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卵型の顔に似合う服|秋冬の襟は、あご先の角度と顔の縦横比で選ぶ

メグラシ編集部//読了 16分
窓辺で厚手のタートルネックの折り返しを下げ、あご先との間をあけている女性の斜め横顔

**鏡の前で、あご先の下に指を横にして当ててみてください。**秋冬の襟の上端が、その指の何本目に来ているかで、卵型の顔がすっきり見えるかぼやけるかが分かれます。

卵型は、顔の縦と横の比がなだらかで、あご先へ向かう曲線がなめらかな輪郭です。形の制限が少ないので「何でも似合う」と言われやすいのですが、厚い襟の季節になると「顔がのっぺり見える」「写真だと顔が大きい」と感じる人が増えます。服の形が合っていないのではなく、襟の上端とあご先の距離が、その人の縦横比に合っていないことがほとんどです。

この記事では、まず自分の卵型が丸寄りか、真ん中か、面長寄りかを数字で出します。次に、あご先の角度を名刺の角で見ます。その2つが分かれば、タートルネック、シャツ襟、コートの襟、マフラーの巻き方まで、指の本数ひとつで選べるようになります。どちらとも取れる境目の人の決め方も、後半で厚めに書きます。

自分の輪郭がそもそも卵型かどうかに迷っている人は、先に顔の形の診断で振り分けてから戻ってきてください。

結論:卵型の秋冬の襟は、あご先から襟の上端まで指何本あけるかで決める

先に答えを書きます。卵型の人の秋冬の襟は、次の3つのどこに入るかで決まります。

**丸寄りの卵型(縦横比1.35未満)は、あご先から襟の上端まで指3本以上あける。**顔の下に布が寄ると、輪郭の下半分に横の幅が足されて丸顔の側へ引っぱられるからです。

**真ん中の卵型(1.35〜1.5)は、指2〜3本。**高さよりも、襟の厚みが顔の幅に対して大きすぎないかを見ます。

**面長寄りの卵型(1.5を超える)は、指1〜2本まで詰めてよい。**顔の下に布を寄せると縦の長さが区切られ、輪郭が卵型の側へ戻ります。

指1本は、人差し指を横にした幅で、だいたい1.5〜2センチです。定規がなくても鏡の前で測れるので、この記事では指の本数で書いていきます。

ここに、あご先の角度がもう1つの軸として加わります。あご先が細くとがっている人は、襟の線に丸みがある方が輪郭とけんかしません。あご先が丸い人は、襟の線に少し角がある方が輪郭の終わりがはっきりします。高さは縦横比で、線の形はあご先の角度で決める、と覚えておけば足ります。

縦横比あご先から襟の上端合いやすい襟の向き
1.35未満(丸寄り)指3本以上顔の下をあける形
1.35〜1.5(真ん中)指2〜3本厚みを顔幅の3分の1までに
1.5超(面長寄り)指1〜2本顔の下に布を寄せる形

卵型なのに秋冬だけ顔がぼやける理由

春や初秋の薄いシャツやカットソーでは何も困らなかったのに、厚手のニットやコートを着るようになったとたんに顔の印象が変わる。この相談はとても多いです。

理由は単純で、秋冬の襟は布が厚く、顔のすぐ下に「面」が増えるからです。薄い布の襟は線として見えますが、厚いニットの首元やコートの襟は、面として目に入ります。顔の輪郭は、その面と隣り合ったところで終わります。

卵型の良さは、頬からあご先へ向かう曲線がなめらかで、どこにも急な角がないことです。ところが、そのなめらかな曲線のすぐ下に、同じくらいの明るさや同じくらいの曲がり方をした布の面が来ると、輪郭の終わりがどこなのかが読みにくくなります。これが「のっぺり見える」「ぼやける」の正体です。

もう1つは、襟の高さが縦横比を動かすことです。顔は、輪郭の線だけでなく、首元の布までを含めたひとかたまりで見られます。あご先のすぐ下に布の上端があると、顔のかたまりは下に短く横に広く見えます。逆に、襟が深く開いて首が長く出ていると、かたまりは縦に長く見えます。

丸寄りの卵型の人が詰まった襟を着ると丸顔のように見え、面長寄りの人が深い開きを着ると面長のように見えるのはこのためです。卵型は真ん中にいるので、襟の高さひとつで、どちらの側へも動きやすいのです。

