勢 | 両ひじを外へ張る | ひじが体に近いと斜め下へ引いて芯が回る |
エプロンのひもを背中で結ぶ場合は、前で左右の長さをそろえてから後ろへ回すのが確実です。背中では長さを見られないので、そこで合わせようとすると必ずずれます。厚手のコットンは芯が太くなるので、輪は8〜12cmと大きめにとると釣り合います。
ヘアリボンの結び方
髪を巻き込むと、締めた瞬間に引きつれます。輪を2つ作ってから締める手順にすると、締める前に髪の位置を確認できます。ゴムでまとめた上に結ぶ場合は、ゴムごと1周巻いてから蝶々結びに入ると、土台ができてずれません。
輪の片側は5〜8cm。後ろで結ぶときは、正面から見て輪が頭の輪郭の内側に収まる大きさにすると、横から見たときにも収まります。
マフラー・ストールを帯にして結ぶ
正方形や大判の布は、そのままでは結べないので帯にする工程が先に入ります。
- 対角線で三角に折ります。
- 三角の頂点を底辺に向かって折り込みます。
- さらに半分、また半分と折り、使いたい幅の帯にします。
- 折り目をなじませるため、両手で挟んで軽くしごきます。
帯にした時点で何枚も重なっているため、結び目は必ず太くなります。輪を小さめに、垂れを長めにとると釣り合います。逆に輪を大きくすると、芯の太さと輪の軽さが噛み合わず前に倒れます。首の後ろで交差させずに前で結ぶほうが、襟が浮きません。顔まわりに置く色は肌との相性が出るので、色名の整理は色名の図鑑、似合う色の考え方はパーソナルカラー4シーズンの比較が参考になります。
素材別の結び分け
同じ手順でも、素材が違うと結果が変わります。理由は3つ、生地の張り、表面の滑りやすさ、そして厚みです。この3つが芯の太さと輪の立ち方を決めます。
| 素材 | 典型的な崩れ方 | 原因 | 対処 | 輪の大きさ |
|---|---|---|---|---|
| シフォン・ジョーゼット | 輪が平たくつぶれる | 張りがなく輪の中身が空 | 幅いっぱいに広げて結ぶ。締めすぎない | 仕上がりの2割増し |
| サテン・シルク | すぐほどける | 摩擦が小さく芯がゆるむ | 1回目を2回くぐらせる。根元だけ引く | 小さめ |
| グログラン・コットンテープ | 折り目が残る | 張りが強く形状を記憶する | 位置を決めてから結ぶ。低温スチームで戻す | 帯幅の2〜2.5倍 |
| ベルベット・起毛素材 | 結び目が太くなる | 毛足のぶん厚みが出る | 2回くぐらせない。芯は1回で止める | 小さめ |
| リネン・厚手コットン | 輪が角ばる | 反発が強く折れ線が立つ | 締めすぎずゆるめに結んで馴染ませる | 大きめ |
| レザー・革ひも | 締めても輪が開く | 戻ろうとする力が強い | 芯を強めに、垂れは短く | 小さめ・垂れも短く |
| スカーフ・大判の布 | 団子になる | 折り重なって芯が太い | 折り数を減らす。輪の根元から締める | 帯幅の1〜1.5倍 |
薄くてつぶれるものと、滑ってほどけるものは対処が逆です。前者は「輪を大きく、締めすぎない」、後者は「輪を小さく、芯にひと巻き足す」。ここを取り違えると、直そうとするほど悪化します。
ほどけないためのひと工夫
素材にかかわらず使える方法です。上から順に、手間の少ないものを並べます。
| 方法 | やること | 効く場面 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 芯を2回巻く | 1回目の交差で2回くぐらせる | 滑る素材、靴ひも | 厚い素材では団子になるので1回で |
| 締める順番を守る | 輪の根元 → 垂れ の順 | すべて | 逆にすると芯が最後にゆるむ |
| 輪を小さくする | 輪を1〜2cm縮める | 大きい輪が自重で開く場合 | 小さすぎると装いの中で埋もれる |
| 裏で1回交差 | 垂れの先を結び目の裏で小さく交差させる | 動きの多い日 | 表からは見えない大きさで |
| 土台を作る | 蝶々結びの前に一重結びを1回入れる | バッグの持ち手、エプロン | ほどきにくくなる |
| 数針まつる | 共色の糸で2〜3針だけ留める | 動かない場所の飾りリボン | ほどく前提のものには使えない |
| 縦結びを疑う | 結び目が斜めに立っていないか見る | 何をしても止まらないとき | 工夫より先にここを確認する |
いちばん最後の行が、実は最初に確認すべき項目です。ほどけやすさの原因が、工夫ではなく結び方そのものにあることは珍しくありません。
時間が経っても形が保たれる工夫
朝はきれいでも、夕方には崩れている。その差は、結んだあとの一手間で縮められます。
結ぶ前に、リボンの折り目とシワを伸ばしておきます。折り目が残ったまま結ぶと、その折り目に沿って輪が倒れます。低温のスチームを10cmほど離して当て、平らに置いて完全に乾かしてから結びます。結んだあとは、輪の形を整えてから軽くスチームを当てます。サテンやグログランは、これで輪郭が残ります。シフォンなど熱に弱い生地は当てず、手で形を整えるだけにしてください。素材表示を確認してから行います。
