顔タイプ診断をわかりやすく服に移す|秋冬は襟・柄・生地の硬さを見る

**顔タイプ診断の結果は、タイプ名のままでは服になりません。**キュート、フェミニン、クールといった名前は、服の名前ではないからです。わかりやすく服に移すには、まずタイプ名を2つの軸に割ります。子供顔か大人顔か。曲線か直線か。
次に、その2つを服の3か所に置きます。子供顔か大人顔かは、襟の深さと柄の大きさに。曲線か直線かは、生地の硬さと柄の形に。秋冬の買い物で見るのは、襟・柄・生地の硬さの3か所だけで足ります。色や細かいデザインは、この3か所が合っていれば好みで選んで構いません。
この記事では、その3か所をどう測るかを、自分の顔と手で確かめられる目安で書いていきます。鎖骨のくぼみから襟までの距離、自分の目の横幅と柄の大きさの比べ方、手のひらに生地をのせて垂れ方を見る方法。どれも売り場で数秒でできます。
自分のタイプがまだ決まっていない人は、先に顔タイプ診断をわかりやすく|手持ちの服を顔の下に当てて2軸を決めるで2つの軸だけ決めておいてください。この記事は、決まった結果を服に移すところから始めます。
結論:タイプ名を2つに割って、襟・柄・生地の硬さに置く
顔タイプ診断の8つのタイプは、2つの軸の組み合わせでできています。縦の軸が子供顔と大人顔、横の軸が曲線と直線です。タイプ名を覚えるより、自分がこの2つの軸のどこにいるかを覚えておくほうが、服を選ぶときにはずっと使えます。
| 軸 | 服で出る場所 | 片側 | もう片側 |
|---|---|---|---|
| 子供顔/大人顔 | 襟の深さ・柄の大きさ | 浅い襟・小さい柄 | 深い襟・大きい柄 |
| 曲線/直線 | 生地の硬さ・柄の形・襟の形 | 柔らかい生地・丸い柄 | 硬い生地・線や格子の柄 |
表は軸を見せるためのものです。どちらの軸にも「あいだ」があり、そこにいる人のほうがむしろ多いくらいです。あいだにいるときの決め方は、後半の「2つのタイプで迷ったとき」で書きます。
襟と柄は、2つの軸の両方を持っています。襟なら深さが大人と子供、形が曲線と直線。柄なら大きさが大人と子供、形が曲線と直線。生地の硬さだけは、曲線と直線の軸にしか関わりません。だから売り場では、生地を触って曲線か直線かを確かめ、襟と柄を見て両方の軸を確かめる、という順番になります。
子供顔か大人顔か|襟の深さと柄の大きさに出る
子供顔と大人顔の違いは、顔の中のパーツの配置と、顔の縦の長さに出ます。目の位置が顔の中心より上にあり、顔の下半分が短めなら子供顔寄り。目の位置が中心より下で、顔の下半分が長めなら大人顔寄りです。詳しい見分け方は大人顔と子供顔の違いにまとめてあります。
この軸が服に出るのは、顔のすぐ下にくる襟の深さと、顔の近くに来る柄の大きさです。理由は、顔の下に続く空白の長さと、顔のパーツの大きさとの釣り合いにあります。
子供顔の人は、顔の下半分が短いぶん、顔の下に長い空白が続くと、顔だけが小さく浮いて見えます。襟を浅めにして首元を詰めると、顔と服がひと続きになって落ち着きます。柄も、顔のパーツに近い小さめのものだと、顔と柄の大きさがそろいます。
大人顔の人は、顔の下半分が長いので、襟が浅く詰まっていると、顔の下に余白がなくなって窮屈に見えます。襟を深めに開けて首元に縦の空白を作ると、顔の縦の長さと釣り合います。柄も大きめのほうが、パーツの間隔の広さと合います。
丈にも少し出ます。子供顔の人は短めの丈や、上半身にポイントを集めた服が軽く見えます。大人顔の人は長めの丈や、縦に流れる服が落ち着きます。ただし丈は骨格の影響のほうが大きいので、この記事では襟と柄に絞ります。
曲線か直線か|生地の硬さと柄の形に出る
曲線と直線の違いは、顔のパーツと輪郭の形に出ます。目が丸く、頬がふっくらしていて、輪郭に角が少ないなら曲線寄り。目が切れ長で、鼻筋が通り、あごや頬骨に角があるなら直線寄りです。
この軸が服に出るのは、生地の硬さ、柄の形、襟の形の3つです。中でも秋冬にいちばん効くのが、生地の硬さです。
曲線の人は、柔らかく体に沿って垂れる生地を着ると、顔の丸みと布の動きがそろいます。硬くて形が残る生地を着ると、布の角ばった輪郭が顔の丸みとぶつかって、服だけが強く見えます。