だから、卵型の人が秋冬に確かめることは、服の形の好き嫌いより先に、自分がどちら寄りの卵型かということになります。

自分の縦横比を出す(スマホ1枚で5分)

縦横比は、顔の縦の長さを横の幅で割った数字です。次の手順で出します。

  1. 前髪を上げてピンで留め、額の生え際が見えるようにします。
  2. スマホを顔の正面、目の高さに構え、腕をいっぱいに伸ばして撮ります。顔に近すぎると、レンズのゆがみで鼻と頬が大きく写ります。
  3. 写真を拡大して、生え際の中央からあご先までの長さを、画面に定規を当てて測ります。
  4. 同じ写真で、頬骨のいちばん広いところの左右の幅を測ります。耳の付け根ではなく、頬骨の外側のふくらみの端です。
  5. 縦を横で割ります。

画面上の長さで構いません。比を出すだけなので、実際のセンチである必要はありません。

出た数字が1.35未満なら丸寄りの卵型、1.35〜1.5なら真ん中、1.5を超えていれば面長寄りの卵型です。1.6を大きく超えるなら、卵型よりも面長として考えた方が合う服が見つかりやすいので、面長の髪型も参考にしてください。

写真を撮るときは、窓に向かって立ち、顔の正面から光が当たるようにします。横から光が当たると、片側の頬骨の端が影に沈んで幅が狭く測れてしまいます。天井の照明の真下で撮ると、あご先の下が影になって縦が長く測れてしまいます。

一度で決めず、日を変えて2回撮って、両方の数字を書き留めておくと安心です。0.05以上ずれたら、もう1回撮って真ん中の値を使ってください。

あご先の角度を名刺の角で見る

縦横比が襟の高さを決めるのに対して、あご先の角度は襟の線の形を決めます。

測り方は、名刺かカードを1枚用意するだけです。横顔ではなく正面を向いて鏡の前に立ち、カードの直角の角を、あご先の下にそっと当てます。カードの2辺が、あご先から左右に広がる輪郭の線にそうように角度を合わせて、カードの辺と輪郭のすき間を見ます。

あご先の輪郭がカードの角よりも内側に入り、カードと輪郭のあいだに左右ともすき間ができるなら、あご先は細くとがっている側です。輪郭がカードの辺からはみ出すように外側へふくらむなら、あご先は丸い側です。カードの辺とほぼ重なるなら、角度は中間です。

卵型の人は、だいたいこの中間か、少しとがった側に入ります。丸い側に入る卵型の人は、縦横比が1.35に近いことが多いです。

あご先がとがっている人は、襟の線にも角があると、顔の下に鋭い線が2本重なって硬い印象になります。丸い襟や、角のとれたショールカラー、ゆるく曲がるタートルの折り返しがなじみます。

あご先が丸い人は、襟まで丸いと輪郭の終わりがぼやけます。Vの開きや、角のあるシャツ襟、テーラードの襟のように、どこかに角が1つある線を襟元に置くと、あご先のところで顔がきちんと終わって見えます。

中間の人は、どちらでも構いません。襟の高さだけを縦横比に合わせれば、線の形は好みで選べます。

丸寄りの卵型:襟はあご先から指3本以上離す

縦横比が1.35未満の人は、顔の横幅がやや目立ちやすい卵型です。顔の下に布が寄ると、そこに横の線が足されて丸顔の側へ動きます。

襟の上端は、あご先から指3本以上あけてください。指3本はおよそ5〜6センチです。鏡の前で、あご先の下に指を3本横に並べ、その下に襟の上端が来ていれば合っています。

タートルネックを着たいときは、折り返しの幅を細くして、首を覆う高さを下げます。折り返したときに、襟の上端が首の真ん中より下に来ていれば、あご先から指3本の距離がとれていることが多いです。折り返しが太く、あごのすぐ下まで布が来るタートルは、丸寄りの人には顔の下半分を広げて見せます。詳しくは丸顔に似合うタートルネックにも書きましたが、卵型の丸寄りの人も、同じ考え方がそのまま使えます。

クルーネックのニットは、首の付け根に沿う丸い開きなので、多くの丸寄りの人にちょうど合います。首が短めの人は、クルーネックの縁が首の付け根より上に乗ってしまうことがあるので、着たときに鎖骨の上端が少し見えるくらいの開きを選びます。