移動中は結ばないのも手です。共布のひもは、着いてから結ぶほうが確実にきれいで、上着を脱ぐときに引っかかって崩れる事故もなくなります。輪の中に、共布の切れ端や薄紙を小さく丸めて入れておく方法もあります。薄い生地の輪が立たない場合に効きます。外から見えない大きさに留めるのが条件です。
長く着る日は、結び直せるようにしておきます。この記事の手順を1度覚えてしまえば、鏡の前で30秒あれば直せます。崩れないようにする工夫より、崩れたら直せることのほうが、結局は楽です。
大きさのバランスをどう決めるか
輪の大きさは好みで決めがちですが、基準はあります。
| 基準になるもの | 輪の大きさ | 結び目の位置 | 垂れ |
|---|---|---|---|
| 顔の幅 | 顔幅の1/2〜2/3。1/3を下回ると埋もれる | 鎖骨の中央あたり | バストトップの高さまで |
| 首が短めに見えるのが気になる | 小さく | 少し下げる | 長め。縦の線を作る |
| 首が長めに見えるのが気になる | やや大きめ | 首元に近く | 短め。横幅で分割する |
| 上着を重ねる日 | 襟の内側に収まる大きさ | 通常どおり | 短め |
| 背中で結ぶ場合 | 大きめ | 背骨の中心 | 通常どおり |
体の質感と厚みでも、似合う輪の大きさと素材が変わります。
| 骨格タイプ | 輪の大きさ | 合いやすい素材 | 結び方の傾向 |
|---|---|---|---|
| ストレート | 小さめ | 張りのあるリボンテープ、薄手のサテン | 平たく寝かせる。きっちり締める |
| ウェーブ | 小さめ〜中くらい | シフォン、細番手のサテン | 輪を2段にするような凝った形も乗る |
| ナチュラル | 大きめ | リネン、コットン、質感のある素材 | きっちり締めずゆるめに |
判断に迷う場合は骨格タイプとは何かを先に読むか、骨格タイプ診断で当たりをつけると早いです。どのタイプかわからないときの考え方は骨格診断がわからないときにまとめています。
顔の印象からも選べます。子供顔で曲線的な印象の方は小さめの輪を複数、大人顔で曲線的な印象の方は大きめでやわらかい輪、大人顔で直線的な印象の方は輪を控えめにして帯を細く。分類の考え方は顔タイプとはにあります。
場面でも適量が変わります。
| 場面 | 素材 | 輪の大きさ | 光沢 |
|---|---|---|---|
| 改まった席 | 落ち着いた質感 | 小さめ | 控えめ |
| 仕事の日 | 張りのあるもの | 小さめ | 控えめ |
| 休日の装い | 質感が出るもの | 中くらい〜大きめ | 自由 |
| 贈り物の包装 | 張りのあるリボンテープ | 箱の短辺の1/3まで | 自由 |
| 髪に結ぶ | 軽いもの | 頭の輪郭の内側 | 自由 |
式典やパーティーでの装いの温度感は祝賀会の服装やスマートカジュアルが参考になります。
うまくいかないときの30秒チェック
上から順に見ると、原因が絞れます。
| 順 | 見るところ | そうなっていたら | 直す動作 |
|---|---|---|---|
| 1 | 正面から見て帯が斜めに立っているか | 縦結び | 2回目の交差を逆にする |
| 2 | 左右の垂れの長さ | 違う | 結び始めに3〜5cmの差をつける |
| 3 | 輪の付け根のねじれ | ねじれている | 締める前なら指で平らに直す |
| 4 | 片方の輪だけ小さいか | 小さい | 根元をつまむ位置と引く力を左右そろえる |
| 5 | 輪がつぶれていないか | つぶれている | 輪を大きくとる。2枚重ねにする |
| 6 | 芯を指で押して動くか | 動く | 1回目を2回くぐらせる |
| 7 | 帯の裏が見えていないか | 見えている | 輪の付け根で半回転ひねる |
この記事のまとめ|蝶々結びで覚えておくこと
きれいなちょうちょ結びは、手先の器用さではなく、2回目の交差の向きで決まります。1回目に上へ重ねた端を、2回目も上に通す。これだけで結び目の芯が帯と平行に寝て、輪が左右に並びます。位置で言えば、1回目とは逆の側が上に来ます。曲がる・すぐほどける・輪が縦になる、の3つはすべてここに戻ってきます。
左右対称は、感覚ではなく数字で決められます。上に重ねる側を3〜5cm長く、輪の片側は帯幅の2〜2.5倍、垂れは輪の1.2〜1.5倍、輪の根元は左右とも芯から帯幅ぶん離してつまむ。この4つを固定すると、毎回同じ形になります。
そのうえで、対象物と素材で正解が動きます。靴ひもは強く締めて輪を短く、ラッピングは交点を押さえてから、共布リボンは締めずに輪を大きく、マフラーは輪を小さく垂れを長く。薄くてつぶれるものと滑ってほどけるものは対処が逆なので、そこだけ取り違えないでください。
服の形についてもっと知りたい場合は、ネックラインの種類、袖の種類、スカートの種類の3本が図付きの早見帳になっています。色の名前で迷ったときは色名の図鑑を、裾まわりの整え方はデニムのロールアップをどうぞ。
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よくある問い
- Q. 蝶々結びが斜めに傾くのはなぜですか?
