顔タイプクール ニットがきつい|目元か輪郭かで編みと首元を分ける

**顔タイプクールでニットがきつく見えるなら、きつさの出どころが目元か輪郭かを先に決めてください。**目元が出どころなら、黒をやめて炭色や濃紺にし、表面にわずかな柔らかさのある編み地を選びます。輪郭が出どころなら、首元に指2本分の隙間を作り、肩の縫い目を肩先に合わせます。
決め方は、鏡に映った顔を手で半分ずつ隠すだけです。目元を隠したときにきつさが消えるなら目元側、口元からあごを隠したときに消えるなら輪郭側です。直す場所はまったく違うので、ここを決めずに色も形も変えると、クールらしい大人っぽさまで消えてしまいます。
どちらとも取れる人は、首元をクルーネックかボトルネックにして、色を中くらいの濃さにするのが答えです。首元と色の両方で少しずつ強さを引けば、きつさだけが抜けます。以下、出どころごとに直し方を整理します。
先に決める:目元か、輪郭か
いちばんきつく見えると思うニットを着て、鏡の正面に立ちます。手のひらを横にして、次の2通りで顔を隠してください。
| 隠す場所 | 隠したときにきつさが消えたら | 直す場所 |
|---|---|---|
| 眉から目の下まで | 目元側 | ニットの色と編み地 |
| 口元からあごまで | 輪郭側 | 首元の形と肩の位置 |
どちらを隠しても同じくらいきつさが残る人や、どちらを隠しても消える人は、どちらとも取れる人として読み進めてください。写真で見るほうがわかりやすい人は、正面から1枚撮って、画面の上で指を当てても同じように判断できます。
クールのニットがきつく見える仕組み
クールは、顔の大きさや目鼻の配置が大人顔寄りで、目の形や輪郭に直線が多いタイプです。直線の多い顔は、服の側にも直線や濃い色があると、その強さが二重になって見えます。
ニットは、首元が顔のすぐ下に来る服です。シャツやジャケットのように襟で顔と服の間に距離ができないので、顔のいちばん強いところと、服のいちばん強いところが直接隣り合います。これがニットだけきつく見える理由です。
なお、クールの人がニットを着ること自体には問題がありません。なめらかで目の詰まった編み地は、クールの直線と相性がいい素材です。基本の服選びは顔タイプクールの似合う服にまとめています。
目元側:色は黒をやめて炭色か濃紺に
目元側の人は、切れ長の目やまっすぐな眉が、顔の中でいちばん強い線になっています。そこに真っ黒のニットを合わせると、目元の濃さと黒の濃さが響き合い、顔全体が硬く見えます。
まず色を替えてください。黒の代わりに、炭色、濃紺、こげ茶などの「黒に近いけれど黒ではない色」を選びます。目元の濃さより一段だけ浅い色にすると、目元がくっきりしたまま、全体のきつさが抜けます。
明るい色に寄せたい人は、灰色やベージュの中でも、白を多く含んだ淡い色より、少し濁った中くらいの明るさを選んでください。淡すぎる色は、目元だけが浮いてかえって鋭く見えます。
目元側:編み地は表面に少しだけ柔らかさ
目元側の人は、色を替えたうえで、編み地の表面を見直します。表面がつるっと平らなハイゲージは、目元の直線をそのまま受け止めるので、色を替えても少し硬さが残ります。
表面にわずかな起毛のある編み地や、ほんの少し糸の膨らみが感じられる中くらいの太さの編み地を選んでください。顔から30cm離れたところで見て、編み目がうっすら見える程度が目安です。
毛足の長いモヘアのような素材は、クールの顔とは方向が違いすぎます。柔らかさは「よく見るとわかる」程度に止めるのが、目元側の人のちょうどいい量です。
目元側:首元は詰めてよい
目元側の人は、首元の形をあまり気にしなくてかまいません。きつさの出どころが目元なので、首元は顔の下半分の話になり、目元から離れているからです。
