ベリーショートで丸顔|頭頂の高さ・耳の上の厚み・襟足で選ぶ

**スマートフォンで、正面から自分の顔を撮ってみてください。**髪を含めた頭の外形で、いちばん横に広いのはどの高さでしょうか。頬の横か、耳の上か、それより上か。
丸顔でベリーショートにするかどうかを決めるのは、髪の短さではありません。**頭頂に髪を何cm残すか、耳の上に何cmの厚みを乗せるか、襟足をどこで終わらせるか。**この3か所で、正面から見た頭の外形の縦と横の比が決まります。縦が横の1.35倍を超えると、顔の丸さより頭全体の縦の線のほうが先に目に入ります。
耳が半分かかる長さのショートはショートヘア×丸顔|もみあげの毛量と頬にかかる範囲に、耳を出すかどうかの判定は丸顔のショートは、耳を出すかどうかで決まるにあります。この記事は、耳が全部出るベリーショートの組み立てだけを扱います。
結論:3か所で、外形の縦横比を1.35以上にする
先に答えを並べます。3か所の目安と、外れたときに起きることです。
| 場所 | 目安 | 外れると |
|---|---|---|
| 頭頂 | 髪の長さ4〜6cm、根元の立ち上がり3〜5cm | 3cm未満の立ち上がりで、外形の縦が伸びない |
| 耳の上 | 髪の厚み1cm以内 | 2cmを超えると、外形の最大幅が頬の横に並ぶ |
| 襟足 | 首に沿わせ、生え際から2〜4cm | 首から浮くと、横から見て後頭部と首の線が途切れる |
| もみあげ | 細く、頬骨の下端まで | 太く短いと、顔の横に横線が入る |
| 前髪 | 眉より上、斜めに流す | 眉に重く横一直線だと、額の縦が消える |
| 外形の縦÷横 | 1.35以上 | 1.25未満で、頭全体が丸く見える |
**3か所のうち、いちばん早く効くのは耳の上です。**頭頂を立ち上げるには髪質の条件がありますが、耳の上は短く切れば、どの髪質でも薄くなります。
ベリーショートは、髪で顔の横を覆う面積がいちばん少ない髪型です。そのぶん、顔の輪郭そのものより、頭と顔を合わせた1つの外形がどんな形をしているかが、見る人に先に届きます。丸顔かどうかより、外形の縦横比のほうが、ベリーショートの印象を大きく左右します。
測るのは4つ。所要3分
正面の写真と、定規があれば測れます。写真は腕を伸ばした距離ではなく、1m以上離して、目の高さから撮ってください。近くから撮ると、顔の中央だけが大きく写り、外形の比が狂います。
| 測るもの | 測り方 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| ① 外形の縦 | あご先から、髪のいちばん高い点まで | 頭頂の高さが足りているか |
| ② 外形の横 | 髪を含めて、いちばん広い幅 | 耳の上の厚みが効いているか |
| ③ 最大幅の高さ | ②の幅が出ている位置が、目より上か下か | 横の広がりが顔と重なるか |
| ④ 耳の上の厚み | 耳の上端から、髪の外側までを横から | 耳の上をどれだけ削るか |
①を②で割った数字が外形の縦横比です。写真の上に定規を当てれば、実際の長さでなくても比は出せます。
いまの髪がベリーショートより長い人も、同じように測れます。その場合は、耳の上の髪を耳の後ろへかけて、頭頂の根元を指で立ち上げた状態で撮ってください。切ったあとの外形に近い形を、いまの髪で先に作っておくと、数字が現実に近くなります。
外形の縦横比は、1.35を境に見え方が変わる
外形の縦横比は、頭と顔を1つの形として見たときの縦長さです。ベリーショートは髪で顔の横を覆わないので、この比がそのまま全体の印象になります。
| 縦÷横 | 見え方 | 動かすところ |