直線の人は、張りがあって形が残る生地を着ると、顔の線と布の線がそろいます。柔らかすぎる生地を着ると、布の頼りない動きが顔のシャープさと合わず、ぼんやり見えます。
柄の形は、曲線の人なら丸、花、水玉、波のような曲線の柄。直線の人ならストライプ、格子、幾何学のような線の柄。襟の形は、曲線の人なら丸首やショールカラー、リボン。直線の人ならシャツカラー、テーラードの襟、角のあるVネックです。
8タイプを襟・柄・生地に置いた早見
8つのタイプを、2つの軸と3か所の組み合わせで並べると次のようになります。タイプの位置づけには診断する人によって多少の幅があるので、ここでは軸のどのあたりかを大まかに書いています。
| タイプ | 軸の位置 | 襟 | 柄 | 生地の硬さ |
|---|---|---|---|---|
| キュート | 子供・曲線 | 浅い丸首・小さな丸襟 | 小さな丸い柄 | 柔らかい |
| アクティブキュート | 子供・曲線と直線のあいだ | 浅い襟・ハイネック | 小さめの線と丸の混ざった柄 | 中間 |
| フレッシュ | 子供・直線寄り | 浅いシャツ襟・すっきりした丸首 | 小さめの線の柄か無地 | 中間〜やや硬い |
| クールカジュアル | 子供・直線 | 浅いシャツ襟・タートル | 小さな線や格子 | 硬い |
| フェミニン | 大人・曲線 | 深めの丸い開き・ショール | 大きな丸い柄・花 | 柔らかい |
| ソフトエレガント | 大人・あいだ(穏やか) | 深めで角の丸いV | 中くらいの控えめな柄 | 中間 |
| エレガント | 大人・あいだ(華やか) | 深い開き・ボウ | 大きくはっきりした柄 | 中間〜柔らかい |
| クール | 大人・直線 | 深いV・テーラード | 大きな線や格子 | 硬い |
この表を覚える必要はありません。自分の行だけを見て、襟・柄・生地の3つを売り場で確かめられれば十分です。表を見ても答えが出ないのは、2つのタイプのあいだにいる人です。その人のための章を後半に置いています。
襟は、鎖骨のくぼみからの距離で測る
襟の深さを、目で見て「浅い」「深い」と判断するのは意外と難しいものです。そこで、自分の体の上の位置で測ります。基準にするのは、首の付け根にある鎖骨のくぼみです。
両方の鎖骨が首の前で近づくところに、指が入る小さなくぼみがあります。ここを0として、襟のいちばん低い位置がくぼみから何cm下に来るかを見ます。
- 0〜3cm:浅い襟。子供顔の人が落ち着く範囲
- 4〜7cm:中くらい。どちらの人にも使いやすい
- 8cm以上:深い襟。大人顔の人が落ち着く範囲
秋冬は、タートルネックやハイネックで、襟がくぼみより上に来ることも増えます。子供顔の人はこれがそのまま使えます。大人顔の人がタートルを着るときは、首元が詰まったぶん、長めのネックレスや、前を開けたカーディガンで縦の空白を作ってください。襟そのものではなく、その上に重ねたものの開きで深さを足す、という考え方です。
試着室で測るときは、鏡の前で指をくぼみに当て、指の幅で数えるのが簡単です。人差し指から薬指まで3本並べると、だいたい5cm前後になります。指3本が襟の中に収まれば中くらい、収まらずに襟がそれより上なら浅い、と判断できます。
襟の形は、曲線と直線の軸で選びます。同じ深さでも、丸く開いた襟は曲線、角のある襟は直線です。Vネックでも、切り込みの先が丸いものは曲線寄り、鋭く尖ったものは直線寄りになります。
柄は、自分の目の横幅と比べる
柄の大きさも、「小さめ」「大きめ」という言葉だけだと人によって基準がずれます。そこで、自分の顔のパーツと比べます。いちばん使いやすいのは、目の横幅です。
目頭から目尻までの長さは、多くの人で2.5〜3.5cmの範囲に収まります。鏡の前で、定規を目の下に当てて測っておいてください。この長さを1として、柄のひとつのモチーフの大きさを比べます。
- 目の横幅より小さい柄:子供顔の人が落ち着く
- 目の横幅と同じくらい:どちらにも使える中くらい
- 目の横幅の1.5倍以上:大人顔の人が落ち着く
