卵形の髪型は輪郭では決まらない|あご下から鎖骨までの縦を3等分して、毛先を置く段を選ぶ

卵形の髪型を輪郭から決めようとすると、行き止まりになります。
幅が上から下へなだらかに減り、縦の3区間もそろっている。線を置いてはいけない高さがなく、避ける幅の帯もありません。 選べる形が広いというのは、輪郭を見ても答えが出ないということです。
だから基準を移します。移す先は首です。
決め手を首へ移す
あご先の真下から鎖骨のくぼみまでの縦を N とします。この N を3等分して、毛先をどの段で終わらせるかを決めます。
段が決まると、朝に触る場所が決まります。乾かす時間も、動いたときの揺れ方も決まります。輪郭で決められないぶん、手入れの側で決めるということです。
N の測り方
あごを引かず、鏡を目の高さに置いて水平を向いた姿勢で測ります。
上端はあご先の真下、あごと首の境目のくぼみ。指を下から当てて、骨の縁が終わるところです。
下端は鎖骨のあいだのくぼみ。首の付け根の前側、指で押すとへこむところです。
6〜11cmに収まる人が多く、3等分した1段ぶんは2〜3.7cmになります。あごを引くと2〜3cm短く出るので、姿勢だけは気をつけてください。
📋 4つの段と、変わること
| 段 | 毛先の位置 | 朝に触る場所 | 揺れ方 |
|---|---|---|---|
| 第1段 | あご先からN×1/3まで | 毛先 | ほとんど揺れない |
| 第2段 | N×1/3〜2/3 | 根元と毛先の両方 | 歩くと毛先が振れる |
| 第3段 | N×2/3〜N | 根元 | 毛先は自重で落ちる |
| N超え | 鎖骨より下 | 根元と分け目 | 服の肩の形に沿う |
この表は長さの呼び名の表ではありません。朝に何をするかを決めるための表です。
第1段で終わらせるとき
毛先があご先の近くにあります。Nが8cmなら、あご先から2.7cm下までの範囲です。
乾かすときに触るのは毛先だけです。根元は自然に立つので、風を上から当てるだけで足ります。 毛先を内へ入れるか外へ出すかを決めて、そこに1分かければ終わります。
この段は、毛先の向きがそのまま形になります。1日の途中で向きが変わりにくく、朝の状態が夕方まで残ります。手数がいちばん少ない段です。
第2段で終わらせるとき
毛先が首の中ほどで終わります。Nが8cmなら、あご先から2.7〜5.3cmのあたりです。
ここは根元と毛先の両方を触る段です。根元を起こさないと、髪の重さで上が寝て、毛先だけが外へ出ます。逆に毛先を放っておくと、首に当たって内へ入ります。
乾かす順番は根元が先です。指で根元を起こしながら風を当て、乾いてから毛先の向きを決める。逆にすると、根元を触るときに毛先の向きが崩れます。
この段は、朝にかかる時間がいちばん長くなります。根元と毛先の2か所を触るので、慣れても3分前後です。時間を短くしたいなら、第1段か第3段のどちらかへ寄せてください。第2段のまま時間を縮めたい場合は、毛先の向きを内か外のどちらかに固定して、朝は根元だけ起こす形にすると1分半ほどまで下がります。
第3段で終わらせるとき
毛先が鎖骨の近くまで届きます。Nが8cmなら、あご先から5.3〜8cmです。
この段では、毛先は自重で落ちるので触る必要がありません。 朝に触るのは根元だけです。分け目のところに風を当てて起こせば、そのまま下まで形になります。
ただし、毛先が鎖骨に触れると跳ねます。鎖骨のくぼみより1cm以上手前で終わらせるか、越えさせるか、どちらかにしてください。ちょうど乗る長さだけが跳ねます。
N超えのとき
鎖骨より下まで届く長さです。ここからは首ではなく肩と服が関わってきます。