|---|---|---|
| 1.45以上 | 縦の線がはっきり出る | そのまま。頭頂を上げすぎない |
| 1.35〜1.44 | 顔の丸さより縦が先に見える | そのまま |
| 1.25〜1.34 | 縦と丸さが半々 | 耳の上を1cm削る |
| 1.15〜1.24 | 頭全体が丸く見える | 耳の上と頭頂の両方 |
| 1.15未満 | 横に広い外形 | 耳の上から先に、1回で1cmずつ |
**1.45を超えると、今度は頭頂の高さだけが目立ちます。**高さを出しすぎたと感じたら、頭頂の根元の立ち上げを1cm下げて、1.40前後に戻してください。
最大幅の高さ|目より上にあるか
外形の最大幅が、どの高さで出ているかも見てください。比が同じでも、最大幅が目より上にあるか下にあるかで、見え方が変わります。
| 最大幅の高さ | 見え方 | 向く組み立て |
|---|---|---|
| こめかみより上 | 外形が上に広く、顔の輪郭が外形の中に収まる | 頭頂にやや幅を持たせる |
| 目の高さ | 外形と顔の幅が並ぶ | 耳の上を1cm以内に |
| 頬骨の高さ | 顔のいちばん広い位置と重なる | 耳の上を0.5cmまで削る |
| 頬骨より下 | 外形の下が広い | もみあげと耳の下の髪を短く |
**最大幅が頬骨の高さに来ていると、顔のいちばん広い位置と外形のいちばん広い位置が重なり、横の幅が二重に強く出ます。**ベリーショートで丸さが気になるときの多くは、ここが原因です。耳の上の髪を削ると、最大幅はこめかみの側へ上がっていきます。
頭頂|長さ4〜6cmで、根元を3〜5cm立ち上げる
頭頂の髪は、長さが4cmより短いと根元を立ち上げる力が足りず、6cmより長いと重さで寝てしまいます。4〜6cmの長さを残して、根元を3〜5cm立ち上げるのが、外形の縦を伸ばす範囲です。
| 頭頂の長さ | 根元の立ち上がり | 外形の縦への効き方 |
|---|---|---|
| 2〜3cm | 1〜2cm | ほとんど伸びない |
| 4cm | 3cm前後 | 伸びる |
| 5cm | 3〜4cm | いちばん伸びる |
| 6cm | 3〜5cm | 伸びる。乾かし方で差が出る |
| 7cm以上 | 寝やすい | 伸びにくく、横に倒れる |
頭頂の長さは、切った直後より1週間後に落ち着く長さで考えてください。切った直後は毛先が立っていて高く見えますが、1週間ほどで毛先がなじみ、立ち上がりが0.5〜1cm下がります。美容室で見た高さより少し低くなる前提で、長さを決めておくと、2週目以降の形が思ったとおりに近づきます。
頭頂の最高点は、正面から見て、顔の中心線上か、分け目の反対側に1〜2cmずらした位置に置きます。中心から3cm以上ずれると、最高点が横に傾き、外形の横幅のほうに数えられます。
耳の上|厚みを1cm以内に収める
耳の上の髪は、正面から見た外形の横幅を直接つくります。耳の上端から髪の外側までの厚みを、横から見て測ってください。
| 耳の上の厚み | 外形の横 | 見え方 |
|---|---|---|
| 0.5cm以下(刈り上げ・ごく短い) | いちばん狭い | 頭の形がそのまま出る |
| 0.5〜1cm | 狭い | 外形がすっきりする |
| 1〜2cm | やや広い | 最大幅が目の高さに下りる |
| 2〜3cm | 広い | 最大幅が頬骨の高さに並ぶ |
| 3cm以上 | ショートボブに近い | ベリーショートの外形ではなくなる |
耳の上を削ると、外形の横が1cmにつき片側で1cm、両側で2cm狭くなります。**頭頂を1cm上げるより、耳の上を1cm削るほうが、縦横比は大きく動きます。**縦の長さに対して横の長さのほうが短いので、同じ1cmでも割合が大きいからです。
