セージグリーンとは|灰みの深い緑、合う色と似合う人の境目

**セージグリーンとは、ハーブのセージの葉のような、灰みを含んだ深い緑です。**目安の色は #A8B49A 前後。同じ緑の家族でも、カーキより黄みが弱く、モスグリーンより一段明るい位置にあります。緑という色そのものが苦手な方でも選ばれやすいのは、この灰み(曇り)が肌への主張をやわらげるためです。
似合うかどうかは、色名そのものより どのトーンのセージを選ぶか で分かれます。曇りが強く暗いものほど肌から浮きにくく、明るく澄んだものほど顔立ちを選びます。手持ちの一枚が自分に合うかをトーン別に確かめたい場合は、セージグリーンが似合う人|顔の下で確かめる手順に早見表とセルフチェックがあります。合わせやすい色は白、生成り、ベージュ、キャメル、黒。パーソナルカラーではブルーベース夏とイエローベース秋にもっとも馴染みます。
この記事では、このあとセージグリーンを含む色名全体の見分け方を扱います。**手持ちの服を1枚、白いコピー用紙と黒い服のあいだに置いてください。**紙と黒のどちらに近いか(明るさ5段階)、30センチ離して目を細めたときに色みが残るか(鮮やかさ3段階)。この2つを決めれば、候補は3つ以下まで減ります。所要3分。バーガンディーとチャコールという、いちばん多く尋ねられる2色も含め、赤系・グレー系・くすみ系の3つの家族の色見本、英語のつづりと語源、パーソナルカラー4シーズンとの相性は、後半にまとめてあります。
手持ちの服の色名を確かめる手順|3分で候補を3つに絞る
用意するものは、家にあるもので足ります。
| 用意するもの | 目安 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 白いコピー用紙 | A4を1枚 | 明るさの上端。紙より明るい服はほとんどない |
| 黒い服 | 20センチ四方以上 | 明るさの下端。この2つで物差しができる |
| 光 | 窓から1メートル以内、午前10時〜午後2時 | 電球色の照明の下では、色みの判定が1〜2段階ずれる |
| 時間 | 3分 | 明るさ1分、鮮やかさ1分、濁り1分 |
**部屋の照明は消してください。**白熱灯やLEDの色温度が混ざると、青みと黄みの判定が反転します。判定は自然光だけで行います。
ステップ1:明るさを5段階で決める
紙を左、黒い服を右に置き、そのあいだに判定したい服を置きます。どちらに近いかで段階を決めます。
| 段階 | 見え方 | この段階に入る色名の例 |
|---|---|---|
| 1 | 紙とほとんど区別がつかない | エクリュ、アイボリー、オフホワイト |
| 2 | 紙寄りだが、明らかに紙より暗い | ベージュ、グレージュ、スモーキーピンク |
| 3 | 紙と黒のちょうど中間 | トープ、ダスティブルー、モーヴ、テラコッタ |
| 4 | 黒寄りだが、黒よりはっきり明るい | バーガンディー、モスグリーン、チャコール、スレートグレー |
| 5 | 黒とほとんど区別がつかない | ブラック、ミッドナイト系、極端に濃い色 |
**ここで多くの人が迷うのが3と4の境目です。**判断の基準は「黒い服の上に重ねたとき、境目が見えるか」。見えれば4、見えにくければ5です。
ステップ2:鮮やかさを3段階で決める
服から30センチ離れて、目を細めて2秒 見てください。細めることで細かい情報が落ち、色みだけが残ります。
| 段階 | 目を細めたときの見え方 | 何が言えるか |
|---|---|---|
| A | 色みがはっきり残る(赤い、緑だ、とわかる) | 彩度が高い。原色に近い色名の家族 |
| B | うっすら色みが残る(赤っぽい灰色、に見える) | 中程度。くすみ系・ニュアンス系の家族 |
| C | 灰色か黒に見え、色みが判別できない | 無彩色に近い。グレー系の家族 |
ステップ3:濁りがあるかを確かめる
最後に、その色が 澄んでいるか濁っているか を見ます。スマホの画面に純色(真っ赤・真っ青・真緑のいずれか、その服に近い色相)を表示し、服の横に置いてください。
