タッセルボブが似合うのは毛先が重い髪|つまんだ束が指1本の厚みを超えるなら切り口がそろう

タッセルボブは、毛先をそろえて房のように見せる形です。
似合うかどうかを決めているのは顔の形ではありません。毛先の厚みひとつです。
乾いた状態で毛先をつまみ、束が指1本ぶんの厚みを超えるなら、切りそろえた切り口が一本の線として残ります。超えないなら、切ったその日はそろって見えても、数日で線が散ります。
判定は10秒で終わります。
📋 早見表|毛先の厚みと、成立する形
この表は答えではありません。今の髪でこの形に進んでよいかを決めるための道具です。
| つまんだ毛先の厚み | 切り口の線 | 進め方 |
|---|---|---|
| 指1本を明らかに超える | 一本の線で残る | そのまま切りそろえる |
| 指1本ぶんちょうど | 数日は残る | 長さを1cm残す |
| 指1本に届かない | 散る | 長さを2cm残す、または二層にする |
| つまむと透ける | 線にならない | 別の形にする |
厚みが決まったら、次は長さです。順番を逆にすると、長さに合わせて厚みを足すことになり、足せません。
測るのは1つ。所要10秒
用意するものはありません。指だけです。
- 髪を乾かす(濡れたままでは測れません)
- 手ぐしを1回だけ通す
- 毛先から3センチのあたりを、親指と人差し指でつまむ
- つまんだ束の厚みが、指1本ぶんを超えるかを見る
濡れた髪は水で束がまとまるので、どの髪でも厚く見えます。手ぐしを通さないと、乾かした形が残っていて実際より厚く出ます。通しすぎると散るので、1回で止めます。
①毛先の厚み|切り口が線になるかどうか
毛先をそろえて切ると、切り口はいったん一本の線になります。この線が残るかどうかは、その位置に何本の毛が届いているかで決まります。
届いている本数が多ければ、線は毛の面として見えます。少なければ、1本ずつの向きの違いがそのまま見えるので、線は数日で散ります。線が散った状態は、そろえていない形とほとんど同じに見えます。
だから、切る前に厚みを測ります。切ってからでは、足りないぶんを戻せません。伸びるのを待つしかなくなります。
指1本ぶんという境目は、つまんだときに指の腹が触れ合うかどうかで判定できます。触れ合うなら足りていません。触れ合わずに束が挟まっているなら、超えています。
つまむ幅も決めておくと結果がぶれません。横に3センチぶんの毛を取ってつまみます。広く取れば厚く出るのは当然なので、幅を決めないまま測ると、日によって答えが変わります。3センチは、人差し指から薬指までを並べた幅とほぼ同じです。
測る場所は後ろではなく、横です。耳の少し後ろあたりの毛先を使ってください。後ろの中心は毛が集まる場所なので、どんな髪でも厚く出ます。実際に線として見られているのは、正面と斜め前から見える横の毛先のほうです。判定は、見られている場所でします。
左右で1回ずつ測って、薄いほうを採用します。左右差はほとんどの人にあり、多くは分け目の向きから来ています。薄いほうの線が先に散るので、そちらが実際の期限になります。
②厚みが足りないとき|長さで戻す
厚みは、その位置に届いている毛の本数で決まります。短く切るほど、届く本数は減ります。だから、位置を下げれば厚みは戻ります。
1センチ下げると、つまんだときの厚みは目に見えて変わります。2センチ下げれば、指1本の境目を越えることが多いです。
- 厚みが境目ちょうど … 1cm残す
- 境目に届かない … 2cm残す
- つまむと透ける … この形にはしない
長さを残すぶん、あご先から毛先までの距離は伸びます。そのぶん形の印象も変わりますが、線が残るほうが、この形としては成立します。
どこまで下げられるかにも上限があります。鎖骨に毛先が触れると、そこで毛先が跳ね返って向きが変わり、そろえた線が肩の上で折れます。だから下げるのは、鎖骨の3センチ上までです。それより下げたいなら、この形ではなく、毛先を巻いて動きを出す形のほうが向きます。
伸ばして厚みを取り戻す途中の時期もあります。今の毛先が薄く、2センチ伸ばせば足りる見込みなら、そのあいだは毛先を切りそろえずに、内側だけを軽くそろえておくと、伸びたときに一度で線が出せます。先に外側をそろえてしまうと、伸びるあいだずっと薄い線を見続けることになります。