耳の上の厚みは、正面の鏡では測りにくい場所です。横から写真を撮るか、合わせ鏡で、耳の上端から髪の外側までに定規を当ててください。指を1本、耳の上に横に当ててみて、髪が指の厚みより外に出ているかどうかでも、おおよそ1cmを超えているかが分かります。
耳の上を0.5cm以下まで短くすると、頭の形がそのまま外に出ます。耳の上の頭の骨に張り出しがある人は、0.5〜1cmの厚みを残して、髪で頭の形を整えるほうが、外形がなめらかにつながります。
襟足|首に沿わせて、生え際から2〜4cm
襟足は、正面から見た縦横比にはほとんど効きません。効くのは横から見たときです。後頭部の丸みから首までの線が、途切れずにつながるかを見ます。
| 襟足の形 | 生え際からの長さ | 横から見た線 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| 刈り上げ | 0.5〜1cm | 首の付け根がはっきり出る | 襟足が浮く毛流れ、毛量が多い人 |
| 短く沿わせる | 2〜3cm | 後頭部から首へなめらか | 多くの人 |
| 首に沿って残す | 3〜4cm | 首の付け根が長く見える | 首が長めの人、毛流れが下向きの人 |
| 長めに残す | 5cm以上 | 首の後ろに髪の面ができる | ベリーショートではなくショート寄り |
襟足の生え際の形は、人によって違います。まっすぐ横に生えそろっている人、中央が下に伸びている人、両端が上がっている人。**生え際の形に沿って切ると、首の後ろの線がなめらかにつながります。**両端が上がっている人は、刈り上げにしたほうが生え際の段が目立ちません。
襟足が外に向かってはねる毛流れの人は、襟足を長く残すほど、はねが外形の横に加わります。はねる人は刈り上げか、2cm以内の短さで首に沿わせてください。
もみあげ|細く、頬骨の下端まで
ベリーショートでは、もみあげは顔の横に残る数少ない縦の線です。細く残すと、顔の横に縦の線が1本入り、丸い輪郭の外側を区切ります。
| もみあげの形 | 顔の横の線 | 目安 |
|---|---|---|
| 細く、頬骨の下端まで | 縦の線 | 幅1cm前後 |
| 細く、耳たぶの下まで | 長い縦の線 | 頬骨の下端より下に顔の張りがある人 |
| 太く短い | 横の線 | 避ける。耳の前で横に切れる |
| 刈り上げて無し | 線が無い | 顔の輪郭がそのまま出る |
もみあげは、耳の前の生え際の毛流れで、残せる形が変わります。毛流れが前へ向いている人は、細く残しても頬の側へ倒れて太く見えやすいので、少し短めに、耳の穴の高さまでで止めるほうが縦の線がまっすぐ出ます。
もみあげの長さの考え方はショートヘア×丸顔|もみあげの毛量と頬にかかる範囲と同じで、頬骨の下端までが基本です。ベリーショートでは、毛量より幅を細くすることを優先してください。
前髪|眉より上で、斜めに流す
ベリーショートの前髪は、額に置く線の向きを決めます。**眉に重く横一直線にかかると、額に横線が入り、外形の縦が途中で切れます。**眉より上で終わらせて、斜めに流すと、額の上から頭頂へ縦の線がつながります。
| 前髪の形 | 額の線 | 外形の縦への効き方 |
|---|---|---|
| 眉より上、斜めに流す | 斜めの線 | 縦を伸ばす |
| 眉より上、立ち上げる | 縦の線 | いちばん伸ばす |
| 眉にかかる、横一直線 | 横の線 | 縦が切れる |
| 眉にかかる、薄く透ける | 弱い横の線 | あまり変わらない |
| 前髪なし、額を出す | 線が無い | 額の縦がそのまま出る |