| 画面の純色と並べたとき | 判定 | 色名の傾向 |
|---|---|---|
| 服のほうが曇って、灰色の膜がかかって見える | 濁りあり | スモーキー、ダスティ、グレイッシュが付く色名 |
| 服のほうが暗いだけで、曇りは感じない | 濁りなし | ワイン、ボルドー、ミッドナイトなど深い色名 |
判定表:明るさ×鮮やかさで候補を出す
ステップ1と2の結果を、この表に当てはめます。色み(赤・青・緑・黄)は目で判断してください。
| 明るさ | 鮮やかさ | 色みの方向 | 候補になる色名 |
|---|---|---|---|
| 4〜5 | C | なし | チャコール、ダークグレー、ブラック |
| 4 | C | わずかに青 | スレートグレー、チャコールグレー |
| 4〜5 | B | 赤〜紫 | バーガンディー、ワインレッド |
| 4 | A | 赤 | ボルドー、えんじ |
| 3〜4 | B | 赤茶 | マルーン、小豆色、レンガ色 |
| 3 | A | 黄赤 | テラコッタ |
| 3〜4 | B | 緑 | モスグリーン、オリーブ、カーキ |
| 3 | B | 青紫 | モーヴ、ダスティブルー |
| 2〜3 | B | 緑(淡い) | セージ |
| 2〜3 | C | 灰茶 | トープ、グレージュ |
| 1〜2 | C | 黄み | ベージュ、エクリュ |
**3つに絞れたら、そこで色見本を見てください。**候補を持たずに色見本を眺めても決まりませんが、3つに絞ってから見比べれば、たいてい1つに決まります。
迷ったときの分岐:似た色名の分け方
| 迷っている2つ | 見るところ | こう分ける |
|---|---|---|
| バーガンディーとボルドー | 紙の上に置いたときの色み | 紫が立てばバーガンディー、赤が立てばボルドー |
| バーガンディーとワインレッド | 濁り(ステップ3) | 灰みの膜があればワインレッド、なければバーガンディー |
| チャコールとダークグレー | 明るさ(ステップ1) | 黒の隣で境目が見えにくければチャコール、はっきり見えればダークグレー |
| チャコールとスレートグレー | 青みの量 | 紙の上で青が立てばスレートグレー、ほぼ無彩色ならチャコール |
| カーキとモスグリーン | 黄みの強さ | 黄が強ければカーキ、灰みが強ければモスグリーン |
| ベージュとグレージュ | 灰みの量 | 紙の上で黄が立てばベージュ、灰が立てばグレージュ |
| グレージュとトープ | 明るさ | 明るければグレージュ、一段暗く茶みが出ればトープ |
| どれにも決まらない | 素材を疑う | 光沢のある生地は1段明るく、起毛した生地は1段暗く見える。裏側の色で判定し直す |
**最後の行が実務では最も効きます。**同じ染料でも、サテンとウールでは明るさが2段階違って見えます。判定に迷ったら、光が当たっていない裏側や、縫い代の内側の色を見てください。
まず結論:バーガンディーとチャコールはこの色です
質問に先に答えます。
**バーガンディー(burgundy)は、赤ワインを思わせる紫みの深い赤です。**フランス東部のブルゴーニュ地方(英語名 Burgundy)で造られる赤ワインの色に由来するといわれます。日本語では「バーガンディ」と長音を省いて書かれることもありますが、指している色は同じです。目安は #6B2438 前後。黒に寄るほど紫みは見えにくくなり、明るく寄るほど赤みが立ちます。
チャコール(charcoal)は、木炭そのものを指す英語です。色としては黒に近い濃いグレーで、目安は #36393B 前後。真っ黒より一段だけ明るく、わずかに青みを感じることが多い色です。服の表記では「チャコール」と「チャコールグレー」がほぼ同じ意味で使われ、どちらもスーツやニット、パンツの定番色として並びます。
この2色に共通するのは、暗いのに真っ黒ではないという性格です。黒ほど強く出ず、それでいて締まる。だから、大人の装いで長く使われてきました。