ストライプやボーダーなら、線と線の間隔で比べます。格子なら、ひとつのマスの一辺です。花柄なら、ひとつの花の直径です。水玉なら、ひとつの玉の直径と、玉と玉の間隔の両方を見てください。
秋冬は、チェックやツイードのように、柄と生地が一体になったものが増えます。ツイードの場合は、遠目に見たときに模様として見える単位を柄の大きさとして扱います。50cm離れて見たときに、目の横幅より小さな粒に見えるか、大きな格子に見えるかで判断してください。
柄の形は、曲線と直線の軸で選びます。同じ大きさでも、丸い花や水玉は曲線、ストライプや格子は直線です。柄の大きさは大人と子供、形は曲線と直線。ひとつの柄で、2つの軸を同時に確かめられます。
生地の硬さは、手のひらから10cmはみ出させて測る
秋冬の服でいちばん印象を動かすのが、生地の硬さです。同じ形のニットでも、細い糸で編んだ薄手と、太い糸で編んだ厚手では、曲線と直線の印象がまるで違います。これを売り場で測る方法があります。
服の裾か袖の端を、手のひらの上にのせます。そのまま手を少し引いて、生地を手のひらの端から10cmほどはみ出させてください。はみ出た部分がどう落ちるかを見ます。
- ほぼ真下に垂れる:柔らかい。曲線の人の生地
- 斜めに45度くらいで止まる:中間。あいだの人の生地
- ほとんど垂れずに水平に近い:硬い。直線の人の生地
厚手のウールやツイード、張りのあるコットン、フェルトのような生地は水平に近くなります。とろみのある化繊や、細い糸で編んだニット、薄いジャージーはほぼ真下に垂れます。起毛した柔らかいウールや、中くらいの厚さのニットは、斜めに止まることが多いです。
この測り方のよいところは、生地の名前を知らなくても判断できることです。売り場の表示を読んで素材の性質を考えるより、手のひらの上で一度垂らしてみるほうが、自分に合うかどうかを直接確かめられます。
コートのように大きくて手のひらにのせにくいものは、襟の端か前立ての端を指でつまみ、10cm持ち上げて手を離してみてください。すぐにくたっと倒れるか、形を保ったままゆっくり倒れるかで、同じように判断できます。
秋冬は、生地の硬さの比重が上がる
夏と秋冬で、似合う服が変わったように感じる人は少なくありません。その多くは、生地の硬さが季節で変わることから来ています。
夏の服は、ほとんどが薄く柔らかい生地です。だから直線の人でも、夏は生地の硬さで大きく外すことが少なく、襟と柄だけ合っていれば似合って見えます。ところが秋冬になると、生地が厚くなり、硬いものが一気に増えます。曲線の人が、何も考えずに厚手の硬いウールのジャケットを選ぶと、夏には起きなかったずれが起きます。
もうひとつ、秋冬は首元が詰まることも影響します。タートルやマフラーで首元が覆われると、襟の深さの調整がしにくくなり、そのぶん生地と柄の比重が上がります。大人顔で曲線の人が、硬い生地のタートルを着ると、深さの軸と硬さの軸の両方で外れてしまいます。
秋冬の買い物では、生地の硬さを最初に見てください。手のひらで垂らして、自分の軸と合っていなければ、襟や柄がいくら合っていても候補から外します。そのあとで襟と柄を見る。この順番にすると、売り場で迷う時間がかなり減ります。
2つのタイプで迷ったとき|3か所のうち2か所だけ寄せる
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。顔タイプ診断を受けると、ぴったり1つのタイプに決まる人ばかりではありません。「フェミニンとソフトエレガントのあいだ」「キュートとフレッシュで迷った」といった結果になる人は、かなりの割合でいます。
そういうとき、どちらか片方のタイプに全部そろえようとすると、外れたときの差が大きくなります。かといって両方の中間ばかりを選ぶと、どの服も印象が薄くなります。
おすすめは、3か所のうち2か所だけをどちらかに寄せ、1か所は反対側に残すことです。たとえばフェミニンとソフトエレガントで迷っているなら、2つのタイプの違いは曲線と直線の軸にあります。大人顔は共通なので、襟の深さと柄の大きさは大人側で確定させます。そのうえで、生地と柄の形と襟の形のうち2つを曲線に、1つを中間に置く。今日は生地を柔らかく、柄を丸く、襟だけ角のあるVにする。別の日は生地を中間に、柄と襟を曲線にする。