Vネックは、開きの深さで調整できます。V字の先が、あご先から指5〜6本下に来るくらいの浅めのVが、縦の線を足しすぎずに顔の下をあけられます。深すぎるVは、丸寄りの人でも顔の縦を伸ばしすぎることはありませんが、秋冬は胸元が寒くなり、結局マフラーで埋めることになります。最初から浅めのVを選ぶ方が、1日を通して形が崩れません。

コートの襟は、テーラードやノーカラーのように、首の前をあける形が合いやすいです。スタンドカラーや大きく立ち上がる襟は、立てて着ると顔の下に面が増えるので、寝かせて着るか、ボタンを1つ外して前を開けます。

真ん中の卵型:襟の高さより厚みを見る

縦横比が1.35〜1.5の人は、襟の高さを変えても輪郭の見え方が大きく動きません。いちばん選べる幅が広いのがこの帯です。

そのかわり、気をつけたいのは襟の厚みです。厚手のローゲージのタートルや、ボリュームのあるボアの襟は、高さが合っていても、厚みが顔の幅に対して大きすぎると、顔が小さく沈んで見えたり、首元だけが重く見えたりします。

目安は、襟の左右の厚みを足した幅が、顔の幅の3分の1を超えないことです。鏡の前で、顔の左右の幅を親指と人差し指で挟んでおき、そのまま首元に下ろして、襟の片側の厚みが何本の指に収まるかを見ます。顔の幅が指6本ぶんなら、襟の片側の厚みは指1本までが目安です。

あご先から襟の上端までは、指2〜3本。この範囲なら、タートルでもハイネックでもシャツ襟でも、多くの形がそのまま着られます。

真ん中の人が迷うのは、むしろ「どれでも似合うので選べない」ことです。そういうときは、あご先の角度で線の形を決めてしまいます。とがっている側なら丸みのある襟、丸い側なら角のある襟。それだけで候補はだいぶ絞れます。

面長寄りの卵型:襟は指1〜2本まで詰めてよい

縦横比が1.5を超える人は、顔の縦が少し目立ちやすい卵型です。首元が深く開いていると、顔のかたまりが縦に長く見え、面長の側へ寄ります。

秋冬は、この帯の人にとって有利な季節です。顔のすぐ下に布を寄せる襟が多いので、縦の長さを途中で区切りやすくなります。

あご先から襟の上端までは、指1〜2本まで詰めて構いません。タートルネックは、折り返しをやや太めにして首を覆う高さを上げると、あご先のすぐ下で縦の線が止まります。ハイネックやボトルネックも合います。

シャツを着るときは、第1ボタンまで留めても詰まって見えにくいのがこの帯です。襟を立て気味にすると、顔の下にもう1段、横の線が入ります。

Vネックを着るなら、浅めにとどめます。V字の先が、あご先から指4本以内に来るくらいが目安です。深いVの上にマフラーを巻いて、首元を埋めるのも合います。

コートは、スタンドカラーや、大きめのステンカラーを立てて着る形が合いやすいです。テーラードの襟は、ラペルの開きが深いと縦の線が伸びるので、ボタン位置が高めのものか、マフラーで前を埋めて着ます。

タートルネックとハイネックは、折り返しの幅で境目を動かす

タートルネックは、卵型の人にとって、いちばん調整のききやすい襟です。折り返しの幅を変えるだけで、あご先との距離を当日に動かせるからです。

折り返しを細くすれば、襟の上端は下がり、あご先との距離は広がります。太くすれば、上端は上がり、距離は縮まります。同じ1枚のタートルが、丸寄りにも面長寄りにも合わせられるのは、この性質のおかげです。

折り返しの幅を決めるときは、鏡の前で一度折り返し、あご先の下に指を当てて本数を数えます。丸寄りなら3本、真ん中なら2〜3本、面長寄りなら1〜2本になるまで、折り返しの幅を変えます。最後に、正面だけでなく少し斜めからも確かめます。斜めから見たときに、あごの横の線と襟の上端が重なっていなければ合っています。

ハイネックやモックネックは、折り返しがなく、高さが服で決まっています。買う前に、首にそわせたときの上端の高さを確かめてください。売り場では首にそわせず、手で持ち上げた状態で鏡を見てしまいがちですが、それだと実際に着たときより高く見えます。

生地の張りも見ます。張りのある厚い生地は、首から離れて立ち上がるので、上端が実際より高く感じられます。やわらかく落ちる生地は、首にそって下がるので、低く感じられます。丸寄りの人は落ちる生地を、面長寄りの人は張りのある生地を選ぶと、同じ高さでも狙った側に寄せやすくなります。