前髪は、額の広さでも向き不向きが変わります。眉から生え際までが指4本以上ある人は、前髪を斜めに流して額の一部を覆うと、額の縦と頭頂の高さが一続きになります。指3本以下の人は、前髪を立ち上げて額を出すほうが、額が狭く見えず、縦が伸びます。
前髪を立ち上げると、頭頂の最高点と前髪の立ち上がりが一続きになり、外形の縦がいちばん伸びます。斜めの角度の決め方は丸顔の前髪|幅と斜めの角度にあります。
横から見た形|後頭部の丸みの位置
正面の縦横比が整っても、横を向いたときに後頭部が平らだと、頭の奥行きが足りず、横顔では顔の丸さが先に目に入ります。後頭部のいちばん出ている位置が、耳の上端から何cm上にあるかを見てください。
| 後頭部の最も出た位置 | 横から見た形 | 組み立て |
|---|---|---|
| 耳の上端から2〜5cm上 | 丸みが頭頂へつながる | そのまま |
| 耳の上端と同じ高さ | 丸みが低く、首と一続き | 後頭部の上の髪を残して高さを足す |
| 耳の上端より下 | 首の付け根に重さが寄る | 襟足を短くして、後頭部の上に量を |
| 平らで出ていない | 奥行きが足りない | 後頭部に3〜4cmの長さを残す |
後頭部の奥行きを9cmの境目で測る考え方はハンサムショート 丸顔|横から見た奥行きにあります。ベリーショートでは、後頭部の髪を3〜4cm残すかどうかで、この奥行きが1〜2cm変わります。**耳の上は削り、後頭部の上は残す。**この組み合わせで、正面の横幅を増やさずに、横から見た頭の丸みを作れます。
メガネをかける日の耳まわり
メガネをかける人は、耳の上にメガネのつるが乗ります。ベリーショートでは、つるの上にかぶさる髪が少ないので、つるの線そのものが、耳の上の横の線として見えます。
| つるの形 | 耳の上に出る線 | 耳の上の厚み |
|---|---|---|
| 細い金属 | ほとんど見えない | 0.5〜1cm |
| 太い樹脂 | 太い横の線 | 1cm。つるの上に髪を少しかぶせる |
| 色の濃いつる | はっきりした横の線 | 1cm。髪の色に近いつるを選ぶ |
| 透明・肌に近い色 | 見えにくい | 0.5cm以下でも可 |
耳の上を0.5cm以下にする人は、つるが細く、色が髪や肌に近いメガネを選ぶと、耳の上に余分な横線が入りません。レンズの大きさの決め方は丸顔のメガネは、レンズ縦を顔の縦の0.17倍までににあります。
帽子をかぶる日|ニット帽とベレー
秋冬は帽子をかぶる日が増えます。ベリーショートは帽子の下から見える髪が少ないので、帽子の形がそのまま外形になります。
| 帽子 | 外形への効き方 | かぶり方 |
|---|---|---|
| ニット帽(浅め) | 頭頂が平らに押さえられる | 頭頂に1〜2cmの余りを作ってかぶる |
| ニット帽(深め、折り返し) | 額に横の線 | 折り返しを眉から指2本上に |
| ベレー | 頭頂の片側に高さ | 分け目の反対側に傾けて、最高点を作る |
| つばのある帽子 | つばの横の線 | つばの幅は顔の最大幅より狭いもの |
**ベレーは、ベリーショートの丸顔にいちばん使いやすい帽子です。**片側に傾けてかぶると、頭頂の最高点を帽子で作れるので、頭頂が立たない日でも外形の縦を伸ばせます。
3か所の組み合わせ方
3か所をどう組み合わせるかは、いまの縦横比と、髪質で決まります。
| いまの縦横比 | 頭頂 | 耳の上 | 襟足 |
|---|---|---|---|
| 1.35以上 | 4〜5cm、立ち上げ3cm | 1cm | 短く沿わせる |