こうすると、どちらのタイプに寄っても大きく外れることがありません。しかも1か所だけ反対側が残っているので、服の印象がぼやけません。
迷っている2つのタイプが、軸を2つとも違えているときもあります。たとえばキュートとクールのように、子供と大人、曲線と直線の両方が離れている組み合わせです。この場合は、診断がどこかでずれている可能性が高いので、2つの軸を1つずつ確かめ直してください。軸ごとに確かめると、たいていは片方の軸だけがはっきりしていて、もう片方の軸が揺れていることが分かります。はっきりしている軸は3か所すべてでそろえ、揺れている軸だけを2か所と1か所に分けます。
もうひとつの迷い方は、「どちらのタイプの服も、着るとそれなりに似合う」というものです。これは悪いことではありません。両方の軸のあいだにいて、服の側の振れ幅を受け止められる顔だということです。その場合は、3か所をそろえることより、その日の予定に合わせて寄せる側を決めてください。改まった場では大人側と直線側に2か所、くつろいだ場では子供側と曲線側に2か所。顔はそのままで、服の側だけを動かせます。
2か所と1か所の分け方を、具体的な組み合わせでもう少し書いておきます。キュートとフレッシュで迷っている人は、どちらも子供顔なので、襟は浅く、柄は目の横幅より小さいもので確定です。揺れているのは曲線と直線の軸なので、生地・柄の形・襟の形の3つのうち2つを曲線か直線のどちらかに寄せます。たとえば、柔らかく垂れるニットに、細いストライプの小さな柄、浅いシャツ襟。生地だけが曲線で、柄と襟は直線です。これで直線側に2か所、曲線側に1か所になります。
エレガントとクールで迷っている人は、どちらも大人顔なので、襟は深め、柄は目の横幅の1.5倍以上で確定です。曲線と直線の軸では、硬い生地のジャケットに、深いVの襟、大きな花柄のスカーフ。生地と襟が直線、柄だけが曲線です。
どちらに2か所を寄せるかは、鏡の前で両方を試して、顔がはっきり見えるほうを選んでください。顔より服が先に目に入るなら、寄せすぎです。顔が先に目に入り、服がその下で落ち着いて見えるなら、その組み合わせが合っています。慣れてくると、2か所と1か所の分け方を変えるだけで、同じ手持ちの服から何通りもの着方が作れるようになります。
診断を受けるたびに結果が変わるとき
自己診断、オンラインの診断、対面の診断と、受けるたびに違うタイプが出る人もいます。結果が変わると、どれを信じればいいのか分からなくなりますが、ここでも2つの軸に割ると整理できます。
出た結果を全部書き出して、それぞれを子供と大人、曲線と直線に割ってください。たとえば、フェミニン、ソフトエレガント、エレガントの3つが出たなら、3つとも大人顔です。揺れているのは曲線と直線の軸だけです。キュート、フレッシュ、アクティブキュートなら、3つとも子供顔で、やはり揺れているのは曲線と直線の軸です。
共通している軸は確定として扱い、襟の深さと柄の大きさを迷わず決めます。揺れている軸は、前の章と同じように、3か所のうち2か所だけ寄せる方法で扱います。結果が変わるのは、診断が間違っているからではなく、あなたの顔がある軸の上で中間にいるからです。その軸の服は、どちらにも振れる余地がある、と考えてください。
逆に、子供と大人の軸が揺れている場合もあります。キュートとフェミニン、フレッシュとクールのような組み合わせです。この場合は、襟の深さを中くらい、つまり鎖骨のくぼみから4〜7cmに置き、柄は目の横幅と同じくらいのものを選ぶと、どちらの結果でも外れません。
結果がばらばらで軸の共通点も見つからないときは、顔タイプ診断どおりの服が似合わないときで、ずれている軸を1つ見つける方法を試してください。
軸ごとに確かめ直すときは、鏡の前で同じ形の服を2枚だけ使うと分かりやすくなります。子供と大人の軸なら、首元の浅い無地のニットと、首元の深い無地のニット。曲線と直線の軸なら、柔らかく垂れる無地のブラウスと、張りのある無地のシャツ。それぞれを顔の下に当てて、顔がはっきり見えるほうを選びます。無地を使うのは、柄の影響を外して、1つの軸だけを確かめるためです。2枚の差がほとんど分からない軸は、あなたがその軸のあいだにいるということなので、2か所と1か所に分ける着方がそのまま使えます。