コートの襟:立てたときと寝かせたときの上端を両方見る

コートの襟は、立てるか寝かせるかで上端の高さが大きく変わります。試着のときは、必ず両方の状態で鏡を見てください。

ステンカラーは、寝かせると首の前があき、立てると顔の下に布が寄ります。真ん中と面長寄りの人は、どちらの状態でも合いやすい形です。丸寄りの人は寝かせて着るか、立てるなら第1ボタンを外して前を開けます。

テーラードは、ラペルの開きが首の前を大きくあけます。丸寄りの人に合いやすく、面長寄りの人は開きが浅いもの、つまりボタンの位置が高いものを選びます。

ノーカラーは、襟そのものがないので、内側に着る服の襟が主役になります。インナーの襟で高さを合わせられるので、どの帯の人にも使いやすい形です。卵型で迷ったら、ノーカラーのコートにインナーで高さを足し引きするのがいちばん失敗しにくいです。

ショールカラーは、首からなだらかに丸く寝る襟で、あご先がとがっている人によく合います。あご先が丸い人は、襟の丸みと輪郭の丸みが重なって、首元の終わりがぼやけることがあるので、内側に角のあるシャツ襟をのぞかせます。

スタンドカラーは、首にそって立ち上がる襟で、面長寄りの人の縦を区切るのに向いています。丸寄りの人には、顔の下に横の帯がはっきり入るので、立ち上がりが低いものに限ります。

エラの角が気になる人のコートの襟はエラをなくすコートの襟で別に書いています。卵型の人は角がないぶん、襟の線よりも高さを優先して大丈夫です。

マフラーとストールは、巻き終わりの上端で合わせる

マフラーは、巻き方で上端の高さが変わる、もう1つの調整役です。

丸寄りの人は、首にぐるりと巻きつけてあご先の下を埋める巻き方より、首に1回かけて前に垂らす巻き方が合います。垂らした2本が縦の線を作り、顔の下に横の面が寄りません。巻くなら、巻き終わりの上端があご先から指3本下に来るように、ゆるめに巻きます。

真ん中の人は、巻き方は自由ですが、マフラーの厚みが顔の幅の3分の1を超えないことだけ確かめます。大判のストールをたっぷり巻くと、首元のかたまりが顔より大きくなり、顔が小さく沈んで見えます。

面長寄りの人は、首に1周巻いて結び目を前に置く巻き方が合います。あご先のすぐ下に横の量が来るので、縦の線がそこで止まります。巻き終わりの上端は、あご先から指1〜2本まで上げて構いません。

マフラーの色も、輪郭の見え方に関わります。顔の肌と同じくらいの明るさの色を巻くと、あご先の線が布に溶けやすくなります。卵型の人がのっぺり見えやすいのは、ベージュやアイボリーのように肌に近い明るさの色を、あご先のすぐ下に置いたときです。そういう色を巻くなら、あご先との距離を指1本ぶん広げるか、顔とマフラーのあいだに、少し濃い色のインナーの襟をのぞかせます。

どちらとも取れるときの決め方(境目にいる人)

ここからが、検索結果の上では答えが出せない部分です。

縦横比を測ってみたら1.35ちょうど、あるいは1.5ちょうどだった。日によって1.33と1.38が出た。あご先がカードの角とほとんど重なる。こういう境目の人は、少なくありません。卵型はもともと真ん中にいる輪郭なので、どちらの境目にも近い人が多いのです。

境目の人は、決め打ちしないでください。数字がどちらかに寄るまで測り直すより、襟の高さを当日に動かせる服を選ぶ方が、ずっと確実です。

襟の高さを当日に動かせる服は、主に3つあります。

1つ目は、折り返せるタートルネックです。前の章で書いたとおり、折り返しの幅を変えれば、あご先との距離を指1本ぶんずつ動かせます。境目の人の秋冬の1枚目は、これにしてください。

2つ目は、ボタンで開け閉めできるシャツ襟です。第1ボタンを留めるか外すかで、首の前の高さが変わります。寒い日は留め、暖かい日は外す、という調整がそのまま輪郭の調整にもなります。

3つ目は、巻き方を変えられるマフラーです。垂らすか、1周巻くか、2周巻くかで、上端の高さを3段階に動かせます。

反対に、境目の人がいちばん迷いやすいのは、高さが服で決まっているハイネックや、立てるしかないスタンドカラーのコートです。こういう服を選ぶときだけ、次の「2枚の写真」で確かめます。