タートルネックやモックネックも着られます。色を替え、編み地に少し柔らかさを足していれば、首元が詰まっていてもきつく見えにくくなります。
ただし、黒のタートルネックだけは別です。首元が詰まって、なおかつ真っ黒だと、顔の上下を濃い色で挟む形になります。黒のタートルを着たい日は、内側に白いカットソーの縁を5mmほどのぞかせてください。
輪郭側:首元に指2本分の隙間
輪郭側の人は、頬骨やあごの角、すっと通った鼻筋が、顔の中でいちばん強い線になっています。首に沿ったニットを着ると、あごの線と首元の線がすぐ隣に並び、骨の角が強調されます。
首元に、指2本分の隙間を作ってください。首とニットの間に指を2本横にして差し込んで、少しゆとりがある程度です。タートルネックなら、首に沿うものより、首から少し離れて立つ形を選びます。
Vネックやボートネックのように首元が開いた形も合います。Vネックなら、Vの底が鎖骨の少し下に来る深さにすると、あごの角から視線が下へ流れます。
輪郭側:肩の縫い目を肩先に
輪郭側の人は、首元に加えて、肩の縫い目の位置も見てください。縫い目が肩先より内側に入るニットは、肩まわりが細く締まって見え、相対的に顔の骨の線が目立ちます。
肩の縫い目が、肩先の骨のちょうど上に来るものを選びます。肩先から1〜2cm外に落ちる程度なら問題ありませんが、5cm以上落ちる形は、今度は全身がゆるく見えて顔だけが鋭く残ります。
肩の位置が合うと、顔から肩までが一続きの線になり、輪郭の角だけが目立つことがなくなります。
輪郭側:色は黒でもよい、ただし艶のない面で
輪郭側の人は、色を替えなくてもかまいません。きつさの出どころが骨の線なので、黒そのものは原因ではないからです。
気をつけるのは、艶です。表面にてかりのある黒いニットは、光が当たったところで線が強く出て、頬骨やあごの角と同じ方向の硬さを足してしまいます。黒を着るなら、艶のない、光を吸う表面のものを選んでください。
どちらとも取れる人:首元はクルーかボトルネック
目元と輪郭のどちらを隠してもきつさが残る人は、両方から少しずつ強さを引きます。両方を全部直そうとすると、クールらしさが消えて別人のように見えるので、首元と色を1段ずつ動かすのがちょうどいい量です。
首元は、丸首のクルーネックか、首に沿わずに少し立つボトルネックにしてください。Vネックほど開けず、タートルほど詰めない、間の形です。
色は、炭色や濃紺、深い緑など、黒より一段浅く、淡い色より一段深い中くらいの濃さにします。黒を着たい日は首元をクルーにし、詰まった首元を着たい日は色を中くらいにする、というように、どちらか片方だけ強い日を作るのも手です。
どちらとも取れる人:顔の外に白を1か所
首元と色を動かしてもまだきつく感じるなら、顔の外側に白を1か所だけ置いてください。ニットの下からシャツの襟を少し出す、袖口から白いカットソーをのぞかせる、などです。
白は、顔からの距離で効き方が変わります。首元に白を置くと目元側の困りごとに効き、袖口や裾に白を置くと全身の重さが抜けて輪郭側の困りごとに効きます。どちらとも取れる人は、まず首元から試してください。
柔らかく見せたくて失敗しやすい3つ
きつさを消そうとして、反対側に振りすぎる失敗がよくあります。次の3つは、クールの顔とぶつかりやすい組み合わせです。
1つ目は、淡いピンクや淡い黄色で、なおかつ毛足の長いニットです。甘い色と丸い毛足を同時に足すと、顔と服の方向がばらばらに見えます。2つ目は、大きく丸い襟のついたニットです。顔の直線のすぐ下に大きな曲線が来るので、顔だけが浮きます。3つ目は、細かい模様が全面に入ったニットです。模様の細かさが顔の大人っぽさと合わず、服が幼く見えます。