一問一答でまとめると
| 質問 | 答え |
|---|---|
| バーガンディーとは何色 | 紫みを含む深い赤。ワインの色 |
| バーガンディーの英語 | burgundy |
| バーガンディーの語源 | ブルゴーニュ地方の赤ワイン |
| チャコールとは何色 | 黒に近い濃いグレー |
| チャコールの英語 | charcoal |
| チャコールの意味・語源 | 木炭。炭そのものを指す言葉 |
| チャコールグレーとの違い | ほぼ同じ色を指す。表記のゆれ |
赤系の色を並べて見分ける
赤系のニュアンスカラーは、名前がいちばん混乱しやすい家族です。ワイン、産地、染料、焼き物──由来がばらばらの言葉が同じ棚に並んでいるので、覚えるより見比べるほうが早くなります。
左上から右下へ、紫みの強い暗い赤 → 赤み → 茶み → 黄み、という順に並んでいます。この並びが頭に入ると、店頭で「これはボルドーとテラコッタの中間くらい」という見方ができるようになります。
バーガンディー
紫みを含んだ、暗い赤。8色のなかでもっとも「重い」色です。顔の近くに置いても主張しすぎないので、ニット、コート、ワンピースのように面積の大きいアイテムで扱いやすい色でもあります。黒との相性がよく、黒のパンツに合わせるだけでまとまります。
ボルドー
フランス・ボルドー地方のワインに由来します。バーガンディーより赤みが立ち、少しだけ明るく見えます。実際には両者の境目はあいまいで、同じような色に別の名前が付いていることも珍しくありません。並べたときに「紫寄りか、赤寄りか」だけを見れば十分です。
ワインレッド
赤ワイン全般を指す和製の色名で、バーガンディーやボルドーより灰みを含んだ表現に使われることが多い色です。彩度が一段低いぶん、落ち着いて見えます。スーツやジャケットなど、かたい場面の赤に向きます。
えんじ(臙脂)
日本の伝統色です。もとは中国の燕(えん)の地でつくられた紅(べに)に由来するといわれ、紅花や臙脂虫から採る染料の色を指してきました。8色のなかでは明るく、赤みがはっきり出ます。学校の制服やネクタイ、和装の帯などで見慣れている方も多いはずです。
マルーン
英語 maroon、語源はフランス語の marron(栗)です。栗の実の色ですから、赤に茶が混ざります。バーガンディーが紫方向に外れるのに対し、マルーンは茶方向に外れる、と覚えると迷いません。
小豆色・レンガ色
どちらも和名で親しまれてきた赤茶です。小豆色はやわらかく、レンガ色は土っぽく乾いた印象。ニットやコーデュロイのように、表面がざらついた素材で映えます。
テラコッタ
イタリア語の terra cotta(焼いた土)が語源で、素焼きの植木鉢の色です。赤系のなかではもっとも明るく、オレンジみを含みます。秋の装いの定番色ですが、リネンやコットンなら夏の終わりから使えます。
似ている赤を、ふたつずつ隣に置いて比べる
言葉で「バーガンディーは紫み」と書いても、頭のなかでは再生されません。2色だけを並べると、差が一目で見えます。
紫みの差はごくわずかです。並べれば分かりますが、単独で見たときに言い当てるのは難しい程度の違いだと考えてください。
「えんじ色とボルドーの違い」を探す方が多い組み合わせです。差は明るさにあります。えんじのほうが一段明るく、色として前に出ます。顔の近くに置いたとき、えんじは血色を足し、ボルドーは落ち着きを足します。
どちらも茶みのある赤ですが、明るさが大きく違います。マルーンは秋冬のアウターやブーツ、テラコッタは初秋のニットやスカートに向きます。
同じくらいの暗さでも、紫方向か茶方向かで印象が変わります。前者は端正に、後者は穏やかに見えます。
グレー系の色を並べて見分ける
グレーは「濃さ」と「何色みを含むか」の2つで決まります。無彩色に見えて、実際にはわずかな青み・黄み・緑みが入っていることがほとんどです。
チャコールの意味と、チャコールグレーとの違い