| 1.25〜1.34 | 5cm、立ち上げ3〜4cm | 0.5〜1cm | 短く沿わせる |
| 1.15〜1.24 | 5〜6cm、立ち上げ4〜5cm | 0.5cm | 刈り上げか短く |
| 1.15未満 | 5〜6cm、立ち上げ4〜5cm | 0.5cm以下 | 刈り上げ |
**比が低いほど、耳の上を先に削ってください。**頭頂の立ち上げは毎朝の乾かし方で差が出ますが、耳の上の厚みは切った長さで決まるので、朝の手間が増えません。
一度に全部を変える必要もありません。はじめてベリーショートにする人は、1回目は耳の上と襟足だけを短くして、頭頂は6cm前後の長めに残しておくと、立ち上がり方を2〜3週間見てから、次の回で頭頂の長さを決められます。
どちらとも取れるとき①|髪がやわらかくて頭頂が立たない
髪がやわらかく細い人は、根元が寝やすく、頭頂の立ち上がりを3cm以上出すのに手間がかかります。この場合は、**頭頂の高さにこだわらず、耳の上の厚みを先に削ってください。**縦横比は縦を伸ばしても横を縮めても動きます。
頭頂は長さを5〜6cmと少し長めに残し、乾かすときに根元を前から後ろへ、ふだん倒れる向きと逆方向に乾かします。これで、やわらかい髪でも2cm前後の立ち上がりは作れます。
| 髪の性質 | 頭頂の長さ | 耳の上 | 乾かし方 |
|---|---|---|---|
| やわらかく細い | 5〜6cm | 0.5cm | 根元を逆方向に |
| 普通 | 4〜5cm | 1cm | 根元を上に向けて |
| 硬く太い | 4cm | 1cm | 根元をそのまま、毛先だけ整える |
| 毛量が多い | 4〜5cm、内側をすく | 0.5cm | 根元を上に向けて |
どちらとも取れるとき②|毛量が多く、横に広がる
毛量が多い人は、耳の上の髪を短くしても、内側の髪が外側を押し出して、厚みが2cm前後に戻りやすくなります。耳の上は長さを短くするだけでなく、内側の量を減らしてもらってください。
量を減らすときは、表面ではなく内側から減らしてもらってください。表面をすくと、短い毛が外に立って、耳の上がかえってふくらんで見えます。内側を減らすと、表面の髪が頭に沿って寝て、厚みが0.5〜1cm落ちます。
同じ理由で、頭頂も量が多いと横に倒れます。頭頂の長さは4〜5cmにとどめ、内側をすいて、根元が立つ余地を作ります。毛量の多い人のベリーショートは、切った直後より、2週目のほうが形が落ち着くことが多いので、判断は2週目にしてください。
どちらとも取れるとき③|くせ毛・つむじの位置
くせ毛の人は、耳の上と襟足がはねやすく、外形の横がくせの分だけ広がります。つむじが頭頂の中心から外れている人は、最高点がつむじの側へ引かれます。
| 状態 | 起きること | 決め方 |
|---|---|---|
| 耳の上がはねる | 外形の横が広がる | 耳の上を0.5cm以下に |
| 襟足がはねる | 横から見て首の線が切れる | 刈り上げ |
| 頭頂がうねる | 最高点が安定しない | 頭頂を4cmにして、うねりを高さに使う |
| つむじが右か左に寄る | 最高点が横に傾く | 分け目をつむじの側に置き、最高点を反対側へ |
| つむじが2つある | 頭頂が割れる | 頭頂を5〜6cmにして重さでまとめる |
**頭頂のうねりは、崩れではなく高さの材料として使えます。**4cm前後の長さにすると、うねりが根元を持ち上げて、乾かすだけで立ち上がりが出ます。
くせの向きは、濡らして乾かす前の状態で見ると分かります。根元を濡らしたまま手を離し、髪がどちらへ倒れるかを見てください。**倒れる向きが分かれば、分け目と最高点の位置はそれに合わせて決められます。**くせに逆らう位置に最高点を置くと、朝に立ち上げても昼には元の向きへ戻ります。