柔らかさは、1着に1つだけ足してください。色を淡くするなら形と編み地はなめらかに、毛足を足すなら色は落ち着いたものにします。
仕事の日と休日の日
仕事の日は、ニットの上にジャケットやカーディガンを重ねることが多いはずです。重ねるときは、ニットの首元が上着の襟の内側に収まるかを見てください。目元側の人は、上着の襟が顔の近くに直線を足すので、ニットの色を一段浅くしておくと釣り合います。
休日にニット1枚で着る日は、首元と肩の位置がいちばんよく見えます。輪郭側の人は、この日こそ指2本分の隙間と肩先の縫い目を守ってください。
コートを重ねたとき
冬はニットの上にコートを重ねるので、首元にコートの襟が加わります。コートの襟が大きく直線的な形だと、目元側の人は顔のまわりの直線が増えます。ニットを炭色や濃紺にしておくと、コートの襟と目元の間に濃さの段差ができ、きつさが分散します。
輪郭側の人は、ニットとコートの首元が両方とも詰まると、あごの下に厚みが重なります。ニットを首元の開いた形にするか、コートの前を1つ開けて、首元に空気を通してください。冬の首元の選び方は顔タイプ別タートルネックの選び方でも整理しています。
売り場で確かめる順番
売り場では、鏡の前で手を使えないことも多いので、確かめる順番を決めておくと迷いません。
目元側の人は、まず色から見ます。ニットを顔の下に当て、1歩下がって、目元がくっきりしたまま顔全体が硬く見えないかを確かめます。硬く見えたら、同じ形で一段浅い色に替えてもう一度当ててください。色が決まったら、表面を指でなでて、わずかに柔らかさを感じるかを見ます。
輪郭側の人は、まず首元から見ます。試着して、首とニットの間に指2本が入るかを確かめ、次に肩の縫い目が肩先の骨の上に来ているかを見ます。この2つが合っていれば、色は好きなものを選んでかまいません。
どちらとも取れる人は、首元の形と色の濃さを1つずつ確かめ、両方とも「中くらい」に収まっているものを選びます。迷ったら、今持っている中でいちばんきつく見えたニットと並べて当て、どちらが顔に先に目が行くかで決めてください。
まとめ:出どころを1つに絞って直す
顔タイプクールのニットがきつく見えるときは、手で顔を半分ずつ隠して、出どころが目元か輪郭かを決めてください。目元側は色と編み地、輪郭側は首元の隙間と肩の位置を直します。どちらとも取れる人は、首元と色を1段ずつ動かします。
クールの大人っぽさは、そのまま残してかまいません。きつさだけを抜けば、ニットはクールの顔がいちばん落ち着いて見える服になります。服全体で垢抜けない感じが残る人は顔タイプクールが垢抜けないと感じるときもあわせて読んでください。
よくある問い
- Q. 顔タイプクールはニットを着ないほうがいいですか
- 着てかまいません。クールは大人顔で直線の多いタイプなので、なめらかで目の詰まったニットはむしろ得意です。きつく見えるのはニットそのものではなく、色や首元が顔の強いところと重なっているためです。出どころを決めて、その1か所だけ直してください。
- Q. 柔らかく見せたくて淡いピンクのふわふわしたニットを買いましたが、似合いません
- クールの顔に、丸い毛足と甘い色を同時に足すと、顔と服がばらばらに見えやすくなります。柔らかさは1つだけ足すのが基本です。色を淡くするなら編み地はなめらかに、毛足を足すなら色は灰色や紺に寄せてください。
- Q. 黒のタートルネックはクールに似合いますか
- 輪郭側の人は、首に沿いすぎない形なら黒でも似合います。目元側の人は、黒のタートルだと目元の強さと黒の強さが重なってきつく見えやすいので、炭色か濃紺に替えるか、首元に白をのぞかせてください。
— メグラシ編集部