チャコールの意味は、そのまま「木炭」です。英語 charcoal は炭そのものを指す名詞で、色名として使われるときも、燃やしたあとの炭の色を指しています。真っ黒ではなく、灰をかぶってわずかに白茶けた、あの黒に近いグレー。語源を知っていると、どのくらいの濃さかが想像しやすくなります。
日本の店頭では、チャコールとチャコールグレーはどちらも同じ色として並びます。あえて分けるなら、チャコールは炭そのもの、チャコールグレーは炭のようなグレー、という言い方の違いです。表記が違っても、届く色はほぼ同じと考えて差し支えありません。
| 表記 | 意味するところ | 実際の色 |
|---|---|---|
| チャコール | 木炭そのもの | #36393B 前後 |
| チャコールグレー | 木炭のようなグレー | ほぼ同じ。わずかに青みを足すことも |
| ブラック | 無彩色の黒 | #000000。明暗差が最も強い |
| ダークグレー | 濃いが黒には寄らないグレー | #55595C 前後。一段軽い |
仕事着で使うなら、チャコールは黒とダークグレーのあいだを埋める色として覚えておくと便利です。黒ほど強く出ず、ダークグレーほどくだけない。この一段が効いてきます。
ダークグレー
チャコールより一段明るいグレーです。黒・チャコール・ダークグレーを並べると、明るさの階段になります。仕事着で「黒だと強すぎるが、明るいグレーだとゆるい」というときに、ちょうど中間を埋めてくれます。
スレートグレー
英語 slate gray、粘板岩(スレート)の色です。青みがはっきり出るのが特徴で、無彩色というよりは寒色に近く見えます。白と合わせると清潔感が、ネイビーと合わせると端正さが出ます。
アッシュグレー
英語 ash gray、灰の色です。日本のファッションでは「アッシュ」が青みのくすみを指す言葉として広く使われており、髪色の表現でもおなじみです。明るめのグレーで、春夏のトップスに向きます。
グレージュ
グレー(gray)とベージュ(beige)を合わせた和製の色名です。グレーの落ち着きとベージュの温かさが同居し、肌なじみがよいのが特徴。日本ではこの10年ほどで定番色になりました。
濃いグレーを、黒と隣に置いて比べる
顔の近くで比べると、この3色の性格の差ははっきりします。黒は輪郭を強く出すので、コントラストがはっきりした顔立ちの方に向きます。チャコールは影の出方がやわらぎ、疲れて見えにくい。ダークグレーはさらに軽く、休日の装いにも馴染みます。
グレージュは、この2つのちょうど中間にあります。ベージュだと顔が黄色く見える、グレーだと寒々しい──そのどちらにも当てはまらない位置にいるので、選びやすい色として定着しました。
くすみ系の色を並べて見分ける
「くすみカラー」とは、彩度を落とした色の総称です。グレーを混ぜたように見えるため、はっきりした色が苦手な方でも取り入れやすいのが特徴です。
モーヴ
英語 mauve、フランス語でゼニアオイ(銭葵)の花を指します。1856年に世界で初めて人工的に合成された染料の名前としても知られる色です。灰みのある紫で、ピンクほど甘くならず、紫ほど重くならない位置にいます。
スモーキーピンク
灰みを含んだピンクです。日本では「くすみピンク」とも呼ばれ、ほぼ同じ色を指します。明るいピンクが顔から浮くと感じる方でも、灰みが入ると馴染みやすくなります。
ダスティブルー
英語 dusty blue、ほこり(dust)をかぶったような青、という意味です。水色より落ち着き、ネイビーより軽い中間の色。シャツやワンピースに使われます。
セージ
ハーブのセージ(和名ヤクヨウサルビア)の葉の色です。葉の表面に細かなうぶ毛があるため白っぽく曇って見え、その曇りがそのまま色名になりました。緑が苦手という方でも着られる緑として選ばれています。
この色だけは、似合うかどうかの分かれ方が他の色名と違います。曇りの量で顔の下に落ちる影が変わるため、明るさ3段階のどこを選ぶかで結果が入れ替わります。手持ちの一枚が自分に合うかを確かめたい場合は、セージグリーンが似合う人|顔の下で確かめる手順にトーン別の早見表と10項目のセルフチェックがあります。ここでは色名の見分けだけを扱います。