どちらとも取れるとき④|頬から首にかけて丸みがある
頬の下からあご、首にかけて丸みがある人は、外形の縦横比に加えて、あご先から首までの見え方が効きます。ベリーショートでは首元が全部見えるので、襟足と首元の服で、首の縦を見せることを考えてください。
髪の側では、もみあげを耳たぶの下まで細く残すと、顔の横から首の横まで縦の線がつながります。服の側では、首元がふさがらない襟を選びます。Vの開き、シャツの襟を開けた形、あご先から指3本分以上下で終わるハイネック。首元の服の選び方は、下の「首元とピアス」の節にまとめました。
あご先から鎖骨までの空きで、ショートとボブのどちらにするかを決める考え方はぽっちゃり丸顔の髪型はショートかボブかにあります。
どちらとも取れるとき⑤|40代・50代で髪の立ち上がりが変わった
年代とともに、髪は細く、根元は寝やすくなる傾向があります。以前は立っていた頭頂が立たなくなった、という人は、①のやわらかい髪と同じ考え方で、耳の上を先に削ってください。
白髪が増えてきた人は、耳の上ともみあげに白髪が集まりやすく、その部分の明るさが上がって、外形の横が明るく広く見えることがあります。耳の上を短くすると、明るい部分の面積も減るので、白髪の出方が気になる人にもこの組み立ては向いています。
切ってから1か月で崩れる順番
ベリーショートは、伸びたときの崩れ方が早い髪型です。崩れる順番を知っておくと、全部を切り直さずに保てます。
| 時期 | 崩れる場所 | 起きること | 手当て |
|---|---|---|---|
| 1〜2週目 | ほぼ崩れない | 形が落ち着く | そのまま |
| 3週目 | 耳の上 | 厚みが1cm増えて横が広がる | 耳の上だけ整える |
| 4週目 | 襟足 | 首から浮く、はねる | 襟足だけ整える |
| 5〜6週目 | もみあげ | 太くなって横線が出る | もみあげを細く |
| 6週目以降 | 頭頂 | 重さで寝る | 全体を切る |
**3〜4週目に耳の上と襟足だけを整えてもらうと、頭頂の形はそのまま次の月まで保てます。**頭頂は伸びても高さが出るほうに働くので、いちばん最後まで崩れません。伸びる週の数え方は丸顔の髪型が決まらなくなる週にも詳しくあります。
朝の乾かし方|3分で頭頂を立てる
ベリーショートは、切った形より、朝の乾かし方で外形の縦が決まります。
| 順番 | やること | 時間 |
|---|---|---|
| 1 | 根元だけを濡らす | 30秒 |
| 2 | 頭頂の根元を、倒れる向きと逆に乾かす | 1分 |
| 3 | 耳の上を、手のひらで押さえながら下向きに乾かす | 30秒 |
| 4 | 襟足を、首に沿わせて下向きに乾かす | 30秒 |
| 5 | 冷風で頭頂の根元を固める | 30秒 |
濡らすのは根元だけで十分です。ベリーショートは毛先が短いので、全体を濡らすと乾かす時間が倍になり、そのあいだに頭頂の根元が寝てしまいます。
**耳の上は、下向きに押さえて乾かしてください。**上に向けて乾かすと、根元が立って厚みが1cm増えます。立ち上げるのは頭頂だけ、耳の上と襟足は寝かせる、と分けると、外形の縦横比が朝の3分で整います。
首元とピアス|秋冬の服との合わせ方
ベリーショートは首元と耳が全部見えるので、秋冬に首元に来る服とピアスが、外形の一部になります。
| 首元・小物 | 外形への効き方 | 選び方 |
|---|---|---|
| ハイネック | 首元に横の面ができる | あご先から指3本分以上下で終わるもの |
| タートルネック | あご先の下に横の線 | 折り返しを低く、細いリブ |