**同じ服を着て、襟の上端があご先から指2本の状態と、指3本の状態で、同じ光、同じ距離から1枚ずつ撮ってください。**2枚を並べて、あご先の線がはっきり見える方が、あなたの答えです。数字は境目でも、写真の差ははっきり出ることが多いです。

それでも差がわからないときは、境目の両側どちらでも大丈夫ということです。その場合は、あご先の角度で線の形だけを決め、高さは好みで選んで構いません。

インナーの襟とコートの襟が2段になるとき

秋が深まると、ニットの襟の上にコートの襟が重なり、首元に襟が2段できます。境目の人がいちばん迷うのは、この2段の組み合わせです。

見るのは、上側の段、つまりあご先にいちばん近い襟の上端です。コートの襟を寝かせていて、内側のタートルの方が高いなら、タートルの上端で指の本数を数えます。コートの襟を立てていて、タートルより高いなら、コートの襟の上端で数えます。

2段のうち、上側の段が自分の帯に入っていれば、下側の段はどんな形でも構いません。ただ、2段の上端の差が指1本ぶんより小さいと、2つの襟が1つの太い帯に見えて、首元が重くなります。境目の人は、内側を低く、外側を高くするか、その反対にして、2段の上端を指1本以上ずらしておくと、輪郭の下に段ができて、あご先の線が読みやすくなります。

秋の始まりと冬の立ち上がりで、襟の高さを1段ずつ動かす

境目の人は、季節の進み方に合わせて襟の高さを動かすのも1つの手です。

まだ薄手のニットやシャツで過ごせるうちは、首元の布が薄く、面になりにくいので、帯より指1本ぶん詰めた襟でも重く見えません。厚手のニットやコートの季節に入ったら、布が面になるぶん、帯どおりか、指1本ぶんあけた高さに戻します。

同じ人でも、首元の布が厚くなるほど、あご先との距離を少しずつ広げると覚えておくと、季節の変わり目に急に顔がぼやける、ということが起きにくくなります。

縦横比とあご先の角度が逆を指すとき

もう1つ、迷いやすい組み合わせがあります。縦横比は面長寄りなのに、あご先が丸い。あるいは、縦横比は丸寄りなのに、あご先がとがっている。

縦横比とあご先の角度は、別のものを決めています。縦横比は襟の高さを、あご先の角度は襟の線の形を決めるので、両方を素直に当てはめればぶつかりません。

面長寄りであご先が丸い人は、高さは詰めて、線には角を入れます。たとえば、第1ボタンまで留めたシャツ襟や、角のあるスタンドカラーです。丸いタートルを詰めて着るなら、内側にシャツの角をのぞかせるか、マフラーの結び目で角を作ります。

丸寄りであご先がとがっている人は、高さはあけて、線には丸みを入れます。浅めのクルーネックや、ゆるく寝るショールカラー、首に1回かけて垂らすマフラーなどです。Vネックは角の線になるので、選ぶなら開きの先がやわらかく丸まった形にします。

どうしても合わない服があるときは、高さを優先してください。線の形が少しずれても、襟の高さが合っていれば、輪郭はほとんど崩れません。逆に、線の形がぴったりでも高さが合っていないと、顔のかたまりが縦か横に動いてしまいます。

鏡・写真・髪型で、数字と見た目がずれるとき

縦横比もあご先の角度も、測った日の条件で見え方が動きます。ここでは、ずれが出やすい2つの場面を分けて書きます。

写真と鏡で答えが違うとき

鏡では似合って見えるのに、写真になると顔が大きく見える。卵型の人からよく聞く相談です。

鏡は、自分の目の高さから、少し離れて見ます。写真は、撮る人の手の高さとレンズの距離で見え方が変わります。とくにスマホを顔の近くで構えると、顔の中央が大きく、輪郭の外側が小さく写ります。このとき、あご先のすぐ下の襟も大きく写るので、詰まった襟は実際以上に顔の下をふさいで見えます。

秋冬に人に撮ってもらう写真が気になるなら、襟の上端をあご先から指1本ぶん余分にあけておくと、写真の上でちょうどよくなりやすいです。鏡で合わせた高さより、少し下げる、と覚えておいてください。