③二層にする|段は下のほうにだけ入れる
長さを残しても厚みが足りないときは、毛先だけを内側へ一段入れて二層にします。
内側の層を、外側より1センチ短く切ります。すると外側の毛先が内側の層の上に乗り、その重なりが厚みとして見えます。段を入れる位置は、あご先の高さより下です。
段を上のほうに入れると逆効果になります。上で段を入れると、そこから下へ届く毛の本数が減るので、毛先はかえって薄くなります。段は、毛先に本数を集めるためだけに使ってください。
髪が多い人|減らすのは中間だけ
全体が重いと感じるときも、毛先の厚みは残します。減らすのは内側の中間の毛だけです。
減らす位置は、あご先の高さより上。そこより下で減らすと、毛先に届く本数が減って、切り口の線が散ります。
外側の表面は触りません。表面を減らすと、そこから短い毛が飛び出して、そろえた線の上に別の線ができます。線が2本見えると、どちらも読み取りにくくなります。
減らす量にも上限があります。内側の中間を減らしすぎると、外側の毛を支える土台がなくなって、外側が内へ落ち込みます。落ち込むと、毛先の位置は同じでも線が奥に引っこんで見えます。減らすのは、指でつまんで軽さが分かる程度までにしてください。
乾かし方で、線の見え方が変わる
同じ長さ、同じ厚みでも、乾かし方で線の出方は変わります。
風を上から当てると、毛先は内側へ入ります。内側に入った毛先は、線が短く見えます。風を毛先の高さから水平に当てると、毛先はまっすぐ下を向き、線が横いっぱいに出ます。
- 上から当てる … 線が短く、丸みが出る
- 水平に当てる … 線が長く、まっすぐ出る
- 下から当てる … 線が散る
この形で見せたいのは横に通る線なので、水平に当てるのが基本です。最後の30秒だけ、冷たい風に切り替えると、向きがそこで止まります。
順番も効きます。根元から中間までを先に乾かし、毛先は最後に回してください。毛先から乾かすと、まだ濡れている根元の重さで毛先が引かれ、乾いた向きがあとから崩れます。根元が乾いていれば、毛先の向きはそのまま残ります。
乾かすときに手を入れる回数は、少ないほうが線が出ます。手を入れるたびに毛の向きがばらけるので、風の向きだけで進めるのが結果的に早く終わります。触るのは、分け目を決める最初の1回だけで足ります。
朝の直しも同じ考え方です。寝ぐせで毛先が跳ねているときは、毛先だけを濡らしても直りません。跳ねの起点は根元にあるので、根元を濡らして、そこから水平に風を当て直してください。
毛先の重さと、動いたときの見え方
厚みのある毛先は、歩いたときに束ごと動きます。1本ずつばらばらに動くのではなく、面としてひとまとまりに動きます。
この動き方が、この形の見え方をつくっています。厚みが足りないと、動いたときに毛先が散って、止まったときに元の線へ戻りません。
止まったときに線へ戻るかどうかは、頭を左右に振ってみると分かります。3回振って、止めたときに毛先が横一線に並べば足りています。並ばずに段になるなら、厚みが不足しています。
このテストは、切る前に美容室でもできます。今の長さのまま頭を振って、毛先が戻るかを見る。戻るなら、切りそろえたあとも戻ります。戻らないなら、切っても戻りません。切ってから確かめるより、切る前に確かめるほうが取り返しがつきます。
服の襟との関係もここに出ます。襟が立っている服の日は、毛先が襟の上に乗って、そこで向きが変わります。この形の線を見せたい日は、襟の高さが毛先より下にある服を選んでください。首もとが開いている服なら、毛先の線がそのまま肩の上に出ます。服の襟が、線が見える日と見えない日を分けています。
伸びてきたときの帯|2cmで線が散る
切ったときの位置から2センチ伸びたところが、線が残る帯の外です。
2センチまでは、毛先の向きがまだそろっています。それを超えると、伸びる速さの違いが1本ずつに出て、切り口が段になります。
日数ではなく長さで見てください。指を切ったときの位置に当てて、毛先がその下に出ていたら帯の外です。日数で決めると、伸びる速さの違いに左右されます。
どちらとも取れるとき①|厚みが境目ちょうど
つまんだ指の腹が、触れそうで触れない。この状態は境目です。