| Vネック | 首元に縦の線 | いちばん合う |
| シャツの襟 | 縦の線と面 | ボタンを1〜2つ開ける |
| マフラー | 首元にかたまり | 端を縦に垂らす巻き方 |
| ピアス | 耳の下に縦の線 | 縦に落ちる細いもの、長さ2〜4cm |
| 大ぶりの丸いピアス | 耳の横に丸い点 | 直径2cmまで |
**ピアスは、外形の最大幅より下に縦の線を1本足す道具です。**ベリーショートでは耳たぶが全部見えるので、縦に落ちる細いピアスが、顔の横から首へ縦の線を延ばします。
首元の服は、髪の組み立てと同じ考え方で選べます。髪で頭頂に縦を作ったら、首元にも縦を置く。Vネックやシャツの開いた襟は、あご先の下から胸へ縦の線を延ばし、頭頂からあご先、あご先から胸まで、縦の線が上下につながります。**ハイネックやタートルネックを着る日は、ピアスで縦の線を補ってください。**首元が横の面でふさがっても、耳の下に縦の線が1本あれば、外形の縦は途切れません。
切る前に写真で確かめる手順
ベリーショートは、一度切ると戻すのに時間がかかります。切る前に、いまの髪で外形を作って写真で確かめておくと、思っていた形との差が小さくなります。
| 順番 | やること | 確かめること |
|---|---|---|
| 1 | 耳の上の髪をピンで耳の後ろへ留める | 耳の上の厚みを0.5〜1cmにした外形 |
| 2 | 襟足を内側に入れてピンで留める | 首の付け根の見え方 |
| 3 | 頭頂の根元を立ち上げる | 外形の縦がどこまで伸びるか |
| 4 | 1m以上離して正面と横から撮る | 縦横比と後頭部の丸み |
| 5 | 縦横比が1.35以上になるか測る | 3か所の組み立てで届くか |
**耳の上をピンで留めただけで縦横比が1.35を超えるなら、**その人は頭頂を大きく立ち上げなくても、ベリーショートの外形が作れます。届かないときは、頭頂の立ち上げがどれくらい要るかを、この写真で見積もってから美容室へ行ってください。
美容室で伝える数字
美容室では、形の名前より数字を伝えるほうが、思った形に近づきます。
| 場所 | 伝える数字 | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 頭頂 | 長さ4〜6cm | 頭頂は5cm残して、根元が立つようにしてほしい |
| 耳の上 | 厚み1cm以内 | 耳の上は、横から見て1cmくらいの厚みに |
| 襟足 | 生え際から2〜4cm | 襟足は首に沿って、3cmくらいで終わらせたい |
| もみあげ | 幅1cm、頬骨の下端まで | もみあげは細く、頬骨の下まで残して |
| 前髪 | 眉より上、斜め | 前髪は眉の上で、斜めに流せる長さに |
| 毛量 | 内側を減らす | 耳の上の内側を軽くしてほしい |
数字を伝えるときは、「短く」「軽く」のような言葉だけで終わらせないでください。同じ「短く」でも、耳の上を1cmにする人もいれば、3cm残す人もいます。場所と数字を1組にして伝えると、3か所の組み立てがそのまま伝わります。
**写真を1枚見せるなら、正面より横からのものを選んでください。**正面の写真では耳の上の厚みと襟足の長さが分からず、同じ形でも別の組み立てで切られることがあります。
ベリーショートから伸ばすときの順番
ベリーショートを続けたあと、少し長さを出したくなったときも、3か所の考え方は使えます。伸ばす順番を、頭頂、襟足、耳の上の順にすると、途中の月でも外形の縦横比が大きく崩れません。