反対に、自撮りが多い人は、カメラを目の高さより少し上に構えることが多いので、あご先の下は小さく写ります。この場合は、鏡で合わせた高さのままで構いません。

輪郭の見え方が写真で変わる理由は顔の形をカメラで測るときの違いでも詳しく書いています。

髪型で境目が動く人

髪型も、縦横比の見え方を動かします。顔の横に髪が下りていると横幅は狭く見え、耳にかけていると広く見えます。前髪があると縦は短く見え、上げていると長く見えます。

ということは、同じ人でも、髪を下ろした日と結んだ日で、合う襟の高さが変わることがあります。

とくに、縦横比を測ったときに前髪を上げていた人は、ふだん前髪を下ろしているなら、見た目の縦横比は測った数字より0.05〜0.1ほど小さく、つまり丸寄りに見えています。その場合、襟は測った帯より1つ丸寄りの側、つまり指1本ぶん余分にあけた方が合いやすくなります。

髪を結んで顔まわりをすっきり出す日は、反対に、見た目の縦横比は測った数字に近くなります。結ぶ日と下ろす日が半々なら、襟の高さを動かせるタートルやマフラーで、その日の髪に合わせるのがいちばんです。

毛先の位置で見え方を整える方法は卵型の髪型と毛先の高さにまとめています。

試着室で確かめる順番

秋冬の服を試着するときは、次の順番で見てください。全部で2分もかかりません。

  1. 着たら、まず正面から、あご先の下に指を当てて襟の上端までの本数を数えます。自分の帯に入っているかを見ます。
  2. 襟を立てる服なら、立てた状態と寝かせた状態の両方で数えます。
  3. 襟の片側の厚みを、指の本数で見ます。顔の幅の3分の1を超えていないかを確かめます。
  4. 体を少し斜めにして、あごの横の線と襟の上端が重なっていないかを見ます。
  5. スマホで、腕を伸ばして1枚撮ります。鏡と写真で印象が違わないかを見ます。

この5つのうち、1と5の両方で合っていれば、その服は買って大丈夫です。

ネットで服を選ぶときは、試着ができないぶん、商品写真の着用カットで襟の上端の位置を見ます。モデルのあご先から襟の上端までを、モデル自身の指の幅や目の幅と比べてください。目の横幅は指1本より少し広いくらいなので、あご先から襟の上端まで目の幅がいくつ入るかを数えれば、自分が着たときのおおよその距離が読めます。首元の寸法が書かれていれば、手持ちのいちばん気に入っている1枚の首元を測って、その数字と比べるのが確実です。どちらかで外れるなら、折り返しや巻き方で直せるかを確かめ、直せないなら見送ります。

試着室の照明は、天井から強く当たることが多く、あご先の下が影になりやすいです。影になると、あご先の線がはっきり見えて、実際より輪郭がすっきり見えます。外の光で着たときはその影がなくなるので、試着室で「ぎりぎり合う」と感じた服は、外では少し詰まって見えると考えておくと外れません。

よくある取り違え

最後に、卵型の人が秋冬によく取り違えることを3つ挙げます。

1つ目は、「卵型だから何でも似合う」を、「どんな高さの襟でも同じに見える」と受け取ってしまうことです。形の制限は少なくても、高さで輪郭が動くことには変わりありません。むしろ真ん中にいるぶん、高さの影響は両方向に出ます。

2つ目は、顔がぼやけて見えたときに、色のせいだと考えてしまうことです。色も関わりますが、まず疑うのは襟とあご先の距離です。距離を指1本ぶん変えてもぼやけるなら、そこではじめて色を見直します。

3つ目は、首が短いからタートルは無理だ、と決めてしまうことです。首の長さと輪郭の形は別のものです。首が短めでも、折り返しを細くして指3本あければ、丸寄りの卵型の人でもタートルは着られます。首まわりそのものの選び方は首が短い人に似合う秋冬の首元で別にまとめています。

まとめ:指の本数を1つ覚えておけば、秋冬の襟は迷わない

卵型の顔は、秋冬の厚い襟と隣り合うと、輪郭の終わりが読みにくくなります。だから、確かめるのは服の形の好き嫌いより先に、あご先から襟の上端までの距離です。

縦横比が1.35未満なら指3本以上、1.35〜1.5なら指2〜3本、1.5を超えるなら指1〜2本。あご先がとがっていれば丸い線、丸ければ角のある線。境目にいるなら、高さを当日に動かせる服を選び、迷ったら2枚の写真で決める。