カーキ
もとはヒンディー語・ウルドゥー語で「土ぼこり」を意味する言葉です。英語では khaki と書きます。日本では黄みの強い茶緑を指すことが多いのですが、英語圏では砂色に近いベージュを指すことがあり、通販で認識がずれやすい色名の代表格です。
トープ
英語 taupe、フランス語でモグラを意味します。モグラの毛のような灰みの茶で、ベージュより暗く、ブラウンより灰みがあります。バッグや靴で見かけることの多い色です。
ベージュ・エクリュ
ベージュ(beige)は、もともと染色していない羊毛の色を指すフランス語です。エクリュ(écru)も同じくフランス語で「生成り」、漂白していない麻や綿の色。どちらも白より温かく、肌に近い明るさを持ちます。
この3色は同じ棚に並ぶことが多く、取り違えの多い組み合わせです。黄み→緑み→灰みの順に並んでいると覚えておくと、写真からでも見分けがつきます。
モスグリーンとは──苔のような、灰みのある深い緑
モスグリーンとは、苔(moss)の色に由来する、灰みを含んだ深い緑のことです。英語のつづりは moss green で、意味はそのまま「苔の緑」。目安は #5C6249 前後で、緑のなかでは彩度が低く、明るさも抑えられています。木陰の湿った石に張りついた苔を思い浮かべると、色の見当がつきます。
緑系の色名は隣どうしの区別がつきにくいので、何が違うのかを表にしました。
| 色名 | 目安の色 | 何が強いか | 見分けの一言 |
|---|---|---|---|
| モスグリーン | #5C6249 | 灰み | 緑なのに、くすんで静か |
| オリーブ | #6B7043 | 緑み | モスより黄緑に寄り、明るい |
| カーキ | #8B7E4E | 黄み | 緑というより土の色に近い |
| フォレストグリーン | #2E4A34 | 濃さ | もっとも暗く、青みも感じる |
装いでの使いどころは、面積の大きいアイテムです。灰みがあるぶん主張が強く出ないので、アウター、ニット、ワイドパンツのように広い面を任せても重くなりません。合わせやすいのは白、生成り、ベージュ、キャメル、そして黒。同じくすみ同士のグレージュやトープとも穏やかにまとまります。逆に、彩度の高い原色の赤や青と並べると、モスグリーンだけが沈んで見えることがあります。
パーソナルカラーでいうと、黄みと深さを併せ持つイエローベース秋にもっとも馴染みます。ブルーベース夏の方が着るなら、灰みの強い明るめのものを顔から離して使うと落ち着きます。
色名の英語つづりと語源の一覧
「チャコール 英語」「バーガンディー 意味」といった調べ方をされる方が多いので、まとめておきます。
| 色名 | 英語表記 | 語源・由来 |
|---|---|---|
| バーガンディー | burgundy | ブルゴーニュ地方(英語名 Burgundy)の赤ワイン |
| ボルドー | bordeaux | フランス・ボルドー地方の赤ワイン |
| ワインレッド | wine red | ワインの赤。和製英語に近い使われ方 |
| えんじ | ― | 中国の燕(えん)の地に由来する紅の色 |
| マルーン | maroon | フランス語 marron(栗) |
| テラコッタ | terra cotta | イタリア語で「焼いた土」 |
| チャコール | charcoal | 木炭そのもの |
| スレートグレー | slate gray | 粘板岩(スレート)の色 |
| アッシュグレー | ash gray | 灰の色 |
| グレージュ | greige | gray と beige を合わせた造語 |
| モーヴ | mauve | フランス語でゼニアオイの花 |
| トープ | taupe | フランス語でモグラ |
| カーキ | khaki | ヒンディー語・ウルドゥー語で「土ぼこり」 |