- 1回目の交差で上に重ねた端と、2回目に上を通す端が入れ替わっているためです。1回目に右の端を上に重ねたなら、2回目も右から来た端(このときは左側に垂れています)を上にします。同じ端を続けて上にすると結び目の芯が帯と平行に寝て、輪が左右にまっすぐ並びます。違う端を上にすると芯が直角を向き、45度ほど回転した縦結びになります。直すには2回目の結びだけをほどき、逆側の輪を上にして通し直します。
- Q. 片方の輪だけ大きくなってしまいます。
- 原因は2つに絞れます。1つは輪の根元をつまむ位置が左右で違うこと。両方とも結び目の芯から帯の幅と同じくらい離した位置をつまみ直すとそろいます。もう1つは締めるときに利き手だけ強く引いていることで、この場合は利き手ではないほうを意識して強めに引くと釣り合います。それでも直らないなら、結び始めの長さ配分を見直してください。
- Q. すぐほどけるのを止める方法はありますか?
- まず1回目の交差でくぐらせるとき、1回ではなく2回くぐらせて芯に厚みを作ります。次に締める順番を「輪の根元を左右へ引く→垂れを軽く下へ引く」に固定します。輪の先を引くと芯がゆるみます。それでも動く場合は縦結びを疑ってください。縦結びは芯が立ったまま締まるので、動くたびにゆるみます。靴ひもがほどけやすいのはほとんどこれです。
- Q. 蝶結びとちょうちょ結び、蝶々結びは違うものですか?
- すべて同じ結び方を指す言葉で、違うのは書き方だけです。「蝶結び」は最も短い書き方で手芸やラッピングの説明書によく使われ、「蝶々結び」は漢字表記、「ちょうちょ結び」はひらがな表記です。「リボン結び」も同じものを指します。呼び方が分かれているのは、手芸・靴ひも・贈り物の包装・和装の紐といった別々の場面でそれぞれの言い方が定着したためで、結び方に違いはありません。
- Q. 靴ひもとラッピングのリボンで、結び方は変えたほうがいいですか?
- 手順の原理は同じですが、帯の幅と厚み、そして結んだあとにかかる力が違うので、力加減と輪の長さは変えます。靴ひもは細く、歩くたびに横へ強く引かれるので、芯を強めに締めて輪は短く(4〜5cm程度)します。ラッピングのリボンは張りがあって力がかからないので、芯は軽く、輪は帯の幅の2〜2.5倍にとると釣り合います。共布リボンやスカーフのように薄くて滑るものは、逆に締めすぎないほうが形が残ります。
- Q. ボウタイとは何ですか?
- 首元で蝶々結びの形に結ぶ帯状の装飾のことで、日本語では蝶ネクタイとも呼ばれます。英語の bow tie で、bow は蝶結び、tie は首に結ぶものという意味です。フォーマルな装いで着けるものと、ブラウスやワンピースの襟元から共布が長く伸びていて自分で結ぶタイプ(ボウブラウス、リボンタイ)の両方を指して使われます。
- Q. サテンのリボンが平たくつぶれたり、逆に滑ってほどけたりします。
- 薄くて張りのない生地は輪の中身が空のままだと自重で倒れるので、帯を折りたたまず幅いっぱいに広げたまま結び、輪を仕上がりの2割増しにとり、締めすぎないでください。表面が滑る生地は芯がゆるむので、1回目を2回くぐらせて芯に厚みを作り、輪ではなく輪の根元だけを左右へ引きます。つぶれると滑るは原因が逆なので、対処も逆になります。
- Q. 一度ほどかずに縦結びを直せますか?
- 2回目の結びだけをほどけば直せます。輪を2つとも引き抜いて1回目の結び目だけを残し、そこから輪を作り直して、今度は先ほどと逆側の輪を上にして通します。薄い生地は引き抜くときにシワが残りやすいので、全部ほどいて結び直したほうがきれいに仕上がることもあります。
- Q. 首が短めに見えるのが気になるとき、襟元のリボンはどう結べばいいですか?
- 結び目の位置を少し下げ、輪を小さく、垂れを長めにとると縦の線が出ます。輪を大きくして首の真下で横に広げると、首の見える範囲がさらに狭くなります。襟元自体を縦に開く形と組み合わせるのも有効です。
— メグラシ編集部