自分の数字を1つ覚えておけば、売り場で手に取った1枚が合うかどうかは、鏡の前で指を当てるだけでわかります。

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よくある問い

Q. 卵型なのに、タートルネックを着ると顔が大きく見えます
縦横比が1.35に近い丸寄りの卵型だと、首を覆う布があご先のすぐ下で横に広がり、顔の下半分に幅が足されます。折り返しを指1本ぶん細くして、あご先から襟の上端までを指3本ぶんあけてください。それでも詰まって見えるなら、タートルよりも首にそわない形のモックネックか、浅いVの上にマフラーを外して巻く方へ移ります。
Q. 卵型か面長か、自分ではっきりしません
生え際からあご先までの長さを、頬骨のいちばん広い幅で割ってください。1.5を超えていれば面長寄り、1.45〜1.55のあいだなら境目です。境目の人は、襟を詰めた写真と、指3本あけた写真を同じ光で撮り比べ、あご先の線がはっきり見える方を選んでください。数字よりも写真で決める方が外れません。
Q. 卵型は本当に何でも似合うのですか
形の制限は少ない方です。ただ、秋冬は襟が厚くなり、顔のすぐ下に面が増えます。卵型の良さは輪郭の曲線がなめらかなことなので、その曲線に襟の線が近づきすぎると、輪郭と襟が溶けてぼやけて見えます。何でも似合うのではなく、襟との距離さえ守れば多くの形が選べる、と考えるのが近いです。
Q. コートの襟はどの形が卵型に合いますか
形よりも、襟を立てたときと寝かせたときの上端の高さを見てください。丸寄りの人はテーラードやノーカラーのように顔の下をあける形、面長寄りの人はスタンドカラーや大きめのステンカラーのように顔の下に布を寄せる形が合いやすいです。真ん中の人は、襟の厚みが顔の幅の3分の1を超えないかだけを確かめれば足ります。

— メグラシ編集部

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エラ張り 原因|骨か筋肉かむくみかは、噛みしめと朝夕の差で分けて直す

エラが張って見える原因は、骨の幅、噛む筋肉の盛り上がり、朝だけのむくみの3つに分かれ、どれかによって髪・首元・写真で直す側が逆になります。奥歯を噛みしめて耳の下が指1本分ふくらむか、朝と夕方の写真で輪郭が変わるか、触って硬いかで自分の原因を決め、静止で目立つ人は幅をずらし、動くと目立つ人は耳元の揺れを止め、朝だけの人は夕方の顔で髪を決めます。2つが重なるときの順番まで。

メグラシ編集部/読了 9分
中顔面短縮の髪型|目から鼻と鼻から口のどちらが長いかで前髪を分ける

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中顔面短縮の髪型|目から鼻と鼻から口のどちらが長いかで前髪を分ける

中顔面を短く見せる髪型は、顔の縦のどこが長いかで分かれます。目の中心から鼻の下端までが長い人は、前髪を眉の下まで下ろして見える縦の始点を下げる。鼻の下端から唇の合わせ目までが長い人は、前髪より顔まわりの毛先を口の高さに置く。両方長い人、どちらも境目の人、秋冬にタートルネックやマフラーで顔の下が隠れて中顔面が長く見える日の直し方まで、定規1本で測れる数字で分けました。

メグラシ編集部/読了 11分
フードが似合わない顔の輪郭|秋冬のコートはフードの開きと頬骨幅で選ぶ

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フードが似合わない顔の輪郭|秋冬のコートはフードの開きと頬骨幅で選ぶ

フード付きのコートやパーカーを着ると顔が大きく見える、四角く見えると感じる人へ。頬骨幅・エラ幅・顔の縦の3か所と、フードの縁の高さと立ち上がりを測り、かぶったときと下ろしたときに分けて、自分の輪郭に合うフードを選ぶ境目を出します。

メグラシ編集部/読了 16分
エラをなくしたい人のコートの襟|襟先があごの角より下に来る形を選ぶ

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エラをなくしたい人のコートの襟|襟先があごの角より下に来る形を選ぶ

エラを目立たなくしたいなら、コートは襟の上端が下顎角から3cm以上下で止まり、Vの深さがエラ幅以上ある形を選びます。鏡と定規で測る手順、境目にいる人の決め方、手持ちのコートの直し方まで。

メグラシ編集部/読了 20分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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