| モスグリーン | moss green | 苔(moss)の色 |
| オリーブ | olive | オリーブの実の色 |
| ベージュ | beige | 未染色の羊毛の色を指すフランス語 |
| エクリュ | écru | フランス語で「生成り・未漂白」 |
由来を知っておくと、色の見当がつくようになります。ワインなら暗い赤、木炭なら濃いグレー、土なら黄みの茶。色名は、たいてい実在するものの名前です。
パーソナルカラー4シーズンとの相性
色名ごとに、どのシーズンで扱いやすいかを整理します。似合う・似合わないの二択ではなく、同じ色名のなかでどのトーンを選ぶかという話として読んでください。診断の考え方そのものはパーソナルカラー4シーズンの比較にまとめています。
| 色名 | イエベ春 | ブルベ夏 | イエベ秋 | ブルベ冬 |
|---|---|---|---|---|
| バーガンディー | 明るめを小面積で | 紫寄りなら○ | ◎ | ◎ |
| ボルドー | 明るめなら○ | △ | ◎ | ○ |
| えんじ | ○ | △ | ◎ | ○ |
| テラコッタ | ◎ | △ | ◎ | △ |
| チャコール | 小面積で | ○ | ○ | ◎ |
| スレートグレー | △ | ◎ | △ | ○ |
| グレージュ | ○ | ◎ | ○ | △ |
| モーヴ | △ | ◎ | △ | ○ |
| スモーキーピンク | ○ | ◎ | △ | △ |
| セージ | 淡めで○ | ◎ | ◎ | △ |
| カーキ | △ | △ | ◎ | △ |
| モスグリーン | △ | 明るめなら○ | ◎ | ○ |
| エクリュ | ◎ | ○ | ◎ | △ |
イエローベース春(スプリング)
明るく、黄みのある色が得意なタイプです。赤系ならテラコッタやレンガ色のように黄みを含むもの、明るいえんじが扱いやすくなります。バーガンディーやチャコールのような暗い色は、バッグ・靴・ボトムスなど顔から離れた場所で使うと、重さが出ません。
ブルーベース夏(サマー)
灰みを含んだ色が得意なタイプです。グレー系のほぼすべてと、モーヴ、スモーキーピンク、セージが馴染みます。赤系を選ぶなら、茶みの強いマルーンやテラコッタより、紫寄りのバーガンディーやワインレッドのほうが穏やかに収まります。
イエローベース秋(オータム)
深く、黄みのある色が得意なタイプです。この記事に並んだ赤系のほとんどが得意分野で、テラコッタ、レンガ色、マルーン、えんじが特に馴染みます。カーキ、トープ、エクリュも同じ家族です。灰みの強いスレートグレーだけは、顔がぼんやりしやすいので小面積で。
ブルーベース冬(ウィンター)
はっきりした明暗差が得意なタイプです。チャコール、黒、真っ白との相性がよく、赤系ならくすみの少ない深いバーガンディーが端正にまとまります。淡いくすみ色を顔の近くに置くと輪郭がぼやけやすいので、選ぶなら小物か、白との組み合わせで。
自分がどのタイプに近いか分からない場合は、色布を顔の下に当てて、顔色が明るく見えるほうを選ぶだけでも十分に役に立ちます。パーソナルカラー診断で目安を掴んでから色名を選ぶと、失敗が減ります。
合わせやすい色・相性を選ぶ色
バーガンディー・ボルドーに合わせやすい色
- 黒:もっとも簡単。深い赤が締まって見えます
- チャコール:黒より穏やかに、大人っぽくまとまります
- ネイビー:暗い色どうしですが、青と赤で方向が違うので沈みません
- ベージュ・キャメル:温かさが加わり、秋の装いになります
- 白・オフホワイト:明暗差で赤が鮮明に見えます
- グレージュ:やわらかく、休日向きの組み合わせ
- ゴールドの小物:顔まわりに光が戻ります
ボルドーが合わない色──と、その理由
「ボルドー 合わない色」で調べる方が多いので、正面から書きます。相性を選ぶのは次の3系統です。
- 彩度の高い原色の赤・オレンジ:同じ赤の家族なのに彩度が違いすぎて、どちらも中途半端に見えます
- 蛍光色・ビビッドな黄緑:ボルドーの落ち着きが打ち消され、色だけが浮きます