売り場での順番|生地、襟、柄の順に見る
3か所を見る順番も決めておくと、売り場で迷わずにすみます。おすすめは、生地、襟、柄の順です。
- 生地:手のひらから10cmはみ出させて垂らす。自分の曲線と直線の軸に合わなければ、ここで戻す
- 襟:体に当てて、鎖骨のくぼみから襟のいちばん低い位置まで指で測る。深さが軸に合っているか、形が曲線か直線かを見る
- 柄:顔の横に持ち上げて、目の横幅と比べる。大きさと形を見る
生地を最初に見る理由は、秋冬はここで外れると取り返しがつきにくいからです。襟の深さは、重ね着やアクセサリーで調整できます。柄も、上に何かを羽織れば面積を減らせます。けれど生地の硬さは、着ている間ずっと全身に出ます。
無地の服の場合は、柄の確認を飛ばして、生地と襟の2か所だけで判断してください。無地は柄の軸を持たないぶん、どのタイプの人にも使いやすい服です。迷ったときに無地を選ぶのは、理にかなった選び方です。
手持ちの秋冬服を3か所で仕分ける
新しく買う前に、手持ちの秋冬服を3か所で見直しておくと、何が足りないかがはっきりします。
クローゼットから秋冬のトップスとアウターを出して、1枚ずつ3つの点数をつけてください。生地の硬さが自分の軸に合っていれば1点、襟の深さと形が合っていれば1点、柄の大きさと形が合っていれば1点。無地の場合は柄を1点として数えます。
- 3点:そのまま着る
- 2点:外れている1か所を、重ねるものや小物で補って着る
- 0〜1点:着るたびに違和感があるなら、手放す候補にする
2点の服は、どこが外れているかによって補い方が変わります。襟が浅すぎる大人顔の人なら、前を開けたカーディガンや長めのネックレスで縦の空白を足します。生地が硬すぎる曲線の人なら、首元に柔らかいスカーフを巻いて、顔のすぐ下に柔らかい布を置きます。柄が大きすぎる子供顔の人なら、上に無地を羽織って、柄の見える面積を半分以下にします。
仕分けが終わると、自分のクローゼットにどの軸の服が多いかが分かります。曲線の人なのに硬い生地ばかりが並んでいる、大人顔なのに浅い襟ばかり、といった偏りが見えたら、次の買い物ではその反対側を1枚足してください。
顔タイプと骨格診断が食い違うとき
顔タイプと骨格診断の両方を受けている人は、結果が食い違うことがあります。顔は曲線なのに骨格はストレート、顔は直線なのに骨格はウェーブ、といった組み合わせです。
このとき役に立つのが、顔からの距離で分ける考え方です。顔から30cm以内に来る場所、つまり襟、首元の柄、肩より上のアクセサリーは、顔タイプを優先します。それより下で、体の形に沿う場所、つまり身頃の形、ウエストの位置、丈、ボトムの生地は、骨格を優先します。
生地の硬さは、両方にかかる難しい場所です。トップスは顔に近いので顔タイプ寄り、ボトムは体の形に沿うので骨格寄りに分けると、矛盾しません。たとえば顔が曲線で骨格がストレートなら、トップスは柔らかめから中間、ボトムは張りのある硬めの生地にします。
コートのように顔から足元まで1枚でつながる服は、襟だけを顔タイプで、身頃と丈を骨格で選びます。襟の形が違うコートを2つ比べて、身頃の形が同じなら、襟の形が顔に合うほうを選ぶ、という順番です。
秋冬のアイテム別に3か所を当てる|ニット・コート・スカーフ・ボトム
秋冬によく買うアイテムごとに、3か所のどこがいちばん効くかは少しずつ違います。アイテムごとの見る場所を決めておくと、売り場でさらに早く判断できます。
ニットは、生地の硬さがすべてを決めるアイテムです。同じ形でも、細い糸で詰めて編んだものは柔らかく垂れ、太い糸でざっくり編んだものは形が残ります。曲線の人は、細い糸で薄く編んだものか、太い糸でも空気を含んでふんわり垂れるものを。直線の人は、目の詰まった厚手か、畝のはっきりしたリブ編みを選んでください。リブの縦の線は、そのまま直線の柄として働きます。ケーブル編みのような立体的な編み柄は、ねじれた曲線と縦の線の両方を持っているので、あいだにいる人に使いやすい編み地です。