毛先が肩に触れると、服の肩の形に沿って向きが決まります。 肩の縫い目が外に出ている服では毛先が外へ、肩に沿う服では内へ入ります。同じ髪型でも、その日の服で毛先の向きが変わるということです。
朝に触るのは根元と分け目です。毛先は服が決めるので、そこに時間をかけても持ちません。服の肩の形を決めてから毛先を整えるほうが、順番として合っています。
段の境目に毛先が来たとき
いちばん多い困りごとがこれです。境目ちょうどに毛先があると、乾かし方や湿度で1〜2cm上下するたびに、上の段と下の段を行き来します。
「同じ髪型なのに日によって違う」と感じる原因の、かなりの部分がここにあります。
外し方は3通りです。切るときに1.5cmの余裕を持たせる、毛先を巻いて上の段に固定する、伸ばして下の段へ入れる。どれでも構いません。境目から1.5cm以上離れていることだけが条件です。
境目に来ているかどうかは、写真で見るのがいちばん早いです。正面から1枚撮り、あご先の真下と鎖骨のくぼみに点を打って3等分してください。毛先の先端が、区切りの線から1.5cm以内にあれば境目です。指の幅がおよそ2cmなので、写真の上に指を1本置いて確かめる程度でも足ります。
伸ばして下の段へ入れる方法を選ぶ場合、1.5cm伸びるのに1か月ほどかかります。そのあいだは巻いて上の段へ固定しておくと、境目にいる期間をまたげます。
結んだときは段が変わる
髪を結ぶと毛先の位置が上がります。下ろしているときの段と、結んだときの段は別になります。
両方する人は、それぞれで段を決めておいてください。1つに結んで毛先が第2段に来る人は、下ろすと第3段かN超えになることが多く、朝に触る場所も変わります。
手数を減らすなら、下ろしたときの段を1つ下に見積もって切る方法があります。結んだ日と下ろした日で、同じ手順が使えるようになります。
N が短い人と長い人
Nが6cm前後の人は、1段が2cmしかありません。段の幅が狭いので、毛先が境目に来やすくなります。
このときは3等分ではなく2等分にしてください。あご先から中間点まで、中間点から鎖骨までの2段で足ります。境目が1つになるぶん、外す作業が楽になります。
Nが11cm前後の人は、1段が3.7cmあります。段の幅に余裕があるので、境目の心配はほとんどありません。3等分のまま使ってください。
段は切らなくても変えられる
段を変えるには切るしかない、と思われがちですが、そうではありません。毛先の位置は、扱い方で2〜3cm動きます。
内へ巻けば1〜2cm上がり、外へ流せばほぼそのまま、伸ばして乾かせば1cm下がります。 第1段と第2段のように隣り合う段なら、切らずに行き来できます。
長さを変えたくないけれど段を上げたい、というときは毛先を内へ入れてください。逆に下げたいときは、乾かすときに毛先まで下へ引きながら風を当てます。切るのは、2段以上動かしたいときだけで足ります。
段が決まると、襟の選び方も1つ決まる
毛先の終端の高さが決まると、そこに服の線が重なるかどうかが問題になります。
毛先の終端と、襟ぐりの底の高さを3cm以上離してください。 同じ高さに2本の線が並ぶと、そこが区切りとして読まれます。
第1段で終わらせる人は、襟ぐりが深い服とは自然に離れます。第3段やN超えで終わらせる人は、鎖骨のあたりに襟ぐりの底が来る服だと重なりやすくなります。首に沿う高い襟か、鎖骨より5cm以上落ちる深い襟のどちらかにすると、離れます。襟ぐりの幅の側の決め方はエラのハリと襟ぐりにあります。
決めた段を写真で確かめる
決めたあと、正面から1枚撮ります。あごを引かず、カメラを顔の高さに置いて50cm以上離してください。
写真の上で、あご先の真下と鎖骨のくぼみに点を打ち、そのあいだを3等分します。毛先の先端がどの段に入っているかを見てください。