耳の上から伸ばすと、最初の1か月で外形の横が広がり、縦横比がいちばん下がります。頭頂から伸ばせば高さが先に増え、襟足を伸ばしても正面の比は動きません。耳の上は最後まで短く保ち、頭頂が7cm、襟足が5cmを超えたあたりで、耳にかかる長さのショートへ移ると、途中で丸く見える月を作らずに済みます。
よくある行き違い
**「丸顔はベリーショートにすると顔が丸く出る」。**丸く見えるのは、顔ではなく、耳の上に残った髪が作る頭の外形のほうであることが多いです。耳の上を1cm以内に削れば、外形の最大幅が頬から離れ、顔の輪郭は外形の中に収まって見えます。
**「頭頂はとにかく高くすればいい」。**外形の縦横比が1.45を超えると、今度は頭頂の高さだけが目立ちます。高さは1.35〜1.44に収まる範囲で止めてください。
**「襟足を長く残すと縦長に見える」。**襟足は正面の縦横比にはほとんど効きません。長く残した襟足が外にはねると、むしろ外形の横に加わります。
**「ベリーショートは毎月切らないと保てない」。**全部を切り直す必要があるのは6週目以降です。3〜4週目に耳の上と襟足だけ整えれば、頭頂の形は次の月まで保てます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 丸顔でもベリーショートは似合いますか
- 似合うかどうかは、髪の短さではなく、頭頂・耳の上・襟足の3か所の組み立てで決まります。頭頂に髪を4〜6cm残して根元を3〜5cm立ち上げ、耳の上の髪の厚みを1cm以内に収め、襟足を首に沿わせて短く終わらせる。この組み立てで、正面から見た頭の外形の縦が伸び、横が狭くなります。あご先から髪の最高点までの縦を、髪を含めた最大幅で割って1.35以上になれば、顔の丸さより頭全体の縦の線のほうが先に目に入ります。
- Q. ベリーショートにすると顔が大きく見えませんか
- 髪で顔の横を覆う面積が減るので、顔の輪郭はそのまま見えるようになります。そのぶん、頭の外形のどこに髪を置くかが、そのまま全体の縦横比になります。耳の上に髪の厚みが残ると、外形がいちばん広い位置が頬の横に並び、横の幅が強く出ます。反対に、耳の上を1cm以内に抑えて頭頂に高さを出すと、外形の最大幅が頬より上に移り、顔の輪郭は外形の中に収まって見えます。
- Q. 髪がやわらかくて、頭頂が立ち上がりません
- 頭頂を立たせることにこだわらず、耳の上の厚みを先に削ってください。縦横比は縦を伸ばしても横を縮めても動きます。やわらかい髪は根元が寝やすいので、頭頂の高さを3cm以上出すのに時間がかかりますが、耳の上は短く切るだけではっきり薄くなります。そのうえで、頭頂は長さを5〜6cmと少し長めに残し、乾かすときに根元を前から後ろへ逆方向に乾かすと、寝やすい髪でも2cm前後の立ち上がりは作れます。
- Q. ベリーショートの襟足は、刈り上げたほうがいいですか
- 正面から見た縦横比には、襟足はほとんど影響しません。襟足が効くのは横から見たときで、首に沿って短く終わらせると、後頭部の丸みから首までの線がなめらかにつながります。刈り上げは、襟足が首から浮きやすい毛流れの人や、毛量が多くて襟足が外にはねる人に向いています。刈り上げずに首に沿わせるなら、生え際から2〜4cmで終わらせると、横から見て首の付け根が長く見えます。
- Q. ベリーショートにしたあと、1か月くらいで形が崩れます
- 崩れる順番は、耳の上、襟足、頭頂です。耳の上は伸びると1か月で厚みが1cm増え、外形の横がいちばん先に広がります。頭頂は伸びても高さが出るほうに働くので、あまり崩れて見えません。全部を切り直さなくても、3〜4週目に耳の上と襟足だけを整えてもらうと、頭頂の形はそのまま次の月まで保てます。
— メグラシ編集部