- 中途半端な明るさの茶色:赤茶とボルドーは近すぎて、汚れた色に見えることがあります
どうしても合わせたいときは、あいだに白・アイボリー・グレーを一枚挟んでください。インナー、シャツの襟、靴下、バッグ──どこか一か所で構いません。境目に無彩色が入るだけで、隣り合う色のけんかは収まります。
チャコールに合わせやすい色
チャコールは無彩色なので、ほぼすべての色を受け止めます。白との組み合わせは仕事着の定番、ベージュやキャメルとは穏やかに、バーガンディーやボルドーとは季節感が出ます。逆に難しいのは、同じくらいの明るさの濃紺や濃い茶と全身で合わせたときです。近い暗さの色が並ぶと、全体がぼやけて見えます。どこか一か所に明るい色を入れて、明暗の差を作ってください。
色を3色に収めるという考え方
くすみ色は主張が弱いぶん、何色でも足せてしまいます。目安として、全身で使う色は3色まで。バーガンディーのニット、グレージュのパンツ、白のスニーカー。この3色でひとつの装いが完成します。4色目からは、小物のなかで済ませると散らかりません。着まわしの考え方は夏の着まわしの記事でも扱っています。
季節とシーンの目安
季節
| 季節 | 向く色名 | 理由 |
|---|---|---|
| 春 | スモーキーピンク、モーヴ、エクリュ、淡いセージ | 明るく軽い色が季節の光に合う |
| 夏 | ダスティブルー、アッシュグレー、エクリュ、白 | 涼しさは明るさと寒色で作れる |
| 秋 | テラコッタ、レンガ色、マルーン、カーキ、モスグリーン、トープ | 黄みと茶みが季節の景色と揃う |
| 冬 | バーガンディー、ボルドー、チャコール、えんじ | 深い色が空気の澄み方に合う |
バーガンディーやボルドーは冬の色と思われがちですが、素材を変えれば季節をまたげます。薄手のリネンやコットンなら初秋から、とろみのある素材なら春先まで。厚みのあるウールだけが冬の色です。気温に沿った素材選びは気温別の服装にまとめました。
シーン
- 仕事・オフィス:チャコール、ダークグレー、グレージュ、ネイビー。バーガンディーは小物か、インナーで
- 会食・きちんとした場:バーガンディー、ボルドー、チャコール。深い色は場に馴染みます
- 休日の外出:テラコッタ、セージ、スモーキーピンク、エクリュ。軽さのある色が合います
- 保護者会・面談:グレージュ、スレートグレー、白。目立ちすぎず、地味にもなりません
- 式典・弔事:規定の色を優先。深い赤でも、色が付いているものは避けるのが無難です
オフィスでの色の使い方はオフィスカジュアルの考え方、きちんとした場での装いはスマートカジュアルも参考になります。
素材で色は変わる──同じ色名なのに違って見える理由
同じ #6B2438 でも、素材が違えば別の色に見えます。理由は光の反射です。
- サテン・光沢のあるポリエステル:光を強く返すので、明るく、鮮やかに見えます
- ウール・起毛素材:光を吸うので、暗く、落ち着いて見えます
- リネン・コットン:織り目の陰影で、少しかすれた色に見えます
- ベロア・ベルベット:毛の向きで明暗が出て、同じ服のなかで濃淡が生まれます
- ニット:編み目の凹凸で影ができ、平面の生地より一段暗く見えます
「バーガンディーのニットは重かったのに、バーガンディーのブラウスは軽かった」という経験があるとしたら、色ではなく素材の差です。色選びで迷ったら、色名だけでなく素材名まで見てください。
通販で「思っていた色と違う」を減らす3つの見方
- 写真の陰の部分を見る:光が当たっている部分は実物より明るく写ります。袖の内側や裾の折り返しなど、影になっている場所の色が、届く服の色に近くなります
- モデル着用写真と物撮り写真を見比べる:2枚で色が違う場合、暗いほうを信じるとがっかりしにくくなります
- 色名の幅を前提に置く:同じ「ボルドー」でも、ブランドによって明るさは一段以上ちがいます。名前は目安であって、定義ではありません