コートは、襟がいちばん効くアイテムです。顔のすぐ下に、大きな面積で襟が来るからです。子供顔の人は、ステンカラーやスタンドカラーのように首元が詰まる襟を。大人顔の人は、テーラードの襟や、前を開けて着るノーカラーを。曲線の人は襟の角が丸いもの、直線の人は角のはっきりしたものを選びます。生地は、コートだと手のひらで垂らしにくいので、襟の端をつまんで10cm持ち上げる方法で測ってください。
スカーフやストールは、柄がいちばん効くアイテムです。顔のすぐ横に、柄がそのまま来るからです。巻いたときに顔の横に見える柄のひとつが、目の横幅と比べて小さいか大きいかを見てください。大きな柄のストールでも、細く畳んで巻けば見える柄は小さくなります。巻き方で柄の大きさを調整できるので、子供顔の人が大きな柄のストールを使いたいときは、細く畳んで首に沿わせるとよいでしょう。
ボトムは、顔から離れているので、顔タイプの影響はトップスより小さくなります。それでも生地の硬さは全身の印象にかかるので、トップスと大きくずれないようにしてください。曲線の人が、トップスは柔らかいのにボトムだけ硬い厚手を選ぶと、上下で印象が分かれます。上下の硬さの差を、手のひらで垂らしたときの角度で45度以内に収めると、全身がまとまります。
バッグや靴のような小物は、形の曲線と直線だけを見れば十分です。丸みのある形か、角のある形か。小物は面積が小さいので、2つのタイプで迷っているときに反対側を1か所残す場所として使うのにも向いています。
タイプ名より軸を覚えておくと、何が変わるか
顔タイプ診断の結果を、タイプ名で覚えている人は多いと思います。けれど売り場で役に立つのは、タイプ名より2つの軸の位置です。タイプ名で覚えていると、そのタイプのおすすめに載っていない服を前にしたとき、判断が止まります。軸で覚えていれば、どんな服でも、襟・柄・生地の3か所を見るだけで判断できます。
軸で覚えておくと、流行にも振り回されにくくなります。今年はこういう形が流行っている、と言われても、その服の生地が自分の軸に合っていれば着られますし、合っていなければ、流行っていても見送れます。
季節が変わっても同じです。夏は襟と柄で、秋冬は生地の硬さを先に。季節ごとに見る順番を少し変えるだけで、同じ2つの軸で1年中選べます。
顔タイプ診断は、似合う服の一覧をくれるものではなく、服を見るときの物差しを2本くれるものです。その2本の物差しを、襟・柄・生地の3か所に当てる。それだけ覚えておけば、診断の結果は十分に服に移せます。
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よくある問い
- Q. 顔タイプ診断の結果が出ましたが、何を買えばいいのか分かりません
- タイプ名を、子供顔か大人顔か、曲線か直線かの2つに割ってください。次に、売り場では襟・柄・生地の硬さの3か所だけを見ます。子供顔なら襟は浅く柄は小さく、大人顔なら襟は深く柄は大きく。曲線なら生地は柔らかく柄は丸く、直線なら生地は硬く柄は線や格子です。この3か所が合っていれば、色や形は好みで選んで構いません。
- Q. 診断を受けるたびに違うタイプが出ます
- 出た結果を2つの軸に割って、共通している軸を探してください。たとえばフェミニンとソフトエレガントが出たなら、どちらも大人顔なので、襟の深さと柄の大きさは大人側で確定します。揺れているのは曲線と直線の軸だけなので、生地の硬さを中間にしておけば、どちらの結果でも外れません。
- Q. 秋冬になると、似合っていたはずの服が急に合わなくなります
- 秋冬は生地が厚く硬くなり、首元が詰まるので、夏より生地の硬さと襟の深さの影響が大きくなります。曲線の人が厚手の硬いウールを着ると、夏の薄手のときより直線側に寄ります。手のひらから10cmはみ出させて垂れ方を測り、自分の軸から外れていないかを確かめてください。
- Q. 顔タイプと骨格診断の結果が食い違います。どちらを優先しますか
- 顔から近い場所は顔タイプ、体の形に沿う場所は骨格を優先してください。襟と、顔から30cm以内に来る柄は顔タイプで決め、身頃の形や丈、ボトムの生地は骨格で決めます。生地の硬さは両方にかかるので、トップスは顔タイプ寄り、ボトムは骨格寄りに分けると矛盾しません。
— メグラシ編集部