この場合は、長さを1センチ残す側に倒してください。1センチなら形の印象はほとんど変わらず、線が残る期間だけが伸びます。
判定に迷ったら、右と左の両方でつまんでみてください。左右で結果が違うことがあります。その場合は、薄いほうに合わせます。薄いほうの線が先に散るので、そちらが実際の期限になります。
どちらとも取れるとき②|日によって厚みが違う
洗った翌朝は毛が離れやすく、薄く出ます。2日目は表面に引っかかりが出て、厚く出ます。
判定に使うのは、洗った翌朝のほうです。いちばん薄く出る日で足りていれば、どの日でも足ります。2日目の状態で決めると、洗った翌朝に線が散ります。
湿度の高い日は、毛が広がるので厚く感じます。この日の判定も使いません。判定は、乾いた日の洗った翌朝と決めておくと、結果がぶれません。
美容室で伝えるのは、毛先の厚みと段の位置
形の名前ではなく、厚みと位置で伝えます。
「毛先の厚みは残したい」「減らすならあご先より上だけ」「段を入れるなら毛先の内側に1センチだけ」。この3行で、切る位置も減らす位置も決まります。
長さの希望はそのあとに1つだけ足してください。厚みが先に決まっていれば、長さは1〜2センチの幅で調整できます。
切ってもらったあと、その場で一度、頭を左右に振って毛先が横一線に戻るかを確かめてください。戻らないなら、そこで1センチ長く残してもらえます。家に帰ってから気づくと、次に切るまで待つことになります。
まとめ
タッセルボブが成立するかどうかは、顔の形ではなく毛先の厚みで決まります。
乾いた状態で毛先から3センチをつまみ、指1本ぶんを超えていれば切り口の線が残ります。届かないなら、長さを1〜2センチ残すか、毛先の内側に一段だけ入れて二層にします。
減らすのは中間だけ、段は下だけ。毛先に本数を集めておけば、この形は動いても線に戻ります。
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よくある問い
- Q. タッセルボブが似合うかどうかは、どこで判定しますか
- 毛先の厚みです。乾いた状態で毛先から3センチのあたりを親指と人差し指でつまみ、束の厚みが指1本ぶんを超えるかを見ます。超えるなら、切りそろえた切り口が一本の線として残ります。超えないなら、切ったその日はそろって見えても、数日で線が散って先が細く見えます。顔の形や輪郭は、この判定には使いません。使うのは毛先の厚みひとつです。
- Q. 毛先の厚みが足りない場合はどうすればいいですか
- 長さを1〜2センチ残してください。毛先の厚みは、その位置に何本の毛が届いているかで決まります。短く切るほど届く本数が減るので、位置を下げれば厚みが戻ります。1センチ下げると、つまんだときの厚みは目に見えて変わります。それでも足りないときは、毛先だけを内側へ一段入れて、二層にすると厚みが出ます。段を上のほうに入れると逆効果です。
- Q. 濡れているときは厚く見えるのに、乾くと細くなります
- 判定は必ず乾いた状態でしてください。濡れた髪は水で束がまとまるので、どの髪でも厚く見えます。乾かすと1本ずつが離れて、実際の厚みが出ます。乾かしたあと、手ぐしを1回だけ通してから測ってください。手ぐしを通さないと、乾かした形が残っていて実際より厚く出ます。通しすぎると今度は散るので、1回で止めます。
- Q. 切ったあと、どのくらいで形が変わりますか
- 毛先が伸びると、切り口の線はゆるやかに散ります。目安は、切ったときの位置から2センチ伸びたところです。2センチまでは線が残り、それを超えると毛先の向きがそろわなくなります。日数ではなく長さで見てください。伸びる速さは人によって違うので、日数で決めると早すぎたり遅すぎたりします。指を切ったときの位置に当てて、毛先がその下に出ていたら帯の外です。
- Q. 髪が多いのですが、重くなりすぎませんか
- 厚みは毛先だけに要ります。全体が重いと感じるなら、毛先の厚みは残したまま、内側の中間の毛だけを減らしてください。減らす位置は、あご先の高さより上です。それより下で減らすと、毛先に届く本数が減って、切り口の線が散ります。外側の表面は触りません。表面を減らすと、そこから短い毛が飛び出して、そろえた線の上に別の線ができます。
— メグラシ編集部