色は、画面の設定でも変わります。同じ商品ページを別の画面で開くと違う色に見えることは珍しくありません。色名の定義には幅がある、と最初から思っておくのが、いちばん確実な対策です。
色名で迷わなくなるための3つの整理
最後に、この記事の内容を頭に残しやすい形にまとめます。
1. 色は「明るさ・鮮やかさ・何色み」の3つで決まる
バーガンディーとボルドーの違いは何色み(紫寄りか赤寄りか)、ボルドーとえんじの違いは明るさ、ワインレッドとボルドーの違いは鮮やかさ。3つのどれが違うのかが分かれば、色名を覚えていなくても選べます。
2. 語源を覚えると色の見当がつく
ワイン、木炭、栗、焼いた土、灰、モグラ、土ぼこり。色名の多くは実在するものの名前です。名前の由来が分かれば、暗いのか明るいのか、温かいのか冷たいのかは想像できます。
3. 迷ったら、顔から離す
似合うか自信のない色は、スカート、パンツ、バッグ、靴で使ってください。顔から離れるほど、色の影響は小さくなります。気に入って着続けられたら、翌シーズンにトップスへ上げる。この順番なら、失敗しても手持ちが無駄になりません。
骨格タイプによって、同じ色でも似合う素材や形が変わります。骨格タイプとはもあわせてご覧ください。首元の形で顔まわりの印象が変わる話はネックラインの種類に、リボンやスカーフの色を効かせたいときの結び方はリボンの結び方にまとめています。
色名は、覚えるものではなく、見比べるものです。この記事の色見本を手元に置いて、店頭やネットの色名と照らし合わせてみてください。「この色はバーガンディーとマルーンのあいだくらい」と言えるようになれば、色で迷う時間はぐっと短くなります。
関連記事
よくある問い
- Q. バーガンディーとはどんな色ですか?
- 赤ワインを思わせる、紫みを含んだ深い赤です。英語のつづりは burgundy で、フランスのブルゴーニュ地方(英語名バーガンディー)で造られる赤ワインの色に由来するといわれます。目安の色は
- Q. チャコールとはどんな色ですか?意味も教えてください。
- 木炭のような、黒に近い濃いグレーです。英語のつづりは charcoal で、意味はそのまま「木炭」。炭そのものを指す言葉が、そのまま色名になりました。目安の色は
- Q. モスグリーンとはどんな色ですか?
- 苔(moss)のような、灰みを含んだ深い緑です。英語のつづりは moss green、そのまま「苔の緑」を意味します。目安は
- Q. バーガンディーとボルドーはどう違いますか?
- 一般には、バーガンディーのほうが紫みが強く暗め、ボルドーのほうが赤みが立って見えるといわれます。ただしどちらもワインの産地に由来する色名で、境目ははっきりしていません。ブランドによって同じような色に別の名前が付くこともあるため、名前より実物の写真で判断するほうが確実です。
- Q. ボルドーに合わない色はありますか?
- 相性を選ぶのは、彩度の高い原色の赤・オレンジ、蛍光色、そして中途半端な明るさの茶色です。赤どうしでけんかしたり、濃い色どうしで沈んで見えたりします。合わせるなら、あいだに白・アイボリー・グレーをひとつ挟むと落ち着きます。
- Q. チャコールと黒はどちらが使いやすいですか?
- 顔の近くに置くなら、チャコールのほうが穏やかです。黒は明暗差が強く出るので、顔の影も一緒に強調されることがあります。チャコールは黒より一段明るいぶん、影の出方がやわらぎます。きちんと感は黒とほぼ同じだけ確保できます。
- Q. テラコッタってどんな色ですか?
- 素焼きの植木鉢のような、くすんだオレンジ寄りの赤茶です。イタリア語の terra cotta(焼いた土)が語源。目安は
- Q. 同じ色名なのに届いた服の色が違うのはなぜですか?
- 色名の定義に幅があること、画面の設定で見え方が変わること、素材によって光の反射が変わることの3つが重なるためです。同じバーガンディーでも、光沢のあるサテンは明るく、起毛したウールは沈んで見えます。色名より、写真の陰の部分の色を見ると実物に近い判断ができます。
— メグラシ編集部