思っていた段と違うことがあります。鏡では正面から見ているのに、写真ではカメラの高さが少し低いと、毛先が下がって写ります。カメラの高さを合わせてもう1枚撮って確かめます。
輪郭の側で唯一決まること
首の縦で段を決めたあと、輪郭の側で1つだけ残る項目があります。髪の外側の山の高さです。
卵形は輪郭に山がないので、髪の山はどこに置いてもぶつかりません。 そこで、段に合わせて置きます。第1段なら耳の上、第2段なら耳の高さ、第3段以降なら耳の下です。
山を段より上に置くと、上が広く下が細い並びになります。段と同じ高さに置くと、幅が縦に長く続きます。どちらでも構いませんが、決めておくと乾かす場所が1か所に定まります。
まとめ
卵形の髪型は、輪郭ではなく首の縦で決まります。
- あご先の真下から鎖骨のくぼみまでの縦 N を測る
- Nを3等分して、毛先を第1段・第2段・第3段・N超えのどれで終わらせるか決める
- 段によって朝に触る場所が変わる。第1段は毛先、第3段は根元
- 境目ちょうどは避ける。1.5cm以上、上か下へ外す
- 結んだときと下ろしたときで段が変わる。両方決めておく
輪郭で決められないのは、選べる幅が広いからです。決め手を首と朝の手順へ移すと、迷う場所が1か所に減ります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 卵形なら何でも似合うと言われますが、どう決めればいいですか
- 輪郭の側に決め手がないのはそのとおりです。幅が上から下へなだらかに減り、縦の3区間もそろっているので、線を置いてはいけない高さも、避ける幅の帯もありません。そこで基準を首へ移します。あご先の真下から鎖骨のくぼみまでの縦を測って3等分し、毛先をどの段で終わらせるかを決めてください。段が決まると、朝に触る場所と乾かす時間が決まります。決め手が輪郭ではなく手入れの側に移るということです。
- Q. 首の縦Nは、どこからどこまでを測りますか
- あご先の真下、あごと首の境目のくぼみから、鎖骨のあいだのくぼみまでの縦です。あごを引かず、正面を向いた状態で測ってください。6〜11cmに収まる人が多い範囲です。あごを引くと2〜3cm短く出るので、鏡を目の高さに置いて水平を向いた姿勢で測ります。3等分した1段ぶんは2〜3.7cmになります。1回測ってメモに残せば、そのあと測り直す必要はありません。
- Q. 段ごとに何が変わりますか
- 朝に触る場所と、乾かす時間と、動いたときの揺れ方です。第1段で終わる長さは毛先があごの近くにあるので、乾かすときに触るのは毛先。第2段は首の中ほどで終わるので、触るのは根元と毛先の両方。第3段は鎖骨の近くまで届くので、触るのは根元だけで毛先は自重で落ちます。N超えは肩に触れるので、毛先の向きが服の肩の形に影響されます。輪郭ではなく、この違いで選びます。
- Q. 毛先が段の境目に来たときはどうしますか
- 境目から1.5cm以上、上か下へ外してください。境目ちょうどだと、乾かし方や湿度で毛先が1〜2cm上下するたびに、上の段と下の段を行き来します。同じ髪型なのに日によって印象が違う、と感じる原因のかなりの部分がここです。切るときに1.5cmの余裕を持たせるか、毛先を巻いて上の段に固定するか、伸ばして下の段へ入れるかの3通りで外せます。
- Q. 髪を結ぶと段は変わりますか
- 変わります。結ぶと毛先の位置が上がるので、下ろしているときの段と、結んだときの段が別になります。両方する人は、それぞれで段を決めておいてください。とくに1つに結んで毛先が第2段に来る場合、下ろすと第3段やN超えになることが多く、朝に触る場所も変わります。どちらの段でも同じ手順で済むように、下ろしたときの段を1つ下に見積もって切ると、結んだ日の手数が減ります。
— メグラシ編集部





